ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

大河・かこがわ(59) 古墳時代(26)  地蔵寺古墳(加古川市・平荘町池尻) 

2019-09-30 10:32:42 | 大河・かこがわ

        地蔵寺古墳(加古川市・平荘町池尻

 地蔵寺古墳は、平荘湖の東端の山の麓にある地蔵寺の建物の下に開口しています。

 群れをなさずに、単独で造られている終末期(7世紀)の古墳です。

 切石に近い横穴式石室で玄室長3.6m、幅1.7m、船頭1.7m以上の古墳で、墳丘は地蔵寺の建立に伴い削られたようで、旧状をとどめていません。

 もともとは円墳であったと考えられ、石室内から遺物は採取されていません。

 石室に入るとまず感じることは、石が見事に組み合わされ、精巧に造られていることです。

 奥壁、天井には巨石を使用し、側壁は石材を巧みに組み合わせて、表面をノミで平らに削っています。

 奥隅には、L字に加工した石材を一部コーナーに使用しています。

 お訪ねください。

 地蔵寺は、見つけにくい場所です。

 お寺さんにお尋ねください。

    平荘地区は石棺仏(石仏)の宝庫

 なお、地蔵寺境内には、石棺の身の側板を利用した地蔵石棺仏(せっかんぶつ)六地蔵石棺仏が残されています。

 平荘地区には、地蔵寺だけでなく、たくさんの石棺仏や石仏があります。

 平荘地区の石棺仏(石仏)については、鎌倉時代のところで、改めて紹介する予定です。(no4748)

 *写真:地蔵寺古墳(インターネットより)

 *『加古川市史(第四巻)』参照

 

コメント
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