大阪にて


SIGMA DP3Merrill

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急に知人に不幸があり、家族で大阪に来ている。
夕刻まで会社にいて、それから東京を出たので、到着は夜になった。
今は大阪のホテルで書いている。

急なことだったので、いいホテルは取れそうにない・・とMrs.COLKIDから言われていた。
ところが予想外に素晴らしいホテルで、部屋も40平米以上あり、書斎のような広い机でパソコンに向かっている。
バスルームもシャワー室がガラスで区切られているタイプ。

知人とは、昨年の夏に大阪に行った時に会ったのが最後になった。
明日は昼からの葬儀に参列するが、ごく親しいものだけの内輪の集まりになるようだ。
夜には東京に帰る予定である。



今日の時計ベルト。
ロレックスのオイスター・デイトに、モレラートのコローのハニーブラウンをつけた。

20mm幅のベルトをカン幅19mmのオイスターに無理につけているので、ベルトにストレスがかかっている。
普通はこれでも何とかなるのだが、オイスターケースは角がシャープに仕上げられているので、ベルトがどんどん削れていってしまう。
正式に使う場合はベルトを加工して幅を狭めるか、ちゃんと19mm幅のものを用意する必要があるだろう。

オイスターにブラウンのベルトもひとつ試してみようという、その程度の意図でつけてみた。
悪くは無いのだが、それほど合っているようにも思えない。
無理にカジュアルな方向にもっていこうとして、時計がそれに逆らっているように見える。
服装を含めたトータル・ファッションとして取り込めば、何とか生かすことができるかもしれない。

オイスター・デイトは意外に頑固で生真面目な面を持つ。
いかにも革らしい、明るいブラウンのコローを付けてみたが、時計がそれを嫌がっているみたいだ。
仕方なく付き合っている・・・という感じである。
この時計には、やはりブラック系のビジネスライクなベルトがマッチする。

オフの日にいつもと違う雰囲気を出したい時には、こういうベルトと組み合わせるのも、ひとつの選択肢ではあろう。
オイスターのように、これひとつあれば他にいらない・・というタイプの時計は、ベルトをいろいろ揃えて、その日の服装や気分に応じて使い分けるのが、本当は一番楽しいのだが・・・

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逆効果


SIGMA DP3Merrill

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このブログをアップデートすると、投稿完了の画面の真ん中に、必ず同じ会社のコマーシャルが入る。
50代の人向けの、健康食品か何かのものだと思うが、それが少しくどい。

にこやかな顔をした50代の男女が、画面中央に表示される。
もちろんモデルさんだから、標準よりずっときれいな人たちなのだが、それでも顔の皺がわかる大きさで何度も見せられると、いい加減うんざりしてくる。
「きっと出るぞ」と思って投稿すると、本当にその通り出るのだから、これはかなり気に障る(笑)

若い子の画像なら、巷では飾りのように日常的に使われているので、もう慣れてしまいそれほど不快には感じない。
しかし不思議なもので、中高年の顔を何度も連続してアップで見せられると、なぜか違和感を覚え、やがてそれが不快感に変わってくる。
もちろん自分がその年齢に含まれていることが、大きな理由である。

この広告は、プロフィールからブログの管理者の年代を割り出して、その人に合った内容のものを選別して表示しているのだろう。
しかし50代の人に50代が若返るコマーシャルを見せれば喜ぶかといえば、かえって逆効果なのではないか・・と思う。
あんたは50代でしょう? これ飲むと元気になりますよ・・と、無神経に言われているように見えるのだ。
相手の気持ちなど無視して、繰り返し同じ商品の宣伝を流すところが、いかにも機械らしいし、プログラムのロジックも少々単純すぎるのではないかと感じる。



今日の時計ベルト。
ゼニスのアンティーク・スモールセコンドに、マルマンのカーフの茶をつけた。

同社のラインナップの全貌ががわからないために、まったくもってどういう製品なのかわからない。
「TRAD」というシールが貼られたシリーズで、他とは少し違う雰囲気の仕様になっている。
中間的なはっきりしない色が選ばれており、遊革はステッチ入りの幅広がひとつ。
角の立ったカット仕上げで、裏材は同社の抗菌防臭加工の素材であるクリーンレザー。
お店で非常に安価に売られている。

