夜にアウトレット


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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今年の桜は色が薄い。
木の下に置いてある車に、散った花びらが降りかかっている。

今日は仕事が終わってから、佐野のプレミアム・アウトレットまでひとっ走りしてきた。
Mrs.COLKIDが買いたいものがあるというのだ。
東北道を使うと、それほど時間はかからずに到着する。

到着した頃には空は暗くなっていたが、駐車場は車で一杯で、停めるのに少々苦労した。
土曜日だから当然ではあるが、なかなかの人出である。

アウトレットの中では別行動を取る。
面白いもので、Mrs.COLKIDは女性の友達と来ても、買い物は別々に行動するという。
それぞれの嗜好があるからだが、アウトレットの場合、目的無くぶらぶらするのではなく、はっきり買うものを決めてきている・・というのも理由であろう。
佐野は敷地面積も程よくコンパクトにまとまっており、他のプレミアムアウトレットより歩きやすいと言う人が多い。

僕はスコッチグレインで靴を見たが、欲しいサイズの在庫が少なく、今回は見送ることにした。
ここに載せている時計ベルトのような、革フェチの好みそうなライトブラウンの革靴が欲しかったが、現実にはそんな色の靴を履きこなせるわけではなく、単に革製品として欲しいだけだ。
まったくもって不純な動機といえる(笑)
店員さんにいろいろなことを教えていただき、購入しないまでも充実した時間を過ごせた。

それから時計店も見て回ったが、もちろん今更買う物も無く、本当に見ているだけであった。
国内メーカーばかりでなく、海外の時計ブランドもお店を出してくれると面白いのだが・・・

結局ブルックスブラザースでセールのシャツを何着かと、ダンヒルで仕事用のカバンを買った。
帰りもすいすい走って帰ってきた。
佐野のアウトレットは、距離的にも程よく、気楽に買い物に行くことが出来て助かる。



今日の時計ベルト。
ウォルサムのアンティーク・スモールセコンドに、カワチヤ時計ベルト店オリジナルのハンドメイド・クロコダイル・マットのブラック(NS0801)をつけた。

ウォルサムは1850年創業のアメリカ最古の時計ブランド。
一時はアメリカ最大手のメーカーでもあり、リンカーン大統領も愛用していたという。
一説によれば、坂本龍馬の時計もウォルサムだったのではないかと言われている。
当時はそれほどポピュラーなブランドであったのだ。

写真のウォルサムは、例によってeBayで新品在庫をみつけて安く購入したもの。
もちろん年代的にはそれほど古いものではないだろう。
そもそもが高級な機種ではないと思われ、質感もほどほど。
このメーカーは少し凝ったデザインの製品を作るようで、このモデルもシンプルなスモールセコンドの手巻時計であるが、スマートで都会的である。



文字盤が白い為、組み合わせるベルトも難しくなる。
まずは黒系だろうと思うが、ふと日本製のクロコダイルが合うのではないかと思い、カワチヤ時計ベルト店のオリジナルベルトをつけてみた。
何となく上手くバランスが取れている(笑)

僕はこういうシンプルなデザインの時計が好きなようで、この手のデザインばかり集まってしまう。
時計の収納ケースは、2針か3針の時計のオンパレードだ(笑)
あまり安いものばかり集めるのもどうかと思うので、そろそろ自分に規制をかけている。
実はまだここで紹介していない手持ちの時計がけっこうあるのだ。

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3月末


SIGMA DP3Merrill

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毎日帰宅が遅くなる。
まあ何といっても3月末だから仕方が無い。
その上に機械が壊れて大混乱だ(笑)

例によってソファーで寝てしまった。
気付いたら夜中の1時過ぎだった。
やっぱり今日はもう寝ることにする。
考えてみれば、明日も明後日も出社なので、まだ期末とはいえない(笑)



今日の時計ベルト。
シェルマンのグランドコンプリケーション・クラシックに、ジャン・ルソーのルイジアナ・アリゲータ・セミマット丸斑のブラックをつけた。

オーソドックスに黒いベルトで決めるなら・・と思い、組み合わせてみた。
正直言って、それほど面白い組み合わせには見えない。
時計が特殊なものだけに、何だか平凡すぎるようにも感じる。
しかしひとつは持っておく必要のあるベルトでもある。
実際のところ、普段着けて歩くならこれになるかもしれない。

最初期にネットで買ったジャン・ルソーのベルトである。
確か特別セールの期間中で、安く入手できたものだ。
長くアクアテラと組み合わせて使用していた。

けっこう使い込んでいるため、細部を見ると少々くたびれてきている。
裏材をアンチスエットにしたお陰で、まだまだ問題なく使えてはいる。
爬虫類専用クリーム(サフィール・レプタイルクリーム)で手入れしているのも、かなり効いていると思う。

