熱い出島


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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シーボルト関連の旅行に行くなら、外国人居留地であった出島は欠かせないだろう。
長崎と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのが出島かもしれない。
外国人を幽閉するための人造島という、その成り立ち自体があまりに特異である。



高校生の時に修学旅行で長崎に行った従兄弟が、出島は面白くないから行かない方がいいと言っていた。
ミニ出島という模型があるだけだというのだ。

ところが行ってみて本当に驚いた。
ここではかつての出島を完全に復元しようという、壮大なプロジェクトが進行しており、すでに従兄弟が行った頃とは違う世界になっていた。



海に張り出した扇状の島という出島のイメージは、すでに失われている。
地面は埋め立てられビルが建ち並び、海岸は少なからず離れており、出島跡地は今や内陸にある扇状の土地に過ぎない。
わずかに当時の出島を思わせるのは、後ろ側を走る弧を描く水路であろう。



出島の復元計画は、長崎市が昭和26年に整備計画に乗り出したというから、すでに半世紀以上に渡り進んでいる壮大なプロジェクトだ。
まずは民有地になっていた出島の土地をすべて公営化することから始められ、同時に復元のための資料集めや解析が行われてきたという。
基本は、当時の建物があったその場所に、同じ建物を復元する、ということ。
現時点で既に多くの復元は完了しており、内部は資料館やシアター、みやげ物屋などとして運営されている。



出島復元のために行われてきた作業は、関係者の執念さえ感じさせるものだ。

建物の正確な資料が残されていないため、各時代の出島を描いた絵画や文献から検討し、まずは再現すべき年代を定めたという。
重要な資料として、商館長であったブロムホフが本国に日本の資料として送った出島の模型(ライデン博物館蔵)が使われた。
ところが少数残された古写真から寸法を解析したところ、この模型の縦横方向の縮尺率が同じではなく、強調されていることがわかり、それを考慮して図面が引かれた。
また内装のデザインや資材なども、残された絵画や文献、前述の模型などが参考にされ、当時の建築資材の残るグラバー邸、料亭花月、他県の建物までが調査された。
さらに家具類はヨーロッパの当時のアンティークが集められ・・というように、マニアックさを感じさせるほど復元作業は熱い。



出島の建築物は、日本人の大工たちが見よう見まねで作り、そこにオランダから持ち込まれたペンキで色が塗られたりしている。
そのため和洋の文化の織り交ざった、一風変わった特殊な雰囲気を持つ世界になっている。
これは日本ばかりでなく、世界的にも貴重な歴史遺産なのだ。

何と最終的には周囲の国道や水路を移動し、出島の四方に水面を確保し、完全に扇型の島として復元するという。
これはもう、単なる観光地とはいえない。
この作業に携わる人たちはさぞや楽しいだろうと思う。
歴史家にとっては夢のような復元作業であるに違いない。
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増殖のカッター


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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出張に行く度に増えていくものがある。
カッターナイフだ。
それもまったく同じ型のものが、どんどん増殖していく。

理由はこうだ。
出張先に先に道具類など一式の入ったダンボール箱を送る。
後から僕が行き、それを開けて仕事に使う。
箱は送り返す時にも使うので、頑丈に留めてあるテープをきれいにカットする必要がある。
それにはカッターナイフが必要だ。

ところが僕は飛行機で行くので、(機内に持ち込めない)カッターナイフは持っていけない。
箱の中にはカッターナイフはいくつか入っているのだが、その箱を開けるのにカッターナイフが必要なのだ。
現場は展示会場で、作業でごった返しているので、他人からナイフを借りることはできない。

仕方なく現地についてから、コンビニでカッターナイフを購入する。
コンビニは一軒しかないので、いつも同じカッターナイフになる。
帰りはそのナイフも箱に入れてふたをしてしまうので、それが会社に送り返されてくる。
かくして出張に行く度に、同じカッターナイフが増えていくのだ。

梱包作業はけっこう難しくて、頭を使うことが多い。
たとえば最後に箱を閉める時は、梱包用のテープをあらかじめ使うであろう長さに切って、何枚かぶら下げておかなければならない。
それから、残りの梱包用テープを箱の中にしまい、箱のふたに封をするのだ。
その場にごみを残さないために苦労する(笑)