貴重な17mm幅が用意されている。
変わった色・・ということで買ってみたのだが、まさかゼニスに合うとは思わなかった。
正直なところ、質的にアンバランスなので、本当は合って欲しくなかった(笑)
ピンクゴールド系メッキのケースが、このベルトと組み合わせると、なぜかモノトーン調に見える。
不思議な組み合わせである。

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土煙


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今日の風は凄かった。
あれは一体何だったのか・・というほどの風であった。

車で千葉の得意先に出かけたのだが、事務所から出て外で挨拶しようとしたら、強風で立っていられない。
辺り一面黄色く紗がかかっており、目を開けることも困難であった。
郊外で土の露出した場所が多いこともあり、土煙の凄まじさといったらなかった。

道を走っていると、家の途切れたところで、黄色い土煙が真横にゴウゴウと動いて道路を塞いでいる。
その先は何も見えない。
まるで滝に飛び込むように、そこに車で進入する時は恐怖さえ覚えた。

強い風が吹くことは、以前よりなかったわけではない。
しかしなぜ急に今年から、前が霞んで見えないほど土煙が舞い上がるのか。
何だか薄気味悪い話である。



今日の時計ベルト。
ラケタに、クロノワールドのNATOタイプ・ブラックシリーズのベージュをつけた。

NATOタイプのベルトに力を入れている同社の、数多くあるナイロン・ストラップのひとつ。
バックルなどの金属パーツに、黒いIP仕上げを施してあるのがブラックシリーズだ。
黒いケースの時計とマッチするように作られたのだろうが、今回のラケタともピッタリである。

ミリタリー系のいわゆる引き通しというタイプのベルト。
フィックスド・ラグの時計か、バネ棒をつけた時計に、長い一本のベルトをバーの隙間を縫うように通して使う。
そのため交換も簡単に出来る。

ナイロン製のものや革製のものがあるが、ナイロン製はカラフルな素材が使えるので、連隊毎にストライプの色を変えて作られたりするようだ。
NATOタイプは、時計の裏側に当たるサポート部分が二重になっており、ケースがしっかり保持されるのが特徴。

ベージュは一見中途半端な色のようで、なかなか味わいがある。
暖色系で人肌をイメージさせ、独特の温かみを感じさせる。
無機質なブラックの時計に、ほっとするような柔らか味を与えてくれる。

ラケタには派手なベルトの組み合わせばかりを考えていたが、案外こういう路線も合っている。
ポップなデザインのラケタが、正統派の時計に見えてくるから不思議だ。

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再現


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納谷悟朗氏が亡くなった。
これは個人的にかなり残念なニュースであった。
聞けば83歳だという。
一般には銭形警部の声で有名であろうが、僕にとっては何と言ってもジョン・ウェインだ。

子供の頃から親しんでいた声優が、かなり故人となっている。
宇宙戦艦ヤマトだけを見ても
沖田艦長(納谷悟朗)、古代進(富山敬)、真田技師長(青野武)、古代守(広川太一郎)、ドメル将軍(小林修)・・・(敬称略)
といった、重要で印象深いメンバーの声の出演者がすでにいない。

まあ考えてみれば、僕が小学生の時、ハイジの裏番組として放映されていた作品なのだから、仕方ないといえばそうなのだが・・・
それにしても、もう二度と再現出来ないことに違いは無い。
山田康雄氏もいないし、東京12チャンネル時代の「空飛ぶモンティ・パイソン」も完全に再現不可能だ。



今日の時計ベルト。
ルーチの1針式に、モレラートのルノアールのダークブルーをつけた。

青系のベルトは難しい。
特にルノアールのように爬虫類の模様が入る場合、見ようによってかなりグロテスクに映る。
正直ルノアールのダークブルーは、ゾンビっぽさが強くてかなり気味が悪いと思う(笑)

ただこの生命感の希薄な表皮が、ルーチの無機質なデザインと不思議なくらいマッチする。
これなら、まあ悪くないかな・・と思わせるものがある。
ルーチの持つ独特の力が、気味の悪さを中和させてしまうのだ。
ちょっと面白い組合せだと思う。



次はモレラートのティポロンジンのブラウンをつけてみた。
名前の通り、ロンジン用を意識して作られたオーストリッチのベルトである。

先を尖らせたエレガントなデザインになっている。
6色用意されているが、このブラウンのモデルのみステッチに白い糸を使っている。(他の色は革と同色のステッチ)
ロンジンのどのモデルとの組合せを想定しているのか分らないが、ブラウンには白ステッチという、それなりの理由というか、謂れがあるのだろう。

