スタンド


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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エアパルスのA80用のスタンドを購入した。
ネットで探したら、クリエイターの作品を販売するサイトで、個人の方がA80専用のスタンドを作っているのをみつけた。
価格は13,000円。
製作をお願いしたところ、2週間+アルファで出来上がってきた。


(Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)

当初は自作も考えたのだが、どうも完成品を買ったほうがものがいい。
自作より仕上げがいいし、価格もむしろ安いくらいだ。
A80ってマニアックな仕様のスピーカーで、意外に人気が高いので、スタンドの需要もそれなりにあるようだ。

支柱部分の仕上げは、A80に上手く合わせてある。
天板のサイズは、A80の幅、奥行きとピッタリ一致する。
支柱内部に細かい砂が詰められており、ずっしりと重い。
全般によく出来ており、満足度の高い買い物だった。


(Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)

高さが20cmなので、本来は机の上に置いた状態で、スピーカーを耳の高さに持ってくる設計であろう。
僕の場合はA80をテレビ用のスピーカーとして使っているので、なるべく画面の中央近くまで持ち上げてやるのが目的であった。
直置きだったスピーカーが、少し持ち上がったお陰で違和感がだいぶ薄れた。

重量のあるしっかりしたスタンドで安定感がある。
音の方は低域のかぶりや共振が軽減してスッキリした。
いい感じの変化だったので、そのままYou Tubeで音楽関係の動画をいくつか視聴した。
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とりあえず・・・


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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ふと思いついて、数年前に買ったきりそのままになっていた、エアパルスのA80をテレビに繋いでみた。
2020年9月14日の日記
棚の奥行に余裕が無いので、テレビの裏側のギリギリのスペースに押し込んだ形・・・
オーディオ的にはかなり問題のある設置方法であるが、とりあえず音が出ればいいや(笑)

このスピーカー、音自体の品質は高いのだが、サラサラしていてコクが無く、いまいち好きになれなかった。
そのためLS3/5Aを押しのけてメインになるのは到底無理であった。
しかしテレビ用としてはなかなか優秀で、癖が無くてハイファイ感も程よく、なかなかいい感じで鳴ってくれる。

パワードスピーカーなので、接続も光デジタルケーブル1本のみとシンプルである。
何よりアナログに戻さずにデジタルアンプに直結・・というところが、大変気持ちがいい(笑)
とりあえず繋いでみたが、この組み合わせでもう少し詰めてみようと考えている。


(iPhone 13 Pro)
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遺物


Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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昔オーディオに凝っていた事がある。
一番力を入れていたのは、1980年代から90年代にかけてであろうか。
オーディオが一番熱かった時代でもある。

その頃に購入した機材が、今でも家にゴロゴロしている。
部屋の奥の方に積んであり、今となっては何があるのかも分からなくなっている。
遺物・・と呼んでいいだろう。

Mrs.COLKIDが音楽を聴きたいというので、もう10数年前であるが、そこから適当に機材を選んで居間に持って行った。
ソニーの中級CDプレイヤーにテクニクスのセパレートアンプ、オルトフォンの小型スピーカー(を改造したもの)・・・
あまり深く考えず、取りやすい位置にあったものを適当に見繕って居間の棚に並べた。

実はオーディオに夢中になっていた頃は、それらの機器はどれもあまり気に入っていなかった。
ソニーは特有の人工的な音だし、テクニクスのアンプはベタッとした立体感の無い音・・という印象であった。
スピーカーはLCネットワークを高品質なパーツで作り変えて、やっと満足のいく音になったが、本体より高くついた。
どれも一線から外されていた機器で、それ故に余っていたのだ。

ところが今はこだわりがほとんど無いので、そこから出てくる音に、ほとんど不満は感じない。
まあ、こんなものかな‥という感じ。
棚に適当に置いてBGM風に鳴らすのだから、本気で聴くのとは本質的に違う。
やはりあの頃と比べると、聴く側の気持ちも含めて、すべてが品質低下しているのだろう。

先日そのCDプレイヤーが調子悪くなり、音が飛んだり途切れたりすると、Mrs.COLKIDが言い出した。
30年近くも前に買ったものが、まったくメンテナンスせずに、今まで動いていたのだから大したものである。
何とかして欲しいと頼まれて、他のプレイヤーに交換することにした。
きっとまだ他にも何台かある(笑)

まずは棚から今使っているソニーのプレイヤーを出そうとしたが、また腰を痛めそうなほど重かった(笑)
金属の塊のような密度の高さがあり、片手で持てるような今の機器とはお金のかけ方が違う。
見ると背面からは太い電源ケーブルが出ており、バランス出力まである。
確か20万円台の機器だが、このクラスでもこれだけ本気で作っていたのかと感心した。

別のプレイヤーが何かないかと思ったら、ビクターのCDプレイヤーをベースにフィデリックスが改造して販売していた製品があった。
CDの規格でカットされた20kHz以上の音をロジックで作り出して付加しようという製品で、本体のサイドに穴を開けて、付加の度合いを調節するスイッチが増設されている。
この20年ほど机の下に積んであり、埃にまみれて放置されていたプレイヤーだ(笑)

