ドラマ


SIGMA DP3 Merrill

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DlifeというBSの無料チャンネルで、Mrs.COLKIDが海外のドラマを見ている。
それを時々横から覘いている。

気になるのは海外ドラマの内容が、どれも妙に暗いということだ。
陰湿な復讐ものとか、人を殺すとかいう話ばかりなのだ。
さらには出演している俳優に華がなく、癖の強い人が多いのも気になった。

その結果、ドラマが妙にリアリティを伴うことになる。
それ自体は、今の流行の演出なのかもしれない。
しかしその背景となる社会が、どこか日本の感覚とかけ離れて荒廃しているのが引っかかる。
見ていて気持ちのいいものではなく、こういうところに住んでみたいという気持ちにならないのだ。

多分以前のドラマが持っていたような、進んだ社会への憧れを感じさせるところがないのが、一番違和感を覚えるところだ。
欧米の社会自体が、魅力を失ってしまったのか、あるいはもともとそうだったのを隠してきたのか?
かつて嘘の世界を作り上げていると批判された西部劇が、リアルな内容に変えたら一気に衰退したことがある。
今の海外ドラマを見ていて、その時のことを思い出した。



今日の時計ベルト。
デュカットにヒルシュのシャークのブラックをつけた。

1960年代のポーランド製の時計である。
デュカットは、当時ワルシャワ近郊のブウォニエに集中していた同国の時計会社のひとつだという。
ムーブメントはソ連製のポレオット2409を積んでいる。

非常にモダンなデザインだ。
一目見て気に入った。
柔らかいカーブを描くシルバーの文字盤に、立体的な刻みを入れ、その窪みをゴールドに染めたインデックス。
今でも十分に通用する都会的なデザインである。

東側の時計を見ると、こういうさらりとしたデザイン・センスのものが多いのが興味深い。
クォーツ登場前の時代であるから当然ではあるが、機械式・イコール・クラシカルという価値観では作られていないのが面白い。
恐らく当時の最新のデザイン表現の場であり、古典に拘る必要のない自由さがあったのだろう。

まずは順当に、黒のベルトと組み合わせてみた。
同じ黒でも、時計の先進性につりあう、一捻りしたものにしようと、タッチの強いシボの入ったヒルシュのシャークを選んだ。

迫力のある外観のベルトを持ってきたにもかかわらず、さらりと時計に受け流された感じで、意外なほど大人しく納まってしまう。
個性のぶつかり合いにならないのは、時計本体のデザインに力があるからだろう。
予想に反して、バランスの取れたお洒落な組合せ・・になってしまったようだ(笑)

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