ハニー系の明るいブラウンは、オーストリッチを代表する色といえる。
実際どのメーカーも、オーストリッチには必ずこの色を用意している。
独特の温かみがあり、クイルマークもどぎつくならない。
もちろんルーチとは申し分の無い相性を示す。



もうひとつ。
モレラートのエリートのグリーンをつけた。

エリートは少し光沢のある木目が粗めの革に、生成りのステッチを入れてコントラストをつけたベルト。
角をしっかり出したカレ・タイプで、全体にカッチリと引き締まった作りになっている。
一見地味なレイアウトでありながら、独特の存在感を持つ。
意外に通好みのベルトではないかと感じている。

色の種類も多く用意されているが、その中でグリーンは特異な存在といえる。
普通のグリーンではなく、オリーブドラブに近い軍用をイメージさせる色なのだ。
革ベルトでこの色はあまり見ない。
組み合わせたルーチが、しっかりミリタリー系になりすますところが面白い(笑)
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鼻炎薬


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土曜日に買った薬であるが、会社のそばの薬局に行ったら、在庫がひとつもなかった。
売り切れで入荷待ちの札がつけてある。

もしかして貴重な薬だったのだろうか?
今日行った薬局では、第一種医薬品の鼻炎薬の多くが売り切れていた。
この前並んでまでして買っておいてよかったかもしれない。

昨日の煙霧の中は、マスクなしで歩くのは躊躇われた。
実際行き交う人たちは、マスクを付けている人のほうが多かったろう。
いまやマスクをして歩くのが、この国の常識になりつつある。
何だか異常な環境になってしまった。

薬を飲んだお陰か、鼻炎のほうは嘘のように楽だ。
マスクなしでも何とか過ごせる。
花粉症というのは、様々な病気の中で、比較的症状が激しいものだと思う。
それを抑えられるのだから、薬も飛ぶように売れるわけである。



今日の時計ベルト。
ルーチにヒルシュのクロノグラフのインディゴブルーをつけた。

驚くべきことに、この時計は極めてベルトへの適合性が高いことがわかった。
様々な形状、色のベルトと、不思議なほどしっくりくる。
カン幅もポピュラーな20mmなので、手持ちの様々なベルトを試すことが出来る。
感心しながら、いろいろなベルトとの組み合わせを楽しんだ。

ヒルシュのクロノグラフとの組み合わせでは、ベルトのカッチリとまとまった作りが、時計とよく合っている。
寒色系の清潔感のある組み合わせだ。
それほど高価なベルトではないので、グレード的にも時計と違和感が少ない。



次はモレラートのティポ・エルメスのオレンジをつけてみた。
こちらはぐっと温かみのある組み合わせである。

本来はブランドものの時計を意識して作られた高級路線のベルトであるが、時計の性格上品質感は望めない。
しかしその分ポップな雰囲気が出て、面白い取り合わせになっている。
白い文字盤とオレンジの組み合わせが鮮烈である。



モレラートのパッラーディオのアイボリー。
ウナギの革を使った特殊なベルト。
中でもアイボリーは、ウナギの腹の部分の色を連想させて、ちょっとグロテスクである。
それが面白くて買った(笑)

一見端整で知的な組み合わせである。
しかし時計もベルトも、よく見ればゲテモノだ(笑)
言われなければわからない、通好みの組み合わせといえる。



モレラートのアクションのダークブルー。
ドラム加工を施した地味な外観の表材(カーフ)に派手目の裏材(ロリカ)を配したベルト。
遊革から飛び出した先端部から、裏材がちらりと見え、隠れた部分にお洒落をしているのがわかる。

このルーチの1針式は、そのどちらの面ともうまくマッチしている。
個性を殺したデザイン故か、ベルトへの適合性が本当に広い。
このコーナーにはピッタリの時計である。
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煙霧


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新宿を歩いていた。
冷たい風が吹き始めたかと思ったら、みるみるうちに、一方の空が黄色みがかった暗いグレーに染まった。
反対側の晴れた空とは、まったく違う色である。

絵の具を溶いた水のような、異様な色が頭上に広がる。
一体何事が起こっているのかと、急激に暗くなった空を、誰もが見上げている。
スマホを取り出して写真を撮る人もいる。

