COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
線路沿い
D800E + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
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上野駅と東京駅を結ぶ新しい路線が2015年に開業するという。
上野東京ラインだ。
新しい路線というより、上野終点であった東北本線、高崎線、常磐線の列車の一部を、東京駅まで乗り入れて、東海道本線と直通させようというのだ。
その区間は、東北新幹線が東京駅まで延びた時点で、計画が停止していたという。
上野駅から東京駅まで・・というと、僕がよく散歩するコースと重なる。
いつも自分の足で歩いているので、かなりの実感を持って、その区間のことが思い浮かぶ。
JRの駅5つ分の区間であり、それほどの距離ではないのだが、非常に変化があって面白い地域である。
以下に、線路に沿って移動したイメージを書いてみる。
上野駅から御徒町駅・・・
これはほとんどすべてアメ横だ。
日本でもっともゴチャゴチャした地域であろう。
好きな人と嫌いな人にはっきり分かれる、非常に怪しい町である(笑)
歩いていると、いろいろな匂いがして、いろいろな人種と遭遇する。
東南アジアのどこかの街を歩いている気分になる。
御徒町駅から秋葉原駅・・・
御徒町の駅を過ぎると、すっと静かになる。
宝石店など一部アメ横の余波が残る。
また時計部品店など、知る人ぞ知るお店もいくつかある。
それらが疎らになる頃、数年前に忽然と姿を現した、職人街のアキオカが見えてくる。
高架下のスペースを利用した、ものづくりをテーマとしたショッピング・モールである。
その先は比較的殺風景な地域になる。
秋葉原の駅が近付くと、また賑やかになるので、中休みの地域ともいえる。
そのコントラストが面白い。
秋葉原駅から神田駅・・・
秋葉原は、ご存知世界に誇るオタクの町である。
世界中からこの町を一目見ようと、観光客が押し寄せている。
ある意味、日本を代表する町といえる。
アメ横とはまた違う、異様なパワーのみなぎる場所だ。
賑やかな秋葉原の駅周辺を離れ、神田駅までの線路沿いの道を進むと、東側は高架下に小さな飲み屋などの店舗が並び、西側は一般の人が通行することの少ない静かな地域になっている。
この辺りは中途半端な場所で、今後再開発が進んでいくかもしれない。
神田駅から東京駅・・・
外堀通りを過ぎた辺りで、雰囲気ががらりと変わる。
今まではどこか油っぽい庶民的な地域であったが、ここからの景色はクリーンなビル街に変身する。
散歩には面白みに欠けると言う人もいるかもしれないが、これこそが現代の都市の風景である。
交差する道の西方向500mほど先には皇居があり、そちらを見ると常に皇居の緑が見える。
個人的にはこの辺りのクリーンさは大好きである。
線路沿いの道を中心に紹介したが、上野駅のすぐ横には動物園のある上野公園の山があるし、御徒町、秋葉原はあの通り濃厚な町で、一歩脇道にそれると変なものが次々に出てくる。
神田駅のガードで交差する中央通りに折れれば、日本橋を通って銀座に出るという最強のコースになるし、歴史のある地域なので、道を2、3本外れただけで意外な史跡に巡り合うことも多い。
東京駅周辺は、今更書くまでもなく注目すべき建築物が続々と出来ているし、そこからお洒落な丸の内を通って、有楽町、銀座に出るのもいい。
こうして見ると、実に面白い地域であることがわかる。
電車に乗って通り過ぎてしまうのが勿体無いほど、様々な光景を楽しめるコースだ。
事実、これだけ何度も散歩しても飽きないし、いまだに新しい発見がある。
上野東京ラインもいいが、東京の街を歩いて楽しむコースも、まだまだ開発の余地がありそうだ。
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好きな番組
LEICA X1
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今日は蒸し暑かった。
家に帰ってすることといったら、ここの更新とDlifeでお気に入りの番組を見ることくらいだ。
現在放映しているもので、個人的に一番好きなのは「クローザー」だが、もうすぐ最終回である。
何といってもいいのは、主人公ブレンダ・ジョンソン役のキーラ・セジウィックだ。
さすがにケビン・ベーコンの奥さんだけある。
プロベンザ役のG・W・ベイリーが、かつて「ポリス・アカデミー」であの意地悪な教官役だったのが驚き(笑)
それ以外で必ず見ているのは「Dr.HOUSE」と「4400 未知からの生還者」。
