ほぼ満開


D3 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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朝会社に到着すると、五分咲きくらいであった。
土曜日に見てから、一日でずいぶんと咲いた。
ところが日中の暖かさで、さらにどんどん開花していった。
帰る頃には、八分咲きくらいまでいった。
ほぼ満開と言っていいだろう。
仕事をしながらお花見を楽しめるなんて贅沢な話である。
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革の品質


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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行きつけの古靴屋さんが、新しくお店をオープンしたので、お祝いに行ってきた。
もう靴は買いつくした感があるが、改めて見せてもらうと、まだ魅力的なものがある。
お店でいろいろ話を聞いてきた。

最近は日本に入ってくる革の品質低下が激しいと、日本のあちこちの製造者が言っているそうだ。
先日他のところで聞いて、ここに書いた内容と一致する。
おかしな話ではあるが、靴に関しては古いものの方が品質が高い。
そうなると相対的に古靴の価値が上がるのではないかと話した。
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待ち時間


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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仕事がいっぱいあるというのに、一方で病院にも行かなければならない。
どう時間をやりくりしたらいいか、仕事に追われながらも悩んでいた。
病院はいつも凄い混み方で、何時間も待たされるのである。
その無駄な数時間があまりに勿体無い。

いい方法を思いついた。
病院で仕事をすればいいのだ。
待っている時間を利用して、書類作りをする。
期限が迫っており、仕上げなければならない重要書類があるのだ。

そこで、パソコンを持って病院に行くことにした。
データ類もUSBに落として、一緒に鞄に入れた。
そのまま病院に向かい、終了直前に受付を済ませた。
案の定待合室は患者で一杯で、数十名が椅子に座っている。

そこの椅子では怒られるだろうから、出たところにあるベンチで仕事をすることにした。
呼び出されるアナウンスも、そこなら聞こえる。
最初はパソコンで書類を作るつもりであったが、まずは下書きが必要なので、紙とペンでラフな文章を作ることにした。
椅子に座った状態で、つま先を立てて、膝の上に机代わりのノートパソコンを置いて、手書きで作業を開始した。

そのまま約2時間、自分の順番が回ってくるまで仕事を続けた。
電話で呼び出されることが無いので、意外にも仕事がはかどる。
だんだんのってきて、数枚の草案を書き上げた。

待ち飽きた子供たちが、ベンチの周りを走り回っていたが、こちらは仕事に夢中で気にならない。
あっという間の2時間で、いつもはうんざりする待ち時間が、今日は短く感じられたほどだった。
これはいいやり方かもしれない。

仕事が終わって都心まで買い物に出かけた。
ところが駅の階段を下りると、太ももから膝にかけてが、痛くてたまらない。
かなり酷い筋肉痛である。

あの変な体勢で2時間も書類を作っていたからだ・・ということに気付いた。
なかなか上手くいかないものである。
待ち時間に仕事をするための机を置いてほしい・・と病院に言っても無理だろうな。
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桜咲く


D3 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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今日会社の桜の最初の一輪が咲いた。
続いて数輪の花が開いた。
開花宣言だ。
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眠れない夜


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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眠れない時にベッドの中でじっとしているのは、かえって逆効果という記事を読んだ。
眠れないという焦りが募り、精神的によくない状態になり、余計眠れなくなるのだという。

そういう時は、思い切って一度起きてしまい、何か作業をする。
眠くなるまでやって、またベッドに戻るのだ。
パソコンなどの頭を使う作業は、逆に睡眠を妨げるから駄目で、無心になれる作業がいいという。
その例として、靴磨きが挙げられていた。

僕の場合は、靴磨きの最中は、いろいろなことを考えてしまう。
また光らせる事に神経を集中して磨くので、決して無心であるわけでもない。
靴磨きで、果たして眠くなるだろうかと考えてしまった。
もっとも眠れない事は滅多に無いので、あまり関係ないのだが・・・



