長音


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

Windows7のパソコンを使用していて、気になって仕方が無いのが「長音」の表記だ。
一番最後に長音が来る単語は、以前はその長音を表記することが省かれていたのが、今回から表記されるようになった。
たとえば「フォルダ」は「フォルダー」と表記されている。
「プリンタ」も「プリンター」だ。
何よりも「コンピュータ」が「コンピューター」になった。

これがどうにも気になる。
というのも、僕はある大手の企業で、最後にくる長音は表記してはいけないという社内標準を、厳しく叩き込まれたからだ。
たしか3音以上の単語の場合だったと思うが、最後に長音が来る場合、表記してはいけないのだ。

理由はよく知らないが、多分字数を少なくするため(当時はコンピュータ上の資源が限られていた)とか、長音とハイフンの使い間違えを防ぐためとか・・そういったことだろう。
ご存知の通りコンピュータは一文字間違えると動かないし、長音とハイフンは一見そっくりなので、ミスの発見に無用な時間が取られてしまうのだ。

そのために、最後に長音をつけるのは、仕事を知らない人の書き方・・というイメージができてしまった。
パソコンの画面に「フォルダー」なんて出ると、年寄りや小中学生向けの機械みたいだと、偏見ではあるが感じてしまう。
慣れるまでにもう少しかかりそうだ(笑)



今日の時計ベルト。
フレデリック・コンスタントのマキシム・ハートビート・ムーン&デイトに、モレラートのクロコダイルのベルトを付けてみた。

実はこのベルトは同じカン幅22mmのボーム&メルシエ・クラシマ用に買ったもので、4月にここに写真を載せているのだが、その時は「アマデウス」と紹介してしまった。
しかし、ノギスで厚みを測ってみると5ミリあり、どうやら「アマデウス」ではなく、「ティポ・ブライトリング3」のダークブルーであることが判明した。
面倒くさいから4月の原稿は訂正しないが(笑)お許し願いたい。
お店でいろいろな種類のベルトを出してもらい、その中からクラシマに合うものを選んだだけなので、正確なモデル名は聞かなかったのだ。

カイマンワニの脇腹の皮革を使った半ヘリ返し仕立てのベルトである。
この時計(フレデリック・コンスタント)には、やはりブルー系のベルトが合う。
ラバー製の同社スピードのブルーと違い、濃い目のブルーなので、ずっと落ちついた感じになる。
合うのはわかったので、ペランあたりでステッチを黄色に指定して、オーダーしてみようかとも考えている。

夏はどうかな・・・と思いながらも、腕につけてみた。
ラナパーというレザー・トリートメントを表裏にしっかり塗りこみ、表面の防水性を高めてから使用した。
しかしすぐに裏革に汗の染みができてしまい、やむなく外した。

やはり特別な処理をされていない革ベルトは、冬用と考えた方が良さそうだ。
今の季節は、モレラートのスピードをつける事が一番多く、各時計用にもう4個も購入した。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

腕II


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

大きな画像

昨日、来社した銀行員の腕時計について書いたが、今日の来客はブルーのIWCをしていた。
メーカーのバリバリの技術者で、機械のメンテナンスに来てくれたのだ。

昨日の話と矛盾するが、注意して見ると、この業界には機械式の腕時計をしている人が多い。
機械関係の技術者には、時計好きな人がかなりの高率で含まれているように思える。
もちろんファッションというより、(極めて)純粋にメカ好きであることが主たる理由である。

自分の腕の上で静かに脈打つ精密な機械の存在が、何よりも嬉しいのだ。
無口で控えめな人たちだが、腕にはこだわりのアイテムが人知れず光っている。
そして時計について話し出すと、楽しそうに目を輝かせる。
考えてみれば、極めて精密な機械を常に身に付けていられる、時計というものはフェチ向きのアイテムでもある。

その技術者によれば、どこの会社に行っても、機械に関係した部署で働いている人は、時計に凝っている人が非常に多いという。
オメガあたりが最も多いが、若い人は別のブランドに走る傾向が見られるそうだ。
自分は人と違うものが好きなので、あえてマイナーなIWCを選んだと主張していた。
しかし今やIWCは、かなりメジャーなメーカーでもある。

