新幹線


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

大阪まで行ってきた。
新幹線で新大阪まで片道2時間半かかる。
考えてみたら往復で5時間乗っていたことになる。

連日のように新幹線に乗った。
子供の頃から新幹線はあるので、当たり前のように思っていたが、じっくり考えながら乗ると、これは大した技術である。
ずっと250キロ前後のスピードを保ったまま移動していくのだ。
椅子に深く腰掛けると、Gが安定してかかっているのがわかる。
対向車線の車両とすれ違う時も、あの長い車両がほんの数秒で通り過ぎてしまう。

島村ジョーが加速装置を作動させて、新幹線の横を走るシーンを思い出した。
ちょうど夕日が沈むところで、「戦いおわって」が頭に浮かんだ。
ふと疑問に思ったのだが、新幹線って何でシートベルトが付いていないんだろう?



今日の時計ベルト。
オリエントスター・ヴィンテージにmutaのヒョウ柄の時計ベルトをつけた。

これはさすがに僕は着けられない。
かなりけばい・・というか、本当に毛が生えている(笑)
何だかすごくいやらしい。

最初はアクアテラと組み合わる予定であったが、ふと思いつき、オリエントスターにつけてみた。
すると、濃厚さが増した強烈な組み合わせとなった。

ピンクゴールドに黒の文字盤が、まるでガングロ系の女のように見える。
この時計に内包されていたアクの強さが、一気に露呈したような感じだ。
ちなみにアクアテラにつけると、もう少し品がよくなる(笑)

撮影を終えて、このベルトをどうしようかと思ったが、Mrs.COLKIDに尋ねてみたところ、ぜひ欲しいという。
比較的地味でシックな格好を好む人なので、一箇所こういう派手な要素を混ぜると生きるのだ。
そこで早速彼女のフレデリック・コンスタント・ダブルハートビート用に、カン幅19mmへの改造に取り掛かった。
このまま封印してしまうのではなく、使い道が出来て良かった。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

出張前日


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

今日は無理をしなかった。
ゆっくり起きて、のんびり過ごした。
明日が出張で早いからだ。

昼食にMrs.COLKIDと出て、それから麻布、六本木のあたりに行ってみた。
ヒルズの展望台に上って、陽が沈むのを鑑賞した。
話題になっている富士山を、高いところから見てみたかったのだ。

暗くなって気温が低くなってきたので帰路についた。
明日は異常に寒いというが、5時起きで出発しなければならない。



今日の時計ベルト。
mutaのアイスクロコを、シーマスター・アクアテラにつけた。
同社のサイトにこの商品は載っていないので、正式な色の名前はわからないが、名称はアイスクロコでいいようだ。
先日のアイステジュと同じように、様々なカラーが揃っている。
店頭で見て一回で気に入って購入した。

彩度の高い鮮やかな赤のベルト。
表面はでこぼこと立体的で、その上からエナメル樹脂がコーティングされており、樹脂を通し地肌がメタリックな輝きを放つ。
お店の人はクロコダイルの型押しカーフと説明していたが、むしろ皺のよった金属のように見える。
エナメル仕上げにすることで、ずいぶんとイメージが変わる。

聞くところによると、もともといくつかのメーカーにOEMでベルトを供給していたメーカーらしい。
それで見るからに作り慣れているのだ。
商品ラインナップも他にないところを上手く攻めており、業界を熟知していないと出来ないものだろう。
保守的な高級時計のユーザーではなく、あえてファッション性重視のユーザーをターゲットにしている。
ガルーシャを得意としているが、現在世界的に商品が不足しているのは、タイの洪水の影響もあるが、大手で買占めしたところがあり、価格が高騰しているのが原因らしい。

それにしても、こういう大胆なベルトとの組み合わせも、難なくこなしてしまうアクアテラの存在は貴重だ。
赤いベルトを付けても、それほど違和感はない。
僕の歳ではどうかなと思ったが、腕につけてみたら案外悪くなかった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

