ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

学ぶチャンス

2006-09-20 04:08:40 | 脳みその日常
先週、一昨日と連続して演奏会でS先生に会う。偶然といえば偶然だが、「やあやあ」といういつものフレーズをこうも頻繁に耳にすると何か学生の頃に戻った錯覚すら覚える。実際には遠い昔の話なのだが…。

一昨日は演奏会後「茶でも飲もうか」ということになり、お宅にお送りするついでに近くのファミレスで話し込む。実はこういう時こそ学ぶことが多い。もちろんゼミでの難しい話なんてここではしない。かなり俗っぽい内容ではある。

しかし逆に言えば、そういう時にこそ先生のホンネがわかったりするし、授業では決して明かされない「裏話」なんかも知ることができるのだ。ワシが長年にわたってOBとして合宿に参加する理由もそこにある。

OBにしても学生にしても、そうした「集い」に参加しない者は多い。参加したくても参加できない人もいるだろう。だが、そういう機会はしょっちゅうあるわけじゃない。年に数回あるかないかだ。話す内容はともかくとしても、貴重な機会であることは間違いない。

先生方にしても、話し相手になってくれる人に対しては心を開くもの。勉強のことや仕事上のことを気軽に相談されるのは彼らにとっては実は嬉しいのである。ところが何の相談もなく勝手に論文を仕上げたり、トンデモナイ原稿を平気で書いたりされるのを見るにつけ、「なぜひとこと相談してくれなかったのか」と残念に思うそうな。

だからといって何から何まで相談する必要はない。何事にも程度というものはある。重要なポイントだけ「これはどんなもんでしょうか」と尋ねるだけで良いのだ。何もゴマをすることはない。

近年は大人であっても歳ばかり食ってロクな人間でない奴も多い。しかし少なくとも彼らは専門家としては我々よりもはるかに経験があり、辛酸もなめてきているはず。そんな先達が身近にいるにもかかわらず相談しないのはあまりにもったいない。相談をしなくとも定期的にコミュニケーションをとるだけでもその都度学ぶことは多いのだ。

先達、先輩というのは良い意味でどんどん利用すべきなのである。それは相手だって「利用される」ことを歓迎しているんだよ。それができるかできないかで、その後の人生も大きく変わってゆくんだけどねえ。
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