まあ鍵のかかる専用箱を作るとか、少し考えれば方法はあるのだろうが、お金がけっこうかかるし、百数十円のカッターナイフを買う方が早い。
別にカッターナイフのコレクターになる気はない。



リダンをお願いした母親の時計が帰ってきた。
今月の前半に依頼したので、案外早かった。

最初の状態を撮影しなかったのは失敗だったが、かなりボロボロの個体であった。
大きな傷や、使い古してやつれた部分は仕方がないが、文字盤などは新品のようによみがえった。
早速母親はシチズンの電波時計は外してしまい、愛用のオメガに戻してご満悦だ。
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休息の日


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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出張続きで疲れているので、今日はゆっくり休もうと考えていた。
昼過ぎまでテレビなど見て、のんびり過ごした。
しかし一日何もせずに終わってしまうのも、逆に精神的に疲れるので、午後になって外出することにした。
少し体を動かしたほうが、かえっていいだろう。

リラックスした格好で出ようと、半そでのシャツをジーンズの上に出した。
頭には先日買ったパナマ帽をかぶり、腕にはバシュロンを付けた。
気に入っているものを身につけて、僕としては密かに楽しんでいるつもり・・・
カメラはX1を持ち、外に出た。

天気は雲の多い晴れ・・という感じ。
秋葉原で降りて、オタク系の人たちで賑わう街を散歩する。
さらに人気のない神田界隈をうろつき、日本橋まで歩いた。

三越で一休みして、地下のスタンドでお気に入りのアッフォガードを注文。(下の写真・笑)
その後、カミーユ・フォルネの売り場で革のサンプルを見せてもらい、いくつか質問した。
特注でも1月半くらいで出来るという。

その足で高島屋にも行き、ベルト売り場で商品を見せてもらった。
雲上ブランドのパテックの売り場も「見学」(笑)
東京駅から御徒町に出て、時計の雑誌を買って帰宅した。

気楽にぶらぶらしただけで、大した距離は歩いていない。
あまり生産性のない一日だったが、まあ休むことは出来たと思う。

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ボール


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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目眩のするような陽射しの坂を、汗を拭きながら下りていくと、広いグラウンドに出た。
熊蝉の騒々しい鳴き声が、いつの間にか青空に溶け込んで、意識から消えていく。
その静けさの中で、三人の少年が遊んでいた。

少年たちの、訛りのあるかけ声が、笑い声とともに伝わってくる。
青空に沸き立つ雲と、眩しさをものともしない少年とのコントラストに、しばらく見とれて立ち止まっていた。
懐かしさばかりでなく、新鮮ささえ感じた。

ふたたび歩き始めた僕の足元に、ボールが転がってきた。
「カメラさん、ボールとってぇ」
少年が叫んだ。

苦笑いをしながらボールを投げると、ゴロになって少年の元に戻っていった。
頭を下げる少年を後に、僕はグラウンドを出た。
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再訪


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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先ほど、長崎空港から帰ってきた。
出張でいつもの九州に行ったが、今回はもう一泊して、長崎県まで回って別の仕事をこなしてきたのだ。
佐賀を通り長崎の北のほうへ、迎えの車に乗せてもらい、かなりの距離を移動した。
残念ながら長崎市からはかなり離れており、ちゃんぽんを食べる時間はなかった。

その後、先週も行ったばかりの長崎空港まで送ってもらった。
途中雨が降ってきたが、そのうち前が霞んで見えないほどの大雨になり、ところどころ冠水している街の中を走った。
空港に着くと、羽田からの飛行機の到着が遅れ気味で、全般にダイヤが乱れていた。

予約しておいた東京行きの便に乗り込んだが、椅子に座ったままで、飛行機がなかなか出発しない。
機長のアナウンスで、羽田が大雨で業務を停止しており、飛行機の離着陸が出来ない状態だという。
それを聞いて機内がざわめく。
作業員が業務を遂行出来ないほどの大雨らしい。

