左右非対称


LEICA X1

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最も長い時間、見ることになる自動車の姿とは、前を走る車のリアビューかもしれない。
一瞬で通り過ぎてしまう対向車と違って、ドライバーはそれを長時間に渡り見続けなければならない。
このアングルから見たデザインを格好良くすれば、その車はヒットするとも言えるだろう。

大抵の車のデザインは、左右対称に出来ている。
厳密に言えば、ネームプレートの位置など、細部では完全な対称にはなっていない。
しかし後ろから見た時に、ほとんどの車は中央から左右に向かって同じラインが延びている。
それは、安定感のある好ましい工業製品のデザインとして目に映る。

自動車をどのようなデザインにしようと、それはメーカーの自由である。
何も左右対称に作る必要は無い。
実際に非対称のデザインの車がある。
N社のCという車がそうだ。
輪郭こそ左右対称だが、窓の形が非対称にデザインされている。
他の車がやらないことをやったという点で、このデザインは評価されて然るべきなのだろう。

しかし、メーカーの方や、ユーザーの方には大変失礼な言い方になるかもしれないが、個人的にはこの車のリアビューを非常に苦手としている。
単にデザインの好みの問題なら、何もここには書かない。
前を走っている車のデザインが、左右対称ではないという事自体が、生理的に受け入れられないのだ。

実はこの車に前を走られると、気持ちが不安定になり、はては運転がおぼつかなくなってくる。
不思議なことに街で見かけた時はそうは感じないのだが、走行中に前を走られるともういけない。

単なるデザインだけの問題なので、自分でも不思議なのだが、何というか、片方の肩に重い荷物をぶら下げられたような気分で、肩がこり疲労を感じるのだ。
運転中は自分の車の左右のすべりを敏感に体で感じ取っているから、視覚的に非対称なものが目の前にあると混乱を生じるのかもしれない。
抜いてしまいたい衝動に駆られるが、それも危険なので、逆に自分の車を停めて先に行かせたりする。

前述の通り、車のリアビューは、否応なくずっと見続けなければならず、しかも先行車ということで、その動きにも注意を払っていなければならない。
それが見たくないデザインなのだから、これはもう、大袈裟に言えばある種の拷問と言っていい(笑)

馬鹿げているようにも思うが、そんな事を感じるのは僕だけだろうか?
まるでテレビの「モンク」そのもので、ある種の精神病なのではないかとも思えてくる。
しかし世界中に左右が「非対称」のデザインの車がほとんど無いことを考えると、案外同じような感想を持っている人は多いのではないだろうか?
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深い眠り


LEICA X1

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見たかった番組があり、夕食後ソファーでテレビを見ているうちに、つい寝てしまった。
起こしてくれればいいのに、そのままぐっすり寝入ってしまい、気付いたら翌日になるところであった。
何時間寝ただろう?
今日は遅いので、これからベッドに入ろうと思うが、あれだけ寝てしまうと、今晩は眠れないのではないかと心配だ。

X1で撮った写真が溜まっているので、しばらくモノクロに戻す。
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無事終了


D3X + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED

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何とか無事に式は終わった。
朝になって新郎から電話がかかってきて、急遽DVD再生の時に解説をお願いしたいという話になった。
乾杯の挨拶も頼まれており、何度もマイクの前に立つことになり、食事どころではなかった。

まあしかし、DVDは思いの外好評でほっとした。
久しぶりの結婚式参加で驚いたのだが、音響や映像を管理する調整卓ルームが別に用意されていて、二人の技術者が披露宴の間、付きっ切りで調整している。
会場の上の方に大きなガラス窓があって、そこから進行具合を監視しているのだ。

当然大きなスクリーンに映像を映し出す設備は整っているし、PAも本格的で耳が痛いくらい強い音を出している。
新郎新婦の子供の頃の写真などをもとにして、二人の出会いなどを描いた映像作品がしっかり出来ており、披露宴の最初と最後は映画を見せる形になっている。
内部のチャペルでの結婚式では、専属カメラマンが大きなビデオカメラで撮影していたが、その映像をもとにすぐに作品が作られ、何と披露宴の終わりには早くもそれが上映される。