ベルトばかりどんどん買ってしまい、個々のベルトに関しては、どうしても使用する頻度が少なくなる。
そんな僕のコレクションの中においては、耐久性などのわかる貴重なサンプルといえる。

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右折禁止


SIGMA DP1Merrill

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車で銀行に向かう途中、対向車側の方向からは、右折できない交差点がある。
国道と交わる大きな交差点だ。
そこをいつもの通り通過した。

対向車で一台、右折禁止に気付かずに、交差点の真ん中で曲がろうと停まっている車があった。
僕はその横をすり抜けて、道を真っ直ぐ横断していった。

僕の車が通り過ぎた後、その車が右折していったのがミラーの中に見えた。
するといきなり「フォン」と甲高いサイレン音が鳴り、脇道からパトカーが現れた。

右折禁止に気付かずに曲がる車を捕まえようと、見えないところで見張っていたのだ。
禁止の標識を見落としやすい交差点・・というより、そんな大きな道で右折できないとは普通思わない。
多くのドライバーが気付かずに曲がるのを知っていて、違反するのを虎視眈々と狙っていたように見えた。

帰り道にも、その交差点を通った。
行きとは反対方向だから、完全に右折禁止の車線になる。
僕の一つ前の車が、右折のウインカーを出した。
また標識を見落としているようだ。

そこは曲がれないよ・・と教えてやりたいが、大声で言っても聞こえるわけが無い。
信号が青になると、そのままふらふらと交差点の中央まで出て、対向車が途切れるのを待っている。
横を通過するときにドライバーに目配せしようかと思ったが、対向車に夢中になっており、こちらをまったく見ない。
免許取りたての学生のような、いかにも不器用そうな若者であった。

車をその場に停めて伝えるわけにもいかず、そのまま横を通り過ぎるしかなかった。
若者の車が右折するや否や、例によって「フォン」というサイレンの音が後ろから聞こえてきた。
あの交差点はどうやらパトカーの狩場のようだ。



今日の時計ベルト。
ロダニアのデイトフォニック・アラーム・ウォッチに、ジャン・ルソーのルイジアナ・アリゲータ・セミマットのブラックをつけた。

ロダニアは1930年創業のスイスの時計会社。
現在でも時計を作り続けている。
シンプルなシルバーのケースに、まずは順当にブラックのベルトを組み合わせてみた。

このタイプは、「蝉(セミ)」・・と呼ばれることもあるアラーム付きウォッチである。
リューズが二つ付いていて、上がアラーム用、下が通常の時計用である。

上のリューズを引いて、黒い矢印のアラーム時刻を合わせる。
リューズを回すことで、アラーム用のゼンマイを巻く。
時間が来るとジジジジジ・・・とセミの鳴くような音で鳴るわけだ。
特殊な機能を内蔵するためケースに厚みがあり、実測12.2mmもある。

実はこの手の時計はあちこちの会社から出ており、比較的高い価格で取り引きされるが、ロダニアくらいのメーカーであると安く手に入る。
このモデルに関しては、アラーム・ウォッチには珍しいデイト機能も付いている。

電源を必要としない目覚ましであり、とても面白い時計であるが、実際にこの音で眠っている人が起きるかどうかは不明。
しかも10秒ほどでゼンマイを使い切って止まってしまう。
一度出張に持っていって試してみたい。
手に着けたまま寝れば、ジジジ・・・と振動が伝わるので、あるいは目が覚めるかもしれない。

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延長


SIGMA DP2Merrill

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機械の修理が長引きそうで困っている。
その間の生産を、人海戦術と稼働時間延長で補うしかないからだ。
今日も一部の社員は夜中まで残り、古い機械を動かしている。

僕のほうは、夕方になってから足利の知り合いまで、車で機械の部品を借りに行ってきた。
けっこう山奥で時間がかかった。
9時頃会社に戻ってきて、それから先に帰宅した。
まだしばらくこういう日々が続きそうだ。



今日の時計ベルト。
ローマーのスモールセコンドに、ジャン・クロード・ペランのスープルカーフのキャメルをつけた。

ごくまっとうな仕様のベルトを、ペランにオーダーしてみた。
明るいブラウンのカーフに、生成りのステッチを入れる。
普通だったら、わざわざオーダー品として頼むことの無い仕様であろう。

スペックを具体的に書くと、素材はスープルカーフ、J.C.ペランの中でもっともポピュラーな牛革である。
色はPV32のキャメル、形状は厚さ3mmのN型、糸はOW(オフホワイト)でステッチはラウンド(囲み)とした。
裏材には実用性を考えてオプションのラバーを選んだ。