しばらく待って再開したというアナウンスがあったが、羽田の上空で順番を待っている飛行機の着陸が進まないと、こちらの離陸許可がおりない。
そうしているうちに、また大雨になり業務が止まってしまったという連絡が入った。
座りっぱなしは体に悪いので、飛行機を降りてもいいという許可が出て、幾人かの乗客は機内からロビーへと出て行った。

ほどなく離陸許可が出されたようで、乗客が戻りすぐに離陸した。
結局1時間以上椅子で待たされた。
羽田上空は厚い雲に覆われていたが、飛行中の飛行機の揺れは思ったほどでもなかった。
ただ滑走路が濡れているのが原因か、飛行機が大きくバウンドして着地の衝撃が二回あった。

羽田空港の内部も混乱していて、ロビーでは何箇所か天井がはがれ落ちて、立入禁止のロープが張られていた。
一体何が起きたのだろう?
雨で剥がれてしまうほど天井が脆いのだろうか?

羽田からはリムジンバスで帰ろうかと思ったが、バスのダイヤも遅れており、定刻通りに動いていないと告げられた。
後で知ったのだが、羽田のトンネルが水没して、一時通行止めになっていたようだ。
やっと来たバスに乗ると、高速道路上で渋滞に巻き込まれた。

バスの車内の電光掲示板のニュースをぼんやりと見ていると、管首相の退陣表明や為替のニュースに混じって、「東京や長崎で局地的な豪雨」という文字が流れた。
よりによって、豪雨の場所から豪雨の場所にと移動してきたようだ。
動かないバスの中で、思わず苦笑いが出た。
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慌しい夜景


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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長崎旅行で不評だったのが夜景を見るツアーだ。
ホテルから毎日何便か無料のバスが出るので申し込んだのだが、かなり慌しいツアーであった。

定刻に迎えに来たバスは、駅前や市内のホテルを回り、人を拾っていく。
1000万ドルの夜景というが、15%節電の時代だから、850万ドルくらいだろうか、などと話しながら揺られていく。
到着するのは稲佐山下のロープウェイ乗り場だ。

ここで注意を受ける。
混んでいるので、指定した時間までにここに戻ってくるようにというのだ。
それに間に合わないと、乗り遅れることになるという。
乗ってきた人と同じメンバーで、帰りのバスも出すということらしい。

ところが計算してみると、山頂にいられる時間は案外短い。
すべてがスムースにいっても30分くらいか?
これは厳しいなと思ったが、案の定バスから降りるとみながロープウェイ乗り場を目指して走り出した。

乗り場に着くと、ロープウェイの料金が往復1200円と意外に高い。
それを見て幾人か文句を言うのが聞こえてくる。
チケット売り場に並んだが、すでにチケットを持っている人もおり、その人たちが追い抜いていくので、あっという間に乗り場は長蛇の列になってしまった。
次の便には乗れそうも無く、時間的にさらに厳しくなる。

しばらく待たされて、2便目で頂上に着いてみると、そこから展望台までさらに距離があり、そこをまた走る(笑)
驚いたのは、展望台にちゃんと駐車場があることで、そこまで車で来ている人が大勢いるのだ。
それなら有料でもいいから、バスでここまで乗せてきてよ!といいたくなる。
まあロープウェイから見る景色も売りのひとつなのだろうが・・・

夜景はきれいではあるが、三脚を構えてじっくり写す時間なんて当然ない。
手すりの近くは人でいっぱいなので、隙間を探して入れてもらう。
長時間露光なので厳しかったが、カメラを手すりに押さえつけて、手持ちで撮影するしかなかった。

帰りのロープウェイも混むだろうから、すぐに切り上げてまた並ばなければならない。
時間を計算すると、展望台には5分ほどしかいられない感じだ。
カメラと三脚を手に、汗まみれになってまた走る(笑)

大した写真を撮れず、文句を言いながらロープウェイ乗り場に戻ると、案の定すでに下りる人たちの列ができている。
やはり次の便まで並んで待つことになったが、それも定員にぎりぎりで、僕たち夫婦の直後で「ここまでです」と係りの人に切られた。
それでやっと時間内に戻ることができた。