アレン・エドモンズのパーク・アヴェニュー。
ダーク・ブラウン・バーニッシュド・カーフ。
65ラスト、サイズは8D。

グレイのスーツに合わせる、濃いブラウンのストレートチップが欲しかった。
今まで赤みの強いワイン系ブラウンにばかりこだわっていたので、普通の濃い茶色の靴を持っていなかったのだ。
いくつかのメーカーから出ているが、その中でパーク・アベニューのダーク・ブラウンを第一候補に考えていた。
微妙な濃淡のある革がなかなかいい。
しかし円安でお買い得感は無く、エドモンズの次のセールまで待とうかと思っていた。

ところが、仕事の途中でふと立ち寄ったお店で、みつけてしまったのだ。
パーク・アベニューのダーク・ブラウンが安く売られているのを!
サイズを間違って仕入れた商品だそうで、一足だけ現品特価で売られていた。
こういうこともあるのだ。

計算してみると、直接海外から取り寄せるよりかなり安い。
送料や税金の追加分を考えると、本国のセールの時の価格といい勝負である。
これはチャンスだと思ったが、問題はサイズである。

サイズ8Dというと、多分僕の足には幅が狭くて長さは大きい。
パーク・アベニューの65というラストは、マックアリスターなど正統派ドレスシューズの多くに使われていて、アレン・エドモンズの中でも一番細長いラストなのだ。
格好はいいのだが、僕の足に合うのは恐らく7.5Eか7EEくらいだ。

とは言え、この際、贅沢は言っていられない。
何しろ通常の国内販売価格の半分くらいの価格なのだ。
とにかく試着してみることにした。

足を入れてみると、左が少しきつい。
お店のおじさんが、えっという顔で脱いだ左側のサイズを確かめた。
エドモンズじゃあ、左右のサイズ間違えくらい、やりかねないと考えたようだ(笑)
しかしサイズは間違いなく8Dである。

思っていた通りで、幅が少し小さい。
何とか許容範囲ではあるが・・・
幅が狭くて長めなので、靴自体はスマートに見える。
コルクが沈むことを考えると、このくらいで丁度いいと、おじさんからは言われた。
これを履いて長時間立つ事になるので、決めかねて履いたまま考えていた。

しばらくすると、きつめに感じた左足の違和感が薄れてきた。
これなら何とかいける・・そう踏んで、購入を決定した。
ネットでもこんなに安いエドモンズはみつからないので、本当に運がよかったと言える。

アレン・エドモンズは、価格相応のクオリティで、決して高級品ではない。
しかし履きやすさという点では見るべきものがあり、一日履いていても疲れが少ない。
少々サイズが合っていなくても、靴のほうで合わせてくるというか、変形するというか(笑)、とにかくしなやかで体への負担が少ないのだ。

品質がいまひとつなので、時々うんざりしてしまい、もうエドモンズはこれ以上いらない・・という気分になる。
デザインもどこか野暮臭くて、一番スマートなずの65ラストでも、田舎の兄ちゃん風なカッコよさである事は否めない。
しかし履いてみると本当に楽なので、気に入ってまた買ってしまう。

いかにもアメリカらしい大雑把さが、いい意味で魅力になっている。
これこそ、愛すべき実用靴と呼ぶべきであろう。
願わくば海外に生産を移すことなどなく、このままメイド・イン・USAでいて欲しいものだ。

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期末


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日は仕事が終わらなくて夜遅くなってしまった。
申し訳ないが、ここを書く時間が取れない。
3月は期末なので異様なほど忙しいのだ。
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痛み


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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昨年Mrs.COLKIDが、旅行先の浴場で転倒しそうになった。
風呂桶の底がツルツルだったのだ。
完全に転倒するまではいかなかったが、不安定な格好になったため、肩を激しく痛めた。

それ以来、肩が痛い状態が続いている。
腕をある角度にすると痛みが走り、ちょっと無理をしたり、気温が低かったりすると、神経痛のように痛み出すようだ。
腕がいいと評判の近所の整形外科の先生に診てもらったが、完治にはかなり時間がかかると言われた。

その話を美容院で親しい美容師さんに話した。
その美容師さんは今月で退職して、地元に戻る予定の方だった。
すると、しばらく考えていた美容師さんが、特別な話を聞かせてくれた。