スポーツ

NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

円高なので、時折eBayを覘いている。
先日あるアンティークの時計に注目して、しばらく様子を見ていた。
時計バンド・コーディネーターとしては、いろいろなタイプの時計を持っている必要があるのだ(笑)

ところが出品者が日本の人なのだ。
こういう場合、送料はどうなるのだろう?
家から近そうだし、取りに行けば送料分安くしてくれるだろうか・・などと考えた。

そんな中、オークションの終了時刻が迫ってきた。
終了5分ほど前に入札してハイ・ビッダーになった。
しかし追いすがる人が複数いるようで、数秒ごとに価格が上がり、僕の入札額に近付いてくる。

終了数秒前に逆転され、急いでさらに高額の入札を試みたが、逆転できずに敗退した。
最後に一気に100ドルほど上がったので、かなりの高額で入札した人がいたようだ。
どうしても欲しかったのだろう。

以前は毎日のようにこういう戦いを演じていたが、最近は欲しいものが無くご無沙汰だった。
久々にやってみると、少しドキドキした体験で、落札できなくても十分に楽しかった。
実のところ、どうしても欲しいものではなかったので、落札者の熱意に敬意を表し、素直におめでとうと言いたい。
まるでスポーツのようだ(笑)

日本の出品者のものを落札した場合の対応については、次回に持ち越しになった(笑)



今日の時計ベルト。
muta(ムータ)のアイステジュのインクをフレデリック・コンスタント・インデックス・オートマチックにつけた。

恥ずかしながら、この会社の時計ベルトの存在を知らなかった。
名古屋の東急ハンズに、大量に陳列されているのを見て初めて知った。
日本の会社とイタリアのメーカーが共同開発したファッション・ブランドのようだ。

スターマーク入りのガルーシャ、背ワニ、エレファントなど、オリジナルのモデルがズラリと並んでいる。
お店では、時計の本体と気に入ったベルトの組み合わせを、お客がチョイスするという売り方もされていた。
調べてみると、以前からある会社のようで、あちこちに取扱店もある。
このような製品を知らなかったなんて、時計バンド・コーディネーターとしては、とんでもない失態である(笑)

このモデルはテジューの模様を型押ししたカーフに、さらにエナメル加工を施し表面に艶を与えたものだ。
カーフを使用することで価格を抑えながら、非常に鮮やかなカラーが22色も用意されている。
深みのあるブルーであるこのモデルが目に付き、早速買ってみた。

エナメルの強い光沢を伴った質感ゆえ、非常によく目立つ。
クールな寒色系の色が、インデックス・オートマチックに抜群に合う。
休日向けとして申し分のない1本である。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

ひそひそ話


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

出張から帰った。
日中は穏やかな気候であったが、日が暮れると急に冷え込み始めた。
しかし夜になる前に新幹線で東京に向かった。

観光客向けホテルのため、朝食はかなり良かった。
値段は高かったが、快適に過ごすことができた。
食事をしながら周りを見ると、意外にビジネスマン風の男性が多い。
仕事でこのクラスのホテルに泊まれるのなら、それなりの地位の人たちだろう。

隣のテーブルは、どこかの大手企業の取締役クラスの一行であった。
僕がポロシャツにジーンズだったので、観光客と思ったらしい。
油断してひそひそ話をしている。

仕事上で板ばさみになって、調整に苦労しているようだ。
消費税値上げの話になると、政治家の名前が次々に出てくる。
親しい間柄のようで、友人のことのように話す。
ここだけの話・・・というやつも含まれている。
僕がマスコミ関係者じゃなかったことを、神に感謝すべきだろう(笑)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

名古屋より


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

出張で名古屋に来ている。
ホテルの一室で更新中。
外に食事に行ってきたが、えらく寒くて驚いた。
名古屋ってずいぶん寒いところだなと思ったが、道を行く人が皆顔をしかめて寒そうに歩いていたので、今日は特別なのかもしれない。
雪が舞っていたが、積もる様子はなさそうだ。
積もると仕事をする上でも困る。