ところが案の定、戻れない人が大勢いた。
バスに帰ってみると、約半分の人しか戻っていない。
そりゃあそうだろう。
結局出発時間を遅らせて、残りの人たちの到着を待つことになった。
律儀に早く戻ってきた人たちは、夜景ではなく馬鹿を見た・・という感じで、無言になっていた(笑)
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名物


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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長崎といえばカステラだ(笑)
福砂屋の本店に行き、自宅にお土産のカステラを送った。
通常のカステラ以外に、少々高価な「特製五三焼カステラ」というのもある。
そちらは味が濃厚なので、Mrs.COLKIDの許可がないと食べさせてもらえないのだが、調べてみたらカロリーは通常のカステラと大差なく、一切れあたりではむしろ五三焼の方が低いことがわかった。
なお、味のほうは通常のカステラでも十分に美味しくて、しかも日にちが少し経った方がしっとりとして美味しさが増してくる。

長崎といえばポッペンもある。
ビードロともいう。
しかしご存知の通り、これは宅配便の事故で全滅してしまった。
せっかく音までひとつひとつ吟味して購入したのに・・・
現在購入店から宅配業者が取り寄せているようだ。

長崎といえばちゃんぽんも有名だ。
ちゃんぽんの発祥の店といわれる中華料理店で食べてみた。
ところがここのちゃんぽんは、ネット上の評価があまり芳しくない。
実際味だけで考えるなら、確かにいまひとつであった。
しかしこれはオリジナルの味を守っているからであろう。
これを勝手に変えてしまうと、長年慣れ親しんだ人たちから文句が出るのかもしれない。



先日の長崎旅行で利用したホテルは、グラバー園のすぐ下にある。
建物は古いのだが、泊まったのは内装を新しくしてオープンしたばかりの部屋で、まるで新築のようだった。
これは非常に快適であった。
ただ無線LANは装備されていなく、有線で速度も遅めであった。
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出張先にて


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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実は昨晩から、また九州に来ている。
いつもの出張である。
仕事が終わってから本屋に立ち寄った。
買ったのは吾妻ひでおの特集とマーラーの研究本、それに時計の雑誌だ。
我ながら支離滅裂な組み合わせである(笑)

ミニノートが宅配便の事故でひしゃげた状態なので、キーボードが打ちにくくて仕方が無い。
脚が浮いているので、強く押すと本体がカタカタと動くのだ。
いろいろなものをスペーサーとして脚の下に挟んで調整している。
事故の衝撃の内部への影響が心配されたが、今のところ動作の方は問題なさそうだ。

宅配会社は修理代しか支払わないようなので、出張から帰ったらデルに修理に出す予定でいる。
Mrs.COLKIDのiPad2は買ってまだ数日の新品であったが、それも修理代しか保障されない。
新品を傷物にされた精神的苦痛や、使えない期間の保障はされないようだ。

僕のミニノートはネットや簡単なワープロ、エクセルくらいならこなすが、画像の処理はほぼ不可能に近い。
これを機会に、もう少し本格的なノートを買おうかとも考えるが、それだと出張のたびに持って歩くのがきつい。
性能への要求をどこで割り切るかだ。

あくまで出先での臨時用として、徹底的に割り切ってしまえば、スマートフォンでも何とかなるのだろうが、やはり最低限キーボードが必要だし、老眼のためもう少し大きくて使い勝手のいいものが欲しい。
いまだにミニノートのような中途半端な製品があるのは、ちょうどこのくらいの物が欲しいという需要があるのだろう。
個人的には高画質の液晶を備えていて、それでいて本体はミニノートなみの大きさ・・そういうスペックのパソコンが欲しい。
しかしその要求に合うものは、まだ見つかっていない。
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路面電車


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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長崎の市内は路面電車網が発達している。
当初はタクシーで移動していたが、お金がかかって仕方がないので、途中から路面電車を活用することにした。

4つの系統の路線が、市の中心部の道路に沿って延びている。
角度のきつい坂が多い町なので、その谷間の平らな部分を走っているのだ。
路線は初めて利用する者にもわかりやすく、番号通りの電車に乗れば目的地に着く。

