新鮮


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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しばらく忙しくて、行きつけの喫茶店にコーヒー豆を買いに行く時間が取れなかった。
そこのオーナーの本業は豆の卸しで、お店オリジナルのブレンドが美味しいのだ。
大型の焙煎装置が自宅に設置されており、週何回か豆を炒っているという。
しかしお店の営業時間が短めで、買いに行くことが出来ないでいた。

やむなく自宅のすぐそばにある雑貨店で豆を買ってみた。
そこなら夜でも営業している。
一応コーヒー豆専門のコーナーがあり、扱う豆の種類も数十種類と多い。
ガラスのショーケースの中に豆を裸のまま入れて、ズラッと陳列している。
あれでは空気や日光に晒されているし、いつ焙煎したのか分からないし、どうかな・・・
と思いつつ、そこでトラジャを購入してみた。

翌日会社のコーヒーメーカーで、買ってきた豆でコーヒーをいれてみた。
ウーム・・・
不味くは無いのだが、まあ平凡な味である。
スーパーなどで売っている真空パックの豆よりは少し上だが・・・

このくらいなら、普通の喫茶店で飲めるよな・・・
ああいう雑貨店などで買ったものは、こんなものなのだろう。
事務所の女性陣も、微妙・・という顔で飲んでいる。
皆舌が肥えてしまっている(笑)

何度か試しているうちに、その買ってきた豆は、少し強めに挽く方が合っていると分かってきた。
豆を細かくすると、透明感が増して、まあまあの味になる。
今はマシンの挽く時間を長めにして飲んでいる。
それで少し美味しくはなるが、やはり行きつけの喫茶店の豆のような新鮮さは感じられない。

そう、新鮮さが違うのだ。
コーヒー豆って新鮮さがかなり重要である。
行きつけの喫茶店でさえ、焙煎してからどのくらい経っているかで、味がどんどん変わってくる。
コーヒー豆を扱うお店は多いが、通常の流通ルートで仕入れたものでは、新鮮さに限界があるのだろう。
そういう意味では、近所に新鮮な豆を販売するお店があるのって、贅沢な環境なのだろう。
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Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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カロリーを意識するようになると、予想外に数値が高い食品があるのが分かる。
よく言われるのが菓子パンだ。
以前は普通に食べていたが、梱包袋の裏側の表記を見て驚くことが多い。

種類によっては、1個でカツ丼並みのカロリーがある場合もある。
しかし菓子パンなんて、1個では済まないので、大抵複数個食べる。
以前なら、一度に2個、3個は食べていただろう。

ところがその数値を知ってビックリ・・というわけだ。
今は恐ろしくなってしまい、買う前に必ずカロリーを確かめているが、その結果ほとんど菓子パンを買うことが出来なくなってしまった。
たった1個でこんなに高いのでは、他のものが食べられなくなる事を考えると、何だか損したような気持ちにもなる。

サラダに使う野菜は、カロリーはそれほど高くは無い。
しかしそれにかけるドレッシングやマヨネーズは要注意だ。
いい気になってマヨネーズをたっぷりかけると、それだけで野菜のカロリーの数倍になってしまう。
そのため使用しているアプリでは、サラダに何をかけたかを入力する機能がある。

またマックなどで食べる時も、これは罠だな・・と思うことがある。
意外にハンバーガー自体は想像するほど高くはなく、400kカロリー前後が多い。
ビッグマックでさえ、500kカロリーを少し超える程度だ。
これならいいか・・とセットで注文する。

ところがマックフライポテトのカロリーが予想外に高い。
Mサイズでも400kを超える。
それに飲み物を加えると、軽く1000k超えコースになる。
てっきり脇役かと思っていたら、ギャラは主役級だった・・という感じだ。

僕の場合、1日に摂取していいカロリー数は、1800kから2000kカロリー程度だ。
そのくらいに抑えていると、体重は程よい数値が保たれる。
計算から言っても、1食で1000kカロリーを超えてしまうと、残りの食事はかなり節制しなければならなくなる。
そのため朝はグラノーラで300kカロリー台に抑えて、残りを昼と夜で上手く分配するようにしている。
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快晴


