ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

改修後の石部頭首工

2022-01-10 06:57:49 | 滋賀(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は滋賀県湖南市菩提寺にある淀川水系の石部(いしべ)頭首工を訪れます。アクセスは西宮線と国道1号の間にあり、頭首工の近くにはワンストップゴルフスクール湖南校があるのでそれを目印にすると良いでしょう。ちなみに頭首工の名称はそれが設置されている野洲川の左岸の地名によるものと思われます。

到着しました。野洲川の右岸を走る県道27号側から見るとこんな感じ。



上の写真は正確に記すと県道27号沿いにある「石部頭首工管理所」の敷地内から撮ったものです。





写真中央に見えるのが取水路の水門。左岸にもそれがあるのかは未確認。



上流側の様子。逆光で暗くなってますが、実際には明るいんですけどね。



管理事務所の西側には改修後の石部頭首工の案内板があります。参考までに石部頭首工の建設の経緯を記しておきます。頭首工建設のきっかけは第二次世界大戦に敗れて以後、国内の産業の立て直しが急務とされました。そして国家からの食糧増産の要請に応えるべく1947年1月に県営事業としての野洲川農業水利事業が再開されます(同事業は実は1939年に野洲川ダムの建設着手とともに始まっていましたが、開戦とともに工事は中止されています)。

同年7月から国営事業へ移管し、野洲川ダムの建設は一気に加速。そして1951年7月に同ダムが完成すると、続いて1952年7月に石部頭首工の建設が始まり、1954年9月に完成します。その後、社会環境の変化と頭首工の老朽化から1999年にその下流100mのところに新しい頭首工(現在の頭首工)の建設が決まり、着工。2006年に完成しました。(参考



では、もうちょっと頭首工に近づいてみましょう。これが管理橋ですが、ご覧の通り一般の人は立ち入ることができません。



仕方がないので、右岸、下流側からの様子を撮ってみます。写真では見えていませんが、管理橋の下の洪水吐は案内板にも書かれているように高さが可変可能なゴム堰になっているそうな。



さらに魚道も三種類設置されているとのこと。そのほか、改修により様々な工夫がされているようです。それらを実際に確認したかったのですが、管理所の職員がジロジロ見ているので退散!

怪しくないっての!(いや、怪しいように見えたんでしょうね)
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