料金は120円均一。
我々は一日乗車券を購入したため、運転手にチケットを見せるだけで、何度でも自由に乗り降りすることができた。
ただし一日乗車券は500円するため、かなり頻繁に利用しないと元が取れない。

電車は大きな道の中央部を走っているため、電車に乗るためには道路を横断してホームに辿り着かなければならない。
信号の変わる微妙なタイミングを見計らう必要がある。
また市内を走行する自動車も、路面電車の走る道では多少の技術が必要だろう。
都内でも王子などで都電が走っているが、免許とりたての頃、走る都電の前に出てしまい警笛を鳴らされたことがある。

雨が強く降ってきて、何度となく駅の狭い屋根の下で、雨宿りしながら電車を待った。
なかなか風情のあるものだ。

しかし路面電車では平地しか移動できないので、坂の上にある目的地まで、駅からけっこうな距離を歩かなければならない。
特に今回は僕が腰痛に苦しんでいたので、見かねたMrs.COLKIDが、時々タクシーの利用を許してくれた。
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有意義


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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来週は出張なので、今日はのんびり過ごす予定だった。
窓の外を見ると雨、とても出歩く気にはなれない。

午前中は家でゆっくりした。
午後になって銀座に行ってMrs.COLKIDと昼食を取る。
何だかこの前の休日と同じパターンだな・・・(笑)

今回は銀座マロニエゲートにあるヴェトナム・アリスに入った。
以前はプランタンの中にあったお店だ。
いろいろと説明のしづらいヴェトナム料理を食べる(笑)
糖尿患者専門の料理店を作って、トウニョウ・アリスなんてどうだろう・・などとくだらないことを話す。

その後、三越に入って、デイビット・マイヤー・カフェでデザートを食した。
時計売り場のある階にあるカフェだ。
量も結構あって、これはもう夕食はいらない感じだ・・・

ここからが先日とは違う。
たまたま時計売り場で、ベルトメーカー御三家のC社の職人さんが、ベルト作りの実演をしているのに遭遇。
これはもう、僕にとっては圧倒的にタイムリーだ(笑)
普通のお客さんとは違う目で作業の細部を観察。
ものすごく参考になった。

疑問に思っていたことをいろいろ質問した。
細かいことを聞くので、あちらも驚いたかもしれない(笑)
裏材のロリカの原皮にも触らせてもらったが、イタリアM社のものより感触がよく、これは使えそうだ。

日本には職人さんは二人いるそうだが、今のところ製品はすべてフランス本国で作られている。
そのため完成までに時間がかかるが、今日は有意義な時間を過ごせたので、お礼にひとつ新たに注文しようかと思っている。
銀座三越では雲上ブランドは扱っていないが、何と言ってもパテックのベルトを作っているメーカーである。

それで元気になってしまい、夜も近かったが、それから常磐線で千葉県まででかけて、前から懸案だった仕事をひとつ終えてきた。
雨の中を歩いたので、ちょっと疲れたが・・・
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修理完了


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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オメガ・シーマスター・アクアテラが修理から返ってきた。
故障して修理依頼してから、完了まで3週間と数日。
ほぼ予定通りの期間で終了した。

電話で修理完了の連絡を受けた時、磁気を帯びていたようだと聞かされた。
気をつけていたつもりだったので驚いた。
それが理由だとしたら、突然ストップしたのだから、何か工場内で強烈な磁気のそばに近づいてしまったのかもしれない。
働く環境で使うとしたら、磁気対策の施された時計を選ぶ必要があったか・・などと思った。

しかし直った時計を受け取ると、納品書には「歯車に不具合」と書かれていた。
それが主たる原因らしい。
またコメントとして、磁気の残留が認められたので注意して欲しい由が書かれていた。
修理代金は32,550円となっているが、もちろん保障期間内なので無料であった。

ご存知の通り、例外的といえるほど狂いの少ない個体であった。
当初は一週間に1秒しか狂わないので驚かされたが、そのうち、一週間に2、3秒狂うようになった。
もしかすると多少磁気帯びの影響があったかもしれない。
時計用の磁気を取る工具を購入しようかとも思っている。