一般には知られていない、特別なマッサージの先生がいるという。
ネット上にも情報は無いため、普通の人はまず行く事はない。
お店は完全予約制で、お客は紹介が中心になる。

実はその美容師さんの同業者たちは、腰を痛めるたびにお世話になっているという。
職業柄一日立ちっぱなしなので、腰痛は職業病なのだ。
そのため短期間で完治させてしまうその先生の存在は貴重なのだという。

ちょっと怪しげな部分もあるが、なかなか面白い話である。
インターネットがここまで普及すると、情報も一般化してしまい、その価値が薄れてくる。
誰もが検索でみつけられる程度の情報には、最早それほどの価値は無いのだ。

そうなると、あえてネット上に出さないことが、価値を上げることにつながる。
特別な人だけが恩恵を受けられる・・・という仕組みだ。
何でも平等なこの時代に、軽いカルチャーショックを受けるほど不平等な話である(笑)
しかしこれもある種の付加価値であり、特権を得られるユーザーにとっては、魅力的に映るのかもしれない。
もちろんそれで運営していけるほどの能力、実力がある人にしか出来ないやり方ではあるが。

早速Mrs.COLKIDはその先生に電話をしてみた。
治療の予約をお願いしたのだが、何と1ヵ月半先まで空いていない状況だという。
結果がわかるのは、大分先のことになりそうだ(笑)
まあここまでこじれた症状が、1、2回の治療で完治するとも思えないが・・・
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クリーム


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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青山のブリフトアッシュからオリジナルブランドのシューケアグッズが発売になった。
早速靴クリームを買ってみた。
これがなかなか良くて、気に入ってしまった。

下の写真は普段使っているクリームである。
左から
コロニル1909 シュプリーム クリームデラックス
サフィール ノワール クレム1925
ブリフトアッシュ ザ・クリーム



左側の2種は、いまや靴磨き界の定番となっているクリームである。
靴磨きに凝っている人は、大抵この2種類のどちらかを使っている。
僕も今まではこの2機種を使い分けていた。

コロニル1909は好評だったディアマントの後継モデルで、革に栄養を与えることに関しては最右翼と言われている。
非常に淡白なプリプリとした質感のクリームで、仕上がりもべたつきは皆無である。
一方サフィールは「角瓶」の異名を持つシアバター配合の油性ワックス。
水分を含まないネットリとした質感は固形ワックスに近く、重厚な艶を得ることが出来る。
この正反対の性格を持つ2種類のクリームを、靴によって(さらにはその日の気分で)使い分けているのだ。

今回発売されたブリフトアッシュのオリジナルクリームは、当然靴磨きのプロならではのノウハウが、つぎ込まれて開発されたはずだ。
実際に使ってみると、前述の二つのクリームのいい部分を、併せ持っているのがわかる。
コロニルのように淡白過ぎることも、サフィールのように重すぎる事も無い。
なかなか上手いところをついている。

化粧品メーカーと共同開発しただけあり、質感はちょうどハンドクリームに近い感じだ。
粘りがあるがサラリとしており、革によく浸透する。
もちろん塗り込みには指を使った。
いくつかの靴に使用してみたが、艶は控えめに感じた。
ワックスで光らせるためのベースとして、程よい輝きである。

単にコロニルやサフィールの中間というだけでなく、革に塗り込む時の感触がいい。
使った直後に、あ、これはいいぞ・・というのがわかるのだ。
後から参入するだけあり、かなりの自信作と思われる。
今後は2強の一角に食い込む定番クリームになりそうな予感がする。
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二度寝


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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二度寝して起きたら午後になっていた。
久しぶりに随分と睡眠量を取った。
このまま休日を終わらせてしまっては惜しいと思い、カメラを持って夕方の東京に散歩に出かけた。

帰ってきてテレビを見て食事をした。
今はパソコンの前に座っている。
それにしても、あんなに寝たのにまだ眠いのは何故?



