カラー


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

パーソナルカラーというものがある。
その人と調和する色のことで、いわゆる「似合う色」である。
肌の色や目の色など、生まれ持った身体の特徴が関係しており、その人の生来の相性でもある。

一般に大きく春、夏、秋、冬の4つのタイプに分類される。
春、秋はイエローベース、夏、冬はブルーベース、という分け方もする。
それを本格的に診断してくれる専門家もいるが、お願いするとそれなりにお金がかかる。

最近は多くのファッション系の販売サイトで、パーソナルカラーの簡易的な自己診断アプリが導入されている。
カラーを割り出すロジックがはっきりしており、アプリ化しやすいようだ。
それを無料で提供して、あなたにはこの色が似合いますよ・・と提案し、販売につなげようという訳だ。

自分に似合う色なんて、自分で分からないのか?・・と、お洒落な人から言われそうだ。
まあ僕自身も含めて、なかなかその辺のセンスは持ち合わせておらず、判断が独りよがりになりがちである。
あなたにはこれが似合いますよ、と客観的なアドバイスが貰えるのなら嬉しいではないか。

実際予想外の色が、自分に似合うカラーのリストに提示されることもある。
今までは候補として考えもしなかったが、試しにその色の服を着てみると確かに悪くない。
新しい服が加わり、ファッションのレパートリーが広がると同時に、イメージチェンジにも繋がる。

興味深いのは、自分の好きな色が、自分に似合う色とは限らない‥という事だ。
ある色が好きで、ついその色の服を買ってしまう。
しかしそれを着ても、周りからは評価されておらず、実は自己満足で終わっていた・・という事もある。
それがこの分類ではっきり分かる。

ネット上には自己診断のアプリがけっこう沢山あり、そのうち何種類かを試してみた。
しかし結果がマチマチで安定しないので、かえって混乱してしまう。
アプリによって質問事項が異なるが、だいたい自分の肌の色、目の瞳の色、腕の血管の色、肌が日焼けした時にどうなるか・・といったことを聞かれる。
実はこれらの質問って、自分自身では分かりづらいことが多いのだ。

自分の顔って、普段は照明下で鏡に映った左右反転したものしか見ていない。
ところがこれらの質問に答えるには、普段の自然光の下での自分の外観について、正確に把握できている必要がある。(それが出来るのなら、そもそもアプリはいらないのだが・笑)
質問に対する返答一つで、結果が大きく変わってしまうので、アプリによって違う評価になってしまうのだ。
肌の色とか目の色とか、鏡の前に立ってもなかなか判断できず、結局第三者に聞いたほうが正確な答えが得られる。

四季に割り当てられた似合う色のチャートを見ると、どうやら自分は夏に属しているようだ。
自分で似合うと思っている色や、他人から似合うと評価される色が、夏のエリアにまとまっている。
人からも、あなたはブルーベースの夏でしょうねと言われた。
だから多分、夏なのだろう・・と思っている。

ところが自己診断アプリの結果は必ずしも夏にならない。
恐らく原因は前述の通り、質問の答えが適切でないからであろう。
本来自分に似合う色を教えてくれる仕組みのはずなのに、自分で似合うと思う色から、自分の分類が夏だと判定するなんて・・・
完全に本末転倒である(笑)

僕は子供の頃グリーンが好きで、鮮やかなグリーンの服を欲しくなったり、実際に買ったりもした。
しかし自分の好きな色が、自分に似合う色ではない。
着てみても、あるいは着たところを想像してみても、自分にはまったく似合わないのだ。
母親からも、あなたは子供の頃から似合わない変な色の服を欲しがった・・と言われた(笑)

実際夏のエリアには、濃いグリーンは入っていない。
ただ少し青みがかった明るい緑色は入っており、そういうグリーンなら似合う可能性がある。
色合いの指定は細かくて、単純に緑が似合いますよというのではなく、同じ緑でも微妙な色合いの系統ごとに相性が分けられている。