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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良く晴れていた。
しかし昨日食事会で夜遅くなり、少し疲れていたので、今日はゆっくりした。
快晴の日曜日で、少し勿体なかったが・・・

久しぶりにグレーのスエードのマルモラーダのFG105を履いて出てみた。
とても作りのいい街用マウンテンブーツだ。
高級革靴に近いカッチリとした作りで、足への感触も引き締まっている。
歩くとコツコツと革靴ならではの音がして気持ちがいい。

スニーカーばかり履いていると、気持ちまでルーズになってしまい、こういう高品質な世界がある事を忘れがちになる。
たまに履いてみると、やはりいいものだなと思う。
ものを作る人間としては、こういう世界観を常に意識している必要があるなと感じた。

FG105は何足か持っているが、このグレーのスエードのモデルは、もっとも合わせやすくて履きやすい一足といえる。
マルモラーダにしてはおとなしめの外観なので、比較的気楽に履くことが出来る。
またアッパーがスエードのため柔らかく、他の材質のモデルより明らかにストレスが少ない。

今まではインソールにペダックのビバを入れていたのだが、今日は試しにシダスのシティプラスに入れ替えてみた。
より足がしっかり固定される感触で、恐らくインソールとしてこちらの方が優れている。
しかし今までのインソールでも特別不満は無かったので、やはりペダックに戻すことにした。


(iPhone 13 Pro)
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60年


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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「子、丑、寅・・」の十二支はご存じであろう。
「甲、乙、丙・・」の十種類からなる十干(じっかん)というのもある。
「丙午(ひのえうま)」のように、このふたつを組み合わせて年や日を表すことがある。

そうすると、12と10の最小公倍数である60年で、この組み合わせが一回りする。
60年で一巡して元の歴に戻るので、60歳を「還暦」というのだそうだ。

また男性の場合は、この年が厄年にあたる。
そのため厄除けの意味で、縁起がいいとされる赤いちゃんちゃんこを着るようになったという。

昔は還暦は長寿のお祝いでもあった。
しかし現在は寿命が大幅に延びており、60歳ではまだ現役バリバリであろう。

実は僕は来月60歳になり還暦を迎える。
誕生日は来週なのだが、お店の予約がいっぱいで取れず、今日お祝いの食事会を開いてくれた。
まあ当人は還暦と言われても、いまだにピンとこないのであるが・・・


(FUJIFILM X100V)
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ダウン


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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Mrs.COLKIDが、フランス製の非常に高価なダウンジャケットを愛用している。
外観は僕の持っている古いダウンとそう変わらないのに、価格は5倍もする。
いや、10倍か・・・
まあ細部の作りやダウンの質は、かなり違うのであろうが・・・

そんな高い服は僕は持っていない。(靴は別として)
僕の持っている暖かい服といったら、米軍のレベル7のジャケットか、ラルフの手編みのカシミアのカーディガンくらいだ。
ダウンはだいぶ前に買ったものを今でも使っているが、日光で焚き火が跳ねて穴が開いてしまっている。

ところでそのMrs.COLKIDのダウンジャケットだが、ファスナーの取っ手の部分が壊れてしまった。
いくら高くても壊れることはあるのだ。
それを修理に出そうとしたのだが、ちょうどコロナが感染拡大した時期で、お店に入店制限がかかっていた。
それで億劫になり、そのままになっていたという。

冬が近付いてきたので、その前にダウンジャケットを修理することにした。
購入した大手デパートの直営店に持ち込んだ。
すると、本国に送って修理するので、5ヶ月かかるという。
5ヶ月・・・
冬が終わってしまう・・・

まあそれでも直さないことには着ることも出来ない。
仕方が無いので、そのまま修理してもらう事にした。
今シーズンは諦めるしかない。

すると店員さんが、ジャケットの各部の撮影を始めた。
最初は汚れなどを記録するためかと思ったが、襟の裏側など、一見何も無い場所も細かく撮影している。
よく分からないのだが、本物であるかどうかを判別するための何かがあるのかもしれない。
恐らく偽物がかなり出回っているのだろう。

