晴天


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仕事が忙しいので、今日は身体を休めてのんびりすることにした。
午前中は部屋で過ごし、午後になって銀座に軽く散歩に出かけた。
天気が良かったので、コードバンの靴を履いていった。
今日のように、まず雨は降らない・・という日でないと履けない靴だ。



(携帯で撮影)

従兄弟が築地でマツタケをお土産に買ってきてくれた。
何と長野で採れた国産のマツタケだ。
子供の腕ほどの太さがある。
市場で買ったとはいえ、この大きさなら相当値が張るのではないか?
いくら位するものなのか知らないが・・・
今日は牛肉と炒めて食べたが、実に美味であった。
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干支


SIGMA DP1Merrill

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デパートでお茶を飲みながら、Mrs.COLKIDが友人のMさんに、ふと尋ねたという。
「Mさんの干支はなあに?」
Mさんは答えた。
「戌(いぬ)・・・」

言われてみれば、Mさんは犬に似ているな・・なんて思いながら、さらに聞いてみた。
「じゃあ、ご主人は?」
「戌・・・」

戌と戌・・・
「それじゃあ、ワンワン夫婦ね!」
「・・・」

思わずそう言ったが、Mさんはつられて笑うことはなかった。

Mさんのご主人も、どこか犬に似ているという。
蚤の夫婦というのは聞いた事があるが、犬の夫婦というのは、あまり聞いた事が無い。

逆にお宅はどうなの?・・とMさんに尋ねられた。
COLKIDさんのところは、何の夫婦なの?

僕が寅年、Mrs.COLKIDは辰年の生まれである。
トラとタツ・・・

「ウチは・・・タイガー・アンド・ドラゴンだわ!」
「・・・」
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落し物 3


SIGMA DP3Merrill

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使うことの無いベルトであったが、いざ失くしてみると、お金をかけてでも手元に戻さねば・・という気持ちになるから不思議である。
そのまま放置するのは、事実上捨てるのと同じ事であり、後味がよくない。
そもそも落としたのは、自分の不注意によるもので、ベルトや、それを作った人に申し訳ない・・という思いもある。
今まで目もくれなかったベルトなのに・・・

忙しくてなかなか電話する機会がなかったが、先日やっと空港警察に連絡してみた。
電話に出た女性に落し物をしたことを伝えると、すぐに遺失物係りの男性につないでくれた。
自分の名前を告げ、事の経緯を説明する。
空港の女性に教えてもらった管理番号も報告した。

まずは落し物についての質問が始った。
当然のことであるが、落し物の細部に関する説明を求められる。
ベルトの形、材質、色・・・
また、どの航空会社の飛行機に乗ろうとしていたか・・といった質問もあった。
場所や時間の特定につながるのだろう。
思い出しながら、てきぱきと答えていく。

その結果、記録と僕の証言の内容が、完全に一致したようだ。
「間違いなさそうですね・・・」
何となく満足げな声で男性が言った。
ここまで正確に合致するケースは、珍しいのかもしれない(笑)

僕としては、なぜそんな場所で、ベルトを落とすことになったかも伝えたかった。
こんなミスを自分が犯した言い訳をしたかったのかもしれない。
しかしあちらにとっては、場所とモノの特徴さえ一致すれば、後は余計な情報のようだ。
聞かれたのはそこまでで、それ以上立ち入った質問はなかった。

もちろん、だからと言って、それだけで簡単に落し物を返してもらえるわけではない。
まずは一度郵便で、こちらの住所に宛てて書類を送るという。
その書類に必要事項を書き込んで、身分証のコピーを添えて、再度送り返す必要があるのだ。
実際に落し物が返還されるのは、それからになる。

そりゃあそうだろう。
ベルトくらいならまだいいが、多額の現金を落とす場合だってあるし、それが落とし主以外の人間に渡してしまったら大変なことになる。
今は警察からの書類の到着を待っているところだ。

というわけで、この話は現在も進行中である。
経過をさらに報告していくつもりだ。
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落し物 2