夏のエリアには、ピンクは薄いものから濃いものまで全般、明るい紫、水色、明るめのネイビー、アイボリーなどが入っている。
全般には彩度を抑えた少しくすんだ色が多い。
冬のように黒や真っ白といった強い色が似合う人は一般人には少なく、芸能関係の華やかな顔立ちの人が多いという。

最近欲しいアウターがあってお店に見に行ったのだが、思ったより黄色みが強くて、試着してみたら自分には明らかに似合わなかった。
それで買うのを断念したのだが、恐らくもう少し色が薄めでアイボリーに近ければ似合ったのだろう。
多分パーソナルカラーを知らなければ買っていただろうし、買っても似合わないから結果的に着ることはなかっただろう。
というように、このカラーはけっこう役に立つのだ(笑)

まあこの分類がすべて正しいという訳では無いようだが、かなり参考にはなる。
で、それが必ずしも自分の好みに即しておらず、新鮮な提案であるところがまた面白いのだ。
ピンクとか紫とか、今まで考えたこともなかったが、今度チャレンジしてみようかな・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

久々の黒


FUJIFILM X100V

大きな画像

今日は意外に寒かった。
シャツにバブアーだけ着て出たら、風が冷たくて震え上がった。
一度帰宅して、バブアーにファーのライナーを付けて出直そうかと思ったほど・・・
襟を立ててボタンで留めて、寒いのを何とか凌いだ。


(iPhone 13 Pro)

何年振りかでトリッカーズの黒のバートンを箱から出してきた。
2013年に買った最初のトリッカーズだ。
トレーディング・ポストの別注モデルで、アッパーは黒いカーフであるが、ライニングは派手な赤い色。
お気に入りではあるが、この数年、箱に入れたままになっていた。

しかしさすがトリッカーズで、そのくらいの期間、放っておいてもびくともしない。
箱から出したままでも十分行けたが、前の晩に軽くブラシをかけたら、それだけで黒光りが蘇った。
少々荒っぽいデザインと作りではあるが、意外にいい革が使われている。

まだ革靴のサイズの選び方が分からなくて、緩めのサイズを選んでいた頃のもの。
だがこの靴の場合は、この緩いサイズで正解のようだ。
もともとが厚手の靴下を履くのが前提の狩猟用の靴で、ピッタリのフィッティングは考えていない。
お店の店員さんも、緩めだけれどこのサイズでしょうね・・と言ったのを覚えている。

作りが頑丈で革も硬いのだが、それをちょっとルーズ気味に履いている状態で、特に問題なく履けている。
トリッカーズを何足か持っているが、硬めの革の場合は、どれもそういう履き方になっている。
(逆に柔らかめの素材のトリッカーズで靴擦れを起こしたことはある)
やはり(僕の場合は)トリッカーズのフィッティングはこれでいいのだろう・・と思っている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

第2弾 到着


Z9 + NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

大きな画像

イーストウッドのフィギュアの2体目が届いた。
昨年暮れに届いたハリー・キャラハンに続く第2弾だ。
2022年12月28日の日記
今回は一連のマカロニウエスタンのシリーズの「名無しの男」だが、箱には「続・夕陽のガンマン」がプリントされているのでブロンディである。

前のハリーはまだ箱に入れたままであるが、今回は我慢できず箱から出してしまった。
細部までよく出来ている。
ガンベルトに関しては自分の専門なので、言いたいことはあるが(笑)、全体のバランスから言えば、ここまで再現していれば上出来であろう。

因みにイーストウッドがこの頃愛用していたガンリグは、アンディー・アンダーソンのウォーク・アンド・ドローのウエスタンというモデル。
それをイーストウッド用にホルスターの角度を下方向に修正したもの。
映画の映像では分かりづらいのだが、仕上げはラフアウトという革の裏側のザラッとした面を表向きに使っている。
こういう細かい仕様は、ガンリグの注文者ごとに話し合って、好みや体形などに応じて変えていたようだ。

