ある展望


SIGMA DP2 Merrill

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今日はある大手企業の方と話した。
C国に生産拠点を持つ会社で、以前よりC国とは深いつながりがある。
社員は何年も前から、C国との間を行き来している。
またC国に関する専門家を、会社の顧問にも迎えている。

そういう企業が、C国の今後をどう考えているのか、聞いてみたかった。
ご存知の通り、ネット上ではC国には先が無いという意見が強い。
C国と深い関係にある日本の企業が、実際にはどういう見解を持っているのか。
将来どうなると予測して行動しているのか。

すると予想に反した厳しい意見を話してくれた。
以下はその要約・・・

基本的にC国は崩壊に向かっている。
今後の人口の推移を計算しても、それを免れることは出来ないだろう。
しかし、今すぐに崩壊されてしまうと、EUと米国ががたがたになってしまう。
さらに次の段階として、日本も激しい影響を受ける。
それを防ぐために、崩壊を少しでも先延ばしにして、ソフトランディングさせようとみなで画策している。
出来れば数十年に渡ってゆっくりと崩壊してくれれば、その間に他の国は体力をつけて、ショックも最小限で済む。

(具体的に崩壊とはどのような状態になるのかという質問に)
崩壊後のC国は、恐らく3つから6つくらいに分裂するだろう。

(では今後の商売の相手としてのC国はどうなるのかという質問に)
富裕層の購買力がもつのは、せいぜいあと数年だろう。
もって10年から15年くらいではないか。
今からC国でモノを生産するなんてことは考えられないが、あくまで短い期間内での売り先としてなら考えられる。
逆に売るなら今だろう。
何かあっても被害を最小限に抑えられる形で商売すべき。

・・・というのが、その人の見解であった。
まったく楽観視しておらず、ネット上の厳しい予測とそう変わらない展望で動いているように感じた。
会社全体としてそう考えているのかと問うたら、その方は無言で頷いた。
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復調


SIGMA DP2 Merrill

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昨日は帰りの新大阪の駅で、急に調子が悪くなった。
ハードなスケジュールを何とかこなして、帰る段になり気が緩んだのかもしれない。
ホームのベンチで新幹線の到着を待っていたら、急に周りが異常な暑さに包まれたような気がした。

ちょうどサウナで、体の調子を見ながら恐る々々限界点を探っている時のような感じである。
体全体が暑くなり、汗が噴出してきた。
軽い熱中症にかかったのかもしれない。
車内の冷房で体を冷やしたら、とりあえず落ちついたが、疲れでぐったりしてしまった。

今日になっても疲れが取れず、午前中は家でぼーっとして過ごした。
本当は趣味の会の会合があったのだが、ちょっと行ける状態ではなかったので、残念だがお休みすることにした。

午後になって少しずつ調子が上がってきたので、思い切って日本橋の行きつけのマッサージ店まで出かけてみた。
ベテランの店員さんにマッサージを受けたら、ほぼ体調が回復した。
外は風が強く、気温も思ったほど高くは感じない。
それで調子に乗って、タクシーで六本木ヒルズまで出て、夜景を撮影してみた(笑)

シグマ用にリコーのバッテリーを2個持って出たが、危なく2個とも使い切るところであった。
やはり2個では足りないようだ。
馬鹿々々しい気もするが、3個か4個持って行きたいところだ。
それだけあると、充電に要する時間も馬鹿にならない。
バッテリーチャージャーも、いくつか持っていないと不便かも・・・(笑)
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疲れました


SIGMA DP2 Merrill

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夜遅く帰ってきた。
ハードスケジュールをうまくこなしたつもりでいたが、帰りの新幹線の中で、どっと疲れが出た。
ちょっと居眠りしたのがきっかけになり、がっくりきてしまった。
異様に暑かったこともあるだろう。
今はシャワーを浴びてさっぱりし、扇風機の前で涼んでいるところだ。

関係ない話だが、DP2 Merrillの予備バッテリーを買おうと思ったら、どこも品切れ状態である。
本体に2個ずつ付けたこともあり、最初から品薄になるだろうと言われていたそうだ。
ところが都内のカメラ店で、リコーのGR用のバッテリーが同じものだと言われた。
というか、他の会社からも出ており、作っているところはいっしょだとか・・・