前にも書いたが、会社にヨーロッパから新しい機械を導入した時、現地から来たメーカーの技術者と、日本の代理店の技術者、ウチの会社の技術者の3人で協力し合って設置したのだが、何と3人とも腕にブライトリングをしていた。
それもひとりは手巻き、ひとりは自動巻き、もうひとりはクオーツと、三人それぞれの個性が別れた(笑)
海外から来た技術者は白人らしい大柄な男で、ロシアで買ったというごついクロノマットが、非常によく似合っていた。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

電車の中で、つり革につかまる他人の腕を見て、あの時計何だろうな・・なんて思うことがある。
しかし、近くに寄ってじっくり見るわけにもいかない。
遠くから見て、秒針の動きで機械式かクオーツかを判断するくらいだ。

数えてみると、乗客のうち約半数は、腕に時計をつけていることがわかる。
しかし大半はクオーツだ。
秒針が1秒刻みで動いているのが見える。
意外に機械式の時計をしている人は少ない。

銀行などで打ち合せをする場合、あまり高級な時計をしていくのは、やはりまずいなと思っていた。
ところが、行員の腕に注目してみると、案外多くの人がロレックスをしていることがわかった。
銀行員ってロレックスが好きなのだろうか(笑)
投機の対象にもなるくらいだから、金融業界と関係が深いのかもしれない。

先日も来社した銀行員と応接室で話をした時、僕が下を向いて書類に記入していると、その銀行員が「いい時計をされていますね」と話しかけてきた。
僕の腕のフレデリック・コンスタントの時計が、例の青いベルトのこともあり、いつものオメガより目立ったらしい。
しかしその銀行員本人は、ロレックスのサブマリーナらしき時計をしている。
あれは本物だろうかと、いつも遠くから見ていたのだ。

ところが僕が顔を上げると、先ほどまでしていたはずの、その銀行員の腕に時計がない。
自分の時計を外してから、時計の話題を持ちかけてきたのだ。
相手よりいい時計であることが、まずいと考えたのだろう(笑)
変なことに気を遣うものだと、思わず吹き出しそうになった。

今オメガが故障中であることを告げ、いつもロレックスをしているのに今日はどうしたのですか・・と逆に聞いてみた。
彼は少し狼狽したが、ばれていたか・・という顔になり、苦笑いをしながら胸のポケットからサブマリーナを出し、自分の腕に戻した。
1日に1分も狂うのだと彼が言い、それは調整に出した方がいいと僕が答え、時計の話に花が咲いた。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )

想定


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

大きな画像

義兄の勤めている会社は大手町にある。
そのビルは、3月の地震発生時2階まで閉鎖され、自由に出入りすることが出来なくなった。
設計当初から、津波の襲来を前提に作られており、その想定する高さは6mだという。
防潮壁が出て隔離され、中に入るのも外に出るのも、簡単には出来なくなるのだ。
どうしても通過する時は、出入り口で警備員に止められて、許可が出るまでかなりの時間待たされるとう。

交通機関も麻痺し、重要な仕事もあるため、必然的にビルの中で数日間生活しなければならなかった。
もちろん食料をはじめ、寝台等、ある程度の篭城の設備は用意してある。
従業員向けに開放された風呂こそないが、パンデミックを想定した装備があり、身体を拭う布は用意されていた。
そのため案外快適であったという。

それにしても注目すべきは、都心部のビルが最初から津波の襲来を想定しているということだろう。
こうなることは、上層部は誰もが知っており、密かに準備はしてあるということだ。

それだけの災害に襲われれば、当然街中で働いている人々から、大勢犠牲者が出るであろう。
誰もが運次第でそちらの側に入ってしまう可能性はあるのだが、たとえそのような中に於いても、重要な機関は機能を維持し、運用を続けなければならない。
一見冷酷にも見えるが、都市というものは、そういう前提で作られているのかもしれない。



