COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
最終日
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はっと気付くと、今年の最終日だ。
この日記はいつも一日前に更新しているので、何だかしっくりこないのだが、一応これが2013年大晦日の日付での更新になる。
とはいえ、実際には12月30日に書いているのだから、やはり実感は無い。
まだ年賀状も書いていないし・・・(笑)
今日は普通に仕事に出た。
今日中に終わらせたい仕事を一覧にして、分刻みでこなしていったが、結局終わらなかった。
仕方ない、残りは来年に持ち越しだ。
1月になったら、また早めに出社して、終わらなかった仕事を片付ける予定。
ところで、すっかり忘れていたのだが、今年の11月17日に、このブログの連続投稿記録が6年を突破している。
2007年から続いている記録だ。
実は昨日思い出した(笑)
6年の間に大地震があって、津波が来て、原発が破裂した。
このブログも、当初は物欲を刺激するブログを謳っていたのだが、今や物欲の時代ではなくなってしまった。
それどころか、物欲なんて言っていたら、世間から非難されかねない。
方向転換しなければならないわけだが、まあご存知の通り物欲は相変わらずで、簡単には修正が効かない。
連続投稿の記録に関しては、もうどうでもいいか・・と思っている。
やめてもいいし、やめなくてもいい。
自然体でいこう・・というのが、今後の目標だ。
何て偉そうなことを書いたが、物欲が邪魔をしているのは明白である(笑)
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のんびりとした散歩
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非常に穏やかな暮れの一日であった。
今年最後の日曜日である。
もっとも多くの人は、既に休みに入っているのだろうが・・・
まずは朝一番で、ご先祖様に暮れの挨拶に出かけた。
昨晩のうちに近所の花屋さんで、お花を用意しておいた。
駅でタクシーを拾って、お寺に向かう。
朝早い時間だったので、お寺に人はまばらであった。
まずはお墓を雑巾でよく磨いて掃除する。
水を取り替えて花を供え、仕上げに火をつけた線香を立てる。
それからゆっくりと、煙の中で手を合わせてお参りをした。
数日前に誰かが来たようで、すでにお花が供えてあった。
こういうことはよくある。
親戚か、あるいは父を師と慕っていた誰かであろう。
知らないうちに、同じお墓をお参りする人がいると思うと、不思議な気持ちになる。
それからMrs.COLKIDと分かれて、僕はカメラを手に散歩に出かけた。
今年最後の散歩になるだろう。
どこに行くか決めていなかったが、今年の締めにふさわしい、もっともスタンダードなコースを選んだ。
久しぶりに秋葉原発、日本橋経由、銀座・・のコースに行くことにした。
それから丸の内を通って、東京駅の方まで行ってみよう。
朝早く出発したので、時間に余裕がある。
昨日の靴の履きおろしも兼ねて、少し長距離を歩こうと思った。
ゆっくりと楽しみながらの散歩となった。
まずは秋葉原で、国学者であった母方のご先祖様が、江戸時代に住んでいたという場所に行った。
年末の挨拶である(笑)
それから裏道を選んで歩き、神田の駅を通り日本橋に出る。
急ぐ必要は無いので、途中寄り道し、気楽にスナップを撮りながら、ゆっくりと進んだ。
横丁に入り、顔見知りの猫がいないか探したが、寒いのでどこか暖かいところに隠れてしまったようだ。
京橋を通って銀座に出て、中央通りからプランタン方向に曲がる。
途中靴屋を覘こうと思ったが、年末の休みに入ってしまっていた。
東京フォーラムで少し撮影し、三菱一号館を斜めに突っ切り、ブランドショップの並ぶ丸の内の通りを、丸ビルの方に進んだ。
テラスから東京駅を望み、行きとは違う道を選んで、再度銀座方面に戻った。
最後に有楽町の阪急に入り、地下の靴売り場のセールを見た。
夕刻の寒さがくる前に、地下鉄で家に向かった。
もっともスタンダードな散歩コースである。
日中は気候も穏やかで、陽射しが眩しく、光と影のコントストが高い。
少し距離を歩いたが、なかなかいい散歩であった。
散歩にはトリッカーズのバートンを履いていった。