慣れた手つきでプロが仕上げた作品の合間に、僕の初めて作ったDVDを再生することになり恥をかくかと思ったが、巨大な機械を動かすシーンなど見所があったのと、嫌がる新郎に無理やり演技させたのが受けたようで、会場の人たちは盛んに感心しており、意外に好評であった(笑)
画質はDVDなので知れているが、新郎の横顔にピントを合わせバックをぼかすシーンなども多く入れたため、調整卓にいるプロは、一眼レフで撮っているのに気付いたかもしれない。

いくつか気になったこと、発見したことをあげてみる。

・ご祝儀袋がいつの間にか青やピンクのカラフルで派手なものが主流になっており、白いシンプルなものを探すのに苦労した。個人的には色物は好きではない。

・数十万円出して頼んだという結婚式専用のプロカメラマンは、D2Xsにサードパーティ製のレンズを付けたカメラを使っていた。ストロボはほとんどすべてバウンスで撮っていた。僕は撮る気はなかったが、いつもの癖でついつい撮影してしまい、持って行ったライカX1の4GBのカードを使い果たしてしまった。

・引き出物はカタログギフト式で後から選ぶ形になっていた・・が、そのカタログというのが厚みのあるアルバムになっており、重くて持ち帰るのに苦労した。軽くするためのカタログギフトだと思うのだが、これでは意味が無いのではないか?しかも例によって、見ても欲しいものはひとつも無いという・・・(笑)

以上。
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犬の自殺


D90 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8

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犬も自殺するという話を読んだ。

様子がおかしいと病院に連れてこられた犬を、獣医師が検査したところ、末期の癌であることがわかった。
犬をかわいがっている飼い主に、そのことを告げたところ、飼い主は強い衝撃を受け悲しんだ。
最期が苦しむようなら安楽死も考えてやりたい・・などと話し合い、その日は犬を連れて帰った。
ところが翌日、犬は突然家のドアから走り出て、道路を走ってきた車の前に飛び出し、轢死してしまった。

長年飼ってきたのに、今まで家から飛び出すなどということは一度も無く、どう考えても自殺にしか見えなかったという。
犬というものは、獣医師が病状を飼い主に話している間、下を向いたりしながらじっと様子を窺っているのだそうだ。
以来その獣医師は、病気が重い時は、診断の結果を犬の前で話さないようにしているという。
言葉を理解しなくとも、恐らく犬は愛する飼い主の精神の動きを敏感に読み取っているのだろう。

犬は特殊な能力を持っており、飼い主の行動を離れた場所から察知する・・という話は有名だ。
しかしそれにしても、犬が自殺などするものであろうか?
絶望のあまり、生きていく辛さより、死ぬことを選んだというのだろうか?
病気が脳に達し、一時的に精神錯乱状態に陥り、道路に飛び出して行っただけにも思える。

そもそも自殺という行動をとるには、生に対しての死という状態を、犬が認識していなければならない。
仲間が車に轢かれて動かなくなったのを見て、そのような状況が起こり得る事を知っていたとしても、死ぬということがどういうことなのか、犬は理解しているのだろうか?

どのような動物も死を恐れるし、それが暗く悲しいことであると、彼らは本能的に知っている。
そのように恐れている死を、生に執着する本能を打ち負かし、あえて選択することなどあるのだろうか?
少なくとも僕の飼ってきた犬たちは、死を前にした時、仕方ないのだという表情を僕に残し、運命を受け入れて死んでいった。

もし犬が悩んだ挙句に自殺したのだとしたら、それは精神面で極めて高度な発達を遂げた生物の証であろう。
集団で川に飛び込むネズミなどは例外として、人間以外に自殺などする動物はいない。
自殺という風習を持つか否かは、精神的に高度な生物とそれ以外とを区別するラインにも見える。
犬は、人間に可愛がられ、家族のように愛情を注がれて育てられるうちに、そのラインを超えて高度な生物の仲間入りを果たしたのだろうか。
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意外にも


D3X + PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED

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iPadが届いて、早速Mrs.COLKIDが毎日のように使っている。
僕の母親の住むマンションに持って行き披露したところ、意外にも母親が強い関心を示したという。
指で液晶の表面を斜めに擦るだけで、文字がスムースに大きくなるところが気に入ったらしい。
1台欲しいようなことまで言っていたという。
噂には聞いていたが、iPadが年配の人たちに好評だというのは事実らしい。

お年寄りの場合、電子的な機械であることが、拒絶反応を起こす理由だろうと思っていた。
しかし必ずしもそういうことではなく、今までのパソコンは文字やボタンが小さくて扱いづらいことが、大きなネックになっていたようだ。
iPadを見て、これなら自分でも使えるのではないかと感じたのだろう。