問題は今回のパーツ交換以降も、この精度が保たれるかどうかだ。
案外これをきっかけに、平凡な性能に落ちてしまうかもしれない。
お店の人も同じことを言っていた。
修理後はそういうことが起こりがちなのだろう。

何はともあれ、返ってきた時計をすぐに腕につけてみた。
やはりオメガはいい。
地味でありながら存在感があり、しばらくつけていたフレデリックよりしっくりくる。
来週の出張前に愛機が戻ってきてよかった。
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かぁ


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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今日はビールを飲んだら居間でぐっすり寝てしまった。
起きたらもう朝が近いので、ここの更新は端折らせていただく(笑)

長崎には「かぁ」の付くものが多い。「さか」と「はか」と「ばか」だ。

というジョークを、長崎滞在中何回となく聞かされた。
長崎の人たちの十八番らしい(笑)
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史跡料亭


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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長崎での初日、史跡料亭として有名な花月に行った。
昼食を予約しておいたのだ。
明日からお店が休みになってしまうというので、運が良かった。

飛行機で到着後、ホテルで荷物を受け取ってから、すぐにタクシーで向かった。
途中で雨が降り出し、そのうちかなりの大雨になった。



長崎に行くと決まった時に、Mrs.COLKIDにこれを読むべきだと「ふぉん・しいほるとの娘」を渡した。
厚みのある上下巻の長い小説である。
出発前に読破するのは厳しいかと思われたが、ぎりぎりで読み終わったようだ。



当然旅行はシーボルト関連の場所が中心になった。
本で読んだばかりなので、臨場感に溢れており、わくわくする体験の多い旅行となった。

長崎の花街であった丸山町の中心にあった遊郭引田屋、その庭園に作られた御茶屋が花月の前身である。
ここの遊女であった其扇が日本でのシーボルトの愛人であり、娘のお稲は女性初の産科医となる。
まずは旅が引田屋から始まったのは当然ともいえる。



有名な卓袱(しっぽく)料理は、ネット上では賛否両論だが、個人的には十分に満足した。
関東の客から薄口と評価されたそうだが、必ずしもそうは感じず、むしろちょうど良いと思った。
実を言うと、我が家は僕の体を意識して、普段から相当薄口の味付けらしい(笑)
料理のボリュームもあり、これで今回の旅の目的は果たしてしまったような充実感があった。



料理の始まりには、ちゃんと女将が部屋に挨拶に来て、「お鰭」と呼ばれる吸い物からスタートする。
そういうしきたりなのだ。
中国や欧米の様々な料理を来訪者から学び、それを独自に発展させていったという料理だ。
国際都市長崎ならではのものといえる。



部屋は有名な春雨の間。
日本初の洋間といわれている。
和風の花鳥画の描かれた天井、中国風の窓枠、タイルの床と、様々な文化の集合体になっている。
ランプは東インド会社のものだという。



花月は歴史上の様々な有名人から贔屓にされてた。
客には多くの文人も含まれ、今でも彼らの残した作品が多く残されている。
食事前に仲居さんから、それらを見せていただいた。
また其扇がいたという部屋も案内していただいた。



坂本龍馬がお気に入りだったという竜の間には、龍馬がつけた刀傷が柱に残されている。(下の写真)
本当に龍馬がつけたとしたら、酔って刀を振り回して見せたのだろうか。
上野彦馬の写真は一枚数万円相当の金がかかったというから、いくつものポーズで撮影し、このような料亭に通った龍馬はかなり金回りが良かったと思われる。
やはり基本的に商売人だったのだろう。

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ちょっとした悲劇


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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往復宅配便で長崎に荷物を送った。
重い機材を持っていくのが嫌で、現地と自宅の行き来は宅配便に頼んだのだ。
その荷物が先ほど長崎から返ってきた。