足にフィットしているので、いきなり長距離を歩いても、特に摺れることも無く、すんなりと導入できた。
昨日はこげ茶に近いと書いたが、太陽光を当てると、紫がかった見事なバーガンディに変わった。
ジーンズとよく合う、なかなか渋い色である。
革底の、しかも新品なので、気をつけて歩かないと滑る。
散歩の最中、5、6回、ずるっときた。
特に歩道を歩いていて、交差点に差し掛かった時など、アスファルトの地面が斜めに傾いたところが危ない。
カメラに気を取られていて、何度か危険な目に遭った。
途中三越の靴売り場で、ゴムを張って貰おうかと思ったが、考えた末やめた。
他のトリッカーズはすべてラバー・ソールだし、この靴はもう少しの間、革底でいくことに決めた。
雨の日は厳しいが、履き味が柔らかくしなやかで、歩くとコツコツと靴音もして気持ちがいい。
この履き心地が、トリッカーズの本来の魅力であろう。
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カントリー・コレクション
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輸入革靴の大幅値上げ前にと、トリッカーズのカントリー・コレクションの短靴を買っている。
ヘビー級の作りで慣らすのに時間がかかる靴なので、複数持っていても困るかと当初は思っていた。
しかし履いてみると、意外にすぐに馴染んでくることがわかった。
高級紳士靴の中では、価格は中程度で買いやすいし、革製品としては物量投入型で質が高いので、所有する満足感は大きい。
色違いのものをいくつか持って、毎日それに合う服を選んで、交互に履いていく・・というのも面白いかと考えている。
まあ、新品より使い込んだ方がカッコいいと言われる靴ではあるが、それはまた別問題である。
気軽に買えるのは、何よりも自分の足にピッタリの木型とサイズがわかっているからである。
同社の4444というラストを使ったモデルが、僕の足と相性がいいのだ。
その木型の同じサイズを買っておけば、フィッティングに関しては不安がなく、履き始めの日から靴擦れも無く、すっと導入できる。
靴のデザインとしては、少々無骨で田舎臭いかもしれない。(何しろカントリー・コレクションだ・笑)
スーツと組み合わせるのは難しいだろう。
とにかく硬いし重いので、足に合わなかった場合は悲劇である。
しかし存在感は強烈で、他の靴とは一線を画している。
丸っこくて格好悪いが、革の質がよくて作りも手が込んでいるため、見ただけで高品質なことがわかり、強いオーラを放っている。
検索してみると、国内での弾数は相当多いことがわかる。
日本にこんなに沢山入っているのか・・と感心するほど一杯ある。
それもトリッカーズに別注したショップオリジナル品が多く、見ているだけで楽しくなるほど、様々な仕様のモデルが存在する。
どのショップも各サイズ数足ずつの在庫しか持っていないようなので、メーカーが小ロットの別注に対応してくれるのかもしれない。
しばらく前から、バーガンディのフルブローグの靴を探していた。
カントリーシリーズの短靴である4444ラストのバートンでは、通常売られているラインナップにはバーガンディは無い。
しかしサンプル帳の中にバーガンディの革も含まれているので、メーカーにパターンオーダーすれば、時間はそれなりに要するだろうが、入手することは可能だ。
それを注文しようかと思ったが、試しにネットで検索してみたら、あっさりみつかった。
それも自分の足にピッタリのサイズ・・・
またも神の啓示か?(笑)
業者か個人が、メーカーに別注したものであろう。
追加料金を払ってパターンオーダーしなくても、探せば円高の頃に誰かが作ったものが、ずっと安くみつかる。
バーガンディ・バーニッシュド・カーフという革だ。
実物を手にしてみると、少し予想と違っていて、表情に乏しいノッペリとした質感の革である。
色としてはこげ茶に近く、手持ちのクリームの中では、コロニルの1909シュプリームのバーガンディが一番近い。
もう少し赤みの強いものが欲しかったが、これはこれで悪くなく、むしろ服装に合わせやすい色といえそうだ。
バーニッシュド(磨いた)というくらいだから、最初から革の表面に柔らかい艶のある加工が施されている。
クリームで磨いてみると、輝きは多少増すようだが、経年変化でどう変化していくかは未知数である。
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混乱