安藤製靴のノーマン・セカンド。
黒とナチュラルのクロムエクセルのツートン。
サイズは25。

前から欲しかったのだが、ついに買ってしまった。
非常に凝った作りのプレーントゥである。
2色のクロムエクセルを使い分けているが、黒い部分にはシボが入っている。
シボの入ったクロムエクセルは見たことが無いと思ったら、何と原皮を日本に入れてからわざわざエンボス加工しているのだそうだ。

シンプルなプレーントゥである同社のOR2と比べて、木型は同じものを使っているが、金具にUSA製の六角ハトメを使っていることと、ショルダーウェルトのギザギザが無いことが仕様上の違い。
さらに前述の通り、ブラックのクロムエクセルにはエンボス加工が施されている。
その分価格はノーマン・セカンドの方が少し高くなっている。
靴紐は写真のイエローと、より落ち着いたブラックの2本が付いている。

ご存知の通り、安藤製靴の製品は入手しづらい。
錦糸町にある直営店は、週に3日間、それも夕刻にかけての3時間しか開いていない。
その時間にそこに行ける人しか、試着して買うことは出来ない。

僕の知る限りでは、神田にある靴店でも、安藤製靴製のプレーントゥやチロリアン、チャッカブーツなどを購入することができる。
そちらで扱っている製品は、木型に違うものが使われている。
そのため履いた感じが少し違う。
両方持っているが、僕の足には直営店限定のORシリーズのラストが一番合っているようで、足が見事にスッポリ納まる。

数年前から材料であるクロムエクセルの原皮の品質が不安定で、製品がなかなか作れない状態だという。
原皮を大量に仕入れても使えるのはほんの数枚・・という状態が長く続いている。
もちろんそれは「安藤製靴の品質基準に合致しない」という意味で、他の会社ならそのまま使ってしまうのだろう。

数年前に狂牛病で大量の牛が処分され、原料が不足していることも原因のひとつであるとは言うが、実際にはそれ以前から品質は落ちたままだという。
もともとホーウィン社の革は、品質が不安定に上下する傾向はあったようで、それは天然のものだから、ある程度は仕方が無いのだろう。
しかし世界的に人気のある革なだけに、需要を見越して大量生産していることが、悪い影響を与えているのではないかと想像してしまう。

手持ちのクロムエクセル製のブーツを見ると、オールデンのものはなかなかいい革であるが、ウルヴァリンのものは品質がかなり劣る。
また、以前宮城興業にクロムエクセルで作ってもらった短靴も、革の品質はイマイチである。
古典的な業界なので、品質のいい部分は、繋がりの深いメーカーに優先的に回されてしまうのではないか・・そう勘繰りたくもなる。
ユーザーとしては、安藤製靴のように品質にとことんこだわるメーカーにこそ、品質のいいところを優先的に回して欲しいと言いたくなるが、あまりにこだわるメーカーは、逆に先方に煙たがられるのだそうだ(笑)

資材の品質が下がった上に、円安と原料価格の高騰で、価格はどんどん上昇している。
納得のいく品質の材料が入手できないため、操業がストップしてしまう。
これは製造業にとっては大きな打撃である。
直営店でも在庫は少なめで、欲しいサイズが無い場合も少なくない。
安藤の製品は「見つけたら買い」の状況である。

いろいろな靴を買ったが、僕は国産の靴は安藤製靴で「上がり」だと思っている。
見ての通り形は無骨であるし、ラインナップも特殊である。
だが、履くたびに、靴はこれでいいじゃないか・・と納得してしまうのだ。
普段履くのはこういう靴にしたい、との思いから、仕事で現場に行く時は、安藤のブーツと決めている。

単に特徴だけを挙げれば、作りが丁寧で価格はリーズナブル・・ということになる。
しかし同社の靴は、それだけでは表現できない何かを持っている。
頑固で真面目な製造者の顔が浮かぶ、とでも言うか、ただコストとデザインだけ考えて作った製品とは違う、独自のオーラを放っているのだ。
履いていると常にメイド・イン・ジャパンの誇りが感じられる。

早速、ノーマン・セカンドを履いて街に出た。
仕上げは、ごく軽くクリームを与えてから、ワックスで先端部のみを光らせた。
足はほぼキッチリと納まり、それでいて指周りの遊びも程々にあり、フィッティングは申し分ない。