ベルトの洒落たステッチはアンダーソンがガンファイターステッチと呼んでいた模様で、もとは馬具の補強用に使われていたものがヒントになっている。
アンダーソンは造形のセンスが抜群の人で、その上銃の腕も確かだったので、ガンベルト職人の中でも神格化されている。
このステッチは腰のサイズが40インチ以上無いと、せっかくの模様が途中で切れてしまいきれいに出ない。
イーストウッドは身体が平たい形状の人で、サイズが大きいので、実にカッコよく出るのだ。

ああ・・・つい語ってしまった・・・
だって誰も知らない知識だからなあ・・・
















コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )

変動


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

最近古い映画を少しずつ観ている。
昔夢中になって、何度も何度も観た作品群だ。
個人的に高い評価を与え、人生の指標にもなっていた映画・・・

ところが今観てみると、評価を変えざるを得ないものがけっこうある。
あの頃と同じ感じ方が出来ず、おかしいな・・・こんなはずでは・・・と考えてしまう。

これは・・・
世の中が変わったのだろうか・・・
それとも自分が変わったのか・・・

僕より少し若い人、今の価値観の人にもお願いして観てもらい、その評価を聞いている。
それらの作品を初めて観る人だ。
ところがその結果、思ってもみなかった感想が出て、かなり衝撃を受けている。

もちろん世代の違いはあるであろう。
しかしそれだけではなく、この数年の価値観の変動が、自分の感じていたものより大きかったのも感じている。
過去にスタンダードとなっていたものを、ガラリと変えてしまった。
自分自身も変化しており、それは多分に時代の影響を受けてのことでもある。

いい事なのか、あるいは悪い事なのかも分からない。
変わらないものもあるのだろうが、驚くほど変わってしまったものもある。
その動きに追いつけなければ、どんどん自分が古くなっていく・・・

映画を通じて、それに気付けたことは大きい。
まだまとまりがつかないので、もう少し作品を観て、じっくり考えてみたい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ひとりの撮影


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

休日であるが、工場に出て商品の撮影をした。
誰も会社には出ていなくて、ずっとひとりで撮影していた。
いやー、余計な用事が入らず、仕事が実にはかどる。

天候が曇りで、窓から強い光線が入って来ないので都合がいい。
しかも工場が稼働していないので、LEDの照明も消したままで作業できる。
いい環境でじっくり撮影することが出来た。
たまにこういうのもいいね。


(iPhone 13 Pro)

今日はダナーフィールドを履いて行った。
天気が悪くなるという話だったので・・・
結局それほど崩れなかった。

ダナーのラストは、僕の足にあまり合っていないような気がする。
いくつか持っているが、実はどれもしっくりこない。
しっくりこないまま、それほど不快ではないので履いている状態だ(笑)

このダナーフィールドは、ダナーライトと比べると、全長が長くなっている。
今までのダナーは幅が広くて寸詰まりの傾向を感じたので、長めのダナーフィールドなら行けるかと思った。
しかしやはり同じように、ダナーに感じてきた共通の違和感がある。
ラストではなく、何か構造上の理由なのかもしれない。

まあそうは言っても、普段履いていて支障はないので、普通に愛用しているのだが・・・
ABCマートで購入した時は、少しタイトフィットに感じたのだが、すぐに馴染んできて、今はむしろ多少ルーズにも感じるようになった。
店員さんのアドバイス通り、このサイズにして正解だったと思っている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

恒例の


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

今年はまだ花粉症の症状が出ないな・・・
周りではもう鼻をグズグズさせている人も多いけれど、自分はまだ大丈夫だ。
ついに花粉症から脱したか・・・

と思っていた。
しかし甘かった。
2、3日前から急に目の痒みが酷くなり、くしゃみが連続して出るようになった。
目の周りがボソボソになっていると、家族からも言われた。

下手をすると、いつもより酷くなるかもしれない。
また恒例の花粉症が始まった。
マスク解禁とか言っているけれど、こりゃあ当分自分は無理だな・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ブラシ