アンティークの時計が多くなったので、基準となる質の高いベルトをひとつ作ろうと思ったのだ。
カン幅はもっとも汎用性の高い18mmとして、なるべく多くの時計と組合せ出来るようにした。

ステッチはアンティークらしさを出す為にラウンド(囲み)にしたが、これを選ぶとベルトの形状は一番薄いN型のみとなり、縫製もミシン縫いになる。
手縫いのように糸が交互に表面に出ることが無いので、当然下糸には裏材のラバーと同色のものが使われ、かえって目立たないという利点もある。



実はこれと同じ革が、ペランの店頭用サンプルにも使われている。
ベルトの形状を顧客に見せるためのサンプルとして、6種類ある各型が作られて置かれているのだ。

本当はそれと同じものにしたかったのだが、届いたベルトはコバの色が革と同色で、明るめのブラウンで仕上げてあった。
店頭サンプルは濃い色で塗られているが、考えてみたらそれは形状の違いをわかり易くするための処置かもしれない。
まあ、これはこれでいい。

単純で特徴がない分、作る方はかえって大変だったのではないか?
ご覧の通り、実に丁寧に作られている(笑)
ごまかしのきかない、シンプルな仕様である。
市販品との差をはっきり出すためにも、細部まで手を抜くことが出来ない(笑)

多くの時計に合うだろうと期待していたが、意外にも組み合わせる相手を選ぶことがわかった。
いろいろな時計に取り付けてみたが、しっくりくるものが少ない。
とりあえずローマーとの組合せは悪くなかったので、それで写真を撮ってみた。
やはり明るいブラウンは、組合せが難しいと感じた。

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故障発生


SIGMA DP2Merrill

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会社の機械が壊れて、今朝から大変な状況に陥っている。
例によって一番厄介なコンピュータ部分の故障である。
古い機械なので、簡単に新しいものに交換するわけにはいかず、かなり面倒なことになっている。
とにかく別の機械を夜中まで動かし、生産の応援をする態勢を作った。
突然こういうことに襲われるのは、工場の宿命のようなものだ。



今日の時計ベルト。
ジャガー・ルクルトの2針アンティークに、モレラートのクラシコのダークブルー(と思われるベルト)をつけた。

御徒町のパーツ店で、セール品の箱に入れられ、一律1000円で売られていたベルト。
裏面にはCocco Fuskusと刻印されており、モレラートの名はない。
クラシコにそっくりだな・・と思って、手にとってよく見ると、バックルはモレラート製がついている。
これは!と思い、即座に購入した(笑)

家に持ち帰り、手元にあったクラシコと重ねてみると、形はもちろん穴の位置までピッタリ合う。
これはやっぱりクラシコだろう(笑)
裏材が違うが、むしろこちらの1000円の方が、耐水性のありそうな凝ったものがついている。
ちなみにクラシコはクロコダイルの本革で、12600円で売られているベルトである。



ダークブルーのクロコダイルなんて、こういう巡り合わせでもなければ、なかなか買う機会は無い。
どの時計が合うだろうと考え、まず浮かんだのがジャガー・ルクルトのアンティークだ。
都会的なイメージが、ベルトのクールな色にぴったりである。

マッチングを考える時、まずは寒色系、暖色系という分け方をする。
シルバーのジャガー・ルクルトとダークブルーのクラシコの組合せは、その点でも統一感がありしっくりくる。
モノトーン調の時計に、目に刺激を与えてくれるベルトの濃いブルーが、むしろ暖か味を加えているようにさえ感じる。

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迷路


SIGMA DP2Merrill

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東急と東京メトロの相互直通が始まり、渋谷駅が話題になっている。
同駅を利用している幾人かの人と話したが、とにかく文句ばかり聞かされる(笑)
便利になったと喜ぶ人がいないのだ。

先週会った高齢の男性は、いくらなんでも酷いと怒っていた。
乗り換えるだけであんなに歩くなんて、年寄りにはきつい・・という。
これも時代の流れなのだろうかと嘆いていた。

今日話した人は、始発が無くなって座れなくなったことに困惑していた。
電車を何本か待ってでも、ゆっくりと座りながら移動するのが、一日の中で重要な休息の時間だったのだ。
確かに自分に置き換えても、それでリズムを破壊され体調を崩すことは考えられる。

最初は慣れの問題で、単なる新しい環境への拒否反応だろうと思っていた。
しかし聞いていると、解決が難しい根本的な問題も多い。
多くは渋谷を以前より庭のように利用していた人たちの意見で、自分たちを差し置いて、関係の無い人たちが恩恵に与っても・・という思いも含まれている。