僕の母親の場合は、年齢の割りに積極的で、パソコンが使えないという事に対して危機感を持っている。
74歳ではあるが、教えてみると結構キーボードを覚えるし、多少時間はかかるが、宅配便の伝票などは自分でパソコンで打っている。

近い将来、日常の買い物もパソコンを通さないと注文できない時代が来るのではないか・・そういう恐れを強く抱いているようだ。
その際に無力な人間になりたくない、という思いがあるのだろう。

普段のちょっとした買い物を、Mrs.COLKIDにネットで注文して欲しいとよく頼むようだが、日本で売っていないものを海外から簡単に取り寄せてしまったり、あるいはブランドものをデパートで買う半分の値段で購入できたり・・・そういう事実に驚き、これは大変なことになると実感しているのだ。
自分だけの力で、普通にネットで買い物が出来る・・というところまで、何とか持って行きたいようだ。

もっともこういう事は、得手不得手がある。
母親はかなり適応能力の高い方だと思うが、メニューの階層構造が理解できないようで、時折自分がどこにいるのかわからなくなる。
フォルダを見ると、この貝殻みたいなのが出てくるとわからない・・と言っている(笑)
亡くなった父は超が付くほどのリアリストで、非常に論理的な人だったので、もしまだ元気で、もう少し若かったなら、極めてパソコンに強かったのではないかと思う。
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編集中


D3X + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED

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ただいま動画編集中(笑)
・・のため、ここを更新できない。
申し訳ない。

結婚式場が、映像の内容をあらかじめチェックするのね。
考えてみれば当たり前か・・・
とんでもない内容で、場が白けて取り返しのつかない事になったら大変だし、選挙等の宣伝に使われるのも困るだろうから・・・

だから前日に見たいと言っているけど、そんな事言われても間に合うのだろうか・・・(汗)
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緊急


D90 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8

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僕がD90で作った動画作品を見て、次の日曜日に結婚する人から、式場で放映する動画を作って欲しいと言われた。
新郎が働いている姿を撮影して、披露宴で見せることになったのだ。

しかし日曜日というと、もう時間が無いではないか。
今日はもう夜だし、明日から数えると3日間しかない。
土曜日は当人は結婚式の準備で忙しいから、明日と明後日で、すべて撮影しなければならない。
それを持ち帰って、夜を利用して自宅で編集するわけである。

僕は土曜日も出社なので、昼間は何も出来ないし、日曜の結婚式には僕も出席しなければならないのだ。
何とも忙しい話である。

まだ編集ソフトを使い始めて数日で、一度もDVDに書き込んだこともなく、式場の機材がそれをうまく再生できるのかさえわからない。
とりあえず自宅のDVDプレイヤーで、再生の実験をする必要がある。
まったく、いつも切羽詰った感じの仕事ばっかりだ(笑)
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スチル


D90 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8

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動画専用に買ったD90であるが、普段から動画ばかり撮っているわけでもないので、スチルカメラとしても使うことにした。
これでD2Xを引退させて、会社から自宅に持って帰ろうかと考えている。

とりあえずD90で何か撮ってみようと、レンズを付けて外に出てみた。
会社には古いレンズしか置いてなく、仕方なく旧型のAFマイクロニッコール60mmF2.8を付けた。
普段、機械の部品などの撮影に使用しているレンズで、Dタイプになる前であるから、かなり以前に(もちろん新品で)購入したものだ。

実はけっこう気に入っているレンズで、一度修理にも出している。
機材を山のように持っているにもかかわらず、ほとんど放りっぱなしの僕が修理に出したということは、それなりに大切にしている証拠である(笑)
まあ、ニコン製品はあまり故障することはなく、実は僕の不注意でレンズを三脚ごと地面に落下させて壊してしまったのだが・・(笑)

優秀なマクロは多いと思うので、今更このレンズだからどうだという事もないのだろう(もっともDタイプは今でもカタログに載っている)が、仕事の上では非常に役に立っている。
たとえば機械のベアリングが壊れて、そのパーツの型番が知りたい時、表面に小さく型式が刻印されているのだが、油で汚れている上に傷だらけで、ほとんど判読不可能なことが多い。
老眼だからと言われそうだが、若手に読ませても首をひねる。
たとえ文字が見えたとしても、たとえばSと5などはほとんど判別できないのだ。