ツートンの外観が、足元で予想以上に主張するので驚いた。
いつになくカジュアル色が濃厚に出て、無骨な中に軽さが加わる。
本当は一度履いたら何日か休ませる必要があるのだが、このまま明日も履きたくなってしまった(笑)

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電源


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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工場の機械の電源を、夜は大もとのブレーカーから切ってる。
火災などの危険を考えてのことだ。
もちろんセキュリティ関連機器の電源は切れないが、個々の機械に関しては、本体の電源だけでなく、壁のブレーカーも落とす。

その機械まで配線されたキャプタイヤケーブルや、ケーブルと本体との接合部分でトラブルが起きる場合がある。
そこに常時電流が流れているのは危険である。
また夜中に雷など落ちる場合もある。
日中働いている時は、ある程度対処できても、誰もいない時に何か起きたら、どうしようもない。

ところが最近の機械は、常時電源を切らないことが前提のものが多くなってきた。
内部のコンピューター部分の作りがそうなっている。
バックアップなどの関係で、本体の電源スイッチを切っても、内部の基板には電気がきていたりする。

大もとから完全に切られてしまっては、都合の悪い設計になっているのだ。
そのため、何でもかんでも電源を落としてしまうわけにはいかなくなった。
内部のコンデンサーなどが劣化してきて、電源を切ったら記憶が飛んでしまうこともあるし、電源を切ったショックで壊れるケースもある。

これは家庭用の機械も同じである。
パソコンなどの機器も、通常はコンセントからプラグを抜かないで使うように作られている。
サーバーなどは、当然のことながら電源は一切落とさない設計であるし、そもそもハードディスクは電源のオンオフで壊れる場合が多い。

しかしモノが劣化してくると、当初の設計では想定していなかったトラブルが発生する場合がある。
ケーブルの被膜が劣化して溶け落ちてしまったり、接点に埃が溜まってショートしたり・・・
そういうトラブルは、使い始めてから10年、20年過ぎてから起きる。
メーカーのラインナップから消えた古い機械を、長年大切に使っていた人に発生するのだ。

そんなことまで考えていないよ・・と言われるかもしれないが、現実にこの手のトラブルは発生しているのではないか。
責任の所在はともかく、最初からそういう事態を考慮して設計することは必要だと思う。
もっともメーカーにとっては、数年で壊れてくれないと困るのかもしれないが・・・
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最終回


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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「相棒」シーズン13の最終回を見た。
その後、ネット上でその最終回の内容が話題になっているのを知った。
あの終わり方は酷い・・という意見が噴出しているという。

ストーリーは、よりによって主人公の相棒が、何年にも渡り隠れて犯罪を犯していたというものであった。
天才的な直観力を持つ主人公がなぜ今まで気付かなかったのか、後味が悪い、など、いろいろな批判意見が出ていた。
長年見てきたファンには、納得のいかない最後だったようだ。

個人的には、むしろいつもより面白いと感じた。
実は僕はあのドラマの主人公があまり好きではない。
ドラマ自体はシーズン1の頃から見ていたが、途中からは内容が少しマンネリ化してきたので、見ないことも多かった。
だが、先日の最終回は、面白くて最後まで見てしまった。

法に反することを、徹底的に許さない主人公。
間違ったことをした人間には、声を荒らげて怒る。
それはどこまでも正論である。
しかし人間として付き合いたいとは思わない。
不思議なことに、人間的な魅力をあまり感じないのだ。

米国のあるドラマで、時折違法と知りながら証拠を隠蔽したりする主人公がいる。
そのほうが、多くの人が幸福でいられるという、自身の判断でそちらを選ぶのだ。
「大人の判断」というやつだ。

教科書通りにしか動けない人にとっては、これはとんでもない行動である。
だが、その米国のドラマの主人公は、平然とそれをやり、そ知らぬ顔で帰っていく。
もちろん責任はすべて自分が負う、ということである。
何と彼が魅力的に見えることか。

「相棒」の最終回は、徹底的に融通の利かない主人公が、否定される内容でもあった。
あまりに「正しい」、しかしそれが組んだ相棒たちの人生を、次々に破壊していってしまう。
そのことを指摘されて、主人公は一瞬呆然となる。
もちろんだからといって、主人公が方針を変えることはないのだろうが、そのシーンがあるだけで、ドラマに少し深みが増したように思えた。
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さらに酷い花粉症


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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天気が悪いにもかかわらず、今朝の花粉症の症状はさらに酷かった。
時間が迫っているのに、鼻水が止まらないため、家から出ることが出来ないのだ。
こんなに出たら、水分を補給しないと脱水症状になってしまうのではないか?