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まだまだ終わらない。
明日も仕事だし、来週も会社に出る。
一部の者は、三が日も出たいと言っている。
今日で荷物の引取りが終わって、一息つけるかと思ったら、次の問題が出てきた。
出荷した荷物が、先方に到着しないのだ。
輸送が大混乱しており、大幅な遅れが出ているようだ。
今日到着しなければならない荷物が、黙っていると夜遅くの配達になってしまう。
次々にまだかというクレームが入る。
それへの対応で、休む暇も無い状態だ。
運送会社に文句を言わないと、配達がどんどん後回しにされるので、とにかく電話で催促しなければならない。
しかし最後には、先方も電話に出なくなってしまう。
年末年始は多少の混乱は仕方が無いが、こう次々に問題が発生するのは、やはり何かいつもと違う事が起きているのだろう。
30年も前の話を思い出した。
当時はオーディオに没頭していて、よくメーカーやお店の人と話した。
ボーナスが出ることもあり、年末はオーディオ業界も大変な活況であった。
道が渋滞し、配達が夜中になってしまうこともあった。
米国製の大型スピーカーを届けるのに、大晦日の夜の12時を回り、元日になってしまったこともあったという。
それでも、待っていたよと、お客さんの家族が笑顔で迎え入れてくれ、皆で巨大な箱を運び入れる。
誰もが夢と希望を持っていた、そういう時代だったのだ。
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靴音
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不思議なもので、あれほど嫌いだった革靴の履き心地が、そればかり履くようになったら、快適に感じられるようになった。
足を締め付けたり、硬かったりするのが、かえって心地いいのだ。
硬質な魅力・・とでもいおうか・・・
それどころか、以前は普段履きに使っていたゴアテックスのウォーキングシューズを、それほど快適に感じなくなってしまった。
柔らかく包み込んでくれる履き心地が、何だか正体不明で弱々しいものに思えてきたのだ。
以前は、革靴からカジュアルシューズに履き替えると、一仕事終わったかのようにほっとしたものだが・・・
革靴の革のインソールの、足裏に当たる引き締まった感触が、今はとても気持ちよく感じられる。
ワイシャツにネクタイの姿を好み、休日も着ている人がいるが、あれに似ているかもしれない。
キュッと引き締めることで、精神的にもすっきりとした気分になる。
何よりも歩く時に発するコツコツという靴音が、リズミカルで気持ちがいい。
僕の後ろを歩いていた母親が、僕の靴をじっと見ていたが、やはり男の人は靴音を立てて歩いて欲しいと急に言った。
男性が、音もなくヒタヒタと近寄ってくるのは、とても嫌だ・・とまで言う。
多くの男性はゴム底の靴を履いているが、あれは女性にはカッコ悪いものに見えるようだ(笑)
革底でなくても、いい靴を履いて歩くと、軽快な音がする。
僕のトリッカーズは、ラバーで出来たダイナイトソールやコマンドソールのものが多いが、歩くとコツコツと硬質な音を発する。
靴自体が硬くて重量があるからだろう。
実はその日も、ダイナイトソールのトリッカーズを履いていた。
母親は、僕が靴に凝るようになってから、人の靴ばかり見るようになったという。
エスカレーターでは、つい前の人の靴の靴底を観察してしまう。
母親によると、格好は立派でも、酷い靴を履いている人が多いそうだ。
僕も母親の意見を聞いてから、靴音がもっといい音にならないかと、意識しながら歩いている。
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ぎりぎりクリスマス
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忙しくて忘れていたが、クリスマスに関連した写真は、急いで使ってしまう必要がある。
街は何かとクリスマスの装飾が施されているので、それに関連した写真のストックは多い。
でもそれらの写真には賞味期限があるのだった・・・
年末で来客が多いが、同じ業界の人はみな一様に忙しいと話す。
ただでさえ忙しいところに、今月は休みが多くて日数が少ないから、余計に慌しくなる。
製造業の場合、日数イコール売上でもあるので、休みの多い月は大変なのだ。