昨晩東京の自宅からホテルを予約しようとしたが、なかなか空いた部屋がみつからなかった。
ビジネスホテルはどこも満室・・・
まさかこんなに混んでいると思わなかった。
結局観光旅行向けの大きなホテルのツインルームになってしまった。
立派なホテルではあるが、部屋がタバコ臭く、設備もちょっと古い。
しかしまあ、不満というほどでもない。

こちらの方面は得意先が多い。
それぞれ名古屋駅を中心に支線で少し行った先にある。
今日は久しぶりにディーゼルカーに乗った。
外から見ると騒音が凄くて、臭いのある煙も吐く。
それと当然パンタグラフがない。
まるで生き物のようで迫力がある。
久しぶりに見て、妙に新鮮に思えた。

余った時間にデパートを歩いていて、大量の時計ベルトが陳列されているのをみつけた。
壁一面時計ベルトが展示されていて、今はどこにもない旧型のモレラートや、初めて見る会社のものが飾ってあるのだ。
一瞬目を疑った。
価格は高いが、ガルーシャも各色揃っている。
いやビックリした。
それについては後日また書く。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

ドングリ


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

イベリコ豚は、ドングリで飼育するという話を、食事の時にしていた。
ドングリなんて、人間でも食べられるのだろうかという話になったら、母親が古い歌を思い出した。

どんぐり山のどんぐりは
煮ても焼いても食べられぬ。
食べるとどもりになりまする。
食べるとどもりになりまする。

子供の時の記憶というのは凄いもので、さらさらと流れるように出てくる。
それにしても差別用語を含んだ凄い歌だ。
ネットで調べてみたが、歌の歌詞としては引っかからない。
時代と共に抹殺されてしまった歌なのだろう。



今日の時計ベルト。
ロンジンのクオーツに、モレラートのプレイのダークブラウンをつけた。
色合いはよくマッチしている。

表面は日常生活防水を施したカナディアン・カーフ、裏面は合成皮革のロリカが使われている。
比較的水分に強い素材が使われているので、以前より興味のあるモデルであった。
関西のネットショップで安売りしているのをみつけて購入してみた。

表の革の色に対し、裏側のロリカは大胆な配色がなされている。
このダークブラウンには、真っ赤なロリカが組み合わされる。
しかし防水加工のためか、表の革の質感がイマイチで、どこかビニールっぽい。
根元が膨らんだデザインは面白いが、その部分以外の厚みは全般に薄く、多少安っぽさを感じさせる。

汗に強いという利点を活かし、夏向けに使用するといいかもしれない。
中途半端に革っぽいダークブラウンより、ブラックやグリーンの方が面白いかと思ったが、すでに生産中止なのか、どこにも在庫は無いようだ。
このベルトも、たまたまショップの売れ残りがバーゲンに出ていたものである。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )

レストランにて


NIKON 1 V1 + FT1 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
(35mm判換算で約284mmに相当)

大きな画像

上野のレストランで食事をした。
隣の席に、若いカップルが座っていた。

話が聞こえてくる。
女性は音大の学生のようだ。
同期がドイツに留学した話をして、自分も勉強して行きたいのだと、夢中になって話している。
男性はそれに相槌を打って聞いている。

そのうちビールに酔ったのか、女性は顔を少し紅潮させて話し出した。
そして
「ウチのじじいが・・・」
と言い出したので、びっくりして顔を見てしまった。

確かに親のことを卑下する若者は多いが、レストランでの会話の中で、何の抵抗も無く親を「じじい」呼ばわりする感性に驚いたのだ。
まあ当人には日常的な会話なのだろうが、ある常識が完全に欠落しているといえる。
こんな家庭に育った女と結婚したら大変なことになるぞ。
そう男性の方に忠告したくなった。

ところが今度は男性が
「ウチのばばあもどうしようもなくてさあ・・」
と話し出したので2度びっくり。

思わず話している顔を見ると、本当に汚らわしいものについて話すように、顔を歪めている。
口煩い親に対する苦悩が浮かんでいて、むしろ二人が気の毒にさえ思えてきた。

子も子だが、多分親も親なのだろう。
そしてその二人に出来た子供も同レベルになり、彼らも同じことを言われるようになるだろう。
まあ、知ったことではないのだが・・・

君たちお似合いだよと言いたくなった(笑)
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

久しぶりの声


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

かつて伝説のウエスタンショップを経営していたT氏と連絡がついて、しばらく電話で話した。
十年ぶりくらいだろうか・・・
故郷の東北に帰って、不動産業を営んでいるようだ。