やがて黄色い煙がバァァと降り注いできた。
視界がどんどん悪くなり、ビル群に煙が覆いかぶさっていく。
異様な何かが、ついに街に到達したように見えた。

喉が痛い。
マスクをしていないといられない。
とりあえず目の前の建物の中に避難した。
外を見ると、大通りの向こうのビルは霞んでいる。

何が起きているのかわからない。
人体に有毒なのかどうかもわからない。
黄砂・・・だろうか?
だとしても、こんなに極端な現象は初めて見た。

まるで怪物が襲い掛かってきたようだった。
わかったことは、その場にいても、何も出来ないということだ。
ただ見ているしかなかった。
「煙霧」という現象だと後から知った。
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書き入れ時


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出張から帰宅した。
午前中で仕事は完了したが、移動に数時間かかったので、帰宅は夕方近くになった。
さすがに長野も今日は暖かく、ジャンバーは手に持って移動した。

昨晩は花粉症の症状が酷く、非常に辛い思いをした。
くしゃみと鼻水と涙に襲われて、呼吸困難のような状態で、夜中に何度も目が覚めた。
あまりに酷くて、明日の打ち合わせはどうなるかと危ぶまれるほどであった。

ホテルで薬が無いか尋ねたところ、鼻炎用の常備薬を見つけてきてくれた。
それを飲んだら、症状がピタッと止まった。
飲んだ直後から嘘のように楽になった。
早く飲むべきだったのだ。

何も出来なくなるほど激しい症状が出ていたが、それらが見事に消えてしまった。
マスクをしなくても、風に顔を当てて歩いても、全然平気である。
お陰で打ち合わせも、何事も無かったかのように、スムースにこなすことが出来た。

夜は従兄弟が来たので、寿司を食べに出かけた。
途中花粉症の薬を買おうと思い、ショッピングモールの薬局に立ち寄った。
お店に花粉症の薬のコーナーが設置されていたが、そこがお客で黒山の人だかりになっている。
レジに向かうと長蛇の列で、皆が皆、手に花粉症の薬や目の洗浄液を持っている。

薬局がこんな状態なのは始めて見た。
まるでパンデミックである。
尋常でない花粉が飛んでいるのではないか?
いずれにしても、今日は薬局は書き入れ時のようだ。



今日の時計ベルト。
デュカットに松重商店のFC01cをつけた。

ご存知、僕の特別お気に入りのベルトである。
同社がフランスFLEURUS社で作らせたヌバック調カーフのベルト。
厚みのあるフラットな形状で、通常のDバックルは付けられない。
幅は18mmのみで、色は黒と茶系2色(濃淡)が用意されているが、その中でFC01cは明るい方のブラウン。
こんがり焼けたトーストのような、革フェチならそそられる色である(笑)

思わず触りたくなるような質感であるが、しばらく使用すると汚れてきて、表面が擦れて艶が出てくる。
馴染んできたともいえるが、少し薄汚くも見える。
それがこの材質の欠点であろう。

バックルは、あえてデュカットのインデックスに韻を踏んで、ゴールドにしてみた。
ケースの色に合わせるのが普通であろうが、これはこれで面白い。
腕に着けてバックルを閉じた状態で、表からワンポイントで金色の留具が見える。

デュカットとのマッチングは、決して悪くは無いのだが、最高ともいえないように思う。
明るくスポーティなベルトであるが、都会的なデュカットと組み合わせると、ベルトの生真面目な面が強調され、少し浮いて見える。
色合いは抜群に合っているのだが、性格的には少々違和感があるか?

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長野にて


SIGMA DP3Merrill

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長野県のホテルにいる。
新宿から3時間弱かかった。
グリーン車にしたら思いの外高くて驚いたが、かかった時間を考えると、広い椅子で快適に移動出来て正解であった。

時間的には、九州まで飛行機で行くよりかかっている。
しかし思ったほど疲れてはいない。
やはり物理的な移動距離が、疲労と直接関係しているのではなかろうか?
体にかかる加速度や地球の発する波動のようなものを、無意識のうちに体が感知しているのかもしれない。

東京は今日は暖かかった。
こちらはそうは行くまいと思ったが、やはり気温は低く、途中窓から雪も見た。
寒くていられないほどではないが、厚手のジャンパーを着てきてちょうどよかった。
現地の駅に着くと、大粒の雨が降っており、山が近いのを感じた。

空気が違うから、花粉症が良くなるのではないか・・と期待した。
しかし甘かった。
先ほどからくしゃみと鼻水が止まらず、むしろ悪化しているようにさえ見える。
明日の仕事に影響がなければいいのだが・・・
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急の出張