今日の時計ベルト。
オメガが当分戻らないので、とりあえずフレデリック・コンスタントのマキシム・ハートビート・ムーン&デイトを持ち出した。
カン幅は22mm。
現在オーダーしているベルトは、オメガ用に20mmで依頼しているので、予定が狂ってしまった。

夏用にベルトをモレラートのラバー製に交換した。
スピードのダーク・ブルー・・であるが、実はちょっと手を加えてある。
ステッチが、本来はベルトと同色であるブルーの仕様なのだが、自分で黄色に交換した。
時計のムーンフェイズの、星空のブルーと月のイエローに合わせたのだ。

革工芸用の針と糸を使用して、比較的簡単に交換できた。
オリジナルの糸をナイフで除外し、手縫いで一周縫うだけで、1時間ほどで終わった。
この改造は大正解で、時計とのマッチングはかなりいい。
人目を惹くようで「いい時計ですね」と何度か言われた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

故障


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

何と、オメガが壊れてしまった。
来客とコーヒーを飲みながら話していて、ふと時計を見ると、針が5分前を指している。
え・・・?
何が起きたのか一瞬わからず、しばらく時計を見つめていた。
秒針が動いていない。

クオーツなら電池切れを疑うが、機械式では初めての経験なので、しばらく戸惑いこちらまで停止してしまった。
竜頭を巻いても、ケースを振っても、動こうとしない。
これは・・・故障だ。

裏側を見ると、テンプが動いていない。
常に高速で動いていたテンプが停止し、普段は見えない細部が見える。
まるで生き物が死んでしまったかのようだ。

購入した時計店に持っていったところ、すぐにオメガに修理に出してくれることになった。
3年の保障期間があるので、基本的には無料であるが、何かにぶつけたなどの原因の場合、修理費用が発生する場合もあるという。
もちろん特に乱暴に扱った覚えは無い。
何の前触れもなく止まり、それに気付いたのがその5分後だっただけだ。

一週間に2、3秒しか狂わないことを告げると、まるでクオーツ並だと驚いていた。
しかし修理の結果、その類まれな正確さが失われる可能性があるという。
それは非常に残念だ。
実用面で信頼していただけに、ショックが大きい。

とりあえず今日は代わりにフレデリック・コンスタントのマキシム・ハートビートを持っていった。
夏用にベルトを22mm幅のモレラート・スピードに交換した。
オメガより派手で高級感のある時計だが、何だか落ちつかない。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

都内移動


D3 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

太陽が強く輝き、肌がじりじりと焼けるようであった。
眩しくて目を開けていられず、すれ違う人も顔をしかめている、
しかし気温は驚くほどでもなく、日陰はけっこう風が吹いていた。

そんな中を仕事でかなり移動した。
人形町の得意先で打ち合わせがあり、その後新宿のお店を視察して、再度有楽町に戻り、丸の内、秋葉原・・と都内を電車で行ったり来たりした。
さすがに疲れた。
重い荷物を肩に掛けて歩いたため、腰が痛くて参っている。



今日の時計ベルト。
ジャン・クロード・ペランにオーダーしていたベルトが出来上がってきた。
5月の中旬に発注したので2ヶ月と少しかかった。

当初、お店でサンプルの小片を時計に当ててみて、しっくりきたので作ってみた。
素材はグレーヌカーフという2色染め上げ、トップと谷間に濃淡を付けた型押し牛革で、色はチョコレートを選んだ。
ベルトの型はスクエアートップの厚みのあるものにし、裏面はラバー。
ステッチはダークブラウンの糸で手縫いにし、革の色と微妙に変化を与えようと目論んだ。

考えに考えて選んだ仕様なのだが、出来上がってみると、案外地味で面白くない。
微妙な効果を狙ったステッチも、革の色に同化してしまっている。
サンプルの小片を見た時は、非常に合うと感じたのだが、ベルトの大きさで出来上がってくると、マッチングもイマイチである。
何とも難しいものだと思った。

後の祭りだが、もしステッチを渋めのオレンジ色にでもしたら、かなりいけたであろうと思う。
地味に既製品っぽくまとめるのではなく、ほどほどに派手な要素を入れて、特注でなければ出来ないような仕様にするのが、オーダー品のコツかもしれない。
この前の紫のリザードのように、やりすぎもいけないのだが・・・(笑)