「Dr.HOUSE」は、クラス会で会ったかつての同級生の女医さんも、面白いし内容も正しいと言っていた。
こういうタイプの主人公は、日本のドラマではまず考えられないだろう。
「4400」は設定が面白かったが、何シーズンも引っ張るのはどうかと思う。
見たり見なかったりするのは、「BONES 骨は語る」、「LAW & ORDER」のシリーズ、「クリミナル・マインド」、「コールドケース 迷宮事件簿」、「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」、「ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル」といったところ。
「コバート・アフェア」は何度見ても面白くないのだが(笑)、たまたま放映していたら、そのまま最後まで見ることが多い。
それ以外の番組は、Mrs.COLKIDが見ていても、僕は途中で席を立ってしまうことが多い。
期待しているのは「ダメージ」の新シーズンだ。
これは凄いドラマだと思った。
パティ・ヒューズ役のグレン・クローズが、他を圧倒している。
後は「ホワイトカラー」の新シーズンがいつ始まるかだ・・・
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回路
LEICA X1
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Mrs.COLKIDは、人の顔をよく覚えている。
テレビに出ている俳優のことなど、この人だあれ?と聞けば、大抵即座に答えが返ってくる。
単に名前だけでなく、過去にどういうことがあった人だとか、履歴まで詳細にわかっている。
僕自身がこういうことには弱くて、全然覚えることが出来ないこともあるのだが、それにしても感心する。
辞書代わりになるほどだ。
僕の母親もそうだ。
会社に来るお客さんのことなど、かなり克明に細部まで記憶している。
40年近く前に、会社に非礼なことをして、立入禁止になった人が、最近になって急に現れたことがある。
向こうは僕の父親が亡くなっていることを知り、しめしめと思ったのか、私はあなたのお父さんとは仲がよかったのだと、親しそうに話してきた。
ところが母親に一発で見破られた。
僕を陰に連れて行き、あの人は、過去にこういうことをして、こういう関係になったはずだ・・ということを伝えた。
僕がウエスタンの研究をしている時も、50年代の西部劇のテレビ俳優の写真を母親に見せると、こういう番組に出ていたという答えが返ってくる。
人の顔を判別し、さらには記憶する回路が、頭の中にしっかり入っているのがわかる。
もちろん僕にもあるのだが、その機能は相当貧弱であると自覚している。
ところが、彼女たちに共通している、ある事象に気付いた。
人間にかけては、確かに判別能力に長けている。
ところが、人間以外の生き物にかけては、その能力がうまく機能していないようなのだ。
逆に僕の場合、山を歩いていて出会う生き物や、テレビに出てくる動物など、ちょっとした特徴や動きから、即座に判別できる。
飛び方を見れば、夜の街灯に集まってくる虫の種類も大体わかる。
ところが二人とも、そういうことに滅法弱いのだ。
母親などは、散歩している犬を見ても、どこの犬かすぐには判別できないようだ。
茶色い犬を見て、(お向かいの家で飼っている白い犬の)○○かしらなどと言う。
これは犬に対して失礼だ。
またMrs.COLKIDは、特に絵に描いた動物やぬいぐるみなどの判別が苦手で、犬や猫ならまだしも、イノシシ、モグラといった少しマイナーな動物になると、間違えて素っ頓狂なことを言うことがある。
ひとつには、人間の顔を判別するプログラムが、動物には通用しないのではないかと思われる。
カメラの顔認識装置と似たロジックになっているようで、人間以外の生き物には正確に機能しないのだ。
目が両サイドにあったり、鼻が顔の先端にあったり、耳が上に立っていたりすると、もう適応外になってしまう。
その結果、動物の種類の判定が上手くいかず、記憶装置とも連動できない。
ふたりの反応を観察していて、その回路の欠陥に気付いたわけだ。
ところが、母親からそれは違うと否定された。
母親の説では、単に人間以外の生き物に、あまり興味が無いからに過ぎないという。
逆に、あなたは自分の好きなものだけで、一番大切な人の顔を真面目に覚えようとしないと怒られた。
僕の父親もその傾向があったそうで、これはよくない遺伝だと厳しく言われてしまった。
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好き放題の日曜日
LEICA X1
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汗ばむような陽気であった。