年末年始の休みも、何日かは出社せざるを得ない。
もっともあと数日で、運送会社が休みに入り、荷物の引取りをしてくれなくなる。
そうなると生産した物の出荷が出来なくなり、いくら作っても、売上としては上がらなくなる。
つまり今月の売上は、この数日間の働きにかかっているのだ。
仕事で少々遅くなるのも仕方の無いところだ。
出荷できなくなっても、来年のために製造は続ける。
既に1月の受注もかなり入っているのだ。
しかしその生産物は出荷できないので、工場内に在庫することになる。
製造ばかりでなく、それを置く場所の確保にも追われる毎日である。
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ブーツ
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どうも僕はブーツが苦手のようだ。
現在4、5足ブーツを持っているが、どれも履いていると違和感がある。
靴の中で足が落ち着かず、どうにも安定してくれない。
果てはどこかが当たり、靴擦れを起こしたりする。
今まで、はっきりとした原因が見付けられなかった。
とにかく、履いていて足がしっくりこないのだ。
しばらく歩けば改善するかと思うと、むしろ悪化したりする。
短靴なら問題ないのに、ブーツだとその現象が起きる。
短靴と比べて違うのは、足首の辺り、あるいはそれより上まで、靴紐で固定されることだ。
ふくらはぎはしっかり固定されても、足首より下は宙に浮いたように落ち着いてくれない。
固定という意味では、ブーツも短靴と同じように、足の甲の部分を靴紐でちゃんと固定する。
モンキーブーツなどは、むしろ短靴より下から、しっかり固定してくれる。
しかしその同じ1本の紐が、上のほうまで延びているところが問題なのだと気付いた。
そのまま足首の上まで、同じ紐で締め付けている。
靴を履く時は、ちゃんと固定されるようにと、紐をギュッと締める。
足首より下の部分も、紐の先の方までよく引っ張って縛る。
この時点で、自分の肉体的な問題に突き当たる。
僕は足が偏平で、その割に足首が細く、しかもふくらはぎは異様に太いのである。
足の太さが、場所に応じて激しく変化するわけだ。
それなのに、ブーツの形状はほぼ寸胴で、1本の紐で上から下までしっかり縛るのは難しい。
ふくらはぎはギュウギュウに締まり、足首はどうしても緩くなる。
そのまま歩き出すと、足首が激しく前後に曲がる運動をする。
そのため、紐が少しずつ緩み、締まり方が全体に均一化してしまう。
足首の細い部分の緩みの影響で、最初はしっかり締まっていた足の甲部分が、相対的に緩まるのだ。
その結果、足の先の方は、靴の中で踊ることになる。
僕の足は、ご存知の通り偏平足気味で、幅が広い。
靴の形を完全にフィットさせるのは難しく、常にどこかが緩い状態で履いている。
ブーツも同じで、紐が緩んでくると、足はたちまち靴の中で自由に動き出してしまう。
結局、肉体的な欠陥が原因で、ブーツが上手く履けないのだ。
誰を恨んだところで仕方が無い。
いくつか買って全部駄目なのだから、ブーツは潔く諦めた方がいいだろう。
甲部分のみを固定する短靴は快適に履けるので、今後はなるべく短靴を買うようにすればいいことだ。
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贅沢
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昨日那須の義父が、野菜などを満載し、義兄の運転する車でやってきた。
お米、白菜、大根、長ネギ、漬物、お餅、干し柿・・・
年末恒例の行事で、採れたての作物を車に積んで、東京近郊の親戚に配って歩く。
食材がいっぱい届いたので、昨日から食事はそればかりをいただいている。
農家が自分の家用に特別に作ったものであるから、美味しくないわけは無い。
長年のノウハウを持った義父が、コスト度外視で手をかけて大切に作っている。
しかも那須は寒暖の差が激しく、気候的にも屈指の農業に適した場所である。
いくつかの作物は、都心の一流の料亭から欲しいと乞われるほどのものだ。
義父の作る長ネギは地元でも有名で、生のまま食べられるほどの出来で、他ではちょっと食べたことが無い美味しさである。
海苔の入ったうるち餅も人気が高く、懐かしい味がすると喜ばれる。
また青々とした葉っぱの付いた大根!
