胸ポケット


SIGMA DP3Merrill

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胸ポケットのないシャツは嫌いだ。
胸ポケットがないと、本当に不便だ。

パスモで改札を通ると、無意識に胸ポケットにパスモを入れる。
そこに胸ポケットがないと、完全にリズムが狂う。
何度か入れようとして、手が空振りして初めてポケットが無い事に気付く。
仕方なくジャンパーやジーンズのポケットにパスモを入れる。

次に改札を出る時に、同じ過ちを繰り返す。
無意識のうち胸のポケットに手が行き、またも空振りする。
目の前が改札なので、慌ててどこに入れたか、あちこちのポケットを探さなければならない。

帰宅して、ジャンパーに入れたまま忘れて、ハンガーにかけてしまうこともある。
翌朝になってパスモがない事に気付き、洗濯機の中の昨日のシャツを探す。
胸ポケットが無かったことを思い出し、あちこちを探し、やっと壁のジャンパーに行き当たる。

胸ポケットが無いがために、一日のリズムがあちこちで狂うのだ。
そのため胸ポケットの無い服は、なるべく着ないようにしている。
さがっているシャツから、胸ポケットがあることを条件として服を選ぶ。

「あなたはポケットがないと着ないから・・・」
・・と、最近はMrs.COLKIDも、胸ポケットがあることを第一条件に、服を選んでくれるようになった。



今日の時計ベルト。
コルトベルトのアンティークに、モレラートのコローのハニーブラウンをつけた。

コルトベルトの未使用のアンティークを入手した。
ムーブメントは6振動のUT6325を搭載している。
軽く湾曲したシルバーの文字盤に金メッキケースの、ごくまっとうなデザインのアンティークである。
コレクションとしては2個目のコルトベルト・・と言っても日本ではほとんど知られていないブランドのようだが。

コルトベルトの創立は1790年というから、超の付く老舗メーカーのひとつである。
残念ながら、他の多くのメーカーと同じように、クォーツ・クライシスのあおりで1970年代に生産停止に追い込まれた。
その後主要メーカーが復活を果たす中、コルトベルトは唯一残された大物ブランドといえるらしい。

この時計は、アンティークといっても1970年代のもので、それほど古いわけではない。
ちょうどクォーツ化の波に揺れ動いていた時期であるし、コルトベルトの商標もこの頃消えたと聞く。
未使用品ということは、最後に作られた機械式時計が、そのままどこかで在庫として眠っていた・・ということだろうか?

いずれにしても、ここで使う時計としては、未使用品であることは非常に好ましい。
写真を撮る上で、綺麗な方が具合がいいのだ。
eBayを見ていても、NOS(New Old Stock)という文字をみつけると、つい体が反応してしまう(笑)

モレラートのコローは個人的にお気に入りのベルトで、ここでもよく登場させている。
艶消しのしっとりとしたトスカーナレザー、中でもこのハニーブラウンは、革フェチに強く訴えるものがある。
裏材はフランス製の高級素材アルサーベルという子牛革で、カミーユ・フォルネの裏材にも使われている素材。
通気性に優れ汗にも比較的強いといわれている。

コローは欧州ではイタリア語の羽の意味のピューマという名称で売られている。
その形状から付けられた名前と想像している。
国内では同社の新作に押され気味に見えるが、個人的にはこのモデルが一番気に入っている。

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