さて、そういうわけで、Mrs.COLKIDはこの冬に着る防寒具がなくなってしまった。
当人は、仕方が無いので、何か安いコートでも買おうか・・と言っている。
それなら米軍のレベル7が暖かくていいぞ・・と勧めておいた(笑)
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故障


Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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新型コロナが流行しはじめた時、社内で感染防止の対策を徹底することになった。
会社内のあちこちに手を消毒するためのアルコール噴霧機や、石鹸の泡が出てくるソープディスペンサーを設置することにした。
機器を直接手で押すのでは、かえって感染源になりかねないので、電動のものや足踏み式のものを購入することにした。

近所のホームセンターやドラッグストアで、石鹸の泡を出してくれる電池式の機械が売られている。
社員が何度も立ち寄り、そのたびにいくつか購入してきた。
本体の金額は千円程度と安いのだが、さすがに在庫数に限りがあり、一度に何台もは手に入らなかった。
最終的に十数台購入して、社内のあちこちに設置した。

液体石鹸の入ったカートリッジを上から挿し込むタイプで、センサーに手をかざすと、原液を泡にして一定量噴出してくれる。
水道のそばにこれを置けば、皆が積極的に手を石鹸で洗う。
補給のカートリッジも品薄であったが、お店でみつけては買って溜めておいた。
消毒用アルコールやマスクは、一時完全に市場からなくなってしまったが、こういう電動の機械などは案外残っている。

その十数台を現在も使っている・・・
と、思ったら大間違い。
1台、また1台と壊れていき、何と十数台すべてが壊れてしまったのだ。

酷いものは、買ってきて数日で壊れて動かなくなった。
さすがにメーカーに電話したが、混み合っていて全く通じない。
何回もかけてやっと一回だけ繋がり、壊れたことを告げると、新しいものを送ってきた。
しかし他の機械も、結局数か月後には調子が悪くなり、次々に停止していった。

さすがC国製である。
安いのだから壊れやすいのは分かるが、買った十数台が完全にすべて壊れるなんて、なかなか出来るものではない。
しかも壊れるパターンも、それぞれ異なるのだ。

もうこの機械はやめた方がいいと、現在は他のメーカーの機械に入れ替えた。
そちらの方が価格は高いのだが、故障率は少し低いようだ。
まあそちらもどのくらいもつのかは分からないのだが・・・
それよりも以前の機械のカートリッジがたくさん残ってしまい、どうやって処分しようかと話しているところだ。
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黒い四角


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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夜景の写真を撮りにいくと、どうしても黒っぽい画像が多くなる。
夜の町並みを撮っているのだから仕方が無い。
しかし毎日更新するブログにその画像を使うとなると、ちょっと単調になるのは否めない。

特にスマホで見ると、ブログのトップのメニュー画面で、左端に縮小された小さい画像が並ぶ。
そこが黒っぽい正方形の羅列になってしまう。
できればもう少しカラフルで華やかにしたい・・・
と、実は変なところにこだわっているのだ(笑)

まあ夜の街の光景が綺麗なのは確かだ。
だからつい何枚も撮ってしまう。
しかし仮に30枚撮ったとして、毎日その画像を使うと、1ヶ月間夜景が続くことになる。
撮った自分が食傷気味になってしまう(笑)

実は日光の山の中などに撮影に行くと、今度は大自然のグリーンの写真が連続することになる。
単調にならないように、都会の写真も混ぜてバランスを取るようにしている。
写真の在庫が豊富にあればの話ではあるが・・・
夜景は綺麗なので、あの夜も大量に撮ってしまったんだよな・・・(笑)
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ツリー


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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久しぶりに夜の街を歩いて、クリスマスツリーのディスプレイが、けっこう本格的に始まっているのに気付いた。
1階のホールに大きなツリーを置いているビルがいくつかあった。
毎年決まったビルが展示しているので、楽しみにしている人もいるのだろう。