特に我が家では葉っぱの部分が重要なのだ(笑)
残念なことに、義父が高齢のため、そろそろ手をかけるにも限界がきている。
お米はすべて天日干しにしていたが、昨年から機械で干すようになった。
体を壊しているのに、無理してお餅をついたそうだが、少しつき過ぎてしまい、柔らかくなってしまったと言っていた。
とはいえ、普通では食べられないほど美味しいことに変わりは無い。
贅沢ではあるが、それらを遠慮なくパクパクと食べている。
今朝は雑煮にして、夜は白菜と豚肉の鍋にした。
僕は東京育ちで、同級生にも田舎を持たない者が多い。
そのため、こういう経験をしたことの無い人がほとんどだ。
Mrs.COLKIDの実家で、僕専用の畑を用意してくれて、特別に作ってくれるのだと、ちょっと大袈裟に言っているのだが、あまりに贅沢すぎて、相手が呆気にとられた顔をするのが面白い(笑)
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紛失
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実は昨日の忘年会で、パスモを失くしてしまった。
これで2度目である。
別に酔っ払って失くした訳ではない。
胸ポケットの無いシャツを着たのが原因だ。
前にも書いたかもしれないが、僕はパスモを胸ポケットに入れる癖がある。
無意識のうちにそこに入れるのだ。
ところが普段着るシャツには、胸ポケットのないものがいくつかある。
その方が、シャツのデザインとしては、むしろカッコいい。
昨日は、それを着て忘年会に出た。
寒かったので、その上にセーターとジャンバーを着た。
シャツに胸ポケットが無い時は、ジャンバーのポケットに入れるようにしている。
しかし何度も、無意識のうちに胸のポケットに手が伸びて、そこにパスモを入れようとしてしまう。
胸ポケットに入れたつもりで、実際にはパスモがシャツとセーターの間に落ち込み、やがて隙間から地面に落ちてしまったか。
あるいはジャンバーのポケットに入れたが、そのポケットに蓋が無いため、やはり何かのきっかけで落ちてしまったか。
多分そのどちらかだろう。
駅の改札を抜けた時点では、当然パスモを持っていたはずだし、実際手にしたのを覚えている。
たまたま薬局を探していて、そちらに気を取られていた。
その時がパスモと接した最後で、飲み屋に着いた時に、ポケットにパスモが入っていないのに気付いた。
帰りにもう一度駅に寄った時に、落し物が無いか調べてもらったが、届けられていなかった。
仕方が無いので、切符を買って電車に乗った。
切符を買うなんて久しぶりだ。
そのまま帰るのは心残りであったが、最終電車に間に合わなくなるので仕方が無い。
今朝早く、地元の駅で再発行の手続きを済ませた。
身分証明書を提示して、書類に必要事項を書き込み、紛失したパスモは使用できないように処理した。
一日置いて、明日以降に発行できるという。
自動でチャージされるタイプではなくてよかった。
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誇大広告
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夜寝ているだけで痩せられるという、夜スリム・トマ美ちゃんのパワーアップ版の宣伝に対し、消費者庁が誇大広告として措置命令を出した。
ラジオのNHKニュースを聞いていたら、キャスターの女性が「寝ている間にダイエットできるという広告で・・」と話し出した時点で、トマ美ちゃんのことではないか・・とすぐに思った(笑)
海外のドラマを中心に流すBSのチャンネルを見ていると、何度も何度も、痩せた事を喜び合いキャーキャー騒ぐ女性達のCMが流れていた。
それを見るたびにMrs.COLKIDが、あんなの嘘だ・・と怒っていた。
もちろん実際には効果の出る人と、大して出ない人とがいるのだろう。
しっかり保険がかけられていて、飲んだだけで痩せたわけではなく運動も併用している、という内容のテロップが画面に小さく出る。
我家の痩せたカエルのぬいぐるみに、トマ美ちゃんとあだ名をつけたくらいだから、トマ美ちゃんはある程度一般に浸透した名前であろう。
薬局で棚に大量に並べられているのも見た。
そのトマ美ちゃんの宣伝が、最近流れないなと思っていたら、裏でこういうことになっていたのか・・・という訳だ。