収穫が無かったわけではない。
ペランはオーダーで頼むと、どうやら作りが丁寧になるような気がする。
今回のベルトは細部がきっちり作られており、非常に好感が持てた。
現在もうひとつオーダー品を頼んでいるので、そちらが完成したら再度確かめてみる。

いずれにしても勉強になった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

ハンズ・そして今日のフェラーリ


D3 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

今にも雨が降ってきそうな曇り空であった。
暑さはほどほどであったが、湿気が多かったため汗をかいた。

渋谷のハンズに買い物に行った。
東急ハンズは、今でこそあちこちにあるが、身近に初めて出来たのは、何と言っても渋谷店だった。
たしか高校生くらいの時だ。
まったくはじめて見る店舗形式で、ちょっとしたカルチャーショックを受けたのを覚えている。

その後、品揃えのいい池袋店の方をよく利用するようになったが、今日は久しぶりに渋谷店に行ってみた。
駅からやけに遠く感じたのは、渋谷の繁華街があの頃より広がり、見慣れない場所が増えたためだろう。
意外に店内が狭く、今となっては品揃えも驚くほどではないと感じた。
ちょっと工作をしてみたくなり、資材を2、3購入した。

その後山手線で東京駅にでかけ、丸ビルで買い物をした。
ほぼ山手線の反対側にあたる場所のようで、効率の悪い移動だったかもしれない。
銀座を少し歩き、有楽町から帰る。
いつもと似たようなコースだ。



雨が降る恐れがあったので、今日はフェラーリは出ていないかと思ったが、数台とすれ違った。
こういう日にフェラーリで出るオーナーの勇気に敬意を表したい。
白いエンツォはエンジン音が凄くて、雨を気にして急いでいるようにも見えたが、音が大きいのは元々かもしれない。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

投資


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

大きな画像

時計という趣味が、家族に非常に評判が悪い。
装飾品だからであろう。
男がそのようなものにお金をかけるのは、女々しくてみっともないという。
あなたはそんな人ではなかったはずだとまでいう。
まあ我家の女性陣が、どちらかというと男性的なことも大きな理由ではある。

たとえばオーディオに関しては、僕の母親などは、積極的にやるべきだと、僕が若い時から応援してくれていた。
芸術との接点があることが一番の理由で、それは心を豊かにするものに他ならない・・という理論だ。
半分は芸術というよりメカ好きなことも、オーディオが好きな理由であるが、製造業であった我家では、その点への理解もある。

カメラに関しても同じだ。
贅沢には非常にシビアで厳しかった父親が、僕が高校生の時、ニコンの一眼レフをあっさり買ってくれた。
やはり作品を作るということへの理解があったのだろう。

Mrs.COLKIDまでもが、時計を集めるくらいなら、カメラに投資してくれたほうがいいという。
やはり作品というアウトプットのあるカメラのほうが、知的で有益であると思っているらしい。
たしかに時計との一番の違いは、カメラはアウトプットが要求されるところに違いない。
趣味で収集する骨董的価値を持つカメラはともかく、ニコンなどの一般的なカメラは買えばそれで済むものではなく、撮った写真を提示することが要求される。

ご存知の通り、時計はもう買ってはいけない・・という、時計禁止令が出た。
馬鹿みたいにいくつも持っていても意味が無い・・という理由だ。

確かに中途半端なものを沢山買っても、使うわけでも無し、本当に何の役にも立たない。
しかしリセールバリューを持つ高級時計なら、話は別なのではないかと提案してみた。
もし僕の身に何かあった時、これを売れば幾ばくかのお金になる。

そう言うと、母親は納得して、どうせ買うならMrs.COLKIDの役に立つものにするべきだと言った。
多少なりとも家族にも恩恵をもたらしてくれれば、まったくの無駄というわけでもないだろう。
というわけで、高級時計なら買っていいということになったのだが、この話、どこか変だろうか?
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

