果たして、密会したのか

2012-03-08 06:46:34 | 市民A
野田総理と谷垣総裁の密会が2月25日に行われた、というニュースが2月29日頃から流れ始め、両者ともに否定しているのに、既成事実のようになっている。

果たして、密会は行われたのか。

それで、密会が行われたとされる候補としてあげられるのが、ホテル・オークラである。当日の昼食をオークラ内の日本料理店『山里』で藤村官房長官と行ったということになっている。11時50分から0時47分までの約1時間である。

『山里』あるいはホテルの別の場所(どこかのルーム内)であったのではないかと思われている。

実は、この将来の日本史の教科書にも小さく記載されるかもしれない、与野党党首秘密協定事件について、両者とも否定していることに、若干の違和感を覚えている。会ってないと言っておきながら会っていたことが後で発覚すると、傷口が広がるのは本当の意味での密会でも当然のことだ。となれば、会っていないものの会っていたようなものと言えるような状況があったのではないだろうか。

実は、ホテル・オークラにはいささか理由があって詳しい。密会場所に使われやすい理由は、出入り口が3(4)ヶ所あって、さらに地下に駐車場があることが好まれるようだ。入り口は、下の方から行くと1階の宴会場入り口。そして5階のメーンロビー。地下通路を使って隣の新館の1階に抜けている。

しかし、とはいえ、密会するのにそんなに正々堂々としているわけでもない。『山里』で食事というのも、いかにも考えにくい。

実は、『山里』は5階にある。正面玄関からロビーに向かって左に曲がれば『山里』があり、来客用のトイレがあって、その先が客室となっている。

一方、頭を冷やして考えれば、今や、秘密の話を密室で行う時代なのか、という疑問もあるわけだ。携帯電話(あるいは、その類)で十分ということになる。

では、二人は何をしようとしていたわけなのだろうか。

ここからは、私の推測だが、「ちょっと顔を合わせる」つもりだったのではなかっただろうか。たとえば今後の携帯での直接トークの前のあいさつとか。

それで、会食中に10分間ほどトイレタイムを装って近くの部屋で既に待機中の谷垣総裁と挨拶を交わして、また帰ってくる。

谷垣総裁の方は当日は自宅にずっといたと言っていてアリバイがはっきりしない。

そして、実際には、何らかの不都合(他人に見られるとか)があって、計画通りコトは進まなかったのだが、そのことは互いに了承していて、すでに、携帯ホットラインは機能しているので、どちらも「会っていない」と言い切れるということではないのだろうか。


もっとも、会ったか会わなかったかということよりも重要なことは、この二人が同じチームに所属しているのか、別のチームに所属しているのかということなのだろうが、それを知ることはかなり難しい。