これで人の流れが変わり渋谷の町が廃れることを予測し、対策として大きな商業ビルを建てたという話も聞くので、今回の変化はあらかじめ十分に計算してのことと思う。
もう少し経ち、新しい流れが確立してからでないと、評価は出来ないだろう。
不便だからと別の場所に引っ越すとか、転職するとか、そういう別次元での変化が、じわじわと進んでいくのかもしれない。



今日の時計ベルト。
ブローバ・プレシジョニスト96B130に、同じプレシジョニスト97B110のベルトをつけた。

ご存知、ベルトの選択に困っていたモデル。
オリジナルの金属製ブレスを外し革のベルトを付けると、時計との間に大き目の隙間が空いてしまうのだ。
バネ棒の固定穴の位置が、普通の時計とは違う設計のようだ。

しかしせっかく輸入したのに「今日の時計ベルト」のコーナーに載せられないのも癪なので、どうしたものかと悩んでいた。
調べてみると、同じケースにピンクゴールドのメッキを施したプレシジョニスト97B110というモデルがあり、そちらは革のベルトが付けられている。
ネット上の写真を見ると、専用のベルトらしく隙間無くきれいに取り付けられている。

これは欲しい・・と思ったが、プレシジョニストは日本国内では販売されていないモデルなので、パーツの取り寄せは意外に面倒だ。
いろいろ調べて、ブローバのパーツを専門に扱っているショップは見つけたのだが、価格が結構高い。
時計本体が安かったので、購入をちょっと躊躇した。

しかし、時計ベルト・コーディネーターとして(笑)、革ベルトに交換しないでどうする・・ということで、結局その店から取り寄せることにした。
何しろ写真が無くパーツ・ナンバーのみでの注文なので、本当に欲しいものが来るか心配であった。
届いてみるとご覧の通り、見事にピッタリはまった。
さすがに専用である。
これで革の色がブラックなら申し分ないのだが、本来ピンクゴールドの97B110用なので仕方がないだろう。

このように、ケースとベルトとの隙間が完全に埋められているデザインの時計は、市販の安価なものにもけっこうある。
しかし汎用品のベルトを利用して同じことをしようとすると、なかなか上手くいかない。
カーブド・エンドと称して売られているベルトがいくつかあるが、多くは先端が弧を描いているだけで、隙間が完全になくなるわけではない。
あるいは単に湾曲した特殊バネ棒向けのベルトの場合もある。

ヒルシュからレオナルド・コレクションという非常に特殊な構造のカーブドエンド型ベルトが出ている。
バネ棒の挿入部分が樹脂製の別パーツになっていて、それを90度ずつずらして入れ替えることで、上下左右に穴の位置を0.5mmずつ移動させることが出来るのだ。
そうやって微調整することで、それぞれの時計と完全なマッチングを図ろうというもの。

しかしこれもなかなか難しくて、いろいろ試してみたが、そう簡単にはいかなかった。
ある程度隙間が無くなる位置がみつかっても、時計の裏側を見るとベルトの厚みとラグの厚みが違って段差が出来ていたりする。
また一見隙間が無くなったように見えても、実際に腕に時計を巻きつけてみると、ベルトを斜め下方向に引っ張るため、時計との隙間がまた空いてしまう。
最初からケースとの接触面に角度をつけて、ベルトを後方にカーブを描くように取り付ける必要があるのだ。
実際ご覧の通り、このブローバのベルトもそうなっている。

つまり最初から専用に作られたベルトでないと、完全に合わせるのは難しいということだ。
時計のケース毎に、専用設計にする必要があるわけだ。
今回のブローバの場合も、最初は特注や自作でベルトを調達することも考えたのだが、もちろんそう簡単にはいかない。
写真の専用ベルトは、色はともかく、形状はさすがに完璧に合っている。

この手のベルトはそれなりに魅力があり、需要もあるのではないかと思われる。
愛用の時計向けに専用設計したベルトですよ、といわれれば、カスタマイズしたくなる人も多いだろう。
ベルトのメーカーが対応を考えてくれると嬉しい。
20mm幅のロレックスに関しては市販品があるのだが、もっと幅広い時計に対応して欲しい。
今後の課題といえそうである。

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サントラ


SIGMA DP2Merrill

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昨日が遅くなったので、今日はゆっくりした。
昼前に家を出て、昼食は銀座で取った。
それから日比谷公園の周辺を散歩した。

昨日の映画の余韻が残っていて、もう一度観たい・・という気持ちが強い。
今日も丸の内の映画館の前まで行ったが、時間が合わなくて断念した。
二日連続で見ようと思う映画なんて久しぶりだ。

仕方なく山野楽器でサントラ盤を買って帰った。
今2回目を聞いているところ。
これサントラもいい。
モリコーネの新曲が入っている!