防獣防鳥


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

先日の農業用品のお店で、防獣・防鳥用品のカタログをもらってきた。
動物から農作物を守るためのグッズだ。
もちろん使う予定はないが、何だか面白そうなので、一部いただいてきたのだ。

まずは高電圧を通して動物の侵入を防ぐ電気柵の設置方法が、図入りで詳しく解説されている。
イノシシ、シカ、サルと動物ごとに設置方法が異なる。
動物の体型や行動パターンに応じて、ワイヤの本数や間隔、支柱の高さなどを変えなくてはならないのだ。

たとえばイノシシは本来夜行性動物だが、最近は日中も出現するそうで、24時間通電する必要があるという。
シカは跳躍力が優れているが、基本的に防護柵を下から潜り抜けようとするので、支柱を高くして、ワイヤの間隔は下のほうを狭くする。
サルの場合は木を伝って上から柵内に侵入するので、あらかじめ近くの木の枝を切り落としておく必要がある。
サルは足を地面から浮かした状態で柵に上ろうとするので、大地アースが効かず通電しない可能性があるので、ワイヤはプラスとマイナスの線を1本ごとに交互に配する。
動物の行動を読んだプロの技である。

それ以外にも面白いグッズが載っている。
たとえば本物の狼の尿100%という容器入りの液体、その名もズバリ、ウルフピー(笑)
動物避けとして高い効果を発揮し、クマにまで効くという。
日本のように狼のいない場所でも効果があるのが不思議だ。
それにしてもどこで仕入れてくるのだろう・・・

威嚇用のスプリング式エアガンもある。
弾は土に返るというバイオBB弾。
動物に発砲することには賛否両論あるだろうが、あくまで威嚇用として売られている。
そういえば昔サバイバルゲームをやった時、取材に来ていたエアガンメーカーの人が、そういう需要があるのではないかと盛んに言っていたのを思い出した。

小動物用の捕獲カゴというのもある。
金属の鉄格子で出来た箱状の、いわゆる罠である。
これは先日Mrs.COLKIDの実家のそばでも置いてあるのを見た。
ハクビシンなどを捕るのだろう。
動物へのイタズラ、虐待の目的で絶対に使用しないように・・という注意書きがしてある。

他にも花火の破裂音や光、臭いで有害動物に恐怖感を与える笛ロケットや、カウボーイハットをかぶった現代版かかしである風船ガードマン、地中でモグラの嫌う音を発生させるモグラーズなどがある。
一見滑稽に見えるグッズからも、知恵を絞って真剣に開発しているのが伝わってくる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

意識の差


D3 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

業界によるのだろうが、このところ東北地方でものの売れ行きがよい。
前年比200%だ、300%だと気を吐くお店もある。
あれだけの破壊があったのだから、再生のための需要が生じているのだろう。

しかしこれは特需で、そう長くは続かないという説を唱える人も多い。
その後潰れてしまうお店が続出するのではないかと話す人もいる。

一方で東北以外の地域が、今は元気が無いように見える。
時折九州に出張するが、温度差のようなものを感じることが多い。
興味深いことに、あちらは実体験としては被災していなくても、精神的に被災しているかのようで、話が噛みあわないことがある。

まずは皆が元気を出して、何としても景気を回復させないと・・と話しても、そうですね、お互い頑張りましょう・・という反応につながらない。
私たちも日本国民として同じように耐えなくてはいけないと思っている・・と言って、タクシーの運転手さんが深刻な顔になってしまったのに驚かされた。
もしかすると、東京から来た僕を、地震と放射能の被災者と感じたのかもしれない。
こういう時は家に閉じこもって過ごし、笑顔を見せてはいけない・・という雰囲気なのだ。
被災した人たちが、から元気を出してでも明るく振舞おうと努力しているのと対照的であった。

先月あたりは、売れ行きが非常に落ち込んだ。
同業者の都内のショールームなどには、お客がほとんど来ないところもあったという。
青山辺りでは家賃に100万円も払っているところもあり、これでは維持できないという話も出ていた。

