ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

月山の麓…三又ダム

2021-09-14 07:07:22 | 山形(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は山形県鶴岡市羽黒町川代(はぐろまちかわだい)にある最上川水系の三又(みつまた)ダムを訪れます。アクセスは県道211号を進み、月山高原牧場方面へ曲がるとすぐに叶宮橋(かのみやばし)があり、目的のダムはその近くです。

まずは京田川(きょうでんがわ)に架かる叶宮橋から見た「ご尊顔」をご覧ください。左岸側に洪水吐があるんですね。



【京田川の由来】
珍しい名称なので、その由来を調べてみました。「京田」には4つほどの説があり、1つは寺院に寄進された供田が転訛した説、2つ目は大泉氏(武藤氏)から与えられた田(給田)が転訛して京田となった説、3つ目は大般若経などの節会の費用を捻出するための田(経田)という説、4つ目は京都が資本を投入して開発した田という説
参考)。

このうちのどれかが正解なのでしょうが、いずれにせよその付近に流れる川なので「京田川」と命名されたものと思われます。なお、京田川は別名「祓川(はらいがわ)」とも呼ばれますが、それは近くにある修験道の霊山、羽黒山(はぐろさん:414m)へ参拝する者がまだ山頂まで車道がなかった頃、この川で身を清めてから山へ登ったというところから命名されたそうな(参考)。

さて、叶宮橋を渡ると広い駐車場があるので、クルマはそこへ停めます。その隅には案内板が。ここは月山山麓地区だそうです。



そこからダムへは歩いていきます。ダムへ向かう道の入口には三又ダムの概要と諸元を記した案内板があります。それによれば当該ダムは1977年に完成とのこと。



そこからダムへ向かいます。



これがダム上。進んでみましょう。



先ほど確認したように左岸側に洪水吐があります。増水時、水はここから溢れ出て、



この水路からあちらへ流れてゆきます。



ダム上、中央から見た貯水側の様子。



同、下流側の景色です。遠くに見えるのが叶宮橋です。



対岸(右岸)へ来ました。振り返るとこんな感じ。



で、管理所のようなものはないのかな? キョロキョロすると左岸の高い場所にそれらしき建物が。しかし、それを示すプレートはありませんでした。



その近くには「水神」と刻まれた石碑。裏には1977年10月吉日に建立されたとあります。





そこからダムを見下ろすとこんな感じ。



ところで、三又ダムの名称は何に由来するんでしょうか。地名でもなさそうだし、それについて説明したサイトも見つかりませんでした。で、改めて地図を見たらなんとなく答えがわかりました。つまりダムのある場所には京田川だけでなく他に2つの川が合流して貯水湖が形成されているんです。その形はまるで鳥の足のよう。それが三又のように見えるところから三又ダムと命名されたんじゃないでしょうか。たぶん。

余談ですが、叶宮橋の名称は月山高原牧場内にある叶宮神社に由来すると思われます。ちなみに同神社は猿田彦大神が祀られていて、出産、安産のご利益があるパワースポットらしいです(参考)。
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