それに入れ替えて鳴らしてみたところ、何の問題もなく音がちゃんと出た。
ただやはりソニーとは少し音が違う。
当時はソニーは人工的なハイファイ調で、ビクター/フィデリックスの方は暗めでスケール感に欠ける音・・と感じていた。
この環境でもやはりそれに近い違いを感じたが、全般にソニーの方が価格帯が上のためか品質感が高い。

面白いものでMrs.COLKIDもすぐに違いを察知し、僕とは表現が違うが、ソニーの方が力のある音だと言っている。
でもこっちのプレイヤー(フィデリックス)でも、別に不満は無いから構わないという。
というわけで、新しい(?)CDプレイヤーはビクター/フィデリックスのものになった。
まあ、これだけ長期間放りっぱなしにしておいたのに、いきなり使いだして音が出ること自体が凄いことである。
どのくらいもってくれるのか心配ではあるが・・・

Mrs.COLKIDによれば、アンプが凄く熱くなるので、どこか故障しているのではないかという。
当時のパワーアンプだからでかい電源トランスが入っており、熱源と言っていいほど熱くなる。
これで正常なのだと言ったが、確かに今の時代の価値観には反している。
あの当時はむしろその電力消費量を競い、エコなんて考えなかったものなあ・・・

探せば他にも何台かアンプはあるのだが、恐らくどれも今の時代には合っていない。
夏も近いことだし、デジタルアンプに交換してもいいかな・・と考えた。
実はデジタルアンプも何台か積んである(笑)
きっとあまりの安っぽさに、Mrs.COLKIDもがっかりするであろうが・・・
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シューマン波


Z7 + FTZ + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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シューマン共振というのをご存知か。
地球上で常時観測される現象で、主に雷をエネルギーとして発生するのだという。
雷は地球規模では大量に発生しており、平均すると1秒に百回も起きているのだそうだ。
その際に放出される膨大なエネルギーの電磁波のうち、低い周波数のものが上空の電離層で反射して、地上との間の空間で何度も行き来する。
その共振の基本となる周波数が7.83Hzになるのだという。
最初にこの現象を唱えたドイツの物理学者の名前からシューマン共振とかシューマン共鳴とか呼ばれている。

地球上の生物は、太古の昔からこの周波数の共鳴に晒されており、その中で進化発展してきた。
それが理由かどうかは分からないが、落ち着いている時の人間の脳波もこの周波数に近いという。
この共鳴の中にいるのが、生物にとってもっとも自然な状態であるということだ。

しかしこの何十年かで電子機器が世の中に溢れ、パソコンやスマホ、電子レンジなどの家電が大量の電磁波を発生するようになった。
それによりシューマン波が乱され、以前の自然界の状態とはかけ離れた環境になっている。
現代に生きる我々は、その中に身を置かざるを得ない状況にある。
健康を害する理由のひとつが、その乱れにある・・という考え方がある。
それを正そうという発想から、7.83Hzの電磁波を発生させることで自然に近い環境を取り戻し体調をよくするという、ちょっとオカルトめいたグッズが売られている。

実はオーディオ界ではもう10数年前からこのシューマン波発生装置があり、それにより音質向上を図るというオーディオアクセサリーが販売されていた。
このアクセサリーに通電して、部屋の上のほうに設置するだけで音が良くなる・・というものだ。
実際にはオーディオ本体ではなく、聴く人間の身体の方に作用するのであろう。

一見怪しげな理論のグッズなので、当時から賛否両論で、ネット上でも議論が巻き起こっていた。
オカルトグッズの多いオーディオアクセサリーの中でも最右翼にあると言う人もいた。
どんなものかと思い、僕も当時買ってみた。
しかし残念ながら、オンにしてもほとんど変化は感じられなかった。

そのまま何年も棚に放置してあったが、先日久しぶりに電源を入れてみた。
その状態でいつものLS3/5Aの音を聞いてみると、スッと空気感が向上したではないか。
びっくりしてしばらく音楽に聴き入ってしまった。
明確に分かるわけではないのだが、何となく脳の中に浸透してくる清涼感のようなものを感じる。
これは下手なアクセサリーより効果があるかもしれないと思い、音楽を聴く時は電源をオンにすることにした。

メーカーに問い合わせたら、長年の間に当時のモデルから2回モデルチェンジされており、現在でも後継機種が販売されているという。
何でも海外向けにより強化されたバージョンもあるらしい。
僕の持っている初代のモデルを有料でバージョンアップすることも可能だと言う。
改良が重ねられているという事は、それだけこの製品を評価する人もいるということなのだろう。

ふと海外の事情はどうなっているのかと思い調べてみると、こういうオーディオグッズにどっぷりの人は世界的にいるようで、けっこう評価が高い。
eBayで検索してみたところ、独自の方式で基盤を設計し、自作のシューマン波発生装置を売っている人までいる。
その中で、自分の作ったものはオーディオ用パーツを多用しており市販のものより質が高い・・と謳っている人がいた。
買った人の評価も高い。
物は試しということで、その人から1台購入してみた(笑)