目の方は、いつの間にか涙で一杯になっている。
あまり自覚症状が無いのだが、いつの間にか溢れてポロポロとこぼれ落ちてくる。
ティッシュを目に当ててみると、水分が染みてかなり濡れる。
下手に擦ったり掻いたりしてしまうと、それをきっかけに激しい痒みが始まるので、なるべくそのまま放置している。

花粉症ではないMrs.COLKIDが、呆れたような顔で話しかけてくる。
しかしそれに答えるのも苦痛である。
何しろ鼻水や涙が絶え間なく出てくるのだから、話をすること自体が大変なのだ。
あまり答えずに、ムスッとしているしかない。

医者でもらった薬は、毎晩飲んでいるが、言われた通りあまり効かないようだ。
かといって、眠くなるのも困る。
このまま飲み続けるか、やめてもう少し強い市販のものに替えるか・・・
様子をみながら考えているところ。

夕刻になって、だいぶ落ち着いてきた。
雨が降ったこともあり、空気中を漂う花粉の量が減少したのかもしれない。
マスクを顎までずらして、鼻で息を吸っても大丈夫だ。
つかの間の安息である。
さて、明日の朝はどうなるだろう?
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酷い花粉症


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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今年は花粉がすごい。
朝起きたところから、鼻水が止まらない。
鼻をかんでも、数秒後に、また出てくる。
クリネックスの箱を持ったまま移動するしかない。

くしゃみも出だすと酷いことになる。
連発して止まらなくなる。
目から流れ出る涙にも困っている。
知らぬ間にポロポロと流れ落ちる。

花粉症という病気が、今ほど一般的ではない頃だったら、何事かと思われたろう。
鼻水とくしゃみと涙が、壊れた蛇口のように出っぱなしになるのだ。
日常生活に著しく支障が生じる。

会社に行こうと、居間から玄関に向かうと、その途中でまた鼻水・・・
慌てて居間に戻って鼻をかむ。
よし、と玄関に向かうと、また鼻が出てくる。
やっと行けるかと思うと、靴の紐を結ぼうと下を向いているうちにまた出てきてしまう。
結局電車に乗り遅れてしまった。

昨年と同じ鼻炎の薬を買ってきて飲んでみた。
昨年はよく効いたのだが。今年はそれほど効果を感じない。
体質が変わってしまったのだろうか・・・

仕方なく、病院で処方してもらった。
眠くなるのは困ると言ったら、それだと効果の弱いのになるという。
それを飲んでいるが、確かに効果はほとんど感じられない。

電車のシートに座っても、鼻水が後から後から出てくる。
そのたびにカバンからちり紙をゴソゴソと取り出す。
周りの人も気の毒そうに見ている。

しばらく座っていると、何となく落ち着いてくる。
どうも身体を動かして血流が活発に動いているとダメのようだ。
しばらく安静にすると、薬が効き出して症状が緩和されてくる。

昔はこんな病気あっただろうか、と思う。
もしかすると糖尿も関係しているのだろうか。
それにしてもあと何年、この症状と付き合わなくてはならないのか・・・
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D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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ある靴店で、革製品を作る専門家の方と話す機会があった。
海外の有名タンナーの高品質な革を使い、鞄や小物などを製造している。
日本人ならではの、非常に丁寧な仕上がりで、細部までカッチリと作られている。
その製品は、海外でも高く評価されているという。

その方が、お店にあったオールデンや古いアメリカ製の靴を見て言われた。
「どうしてもこの味が出せないんだよなあ・・・」
ため息混じりに、そうつぶやいた。

丹精こめて、丁寧に作ることは出来る。
日本人の得意とするところだ。
だが荒っぽく作ることは難しい。
意図したものではなく、「天然」の荒っぽさなのだ。

恐らく最初から、そういう感性の持ち主である工場のおじさんたちが作っているのだ。
くわえタバコで、汚れたエプロンを着けて、太い指を器用に動かしながら、あらよって感じだ。(あくまで想像)
何かと細かい日本人と比べると(いい意味で)ビット数が少ない。
こればかりは、真似しようとしても出来ない。