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Dは発音しない。


SIGMA DP3Merrill

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夜になって「ジャンゴ 繋がれざる者」のレイトショーを見てきた。
Mrs.COLKIDも誘ったが、見たくないというのでひとりで行ってきた。

申し分の無い出来。
徹底的にマカロニである。
久々に痛快であった。

僕が子供の頃は、映画とはこういうものであった。
同じような環境で育った人が作った作品であることが、ビンビン伝わってくる。
ということは、あの頃見た映画も大方R15くらいだったのかもしれない(笑)

もちろん今の作品として通用するように細部はリファインされている。
セリフ回しの上手さと、シナリオの良さが、観客の心を掴み自在に揺さぶる。
残虐でデタラメなところが、マカロニに徹している。

細かいところでCGも使われているのだろうが、アナログそのものの映像は、CG中心の作品を偽物と見下しているようで痛快だ。
のっけから続・荒野の用心棒の英語版の主題歌だから涙モノである。
ちなみに僕はイタリア語版を完全に歌える(笑)

モリコーネばかりでなく、ゴールドスミスもかかる。
馴染みの曲のオンパレード。
当然フランコ・ネロも出るだろうと予想していたが、最良の形でカメオ出演していた。
まだか、まだかと思っているところに、出たぁ!・・という感じ(笑)
どうせならガンベルトもアンダーソンあたりをガンガン出して欲しかった。

疲れていたので眠くならないかと心配していたが、165分が短く感じられるほど面白かった。
眠くなるどころか、かえって元気になって帰ってきた。
昔は映画ってこういうものだったよな・・と、帰りの道で思い出した。
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見える


SIGMA DP1Merrill

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知人の葬儀の日、孫娘に当たる小さな女の子が来ていた。
非常に頭のいい4歳の子供だ。

火葬場で焼却炉から骨が取り出される時、子供にはショックが大きいのではないかと思い、僕は後ろに立ち気にして見ていた。
大人が泣き崩れる中、その子は父親に抱かれて、少し驚いたように目を見開いて骨を見ていた。
棺が炉に入るところを見ているので、それが自分の祖父であることはわかっているようだ。

「おじいちゃん、いなくなっちゃった」
その子が父親に小さな声で言った。
父親は娘の顔をじっと見た。
「お前はおじいちゃんとはまた会えるから大丈夫だろう?」
女の子は「うん」と答えた。

父親に聞くと、その子は普段から亡くなった人の姿が見えるようだという。
昨年亡くなったもうひとりの祖父も、時折会いに来ているらしい。
「おじいちゃん、そこにいるよ」と誰もいない空間を指して指摘し、周囲の大人を驚かす。

「よほどこの子がかわいいのでしょうね。私らにはまったく見えないですが・・・」
女の子を抱いたまま、父親が少し苦笑いしながら言った。
それはごく自然で日常的な会話であった。



今日の時計ベルト。
シェルマンのグランドコンプリケーション・クラシックに、ジャン・ルソーのルイジアナ・アリゲータ・ブリアントのダークブルーをつけた。

鮮烈な組合せである。
文字盤の精密感と、素材の品質の高さが、最高に生かされている。
ムーンフェイズの夜空の深みのあるブルーと、ベルトの鮮やかなブルーとが見事な調和をなしている。

ブルーのベルト・・というのが好きで、いつかブルーのベルトとマッチした時計が欲しいと思っていた。
ジャン・ルソーのこのブルーは、同社のイメージカラーでもあるという。
光沢のあるルイジアナ・アリゲータの竹斑部分を使用した、非常に高級なベルトである。
しかし意外に彩度の高い陽性の青で、使いこなしは難しいと感じていた。

シェルマンのグランドコンプリケーションとの組合せは、ひとつの解答といえるほどの素晴らしいマッチングを示す。
清潔感があり、スマートで、鮮やかで、それでいて高級である。
素直にカッコいいと思う。
後はオーナーがそれに見合うだけのものを持っているかどうかだろう(笑)

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年度末


SIGMA DP3Merrill

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年度末ということもあり、非常に忙しい。
仕事が終わらなくて遅くまで残っている。
まあ3月はこうでなくてはね・・・

この後もスケジュールが詰まっている。
再来月は海外に出張に行く予定。
実は2年前にも行くはずだったが、例の地震の発生で急遽取りやめになった。

それが未だに響いている・・と感じることがある。
最新の情報を得られなかったことで、感性の面で遅れてしまったのだ。
そういう目に見えないところで、マイナスの影響を受けている。



