液状化


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液状化予測図というのがあるというので、調べてみた。
各地方自治体が作成し、ウェブ上で公開している。
東京都のものは、比較的細かい地図と重ねて公開されており、なかなか見易く出来ている。

僕の住んでいる場所を見ると、「液状化の発生が少ない地域」と「液状化がほとんど発生しない地域」の境目が、ちょうどマンションの建物の中央くらいにくる。
区内のその他の場所は「液状化が発生しやすい地域」が多いことを考えると、案外悪くない。
まあ液状化と直接関係しているかどうかはわからないが、今回の地震では思ったほど被害が出なかったのも事実だ。
古い建物であるが、しっかり作ってあるようだし、下手に引っ越さないほうがいいのかもしれない。

一方埼玉県の予測図を見ると、データが粗くて細部がわかりにくい。
実際の地図と照らし合わせようとしても、微妙なところが読み取れず、どうにも使えない感じだ。
比較的安全な地域と危険な地域が隣接していたりするので、余計にその境目の正確な位置が気になる。

昔住んでいた家の周辺など、どうしても知っておきたい地域があるのだが、長時間地図と睨めっこしたが、ついにここだという確信は得られなかった。
もう少し詳しい地図をもらえないか、今度聞いてみようと思っている。

ただ地図と照らし合わせて安心してみたところで、データがそこまで正確なものかどうかは疑わしいし、物理現象だから実際に地震が起きたらどうなるかわからない。
案外責任が取れないから、細部が確定しにくく作ってあるのかもしれない。

東京都の予想図は、東日本大震災をきっかけに作り直すことになったようだ。
以前の調査では不十分だった地域があり、また今回の地震発生で新たにわかったこともあるようだ。
その公開が再来年の春だというから、かなり先のことになる。



今日の時計ベルト。
米・ホーウィン社製シェルコードバンを使った独・フルーコ社の製品。
日本国内でも売られているが、ドイツのサイトから買い物をした時に、いっしょに取り寄せてみた。
コードバンのベルトとしては異例に安い製品。

コードバンの財布をもう何年も使っているが、強い革という評判通り、ぼろぼろになることもなく、いまだに光沢を放っている。
きめが細かくて表面に艶があるのが特徴だが、見方によっては革らしさに欠け、どこか人造物のようにも見える。
個人的には特に好きな素材ではない。

このフルーコ社のベルトは、作りが少し荒っぽいのが特徴で、出来はほどほどの感じ。
しかし革の質感は悪くなく、触れてみると非常にしなやかで、けっこう気に入っている。
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気を付けること


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医者をしている昔の同級生に聞いた。

・現状で放射能はやばいと思うか?

正直なところ、やばいと思う。

・具体的にどうやばいか?

放射性ヨウ素は甲状腺癌につながる。
真面目に海藻は食べるべき。
セシウムの影響もいろいろな癌となって現れる可能性がある。
プルトニウムはそこまでの影響はないと思う。

・何をすればいい?

個人的には、微量を長時間浴びるより、一発強いのをドン・・の方が危険だと思う。
外から帰ったらシャワーを浴びて、頭のてっぺんまで全部洗う。
外に出たままの格好でベッドなどに寝ころんだら、寝具も洗わないといけない。
あちこちにくっついていると考えるべき。
そういう日頃の対応でかなり違ってくるはず。

・他に防ぐ方法は?

体を鍛えて抵抗力をつけることが大切。
そんなこと・・と言うけれど、癌が発生しにくい体にするのは重要。
我々の年齢なら影響は考えなくても・・という人もいるけれど、もっと早く具体的に症状が現れるように思う。

彼の個人的な意見ではあるが、何と言っても友人の言うことだし、ないがしろにせずに対応したいと思っている。



今日の時計ベルト。
カミーユ・フォルネの全面にシボの入ったカーフ製のベルトで、セーヌという名前で売られていた。
現在日本で売られているラインナップには入っておらず、近いのはヴォーグレネではないかと思われる。

ヴォーグレネのベルトはずっと欲しかったのだが、欲しい仕様はオーダー品で注文するしかなく、完成に数ヶ月かかってしまう。
ところがこのセーヌは、幅20mmでステッチ同色、裏材はラバー、ボンベ仕様とほぼ要求通りの作りで、しかも価格も安かった。
これ幸いとベルリンのショップから取り寄せてみたのだ。