とりあえずリコーのものは豊富に在庫があるので、そちらをいくつか買ってきた。
まあバッテリーばかりいっぱいあっても仕方がないが、100枚もたないと話題になっているくらいで、これは仕方が無いだろう。
(もちろん勝手に他社のものを使って、何かあっても保障はきかない)
無個性な黒いプラスチック製の塊なので、番号のシールを貼って管理する必要があるだろう(笑)
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Tポイントカード


SIGMA DP2 Merrill

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「Tポイントカードありますか?」
買い物のたびに、あちこちの店で聞かれる。

ポイントを貯めれば、きっと何か得なことがあるのだろうが、財布からカードを出すのが面倒くさい。
レジで処理するのに要するであろう時間も、何だか勿体無い。

その労力に見合うだけの特典があるのかな・・なんて思いながら
「持っているけど、出すのが面倒だから、いいです」
とストレートに断ろうかと考える。

しかし、そんなに長いセリフを言わなければならないのも、けっこうな労力である。
先方から「そんな事言わずに、貯めておくと、きっといいことがありますよ」なんて、諭される可能性を想像すると気が重くなる。
たかがカード1枚のために、そういう自分の望んでいないやり取りを強いられること自体が嫌だ。

だから
「ありません」
と言って、その場を終わらせようとする。

ところが手にした財布のカード入れに、青と黄色のマークのカードが入っているのがしっかりと見える。
店員が何か言いたげに、ちらりとそれを見たのに気付く。
気まずい時間が流れ、その精神的苦痛の耐え難さに、また不快な思いをする。

買い物のプライベートな情報が先方に筒抜けになる・・ということで、このカードが問題になっている。
薬局でどんな薬を買ったか、レンタルショップでどんなDVDを借りたか・・などの情報が、メーカーに知られてしまい、販促に利用されるという。

このカードとは直接関係ないが、意外にあちこちで、偶然知人の個人情報を見てしまった、という話を聞く。
個人情報は慎重に扱うなどというが、人の情報を別の人間が見ることに違いはない。
心の中にしまっておく、とは言っても、知り合いなら何かしら関係に影響を及ぼすだろう。
他人だとしても、知った瞬間に他人ではなくなる・・ともいえるのだ。

それはともかく、僕の場合、ただカードを出すのが面倒なだけだ。
全然次元の違う話なのだ。

最近は「Tポイントカードありますか?」と言われて、ありません、と答えるのも嫌になってきた。
何しろ実際には持っているのだから、嘘をついていることになり、善良な僕は精神的ダメージを受けてしまうのだ。
どうしたらいいか、いろいろ考えたのだが、とりあえず頭を軽く左右に振って、否定する意思を相手に柔らかく伝えることにした。

きっと僕と同じような人が、けっこういるのだろう。
「持ってはいるけれど、それをわざわざ財布から出して、ポイントを付けてもらう処理をする手間を考えると、このまま何もしないで立ち去るほうを私は選びます」
あるいは
「カードにポイントを付けて欲しくて、私は生きているわけじゃないんだ」
というこちらの意思表示を、店員さんも察してくれるようになった。

というか、カードをさっさと処分してしまった方が早いことに、今気付いた。
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スケジュール


SIGMA DP2 Merrill

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明日からまた出張だ。
今度は関西方面になる。
東京を朝早く出て、新幹線で移動、現地で得意先を訪問。
一泊して翌日は朝から別の得意先を何軒か訪問、夜遅く帰宅する・・というスケジュール。

最初は大阪を中心にして考えた。
こういう仕事形態に慣れていなくて、現地の土地勘もない。
どうしたらいいかわからず、まず大阪を基点にして、そこからの移動を考えたのだ。

しかし大阪のホテルを探しているうちに、それでは不合理なことに気付いた。
二日目は得意先を朝早くから訪問するため、朝食をとる時間もないほど早く出発しなければならない。
それなら前日のうちに移動してしまい、最初から先方の近くに宿を取れば、朝ゆっくり出来るではないか。
どうせ一泊しかしないのだし、夜飲みに行くタイプでもないので、どこに泊まろうが関係ない。