FUJIFILM X100V

大きな画像

バブアーの欠点のひとつに、埃が付きやすいことがある。
オイルを何層にも塗り込んだ特殊なコットンが使われていて、かつてはベタベタしていて臭いもきついと不評であったが、現在のものは改良されていて、ほとんどそれは感じない。
しかし埃は呼ぶようで、ふと気付くと表面にチリや糸くずなどがくっついている。
しかも手で払っても、なかなか落ちてくれない。

外出から戻って、バブアーを脱いでハンガーに吊るすと、表面に細かい埃がたくさん付いているのが目につく。
これは大変と、手でサッサッと埃を払っても、生地の表面を多少移動はするのだが、なかなかそこから離れて落ちてはくれない。
ワックスにべとつきがあり、絡みついているように見える。

洋服用のブラシが必要だと思い、ネットで調べてみた。
やはりビデイルなど、ワックスドコットンのモデルを着ている人には、この埃が共通の悩みのようだ。
皆がそれを払い落とすための洋服用のブラシを使用している。
お勧めは馬毛のもののようだ。

ひとつ購入しようと思い検索してみると、グレードはピンからキリまであり、いいものはそれなりにお値段もする。
中級のものを購入しようと、良さそうなものを決めて、ポチする直前までいった。
しかし、まてよ、これに近いものが家にあるぞ・・と気付いた。

靴用のブラシである。
それも靴の表面の埃を落とすためのブラシは、柔らかい馬毛のものである。
探せば過去に買った靴用馬毛ブラシが3、4個あるはずだし、中には未使用のものもある。
お店で見て何となく買ってしまったのだが、考えてみればひとつあれば済むので、そのまま使う機会が無かったものだ。
こだわった作りのけっこう高価なものもあったはずだ。

それをひとつ持ってきて、バブアーの表面を払ってみたところ、見事に埃が取れていった。
これは具合がいいぞ。
ブラシで払ったところが、スッ、スッときれいになっていく。

靴用なのでブラシに幅と長さがあり、一度に広い面積を払うことが出来る。
靴用のブラシは大きさが重要で、大きいものほど使いやすいとされているのだ。
しかし特殊な生地のバブアーには、かえってこのくらい広い面積を払ってくれる方が、洋服用の細長いものよりいいかもしれない。

どこかにバナナくらいの大きさの、でかいブラシもあったはずだ。
次はあれも試してみよう。
喜んで埃を落としていたら、外でやってくださいと、Mrs.COLKIDから怒られた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

訃報


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

漫画家の松本零士氏が亡くなられた。
すでに2月13日に亡くなられていた事が、今日になって伝わってきた。
子供の頃影響を強く受けたので、けっこうショックを感じた。

多くの方が、松本零士氏と言えば、「宇宙戦艦ヤマト」とか「銀河鉄道999」などを思い浮かべるのであろう。
しかし実を言うと、氏が爆発的に売れてからのそれらの作品を、僕はあまり好きではない。
商業的な大波に巻き込まれて、才能を浪費させられているようにも見えた。

僕にとって氏の作品は、僕が小学生の頃に週刊少年サンデーに掲載された「戦場まんがシリーズ」がすべてである。
「スタンレーの魔女」を頂点とする、1973年前後に少年誌に発表された漫画作品である。
あの才気溢れる若々しい作品群が、個人的にはベストだったと感じている。
同じ戦場を舞台にした作品でも、後に描かれたものはあまり好きではなかった。

絵は粗削りでも、若くて強いエネルギーがあった。
何よりも構図が本当によかった。
枠を大胆に切り、その中に見事な配置でメカを生き生きと描く。
挑戦的と言っていいほど斬新で、絵に映像作品のような動きが感じられた。

サンデーコミックをボロボロになるまで読んだ。
表紙がちぎれて何冊か買いなおした。
だからその影響を、僕はかなり受けている・・と言えるだろう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

自宅にて


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

会社の仕事を家に持ち帰って、自宅のパソコンで作業している。
この週末を利用して、仕事に使う画像の加工を少しでも進めておこうと思った。
製造業の現場の作業では、なかなかそういうやり方は出来ないが、僕の仕事なら一部はそれが出来る。
会社のシステムと繋げているわけではないので、いわゆるリモートワークではないのだが・・・