まあ質感は思ったほどでもなかった(笑)
ただしなやかでラバーの感触も良く、着け心地は悪くない。
裏側に糸目が出てしまう仕様になっているのは残念なところ。
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消えたお店


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知人の住む街では、この数年でマンションが何棟か建ち、人口も一気に増加した。
同時にショッピングモールなどの施設も作られ、駅のホームも混雑するようになったという。
東京の中央まで出なければ買えなかったいい食材を扱うお店が出てきて、食卓の質が変わったと知人は喜んでいた。

ところが比較的質の良い食材を置いていたお店が、ある日突然閉店し、その場所から撤退してしまった。
もっぱらその店を利用していた知人は、かなりがっかりしていた。
確かにお客は少なくて、あまり売れているようには見えなかったそうだ。
ところが一方で、以前よりあった安売りのスーパーは、今でもお客がいっぱいで繁盛している様子だという。

マンションの駐車場を見ると、排気量の大きいドイツ車などもあり、かなりリッチな層が住んでいるように見える。
立派な制服を着た小学生の子供も出入りしていて、教育にもお金をかけているようだ。
マンションの価格も、都内なのでそれなりに高価なはずだ。

しかし、マンションを購入し教育費などにもお金がかかるため、案外金銭的な余裕がないのではないかと知人は言う。
購入した頃から比べると、世の中の状況も変わり、当初の予定が狂った可能性もある。
地域の商店街も、人口が増えて期待していたようだが、安売り店以外は空振りに終わりそうだと言っている。



今日の時計ベルト。
カン幅22mmのボーム&メルシエ・クラシマにメッシュの金属ベルトを付けてみた。
独・STAIB社の製品で、価格は案外高くて、よく見たら100ユーロ近くする。
ただメッシュの質感は高く滑らかだ。

実は昨日紹介したアクアテラに取り付けたステンレスのベルトは、今日一日腕に付けてみたが、重くて嫌になってしまった。
ずっしりと手錠をはめられたようで、片方の肩がこってしまう。
それに対してこちらのメッシュは、軽い上に通気性がありなかなか具合がいい。

ただ実際に腕に付けてみると、幅22mmのメッシュというのは、ちょっと大袈裟にも感じられる。
時計というより、ブレスレットを着けているように見える。
また注意しなければならないのは、調整しろに限界があることで、バックル部分の連結パーツを最大で4個(20mm程度)しか外せない。
僕の買った通常タイプでは、一番切り詰めても僕の腕には少し緩めになってしまう。

ただ腕の上で目立つのは確かで、それいいですねと何回か言われた。
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金属のベルト


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昨日お酒を飲んだので、今日は大人しくして過ごした。
昨晩は多少胃が気持ち悪かったが、今朝起きたら快癒していた。

出張と同期会で二日ほど会社を空けたが、その間に僕宛の個人的な荷物が三つも届いたという。
それが見てみたくて、休みではあったが会社に取りに行った。
いつものように駅から車で向かったが、休みの日の空いた道路を運転するのは気分がいい。

届いていたのは当然時計のベルトで(笑)、ふたつは海外からだった。
それを持って一度帰宅したが、天気が悪いので外に撮影に行く気にもなれず、以降はそのまま家に留まった。
届いた時計ベルトを調整したり撮影したりして過ごした。



今日の時計ベルト。
革フェチから怒られそうだが、ドイツから金属ベルトを取り寄せてみた。
この季節はやはり金属は快適である。

この分野のことはよくわからないので、まずは見た目で選んだ。
独・Eichmueller社のステンレス製ベルトでNo.090という型番。
ブライトリングへの使用を意識して作られたものらしい。

ソリッドなステンレスの小さな塊が5列に並んでおり、内2列はポリッシュ仕上げになっている。
留め具がバタフライ・バックルになっていて、留めると表から見えなくなるのがいい。
よく考えたら、シーマスター・アクアテラのオリジナルの金属ベルトと形状が似ているのだが、こちらの方が少しエレガントか。

いつも購入しているドイツの通販サイトでは、金属ベルトは大きくフォールデッドとソリッドに別れていて、フォールデッドは小さな金属板を折り曲げてパーツを作るのに対し、ソリッドは無垢の金属の塊で作られている。
当然ソリッドの方が全般に高価だが、それでも5千円前後と驚くほどではない。