そういう時、三脚で固定したマクロレンズでベアリングを撮影し、画面で拡大すると、実に明確に型番を読み取ることが出来る。
浅く見えた刻印も、拡大して見てみると、かなりしっかりと刻まれているのがわかる。
その画像を見た人は、例外なくこんなにはっきりと見えるのかと驚く。
Sと5もはっきりと区別できる。

K師匠も老眼が進まれてから、部品の本体に貼られている小さな銘板や電子基板、配線などをデジタルカメラで撮影、記録されることが多くなった。
部品の裏側に書かれていて読みようの無い文字も、何とか隙間からカメラを入れて撮影すれば、パソコンで拡大して見ることが出来るのだ。
マクロレンズを付けたデジタル一眼レフカメラは、かなり有用な工具・・と言ってもいいだろう。

外に出てみると、トンボが何匹か羽を休ませていた
飛んでいるトンボを撮るのは技術がいるが、とまっているトンボは簡単には逃げないので、非常に撮りやすい被写体だ(笑)
マクロ撮影や超望遠の撮影では、APS-Cのカメラは画角が望遠側に変わってくれるので、何かと使いやすい。
DXフォーマットの新しいボディを、ひとつ持っていてもいいのかなと思った。
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桜の主


D3X + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED

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会社の桜の木に毛虫が出始めていると、近所のおばさんから指摘された。
虫は辺りに散らばり被害をもたらすので、発生したらすぐに対処しなければならず、みな普段から気にかけて見ているのだ。
早速業者に消毒を依頼し、そういう事を得意とする社員が、様子を見ようと梯子で桜の木に上った。
被害を受けている枝を、鋏で切り落とそうと思ったのだ。

ところが程なく「ギャッ」という悲鳴が聞こえた。
半ば飛び降りるように、社員が高いところから地面に下りると、そのまま逃げるように桜から離れてしまった。

何かと思ったら、ヘビが一匹、上の方の枝にからまっていたのだそうだ。
知らずに上がって行ったら、顔から数センチのところで目と目が合ったという。
下から見上げてみると、ホースくらいの太さのものが、枝に巻きついているのが見えた。
美しく青竹色に輝く、1メートルほどの若い青大将だ。

ゆっくりと枝の上を移動している。
そのうち枝の先端部に到達してしまい、どうするか悩んでいたようだが、引き返して下りてきた。
写真を撮ろうと思い、事務所からカメラを取ってきた。
ところが、ストロボを試験的に数回光らせたのが、ヘビは気に入らなかったらしく、途中で止まって舌を出しながら様子を窺っていたが、また上へと戻っていってしまった。

桜の木の上の方にも、アマガエルなどがいるようなので、それを餌にしているのかもしれない。
しかし木に登るなんて、蛇にとっては逃げ場の無い危険な棲み処のようにも思える。
地面に下りても短い芝があるだけで、体を隠すことが出来ない。

翌朝出社した時に桜の木を見たら、ちょうど太い幹のところを、ヘビがよじ登っていくところだった。
うろこに覆われた体が艶かしく光って、水に濡れているように滑らかに見える。
器用に幹の表面に吸い付き、文字通り蛇行しながら上っていく。
どうやら本当に、この桜の木を餌場としているようだ。

社員の間でも、桜のヘビのことが話題になっていた。
ヘビを嫌う人は多く、普段怖いものは無いというような人が、ヘビを見ただけで震え上がって逃げてしまうこともある。
しかし、だからといって殺してしまうのも避けるべきだ・・という意見が多い。
明日の朝は、消毒の業者がやってくるが、ヘビのやつ、うまく逃げおおせるだろうか?
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ちなみに・・・


早くもカエルが使っています。
皆さんも流行に遅れないように・・・
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動画編集


D3X + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED

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大雨になる予報であったが、どこかに行ってしまったようで、時折雲の間から陽が射した。
今日は日中外出。
帰宅後また昨日の続きで、動画の編集に勤しんだ(笑)

会社の機械の動きを撮影したが、最初から難易度の高い素材であったようだ。
というのも、一定のリズムの繰り返しで動くものなので、適当にシーンをつないでそのリズムが崩れると、非常に見苦しくなるのだ。
そのリズムがスムースに流れるように編集しなければならない。