ところが銀座の高級なショールームは別格で、不況なぞどこ吹く風・・のお客さんがいまだに来るという。
「今日のフェラーリ」のコーナーで御馴染みの様に(笑)、お店にフェラーリで乗り付けて、パテック・フィリップあたりをひょいと買っていくのだ。
そういう人たちの特徴として、ものを買う時にいちいち性能を比べたりしないという。
そのブランドの製品が欲しいからひとつ買う・・というだけの話で、カタログを集めて細かく他社と比較する・・なんてことはしないのである(笑)

そういう不況と関係ない裕福な層が、日本で増えてきたと多くの人が言っている。
Mrs.COLKIDの見解では、ネット時代になり株で桁外れの大金を儲けた人が、案外いるのではないかという。
とは言ってもそれほど多くは無いだろうから、その程度の需要では限界があるのだろうが・・・
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )

農業用


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

台風はどこに行ってしまったのかと、時折光さえ射し込む空を見ながら話していた。
予報を見ると、消えてなくなってしまったわけではないらしい。

帰る頃になって、罰があたったかのように、突然強い雨が降り始めた。
ゴウゴウと激しい音がして、跳ね返る水しぶきで先がかすむ。
しばらく様子を見たが、治まる様子は無いので、やむなく雨の中を車に走った。


那須に行った時に、農業用の資材や道具などを扱っている、現地のホームセンターに行ってみた。
あまり見たことが無い商品が並んでいて面白い。
殺虫剤など、東京の薬屋では見たことのない強力そうなものが、驚くほどの種類並んでいる。

個人的に使えそうなものを、いくつか買ってきた。
まずは作業用の帽子。
普通の帽子ではない。
虫が来ないように、顔の部分をすっぽりネットで覆うことが出来るものだ。
これは昆虫撮影に使えるとふんだ。

それから膝まである長いゴム靴。
草むらの中に踏み入るのに、放射能が怖いからとMrs.COLKIDから買うように言われた。
Gパンの裾も靴の中に入れてしまえば、大分違うだろう。

それらを身に付けて、裏山に出掛けてみた。
ゴム靴は、まあ悪くない。
長距離歩くには向かないが、足元に気を遣わずに、どんどん進むことができる。

帽子は、ネットを下ろすと確かに顔を覆ってくれるが、暑い上に多少息苦しいことがわかった。
歩く時はネットを持ち上げて、顔を出していくしかない。
ところが頭の周りを完全に一周覆うように出来ているので、ネットを上げるとたまねぎ頭みたいになり、非常に格好悪いこともわかった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

接近中


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

激しい音を立てて、何度となく強い雨が降った。
勢いよく屋根の上を流れた雨水が、滝のように太い柱となって地面に刺さる。
屋根を冷やすことばかり考えていた社員が、勿体無いという顔でそれを見ている。

車で橋の上を通過すると、手の届きそうなところまで水位が上がっているのが見えた。
泥の色をした巨大な水面の動きが、激しい恐怖を感じさせる。
まだ台風はかなり南にあり、これから本番だというのに、今からこのような状態ではどうなってしまうのか・・・

道路の低いところでは、既に水が出ていた。
狭い路地など、本道から一段低くなったところは危ない。
薬屋に行こうと道を曲がったところで、深い水溜りに阻まれ、そのまま突っ切ろうかとも考えたが、思い直してUターンした。
街のあちこちで、黄色い雨合羽を着た人たちが、真剣な表情をして水の様子を窺っている。

帰れなくなる可能性も考え、早めに帰宅することにした。
いつもならもう少し事務所に残り、仕事の電話が来ないか待つところだ。
しかし日本中の広い地域が同じ台風に襲われているのか、電話も少ないようだ。

自宅に帰れば、鉄筋の建物の上の階なので不安は感じない。
ただ無人の一戸建てがあるので、ちょっと心配である。
会社の方も、今までの経験からどこに被害が出るかわかっていて、一応対策はしてきた。
しかし茶色い水で溢れそうになった川の状態を見ると、予想外のことが起きないかと不安を感じている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

