2009年。

2009-01-01 00:00:01 | 市民A
昨年は、人類を巨大金融危機が襲い、僅かな期間に800兆円(まったくアバウト)が世界から消えたそうだ。(日本国債と地方債の合計と同じぐらいだが、そちらは消えてくれない。逆に増えるだろう。)



そのお返しにというわけじゃないが、ことしは、人類平等に贈り物がある。うるう秒。1月1日9時(日本時間)。正確に言うと、9時の1秒前にうるう秒があるわけだから、世界標準時でいえば2008年の贈り物かもしれない。

ところが、この贈り物、1972年から数えて24回目である。1年半に1秒ということ。もともとは、地球の自転による天文時の1日の長さと、時間を定めている原子の波動による原子時の差が累積すると閏(うるう)秒で調整することになっていて、当初はプラス調整もマイナス調整もあるだろうと考えられていた。

しかし、実際には、過去の24回はすべてプラス調整。つまり、宇宙の動きに規定される原子時に対して、地球の自転が遅くなっていることを意味するわけだ。1年半に1秒ということは5400年で3600秒(=1時間)である。約13万年で地球は自転を止めることになる。まあ人類400万年の歴史からいえば、それほど遠くない未来だ。

なぜ、自転が遅くなったかということには諸説あるようだが、有力とされているのが、地球の異常気象。温暖化により、偏西風が強くなる。地球の自転方向は西から東向きである。偏西風と同じ。地球は、地面と空気と一緒に考えれば宇宙に対し、ほぼ閉ざされた空間。風力のエネルギーが強くなった分だけ地面の回転するエネルギーが弱くなったというような説である。

そして、自転が遅くなっていき、ある時点で回転が止まるわけだ。独楽のようにこけたりはしないで、月と地球の関係のように地球と太陽がある面で固定される。太陽向きの面は灼熱に焼け焦げ、裏側は氷の世界になる。かろうじて、輪郭部分だけが生物の生息可能地帯になる。ルーレットみたいに、自転の止まる直前まで、運命はわからない。


ところで、新年にあたって、今年の目標を具体的に数値化したのだが、馬鹿みたいだから公表しない。体脂肪率2%マイナスとかゴルフ15回とか、そんな話だ。

たぶん、昨年同様、うんと嫌なことが身の回りに次々に起こるだろうと予感している。


12月の世間の情勢を耳にすると、携帯とか自動車とかの「買い替え需要」に頼る製品の工場は壊滅的な状況で、雇用カットなっていくだろうし、次は素材関係に大波が襲いかかるだろう。衣料品、食料品といった「消耗財」関係は、低価格商品に需要が移行し、賃金カット方向に向かうのだろう。米国ではオバマがビッグ3の経営者と組合の要求にブチ切れて、GMを国有化するかあるいは軍用トラック専門会社にするかもしれない。

日本も、政変の年になりそうだが、あまり国民やマスコミが大きく動くと碌な事にはならない。オバマだって、大勝したといっても得票率は53%。失政一つで失脚の危機になるはず。日本のように、選挙のたびにオセロゲームのように、真っ黒になったり真っ白になったりするのは全体主義的である。

そして、大正の終わりから昭和へ入るあたりと世相的に似ているような感じもするが、そういえば平成時代もそろそろ・・