Mrs.COLKIDが旅行に行っていて、昨日から留守番でひとりである。
大いに羽を伸ばそうと思ったが、出張の疲れもあり、あまり活動的なことは出来ない。
今日は日本橋に靴磨きの用品を買いに行き、そこから東京駅を通り銀座まで歩いた。
散歩の途中、靴店数件を覘くという、またも靴バカ日誌である(笑)
まったく好き放題の日曜日であるが、とは言え、けっこうな距離を歩いたので、ちょっと疲れてしまった。
ジャラン・スリウァヤやクロケット&ジョーンズなどを試着させてもらった。
ジャラン・スリウァヤはかなり気に入ったのだが、この会社の靴は幅が狭めのものが多いようで、歩くと足に当る。
使い出せば何とかなりそうな気もしたが、今回はパスした。
クロケットはカントリー調のフルブローグを履かせてもらったが、やはり足に当る部分がある。
何とも厄介な形の足で、なかなかフィットする靴が無い。
まあ買わないで済むからいいのだが・・・(笑)
先日、日本橋のマンダリンオリエンタルホテルの、地下のB級グルメ街にある鳥料理のお店で夕食をとった。
これが実に美味しくて驚いた。
新しいコレドに入った飲食店が、平凡なものが多くてがっかりしていたのだが、マンダリンの方はさすがで、先日の中華といい感心させられることが多い。
そこで今日は昼食を食べてみようと、もう一度そのお店に入ってみた。
昼のメニューは限られていて、親子丼を中心とした数点しかないのだが、これがやはり素晴らしかった。
玉子が濃厚で実に美味しい。
三越の地下の天丼も抜群なので、日本橋は丼ものにヒットが多いようだ(笑)
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お告げ
LEICA X1
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今日は早くから出社。
昨日出来なかった仕事を一部片付ける。
帰りに青山に直行し、オールデンのコードバンの靴を磨いてもらった。
磨いてもらいながら、お店の人と話しているうちに、ふとあるアイディアを思いついた。
その帰りに御徒町に寄った。
ある製品のまがい物を、アメ横で安く売っていて、それを改造してグレードを上げてみてはどうだろう・・と思ったのだ。
しかし一方で、そんな馬鹿なことはやめたほうがいい・・という思いもあった。
悩みながらも、御徒町の靴屋で、そのまがい物を試着してみることにした。
サイズを探し奥に行った店員さんが戻ってきて、残念そうに、今在庫が切れていると言った。
ああ、きっとこれは、そんなものを買うのはよせ、という神様のお告げだろうと思い、そのアイディアはきっぱり忘れることにした。
買うなら本物にしなさい、というお告げに違いない(笑)
それにしても青山と御徒町って、都内でも両極端の街だね・・・
オールデンの990を専門家に磨いてもらった。
シェル・コードバンのカラー8、外羽根式プレーントゥである。
極めてポピュラーな靴で、恐らく同じ靴を磨きに持ってくる人が大勢いるのだろうと思ったが、プロがコードバンを磨くところを観察したくてお願いした。
目の前で磨いてもらい、飲み物をいただきながら、いろいろ話を聞くことが出来て、金額が2千数百円であるから、これは極めて安いといえる。
非常に有意義な時間である。
ただ何足もは受けてくれず、一回に一足という制限があるので、お店もこの方式は儲かっていないのかもしれない。
コードバンはもともと強い輝きを持つ材質であるが、プロに磨いてもらうと、さらにピカピカに仕上がる。
まずは作業台の上をきれいに拭き、ひとつ前の作業の汚れを取った。
そして靴の紐を外し、準備完了となる。
最初は、アウトソールのコバの部分を、紙やすりで平らにするところから始まった。
その際、一部下地が見えるところまで、丹念に削っていく。
ふと、さらに削って完全に下地を出し、そのままアウトソールを無着色、あるいは別の色で仕上げれば、靴の雰囲気が全く違うものになって面白いだろう・・と思った。
次にクリーナーでアッパー全体を軽く拭き、古いクリームの皮膜を除去し、革の表面が艶消しになる状態にする。
クリーナー液はお店のオリジナルだそうだ。
コードバンはデリケートな素材なのでなおさらであるが、クリーナーで強く拭き過ぎると革を痛める。
しかしこの工程をしっかり行うことで、新しくクリームを与えた時の浸透度合いが変わってくるようだ。
そこまでやって、先ほど削ったアウトソールのコバ部分を着色する。
市販の黒い仕上げ剤を使い、慎重にアウトソールを一周塗っていく。
この部分がきれいになると、靴全体が引き締まり、見違えるような仕上がりになる。
次にいよいよ革にクリームを塗り始めるが、これもお店のオリジナルのクリームだそうだ。
コードバンのカラー8専用のものが、用意されているのかもしれない。