届いたものを早速棚の上の方に設置して電源を入れた。
ついでに以前より持っていた国産のオリジナルモデルも、少し離れた場所に設置してみた。
2台がそれぞれ発振すると、干渉して計算通りの効果が出ないのでは・・とも思ったが、まあこの際、難しいことは考えない(笑)
実際に効果が感じられるかどうかで判断すればいい。

で、その効果であるが、出ているような、出ていないような・・・(笑)
電源を入れると何だかスーッとして気持ちがいいような気もするのだが、単純に自分のお気に入りの部屋だからかもしれない。
何と言うか、仏前で手を合わせて目を瞑ると、全身がスーッとするが、あの感覚にも何となく似ている。
あるいは早朝の森の中を歩く時のような気分・・・
まあ、あくまで気分なのだけれど(笑)
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遺産


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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近所の商店の息子さんから声を掛けられた。
30数年前に亡くなった父親のオーディオが家にあり、それについて教えてくれないかというのだ。
最近になり息子さんがオーディオに興味を持ち、それで音楽を聞いてみたくなったが、繋ぎ方などがよく分からないのだという。
アナログレコードがブームになっていることもあるであろう。

家にそういう機材があることは聞いていた。
確かアキュフェーズでタンノイを鳴らしているという話であった。
それらは亡くなられた父上の、血と汗の結晶でもあったはずだ。

現在はあの当時ほどオーディオが盛んではなく、そういう資産の価値を家族が理解せず、処分してしまうことも多いであろう。
父親の地位が低くなったという時代背景もあるだろうし、中には父親への反発が絡んでいる場合もあるかもしれない。
また昔のように、一生懸命働いて欲しいものを買う・・というルーチンも消滅寸前である。
しかし彼の家では、ぎりぎりで父親の遺産がよみがえる可能性が出てきた。

話を聞いてみると、僕が高校生から大学生くらいの頃に現役であった機材が中心になっているようだ。
アナログの機器は何か聞いたら、ターンテーブルはマイクロの糸ドライブで、木製キャビネットに入ったものらしい。
アームはSME?それともサエク、あるいはクラフト?と聞いたら、サエクだという。
407/23かと聞いたら、308だという。
型番など覚えているところを見ると、当人もそれなりに動かそうと努力しているようだ。

一方で各機器の具体的な型番が、僕の口からすらすら出てくるので驚いていた。
オーディオをやっている、という人はいても、ネットの時代になってから始めた人が多く、当時の業界の状況や空気まで分かっている人は少ないようだ。
それで教えて欲しいという事になった。

ちょうど自分がオーディオに夢中になっていた頃の製品なので、僕もよく知っていた(笑)
アルバイトの報酬をすべてつぎ込んで、実際にそれらを購入して使っていたし、現在でもすべて自宅に持っている。
秋葉原が家から近いこともあり、学生時代は年間200日も通っていた。
そのためお店や会場で当時のほとんどの製品を聴いているし、開発者や評論家の方々から話を聞く機会も多かった。
もっともあれから40年以上経ち、皆さん既に引退、あるいは亡くなられてしまったが・・・

機材について聞けば聞くほど、それを買われたお父様の気持ちが分かる(笑)
この組み合わせなら、クラシックか小編成のジャズ中心だろうかと思ったら、どうもジャズの女性ヴォーカルをよく聞かれていたようだ。
アルバムは自宅の棚に大量にあるという。
息子さんは今までロックばかり聞いていたようだが、ある年齢に達し、父親の遺したオーディオで、別の音楽にも接してみたいと考えるようになったのだ。

オーディオを通じて、父親が歩んできた道を感じることが出来れば、これほど素晴らしいことはないだろう。
父親の若い頃の夢を引く継ぐのは、やはり実の息子の特権だと思う。
何十年に渡り機材がそのまま保存されていたのは奇跡に近い。
アンプもスピーカーも、ずっとこの日を待っていたのかもしれない。
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カーオーディオ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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僕の320dのカーオーディオは、オプションのハーマン・カードンのものが付いている。
お金を払って付けてもらう追加オプションであるが、音がそれほどいいとは思えない。
もともとBMWのカーオーディオの音は悪いと感じていたが、オプションでグレードアップしても、その音にはあまり感心はしない。

特に今回のハーマンカードンは、どこかの帯域にカーカーと硬めになる癖がつき、それが気になって仕方がなかった。
とはいえ納車から1年近くが過ぎ、運転している間はほぼ常に音を出していたし、時にはかなりの大音量でも鳴らした。
その結果エージングが進み、最初よりかなり聞きやすくはなった。

