ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

稲作と蛋白源に!…宮溜調整池

2022-01-08 06:52:16 | 滋賀(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は滋賀県東近江市柴原南町(ひがしおうみししばはらみなみちょう)にある淀川水系の宮溜(みやだまり)調整池を訪れます。場所は「名神八日市カントリー倶楽部」と「布引グリーンスタジアム」の間で、名神高速道路に接しているところにあります。

到着しました。あたり一面の田畑がある中に当該調整池は少し高い場所にあります。



いわゆるダム横に相当する場所にはあずまやが置かれています。



そこからダム上を見るとこんな感じ。



早速、ダム上を歩いてみましょう。その中央付近から貯水側を見るとこんな景色。逆光で夕方のように見えますが、実際には眩しいくらいの明るさです。



一方、下流側に目を転じてみるとこんな感じ。雪の後の爽やかな晴天って感じでしょ? とはいえ寒いんですが。



ダム上から対岸(左岸)を見ると、写真中央に見えるあの部分が洪水吐のようです。



対岸に来ました。振り返るとこんな感じです。手前に見えるガードレールのところの下が洪水吐の水路。



そのガードレールのところから洪水吐を見るとこんな感じ。逆光でうまく撮れていませんね。



洪水吐にもっと近づいてみます。写真ではわかりにくいですが越流式の構造になっています。



増水時になると、溢れ出た水は先ほどのガードレール下の水路を通り、あちらのほうへ流れてゆきます。



先ほどのあずまやの下には案内板があります。これを読むとこのため池(調整池)は縄文時代末期にはすでに存在したようです。その水源は遠く鈴鹿の山々で降った雨であり、それが伏流水となってここに湧き上がってきているらしい。ため池を見つけた人々はこの地に集まり、農耕生活を開始します。

中世になると水田開発が進み、ため池は稲作の水源地となります。そして近くの玉緒神社の宮溜と命名されます。さらにため池を利用して魚の養殖も始まりました。それは稲作のための水が不要となる8月に行われます。池の水を抜いてオオギと呼ばれる竹製の筒で作られた漁具を用いて鯉やフナを生け捕るのです。当時はそれが人々の貴重な蛋白源になっていたそうな。オオギ漁は今日では伝統行事になっているようです。



ほぉ〜、勉強になりました。
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