出張の多い人なら、そのくらい常識なのだろう。
旅慣れていないのと、地理に弱いのがばれてしまう(笑)
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鈍感


SIGMA DP2 Merrill

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日光に行くと、東照宮のメインストリートともいえる石鳥居や本社へは行かず、裏の開山堂の方に向かうことが多い。
そちらで何枚か写真を撮ると、それでほぼ満足してしまい、そのまま帰途につくことさえある。
人のあまり来ない、なかなか味わい深い場所なのだ。

ところが、昨日会社で話した仕事上の知り合いは、僕がそこが好きであるとは知らずに、会話の途中で日光のあの辺りが怖いですねと言った。
霊感の強い人と旅行で行ったら、あまりの霊気の強さに、入り口ですくんでしまい、それ以上中に入れなかったという。
僕が、おととい行ってきたばかりだよと言ったら、目を見開いて驚いていた(笑)

たしかに、異様な雰囲気の場所であることは確かだ。
まったく霊感の無い僕でさえ、その雰囲気を察することができる。
そのため入り口で一礼し、撮影するたびに被写体に頭を下げるようにしている。
何だかわからないが、パワーのようなものを感じ、一応挨拶しておかないとまずいと思うのだ(笑)

誰もいなくても、カメラを持って平気で中を歩き回ってしまう。
むしろ人がいない方が、好きに撮れるので嬉しいくらいだ。
こいつは何をしているのだと、霊が興味深げに見ているかもなあ・・なんて思いながらも、薄暗い中、どんどん撮影する。
逆にしょっちゅう行くので、向こうも顔見知りのように思っているかもしれない(笑)

日光には、そういう場所が多い。
歴史ある場所ということもあるが、霊的な意味合いを伴う強烈なパワースポットであると聞く。
憾満ガ淵の化(ばけ)地蔵などは、開山堂よりもさらに凄い霊気を感じる。
水の多い場所であることも、影響しているかもしれない。
以前も書いたが、会社の事務の女性などは、霊感の強い友人と日光の宿に泊まったら、室内に生首が浮かび、襖が開いたり閉まったりを繰り返し、朝まで怖くて眠ることが出来なかったという。

僕は鈍感で、そういうものはまったく見えない。
何となく感じることは出来ても、現実に目に見えることはまったく無い。
今ここにいるに違いないという状況でも、具体的に見えた経験はないのだ。
霊感の強い人に診てもらっても、ああ、あなたは大丈夫ですよと、相手にしてくれないことが多い。

そう考えると、僕のような鈍感な人間以外の人にとっては、この場所の撮影は大変かもしれない。
撮る事はできても、何が起こるかわからないぞ。
こうやって公開しているのは、案外貴重な写真の数々かもしれない(笑)
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家電店


SIGMA DP2 Merrill

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日光で撮影を始めて、さして時間が経っていない時点で、カードがいっぱいになってしまった。
驚いてカードを確認すると、4GBのカードがカメラに入っている。
慎重に準備したつもりでいたが、前回予備のカードをカメラに入れたのを忘れていたのだ。

4GBでは数十枚しか撮れない。
カバンの中を探したが、他にSDカードは持ってきていない。
64GBのUSBが一本あったが、今日は何の役にも立たない(笑)
無駄な写真を消そうかとも思ったが、それをモニタで判別するだけで、恐らくバッテリーがなくなってしまうだろう。

仕方が無いので、急遽カードを買いに行くことにした。
光は厚い雲を通して微弱になっており、少々時間が経過しても変化は少ないとふんだ。
山の中に入ったところだったので、ため息をつきながら、一度車の置いてある駐車場まで戻った。

車で山道を下って、日光の街の中に出た。
SDカードを扱っているお店・・・といっても、日光市内で大きな家電店は思いつかない。
コンビニにも置いてあるが、大きな容量のものはないだろう。
お店は無いかときょろきょろしながらも、車はどんどん坂を下っていく。