実際のところ、普段このブログに載せている画像の加工処理と、やることはそれほど変わらない。
慣れたものである(笑)
実際にやってみると、自宅のパソコンの方が、画像処理を前提に揃えたものなので処理が早い。
やはりメモリが効いているのだろう。
会社でやるより快適である。

しかも同時にいくつかの作業が出来る。
データをコピーするのに時間がかかるので、その間ここを書いたり、ネットで調べ物をしたりしている(笑)
案外合理的である。

リラックスした格好で作業が出来るし、部屋の空調も自由に調節できる。
疲れてきたら少し昼寝をして、身体を休めてから再開すると集中力が蘇る。
何だかこちらの方が効率がいいし、身体にもいいような気がしてきた・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

得意先の担当者が、カメラマンを連れて新商品の撮影に来た。
カタログや通販サイトに載せる商品写真を撮るのだ。
スタジオを借りて撮影することも出来るが、今回は商品を上から俯瞰した絵が撮りたいと言う。
そういう設備がスタジオにはないので、工場まで撮りに来たのだ。

工場内なら中二階があるので、比較的高いところから撮る事も可能だ。
しかし撮影用の照明設備があるわけではなく、工場のLEDの灯りの下での撮影になる。
商品の上の面だけにその光が当たるので、後から色を合わせる修正作業に手間がかかる。

ところが撮影のスタッフは違う事を考えていて、屋外で撮影したいと言う。
工場の敷地内で、地面の上に何か敷いて商品を置き、背の高い台の上から撮るのだという。
工場内に自社で作った台がいくつかあるのだが、以前来社した時に、ここならそれが出来ると、目をつけていたらしい。
天気次第ではあるが、そのアイディア通りやってみることになった。

当日は少し風があったが、よく晴れた日であった。
社員が地面にビニールシートを敷いて、その上に商品を置いた。
経験上、下に敷くもので光が反射して商品の側面に色が着いてしまうので、このシートも無色のものを選んだ。

台の上に三脚を立てて、早速撮影が始まった。
念のために僕が予備の写真を撮ることになり、カメラを持ってきて、カメラマンの横で一緒に撮影した。
面倒くさいので僕は手持ちで撮ったが・・・

日差しが強いので、商品に強い影が出てしまい、コントラストが強くなり過ぎてしまう。
そこで日陰に商品を移して、光線の弱い場所で撮ることになった。
撮り出すと違うアングルからも撮りたくなり、台から降りて商品の周囲を移動しながら撮影したりもした。
冷たい風が吹く中で、結構長い時間の撮影となった。

翌日になり、自分で撮った分を現像してみた。
拡大してみて驚いた。
商品の表面に細かいチリのようなものが大量に乗っている。
風の強い日にしばらく屋外に放置したので、商品がチリや埃をたっぷり被ってしまったのだ。
老眼なのでよく見えず、撮影中は気付かなかった。

慌ててひとつずつPhotoshopの修正ツールで消していったが、量が多くて大変である。
解像度が高めのD850で撮影したので、それがはっきり分かってしまう。
画像の端から、モニタに表示できる範囲で区切って、順番に修正していったが、かなりの作業量である。
1枚あたり1時間以上かかってしまった。
いくつかのアングルで撮ったので、作業量もその何倍かになる。

屋外で撮影するとこういうことが起こるのか・・・
外っていろいろなものが舞っているんだな。
これは反省点として次回は覚えておかないと・・・
あのカメラマンも、今頃大変な思いをしていることであろう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

楽な靴


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

寒さも少し緩んできたように見える。
昨日はちょっと寒かったが、寒さもこれが最後で、この後は暖かくなるような話をしていた。
週間予報の気温を見ると、まだけっこう低い日もあるようだが、そろそろ肌で感じる厳しさが、和らいでくるのだろう。

今シーズンはブーツを履く・・と宣言していた。
ここにも画像を載せているが、週末には意識していろいろなブーツを履いている。
しかし普段は、もっぱらサイドゴアブーツばかり履くようになってしまった。