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急に明日の夜から出張に行くことになった。
距離的には大した事無いのだが、移動に時間がかかる得意先への訪問だ。
今、急いでプレゼンテーションに使う資料を作っているところ・・・

来て欲しいと言われ、簡単にいいですよと答えてしまったが、ネットの路線情報で調べたら、思いの外時間がかかる。
現地で朝から打ち合わせすることにしたが、逆算してみると、前日に行って泊まらないと不可能な時間であった(笑)
本来インドア派の僕が、最近はやけに全国を飛び回っている。



今日の時計ベルト。
ルーチの手巻き1針に、LicのCoqのブラックをつけた。
ニワトリの脚の革のベルト。

ベラルーシ製の手巻きの時計である。
新品が40ドルくらいで入手できる。
オークションにいっぱい出ているのだ。
現地でお土産として売られているのか、透明なプラの簡易型パッケージに入った状態で届いた。

ルーチというのは、ロシア語で光のことだという。
正式にはベラルーシのミンスク・ウォッチ・プラント製のブランドである。
先日紹介したラケタと同じく、現在でも時計メーカーとして立派に存続しており、ISO取得の大きなプラントだという。
eBayに同社の古い時計が沢山出品されているが、デザインがなかなか優秀で、思わず欲しくなるものもある。

ご覧の通り、このモデルは針が1本しかない。
面白いので買ってみたのだが、考えてみたら単に長針が無いだけの時計ともいえる。
文字盤は12時間表示だし、長針がポロリと外れれば、これと同じ時計が出来上がる(笑)



とりあえず今日は黒いベルト何点かと組み合わせてみる。
こちらはヒルシュのオスロのブラックである。
カリブー(トナカイ)の革を使ったベルト。

この時計、実に使いづらい。
ひとメモリが5分なのだが、それが感覚的にしっくりこないのだ。
今何時か・・が一瞬では判別できない。

慣れの問題かもしれないが、見るたびにしばらく考え込んでしまう。
数字と数字の間の針のおよその位置から、アバウトな時間を判断するしかないだろう。
老眼のせいもあるが、分単位で時間を知ることは出来ない。



次はヒルシュのアクセントのブラック。
プレミアム・カウチュと呼ばれる、けっこう高価なベルトである。
もちろん時計本体よりもベルトの方が高い(笑)
この時計には、黒いベルトは無難にどれも合う。

この時計、何かに似ていると思ったが、コンプレッサーの空気圧のゲージにそっくりだ。
素材の質感まで似ている(笑)
いつも工場のあちこちで見ているので、親しみを感じたのかもしれない。
デザインに何の飾りも無いため、感情が見えにくく、冗談なのか本気なのかわからない時計である。
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回答


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時計ベルトの某国内メーカーに、カタログが無いかメールで尋ねた。
お店にはその会社の商品がいくつも並んでいるが、どうも全体像が掴めないからだ。
ネットを見ても、商品の一覧はどこにも無い。

にもかかわらず、かなり手広く全国展開しているように見える。
どこに行っても売っているのだ。
それも定価の半額くらいで売られている。
恐らく海外で大量に作らせて、右から左なのだろう。

すると3行ほどの短い回答があった。
要約すると、カタログはない・・というものであった。
それに「ご愛顧ありがとうございます」という最初の挨拶と、「お役に立てなくて・・」という結びの文章がつく。
それで3行。

シンプルである(笑)
予想はしていたが、その通りの回答であった。
ここの製品は、ネットでも情報が得られない稀な例と言えそうだ。
もしかして、種類が多すぎて何があるか把握できなくなっているのだろうか?



今日の時計ベルト。
ブローバのアンティークに、時計屋ネットのカミーユ・フォルネ特注ヌバックをつけた。

ノモス純正の17mmヌバック・ベルトの18mm版を意識して作られたベルト。
薄くて柔らかく、触った感触はフニャフニャとしている。
よくここまで柔らかい素材に、裏側のカウチュを貼り合わせて固定することが出来たものだと感心する。

薄いベルトの代表格だったので、試しにブローバに取り付けてみた。
ところがこれがドンピシャリ。
ちょっと驚いた。

軍用を思わせるワイルドな感じがなかなか良い。
時計自体はミリタリー系デザインというわけではないのだが、雰囲気だけいただいており、その軽さがまたいい。
気に入ってしまい、そのまま着けて会議に出席した(笑)
ベルトの方も、意外にマッチする時計が見付からなかったのだが、どうやらこれでパートナーが決まった。

ところで最近、同店から違う色のカミーユ・フォルネ別注ヌバック・ベルトが限定で発売されている。
ブラックとグレーであるが、残念ながら寸短仕様なので、Dバックル使用前提の僕には向いていない。
興味のある人は同店を覘いてみてはいかがか?