調べたら、既に先週くらいから展示が始まっているようだ。
ハロウィンから、さっと切り替えたような印象。
考えてみたら、ブラックフライデーの広告メールも、しばらく前から毎日のように入っている。
先を見越して、次の商戦へとどんどん乗り換えていくのだ(笑)

特に今年は、イブとクリスマスが土曜、日曜にかかる。
コロナで抑えられていた反動もあり、かなりの人出が予想されているという。

コロナをきっかけにして、家から出ない習慣が身についてしまい、すべての買い物がネット通販に移るのではないかと言われた。
しかし海外では、物価高騰にもかかわらず、かなりの人が店舗での買い物に戻っているという。
理由は、やはり外出して、この街の雰囲気を味わいたい・・ということらしい。
生きている幸せを実感できる瞬間でもあるのだろう。


(Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S)
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超過


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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この土日はMrs.COLKIDが不在であったので、その間の食事は外食がメインとなった。
都内を散歩したので、食事はデパートやショッピングモールなどの適当なお店に入りとることが事が多かった。

出来ればカロリーは程々に抑えたい。
僕の年齢だと、脂っぽいものも控えたくなる。
しかしその条件に合う食べ物がほとんど無い。

デパートのレストランのフロアを歩くが、グルグルと2周くらい回っても決められない。
ここはちょっとな・・・と思うお店ばかりなのだ。
飾ってある見本を見て、ウワーッ、これ何カロリーだろう・・と考えてしまう。
1000kカロリー以下の食べ物なんて、ほとんど無いんじゃないか?

やっぱりお店の想定するお客は、もっと若い人たちなんだろうな。
確かに僕も、若い頃であったなら、バクバクといくらでも食べられた。
今の僕はメジャーな客層から外れているのだ。

こりゃあ外食だけだと、僕の場合生きていけないな・・と実感した。
何も考えずに食べたら、ほんの2,3日で身体を壊すだろう。
僕に近い年齢の人なら、真面目にカロリー制限しなければいけない人も、けっこういると思うのだが・・・

いろいろ考えて、その日は小さめのオムライスを食べて帰宅した。
カロリーはけっして低いわけではないが、まあ程ほどであろう・・・

ところが帰宅すると、母親が夕食に栗ご飯を作って待っていた。
用意しておくと言われたのを、すっかり忘れていた。
いらないとも言えず、少し食べた。

アプリに入れると夕食が1000kを軽く超えてしまい、許されている一日の摂取量を超過した分が赤い文字で表示された。
まずい・・食べ過ぎた。
恐らく血糖値も上がっているな・・・
仕方が無いので翌日の朝食を抜いて、帳尻を合わせた。
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組み合わせ


Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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土曜日は夜遅くまで撮影して歩いた。
これは正解だった。
日曜日は雨で撮影できる状況ではなかった。

今回いつもの50mmf1.2だけでなく、交換レンズとして24mmf1.8も持って行った。
また1型のトラベラー三脚も持って行った。
カメラの重量に対して三脚の能力が不足しているが、ミラーレスなので撮り方次第で何とかなる。

キャリーバッグはイーグルクリークのもの。
内部に自作の何重かになったクッション材が入っている。
Z9に50mmを付けた状態で、スッと出し入れすることが出来る。

このバッグだが、1型トラベラーがぎりぎり縦にした状態で入る。
バッグがもう一回り小さければ・・と考えたが、それだと三脚が入らなくなる。
散々考えた末に選んだサイズなので、このくらいでいいのかもしれない。
少し大きめだが、周りに迷惑な程でもない。

途中で何度か24mmに交換している。
また許される場所では三脚も数回使った。
多分キャリーバッグにしたので、体力的に余裕が出て、交換する気になったのだろう。
重いバックパックのように、背負ったり降ろしたりするたびに、よいしょ・・という事が無い(笑)
まだ改良する余地はあるが、とりあえずいい組み合わせと言えそうだ。
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キャリーバッグ