朝の忙しい時間に、いちいちブーツの紐を締める暇がない。
いや、無いわけではないのだが、サイドゴアの楽ちんな履き味を覚えてしまったら、紐を締めるのが面倒になってしまったのだ。
玄関でポンと足を入れて、そのまますぐに家を出ることの出来る、サイドゴアの安直さを知ってしまったわけだ(笑)

しばらく寒かったので、KEENのアンカレッジブーツとレヴェルフォーを交互に履いていた。
気温の緩んだ日には、もう少しスマートなターギーⅡチェルシーも履いたりした。
ブランドストーンはフィッティングがタイト気味で、脱ぐのが大変なので、あまり履いていない。

まあ気温が上がってくれば、また靴の種類も変わってくるであろう。
ブーツでは暑くて、短靴に切り替わるだろうし・・・
しかし考えてみると、スリップオンという手もあるな。
どうもそっちに流されそうな気がしてきた・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

参拝


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

時折行く赤坂の豊川稲荷東京別院は、正式には豐川閣妙嚴寺という曹洞宗の寺院である。
稲荷というと、多くの人が神社を連想するが、ここはお寺なのである。
そのため神社の参拝の作法である「二礼二拍手一拝」はここではやってはいけない。

そもそも江戸時代以前は、神社と寺院の区別はあいまいで、人々はそれほど意識せず信仰していた。
実際神社の中に寺院があったり、その逆もあったりしたという。
それが明治維新の際の神仏分離令により、はっきり違うものとして区別されるようになった。

そのため一般には寺院の稲荷に対し、間違って二礼二拍手一拝で参拝しても、それほど問題にはならないようだ。
お祈りする気持ちさえあれば、どちらでも構いませんよ、と多くのお坊さんが言われるらしい。
ところが、この豊川稲荷だけは別なのだという。

ここは豊川ダ枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)という女性の神様を祀っている。
もともと人肉を食べるという恐ろしい夜叉の性格を持ち、それが改心して人々に福を授ける神様になったと言われる。
パワーが強いので注意が必要であるが、ちゃんと礼儀をわきまえた人には強い福を与えてくれるので有名である。
愛知県豊川市にある豊川稲荷の本山は、日本三大稲荷のひとつで、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といったそうそうたるメンバーが御祈願している。
江戸時代に大岡越前守忠相がこちらにご分霊したのが東京別院のもとになっている。

神社ではなくお寺なので、いずれにしても参拝は二礼二拍手一拝ではない。
ところが稲荷という名称と、敷地内に沢山ある狐の石像から神社だと思い込み、二礼二拍手一拝をする人が少なからずいる。
行くたびに必ず見るので、かなりの比率でいるはずだ。

寺院という事を意識して、僕は合掌一礼で参拝していた。
しかし本殿の前で順番を待ってると、前の人が堂々と二礼二拍手一拝をする。
初詣で本殿の前に並んでいた時など、元日の午前0時を過ぎて、いよいよ新年のお参りが開始になった時、先頭にいた人がパーン、パーンと手を打った。

他の人たちは皆、心の中で「それは違う。あなたは間違っている・・」と言いたくて仕方が無いはずだ。
Mrs.COLKIDなど、はっきり発言するタイプなので、どこかから来た中年の女性の一行に、ここはお寺なのでそのお参りの仕方は違いますよと、実際に指摘したらしい。
女性たちは驚いて、大変だ、もう一回やり直そうかしら・・などと話していたという。

ところが聞いてみると、豊川稲荷の場合、合掌一礼というのも違うらしい。
豊川稲荷の参拝の方法というのがあって、それは次のようなものだという。
1. 合掌して御宝号「帰命頂礼(又は南無)豊川 枳尼眞天 」(キミョウチョウライ トヨカワダキニシンテン)と三唱
2. 御真言「尸羅婆陀尼黎吽娑婆訶(オンシラバッタニリウンソワカ)」と七唱
3. 願いを込めて黙想・祈念