効くわけない・・と言いながらも、本当かどうか、一度買って試してみようか・・と話題になったことはある。
実際には買わなかったが、半信半疑でも、お客に買ってさえもらえれば、販売会社としては成功したと言えるのだろう。
見ている人の感情を動かせただけで、あちらの勝利なのだ。
昔からそういう製品はあるものだが、未だに無くならないところを見ると、買う人たちがいっぱいいるのだろう。
(もちろん実際に効くパターンもあるのだろうが・・・)
そのBSチャンネルを見ていると、とにかく健康食品、ダイエット器具、美容器具のCMのオンパレードだ。
そのすべてに、あくまで個人の感想であることや、個人差があることなどが、小さく表示される。
ユーザーが効果があったと喜ぶシーンを流す時は、そう入れざるを得ないのだ。
トマ美ちゃんとよく似た戦略の製品ばかりである。
中には出演者の表情に独特の雰囲気があって、特殊な団体ではないかと、何となく警戒感を抱かせるものさえある。
商品の選定は、視聴者の層を吟味して行っているのだろうが、局のイメージ自体が、その雰囲気で包まれてしまっている。
せっかく海外の優秀なドラマを流しても、コマーシャルが水を差すようでは意味が無い。
CMがあまりに鬱陶しいので、放送中の番組を一度ハードディスクに録画して、放送より15分ほど遅らせて再生し、リモコンでCMを飛ばしながら見ることさえある。
CMの選定は、個人的にはもう少し考慮した方がいい問題ではないかと感じている。
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輝き
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靴用品専門店オレンジヒールの日本橋店を通じて、シューシャイナーとして有名な、maestroの松室真一郎氏に靴の仕上げをお願いした。
靴を数週間預けて、本格的なハイシャイン仕上げを行うのだ。
秋葉原の氏のお店に直接お願いしてもよかったのだが、日曜日にお店が営業していないので、靴の受け渡しが出来ない。
それでオレンジヒールにお願いしたのだが、調べてみると現在は受付を中止しているようなので、僕が最後の依頼組だったのかもしれない。
以前秋葉原のお店で、その場で15分ほどかけてスタンダード仕上げをお願いしたが、靴を何週間か預ける事で、より本格的なフルハイシャイン仕上げをしてもらえる。
今回はオレンジヒールでつま先のビンテージスティール加工もお願いしたので、全部で3週間ほどかかるという話であった。
しかし暮れということもあり、磨きの仕事が大量に入っており、もう少し待ってもらえないかという連絡があった。
もちろん、いくらかかってもいいから、より素晴らしい仕上げにして欲しいとお願いした。
ちなみに仕上前の状態がこちら(下の写真)。
以前(2013年11月11日)紹介した宮城興業で誂えたホールカットであるが、出来上がったものをそのまま仕上げに出した。
オプションで甲革をアノネイのボカルーにしてもらったが、自分で磨いても簡単には光らない、なかなか難物の革であった。
それで、こりゃあプロにお願いしてしまおう・・という事になったのだ。
普通の磨き方では、恐らく長い時間をかけて何度も磨かなければ、輝きが出ないだろう。
松室氏のハイシャイン仕上げは、乳化性クリームのみを使用した特殊な方法である。
通常は乳化性クリームで革に栄養を与え、ワックスで輝きを加える。
ところがワックスを塗ると、表面に膜が出来て通気性が無くなるため、革にとっては決して好ましい状態ではなく、ひび割れ等の原因にもなる。
そのため広い面積には使用せず、つま先と踵くらいに止めるのが普通だ。
よく言われることであるが、女性の化粧品に例えると、乳化性クリームは乳液、油性ワックスは口紅やアイシャドーに当たる。
乳化性クリームのみで光らせてしまおうという松室氏の方法は、独自に開発した極めてユニークな技術といえる。
先日の靴磨きの特集の本でも、日本を代表するシューシャイナーの中で、松室氏だけは特異な存在に見え、孤高の人というイメージを受けた。(ご本人はとてもジェントルで礼儀正しい方だそうだ)
実際、乳化性クリームのみで光らせる方法への否定的な意見も時折聞く。
まあ、それぞれの譲れない哲学があるところが、職人の世界の面白さでもある。
秋葉原でスタンダード仕上げをお願いした時に、大体の方法は見せてもらっていた。