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胸ポケット


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胸ポケットのないシャツは嫌いだ。
胸ポケットがないと、本当に不便だ。

パスモで改札を通ると、無意識に胸ポケットにパスモを入れる。
そこに胸ポケットがないと、完全にリズムが狂う。
何度か入れようとして、手が空振りして初めてポケットが無い事に気付く。
仕方なくジャンパーやジーンズのポケットにパスモを入れる。

次に改札を出る時に、同じ過ちを繰り返す。
無意識のうち胸のポケットに手が行き、またも空振りする。
目の前が改札なので、慌ててどこに入れたか、あちこちのポケットを探さなければならない。

帰宅して、ジャンパーに入れたまま忘れて、ハンガーにかけてしまうこともある。
翌朝になってパスモがない事に気付き、洗濯機の中の昨日のシャツを探す。
胸ポケットが無かったことを思い出し、あちこちを探し、やっと壁のジャンパーに行き当たる。

胸ポケットが無いがために、一日のリズムがあちこちで狂うのだ。
そのため胸ポケットの無い服は、なるべく着ないようにしている。
さがっているシャツから、胸ポケットがあることを条件として服を選ぶ。

「あなたはポケットがないと着ないから・・・」
・・と、最近はMrs.COLKIDも、胸ポケットがあることを第一条件に、服を選んでくれるようになった。



今日の時計ベルト。
コルトベルトのアンティークに、モレラートのコローのハニーブラウンをつけた。

コルトベルトの未使用のアンティークを入手した。
ムーブメントは6振動のUT6325を搭載している。
軽く湾曲したシルバーの文字盤に金メッキケースの、ごくまっとうなデザインのアンティークである。
コレクションとしては2個目のコルトベルト・・と言っても日本ではほとんど知られていないブランドのようだが。

コルトベルトの創立は1790年というから、超の付く老舗メーカーのひとつである。
残念ながら、他の多くのメーカーと同じように、クォーツ・クライシスのあおりで1970年代に生産停止に追い込まれた。
その後主要メーカーが復活を果たす中、コルトベルトは唯一残された大物ブランドといえるらしい。

この時計は、アンティークといっても1970年代のもので、それほど古いわけではない。
ちょうどクォーツ化の波に揺れ動いていた時期であるし、コルトベルトの商標もこの頃消えたと聞く。
未使用品ということは、最後に作られた機械式時計が、そのままどこかで在庫として眠っていた・・ということだろうか?

いずれにしても、ここで使う時計としては、未使用品であることは非常に好ましい。
写真を撮る上で、綺麗な方が具合がいいのだ。
eBayを見ていても、NOS(New Old Stock)という文字をみつけると、つい体が反応してしまう(笑)

モレラートのコローは個人的にお気に入りのベルトで、ここでもよく登場させている。
艶消しのしっとりとしたトスカーナレザー、中でもこのハニーブラウンは、革フェチに強く訴えるものがある。
裏材はフランス製の高級素材アルサーベルという子牛革で、カミーユ・フォルネの裏材にも使われている素材。
通気性に優れ汗にも比較的強いといわれている。

コローは欧州ではイタリア語の羽の意味のピューマという名称で売られている。
その形状から付けられた名前と想像している。
国内では同社の新作に押され気味に見えるが、個人的にはこのモデルが一番気に入っている。

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解像度


SIGMA DP3Merrill

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最近はカメラのことをあまり書かないようにしているが、参考までにDP3Merrillで撮影したデータの拡大を載せておく。
上の写真の一部を切り取って、等倍で載せたのが下の画像である。

ちょうど中央の窓の向かって左側の、建物の角にあたる部分である。
上の写真とその「大きな画像」を見て、それから下の画像を見ると、およその位置はわかると思う。

こういうポテンシャルを持っているので、どうしても気軽に手持ちで撮影する・・という気分にはなれないカメラなのだ(笑)
特にDP3Mの場合望遠系に属するので、手持ちでは手ブレが起きやすいだろう。
また、ここに載せられる程度のピクセル数に落とした場合、いかに多くの情報を捨てているかもご理解いただけると思う。