それでも特有の癖はまだ健在で、オーケストラでは特定の楽器の音が目立ってしまい、聞き慣れた録音の印象が少し違うものになる。
ヴォーカルに関しても、僕はLS3/5Aの音を人間の声の基準としているが、硬質な響きが付帯して当人のイメージと異なる声になってしまう。
恐らくドイツ人が音決めしたのだろうが、一体どのような曲でチューニングしたのだろう・・・
失礼ながら、自分がやればもう少しまともな音になるのにな・・などと考えてしまう。

出来るなら、何か他の仕組みに付け替えたいとさえ考えた。
しかし現代の車のオーディオは、単なる音楽再生装置ではなく、運転のコントロールシステムと密接に関わっている。
ここだけ自分の好きなものに交換するのは難しい。
できれば最初から交換を前提として、プリアウト端子や後付けのアンプの取り付けスペースなどを用意して欲しいものだが、まあそれは無理な要望であろう。
消費電力などの問題もあるし、メーカーも勝手にここを変えて欲しくはないのだろう。

また交換したいと言っても、市販のカーオーディオで、自分の納得の出来る音のものを聞いたことが無い。
電源周りが家庭用と違うことの影響なのか、あるいは視聴のポジションやスピーカーの位置の関係なのか、Dレンジ感に乏しい特有の癖のある音のするものがほとんどだ。
多分高いお金を払っていいものに交換しても、不満は残るのであろう。
結局は、こういうものと諦めて、現状で我慢するしかない・・という結論になっている。
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アクセサリー


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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ネットで見たあるオーディオ関係のアクセサリーを買おうと思い、電車でヨドバシアキバに行った。
英国製の商品である。
ヨドバシで今日買って帰れば、すぐに効果を確かめる事が出来る。

ところが売り場のどこを探しても、その製品が見当たらない。
ショーケースの中に似たものが飾ってあるのだが、どうもそれは旧型のようだ。
何でも在庫しているのが自慢のヨドバシにしては珍しいことだ。

おかしいなと思いスマホで調べてみたら、まだ数日前に発売されたばかりであることが分かった。
お店の人が調べてくれたが、どこの店舗にも在庫は無く取り寄せになるという。
発売しているのにお店に無いということは、輸送の遅れなどで輸入元への入荷自体が遅れている可能性もあるという。

わざわざお店まで行ったが、店頭に在庫が無いのでは仕方がない。
入荷待ちなら、どこで買っても同じである。
喫茶店に入りコーヒーを飲みながら、スマホでその商品を取り扱っているネット通販のお店を検索してみた。

すると「在庫あり」と表示されているショップがあるではないか。
すぐにその場でショップの会員に登録し、購入の処理に進んだ。
今日申し込むと明日発送になるようだ。
到着は明後日以降か・・・

ところが購入処理の途中、「店舗にて受け取り」の選択肢があることに気付いた。
店舗でも販売しているショップだったのだ。
お店はどこにあるのかと思ったら、都内を横断したところにある事が分かった。
ここからなら電車一本で行ける。

すぐに電話して、本当に在庫があるのか確かめた。
画面上在庫ありになっていて、実際には無い、というパターンもよくある。
すると電話に出た店員さんが在庫を確かめてくれて、間違いなくある事が分かった。
今から取りに行きます、と言って、そのままJRに飛び乗った。

数十分後にそのショップに到着した。
名前を告げるとすぐに商品を出してきてくれた。
ついに入手することが出来た。
そのままUターンし、1時間ほどかけて帰宅した。

早速PCオーディオの信号上にそのアクセサリーを加えてみた。
すると確かに音は少し整理されて、何となく良くなったような・・・
ところがサンプリング周波数の高いソースを再生すると、途中で音が途切れてしまうことが分かった。
上手く同期できないようだ。

これではどうしようもない。
デジタルのデータは微妙なので時折こういうことがある。
買ってきたばかりのアクセサリーだが、仕方なく外した。
あれだけ苦労して手に入れて、何だか馬鹿みたい?(苦笑)
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新しいスピーカー


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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パワード・スピーカー(アンプ内蔵型スピーカー)をひとつ買ってみた。
商売上の知り合いが扱っていて、ひとつどうかと勧められたのだ。
エアパルスという中国のメーカーのA80という製品であるが、設計はかつてアコースティック・エナジーのAE1を設計したフィル・ジョーンズである。
一部では高く評価されているスピーカーらしい。

デジタルデータで入力された信号をアナログに戻さずに内蔵のD級アンプで鳴らす。(入力は192kHz/24ビットまでサポートしている)
テキサス・インスツルメンツ社のICを使ったフルデジタルアンプで、2ウエイのスピーカーユニットをそれぞれブリッジ接続で駆動するという、理想的なレイアウトを採っている。
ウーファーはアルミニウム合金コーン、ツィーターはリボン型にホーンロードをかけた特殊なもの。
この大きさでありながらエンクロージャーは18ミリのMDF材を使いガチガチに固められている。
理詰めで設計したスピーカーという感じ。