今日の時計ベルト。
シェルマンのグランドコンプリケーション・クラシックに、ジャン・ルソーのルイジアナ・アリゲータ・セミマットのダークブラウンをつけた。

シェルマンというと、僕などは蓄音機を扱うお店としての印象が強い。
若い頃に、父親から譲り受けたSP盤を何とか再生できないかと、銀座のシェルマンに何度か足を運んだのを覚えている。
もう四半世紀も前のことだ。
単なる骨董品の置物としてではなく、蓄音機を実際に稼動させて、音楽を再生するための道具として扱っている唯一のお店であった。

今ではアンティーク時計店としてのシェルマンの方が有名であろう。
そのシェルマンが老舗としての経験と熱い思いを込めて、ショップ・オリジナルの製品として開発し、1996年に発売したのがこのグランドコンプリケーションだ。
当然時計というものを知り尽くした同社ならではの、非常に凝った内容の製品になっている。

時計業界で重要な発明とされている「複雑機能」がいくつかある。
トュールビヨン、スプリット・セコンド・クロノグラフ、ミニッツ・リピーター、ムーン・フェイズ、パーペチュアル・カレンダーなどである。
そのうち複数の機能を、ひとつの時計に組み込んだものをグランドコンプリケーションと呼ぶという。(定義には諸説あり、3つ以上と書かれている場合もあるようだ)
当然小さなケースにそれらの機能を複数入れるとなると、とてつもなく複雑な機械となり、製造できるメーカーが限られる上、価格も天文学的なものとなってしまう。
数千万円は当たり前で、中には億単位の価格の時計まである。

このシェルマンのグランドコンプリケーションは、シチズン製クォーツ・ムーブメントを使用することで、価格の問題を解決した。
ムーンフェイズ、スプリットセコンド・クロノグラフ、ミニッツリピーター、永久カレンダーの4つの機能を搭載している。
時計本体の作りに手を抜いていないところがこの時計の素晴らしいところで、細部まで凝った素材を選定して使用している。
複雑時計の廉価版というより、普段使いの出来るグランドコンプリケーションという、まったく新しい分野の時計といえる。
仮に数千万円のグランドコンプリケーションを保有していても、扱いのデリケートさゆえ実際に腕につけて歩くのは躊躇われるが、この時計であれば毎日つけて歩くことも可能なのだ。

そのコンセプトが世界的に評価され、スイス・ラショードフォン国際時計博物館に永久展示されるという栄誉を手に入れた。
なおこのクォーツ・ムーブメントは最初の2年間の販売権を同社が保有していたと聞く。
その後製造元のシチズンや天賞堂、GSXなど数社から同ムーブメント搭載のグランドコンプリケーションが発売されている。

これほどの時計であるから、ベルトにもそれなりの物を組み合わせたい。
まずはジャン・ルソーのアリゲータをつけてみた。
色の正式名はわからないが、赤みがかった濃いブラウンのアリゲータで、立体感のある竹斑には強めのグラデーションが入っている。

たまたまフランス本国から送られてきて、店頭に在庫していたものであるが、アトリエで保有していた他の原皮を見せてもらっても、ここまで強くグラデーションの入ったものは無かった。
そこで、これは貴重なサンプルだと思い購入した。
素晴らしい品質のベルトであるが、時計のクオリティがベルトにまったく負けていないのが嬉しい。

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祝典


SIGMA DP1Merrill

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春分の日の祝日。
朝早めの時間から墓参りに出かける。
ご存知、僕の大好きな趣味のひとつだ(笑)
その後、家族と日本橋に出るが、僕は午後から用事があるため、お茶をしただけで別れる。



昼から大学の祝典に出席した。
午前中はお寺だったが、午後はチャペルでアーメンと歌わされ少し混乱(笑)
しかし久しぶりに同級生や教授に会うことができた。
多くは30年近く会っていない面々。
早めに到着して、久しぶりに大学構内も歩いてみる。

教授は高齢で車椅子に座られていたが、遠くから僕の顔を見つけ、やあという顔をされた。
挨拶に近付くと開口一番
「君の論文だけど実践してみてどうだった?」
と聞かれた。

本当にあの通り上手くいったか?
という意味がこめられていると思った(笑)
卒業した時に、君の論文の内容は少し甘くて、そのままでは心配だから、大学に残って勉強してはどうか・・・
と問われたのを思い出した(笑)

いずれにしても、こんなにも長いこと気にかけてくださったことは、大変ありがたいことだ。
その後同じ学科の仲間と街に繰り出した。
夜まで何時間も楽しい時を過ごす。
それぞれ違う道に進んだ高校の同級生と違い、もう少し近い分野にいる人の集団であることに気付いた。