塗っていくと、靴の曲がり皺部分に入った白いラインが、着色されてきれいに見えなくなる。
この白い皺は、曲がりの圧力でコードバンの繊維が偏ってしまい出来るものだそうで、使い出すとまた現れるという。
クリームを塗ったらブラシで磨いて、満遍なく行き渡らせると同時に、余分なクリームを落とす。
次に布を指に巻いて、革の表面を磨き、さらにクリームを落としていく。
その時点で、すでに革はかなり輝いている。
最後にワックスを、先端部分、サイドの下の方、踵部分・・というように、一周塗っていく。
その際、赤に近い色のワックスと、茶に近いバーガンディのワックスを、調子を見ながら混ぜ合わせて使う。
その後、指に布を強く巻きつけて、そこに水分を適度に含ませ、ワックスを塗った部分を撫でて光らせていく。
この辺の要領は、自分でやる人ならお分かりだろう。
最後に細かいブラシで全体を磨き、磨きのフィニッシュとする。
この辺り、話に夢中になっていて、細部を見逃してしまった(笑)
そして、仕上がった靴に靴紐を通して完了である。
コードバンと言っても、通常の仕上げ方法と大きな違いはないようだった。
見事にピカピカになった。
この状態を維持しながら持ち帰るのが難しいくらい、繊細な仕上がりである。
現在オールデンは大変なブームで、多くの人が所有している。
特にコードバンの場合、神経質な素材なので、日常的に手入れをする人ならいいが、無頓着で何もしない人もいるようだ。
数年後に、再生不能のボロボロのオールデンが、市場に溢れるのではないかと心配されているようだ。
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帰宅
D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
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朝の飛行機で広島から東京に帰った。
いつもの九州への出張より、少しだけ近いせいか、疲れもその分少ないようだ。
不思議な話である。
やはり移動距離に比例して疲労するものなのだろうか・・・
一度家に寄って、荷物を置いてから会社に出社。
溜まったメールを処理したところで来客。
それだけで一日が終わった。
広島の出張は、けっこう楽しかった。
広島はきれいな女性が多いと思ったら、化粧が古典的なんだね。
どぎついメイクや茶髪が少ないので、古風な雰囲気の人が多い。
男性は、広島カープの選手みたいな感じの人が多かった(笑)
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最終日
D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
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今日は大変だった。
アルバイトが来るのが遅れて、それまでの間、自分の手で作業を進めなければならなかった。
時間が迫っており、何が何でも、それまでに片づけを終わらせなければならない。
汗まみれになって走り回った。
いいダイエットになったかもしれない。
夕食は決めていた。
ホテルで和、洋、中華とすべて食べてみたが、どれもいまいちだった。
そこで、最終日には外に出て、最初の日に食べたお好み焼きを食べに行こうと決めていた。
仕事中も、お好み焼きはもう食べましたか・・と何度か聞かれたので、やはり自慢の料理なのだろう。
ところが、お店に行ってみると、入口でストップがかかった。
今日は貸切なので、駄目だという。
エェー、せっかく楽しみにしていたのに・・ショック・・・
仕方なく街に出てみた。
疲れているので足取りは重い。
場末っぽい雰囲気の飲み屋をみつけて、そこに入ってみた。
いつもなら避けるタイプの店だが、開いている店自体があまりない。
まあ当然ビールを頼んだ。
せっかく広島に来たのだからと、牡蠣の焼いたものも頼んでみた。
それからやっぱり、お好み焼き。
無愛想な店である。
が、けっこう美味しい。
お好み焼きは、蕎麦がたっぷり入っていて、甘めのソースがかかっている。
牡蠣も身が大きい。
どれもそれなりに納得のいく味だ。
もう食べたかと聞かれるだけあり、お好み焼きに関しては、街で安定した品質のものに巡り合えるようだ。
美味しかったので、不満は吹っ飛び、すっかり満足してしまった(笑)
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手入れ
D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