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先日岡山に出張した際、再度空港を利用した。
ちょうど連休の最終日であった。
空港は人でごった返していたが、少し早めに着いたので、落としたベルトについて、聞いてみることにした。
あれから2週間以上経っているので、仮に拾得物として管理されていたとしても、もう処分されてしまったかもしれない。

インフォーメーションのカウンターに行って、女性に話してみると、丁寧に対応してくれた。
パソコンの画面で確認しながら、落とした日付、時間帯、場所、それに落し物の特徴などを、細かく質問された。
材質や色など、特徴を細かく記録したデータが残されているようだ。
ベルトは伸縮性のある繊維で出来ており、Dリングで固定する特殊な形式であるが、色に関しては、たしかグリーンの縞模様だった・・という程度の記憶しかなかった。
正確にはグリーンと黒と白の縞であり、その辺りも細かく聞かれたため、思い出しながら答えた。

「完全に特徴が一致する落し物を、お預かりしていますね・・・」
画面を見ながら女性が言った。
別のターミナルにある拾得物の管理場所に保管してあり、そこから取ってくるのに20分ほどかかるが、時間はあるだろうかと聞かれた。
わざわざ届けてもらうのは悪いと思い、まだ飛行機の出発まで1時間以上あるので、何なら自分で取りに行くことも出来ると答えた。

ところがさらに電話でやり取りするうちに、すでに空港内の管理事務所にはベルトは無いことが判明した。
一定の期間が過ぎたため、空港警察に移動してしまったという。
警察の建物は空港に隣接しているようだが、さすがにそこまで行って手続きするのは時間的に厳しい。

女性はさらに調べてくれて、警察が着払いで落し主に送付するサービスがあることを教えてくれた。
遺失物の窓口は、ウィークディの定時までしか受け付けておらず、いずれにしても祭日であるその日は営業していないこともわかった。
とは言っても、平日に仕事を休んで行くわけにもいかないので、直接受け取りに行くのは難しい。
送ってもらうしかないだろう。

連休最終日で混雑が激しく、僕の後ろにも人が並んでいたが、インフォーメーションの女性は徹底的に対応してくれた。
すべてを調べ上げ、ベルトの拾得物管理番号と警察の連絡先を書いたメモを渡してくれた。
出張から帰ってから、ゆっくり対処する事にして、僕はそのまま飛行機で出発した。

というわけで、つづく・・・(笑)
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落し物 1


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昨年の夏、佐野のアウトレットで買ったベルトがある。
お店で展示されているのを見て、何となく欲しくなった布製のベルトだ。
ゴムのように伸びる材質で、金属製のDリングに通して使う。
グリーンの縞模様で、少し若向きではあったが、気に入って購入した。
そういう気分だったのだろう。

ところが使ってみると、自分には向いていない事が分かった。
引っ張るとどんどん伸びてしまい、僕の体型では、お腹の位置にズボンを維持できないのだ。
常にズボンが落ち気味になり、強く締めようとしても、ベルトが伸びてしまうので、ちゃんと固定したという感触が得られない。
いい加減嫌になってしまい、使うのをやめ、廊下の上着掛けに引っ掛けて、そのまま1年以上放置していた。

2週間ほど前、出張に発つ際、空港に行くバスの時間が迫っており、慌てて家を出なければならなかった。
ところが、スーツケースの取っ手にバッグを固定するベルトが、どこかに入ってしまいみつからない。
時間がないので、廊下にさがっていたグリーンのズボンベルトを取り、それでバッグを固定した。
案の定ベルトが伸びて、しっかりと固定することは出来なかったが、もはや猶予はなく、そのまま家を飛び出した。

危惧していた通り、途中でベルトを失くしてしまった。
空港で手荷物検査を受ける際、スーツケースからパソコンを出すために、ベンチに座って荷を解いた。
そのまま保安検査場のカウンターに向かったが、その途中か、あるいはベンチで作業した時に、ベルトを落としたらしい。
中に入って、ゲートまでかなりの距離を移動してから気が付いた。

どうしようかと思ったが、それほど気に入っていたベルトではないし、取りに戻るのも面倒に感じた。
結局そのまま出張に出かけてしまった。
数日後、帰宅途中に再度空港を利用したが、今回もバスの出発時間まで10分しかなく、しかも夜遅かったため、落し物の申し出をするのは諦めた。
仮に拾得物として届けられていても、手元に戻るまでの手続きに、かなりの時間がかかるだろうと思ったのだ。