あの小さかった上の子が、もう22歳になったという。
今でも何かモノを作って売ろうと企画するようだが、東京と違って東北では仕事が繋がらず、氏の満足のいく製品は出来ないでいるようだ。
電話で話していて、氏が相変わらずだったので、可笑しくなってしまった。

実のところ、僕がガンベルトの世界にのめり込んだのは、氏の影響が大きい。
アメリカにしばらく住み、ギブ・アンド・テイクの精神が根付いている人だった。
僕が個人的に得た新しい情報を氏に渡すと、お礼のつもりなのか、ものすごく高い焼肉店に連れて行ってくれたりした。
手にお土産のたけのこを持って、我が家にふらりとやってきたこともあり、Mrs.COLKIDを驚かせた。

他所では手に入らない特殊なモノが置いてある店なので、そうそうたるメンバーが集まってきた。
何となくアンダーグラウンドな雰囲気に惹かれるのか、芸能人や著名人、さらにはここには詳しくは書けない人がお客として来ていた。
そのためちょっと驚くような情報が入ることも多かった。
何しろ大物から直に聞くのだから、今で言うネットの裏情報などのレベルではないのだ。

地震の衝撃は大きかったらしく、自宅から数十キロのところまで来た津波の被害に呆然となったという。
「原爆みたいにコンクリートの建造物以外は全部消えちゃったよ」
あれほど「モノ」に拘っていた人だから、その「モノ」が一瞬ですべて失われてしまったことが一番ショックだったようだ。



今日の時計ベルト。
久々にビクトリノックスのエア・ボス・マッハ5を出してきた。
それにモレラートのスピードのブラック(カン幅22mm)を付けてみた。

一昨年佐野のプレミアム・アウトレットで購入した時計だ。
大きくて重い時計なので、最近は億劫で引出しの奥にしまわれている。
しかし久しぶりに見てみると案外カッコいい(笑)
黒い文字盤なのでベルトに対する許容度は狭く、同じ黒のベルトと組み合わせるのが無難だ。
実際スピードが非常によく合う。

時計バンド・コーディネーターとしては、各色の時計とベルトを組み合わせて試す必要がある。
そのために久々にマッハ5を出してきたのだが、試しに腕に着けてみたら、重くてすぐに疲れてしまった。
小さくて軽いグランドセイコーやバセロンに慣れて、やわになってしまったようだ。

そういえば年末に行った同アウトレットでは、セイコーやシチズンのお店が出ていた。
立ち寄ってみると、中にはヨドバシより安く売られているバーゲン品もあった。
欲しいものがなかったので買わなかったが、ベルトと組み合わせてマッチングを試すのが目的なのだから、色や形の違うものを何種類か買っても良かったかと思っている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

お休みの日


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

久しぶりにのんびりと9時過ぎまで寝ていた。
寝すぎというのも体によくない。
途中で頭が痛くなって起きた。

夕方まで家でだらだらしていた。
外は曇りで、写真を撮りに出る意欲は湧かない。

日が暮れかけてから、ふらりとアメ横に行ってみた。
こんな時間になってから行く人は少なく、電車はがらがらだった。

中古店などを覘き、古い時計を見せてもらう。
それから秋葉原に行って、ヨドバシアキバも覘いたが、結局何も買わずに帰ってきた。

何もしなかったに等しい日曜日。
まあ今日はお休みの日だ。



今日の時計ベルト。
グランドセイコーにヒルシュの「テジュー・ロイヤル・マット」のブラウンを付けた。
国内で安く売られているのを購入した。(そういうのばっかし・笑)