今日の時計ベルト。
デュカットにアラン・シルベスタインのグリーンのベルトをつけた。

時計のデザインを生かすいい組合せだ。
デュカットは意外に癖のある時計で、どのベルトでも受け入れてくれるわけではない。
いくつか試してみたが、なかなかしっくりくるものがなかった。
デザイン性が強いために、それに見合うだけの力を持つベルトを組み合わせてやる必要があるのだ。

この組合せは、ダブルステッチのベルトの凝った構造と、時計の存在感とがよくバランスしている。
さらにはゴールドのインデックス、ハンズの色と、ベルトのグリーンが同系色であることも効いている。
軽快さを保ちながら、決して安っぽくは見えない。
お洒落なもの同士が、上手く融合した例と言えるだろう。

この時計に組み合わせるに、ベストのベルトかもしれない。
日常的に使いたくなる、なかなか素敵な組合せである。

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管理


SIGMA DP3 Merrill

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Mrs.COLKIDが昨日より旅行で不在であった。
夜更かしして好きなことをしようと思っていたが、歳のせいか体がついていかない。
結局ソファーでぐっすり寝てしまい、置きだしてきて時計を見たら明け方だった。

それから風呂に入り、もう一度ベッドに・・・
次に起きたのは昼過ぎ。
もう無茶苦茶である。
管理してくれる人がいないだけで、生活が維持できず狂ってしまうことがわかった。

それから銀座に出て床屋に行った。
十分に寝ているので、今日は眠くならないかと思っていたが、それでも少し寝てしまった。
トータルではかなりの時間寝たことになる。
月曜日からだいぶ忙しくなりそうだが、そのための休養にはなったかもしれない。



今日の時計ベルト。
ブローバのプレシジョニスト96B130に、モレラートのティポ・ブライトリング3のクロコダイルのダークブルーをつけた。

まずはプレシジョニストより、オリジナルのSSのブレスを外した。
このコーナーの趣旨である「革ベルトに交換する」ためであるが、いざ外してみて、ちょっと問題があることがわかってきた。
ご覧のように、ベルトと本体の間に大きなスペースが空いてしまうのだ。

どのような革ベルトを付けてもこうなる。
このまま腕に着けると、隙間から自分の肌が見えて何だか変だ。
バネ棒をはめ込む穴の位置がおかしい・・というか、専用のブレスに合わせてあり、革ベルトの使用を考えていない設計のようだ。

何か方法はないかと考えたが、一般に売られているベルトはすべて同じで、取り付けるとこうなってしまう。
仮に専用のベルトをオーダーしたとしても、この形にピッタリ合わせて作ってもらうのは難しい。
試しに微調整の利くヒルシュのカーブド・エンドのベルト(プリンシパル)を付けてみたが、やはりどうやっても隙間無く付けることは出来なかった。
これは自作する以外に方法は無いかと思い、採寸の方法など考えていた。

ところがブローバのサイトを見てみると、他のモデルでも革ベルトを付けたものは、同じように隙間が空くものがけっこうあることに気づいた。
どうやら元々こういうデザインらしい(笑)
オリジナルのブレスレットが本体にピッタリ隙間無く付いていたので、ついそちらを基準に考えていたが、これはこれでいいのだろう。

同じ形状のケースを使っている色違いのプレシジョニスト(97B110)があり、それには革ベルトが付いていることもわかった。
そちらはカーブド・エンド仕様でこのケース専用に作られた革ベルトで、ケースに隙間無くピタリと取り付けられている。
それをオーダーするかどうか現在検討中であるが、プレシジョニストは日本では販売されていないので、海外から取り寄せることになる。
時計の価格を考えると、少し馬鹿々々しい気がしないでもない。

モレラートのティポ・ブライトリング3のクロコダイルは、ブライトリング向けを意識して作られた厚みのあるベルト。
いわゆる磨きの入った光沢仕上げのカイマンである。
(同社からは他にもブライトリング向けとして、アリゲータやカーフのモデルを用意している)

プレシジョニストがガンダムルックの厚みのあるデザインなので、それに対抗できるベルトとしては、こういう厚手のモデルを持ってくる必要がある。
その中でも寒色系のダークブルーは、クールなデザインのプレシジョニスト96B130とよく合っている。

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発症


SIGMA DP3 Merrill

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おととい辺りから急に花粉症を発症した。
一度くしゃみが出だすと、もう止まらない。
クション、クションと何連発かする。
鼻水は出るし目も痒い。
もう滅茶苦茶である。