金属ベルトの長さ調整は初めてやった。
ネットで方法を軽く勉強して、以前ヨドバシで買った安い時計工具のセットを使用して行った。
要はブロックをつないでいる割りピンを棒で押し出して、長すぎる分を切り詰めて再度留めるのだ。
僕の手首は細い方なので、2ブロックを外した。

金属ベルトの場合、時計の形状によっては取り付けられないこともあるようだ。
材質が硬いので、取り付けも革ほど融通が利かず少し難しい。
ワンタッチ式のように、ベルトを簡単に交換することもできない。
時計がずっしりと重くなるが、これはかえって好きな人もいるだろう。
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同期会


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高校の同期会に出席してきた。
会場は九段下のホテルだったが、家から案外近く、早く着きすぎたので、靖国神社のあたりを散策して時間をつぶした。

卒業してから30年もの歳月が流れている。
それでも大勢の人が会に参加した。
5年毎にしっかり行われ、参加者も多いのは、お世話をする人がしっかりしているからであり、頭が下がる思いだ。

一次会に参加したのは約120人。
先生方も7人参加してくださった。
二次会には約80名。
三次会には約40名、参加した。
夜中になるので僕はそこで帰宅した。
四次会もあり、多分30名以上参加したはずだ。
そのメンバーはタクシーでの帰宅であろう。

年齢的なこともあるが、男性は責任を持たされる立場の人が多く、名刺には代表取締役の肩書きが並ぶ。
胸には高校の卒業アルバムの写真をプリントした名札をつけたが、男性は外観上歳をとった者と、比較的変わらない者に別れた。
お酒を多く飲むかどうかで違いが出ているという説が強かった。

女性は相変わらずきれいな姿の人が多くて、誰が誰なのか、すぐにはわからなかった。
東京の真ん中の学校ということもあり、洗練された容姿の人が多かったように思う。

そろそろ衰えはじめた者もいるかと思ったが、まだまだ皆元気だ(笑)
5年後にどうなっているかと口々に話しながら、会場を後にした。
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日帰り


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大阪に出張に行ってきた。
新幹線で楽に日帰りできる距離だ。
新大阪から地下鉄を乗り継いで、数駅離れた郊外に向かう。
前回来たときは、気付かずに女性専用車両に乗ってしまい、周りの若い女性たちからじろじろ見られたので、今回は十分に気をつけた(笑)

東京のように電気を落とすこともなく、街は灯りがついたままだ。
しかしここにも激しい不況の波が訪れているようで、打ち合わせはもっぱらその話になった。
それにしても暑い日だと思ったが、関東はもっと酷かったようで、出張して得をしたかもしれない。

短時間で帰らなければならず、せめて関西ならではのものを食べようと、駅の食堂でお好み焼きを食べた。
焼きそばとか海老とか、いろいろなものが入ったミックスを選んだ。
それを携帯のカメラで撮って、Mrs.COLKIDに送ったら、間もなく「30回以上噛んで食べるように」という返信があった。

関東の人間が大阪に行くと、勝手の違うことが多くて、ちょっと冒険のようでもあり、なかなか楽しい。
郊外ということもあるだろうが、パンチパーマの「おっちゃん」が多くて面白かった。
仕事でなければ、ゆっくり写真を撮りたいところだが、今日は時間的余裕が無くて、お好み焼き以外何も撮らなかった。

東京に帰ると、帰宅途中の電車の窓から、夕陽を背景に富士山が見えた。
あのずっと向こうから帰ってきたのだなと思った。
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ジュエリーウォッチ


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Mrs.COLKIDに購入した時計は、ご存知の通りベゼルや文字盤にダイヤモンドが埋め込まれている。
もちろん価格から言っても、決して高価なダイヤではないだろう。
しかし目立つことも確かで、エレベータの中などで、乗ってきた女性の目が時計に釘付けになるのを時折見る。
そういう時、女性は周りが見えなくなり、目つきも鋭くなるので面白い(笑)

僕がオメガを購入した時も、文字盤に小さなダイヤの入ったアクアテラを買おうと思っていたのだが、まだ日本には少数正規品が入荷しただけで、並行品ではみつからなかった。
別に宝石が欲しかったわけではなく、そちらの方がデザイン上優れていると思ったからだが、まともに定価で買う気にもならず、仕方なく極めて地味なデザインの現在保有のタイプを購入した。
価格はそれほど変わらないのだが・・・