そして帰宅


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

大きな画像

帰ってきた。
早めに出たこともあり、渋滞らしい渋滞には当たらず、数回車の流れが滞る程度で帰宅できた。
外気温は帰りの高速道路上で38度と高めだったが、東京が近付くにつれて、むしろ下がり始めた。
天気が崩れて風が吹き始めたためだろう。

朝はよく晴れていたが、途中から雲が出始めた。
ちょっとだけ裏山を散歩してみたが、写真を数枚撮った程度で終わりにした。
それだけで汗まみれになってしまい、すぐにシャワーを浴びて着替えた。

今年は虫が少ないというが、トンボなどはけっこう飛んでいる。
車で走っていても、オニヤンマやウチワヤンマなどが、車に並行して飛ぶのを何度も見た。
むしろトンボはいつもの年より多いかもしれない。
もう一度トンボの装備を持って出直すか・・・

日中の日射しの強い時間は、地元の人たちはダウンして家に閉じこもってしまう。
義兄とも話したが、年々気温が高くなっていくのを実感しているという。

生態系も変わってきており、那須にはいなかったゴキブリを見るようになったと聞いた。
一方で昔はいっぱいいたのに消えてしまった生物も多い。
自然に囲まれた山・・であったはずが、加速度的に環境が変化しているようだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

二日目


LEICA X1

大きな画像

さすが山だけあり、朝夕はかなり涼しくなる。
日中は33度くらいまで上がった。
しかし感覚的には東京ほど暑くは感じない。

問題はエアコンの無い場所が多いことで、まともにその気温の中で過ごさなければならない。
朝のうちに仕事を終わらせて、日中は家の中で扇風機をかけてぐったりしている人が多いようだ。
エアコンの効く車の中やスーパーなどの施設が天国に感じる。

朝近所を散歩してみたが、大した収穫は無かった。
虫そのものが、今年は少ないようだ。
放射能の影響ではないかと、みなが気にしている。

僕は布団で寝たことで腰が痛くなり、その後お土産にといただいたお米の袋を持ったら、さらに痛めてしまった。
接写は腰が痛いと厳しい。
仕方なく撮影はほどほどで諦めて、お墓参りや親戚回りに一日を費やした。

車を運転するのも辛いので、地元の整体屋さんに行ってみた。
都会から那須に越してきた方で、アーチストでもあり、会話が出来て面白かった。
ソフトな整体であったが、けっこう効果があり、痛めていた腰がだいぶ楽になった。
住所は東京だが、那須に来るたびに通うことが出来るので、ポイントカードを作ってもらった。

実は九州でも近所の温泉で整体に行き、ポイントカードを作っている。
ここも年数回行くので、ポイントが溜まっていくだろう。
日本のあちこちで整体通いだ(笑)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

連休


LEICA X1

大きな画像

実は那須に来ている。(写真は表参道)
マクロ撮影の季節を逃すわけにはいかないと、久しぶりに重いカメラを持って出た。
ただし出先で画像処理はできないので、ここに載せる写真は都内で撮ったものを使う。

朝早く家族三人で、タクシーに乗り墓参りに行った。
墓参りを済ませた後、僕は一度家に戻り、シャワーを浴びてから会社にでかけた。
暑くてすぐにまた汗をかいてしまう。

社内をうろついたり、車をスタンドで洗ったりしているうちに、午後になってしまった。
夕方Mrs.COLKIDと待ち合わせて、東北道に乗り那須に向かった。
連休ではあるが、道はそれほど混んではいない。

早めに到着したので、那須街道のお店で食事をすることにした。
道沿いにある懐石料理風の蕎麦屋さんに入った。
なかなか凝った料理で、その後ショーゾーカフェでデザートを食べたので、夕食はけっこう良かった。

三連休ではあるが、那須はそれほど混んではいないようだ。
気温は夕方でも30度以上あったが、東京に比べれば爽やかで涼しく感じる。
ただ地元の人たちによれば、日中はかなり暑かったという。

エアコンがないので、実質的には室内はけっこう暑い。
そろそろこの地方もエアコンが必要になってきたようだ。
温暖化が進んでいることを実感する。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