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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週末にMrs.COLKIDが帰省したので、今日は僕一人だ。
久しぶりに夜遅い時間まで撮影散歩に出てみた。
都内のイルミネーションなどを何ヶ所か回った。

カメラはZ9といつもの50mmの組み合わせ、それに広角の24mmも持って行った。
夜間なので小型のトラベラー三脚も持って行くことにした。
荷物が多いが、隙間無く詰めれば、バックパックに入らない訳ではない。
しかしちょっと重過ぎて、負担が大きいな・・と思い、キャリーバッグに詰め替えた。

バックパックだったら、さぞや大変だったろう。
キャリーバッグだと、重量が常時身体にかかるわけでは無いので、だいぶ楽である。
年齢を考えても、この装備で出る時は、キャリーバッグが正解であろう。

とは言えキャリーバックでも、身体への負担がゼロという訳ではない。
斜めにして引っ張っぱるのは、少々無理な体勢で歩くことになる。
また坂道で手を放すと、勝手に動き出してしまうので、慌てて抑えたりもした。
途中で腰が痛くなってしまった。

結局かなりの距離を歩いて帰宅。
慣れない体勢で長時間歩いたので疲れてしまった。
という訳で眠くて仕方がないので、今日はここまでで・・・
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生き残り


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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恐竜は鳥になった・・という説が、現在の定説になっているのはご存知の通りだ。
最近ネットで読んだ記事によると、鳥は恐竜の子孫と言うより、もう恐竜そのものと言っていいほど、その特徴を受け継いでいるという。
骨の形状や動き、外観、内蔵の機能など、当時の恐竜と共通する特徴が、いくつもみつかっている。
つまり鳥類は、地球をいきなり襲った大量絶滅の際に、生き延びた恐竜の一種なのだ。

約6600万年前に現在のメキシコのユカタン半島北部(当時は海であったという)に直径10から15キロの小惑星が秒速20km以上の速度で衝突した。
それにより引き起こされた大災害が、恐竜絶滅の直接の原因になった。
同じ頃にインドでも大きな噴火があり、それが絶滅の追い討ちとなったのではないかと言う。

その時どのような事が起きたのだろう。
だいたい以下のような状況であったと考えられている。

まず小惑星の衝突で、海底に百数十キロの大穴が開き、溶岩や高圧ガスが噴出した。
その破壊力は広島型原子爆弾10億個分に相当し、衝突した周辺では一瞬で陸地が蒸発した。
巨大な衝撃波と熱線、マグニチュード11以上の地震と、音速で広がる高さ300メートルの津波が発生し、火災が広範囲に広がった。
大気中に放出された大量の硫黄ガスが、大気の質を変えてしまい、同時に太陽光が遮られたことで地球は冷却された。

小惑星の衝突した現場付近では、当然その直接的な被害で生物は一瞬で死滅しただろう。
また大津波や衝撃波は、離れた場所にいた生物にも、多大な影響を及ぼしたはずだ。
しかしその後に起きた冷却の被害も大きく、そのために全地球規模での大量絶滅が起きた可能性が高いという。
これにより地球上の生物のうち、およそ4分の3が死滅したという。

この大災害を何とか生き延びたものが、進化して現在の地球上の生物へと繋がっているのだ。
どのような形態の生き物が、こうも過酷な状況下で生き残ることが出来たのか、解明することには大いに意義がある。
衝撃波と大津波、大規模な火災がいきなり襲いかかり、その後は硫黄ガスと酸性雨、そして暗闇の世界になり、気温が大きく下がり、食料の無い状況が長期間続いたのだ。
今でも地球に小惑星が衝突すれば同じことが起こるだろう。

まずは飛行能力のある生き物が有利である事は容易に想像がつく。
巨大津波が押し寄せてきたら、瞬時にそこから逃れる能力が重要になるだろう。
震災で津波が押し寄せる映像を見ると、避難する鳥が上空を横切る場面がたびたび捉えられているのはご存知の通りだ。