先日紹介した「腕時計一生もの」(並木幸一氏著・光文社新書)という本に、これも非常に面白いことが書かれていた。
宝石で装飾された時計であるジュエリー・ウォッチ、特に男性用のそれが、日本では否定的な扱いを受けており、これが日本固有の現象だというのだ。
確かに時計に詳しい僕の従兄弟も、あれは我々にとっては時計ではないというようなストイックな発言をしていた。

機械式時計の多くは、時を見るためのものではなく、むしろブレスレットとしての性格が強く、事実上の装飾品であるように思う。
しかし日本男児として時計を腕に着けるのは、あくまで腕の上で精密に動くメカを楽しみたいからであり、人に自慢したいとか、自分を実際以上に大きく見せたいとかいう願望は、恥ずべきものなのである。
特にそういう時計をつけたがる人たちが、その効果を期待している場合も多く、特殊な職業の人が多いことも嫌がられる一因になっていると思う。

ところが海外では、少し事情が異なるらしい。
欧米人やアラブ人、アジアの中では香港の人たちなどは、ジュエリー・ウォッチが大好きで、彼らは自分が富に恵まれていることを隠そうとはしないという。
日本より階層がはっきりしていることもあるが、あちらでは経済力のあるものが、慈善団体への寄付や一族への還元といった、社会的責任や義務を果たすことを、個人も社会もわきまえていることが理由であろうという。
そのためお金持ちが悪く言われることはなく、買えない者も高額なジュエリー・ウォッチで目の保養をする。

ところが日本の場合は、そういう習慣が無いため、お金持ちであることを隠し社会的な還元もしない。
そのため目立つジュエリー・ウォッチが嫌われるのではないかという。
これは言われるまで気付かなかったことで、日本人のコンプレックスを見せられたようで、とても新鮮に思えた。

実際にはお金持ちではなくても、今の日本人なら、欲しいとなったらちょっと他を切り詰めれば、買えない訳は無い。
一方で学生がブランド物のバッグを持って街を闊歩しているのだから、そこまではOKという独自の不文律が出来ているのだろう。
極めてねじれた特殊な世界といえる。
これは欧米の人たちには、説明しても理解できない心理だろう(笑)
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節電


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節電の号令が出ているため、なるべく空調は使わないようにしている。
しかし限度というものがあり、体を壊しても困るので、少しだけ使用している。
エアコンの設定を28度にするというが、今日は30度で動かしてみた。
少し汗ばむくらいの温度だ。

先月だったか、東電から文書が来た。
まずは、節電のためにどのような対処が考えられるか、例が書かれていた。
その上で、あなたの会社ではどのようなことをしてくれますか?という質問があり、項目に丸をつけるようになっている。
さらには現在の会社の契約電力と、過去1年間の実際の使用量の一覧が書かれており、契約電力を変更しますか?と書かれている。
どうも言いたいことがよくわからない文書で、いかにも東電らしいといえばその通りなのだが(笑)、要は節電するという決意表明をして、会社の判を押して提出しろということらしい。

電気の専門家にも聞き、いろいろ手を考えてみたが、工場稼動の電力を抑えると、仕事がダメージを受けてしまう。
操業時間をずらして、使用量のピークをずらす手も考えてはいるが、人件費がかさむばかりでなく、コンプレッサーのように延長した時間の分動かさなければならない機械もあり、結局東電に多くの料金を払わされることになり、これも会社にとってダメージとなる。
機材を最新の節電型に買い換えてはどうかと、メーカーの営業が勧めてきたが、買い換えても効果があるか疑問だという専門家の指摘があり、具体的にどのくらい節電が可能なのか証明してほしいとメーカーに問い合わせたら、それきり言ってこなくなってしまった(笑)

一番効果が上がるものとして、水銀灯や長い蛍光灯などの電気を食う照明の低減や変更があげられる。
どこの会社もまずそこに行き着くらしい。
LEDに買い換える手もあるが、水銀灯に替わるLEDはひとつ10万円もする。
手っ取り早いのは、少々暗くても大丈夫なところは、電球を外してしまうことだ。
これでも少なからず節電効果があるだろうし、また熱を発する機材が減る分涼しくなるだろう。
それ以外には、窓ガラスにフィルムを貼る・・などの対策で、少しでも電気の使用量を抑えるように工夫している。