クリネックスを買ってきて、箱を持って歩いている。
外を歩くと、メガネの表面に細かい粉が付着する。
これが鼻の奥の粘膜に張り付くのだろうか?
想像したら、またムズムズしてきた。



今日の時計ベルト。
ブローバのアンティークに、モレラートのティポ・エルメスのブラックをつけた。

オークション画面の写真で見て、ずっと気になっていた時計。
ずいぶん前から繰り返し出品されていた。
先日試しにベスト・オファーを発動してみた。
こちらからの思い切った額のオファーを受けてくれたので、めでたく入手することになった。
(実は以前も同じセラーから購入しており、かなりの額のオファーを受けてくれることは分っていた・笑)

ところが届いてみると、思ったほど良くない(笑)
ご覧のようにハンドは錆びているし、その上リューズを引っ張ったら抜けてしまったのには驚いた。
これは失敗したかとガッカリした。
まあたまにはこういう事もある。

厚みを抑えた設計のためケースに湾曲がつけられず、平たい皿のような形状をしている。
それを逆手に取り、薄さを強調するような角度から写真を撮ると、これがなかなかいい時計に見える。
要するに写真映りのいい時計なのだ(笑)
ケースの縁部分に幅があり、相対的に黒い文字盤が少なくなるため、直径33mmのケースのわりに小さく感じる。

当然ベルトも薄いものでないとマッチしない。
文字盤に合わせて黒いベルトの中から選ぶとすると、まず思い浮かぶのはティポ・エルメスのブラックだろう。
薄くて非常にしなやかなベルトである。
ベルト裏側に、皮らしい明るめのブラウンを配したのも上手い演出である。
まずは文句の無いマッチングの組合せといえよう。

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ドラマ


SIGMA DP3 Merrill

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DlifeというBSの無料チャンネルで、Mrs.COLKIDが海外のドラマを見ている。
それを時々横から覘いている。

気になるのは海外ドラマの内容が、どれも妙に暗いということだ。
陰湿な復讐ものとか、人を殺すとかいう話ばかりなのだ。
さらには出演している俳優に華がなく、癖の強い人が多いのも気になった。

その結果、ドラマが妙にリアリティを伴うことになる。
それ自体は、今の流行の演出なのかもしれない。
しかしその背景となる社会が、どこか日本の感覚とかけ離れて荒廃しているのが引っかかる。
見ていて気持ちのいいものではなく、こういうところに住んでみたいという気持ちにならないのだ。

多分以前のドラマが持っていたような、進んだ社会への憧れを感じさせるところがないのが、一番違和感を覚えるところだ。
欧米の社会自体が、魅力を失ってしまったのか、あるいはもともとそうだったのを隠してきたのか?
かつて嘘の世界を作り上げていると批判された西部劇が、リアルな内容に変えたら一気に衰退したことがある。
今の海外ドラマを見ていて、その時のことを思い出した。



今日の時計ベルト。
デュカットにヒルシュのシャークのブラックをつけた。

1960年代のポーランド製の時計である。
デュカットは、当時ワルシャワ近郊のブウォニエに集中していた同国の時計会社のひとつだという。
ムーブメントはソ連製のポレオット2409を積んでいる。

非常にモダンなデザインだ。
一目見て気に入った。
柔らかいカーブを描くシルバーの文字盤に、立体的な刻みを入れ、その窪みをゴールドに染めたインデックス。
今でも十分に通用する都会的なデザインである。

東側の時計を見ると、こういうさらりとしたデザイン・センスのものが多いのが興味深い。
クォーツ登場前の時代であるから当然ではあるが、機械式・イコール・クラシカルという価値観では作られていないのが面白い。
恐らく当時の最新のデザイン表現の場であり、古典に拘る必要のない自由さがあったのだろう。

まずは順当に、黒のベルトと組み合わせてみた。
同じ黒でも、時計の先進性につりあう、一捻りしたものにしようと、タッチの強いシボの入ったヒルシュのシャークを選んだ。

迫力のある外観のベルトを持ってきたにもかかわらず、さらりと時計に受け流された感じで、意外なほど大人しく納まってしまう。
個性のぶつかり合いにならないのは、時計本体のデザインに力があるからだろう。
予想に反して、バランスの取れたお洒落な組合せ・・になってしまったようだ(笑)

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