ヒルシュは言わずと知れたオーストリアの老舗メーカーで、ここでも何度も取り上げている。
フランスの御三家とはまた別の方向を向いており、非常に存在感がある。
製品はオリジナリティに富み、他社には見られない独自性を持っている。
御三家の製品が「高級な手工芸品」の趣が強いのに対し、ヒルシュの製品には規格に基づきかっちりと作られた「高度な工業製品」のイメージがある。



同社でとかげの革を使ったモデルは、このモデル以外にも艶のある「テジュー・ロイヤル」や、より薄く作られた安価な「テジュー」などがある。
ただし本国のサイトには載っていないものもあり、日本で売られているものが半ヘリ返し仕上げが多いことを考えると、日本向けに耐汗性能などを意識して作られている可能性もある。
モレラートなども欧米でしか手に入らないモデルが多いのを見ると、気候の違いからそのまま日本に持ってきても通用しないのかもしれない。
そう考えると日本もアジアの僻地にある国なのだなと思う。

ヒルシュの製品は、先端技術と職人技の融合といわれている。
確かに高品質で隙が無く、自作で太刀打ちできるレベルではないため、自分でも作ってみようか・・という気持ちが誘発されることはない。
ある意味では、かっちり作られすぎているところが欠点でもあり、趣味性にはいささか欠けているかもしれない。
またキャメルグレインのような安価なシリーズも規格に基づいて丁寧に作られているので、かえって高級なシリーズとの差別化が薄れているように感じる。
ただしユーザーにとっては、御三家よりかなり安価であるし、申し分のない製品であるのは確かだ。



ロンジンのクオーツにも付けてみた。
こっちの方が合っているようだ。

ご存知の通り時計ベルトは、時計によって合う合わないが激しく、実際に付けてみないとわからないことが多い。
時計バンド・コーディネーターとしては、あらゆる種類のベルトと、サイズごとに色違いの時計を保有する必要がある。
あくまで時計ベルトが主役であり、時計はいうなれば付属品に過ぎないのである(笑)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

時計バンド・コーディネーター


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

知人から、時計のベルトをコーディネートしてくれという依頼があった。
若い頃に買ったタグ・ホイヤーの金属製ベルトが、古くなって壊れてしまったので、革製に交換できないかというのだ。
というわけで、時計バンド・コーディネーターとしてデビューすることになった(笑)

本人の希望は黒い革のベルト、バックルは(僕のを見て)どうしても観音開き式にしてほしいという。
渡された古いタグ・ホイヤーのフォーミュラ1を見ると、ベルト取り付け部分が特殊で、ベルトの根元にケースが上から覆いかぶさっている。
しかし普通のバネ棒が使われており、カン幅はスタンダードな20mm。

20mmのベルトなら売るほど持っているので(笑)、早速手持ちのベルトをいろいろ取り付けてみた。
その結果、通常の厚みのベルトは取り付けられるが、根元に特別厚みのあるベルト(モレラートのスピードなど)は付かないことがわかった。
覆いかぶさったケース部分が邪魔をして、ベルトを一定の角度以上手前に曲げると当たってしまうが、腕につける時は逆方向に曲がるので問題はないだろう。



どのような組み合わせにするか考えた。
時計バンド・コーディネーターとしての腕の見せ所である(笑)

当初ベルトはヒルシュのデュークを考えていた。
あるいはモデナにして白いステッチを見せるのも、スポーティな時計なので面白そうだ。
しかしふと例のマルイの大特価アマデウスのことを思い出した。
あれなら価格はほとんど同じで、カーフ型押しではなく本物のアリゲータにすることができる。
しかもサイズも20mmでドンぴしゃりである。



まずはDバックルであるが、御徒町にある時計部品の卸問屋に行った。
ネット通販ならもっと安いものもあるが、メーカー製を値引いて買えるのはそこだけだ。
お店では顔を覚えられていて、挨拶された(笑)

次にベルトであるが、黒の竹斑アリゲータの在庫を持っている店舗は限られる。
とりあえず有楽町のマルイに行ってみたが、案の定、黒はもうないという。
確か吉祥寺のお店にはまだあったはずだと思い、電話番号を聞いてかけてみたら、予想通りまだ残っていた。
早速取り置きしてもらい、中央線快速で吉祥寺に向かった。
かなりの労力ではあるが、何しろプロの時計バンド・コーディネーターなのだから当然なのである(笑)