知らなかった・・・
僕も間違っていた。

Mrs.COLKIDに聞いたら、そんなの常識だと言わんばかりで、いつもちゃんとそうしているという。
こんな長いお経は覚え切れないと言うと、本殿の参拝する場所にも、こうするようにとちゃんと書かれているそうだ。
道理で参拝するのに時間がかかる人がいて、何分間も場所を独占して何やらモゴモゴやっている。
早くしてくれないかなあ・・なんて後ろで思っていたのだが、ちゃんと正式に唱えていたのか・・・

ウーム・・今まで知らずにただ合掌して頭を下げるだけであった。
これではちゃんとしたご利益をいただけないのではないか・・・
しかし覚えるのも大変であるが、この回数を唱えるとなるとかなり時間がかかる。
早口で唱えられるように練習しておく必要があるな・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ビーン


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

先週会社の帰りに、L.L.ビーンの直営店に寄って何点か買い物をした。
セールを開催していたのだ。
このセールが終わると、価格改定があり、多くの品目が値上げになると聞いたので、その前に買っておこうと思った。

結局お店に2回行って、5着ほど購入した。
季節の変わり目ということで、けっこう値引かれていて、安く買うことが出来た。
L.L.ビーンの服は、丈夫で長持ちするので好きだ。
アメリカ的で大味ではあるが、そこがまた魅力である。

Mrs.COLKIDによれば、比較的安めのアウトドアブランド・・という印象を持っているらしい。
まあ確かにヨーロッパ志向の人には、少し田舎臭く見えるのかもしれない。
ブランドものというより、実用に徹した製品を作る会社である。
実際ネットを見ても、米国内ではユニクロ・プラス・アルファくらいの地位にあると書かれていた。

もう30年以上前なのだが、海外通販で同社から毎月のようにものを購入していたことがある。
同社が日本に進出してくる少し前の頃の話である。
まだインターネットが普及する前で、今ほど簡単に海外で売っているものを入手することが出来なかった。
海外の雑誌を見て、掲載されている広告をもとに、いくつかの会社にFAXでカタログを請求してみたのだが、その中にL.L.ビーンもあった。

突然の日本からの要求にもかかわらず、すぐに対応してくれて、程なくカタログが送られてきた。
恐らく僕以外にも、国内にそういう人がいたのだろう。
そこには、当時の日本ではあまり見ることの出来ない、新しい世界があった。
面白くてカタログを隅から隅までじっくりと読んだ。

欲しいものをリストアップして、カタログに綴じ込んである注文用紙に記入しFAXで送る。
すると数週間で製品が送られてくる・・という具合である。
海外の何社かからカタログを取り寄せて購入してみたが、その中で同社は品質や対応が安定していた。
ここは信頼できると判断し、頻繁に取り寄せるようになったのだ。

僕が海外の会社に注文書を送るのを、周りの人達は少し離れて傍観していた。
米国から段ボール箱が届き、中から様々なグッズが出てくるのを見ると、皆の目の色が変わった。
当時こういった製品は、日本ではあまり見たことがなく、とても新鮮に見えたのだ。
そもそも外国から個人に荷物が届くこと自体が珍しい時代であった。

最初は、通販なんてどんなものが来るか分からないとか、カードでの支払いなんて騙されるので危険だ・・といった否定的な意見が多かった。
しかし毎月のように箱が届き、中から見慣れないものが出てくるのを見て、羨ましくなったのだろう、皆が自分も欲しいと言い出した。
結局僕が各人の希望を集計して発注するようになり、いちいち英語のカタログに出ている品物の説明まですることになった。
発注量が増えたので、ダンボール箱も大きいもので送られてくるようになった。

L.L.ビーンくらいの大手なら、その当時でも、世界中の個人の顧客に向けての通信販売の仕組みがしっかり出来上がっていた。
そもそも米国では、はるか昔からこういう販売方法が発展している。
とにかく土地が広く、辺境には未開拓の地も多かったので、簡単にものを買うことが出来なかったのだ。
西部劇でも時折見るシーンであるが、町まで馬車で出かけて行き、雑貨屋にあるカタログを見て注文する・・という形が当時から定着していた。
信頼関係で成り立つ商売なので、意外に詐欺が少なく、確実に品物が送られてくる。