やがて街を抜けて、人家の少ない杉並木に入ってしまった。
しかしどこまで行っても、めぼしい家電店はない。
撮影現場からどんどん離れていく。

試しにコンビニに寄ってみたが、やはり4GBのカードしか置いていない。
とりあえずこれを買って対処することも出来るが、今時この容量では、後々使い道がなくて困るだろう。
お店の人に聞いてみると、もう少し先に行くと、曲がったところにコジマ電気があると親切に教えてくれた。
お礼を言ってさらに進んだ。

言われた交差点は、今市の街を抜けた一番奥にあった。
そこで32GBのカードを1枚買う。
だいぶ下まで降りてきてしまった。

それから車を飛ばし、また日光山中に戻った。
元の場所に到着すると、最初から数えて1時間経過してる。
まあ仕方があるまい。
昼食を食べるのも後にして、また雨の山の中に入った。
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使い勝手


SIGMA DP2 Merrill

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DP2 Merrillだが、以前使っていたDP2に比べて(それ以降の機種は知らない)使い勝手は向上している。
各操作系は、最良とは言えないまでも、それなりに洗練されて使いやすくなっている。
まだ取扱説明書をよく読んでいないのだが、それでも基本的な操作は何とかなる。

ただ一般向けの使いやすいカメラではないのは相変わらずだ。
これはむしろいい事だと思う。
他のコンパクトカメラと、一緒くたにすべきカメラではない。

使ってみてまず気になるのは、書き込み時間がかかることだ。
SDHCカードはSanDiscのExtremeなどを使用しているが、シャッターを押した後、しばらく書き込み中のランプが点灯している。
いつもの勢いで連続して何枚も撮ってしまうと、書き込みが完了するまでにかなりかかり、終わるまで電源も落ちなくなる。

次に気になるのは、バッテリーの消耗が早いことである。
バッテリーが最初から2個付いてくるのにも驚いたが、確かに複数個無いと一日もたないのだ。
都内の散歩では、僕の撮り方だと、半日くらいでひとつ使い切ってしまう。

まあこれはこれで面白いところではある。
一般向きとはとうてい言えない(笑)
予備バッテリーをいくつか揃えたいところだ。

RAWの最大サイズ(JPEGなし)で撮影しているが、4GBのカードに70~80枚くらいしか入らない。
とは言っても、バッテリー1個で100枚くらいしか撮れないので、あまり容量ばかり大きいカードを入れても意味が無い。
バッテリーをいくつ持っていくかで、カードの容量が決まるともいえる。
最初は32GBのカードを入れていたが、バッテリー2個では、16GBくらいでちょうどいいのかもしれない。
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軽量コンビ


SIGMA DP2 Merrill

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昨日日光に持っていったのはDP2 Merrill。
それに天気が悪いから、何か固定具も必要だろうと思い、ジッツォのバサルト三脚の00型を持っていった。
それだけだ。
ああいう坂の多い場所では、なかなかいい組み合わせだった(笑)

バサルトの00型は、ジョークで作られたような小型三脚で、以前DP1やDP2を持ち歩いていた頃に、いろいろ悩んだ末に購入したもの。
せっかくカメラが小さいのだから、三脚も軽くなければ意味がないだろう・・ということで買った。
意外にもコンパクトカメラ用として重宝している(笑)
ただし現在はカタログから落ちてしまったようだ。

まあ固定具という意味では、あまり役に立たない(笑)
とりあえず空中にカメラを維持する・・という程度にしか使えない。
しかしミラーショックがないので、それで何とかなる。

ヘッドにはハンザのボールヘッドの小さいものをつけてある。
三脚を畳んだ時に、もう少し小さくなるといいのだが・・と思う。
欲を言えばきりがないが、もう少し高い位置まで延びてくれるとさらにいい。
しかし他のモノに替えられないかと探しても、当時悩んだ末に選んだだけあって、これに替わるものはみつからなかった。
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栃木行


SIGMA DP2 Merrill

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宇都宮の得意先に行ったのだが、予想外に早く到着してしまった。
朝4時台に起きて始発電車に乗り、途中から車に乗り換えて向かった。
ところがバイパスの車線が増えてから、昔のように渋滞することがなくなったようだ。
すいすいと走り、約束より2時間も早く着いてしまった。
開いているお店はマックかすきやくらいしかなく、仕方なくマックで朝食をとり、時間を潰した。