これだけ凝った作りでセットで税込みで8万円台という買いやすい価格で手に入る。
価格破壊もいいところである。

ご存知のように現在僕はロジャースのLS3/5Aを使用している。
しかし設計の古いスピーカーなので、最新のトレンドがどのようなものか、確かめておきたいという思いもあった。
柔らかい振動版にLCネットワークの組み合わせのLS3/5Aは、A80の対極にあるスピーカーと言えるかもしれない。

荷物が届いたのだが、まだ設置場所を用意していなかった。
とりあえず箱から出して、廊下に直に置いて音出ししてみた。
音源としてパソコンをUSBで繋ぐだけなので、簡単にどこでも音出し出来る。
入力切替や音量調整はスピーカー側でリモコンで行う。



この中途半端な状態で音出しして、まず最初に感じたのは、ツィーターがリボンの音がするということだった。
ハイエンドは伸び切っているが、シャラリとした特有の軽い質感も伴う。
もっとしっかりしたポジションで聴けば、ホーンロードが利いた厚みのある音がするのであろう。
ハイレゾ音源の品質とエネルギー感をしっかり表現できる能力は確認できた。
この大きさと価格では驚異的なことなのだろう。

実は当初はLS3/5Aの方がソフトで柔らかい音であろうと予測していた。
ところが今回ちょっと聴いた限りでは、我が家のLS3/5Aの方がドライでモニター調の冷徹な鳴り方をする、と感じた。
A80の方が響きが乗った柔らかい音に聞こえた。
引き締まった音で鳴る方向にLS3/5Aをチューニングしてきたからであろうか・・・

まあまだ箱から出したばかりでエージングも終わっていない。
その辺はもう少し聴きこんでから判断していきたい。
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共通


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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知り合いの会社でオーディオ関連の仕事を請け負うようになり、そこの社長から時折アドバイスを求められる。
僕のオーディオの知識というと、30年から40年も前の古いものである。
当時のオーディオ愛好家や評論家の方たちは引退したり亡くなられたりして、すっかり業界の様相は変わってしまった。
お店のウエブサイトを見ても、僕が大学時代に「こいつ新人だからよろしく」と紹介された若い店員さんが、立派になってお店のカリスマ店員として威張っている(笑)

当時は(家から近いこともあり)年間に200回も秋葉原に通っていた。
学校の帰りに(要するに昼間から)行ける立場だったので、最新のオーディオ製品(特に高級品)がお店に搬入された時は、実際にいろいろと音を聴かせてもらったし、開発者や輸入元の人たちからもいろいろな話を教えてもらった。
しかしあれから長い年月が経ち、この世界も変わってしまった。
今更古い知識が役に立つのかとは思うのだが、音そのものはそれほど進化していないようだ。
スペックの高いハイレゾの登場で、CD時代より音源はかなり良くなっているとは思うが・・・

ところでその知り合いの社長からメールが来た。
数千万円かけてオーディオルームを作るお客さんが今でもけっこういて、そういう人から仕事の依頼を請けているという。
で、お宅に何度も伺うのだが、大体どの人も同じ傾向があるという。
それは、オーディオに夢中になっている人は、それ以外に車、時計、カメラなどにもどっぷりハマっているのだという。
そしてどの家も家族の人たちは半分諦めたような顔でいるところも共通しているらしい。
何だか誰かさんのことみたい(笑)
その社長からは、あなたもあまりハマり過ぎないようにとアドバイスをいただいた。
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失敗


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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オーディオ専用のNASを買ってきて、半日かけて組んでみた。
ところがどうもパソコンを通して聴いた方が音がいい。
何度か繋ぎかえて試したが、やはりパソコンの方がいい。

買ってきたNASはハードディスクタイプだが、パソコンの方はSSDが繋がっている。
もしかするとそれが原因かもしれない。
あるいは再生ソフトの違いだろうか。
期待していろいろ買ってきただけに、計画が狂った衝撃は大きい。

NASを外してまた元の状態に戻した。
その作業で疲れ果ててしまった。
もう今日は早めに寝る事にする・・・
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そろそろ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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オーディオをいじるのは程々にして、そろそろ純粋に音楽を聴く生活に戻ろうかと思っている。
しばらくの間、機器やグッズなどいろいろ買って試してみた。
しかし泥沼に陥らないためにも、ここで方向の修正をしようということだ(笑)

音は相当変わった。
以前はいい加減な状態で聴いており、それはそれで行き着いたひとつの方法ではあったのだが、少し本気になってみると、かなり音が変わることも分かった。
緩い音から引き締まったハイファイ調の音に変わった。

数年の間に音源のクオリティが大幅に上がったことも影響している。
スペックの高いハイレゾのソースはさすがに大したもので、機器が強引にドライブされるような強烈な鳴り方をする。
かつてのオーディオでは体験できなかったほどのレベルである。

ただパソコンに取り込んだスペックが高くデータ量の多いものは、処理の速度が追いつかないのか、時折再生が不安定になることがある。
驚いたことに、ケーブルを短くしただけで改善したりもする。
これは工夫次第でもっと安定しそうだ。