さらに荒れ果てて食物のなくなった環境に適応するには、身体が小さくて軽いことも重要である。
実際大型の恐竜は見事にみな滅んでしまった。
しかし日常的に空を飛んでいれば、体の重量が抑えられ、着地時や墜落時の衝撃に耐える柔軟性も備わっているだろう。
爆風で吹き飛ばされて揉みくちゃにされても、生き延びる確率は高いのではないか。
また上空から広い範囲を見ることができるので、少なくなった食料をみつけるのにも有利なはずだ。

ところが、最近分かってきた事実は、その推測を否定するものであるらしい。
実は小惑星の衝突の際に、空を飛行する鳥たちは、すべて死滅してしまったのだそうだ。
生き残った少数の鳥類は、足の構造からいって、地上を歩く種類の鳥だという。

つまりニワトリやダチョウのようなタイプの鳥が、大災害を生き残ったわけである。
エーッと言う感じだが、現在見つかっている化石から、生き残ったのは何故か地上性の鳥のみであることが分かってきたという。
小惑星の衝突で、地上の森林はほとんど焼失してしまい、それまで樹上生活をしていた飛行する鳥たちは、住処を失い全滅したのではないか・・という。
現在の鳥の多くは飛行する能力を持つが、それはその後進化して、新たに出てきた種族だという。

またそれ以前は歯を持つ鳥と持たない鳥がいたが、多くいたはずの歯を持つ鳥も小惑星の衝突で全滅してしまった。
どういう訳か、生き残ったのは歯を持たない鳥たちだったという。
森林が焼失しても、種子だけは地中に残る場合がある。
もともと種子を食べていた歯を持たない鳥たちが、それを掘り返して食べて凌いだのではないか・・と言う。

でも、何だか釈然としないな・・・
何でニワトリが生き残るんだ・・・

実際まだ分からないことが多く、研究者たちも頭を悩ませている状況らしい。
なぜ地上性の鳥が生き残ることが出来たのか、その時の状況を推測できような化石が、もっと発見される必要がある。
そうすれば、やがては謎も解明されていくだろう・・と言われている。

もちろん鳥以外にも生き残った生物はいる。
海の中の魚類にも生き残りがいて、それは他の生物の貴重な食料にもなったはずだ。
また当時は大陸はひとつにまとまっていたようだが、津波の被害を受けなかったであろう内陸部にも、生き残った小型の生物がいるだろう。
恐らくそれまでは大型の捕食生物から隠れて、穴の中でこそこそ生きていたものたちだ。
我々人類は、まさにその子孫なのだ。
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15年


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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確か11月だったよな・・・
このブログの連続投稿が始まった日は・・・
と思って調べたら、ちょうど今日がその日だった。

連続投稿は、2007年11月17日から続いている。
・・・ちょうど15周年だ。
これはめでたい(笑)

調べると、僕より長くブログの連続投稿を続けている方もおられる事が分かった。
じゃあここにそこまで価値があるわけではないな・・・
と思ったが、今更止める事も出来ないでいる。

ここは写真と日記を組み合わせたブログになっている。
ブログ自体は2005年に始めたのだが、その間の世界の変動はあまりに大きく、また自分も歳を重ねてきた。
そのため、ある意味、世の中や自分の変化の「生の記録」にもなっている。

言うなれば、ブログという「成長する作品」でもあるのだ。
カッコよく言えば・・・(笑)
というわけで、皆様、いつも読んでくださりありがとうございます。
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冬眠


D850 + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

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だいぶ寒くなってきた。
一昨日からマフラーも出してきて、首に巻いている。

10月の終わりの週に、出張で3日間ほど会社に出なかった。
その間に会社のアマガエルたちがいなくなった。
どこかの物陰で、冬眠に入ったのだろう。

毎年書いているが、ここは冬を越せる環境ではないようだ。
冬が来るとどこかに消えて、それきりになってしまう。
恐らく来年またあの連中に会うことはないだろう。
お別れが出来なかったのは残念だ。
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シリコン


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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先日紹介したKEENのターギーⅡチェルシー(2022年11月1日の日記)だが、アッパーの手入れをどうしたらいいかと悩んでいた。
ちょっと起毛革っぽく見える艶消しの革が使われている。
そのため不用意にクリームを塗るのは躊躇われた。