帰りはそのまま高速で日光まで出てみた。
天気が悪かったが、余った時間を有効に使い、撮影しようと考えたのだ。
日光の場合は、雨なら雨なりの写真が撮れる。
常に時雨れていて、肌寒いくらいの陽気であった。

実はこのところシグマDP2 Merrillを持って歩いている。
今日のように仕事には大きいD800Eは持っていけないし、かといってNIKON1の画質には不満が残る。
気軽に持ち歩けて高画質のカメラ・・ということで白羽の矢が立った。

久しぶりなのでシグマの現像ソフトの使い方をすっかり忘れている(笑)
とりあえず現像後tiffファイルに落とし、Photoshopに受け渡して縮小したのだが、これでよかったのか・・・
軽いカメラで一度楽をしてしまうと、なかなか元に戻れないので、当分DP2 Merrillの写真になると思う。
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過密


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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得意先訪問のスケジュールを組んだ。
明日は栃木県の得意先に行く。
あまり考えずに、お店のオープン前に行くと約束してしまったのだが・・・

考えてみたら、先方はかなり遠い。
電車で会社まで行って自分の車で向かうつもりだが、計算してみたら、とんでもなく早く出なければならないことに気付いた。
始発電車である。
今日は早く寝なければならない。

来週は関東の得意先を数件回り、週末には泊りがけで関西にも行くことにした。
大阪周辺で3件得意先を回る予定。
その間を縫って、親しい知り合いの家も訪問することにした。

それほど苦にしていないのだが、自分の体のことを考えるよう人から忠告された。
まあ売り上げが上がれば疲れなど吹っ飛ぶのだが・・・
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D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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浜町の得意先に行った帰り、人形町でお土産を買う。
まずは美味しい富貴豆のお店を覘く。
しかし売り切れていることが多く、なかなか手に入らない。

次にその足で、人形焼のお店にも行く。
出来立ての人形焼はとても美味しい。

先日そのお店に行くと、お祭り用のはっぴを着た老齢の男性が、カウンターの前に先客として立っていた。
祭りの途中で、人形焼を買いに来たようだ。

背中に文字の入った着古された紺色のはっぴから、細く引き締まった股引がすらりと伸びている。
70歳くらいの姿勢のいい男性で、はっぴを体の一部のようにしっとりと着こなしている。
見事な後姿に、惚れ惚れとして見入った。

知り合いらしいお店の若者が、何か声をかけながら、男性に人形焼の入った包みを手渡した。
男性は静かに微笑みながら、カウンター越しに包みを受け取っている。
「気をつけて」の挨拶を背に、男性は道に停めてある自分の車に向かった。

「フルオープンだもんなあ・・」
感嘆しながら漏らした店員さんの言葉に、僕は思わず路上の車を振り返った。
人形焼を助手席にポンと置いた男性が、幌を全開にしたメルセデスのオープンカーで走り出したところであった。
はっぴ姿のまま片手でハンドルを握り、風を受けながら加速していく男性の横顔が見えた。

「まったく、カッコいいよなあ・・」
店員さんが、またつぶやいた。
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四半世紀


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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四半世紀という言葉がある。
言うまでもなく、1世紀の4分の1で25年のことである。
期間として考えると、かなり長いというイメージがある。
歴史的・・という表現をしていい程の時間に感じる。

しかし今年が平成24年であると思うと、もうすぐ平成に変わってから四半世紀が過ぎようとしていることになる。
そう考えると、ちょっと驚く。
25年間といったら、もはや歴史的な長さである。
小渕官房長官が平成と書かれた額を持ち上げた日から、そんなに長い時間が経ったということだ。

昭和なんて、言うなれば四半世紀も前の時代なのである。
個人的には、ついこの前のことのように感じられるが・・・
人によって、この期間を長く感じる人もいれば、短いと思う人もいるだろう。