つないで再生して、おかしかったら再度編集をやり直し、微妙に長さを変えてみる。
リズムの乱れがなくなるまで繰り返すのだが、その単位が約0.04秒という細かいもの。
再生してみて、ほんの僅かにつながりが悪いと思ったら、0.04秒単位で前後させるとピタッとくるポイントがあるのだ。

こうなるとこちらのリズム感も問われてくるが、あいにく僕はその才能に乏しい。
仕方なく機械の動きに合わせて、パン、パン、パン・・・と手をたたきながら、再生を繰り返した。
人が見たら何と思うか・・・(笑)
あまりに何度も再生を繰り返したため、目も耳も手も、疲れ果ててしまった。

3分半ほどの動画作品に収めたが、最初から最後までそのリズムで通し、最後に機械が停止して静寂が訪れて終わる・・という形にした。
その短い時間に48カットも使用した(笑)

疲れたが面白かった。
黒澤が編集ほど面白いものはないと発言していたが、(レベルは大分違うが)その意味がようやくわかった。

それにしてもシーンからシーンへの移行時に、画像を重ね合わせたり・・という効果がいとも簡単に行え、気に入らなければ何度でもやり直せる。
こういうことは、昔だったらプロ用の高価な機材でないと出来なかった。
この世界もずいぶんと進んでいることを実感した。
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かかりきり


D3X + PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED

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今日は新しいソフトにかかりきりで、ここを更新する時間が無い。
動画の編集はすごく面白い作業であるが、フレーム単位で切り貼りをして、その結果を何度も見直すため、想像以上に時間がかかる。
また疲労度も高い。
でもやめられないほど面白い(笑)

そういえばMrs.COLKIDもiPadが届いたみたい。
保護フィルムを買っていないので、まだ動かさないのだと言っていた。
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今になって


D3X + PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED

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なぜ?と驚かれるかもしれないが、今になってD90を購入することになった。
僕にとっては非常に中途半端なグレードの製品である。
実は仕事で必要になったのだ。
急遽ネットで注文し、それが今日届いた。

顧客に新型の機械の動きを、動画で見せることになったのだ。
パテントも絡んでおり、技術を盗むことで食っている日本人(今でもそういう人がいる)もいるので、気軽に実物を見せるわけにはいかない。
そこでパソコンで簡単な動画を見せるに止めることにしたのだ。

当初は、デジタルビデオの安いものを購入するつもりでいた。
しかし購入直前、K師匠から、動画の撮れるデジタル一眼レフにしてはどうかと指摘を受け、考え直した。
たしかにそれほど価格は変わらないし、様々なレンズが使用できる一眼レフカメラの方が、後々面白い。

ご存知の通り、この分野はキヤノンの方が進んでいる。
しかしレンズ資産を生かすという意味で、キヤノンを買うのでは意味が無く、ニコンを購入する以外の選択肢は考えなかった。
とりあえず写ればいいので、候補としてD90とD5000を考えたが、リアの液晶の良さで1万円ほど高いD90を選んだ。
つまり動画撮影専用にD90を購入したのである。

D90は、D3Xの10分の1の価格という廉価な機種ではあるが、届いた製品を箱から出してみて感心した。
非常におさえどころがよく完成度が高い。
今までこのクラスの製品をあまり知らなかったので、ニコンとはこういう見事な製品作りをするメーカーなのだと改めて知った(笑)
マニュアルを見ても、写真のベテランが読んでも納得のいくもので、同時にエントリークラスからのグレードアップ組も満足させる絶妙な内容になっている。

ところでそのマニュアルに、動画についての解説がほとんど無い。
別の冊子になっているのかと箱の中を探したが、そういうものは見当たらない。
分厚いマニュアルの中で、動画に関してはほんのわずかしか出ていないのだ。
如何に力を入れていないかがわかる(笑)

とりあえずDXレンズの17-55F2.8を付けて、撮影してみた。
ところが、あまりの面白さに夢中になってしまった。
こんなに動画の撮影が面白いとは思わなかった。
昔、日本アニメに行って絵コンテ帳を買ってきたが、また絵コンテを描きたくなった。

ライブビューの最中にOKボタンを押すと、映っている画像が動画として記録される。
三脚で固定し、じっくりと構図を決めて撮影する。
ピントはマニュアルになるが、それもまた面白い。
動きの速い被写体で画面が歪む不具合が出るらしいので心配していたが、今回機械の動きを撮影する限りでは問題は出なかった。