今回もまずは靴紐を汚れないように束ねて、その周辺を除いた残りの部分全体に、徹底的に磨きがかけられている。
顔が写るような鏡面仕上げでありながら、表面にはクリームならではの、しっとりとした質感が残っている。
磨き上げた部分に不用意に指で触れると、指紋が残る。
それを拭き取るのにも、柔らかい布を選別する必要があるほど、仕上がりの木目が細かい。
デリケートでありながら、実際に履くと予想外に耐久性があるのは、以前仕上げていただいた靴でわかっている。
それにしても、乳化性クリームだけでここまで光らせるのは、ちょっと真似できない技術である。
使用するクリームや水も、独自に開発したオリジナルのものだという。
無から作り出す能力を持った方なのだろう。
モノを作る人は、常にそれが自分の作品である事を意識して作業に取り組むが、氏の仕上げた靴も、まさに芸術品といえる仕上がりである。
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いろいろな話
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忙しい日々が続いているが、これは年末の忙しさですよ、というお店のオーナーと話した。
消費税が上がる前にと言っても、今からモノを買う人は少ない。
それは前回の値上の時にも経験した事だそうで、最後の月になって慌てて買う人が出ることはあるが、数ヶ月前から買うことはないという。
お店のレベルで見れば、確かにそうかもしれない。
大体消費税値上の前にどうしても買うべき高額商品といったら、家か車くらいのものだ。
家を買うとなると、それに付随して他にも買うものは出てくるので、物が動く。
結局はその影響で、多少忙しくなっているとも言えそうだ。
住宅メーカーは、いつもならどんどん受注を受け付けて、納期が守れなくても「仕方ないでしょ」で済ますところだ。
ところが今回は3月末までに納めないと、消費税が上がってしまうので、ペナルティを取られてしまう。
そのため出来る範囲の注文だけカッチリと入れて、それ以上の仕事は請けない・・という形を取ったという。
いずれにしても、すでに受付は終了しているので、今は落ち着いている状態だという。
一方運送会社の部長は、今までに経験したことの無い忙しさだと言っていた。
輸送の便が取れなくて、配送係が四苦八苦している。
噂によると、東北の復興事業の関連で、ダンプの運転手の給料がいいそうで、トラックの運転手がそちらに大量に流れて、人材不足に陥っているのも原因だという。
やはり現象としては、いつもと少し違う、異常な事態のように感じる。
消費税の関連か、売れ筋が高額商品に移っているのは確かだ。
お金に余裕のある人なら、どれ今のうちに買っておくか・・といったところだろうか。
メーカー側も、せっかく高いものが売れるのに、あえて利益の少ない安いものを作りたくはない。
安物専門の販売店は、メーカーに製品を作ってもらえなくて、困っているかもしれない。
あるメーカーの人が、安い仕事を請けたくなくて、わざと値段を高く見積もったら、それでもいいから作って欲しいと言われ、断れなくて困った・・と言っていた。
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危険なもの
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機械のメンテナンスに来た技術者の人と話した。
世間話をしている時に、その人が言った。
「レトルト食品を袋のまま温めてはだめですよ」
袋の内側の素材が、食品に溶け出してきて、体に悪いのだという。
温めるなら、一度別の容器に移してからにすべきだという。
そういえば、そんな話を聞いたことがある。
昔は知らずにお湯でグツグツ煮て温めたものだが・・・
確かに何となく袋の味がした(笑)
欧米では、体に害があるとわかると、すぐに禁止になるが、日本の場合は、わからないように、そっと入れ替える。
ハラキリの文化というか、責任を誰かに取らせて一件落着にしたがる傾向がある。
それでかえって、なるべく事を荒立てないで済ませようとするのではないか。
マーガリンも体によくないと、その人は言った。
昔はバターよりカロリーが低いからと、やたらマーガリンのコマーシャルが流れていましたが、今はとんと見なくなったでしょう?
