言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

野田宣雄氏の逝去を悼む

2021年01月24日 13時05分39秒 | 評論・評伝

 いま新聞を読んでゐて野田宣雄氏のご逝去を知つた。一つ前の記事に書いた「私の読書遍歴」の中で大事な人を忘れてゐた。近代ドイツ史との比較で日本の政治や思想について語るのは西尾幹二氏と同じであるが、近代は西洋化であるといふ認識があつたやうに記憶するが、文章から受ける印象が西尾氏とはだいぶん違つてゐた。『諸君!』などに文章を寄せてゐた時にはリアルタイムで読んでゐたが、今世紀に入つてからはあまり文章をお見掛けしなくなつた。しかし、今も私の書棚には『歴史の危機』や『文明衝突時代の指導者』などが並んでゐる。何度も読んだのは『二十世紀をどう見るか』である。

 12月29日老衰で死去。享年87。ご冥福をお祈り申し上げる。

 

 

 

 

 

 

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