ひとつひとつの出来事を考えれば、確かに激動の日々ではあった。
しかし期間として、それほど長い日々には感じられない。
結局その期間で、どれだけ自分が成長したかが、その人の感じ方に大きく関係しているのだろう。
僕は・・多分本質的には何も変わっていない(笑)
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再開


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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久しぶりに一日会社で仕事をした。
しばらく出張が続いていて、会社に不在の日が多かったのだ。
仕事が溜まっていて、今日はその処理に追いまくられた。

今週後半から、また得意先回りを再開することにした。
今回は車で行くところもある。
うまくスケジュールが組めれば、泊りがけで関西地方の得意先にも行こうと思っている。
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公害


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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これは僕が勝手に想像した話で、間違っているかもしれないので、その程度のつもりで読んで欲しい。
あちらで宿泊したホテルは、下町のけっこう治安の悪そうな一帯に建っていた。
ホテルそのものは、なかなか高級であったが、一歩外に出ると怪しげな町並みが広がっており、一人で歩くのは少し躊躇われた。

小さな路地の奥を覘くと、人々の生活が滲み出た空間があり、窓から突き出された竿に大量の洗濯物が吊るされている。
地震の無い地域なので、染みだらけの古い建築物がそのまま残っており、そこに今でも人が住んでいるので、町全体が薄汚れて見える。
一歩足を踏み入れれば、二度と生きて出てこられないような、アヘン窟を思わせる気味の悪い真っ暗な入り口もある。

市の中心部に行けば、近代的な高層の建物が乱立しているが、地震を考慮していない設計なので、フロアを積み上げただけのような、細長い不安定そうなビルが多い。
万一天変地異でも起きたなら、壊滅的な被害が出るはずだ。

多くの路地の入り口には鉄製の扉がある。
夜間は安全のために閉められるようになっているという。
戦争勃発当時、この国で日本人街が暴徒に襲われ、自警団を組んだ話を読んだような気がした。

朝ホテルの周りを歩いてみると、早い時間から大勢の人が路上に出ているのに驚かされる。
土曜日や日曜日の朝でさえ、多くの人が行き交い、バイクや車の通行量も多く、町は一見活気に溢れている。
真っ黒に日焼けした下着姿のおじさんや、肌の露出度の多い派手な服装の若い女の子などが、足早に歩いていく。
中には目的もなく、路上をよろよろと杖を突きながら歩く老人たちの姿も見られた。

そのうちに妙な事に気付いた。
老人たちを見ていると、体のどこかに支障のある人が非常に多いのだ。
四肢が変な形に曲がっていたり、顔が大きく変形したりしている。

何か強い毒素のようなものに、体を侵されたのではないかと想像した。
日本人として、すぐにピンと来るのは、産業廃棄物から出る公害である。
もしかしたら、この地には強烈な汚染があるのではないか・・と心配になった。

海外の多くの国と同じように、ここでも水道の水は飲めない。
ホテルでは歯を磨く洗面所にさえ、ボトル入りの水が用意されていた。
シャワーなどに使う分には問題はないというが・・・

子供には絶対に現地の牛乳は飲ませないと、あちらのガイドの人が言っていた。
そのために日本からミルクを取り寄せているという。
そうは言っても、すべて取り寄せでまかなうわけにもいかないだろうから、たまには飲ませることだってあるでしょうと聞いたら、真顔でとんでもない、本当に危険なんですからと言われた。
水道水は飲めないんですよね・・ともう一度尋ねたら、「飲めません!」と言下に答えた。

あちらでは子供のためならいくらでもお金をかけるというが、言い換えれば大人の方は今更諦めているという意味にもとれる。
第一、飲料水だけミネラルウォーターを使っても、料理には水道水を使うだろう。
料理で熱を加えたところで、病原菌ではないのだから、化学汚染物質には効果はない。
今回は有名なレストランを回ったが、我々は美味しいといって随分と食べてしまった。

そうやって考えていくと、これから何が起ころうとしているのか、想像するのが恐ろしくなってくる。
我々日本人は、すでにその時代を経験して知っているが、あちらは国が大きいだけに、もっと大きなスケールで、惨事が起きつつあるのではないか。
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