今日の時計ベルト。
デュカットに、モレラートのセザンヌのブラウンをつけた。

このところ、個人的に大好きなライトブラウン系のベルトを集めて、連続してここに載せている。
このセザンヌのブラウンも、革フェチには極めて魅力的に映るのではないか?
ブラウンという名称ではあるが、オレンジに近い明るい茶色で、思わず見惚れてしまう(笑)

セザンヌはコバを濃い色で仕上げてあるため、本体が明るい色だとコントラストが高まり、相対的に縁取り感が強くなる。
それが製品全体の引き締め効果を持ち、カッチリとまとまった印象を受ける。
表皮の質感は、蝋を塗ったようにしっとりとしており、触り心地が素晴らしい。
革フェチには直球ど真ん中であろう(笑)



デュカットのモダンなデザインと不思議な調和がとれている。
一見クラシカルなこのベルトの、スマートで都会的な面が強調される。
ちょっと面白い組合せである。

シルバーのケースに対し、この色のベルトとしては例外的な相性を示しているといえよう。
ベルトの明るいブラウンが、針やインデックスの色と韻を踏んでいるのも、マッチした理由であろう。
膨らみも程よく、バターを乗せたトーストを連想させる、美味しそうなベルトである(笑)

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開花


SIGMA DP3Merrill

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会社の庭の桜の枝に、いくつか花が咲きはじめている。
時折、仕事を抜け出してそれを見に行く。
つい今さっきも、見てきたところだ。

暗い夜空を背景に、水銀灯で照らされた白い花が映える。
張り出した枝の下をくぐって、また事務所に戻ってくる。

明日はお休みだから見られない。
あさって出社した時には、きっと見違えるほど咲いていることだろう。



今日の時計ベルト。
ローマーのアンティーク・スモールセコンドに、モレラートのセザンヌのゴールドブラウンをつけた。

モレラートの昨年秋の新作の中で、一番気に入ったのがこのセザンヌである。
特殊なオイルで漂白した、柔らかいホワイトニングカーフが使われている。
同社のミケランジェロとよく似た、しっとりとした感触の革だが、少し傷のつき易い素材かもしれない。
販売店のサイトでは、使い込むことで味が出ると表現されている。

カーブを描くお洒落なラインの囲み縫いになっているのが特徴。
革のしなやかな質感と併せて、なかなか雰囲気のいいベルトで、アンティーク、特にラウンドケースの時計によく合う。
アンティーク時計の収集家には、重宝するベルトと言えるだろう。

もうひとつ、コバが濃い色の顔料で仕上げられているのもセザンヌの特徴だ。
ベルトを囲むようにくっきりと縁取りしてあるので、全体が引き締まった印象になる。
そこがミケランジェロとの相違点といえる。
(同じくコバを濃色に塗って強調したモデルには、ドゥッチオやエリート、ウォーホールなどがある。)

モニタの色の関係もあるが、ウェブ上でのライトブラウンのベルトは、実物と違う明るさに写った画像が多い。
特にセザンヌの場合、明るいブラウンのモデルが2種類あるため、見分けるのが難しい。
お店に在庫していた現物を「ブラウン」なのか「ゴールドブラウン」なのか判別できなかった。
店頭では薄暗い室内で見ることになるが、ウェブ上で使われる写真は、屋外や照明を当てて撮影したものが多いことも理由であろう。

セザンヌには、中庸を行く茶色であるこの「ゴールドブラウン」と、みかん色に近い明るい茶色の「ブラウン」が用意されている。
どちらも革フェチに訴えるものがあり、それぞれのよさを持っている。
革フェチなら、結局両方買うことになるだろう(笑)
ローマーとゴールドブラウンのセザンヌの組合せは、アンティークらしいクラシカルな魅力に溢れるものとなった。

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交通費


SIGMA DP3Merrill

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新宿をぶらついていて、某社のDバックルを安く売っているお店をみつけた。
大抵の店で定価売りしている商品を、値引いている。
しかも次回はさらに10%引くという券までくれた。
御徒町のパーツ店よりも安い。

問題はそこまで行くのにかかる交通費であろう。
Dバックル程度の安い買い物では、電車賃で足が出てしまう。
どうしたものかと値引きの券を眺めているところ・・・



今日の時計ベルト。
コルトベルトのアンティークに、モレラートのミケランジェロのライトゴールドブラウンをつけた。

革フェチの心をそそるベルトである。
ミケランジェロの中でも、この明るいブラウンが特にいい。
ダークではなく、ライトブラウンであるところが重要だ(笑)

ミケランジェロは、モレラートの高品質モデルであるマニファッティのシリーズのひとつ。
独特のしっとりとした質感のオイルカーフが使われており、裏面にはスエード調のアルカンターラが配されている。
リボンで固定された遊革にもステッチが入り、細部まで凝った作りになっている。