あれはアメリカでは規制されている食品ですからね。
日本ではお菓子メーカーとかが大量に使っていて、すぐに規制というわけにはいかないんでしょうが・・・
トランス脂肪酸・・とその人は何度も言った。
そういえば、その話も以前聞いたことがある。
世の中は、体に悪いもので溢れているようだ。
悪いとわかるまで、たっぷり体に浴びてしまい、わかっても後の祭り・・ということになる。
まあ、生きていく上で、健康に悪い事がまったく無い・・という環境はない。
人の寿命というものは、大なり小なり、そうやって体が劣化していくことで、縮んでいくのだと思う。
魚のひかりものってあるでしょう?
あれって重金属の鉛ではないですかね?
体に蓄積されるのではないかと思うんですが・・・
その人は心配そうに言った。
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バイソン
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リーガル・シューアンド・カンパニーのお店で、見逃せない靴と出会ってしまった。
同店はリーガル社のコンセプト・ショップで、原宿と渋谷のちょうど中間の、線路沿いの道にある。
なかなか面白い仕様のオリジナルシューズが並んでいる、興味深いショップである。
「こんな製品が欲しい・・」と普段から思っていたような靴がポンと置いてあるので、僕などは行くと目が回ってしまう。
アノネイやホーウィンなど、海外のタンナーの素材を使った「革にこだわりを持った」製品が多いからたまらない。
そろそろ靴を集めるのもやめようと思っていた矢先だったので、最初に見た時は、これは困ったことになったぞ・・と思った。
その中で異彩を放つ靴が目に留まった。
はっとなり、手に取ってみる。
パーツごとに色の違う革をあしらった大胆なデザインで、他の靴を圧し、ひときわ目立っていた。
これだけオーラが出ているのは、素材に素晴らしいオイルドレザーが使われているからであろう。
その靴の前で立ち止まっている僕を見て、店員さんが説明に来てくれた。
話を聞くと、極めてレアな製品であることがわかってきた。
真っ先にその靴に興味を示し、しかも革について多少の知識があるということで、話の通じる相手と思ってもらえたのかもしれない。
まあ、革フェチ・クラブの会員であることが、ばれたということだ(笑)
(多分あちらも革フェチ・笑)
これはホーウィン社のアメリカバイソンの革で、もう二度と手に入らないであろう貴重な素材を使った製品である。
最高峰のオイルドレザーである同社のクロムエクセルと、同じなめし方をされている。
アメリカバイソンは保護されている動物で、捕獲は余剰分しか許されていないそうで、その革はかなり珍しい。
かのホーウィン社がバイソンの革を製造していたことは、まったく知られておらず、ネット上で探しても資料が出てこないという。
今回ごく少量の在庫を、長年の関係から、特別に出してもらったのだそうだ。
しかし革の面積が小さく量にも限りがあるため、同じ色だけで1足を作り上げるのは難しく、このようにパーツごとに数色を組み合わせる形を取った。
つまり必然的にこのデザインになったのだ。
つま先及び踵部分、羽根部分、それ以外の本体部分と、3種類の色の革が使われている。
実はアメリカバイソンの革の靴が全く無いわけではなく、アメリカの靴メーカーからもバイソンの革を使った製品が出ている。
耐水性が高い革ということで、一度輸入してみようかと考えたことがあるのだ。
しかし老舗タンナーのホーウィン社もバイソンの革を作っていたという話は、確かに聞いたことがない。
しかも僕の一番好きなクロムエクセルと、同じ手法でなめされているのだ。
強さと柔らかさが同居した、独特の質感の革である。
僕はオールデンのクロムエクセルの短靴を愛用しているが、リーガルの製品は、それより少し硬めに作られている。
表面に見られるワイルドなムラが、非常に魅力的である。
時折小さな傷があるのも、今回の場合仕方ないところで、それもまた味のひとつと許せてしまう。
本当に見ているだけで嬉しくなる靴だ。
なるほど、これほどの革であるなら、何よりもその価値を理解する人に使ってもらいたいだろう。
僕としては、今これを買わないでどうする・・という出会いになってしまった。
お店の方の「この後は、もう一生見ることの出来ない靴だと思います」という一言が効いた(笑)
本当はその日はバーガンディの靴を見たくて行ったのだが、優先順位を考えれば、いつでも手に入るものより、まずはこちらを押さえるべきなのは明らかだ。
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