というわけで今日の時計ベルト。
タグ・ホイヤーのフォーミュラ1に、モレラートのアマデウス・マットアリゲーターのブラックをつけた。
バックルはバンビの両開き式レザーバックル、バネ棒はワンタッチ式に交換した。
ベルトは数年前の在庫だと思われるので、SAPHIRの爬虫類皮革用ケアクリームで手入れをした。



もとは金属のベルトのついた時計であったが、フォーミュラ1には黒いラバー製のベルトのついたモデルもある。
だから黒いアリゲーターのベルトをつけても、それほどの違和感はない。
よく合っていると言えるだろう。
ただフォーミュラ1に革のベルトの組み合わせは、初めて見るのでちょっと新鮮に感じる。

ちなみに黒い文字盤の時計は、多くの場合黒いベルトしか合わない。
ベルトとの組み合わせを考える立場では、黒い文字盤の時計は面白くないといえる。
以前某高級ベルト店の店員さんも、まったく同じことを言っていた。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

最後の荷物


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

中国から部品を輸入して、国内で完成品に組み立てて売っている人がいる。
ネット上で成功している人で、けっこうな売上を上げているという。

その部品の質がいまいち良くないので、同じ中国内の別のメーカーのものに変更することになった。
で、今までのメーカーから、今回が最後の便という荷物が入ったのだが、箱を開けてビックリ、錆びてぼろぼろになった部品や、壊れたもの、製造途中の未完成品などが大量に出てきたのだ。
まともな製品はひとつもなかったという。

どうせ今回で最後だから、残ったゴミを全部送ってしまえ・・というわけだ。
商売とはいえ長い付き合いなのに、一緒に仕事をする仲間という意識はなく、お金の縁が切れたら、あとは資本主義者なんかどうなっても知るか、という気持ちのようだ。
お金をもらっている間は大人しくしていたが、心の底ではそんな風に考えていたのかと、その人も愕然としていた。

別の会社の話だが、同じように最後のコンテナを入れた時、もちろん先にお金を払ったわけだが、到着したコンテナを開けたら、商品は入っていなくて石がごろごろと出てきた・・というパターンもあったという(笑)
なかなか相容れない相手である。



今日の時計ベルト。
グランドセイコーにヒルシュのマサイのブラックを付けた。
ベジタブル・タンニンのオーストリッチを使ったベルトだ。

凄みのあるデザインではないので、あまり高級そうには見えないが、ヒルシュの中では比較的高額な製品。
なかなか凝った構造で、裏側には耐汗性のあるレザーが使われており、ステッチも表面に出ていない。
アンチスエットなので安心してそのまま使用している。

クイルマークも控えめで、よく見ないとオーストリッチとは気付かない。
しかし表面の渋みのある艶は、カーフなどとは格が違うことを訴えている。
グランドセイコーとも素直にマッチする。
気に入って、普段使う頻度の高いベルトになっている。

コメント ( 14 ) | Trackback ( 0 )

ぞんざい


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

親戚に不幸があり、Mrs.COLKIDが那須に行った。
今晩は遅くなるので、自分で夕食を取ってほしいというメールがあった。
近所のマックにハンバーガーを買いに行った。

レジに並んでいると、前の人の注文がなかなか終わらない。
隣のレジはどんどん進んで、僕より後に入ってきた人の注文がもう済んでしまっている。
それでも我慢して並んでいた。

するとレジの店員が、前の人の注文物を取りに店の奥に行ってしまった。
レジの前にひとり残されたが、黙って立っていた。
しばらく待ったが帰ってこない。
その間も隣のレジでは、次々に注文を受けている。

やがて別の女性店員が来て、そのレジは閉鎖しているので、隣のレジの列に並ぶようにと、いともあっさりと言った。
さすがに「えっ、そっちに並ぶんですか?」と言ってしまったが、黙って列の一番後ろに並んだ。
マックでぞんざいに扱われて頭にきた自分・・という図が、とても情けないものに思えたからだ。
普通の人なら、やはり怒るのだろうか?