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夕食にビールを飲んで酔っぱらっている。
食事といってもひとりで食べるのだし、本当は飲まなくても良かったのだが、ビールくらい注文しないと格好がつかない。
酔いが回ると、部屋に帰ってから、何もしないで寝てしまうことがあるので、出来たら飲みたくなかった。
昨晩はノンアルコールのビールを頼んだら、お店の人に怪訝な顔をされた。
ひとりで食事をする時に、飲むものではないようだ。
僕としては、純粋にノンアルコール・ビールが飲みたくて頼んだのだ。
しかし通常は、飲む人に合わせて、格好をつけるために飲むものなのだろう。
今日は買い物があって、仕事の帰りにデパートに寄った。
パソコンや資料の入った重い荷物を持っていたので、かなり辛かったのだが、明日の仕事で必要な買い物なので仕方がなかった。
お遍路さんらしき一行とすれ違ったが、こちらは肩に食い込む荷物を提げて長距離を歩き、彼ら以上に苦行をしている気分である。
などと言いながら、デパートで紳士靴のコーナーを覘いてみた。
もちろん大した靴は置いてはなかったのだが、ふと思い出し、靴クリームと豚毛のブラシを買った。
昨日雨の中を歩き、ビショビショになった靴を乾かしたが、その際に油分も抜けてしまった。
どうしても栄養を補給してやりたかったのだ。
旅先であるが、トリッカーズを磨いた。
出張に何日か出ると、悪天候の日もあるので、やはり靴の手入れの道具は欲しくなる。
簡易型ではなく、ある程度本格的な作業のできる、コンパクトにまとめた靴磨きセットが無いものか・・・
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新聞
D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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出張二日目。
宿泊しているホテルは、一見いいホテルなのだが、内容は中の上といったところか。
食事をしてみると、それがはっきりわかる。
何かと今日の新聞を渡してくれるのが特色か。
今時、新聞は読まないのになあ・・・と思いながら受け取った。
(ネットはけっこう高速でつながる)
朝起きると、各部屋のドアの横に、新しい新聞が挿し込まれている。
見ると、フロアのすべての部屋に新聞が配られている。
かなりの数である。
階の静かさを思うと、すべての部屋がお客で埋まっているとはとても思えない。
それなのにすべての部屋に配るなんて、どの部屋に人がいるかわかっては困るのかもしれないが、何とも無駄だな・・と思いながら廊下を歩いた。
新聞社と契約でもしているのだろうか。
仕事の方は、案の定いつもより大変であったが、何とか進んでいる。
初めての相手なので、お互いに慣れていなくて、何かと気苦労も多く、作業が通常の倍かかった。
肉体的にも精神的にも疲れたが、まあ仕方のないところだろう。
日本の中の数カ所の都市に、定期的に数日間出張するが、それぞれの土地にそれぞれの特色があって面白い。
男性、女性、それぞれに、その土地の明確な特色がある。
時間を見て、市内でどうしても行っておきたい場所があり、夕刻近くに一度抜け出した。
原爆ドームである。
今日しか行く時間が取れないので、真っ暗になる前に時間を作った。
ところが外は土砂降りであった。
建物内で作業に没頭していたので、こんなに本格的に雨が降っているなんて気付かなかった。
傘を持っていなくて、タオルを頭に乗せて出ようとしたが、これは無理と判断し、コンビニでビニール傘を買った。
足元には深い水溜りが出来、その中を無視して歩いたので、履いていたトリッカーズがびしょびしょになってしまった。
夜になり、ホテルの部屋に帰り、服を脱いで乾かした。
靴はさすがに革が水を吸い込んで重くなっている。
内部への浸透も少しだがある。
水溜りの中をバシャバシャ歩いたのだから仕方あるまい。
ここにきて新聞が役に立った(笑)
少しずつ千切って、丸めて靴の内部に詰め込む。
濡れた靴を乾かすための伝統的手法だ。
数時間置いて、再度新しい新聞紙に全部入れ替えた。
ゴミ箱が、湿気を吸った新聞紙で一杯になった。
部屋の空調はよくコントロールされているので、まあまあ乾いてきている。
昨日の夜チェックインした時と、今朝もらった新聞を、ほぼ使い切った(笑)
ほとんど読んではいないのだが・・・
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出張中
D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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出張で広島に来ている。