僕は1800年代の馬具メーカーのカタログを研究資料として集めていたが、基本的に通販が前提に作られており、すべての商品に印刷向けにペン画で描かれた絵が入っている。
アンティークのオークションなどで、当時の実際の品物を入手すると、細部は絵とは違ったりもしたが、その辺は許容範囲として黙認されていたのだろう。
機能さえしっかりしていればそれでいい・・という事である。
日本人から見れば大雑把というか、おおらかに見える国民性も、土地の広大さと関係があるのかもしれない。

L.L.ビーンの服は、厚手のしっかりした生地を使い、丈夫に作られているのが特長である。
30年ほど前に母親に頼まれて、ベロア調の生地のパジャマを取り寄せたことがある。
暖かくて本人も気に入って着ていたが、それが現在も何の問題も無く着られて、冬の寝巻きとして重宝しているという。
洗濯してもヨレヨレにならず、今でもしっかりしていると言っていた。

バブアーのコーデュロイの襟の話を何度かしたが、L.L.ビーンのジャケットにも、やはり襟だけコーデュロイのものがある。
この前書いた通り、このデザインはハンティング・ジャケットの典型のひとつで、L.L.ビーンを代表する製品にもなっている。
考えてみれば、僕は当時からそれを取り寄せて着ていたのだった・・・
ビデイルのようにくすんだ色ではないので、すぐにゴンゾーには結びつかなかった(笑)

しかし颯爽とそれを来て会社に行ったら、社員から、変わったセンスですね・・・と言われたのを覚えている。
身近にそんなものを着ている人はいなくて、かなり特殊なデザインに見えたようだ。
それが今ではごく当たり前のものとなり、会社の帰りに簡単に買うことが出来るようになった。
30年ほどの間に、けっこう日本人の生活も変わったんだな・・と感じる。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

同好の士


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

大きな画像

今日来た得意先の人は、何とバブアーを着ていた。
30代後半くらいの人だ。
黒いジャケットを脱いで、正面の椅子の上に乗せた時点で、目が釘付けになった。

あのチェックの裏地は・・・
黒っぽいのでよく見えなかったが、襟を見るとコーデュロイだ。
ロイヤルワラントが3つ見えた。

「それ・・・バブアーですか」
「え・・はい、そうです」
「ビデイルですか」
「いえ、ビューフォートです」
「ノンワックスですよね」
「はい、ワックスのも持っているんですが、奥さんに不評で・・・(笑)」

それから話が弾んだ。
自分もバブアーを2着持っている事を伝えた。
着こなしが難しい事で意見が一致した。

奥さんから、工事現場の人みたい・・と言われるという。
鬼瓦権造のことを聞いたら、やはり知らないという。
想像通り、ブームには世代も関係しているようだ。

「いやー、今日はバブアーのことを話せるとは思いませんでした。会社でも誰も分からなくて・・・」
お客様は大満足の様子で帰って行った。
バブアーは大活躍だ(笑)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

疲労の週末


Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

大きな画像

週末にカメラを持って都内をうろついた。
いつもの50mmf1.2と、24mmf1.8を持って行った。
使わなかったけれど、トラベラー三脚もバッグに入れた。

この装備だと重いので、リュックだと参ってしまう。
キャリーバッグに入れて引いて行った。
それでもかなり疲れた。

あの不自然な体勢で、ずっとキャリーを引いて歩くのは負担が大きい。
最後は疲れてげっそりしてしまった。
まあリュックで行くよりはマシなのだろうが・・・

考えてみたら、かなりの距離を歩いているのは確かなのだ。
新宿のビル街を行ったり来たりした後、日比谷周辺を歩いている。
ウォーキングとしても、けっこうヘビーなコースである。
そこにこの重量級の装備なのだから、疲れて当たり前か・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