今日の時計ベルト。
ボーム&メルシエのクラシマ・エグゼクティブXLに、スペインのピエロ・マグリ社のCharolを付けた。
パテント・レザー、すなわちエナメル革である。
起毛系の後は正反対の光沢系というわけだ(笑)
表面にはパテント・レザー、裏面には生地が張られている。

エナメルの時計ベルトはカミーユ・フォルネなどからも出ているが、どちらかというと女性向けを意識しているようだ。
僕の母親なども、エナメルの製品を好む。
しかしこのように男性用のエナメルベルトは、よほどお洒落な人か、あるいはちょっと特殊な趣味の人向けの製品だろう。
僕の場合はコレクションとして買ったわけで、自分で腕に付けて歩くことは考えていない。

ところで本当はアクアテラにつけようと思い、幅20mmのものを注文した。
しかし誤って22mmのものが届いた。
それならクラシマに付ければいいかと思い、取り立ててクレームも付けなかった。

ここでも我慢してしまったが、実際にベルトとして使用する人(ほとんどの場合こっちだろうが)の場合はそうはいかないだろう。
通販会社も相手が僕で得をしたといえる(笑)

コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )

SP


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

行きつけの床屋には、時折特別なお客さんが来る。

先日は日本を代表する某VIPが、頭を刈って欲しいときたという。
勿論ふらりと入ってきたわけではなく、あらかじめ「行きたい」という連絡があった。
受入態勢を整えて欲しいということだ。
通常の営業時間帯だったため、お店では大慌てで個室などの準備をした。

VIP当人と一緒に、大勢のSPたちがぞろぞろと入ってきた。
店内、階段、店の外と、到るところに物々しい姿のSPたちが立っている。
厳しい目であたりを警戒しながら、VIPが散髪している間、黙って待っていたという。



今日の時計ベルト。
フレデリック・コンスタント・インデックス・オートマチックにWBHQ(ウオッチバンド・ヘッドクォーターズ)の921(スエード)の黒を付けた。
昨日に続く起毛系である。

スエードの時計ベルトというのが、ありそうでなかなかない。
米国のサイトで見付け、馬鹿々々しいと思いながらも、ひとつだけ輸入した。
本体より送料の方が高かった(笑)

スエードのベルトを探してみると、松重商店の黒のバックスキンとタイコノート・ジャパンのパネライ用の24mm幅のものが引っかかる。
少し前はモレラートのものもあったが、今は生産中止になっている。
しかしそれらは誰でもみつけると思い、他の会社のものを探し歩いた。
ステッチの入ったシンプルなものが欲しかったのだが、これはまさに望み通りのデザインである。

文字盤との輝度差が激しくて、写真では表現しきれていないが、実物はなかなかシックでエレガントだ。
これに見合う服装選びに悩むくらいお洒落に見える。
けっこう着こなしが難しいかもしれない。

欠点として、黒のスエードは埃が目立つことが挙げられる。
また表面の滑りが悪いため、遊革を通すのに手間がかかる。

コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )

火花


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

展示会で、業界ナンバーワンのネットショップの社長から話しかけられた。
お宅の製品に興味があり、ぜひ扱いたいという。
一度工場を見に行きたいというので、ぜひと答えた。

ところがその社長と別れた直後、どこからともなく、得意先のやり手の社長が現れた。
こういうことを言える立場でないのは承知しているが・・と前置きしながら、先ほどの会社には散々な目に遭わされており、もしお宅があの会社に製品を納入するなら、ウチとしてはお宅の会社との取引は出来なくなる・・と言われた。
どこかで話しているのを見ていたようだ。

ネットショップの運営で生きていくのは非常に厳しい。
特にトップクラスの売り上げをあげているところは、熾烈な競争にさらされている。
常に新しい形態への変化が求められ、ちょっと油断して感覚面で遅れたら、あっという間に脱落する。
最先端のセンスを長年維持していくのは難しく、そのため数年でトップの会社が入れ替わるのが普通だ。

