湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

Big Issue 東京事務所に行きました・が…/「わーく」編集部事務所を作るにあたり

2009-07-12 14:58:12 | 引きこもり
Big Issue 東京事務所にアポなしでお邪魔した。湘南販売の再開が遅れているからだった。昨日は18時から定例会、そうめんパーティを準備中で、角筈区民センター会場に飛び込み参加させてもらった。なんともいい雰囲気。

販売者さんと、支援者・スタッフの面々が、きゅうりやおくらを刻んでいた。県立保健福祉大の知人に頼んでおいた資料受取りや、父の介護のタイムリミットが迫っていたので、食い逃げ御免を決め込んでいた。(参加者の皆様、すみません。)

この日、佐野代表とも会うことが出来た。湘南販売は、以前の実践の段階で金銭トラブルが重なっていた。その返済責任を曖昧にした形での再開は、問題があるという点があって、許可が遅れていた。しかし、その返済も資金を稼がなくてはならず、販売者さんの信用問題が依然もつれていることがわかった。それをあいまいにして自助組織の代表にTさんがなることは、信用上の問題ととらえられていた。

条件がいくつか提示された。しかし、それは私の一存では応答できない彼の名誉のことも絡んでおり、持ち帰ることになった。

無収入者に関連した支援活動は、いつも赤字清算とか、金銭管理の粗さが問題になり、その当事者が支払い能力がないために、支援の絆が切れてしまう。むやみに支援するのは間違いであるが、そこに金銭管理の正常化を生み出す活動が必要で、粘り強い根気勝負となる。今回もまさにその例となっていた。自信が無いから引く、そうすれば当人の負い目はまたひとつ被さり重くなる。路上生活の重石は一層重くなる。もともとそういう泥沼なのだ。断ち切って抜け出そうとする意志と、やりきれない心の弱さの拮抗する活動が貧困挫折脱出活動なのだ。

私の関わりが、前回彼を支えていた方が負債を支えたまま再出発となることは失礼であることはその通りだが、彼なりの責任を果たせる道作りが必要と思う。その失敗を繰返さないための枠組みは作ってある。

もうひとつの問題も指摘された。それは私が路上生活者支援活動の主導者ではなく、社会的困難の若者の就労支援を行う立場のもので、その一環として取り組んでいる視座と距離感に違いがあった。中間支援者としての関わりは、活動支援であって主導者ではないことに由来している。この辺の立場をめぐる意見交換が行われたが、これは「わーく」編集部活動との関連も出てくる内容なので、改めて回答することで、問題を持ち帰った。

しかし、佐野代表は鍛えた営業マン(失礼)だなと思う。経験と目配りは筋金入りである。その骨っぽさを感じて退散してきた。お言葉は、一方でとても納得なのである。

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資料受取りは時間切れとなって、宅配メール便で郵送したとのこと。横須賀だと、時間的にちょっと立ち寄る距離ではなかった。電話で話して資料とは別に、「わーく」編集部の事務所立ち上げについて彼と話し合うことは改めて場を設定することにした。学生ではないので、ウィークデイに再会することにした。勤務先が千葉方向なのが合流に難。

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横須賀行中止、ならば交通費節約と、新宿から小田急線に乗ったのが運の尽きだった。千歳船橋駅で人身事故。小田急線が全線ストップで、町田で45分待ちという事態に巻き込まれた。10分ほど車内で待っていたが、千歳船橋発の現場復旧が21時45分ごろと重ねて放送されて、重い腰を持ち上げた。横浜線で橋本経由で帰ることにしたのだ。橋本駅に着いたとき、相模線が発車。なんとも間が悪く20分橋本で待たされていた。土曜日のこの時間帯は、学生ばかり。おっさんは少数派という具合で、居心地悪くメールをいじれば、携帯電池切れと「いいとこなし」で、結局、終バス発車後の茅ヶ崎駅に着いた。

もしやと駅南口の路上生活者のたまり場をTさんを探して、これもまた振られ、家に戻ると、玄関に濡れた紙パンツの包みがふたつ飛び散っていた。悪臭が2階から降りてきた。母は分担を約束時間外までやらされて、貝のように黙りこくってる。なんのとふんばりPCに向かったが、午前2時、父が見事に転倒失禁した。