会社の近くのスーパーは、照明を落としているため、お店の印象が非常に暗いものに変わった。
それだけならいいのだが、冷凍庫の力も弱めているらしく、売っているアイスクリームが溶けて柔らかくなっているという。
当然冷凍食品も一部溶けているのではないか?
これでは食中毒の方が怖い。
節電の影響で、熱中症などの病気が激増することも予想される。
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雷雨


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いよいよ暑くなってきた。
画面上のガジェットには、明日以降も30度を越す日が続くと予報が出ている。
節電の必要性が、急に現実味を帯びてきた。

埼玉県で猛烈な雨に降られた。
行く手に黒い雲がたちこめるのを見ながら車を進める。
雲は水に落ちた絵の具のようにグロテスクな広がりを見せ、壮大な自然界のスペクタクルが始まろうとしていた。

斜めにねじれるように、前方の雲の下から黒い煙のようなものが、地面にまで続いている。
あの下では、激しい雨か雹が降っているのだ。
一方背後からは、強い稲光が追ってくる。
光ると同時にビンと弾けるような音がして、大きな雷鳴が鳴り響いた。
鼻の中に電気の匂いが残る。
すぐ近くに落ちたようだ。

やがて大粒の雨が、車の窓を叩き始めた。
ボツッ、ボツッと、大きな塊になって落ちてくる。
同時に横殴りの風が吹き始めた。
木の枝や箱などが、目の前を真横に飛んでいく。

雨が激しくなり、車の天井がバラバラと大きな音を立てる。
アスファルト上はたちまち数センチの水に覆われ、風に巻かれて表面に激しい水しぶきが走る。
小さな竜巻が起きているようだ。
雨の濃度が高くて、数メートル先が霞んで見えない。
恐怖を感じた車がブレーキを踏むため、道では車が連なってのろのろと移動している。
ここまで激しい雷雨は久しぶり・・というより、初めてに近い。

そんな中を歩いている人が数人いた。
上から下までびしょ濡れになり、放心したように歩いている。
この雷では、命の危険もあるだろうに・・・



今日の時計ベルト。
これはMrs.COLKIDが、20歳代に旅行でパリに行った時に買ったという時計。
あの頃買えたのだから安かったろうという。
今では日本に入っているブランドだが、当時は見たことが無かったらしい。

オリジナルは空色のオーストリッチ(もどき?)であったが、さすがに20年以上も前のものなので、ボロボロになっていた。
カン幅は12ミリで、早速ドイツのサイトに似た色のものを注文した。
それが到着する前に、丸の内の時計店で見た1点もののベルトの中に、この時計に合いそうなオレンジのベルトをみつけ、つい購入してしまった。
もうすぐ青いベルトが到着する予定だが、このオレンジもよく合うので、買ってよかったと思っている。
まあ、自分の時計ではないのだが・・・(笑)
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アンティーク


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eBayでアンティークの時計をひとつ購入してみた。
大した金額ではないのだが、どんなものかと試しに落札したのだ。

ある計画を思いつき、それについては後日詳しく書くが、ちょっと面白い試みに挑戦しようかと思っている。
新しい製品ばかり追いかけてもきりが無いし、誰でもやっていることなので、このあたりで方向を変えてみようと考えたのだ。

しかしアンティークの世界というのは、既に独自の世界が形成されており、素人ではおいそれと手が出せない感じだ。
商売にしている人も多いようで、ロレックスとかオメガとか、価値が評価されているものは確実に高くなってしまう。

この時代のこの会社のものはよくないとか、中の部品が完全にオリジナルでなければ評価が低くなるとか・・・
とにかくそうとうの知識と経験が必要で、とても今日始めてすぐに上手くいくものではない。
ちょっといいなと思うものがあっても、調べたら価値が低く、国内の時計店でずっと安く売られていたこともある。

評価は人によっても異なり、いいとか悪いとか、聞き出すときりがない。
しかも皮肉なことに、世界中の人が公平に見られるというインターネット最大の利点が災いして、それだけの人の目をくぐり抜けることはまず不可能で、結果として掘り出し物に巡りあえないのだ。
買う方にとっては、この世界ならではの醍醐味が味わえないことになる。

ものの本によると、一番いいのは、その時計を自分の腕にしてみたいかどうかで選ぶことだという。
世の中の評価など気にせず、自分の腕に着けて歩くシチュエーションを純粋に思い浮かべて選ぶのが、確かに一番幸福な選択方法かもしれない。