会場でにこやかな顔で歩いていても、裏では激しく火花を散らしているのを感じた。



今日の時計ベルト。
アクアテラに独MEYHOFER社のタラゴナのグレイを付けた。

頑丈に作られた水牛の革のベルトで、表面はしっとりとした感触のベルベット調。
裏面も触り心地のいいヌバック。
根元にアビエーター風のリベットが打たれている。
少し変り種の時計ベルトといえるだろう。



かっちりと丁寧に作られた厚みのあるベルト。
こういう起毛系の表面仕上げのベルトは何故か少ない。
以前より探していたが、ドイツのサイトでやっと見つけた。

グレイを選んだので、色合いはアクアテラによく合っている。
一方でデザインは少々子供っぽく見え、品質感を売りにしているこの時計には似合わないかもしれない。
まあ、こういうくだけた感じのベルトと、たまには組み合わてみるのも面白いだろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

病院


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

大きな画像

知人の家族が病気で入院している。
高齢者向けの非常にお金のかかる高級な病院だ。
リハビリの設備やプログラムが充実しており、それが実際に病気の回復に大きな影響を及ぼすので、知人は無理をして、一定の期間だけでもとそこに入院させているのだ。
家のお金を治療費に使い果たしてしまい、病気もお金次第ということを痛感したという。

毎月驚くような金額が必要なので、入院患者も当然限られてくる。
どことなく品のある患者が多く、見舞いに来る家族の車も外車の比率が高く、また同行の子供たちも騒いで暴れたりしない(笑)
建物はホテルのようなきれいな造りで、政治家がお忍びで入院することもあるようだ。

しかし中にはまったく家族が見舞いに来ない患者もいる。
いつも無言で窓の外を眺めているという。
それでも毎月相当のお金がかかっているはずなのだ。
患者当人が余程のお金持ちなのか、あるいはお金を払ってでも施設に入ってもらった方が家族が楽なのか・・・

そこからの帰り、バスに乗っていると、見舞いに来た家族や親戚の会話が聞こえてくる。
その話題が、相続に関する話ばかりだという(笑)
親が入院するということは、子供にしてみれば、自分が相続するはずのお金をどんどん使われている状況なのだ。
案外入院している当人は、ざまあ見ろと思っているのかもしれない(笑)



今日の時計ベルト。
フレデリック・コンスタントのインデックス・オートマチックに、昨年安く手に入れたモレラートのアマデウス(マットアリゲーター)のバーガンディを付けてみた。
正式なモデル名がわからなかったが、何本か手に入れたうち1本に、アマデウスと表記された札の付いたものがあったので、多分アマデウスだと思う。

現行のアマデウスには、マットアリゲーター(竹斑)とクロコダイル(丸斑)の2種類がある。
これはマットアリゲーターの方だ。
マットアリゲーターは定価が税込み27,300円、クロコダイルは税込み13,650円である。
それを前者は6千円台、後者は4千円台で売っている。
これを買わない手はないだろう。

勿体ぶってどこで売っているのか書かなかったが、実はマルイが自社プライベートブランドとして展開しているフォードットウォッチという時計専門店にある。
前にも書いたが、ずっと以前にロレックス用の交換ベルトとして各色を展開したそうなのだが、その売れ残りをバーゲンしているのだ。
各地のマルイの中にある時計店だが、すべての店に置いてあるわけではない。
また店頭には出していない店もあり、尋ねると在庫を出してくれたりする。
サイズは19mmと20mmしかない。
さあ、急げ!(笑)

フレデリック・コンスタントのインデックス・オートマチックは、日本限定のケース径38mmのモデル。
大きさといい、端正な顔つきの文字盤といい、日本人の好みをよく掴んでいる。
オリジナルのベルトも、同じようなバーガンディのクロコ型押しカーフ。
この文字盤にバーガンディのベルトを組み合わせて売るあたり、なかなかのセンスだと思う。
コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