一方でCDやSACDの再生は非常に安定している。
品質だけでいえば、スペックのいいハイレゾのソースの方が上であるが、気のせいかディスク系の方が芯のあるゴリッとした鳴り方をする。
それはそれで聴き応えがあり、配信と上手く両立できている。
ディスクのデータをPCに一度取り込んだ場合どうなるのかは、今後試してみる必要があるだろう。

リニアPCMのスペックのいいものが濃厚な鳴り方をするのに対し、DSD録音の音源はさらりと伸びた開放的な音に感じる。
これはSACDプレーヤーの第一号機であるSCD-1が出たときから同じように感じているので、DSD録音の特長なのかなと思っている。
個人的にはこの音は好みなので、今後もこの録音方式のソースが増えてくれると嬉しい。
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実験


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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この数日、ここには短い紹介記事を載せてお茶を濁している。
理由は簡単、オーディオの方で忙しいからだ(笑)
機材をとっかえひっかえして聴いているので、ここを書く時間が無い。

HDMIの機器の接続でいろいろ苦労している。
なぜ苦労しているかを書くと長くなる(笑)
要は本来の使い方とは違う事をしようとしているからだろう。
SACDのデジタルデータを一度もアナログに戻さないで聴く(実際には最後のスピーカー駆動時に戻すことになるが)、という目的のために、様々な機器の組み合わせを試しているのだ。

SACDプレーヤー(ソニーのブルーレイ・ディスク・プレーヤー)のHDMI出力を、HDMI分配器という機器に入れて、そこから出た同軸または光のリニアPCM信号(ソニーのプレイヤーがSACDのDSD信号から変換したデータ)を、デノンのデジタルアンプに入れて、LS3/5Aを鳴らしている。
このHDMIの分配器というのが曲者で、価格が安くたくさんの種類が出ている(多くは中国製)が、機種ごとに音質に差がある上、機器間の相性もあって、実際に繋いで試してみないと上手く作動するかどうか分からないのだ。
(本来HDMI分配器は、HDMIケーブルで入ってきたデジタル信号を映像と音声とに分けて、それぞれテレビモニターとオーディオシステムに送るのが役目の機器だ)

そのLPCM信号というのは、実際にはソニーのブルーレイ・ディスク・プレーヤーが作ったもので、HDMIケーブルで繋いだ先の機器の性能を読み取って、その機器が対応可能な品質で出力される。
上手くいくとSACDは176.4kHz、CDは88.2kHzのリニアPCMで出力される。(上手くいかないとCDの規格程度の品質に留まってしまう)
ソニーのプレーヤーが出来るだけ高品質なデータを出してくれるよう、まるで高性能な機器がHDMIケーブルの先に繋がっているかのように機械を騙す必要がある。
そのためにHDMIダミープラグという怪しげなグッズを、HDMI分配器の出力端子に挿したりする。
まあ普通に考えてかなり異常なやり方である(笑)

現在はHDMI分配器を6種類も買って性能を聞き比べている。
数千円程度と価格が安いのがまだ救いである。
分配器に付属のスイッチング式のAC/DCコンバーターを使うと音が悪くなるので、5Vの別電源も2種類用意した。
ダミープラグも上手く働かない場合があるようで、複数買って試している。
それでも上手く動いてくれない組み合わせがけっこう多い。

音を聴き比べたが、一番音のいい分配器が、残念なことに動作が不安定で聴いていられない。
相性の悪いものだと、ソニーのプレーヤーが変な動作を繰り返し、最後は止まってしまったりもする。
安定して音の出てくれる機種がひとつだけあるのだが、それは音が硬くて奥行感も今ひとつである。
なかなか上手い具合にはいかない。
まともに動かなかった分配器を、以前使っていたパナソニックのデジタルアンプのHDMI端子に繋いでみたら、安定して動く場合もあり(それもいくつかあるHDMI端子のうち、ブルーレイレコーダー用のHDMI端子のみ)、仕方なくパナソニックの電源を入れて形だけ繋いでおいたりもする。

やっと音が出たとホッとして、そのまま1時間ほど休憩して戻ると、いつの間にか動かなくなっていたこともあった。
こうなると何が何だか分からない。
もちろん機械なので、何か動かない理由というものが確実にあるのであろうが・・・
きりが無いので、あるところで実験は「終了」して、確実に動く組み合わせで妥協して、聴くことに集中したいと考えている。
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至近距離


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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ホームセンターに行って、30ミリ厚の木材をLS3/5Aの大きさにカットしてもらった。
それをスピーカーの下に敷いてみたら、音が大きく変わった。
(必ずしも良くなったという訳ではない)
あまりに変わってしまったので、驚いて間に黒檀のブロックを挟んでみたが、かえって悪い方に行ってしまう。
結局前回使わなかった金属製のインシュレーターを入れて何とかバランスを取った。