今回購入したのは、ユリス・ナルダンのムーブメントを別のケースに収めたという1950年代の時計で、一応クロノメーターを取得しているらしく、60年近く経っているのに日差1秒程度で動くという。
時計のケースを作る専門メーカーというのがあるようで、このような売られ方が日常的に行われていたようだが、それが価値にどう影響するのかはよくわからない。
アンティーク界での評価はともかく、それだけ正確に動くのなら、ものとしての価値があると思い購入してみた。
まだ届かないが、早速どんなベルトに付け替えるか考えている(笑)



今日の時計ベルト。
昨日丸の内のアルキメデス・スパイラルで見つけた。
お店で革を用意して職人さんに依頼し、1点ものとして作ったベルトだそうだ。
お客さん側から素材を提供するという、大変面白い企画だったようだが、商売として成り立たなかったため立ち消えになったらしい。
かなり革好きな人の考えた企画と思われる。
今は在庫が数点あるだけで、たまたまその中に気に入ったものがあり、さらにサイズも合うものがあったら「買い」である。

シボの入った青みがかったグレーで、ちょっとメタリックに光る変わった素材のベルトで、サイズも20mmだったので購入してみた。
在庫売り切りなので価格も非常に安かった。
特に高級な素材ではないようだが、アクアテラによく合っている。
ただこれ1個で終わりかと思うと、勿体無くて使うことができない(笑)
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曇りの日


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一日中曇りで、メリハリの無い日であった。
原宿の駅から竹下通りや裏手の住宅街をうろつき、表参道でUターンして明治通りを通って渋谷まで歩いた。
渋谷の駅からJR山手線で有楽町まで行き、いつもの丸の内を通り東京駅に向かう。
再度JRで秋葉原に行き、ヨドバシアキバを覗いた。
その後Mrs.COLKIDと落ち合いデパートを歩いたが、腰が痛くなってきて、大事を取り食事はしないで帰宅した。

支離滅裂なコースである(笑)
若者の街はどうも落ちつかない。
いつもの丸の内に行くとほっとする。
腰が痛くなったが、考えてみたら一日中歩いていたようで、腰痛の原因は歩きすぎかもしれない。

丸の内では例によって時計店を覗き、1点ものの時計ベルトというのをみつけて購入した。
今日はあまりお金を使いたくなかったので、買い物はそんなところ。
このところ天気に恵まれないが、梅雨なので当たり前ではある。
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三つの段階


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商品がヒットする時、売れていく段階は三つに別れ、購入層もそれぞれ違うという話が出た。

まず真っ先に飛びつく層。
とにかく新しいものが体験したいし、早く手に入れて人に自慢したい。
買ってどう役立てるかは、まあ後から考える。
発売日に店先に並んで待つし、お金が無ければ借りてでも買う。

次に、少し落ちついた段階で買う層。
この層はその製品を自分の生活にどう取り入れるか、具体的なビジョンを持っており、実際に購入する財力もあるという。
ビジョンがしっかりしているから、当然使いこなしに関しても、もっとも優れているといえる。

商売として最大のヒットにつながるのはこの時期で、うまくその流れに乗った商品開発ができると、会社に大きな利益をもたらす。
ちょうどスマートフォンがこの時期に当たるそうで、それに乗っかり新しいアプリなどを利用したヒット商売が生まれている。
また世の中の販売の形態自体も、これをきっかけに変わっていく可能性があり、革命的な変化もありうる。

最後の段階は、一通り行き渡って皆が使っているからと、安くなった商品をようやく購入する層。
買ってはみたが、どう使うのかよくわからず、大して使わないで放り出すことも多い。
もともと無くても困らなかったのだ。
この段階になると、もう商売にはつながりにくいという。

それを聞いてMrs.COLKIDは、私はiPadに関しては2番目の層だという。
必要に応じて購入し、いまだに有効に毎日活用している。
確かにそうかもしれない。
僕などはすぐに飽きてパソコンの前に戻ってしまうので、もっとも保守的でたちの悪い層といえる。
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損失


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津波の犠牲になった方々の職業で、非常に多かったのが銀行員だそうだ。
目の前に現金があるため、放置して逃げるわけに行かず、津波の犠牲になってしまったのだ。
ここにいたら絶対に助からないとわかっていれば、もちろん退避したのだろうが、どうなるかわからない状況と、預かったお金に対する責任との狭間で、その場に残ることを選んだのだろう。