出発前、仕事が終わらなくて、飛行機の時刻ぎりぎりまでかかり、夕食を取る時間がとれなかった。
広島に着いてから食べよう・・と考えたが、空港から市内まで距離があり、意外に時間がかかった。
着いた時には、ラストオーダーの時間を過ぎていた。
ほとんどのお店が閉まっていて、仕方なくやっと営業しているのをみつけた、小さなお好み焼き屋さんに入った。
すると、これがけっこう美味しかった(笑)
考えてみれば本場である。
仕事で来るのは初めての土地なので、勝手がわからないところがあり、今回の出張は大変そうである。
いつもなら何も言わなくても進むことも、気を遣いながら、いちいち指示を出す必要がある。
自分でやってしまった方が早いことも多い。
力仕事の多そうな出張である。
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デビューの日
D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
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来週出張なので、今日は軽く散歩する程度で済ませた。
アレン・エドモンズのマックアリスターを、初めて一日履いてみた。
天気がよくデビューにぴったりの休日である。
同社で一番細長い65ラストということで、一日履いてみると、やはり短時間履いた時とは違う感想を持った。
幅は3Eとはいえ、僕の足には少し狭い感じで、長手方向は緩めである。
その結果ヒールカップも緩く感じていたのだ。
まずは紐をギュッと締めて、靴を足にしっかり固定させた。
ところがしばらく歩いたら、足の幅方向が痛くなってきた。
摺れた痛みではなく、抑えつけられた鈍い痛みである。
これは足に合わないのかと思い、ベンチに座って紐を緩めてみた。
するとピタリと痛みが止まり、ずっと快適な履き心地になった。
以降問題は出なかったので、この木型で作られた靴は、紐を縛る時に注意する必要がありそうだ。
紐を緩めたこともあり、今度はヒールの緩さが強調されたが、まあ歩行に問題が出るほどではなかった。
既成靴であるから、フィッティングはこんなところであろう。
もう少し履きこめば、さらに馴染んでくるはずだ。
色はメルロー・バーニッシュド・カーフという、赤みの強いブラウン、いわゆるバーガンディである。
日陰では濃い目のブラウンにも見えるが、太陽光が直接当った瞬間などに、赤みがグンと出てくる。
好きな人にはたまらない色である。
まさにこの色が欲しかった・・という発色で、えらく気に入ってしまった。
日本の革では、この色がなかなか出ないのだ。
その先端部を、先週青山で磨いてもらい、ピカピカに光らせてある。
最初はちょっと目立って恥ずかしいかな・・と思ったのだが、実際に街に出てみると、ジーンズとよくマッチし、なかなかカッコよかった。
フルブローグは複雑な形状のパーツが組み合わさったデザインなので、鏡面仕上げが無理なく調和し、見た目が厭らしくならないようだ。
実は今日は銀座の靴店を6店もはしごして、端から靴を見て歩くという、靴三昧の散歩であった。
もう靴バカと呼ばれても仕方が無い(笑)
その間5回も、その靴いいですね、と言われたのだが、いわゆるお世辞で褒めているのではなく、みな純粋に興味を示していた。
あるショップでは、磨きの専門家の方が見せて欲しいというので、脱いで渡し、いろいろ質問されたほどである。
渋いバーガンディで先端部が見事に輝く・・というイメージは、多くの靴関係者の描く理想のひとつであるようだ。
そのため目が足元に釘付けになるお店の人が多かった。
日本ではほとんど見られないエドモンズの3Eサイズであると聞き、さらにみなの興味をひいたようだ。
この木型は、同社でもっとも細長いタイプだというが、実はその点が意外に重要なのかもしれない。
つまり、3Eにもかかわらず、ドーンと幅広には見えないのだ。
自分の足の形にピッタリ合わせると、その靴はたいそうカッコ悪くなるはずだが、この靴はスマートに見える。
少々足とのフィッティングが悪いのは我慢してでも、こういう靴を選ぶべきではないかと思った。
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シャツ
D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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会社の帰りに日本橋に行った。
シャツの仕立券をいただいたので、注文に行ったのだ。
毎年作りに行くが、仕事用のワイシャツはすでに数着作ったので、今回は普段着として使うカジュアルなシャツにすることにした。
