頂点?

2009-01-02 00:00:29 | あじ
正月用の酒をどうしようかと思っていたら、ドンキーに買いに行く直前に、幸甚を得、一本(というか、一箱というか)転がりこんできた。



しかし、ブランド名を書くのが難しい。

杜氏・蔵座幸一、国産芋紅東使用、黒麹使用、初垂れ、42度。

こんな表示になっている。ちなみに「初垂れ」は「ハナタレ」と読む(「ハナタレ」を漢字で書くと別の字になることが多い)。蔵座幸一をひらがなで書くと、「くらざ」ではなく「ぞうざ」と書くのは後で知った。

紙箱の大きさからいうと一升瓶だが、紙箱の中に白木の箱が入っていて、その白木の箱の中に4号瓶が横たわっている。どうしても別の連想が浮かんでしまう。昨年は、何回か白木の箱に遭遇したが、4号瓶の形状から想像できるのは、首なし遺体である。とりあえず木箱は何の役にも立たないのだからモッタイナイ限りだ。高級感の演出か。

国産芋紅東使用と書かれているが、論理的にいえば、紅東が何パーセント使われているのか明示されていないのがイマイチだ。むしろ、外国産芋使用比率ゼロ%と表現した方がいいだろう(本当にそうならばだ)。

そして、4合しかないのだから、つべこべ言う前に痛飲してしまったのだが、味はまろやか。かつ重くもなく軽くもなく。芋焼酎特有の鼻に抜ける臭みは、匂いとしては抑え、味としては濃縮しているように感じた。舌の上をさっと流れていく軽快さではなく、舌に巻きついてくるような快感がある。

そして、空き瓶を転がしたあと、ネット上で調べてみると、同一ブランドの25度が5250円で流通していた。42度なら、あと少し高いのだろうか。かなりの高級品である。

扱っている酒屋さんは、こんなコマーシャルコピーを書いている。


名工杜氏・蔵座幸一が情熱をこめて造りあげた黒麹仕込み・初垂れの逸品。炒ったような甘い香ばしさが印象的で、口に含もうならば溢れんばかりの驚異的な生命感に満ち、また飲み干そうならば凝縮された旨みが燃え盛る炎のように強く熱く迫りくる珠玉の最高級芋焼酎です。



しかし、よく考えれば、芋焼酎である。

昨年、世界中の有資産家を阿鼻叫喚状態に追い込んだ、金融バブル崩壊、資源バブル崩壊と同一パターンのような気がする。金融商品は複雑化を極め、資源価格は原油を筆頭に暴騰。そして、大崩壊。

イモ焼酎という素材に「芋の高級化」「黒麹使用という新製品イメージ」「顔の見える固有名詞付きの杜氏」「燃え盛る炎のように強く熱く迫りくる重厚妖艶な味付け」そして「白木の箱」である。

ここに頂点極めたり、である。

芋焼酎の世界も、これからフリーフォールなのだろうか。
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