一般家庭から流されてしまった現金も、そうとうな額にのぼるようだ。
泥棒が現地に乗り入れるわけで、かなりの現金が散乱しているという。
もちろん海の彼方に流されて、永久に失われてしまったお札も、大変な枚数であろう。

流された金庫が、驚くほどの数みつかっているそうだが、所有者の特定は非常に難しく、難航を極めていると聞く。
金庫を開けることが出来て、さらに中にある書類と個人情報が一致しなければ、所有者であることを証明できないという。
お金に名前は付いていないから、現金だけ入れた金庫は所有者特定が難しいのではないか。

そもそも日本で発行されている1万円札の3分の1は、実際には流通せずにタンス預金として、あるいは家のどこかの金庫の中にしまわれているという。
手元に現金として置いておく方が便利である、年寄りがATMに対応できない・・などいろいろの理由があるようだが、普段から各家庭にはかなりの「現金」が隠されていることになる。

発表されている今回の地震の被害額に、海の藻屑と消えてしまったタンス預金は入っていないというから、本当の被害はもっと大きい。
その損失額は莫大なものになるだろう。
このような形で失うとわかっていれば、タンス預金など思い切って使ってしまったのに・・という人も多かったはずだ。
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革製品



D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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御徒町のカバン屋さんで、ブッテーロというイタリア製のタンニンなめしの革を使ったカバンを買ったことがきっかけで、他にも革製品が欲しくなり、いくつか続けて購入している。

まずはPASMOのケースであるが、日曜日にデパートで小物を販売していた革グッズの職人さんに頼んで作っていただいた。
黒と赤の、牛のショルダー部分の革を使ったお洒落なパスケースで、ステッチは映えるように赤い糸にしてもらった。

次にシステム手帳を、チェルケスという革を使ったバイブル・サイズのものに変えた。
ドイツ・ベリンガー社のボックスカーフにエンボス加工を施した高級皮革だ。
これは御徒町で在庫の最後の一個を購入した。

それから文庫本のカバー。
これは市販のものを買おうかと思ったが、昔自分で作ったものが出てきたので、それを使っている。
米国タンディ社のライブ・オークというサドル用のレザーを使用したもので、父親のために作ったものが、今は自分の手元に帰ってきたのだ。
それに吉村昭の「羆嵐」をはさんで、カバンに忍ばせている。

電車に乗るたびに、黒と赤のツートンのパスケースを手にして、改札の機械にかざす。
少し水分を含んだような、しっとりとした革の質感を楽しむ。

システム手帳は、一見それほどいいものには見えないのだが、その実そうとうな高品質で、手に触れるたびにある種の快感がある。
必要がないのに、カバンから取り出しては、手帳の中を確かめたりしている。

ブックカバーは、表面にびっしりとスタンプを押してあり、ちょうど本を読んだ時に、その凹凸が手に触れて心地良い。
毎日電車の中で読み耽っている。

革製に変えただけなのに、ずっと生活が豊かになった。
革というものは、触れただけで幸せな気持ちになるものだ。
今後もいくつか、さらに種類の違う革を使ったグッズを、導入しようと思っている。
革フェチの面目躍如だろう(笑)
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時計の本より


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「腕時計一生もの」という本を読んでいたら、とても面白いことが書いてあった。
異性へのプレゼントとして時計を選ぶことがよくあるが、結婚指輪のように、相手への束縛や約束事という意味を時計に込めても、まず無駄であるというのだ。
腕時計は一度手にはめると、急速に持ち主に同化していき、他の意味を持ち始めてしまうという。

時を刻む鼓動を発する時計は、生き物に似ているのかもしれない。
時計と人間との関係が生まれ、一体化し、離れられないほど深いものになっていく。

考えてみれば、Mrs.COLKIDからマックス・ビル・デザインのクロノグラフを買ってもらったことが、今回の時計熱の発端になっている。
その後いくつもの時計を購入し、僕からMrs.COLKIDにもフレデリック・コンスタントの時計をプレゼントした。
僕が次々に時計を買うので、母親からMrs.COLKIDに失礼だと怒られたが、いただいた時計はすでに僕に従属するものとなり、コレクションの中に埋没してしまった。

一方Mrs.COLKIDの方も、時計用のベルトを何本か用意し、その日の気分で付け替えて楽しんでいる。
もちろんこれは僕がお膳立てしたことで、彼女の時計に合うサイズのベルトを仕入れては、せっせとワンタッチ式のバネ棒に改造して渡しているからではあるが・・・(笑)
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