何でちょっといじっただけで、こんなに変わるのだろう。
・・と思ったが、これはスピーカーまでの距離が近いことが関係しているのではないだろうか。
机の上(実際には机と同じ高さの棚)にスピーカーを置き、ほんの数十センチの距離で聴いている。
これだとスピーカーから発せられた音が、ほとんどロス無く耳に入ってくる。
もう少し離れて聴けば、適度に情報量が欠落しくれて気にならない程度の変化が、もろに分かってしまうのだ。
いいのか悪いのか・・・

考えてみれば、そもそもなぜスピーカーから離れた場所で聴く必要があるのだろう。
もちろんリラックスして音楽を楽しむためであろうが、至近距離で聴いたほうが明らかに音の情報量は多い。
オーディオをやるならスピーカーに近いほうがいいのではないか?
広いリスニングルームで、遠くにスピーカーを置いて聴くなんて、失われるものが多すぎる。

モニタースピーカーで有名なKさんのお宅に伺った時、リスニングの環境について質問したら、部屋の広さは程ほどでよく、それより壁の強度が問題と言われていた。
Kさんも比較的近い距離に、大型モニタースピーカーを置いて聴かれていた。
また有名な評論家の故Nさんも、広いAVルームを作られて、雑誌ではもっぱらそちらばかり取り上げていたが、録音評を書かれる時は、母屋にある古くからのバックロードホーンの方を使い、ほんの1mほどの距離で真剣に聴かれていたという。
そうしないと微妙な違いが分からない、ということだろう。

今後は狭いリスニングルームで至近距離で聴くのが主流になるかもしれない。
オーディオは本来非常にパーソナルな趣味だと思うが、新型コロナのせいで人と一緒に聴くこと自体が難しくなってしまった。
それに至近距離で聴いた方が音量も上げないで済むし環境にやさしいぞ(笑)

ウチのスピーカーの音だが、今のところ中域に変な塊のようなものを感じる。
その帯域だけ左右の分離が悪く広がりが少ないのだ。
スピーカーユニットか、ネットワーク辺りに何か問題があるような気がする。
やはり設計が古いのか、部分的に位相がおかしくなっているのかもしれない。
至近距離で聴いて、しかも音源の品質も上がったために、そういうことが分かるようになってしまった。
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オーバースペック


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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高校時代の同窓生に、大手メーカーでデジタルアンプICのデジタル回路の設計をしていた人がいる。
その友人にFacebookでいろいろ話を聞いた。
やはり持つべきものは友で、いろいろ興味深い話を教えていただけた。

要約すると以下のようになる。
(ご本人には掲載を承諾済み)

ハイレゾのデジタル入力からデジタル信号処理して全ての情報をパルス信号に変換すると、時間軸分解能が足りなくて、結局一度アナログに変換してから再度パルス信号に変換するしかなかった。
それこそGHzクラスのクロックが必要になり、またその精度でスピーカー負荷をスイッチングできる素子も実現は難しいという理由。
そのため、スピーカーをデジタル駆動する上ではハイレゾ音源は完全にオーバースペックということになる。
論理的には高精度DAコンバーターでアナログに戻してから、高級アンプで鳴らした方が、ハイレゾの情報を余さず使えることになるが、必ずしもその方が音が良いとならないところがオーディオの難しいところ。

一口にハイレゾと括ってしまうと、単位時間当たりの情報量を最終的に1bitのパルスで表現するにはもの凄く高いクロックが必要になってしまう。
でも録音の時に量子化ビット数は16のままで、サンプリング周波数を96とか192に上げていく事の意味はあると思う。
もちろん収録するマイクが80kHzとか160kHzまで拾えるという条件付きだが、これも実は結構難問。
要は192kHzで32bitとかいうと完全にオーバースペックになるという事。

フルデジタル処理の場合、ボリュームコントロールもデジタルということになるが、ここでも問題がある。
デジタル的にボリュームを下げるということは、データの下位の情報を捨てることになる。
全くデータを捨てないでスピーカーを駆動した時の音量が耳にちょうど良いようにアンプの駆動電圧が設定されていればいいが、一般的にどんなアンプも「こんなでかい音出さないよ!」というくらい大音量が出るような設定になっているので、普通に聴くボリューム設定の場合、デジタルでアッテネートされて下位の情報が捨てられている。
デジタルアッテネートではなく、最終駆動段の電圧を変える事でボリューム調整すればいいが、それはそれで最終段の回路が難しくなってしまう。

またデジタルアンプの場合、デジタルフィルターで結構音が変わると思う。
どのタイプのデジタルフィルターか、フィルターの次数などで特性もかなり変えられる。
デジタルフィルターICの仕様書を見ていると、いくつかフィルター特性が仕込んであって、設定で切り替えられるようになっているものもある。
FIRというタイプのフィルターは通過帯域の振幅をフラットに保つ上では優秀だが、インパルス信号を再生するとパルスがいくつもできてしまうという欠点がある。
(正弦波を再生している時はほぼ出ないが、パルスでは顕著に出て、打楽器や弦楽器を弾く音などに影響が出ると思われる)
でもいま世の中にあるオーディオプレーヤーやデジタルアンプに入っているのはほとんどこのタイプ。
これを嫌ってIIRというデジタルフィルターを使う製品もいくつかある。
アナログの方が音が良いと言っている人たちは、このFIRの音を直感的に嫌っている可能性がある。