その結果、あの味のあるアメリカ靴が出来上がる。
縫い目は荒っぽく、ところどころホツレもある。
左右の形が少し違っていたりもする。

だが何ともいえないエネルギーが感じられる。
靴そのものに迫力があるのだ。
存在感は強烈で、持っているだけで嬉しくなる。
確かにこれは、真似は出来ないだろう。

欧州のメーカーには、後継者がみつからず、日本人の職人に仕事を託すところもあるという。
自国の若者は、厳しい師弟関係など我慢できない。
器用で勤勉な日本人の方が信頼できる・・ということらいい。

しかし、その国の人に流れる血にしか、表現できないものがある。
ただ品質が高ければいい、というわけではないのだ。
趣味のものだからこそ、言葉で表現するのが難しい、特別な価値を求めたくなる。
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ネイビー


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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青山の専門店にお願いしていた、色の塗り替え作業が完了した。
アレン・エドモンズのロング・ウイングチップ、マックニールをネイビーに染めてもらったのだ。
オリジナルはウォールナット・グレインという、ブラウンのグレインレザーである。




こちらはオリジナルの状態のマックニール

前回は銀座にあるお直しのお店で、デクスターのプレーントゥをグリーンに染めてもらった。(2015年02月01日の日記参照)
その時は1週間で完成したが、今回のリカラーは、作業にたっぷりと時間をかけて、完成までにまる2ヶ月を要した。
それぞれ独自の哲学とやり方があるのだろう。
今年の1月前半に依頼したが、2ヶ月程度かかるという話だったので、そろそろかと思いこちらから連絡してみた。
するとちょうど最終仕上げの磨きをしているところだった。

作業の詳細はわからないが、革を出来る限り脱色してから染め上げていくという。
染色されたアッパーレザー表面は、隅々までしっかり染まっており、安定感を感じさせる。
言わなければ、誰も色を塗り直したとは気付かないだろう。
2ヶ月という作業期間は、案外この染料の定着に必要なのかもしれない。

表面の反射光を見ると、僅かに下地のブラウンを思わせる赤みを帯びた色で輝く部分があるが、これはリカラーした革では常に起きる現象だ。
今回はグレインレザーなので、多少仕上がりにムラが出るかもしれないと最初に言われていた。
しかしネイビーは染め上がりがいいのか、ほとんど気にならないレベルである。
流行っていることもあり、リカラーの人気の色はやはりネイビーだという。

写真でお分かりの通り、アウトソールもオリジナルのブラウンからブラックに変えてもらった。
非常にきれいな仕上がりで、コバ部分の表面も滑らかである。
オリジナルよりよくなっているかもしれない(笑)



オリジナルの靴紐は、濃いブラウンの細いものであったが、アッパーの色が変わったことによりマッチしなくなった。
お店で話し合い、靴紐も別の色に変えることにした。
ジーンズに履くことが多いので、よりカジュアルな雰囲気を出したい。
無難な黒紐にはせず、少し太めのブルーの紐を選び、先端部に黒ニッケル調の金属セルをつけてもらった。

今回選んだネイビー、あるいはブラック、グリーンといった濃い色は、比較的きれいに染め上がるそうだ。
オリジナルの色より濃い色を選ぶのが基本であるが、仮に白い色の靴を選んでも、表面にコーティングされるタイプの着色処理がされた革の場合、上手くいかないこともある。
無塗装のナチュラル仕上げの靴(あまり見ないが・・)が、リカラーのベースとしては一番適しているようだ。

この色のアレン・エドモンズは見たことが無い。
お店のオーナーも盛んにそう言われていた。
やはり世の中に二つと無いであろう、自分だけの靴を入手するのは嬉しいものだ。
見る人が見たらおっと思う、なかなか面白い靴に仕上がったと思う。

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