玄関で配達員から、まず事故の報告を受けた。
輸送の途中で、ベルトコンベアから荷物を落としてしまったという。
見ると、台車に乗せられた我家の段ボール箱が、ボロボロになっている。
誰かがビニール袋で包んで、何とか原型を保っている状態だ。

内部を確かめて欲しいという。
大した事ないだろうと開けてみたのだが・・・
次々に惨状が明らかになっていった。

まず、Mrs.COLKIDが楽しみにしていたお土産のポッペンは、全滅の状態。
ひとつずつ専用の箱に梱包されたものが、いくつか入れてあったのだが、その箱自体が見事に全部捻り潰されている。
開けてみると、粉々になったポッペンが次々に出てきた。
ひとつずつ、お店で音を出してもらい確かめながら選んだのに、Mrs.COLKIDは涙目になっている。

高価な撮影機材(85mmレンズと三脚)も入っていたので、あわててレンズの動作を確認したが、これは何とかセーフ。
何枚か撮影してみたが、問題なさそうだ。
入れてあったミニノートの動作を試そうと、電源を入れてみたが、これも問題なく立ち上がった。
どうやら被害はガラス製品だけかと思ったのだが・・・

配達員が帰ってから、ふと机の上のミニノートを見たら・・・なんだかひしゃげて見える。
目の錯覚かと思って、平らなところに置いてみると、なんと本体がねじれていて、脚が浮いてしまう。
そのミニノートは、ちゃんとカメラ用のクッション入りのバッグに入っていたのだ。
これはとんでもない力が加わっていると気づき、あわてて他の機器も再度見直した。
おそらく高いところから落とした上に、中身が辺りに散らばったのだろう。

すると、Mrs.COLKIDの買ったばかりのiPad2の、ケースの角が破れているのに気付いた。
ケースから中身を出してみると、iPad本体のコーナー部分が欠けていた。
さらにジッツォの2型カーボン三脚の、雲台を乗せるベース部分がひん曲がっているのもみつけた。
すぐに宅配会社に連絡し、他にも被害が広がっていることを報告した。

どうすればこんな壊れ方をするのかと思うものばかり・・・
数えてみると、ポッペンの箱がひとつ足らないこともわかった。
多分倉庫内で中身が辺りに散らばり、どこかに飛んでいってしまったのだろう。

レンズが無事だったのは幸いで、これが壊れていたら保険内ではおさまらないところだ。
何となく心配で、厳重にクッションに包んでからカメラバッグに入れておいたのだ。
三脚のヘッドも、外してクッションに包んでバッグに入れたのがよかった。
これが付いたままだったら、間違いなく破損していた。
ミニノートもクッション材に包まれていたが、多分硬い三脚の上に激しく押し付けられて、本体がひしゃげてしまったのだろう。

いずれにしても往復宅配便で送るなら、かなり頑丈な箱か、アルミケースなどを使う必要があることがわかった。
この時期ダンボールだと、湿気で弱くなることもあり得る。
ミニノートは来週の出張に必要なので、破損品として持っていかれては困るのだが・・・
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連休最終日


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日は体を休めるか外に出るか、体調で決めようと考えていた。
午前中は長崎の撮影データを整理し、バックアップを取ったりして過ごした。
椅子に座っていると腰が休まり、どんどん回復していくようだ。

午後遅くなって、Mrs.COLKIDと銀座に食事に出かけた。
遅い昼食を取ろうと思ったが、中途半端な時間に行ったため、めぼしいお店はどこも閉まっていた。
いろいろ回ったが、三越で開いているトンカツ屋さんをみつけ入った。
当初の予定通りいかなかったが、美味しかったのでまあよしとしよう。

その後マルコリーニでデザートをとった。
ちょっと食べ過ぎたので、銀座の街をぶらぶらして、時計店などを見て回った。
雨が降ったせいか、驚くほど暑いわけでもない。
その後Mrs.COLKIDとは別行動を取り、僕は丸ビルまで歩いていった。
JRで秋葉原に出て、ヨドバシアキバも覗いたが、無駄遣いしないモードに入っているので、何も買わないで帰宅した。

結局今日は何もしなかったに等しい。
こうして今年のお盆休みは終わった。
明日からまた忙しい。
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