僕が汗だくになり、目を輝かせて撮影していたので、何かあったのかと社員から聞かれるほどであった(笑)
すぐにMrs.COLKIDに電話をかけて、秋葉原で動画編集のソフトを買ってきてもらった。
そちらはこれからインストールするところ。
追ってレポートする。
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故障


D3X + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED

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日光に到着した夜、カメラを持って、東照宮まで行ってみたことを書いた。
考えてみれば、東照宮といえば、日本屈指のパワースポットである。
夜は百鬼夜行だろう。
本来なら、不用意に立ち入るような場所ではない。

ひとり五重塔の前に立ち、写真を撮ろうかと三脚を立てたところ、急にヘッドが動かなくなった。
ある角度でカメラが固定されてしまい、びくともしないのだ。
ヘッドが壊れるなんて、初めての事なので驚いた。

RRSのヘッドは、ボールの動く硬さを調整するノブが付いているが、暗闇での操作なので、間違って強く締めてしまったのだろうか。
ノブを緩めようとしたが、ガチガチに締まっており、まったく動かない。
カメラを手で強く叩けばわずかに動くが、何度も叩いて角度を変えていくしかなく、これでは使い物にならない。

途方にくれて側のベンチに座り、カメラをクランプから外し、ヘッドをしばらくいじってみた。
しかし、どうやっても直りそうに無い。
プライヤーでノブを掴んで強制的に回すしかないという結論に達し、今晩の撮影は終了して宿に引き返すことにした。

鳥居の前で一礼をし、夜の東照宮を後にした。
三脚の予備は持ってきていないので、直らないと明日の撮影にも支障が出る。
困ったなあ・・と思いながらも、何か薄気味の悪いものを感じ、Mrs.COLKIDと無言で歩く。

案の定・・というか、部屋に戻ると、三脚はあっさり直ってしまった。
手でちょっと触れただけで、ノブが簡単にくるりと回り、ボールの動きが自由になった。

あなたはお化けのせいだとブログに書く気でしょうけど、部屋が外より暖かくて直っただけだわ・・と先を読んだMrs.COLKIDに言われてしまった(笑)
まあ、そうかもしれない。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない(笑)
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ババ抜き


D3X + PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D

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毎朝通る道に小学校がある。
僕の前をちんたらと走っていた車が、その学校の職員専用駐車場に曲がって行った。
きっと小学校の先生なのだろう。
僕も教員の免許を持っており、学生時代に教育実習に行ったので懐かしく思った。

ふと、亡くなった伯父から聞いた話を思い出した。
終戦後の日本が、やっと落ち着きを取り戻した頃、伯父は、小学校時代の担任の先生のお宅を訪ねた。
詳しい経緯はわからないが、年賀状か何かをきっかけに、懐かしさから一度挨拶に伺いたい・・という話になったようだ。
上がってお茶でも飲むようにと言われ、伯父は先生のお宅へ上がった。

先生は、年をとったためか、以前より物静かな人になっていた。
その奥様も、やはり小学校の教員であった。
他には家族はおらず、二人きりの教師夫婦の家に、伯父は伺ったのだ。

一通りの挨拶を交わした。
懐かしい、変わっていないという感想を述べあった。
しかし、そこまでで、会話が途切れてしまった。
先生は表情を変えることもなく、黙って座っている。

時折、思い出したように、そういえば○○君はどうしているかな・・などという話題が出る。
しかし、その話が続くことは無く、また無言の時間が訪れる。
先生と奥様と伯父の三人が、黙りこくったまま、向かい合って机に座っていた。

奥様が出してくれたお茶をすすりながら、伯父は、これは困ったな・・と思っていた。
ふたりで静かに暮らす教育者の夫婦と、戦争から帰還し、社会に揉まれて生活している自分とでは、流れる時間に違いがありすぎる。
共通の話題が何も無いのだ。

苦痛に感じるほどの無言の時間が続き、伯父は弱り果てていた。
だいいち、二人には会話をしようという意思があまり感じられない。
もしかすると自分は、招かれざる客だったのではないか?

すると、さすがに間をもてあましたのか、奥様が
「ババ抜きでもしましょうか」
と唐突に言った。

「え・・バ・・ババ抜き?」
面食らった顔の伯父をよそに、奥様は引き出しからトランプを出してきて、それを机の上で三等分しはじめた。

おとなが・・・三人で・・・ババ抜き・・・
伯父はその展開に半ば呆然となりながら、先生が無言で突き出したその手から、カードを一枚引き抜いた。
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