いただいた生地を別のものに交換してもらった。
ひとつは細かいダークグレーのストライプ、もうひとつは麻の入った薄手の赤のストライプの生地にした。
夏用のシャツを作るのだが、出来上がりまでの時間を入れると、今から頼んでもギリギリである。
担当の女性はベテランで、以前一度会っただけなのに、こちらの名前を覚えていて、顔を見ただけで「○○様いらっしゃいませ」と言った。
こういう人をプロというのだろう。
今回はカジュアルにしたいと話し、机で向かい合って相談しながら仕様を決めていった。
せっかくオーダーシャツを作るのだから、世の中に2着と無い特別な仕様にしたい。
僕がお洒落に疎いので、なるべく面白い変わったのを提案してください・・とお願いし、それに素直に従う形をとった。
最初はあちらも遠慮がちであったが、そのうちに乗ってきて、二人で大胆な仕様に決めていった。
グレーのストライプは、生地を斜めに使ってもらい、中央でV字状に合わさる形にした。
通常より生地の面積が多く必要なので、追加料金を払った。
襟は開いて使うことを前提のホリゾンタルカラーを選び、襟の裏側には表地と同じ生地を張ってもらう。
ボタンが外から見えないフライフロントにしたが、一番上の1個しか見えないのにもかかわらず、ボタンは黒蝶貝を選んだ(笑)
一方袖のボタンは縦に2個にして、その分袖の幅を長めにしてもらった。
ネームは悩んで同系色の糸を選んだが、少し地味かと思っていたら、女性から、それでは文字を斜めに入れましょう、と提案があり、その仕様に決めた。
赤いストライプの方は、生地そのものが派手なので、一転カチッと正攻法でまとめた。
襟はボタンダウンにしたが、ネクタイをすることはないので、開いて使うことを前提に、高さのあるしっかりした形状のものにした。
襟の角が立っているので、胸ポケットや袖もすべてシャープな形状を選ぶ。
ボタンは生地の色に合わせ、中央部分が赤いものにした。
そこまでは保守的な仕様であるが、ネームは浮き立つように明るいグリーンの糸を選んだ。
また背中の中央にハンガーループを付けてもらった。
何でもそうだが、カスタム仕様というのは本当に楽しい。
自分が着こなせるのかどうかも忘れて、ワクワクしながら仕様を決めていった(笑)
出来上がりが楽しみであるが、今から1ヶ月とちょっとかかるようだ。
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移行
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古いXPのパソコンすべてを、Windows7のパソコンに入れ替えてしばらく経つ。
やはりパソコンは新しいほうがいい。
処理も反応も速いので、業務全体のリズムが早くなったように感じる。
最後まで使っていたXPの1台は、LANケーブルをはずして、ネットワークから切り離した。
サポートの終了したXPは、その危険が取り沙汰されているが、とりあえずはこれで安心だ。
パソコンが問題なく動いているうちに、切り替えてよかった。
そのパソコンは、モニタの二つ目の入力端子につないであり、必要な時に立ち上げている。
モニタの入力切替だけで、そちらを見ることが出来るので便利である。
やはり時折、古いXPのパソコンを立ち上げざるを得ない事態が生じる。
データ類はすべて外付けHDDに保存してあったので、USBを繋ぎかえるだけで簡単に7のパソコンに移行できた。
ずっと以前のメールのやり取りを見なければならない時・・というのが、XPを立ち上げる主な理由になっている。
あるいは特別な古いプログラムを動かさざるを得ない時も、以前のパソコンに頼るしかないが、今のところこれは滅多にない。
メールに関しては意外に厄介で、最近のものはスムースに移行できたのだが、ずっと以前のやり取りはそうはいかない。
人との付き合いには周期のようなものがあって、1年に一度、あるいは数年に一度という長い間隔でやり取りが途絶える人が意外にいるのだ。
相手のことを完全に忘れてしまっている場合も多い。
まあ、そういう人は、前の話って何でしたっけ・・で済むには済むのだが。
また、XPから7に移行するためにパソコンを全部入れ替えたので、前のメールが見られなくなっちゃったんです・・というのも、都合のいい言い訳になっている。
相手は、それではあの時のメールをもう一度送りましょう・・とあっさり納得してくれる。
この言い訳は大変便利で、細かいことを忘れてしまった時は、何かと使っている。
全部パソコンのせいにしてしまうのだ。
悪いのはXPの奴なんです・・というわけだ(笑)
それだけで、それほど失礼な事にならずに、話がスムースに進む。
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