ミケランジェロは、今となっては最新のモデルではない。
しかしこの質感と作りは、ちょっと捨てがたい。
同社のラインナップの中で、時に好きな機種のひとつだ。
アンティーク用としても、非常にマッチングのいいベルトといえる。

これに近い色のベルトとしては、ドゥッチオやコローのハニーブラウンがあげられる。
しかし表面のしっとりとした感触は、オイルカーフのミケランジェロならではのものである。
革が柔らかくアルカンターラの感触がいいため、装着感も悪くない。

ミケランジェロの外観上の最大の特徴が、少し太目のステッチである。
このステッチは大味な印象を与えるため、精密感のある時計とこのベルトは合わない事がある。
使い込むことで味が出ると謳われているが、美しい外観を保つためにも、Dバックルの使用をお勧めしたい。

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SIGMA DP3Merrill

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昨日の疲れから回復するため、今日はゆっくりした。
といっても寝て過ごすのもかえって疲れる。
ほどほどに起きて行動した。
穏やかに晴れた一日であった。

昼食をMrs.COLKIDと外で取り、それからひとりで散歩に出かけた。
東京ステーションホテルの中にある虎屋で、あんみつを買ってきて欲しいと頼まれたので、東京駅を散歩の起点とすることにした。
いつものコースで丸の内界隈を軽く散策しただけで帰宅。
無理はせずに、明日からの日々に備える。

昨日火葬場で、遺骨の量の割りに骨壷が小さいのが気になった。
あれでは入りきらないのではないかと心配になった。
箸を渡されて、骨を拾い骨壷に入れる。
通常二人でいっしょに拾うものだと思っていたが、こちらではひとりでいいという。

案の定、大分残して骨壷は一杯になってしまった。
骨を潰して無理に入れても、この大きさでは入りきらない。
すると、残りの骨はちゃんと共同墓地に埋葬するから心配しないで欲しいと、職員から説明があった。
驚いて聞いてみると、こちらではマンションタイプのお墓が多く、骨は一部のみを小さな骨壷に収納するのが普通だという。
中にはごく小さな入れ物に、喉仏の部分の骨だけを入れて持ち帰る人もいるという。

なかなか合理的な葬儀だと驚いた。
ところ変われば随分と風習も変わるものである。
僕の父親の時などは、残った骨の粉をほうきでまとめて、残さずきっちり骨壷の中に入れて蓋をしたのだが・・・



シェルマンのグランドコンプリケーション・クラシック。
シチズンのムーブメントを使い、まさに日本の技術で達成した複雑時計である。
近くいくつかのベルトと組み合わせて載せる予定。
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お疲れ


SIGMA DP3Merrill

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帰宅したが疲れた。
葬儀はけっこう長丁場になった。

スケジュールの空きに何とか入れてもらったため、葬儀場から少し離れている小さな火葬場が割り当てられた。
片道40分ほどかかるのだが、告別式の後、マイクロバスで火葬場に行き、焼いている間一度葬儀場に帰ってくる。
小さい火葬場なので、焼くのに時間がかかる上、その場で待つことが出来ないのだ。
精進落としを済ませ、焼き終った頃にもう一度火葬場に行き、骨上げの後、再度葬儀場に戻って今度は初七日を行う。
つまり40分の道のりを2往復することになる。
全部で6時間ほどかかった。

それで素直に帰ればいいのだが、今度大阪に行ったら寄りたいと思っていた時計関係のお店があり、僕だけそれから家族と別行動をとった。
もう暗くなっていたが、ぎりぎり閉店に間に合うと思ったのだ。
近くの駅までタクシーで行き、電車を乗り継いで30分ほど離れたところにあるお店に向かった。
土地勘が無い上に時間も迫っており、路線図を睨み駅員さんに聞きながら急ぎ足で行動する。
明日は日曜日で休むことが出来るから、少し無理をしても大丈夫と踏んだのだ。

お店の主人と話したが、東京から来たと言ったら喜んで少し負けてくれた(笑)
それからまた新大阪まで戻り、遅い時間の新幹線に乗って東京に向かった。
見知らぬ土地で動いたこともあるが、さすがに疲れて、車内でぐったりしてしまった。
花粉症も血糖値も悪化したような体調になり、眠るのも辛い状態で、やっと眠りに入った頃東京駅に着いた。
気分が悪かったが、そこからまた電車を乗りついで、自宅まで戻らなければならない。
幸運にも座れたので、短い時間であったが眠った。
家に到着してお茶を飲み一息ついたところで、やっと元気を取り戻した。
かなりハードな一日であった。
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