午前4時50分、天井に足を引きずる音、突然歩行器の大きな落下音。階段を歩行器が滑り落ちてきた。上にいる父をベッドに帰した。また階段に傷が付いた。じわり背筋が寒くなった。

午前6時10分、「床屋にいく」と、父が階段を降りようとして、その場で阻止。

午前7時45分、母が起きてきたのを察知して、父が椅子を孫の手で木魚のように叩き出した。苛立っているのだ。朝食を食べさせたところ、あっさり眠った。腹が減っていたのだろうか。ポータブルトイレの蓋を開けて絶句。紙パンツが投げ捨てられていて、尿を含んで倍に膨らんでいた。どう始末したらいいのだろう。

父はパジャマを着ていたので確かめると、不思議なことに紙パンツをはいていた。あとでわかったことに、前日昼間、母が2回つまり、一日3回パンツ交換をしていた。その最後の紙パンツ交換時、はずしたパンツを未回収のまま、床に投げ出していた。それを父が拾ってポータブルトイレに投げ込んだのだった。(拾えば転倒する。夜間の転倒がそれだったのだろう。)

外出に対する介護作業のつけは、しっかり払わされた。参ったなという状態なり。放置すればエントロピーは増大するのだとか。

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明け方まで「わーく」のラフ・スケッチを膨らませていた。

基本は

1)<地域のプレ就労の場作り>
   企業就労までの気力を湧かせて送り出すこと

2)<地域起業支援・自己生活圏の人間関係作り>
   地域生活のニーズを基盤にした地域起業支援
   賛同者を得るための人材ピアネットバンク

3)<地域セイフティネット作り>
   関係者の交流・就労後のピア相談
   再出発のコンディション作り

という大それた機能を生みだす萌芽的活動作り。
これを本人活動を育て、基礎に据えていくこと。

以上が大枠。



活動の力を獲得していく段階で活動を付け足し、膨らませていくのだが、その活動は、以下のジャンルに分類される。

a)夜間傾聴と引きこもり相談
  (心理臨床的な病的な内容は地域の団体に依頼)

b)ハンデを持った若者の就労支援紙「わーく」の取材と発刊

c)参考になるゲストを呼んだ就労関連懇談会実施
  協働スペース(夢たいカフェ)の企画推進

d)お互いがつながる日常交流の
  手助け携帯ネットワークの推進と環境(SNS)の提供

e)会員交流と関連行事インフォメーションの
  ポッドキャスティング放送作りと配信
  (画像重視<スチル画像を基本とする 自閉症系の方の参加環境)




以下は成長し始めたときの仕事

f)高齢者・乳児子育て家族支援の
 「買い物代行」と「御用聞きシステム」作りとその運用

g)オンライン・ショッピングの試行

h)DAISY 発刊物の刊行


闇の番外編

①本人活動を中心においた地域就労モデル研究会活動の立ち上げ
(主にオンラインにて運営)

②学生協力者の開拓(夢たいカフェ&『わ~く』編集部の各活動)



ここまで書いてきて「わーく」のオンライン部分が、マスコミ放送やネットワーク放送の娯楽的語り中心の番組放送活動と勘違いしたり、オンライン上では関係が取り結べず、無理というレッテルが貼られるなと思う。しかしオンラインに携帯ネット活動は

安全なML・情報掲示板の提供(SNS)
日常生活情報提供代行と関連活動企画の紹介ポッドキャスティング放送

というややプロバイダに近い活動を行う点にある。オンラインで予定をつかみ、実際に会って活動を作るという最小限の共通項づくりなのだ。

ポッドキャスティング>インターネットを使った放送メールの配信

これらの諸活動の中に生まれる新しい活動や仕事の芽を社会的企業の目で精査して育てていく。

これを「わーく」編集部のa)b)c)活動から育てていこうと思っている。
時代が必要としているものを作る。この時代性を見逃すまい。


夜間傾聴:******君(仮名・こちらから)
     中央林間君(仮名・親御さん)
     中延君(仮名)


p.s. 画像は神保町すずらん通りの小箱ショップ。中はアクセサリー展示一色でした。

(校正2回目済み)

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