同社のチェルシーの製品ページでは、簡単な汚れに関しては獣毛ブラシでのブラッシングか、固く絞ったタオルで軽く叩くことを薦めている。
またそれ以上の汚れに対しては、市販のレザークリーナーで落とし、その後陰干しするよう書かれている。
レザークリーナーの多くは液体なので、水分を含んだグッズを使用すること自体は構わないようだ。

基本的には、汚れのみをそっと落とす・・という考え方のようだ。
まあ何十年も履くものではないので、メンテナンスとしてはそれでいいのかもしれない。
下手にクリームなどをベタベタ塗って、表面にシミやムラが残ってしまい、取り返しがつかなくなっても困る・・ということか。

同社のメンテナンスに関するページを見ていたら、ピレネーやターギーのシリーズのアッパーは、シリコン性オイルで加工された天然皮革が使われており、時折シリコン性オイルを馴染ませてやるといい・・という記述をみつけた。
それを読んで、天然皮革(と思われる)のチェルシーにも、シリコン系のオイルが使える・・と勘違いしてしまった。
後から分かったのだが、実際には防水を謳っているモデルにのみ、シリコンを浸透させたフルグレインレザーが採用されている。
防水モデルではないチェルシーは、どうもこの記述の対象外だったようだ。

そもそも靴用のシリコン性オイルって何だろう・・と思って調べてみた。
すると悪名高き、靴用艶出しスポンジに染み込ませてある、あの薬剤がシリコンであることが分かった(笑)
よく100円ショップで売っているやつだ。
一度塗ってしまうと、表面に皮膜が出来て簡単には落とすことが出来ない。
そのため革のメンテナンスに支障が出ると、靴好きから忌み嫌われているあの艶出しスポンジである。

また靴用のシリコンオイルは、ラバー製の長靴などの手入れ用としても売られている。
ラバーのひび割れ防止などに効果があるらしい。
人体への悪影響がほとんど認められず、撥水性能や艶出しの効果があるシリコンは、上手く使うと効果的なものらしい。

さらに調べていくと、パテントレザー(エナメル革)専用クリームとして、シリコンオイルのクリームが売られていることも分かった。
最初から革の表面に皮膜のあるパテントレザーには、有効な仕上げ剤なのかもしれない。
具体的な製品としては、ブーツブラックのエナメル革専用クリームがある。
これが使えるのではないかと思い、ひとつ取り寄せてみた。

「主成分:シリコーンオイル」と、ちゃんと裏面のラベルに書かれている。
しかし、エナメル革以外には使用できません・・という注意書きもある。
うーむ・・・

これをチェルシーに使って・・いいのかなあ・・・
何か違うような気もするが・・・
目立たないところで試してから・・とよく書いてあるが、どこに塗ったって上手くいかなければ目立つし、少ない面積で試しても結果はよく分からない。

しばらく悩んだのだが、えーい、ままよ、で、思いきって表皮にシリコンオイルを塗ってみた。
どうせならしっかり塗ってやろうと、アッパー全面にたっぷり塗りたくった(笑)

で、塗ってしまってから、KEENのサイトのシリコン系オイルの記述が、防水仕様の製品の革に対するものと気付き、ギャアア・・となった。
もう塗っちゃったよ。
大丈夫だろうか・・・


(iPhone 13 Pro)

塗った布に少し黒い染料が付くが、表面の色が落ちて薄くなる程ではない。
むしろしっとりして、いい感じに仕上がっている。
ムラもほとんど無く、フラットな黒の品質感が強調されて悪くない。
新品の時より良く見えるほどだ(笑)

いずれにしても、今更どうしようも無いので、チェルシーにはこのやり方でいくことにした。
こうなったら、毒を食らわば皿までで、積極的にクリームを塗ってやろう。
案外これで防水性能も付くんじゃないか?
もちろん結果は保証できないので、良い子は真似しないように(笑)
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