フルデジタルが出来ないわけではないが、ハイレゾデータの持つ全ての情報を捨てることなくフルデジタルで実現するのは今の技術では難しいということ。
将来的にスピーカーコイルをGHzの周波数精度でスイッチングできるようになれば、一応実現可能ではある。
現状はデータを捨ててはいるが、一応フルデジタルは出来ている、という状態。

・・・以上のような内容。
デジタルアンプなるものが出てずいぶん経つのに、なぜフルデジタルに簡単にいけなかったのかが何となく分かった。
現状のハードウエアでは、音源の持つ品質を完全には再現できない、ということなのだろう。

とはいえ、たとえば高解像度のカメラの画像は、リサイズしてピクセル数を少なくしても、解像度の低いカメラの画像より繊細に見える。(気のせいかもしれないが・笑)
音源のすべての情報を再現できなくても、スペックが上がることで、再生音に何らかの影響は出ているように感じる。
その辺の不思議さが、人がオーディオの世界に夢中になる理由なのであろう。
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進行中


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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オーディオだが、まだ進行中だ。
だいぶ変化した。

今回は基本的に金額的なリミットを意識した変更になっている。
オーディオに必要以上にお金をかけたくない。
そのためいわゆるハイエンドの世界に手を出す気は無い。
大体10万円くらいを上限と考えて進めている。
ただブランクが長いので、その間のオーディオ界の変化が大きく、結局いろいろ入れ替える事となった。

もうひとつの方針は、スピーカーに流し込む直前までデジタル信号のままで、一度もアナログには戻さないこと。
これは以前より変わっていない。
それに適合する機器となると限られてくる。

スピーカーは今のところ当初より使用しているロジャースのLS3/5Aのままだ。
ワイドレンジ化を図り、村田製作所の圧電セラミックのスーパーツィーターをパラで加えた。
また下の方はヤマハのYSTのスーパーウーファーの中クラスのもの(型番失念)をモノラルで付け加えた。
聴く音楽によってクロスオーバーや音量を動かして調整している最中だ。
これらはすべて20年以上前に買って自宅に放置されていたもの。

SACDの再生装置は、パイオニアのユニバーサルプレイヤーからソニーのブルーレイプレイヤーに替えた。
製品の品質はともに大したことは無いのだが、パイオニアの動きや作りが見るからに安っぽいので、ソニーの方がしっかりしているように感じる。
そこからHDMIで出力されたSACDのデジタル信号を、スプリッターで分離させて同軸ケーブルでアンプに入れている。
SACDは176.4kHzのPCM信号に変換されて受け渡される。

SACDの再生にこだわっていたが、今や対応する機器は少なく、既に世間では見捨てられた古い規格であることを思い知った。
DSD信号で受け渡すことを許可していれば、もっと普及したかもしれないのだが・・・
もうSACDに関してはある程度で見限ることにした。
SACDのソフトは一杯持っているが、それらがまずまずの音で鳴ってくれればいい、と考えることにした。

実はデジタルアンプも交換した。
長く使ったパナソニックのSU-XR700からデンオン(デノン?)のPMA-150Hというデジタルアンプに替えた。
ハイレゾ配信の最新の規格に対応するためである。

音の変化だが、これは評価が難しいところだ。
デノンはきっちり整理された音を出してくるが、時間をかけて音を作り込んだ製品によくあるように、どこか詰まったような印象も受ける。
一方パナソニックは蛇口全開の爽快感があり、いかにもデジタルアンプらしい勢いを感じさせるが、音場の再現や質感は少し荒っぽい。
当初は元気のいいパナソニックに戻そうかと思ったが、デノンもしばらく聴いてエージングが進むと(あるいは僕が慣れてきたのか)だんだんほぐれてきた。
せっかく買ったのだし、デノンをそのまま使うことにした。

ハイレゾのソースを配信で購入して聴こうと、パソコンをオーディオと接続した。
手持ちのノート、デルのXPS13を音楽用にも使うことにして、USBでデノンに繋いでいる。
ソフトは評判のいいTuneBrowserを入れた。
これでPCMの384kHzやDSDのネイティブ再生にも対応できるようになった。

ハイレゾの音であるが、CDとは次元の違うもので大変具合がよろしい。
特にサンプリング周波数の高いソースは、SNが抜群に良く、その場の空気感まで再現されるようで、聴いていて気持ちがいい。
時代は変わっていることを痛感した。
ただソフトの代金はけっこう高いので、今からどんどん買い直す気にはなれないが・・・

こうなると年代もののスピーカーの分解能や音場表現、定位などが、新しい音源に対応しきれていないのではと心配になってくる。
ソースの品質が上がり、スピーカーでの楽器的演出があまり必要なくなってきたようにも感じる。
ただスピーカーを交換するとなると、予算内に納めるのはかなり難しいのではあるが・・・

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