それきりベルトの事は忘れてしまった・・・かというと、そんなこともなく、実は機会あるごとに思い出していた。
気に入らないベルトであったが、ものを失くすというのは、やはり愉快なことではない。
1年も廊下にさがっていたのだから、使わないまでも、何となく愛着も感じていた。
誰かに拾われたか、あるいはゴミ箱に捨てられて、燃されてしまったか・・・
そう思うと、何となく寂しさも感じる。

まあ、この話にはまだ続きがある。
実は現在進行形なのだ。
それについては順次ここに書いていく。
というわけで、つづく・・・(笑)
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帰還


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東京に帰ってきた。
(写真は日光)
岡山では朝から仕事に入り、プレゼンテーションで何時間か話し、終わったらそのまま空港に向かった。
けっこう暑い一日で、体がばてたのか、帰りの飛行機で少し調子が悪くなった。

腸の調子が悪く、胃が多少むかつき、体も熱っぽい。
症状にそのまま合わせて、整腸剤と胃薬と頭痛薬を飲んでみた。
すると見事に収まって、ほぼ回復してしまった。
単純な構造の体である(笑)

飛行機は、行きも帰りもB767-300であった。
何となく好きになれない機体だ。
気のせいかもしれないが、座席が狭い感じがするし、頭上の荷物入れもトランクが縦に入らない。
離陸の時の加速も唐突な印象があり、着陸も失敗したかと思うような衝撃がある。
体調が悪かったからかもしれないが、少々不愉快な気分になった。

今回の出張では、岡山の街と接する時間はほとんどなかったが、仕事の会場が少し郊外だったので、途中タクシーの窓から細い道や古い民家、水路などを、一瞬だけ見ることが出来た。
天気は穏やかで日差しが強く、これなら作物を育てるのにも有利で、大昔からこの土地が栄えた理由がわかる。
いつかもう一度、ゆっくり訪問したいものである。
まあ、それだけの時間的な余裕を持てる日が、来ればの話であるが・・・(笑)

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岡山


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出張で岡山に来ている。
岡山は初めて・・・かな?
もしかすると、子供の頃に来たかもしれないが、覚えていない。
最初は新幹線で来る予定であったが、けっこう時間がかかるので、急遽飛行機に変更した。

今日は忙しい一日であった。
朝からお墓参りに行き、その後有楽町まで出て買い物、一度帰宅し、午後になって羽田に向かった。
岡山には夜に到着し、そのままホテルに入った。
夕食は面倒なのでホテルのレストランでとった。
明日は朝から仕事に取り掛かり、終わったら夜の便でまた東京に戻るので、結局岡山がどういうところかわからないで終わってしまいそうだ(笑)



今日の時計ベルト。
オメガ・シーマスター・アクアテラ・クロノメーターに、ジャン・クロード・ペランのバッファローのベルトをつけた。

素材はバッファローのPB12のタン、シェイプはT型(厚さ4.8mmのドーム型)、ステッチはミシン縫いのダブル、糸色はオフホワイトを選んだ。
サイズは20-18、裏材は当然オプションのラバーにした。
さらに要望として、コバの処理をダークブラウンにして欲しいと、発注書のコメント欄に書いてもらった。
そのままだと通常素材と同色に塗られて、アクセントの弱い仕上がりになる。
しかし、要望通り作られない可能性があるので、予め了承しておいてほしい・・と、後から連絡を受けた(笑)

出来上がるまでに、けっこう時間がかかった。
それまで注文すると1ヶ月ほどで出来上がってくるので、ついにペランもやる気になったかと喜んでいたのだが、このベルトからいきなり元に戻ってしまった。
要は夏のバケーションに引っかかったのだろう。
まあ注文時期がぎりぎりだったので、夏休み前の製造に間に合わなかったらこうなるだろうと予想はしていた(笑)



実は今日受け取ってきたばかりのベルトである。
思いの外、出来上がりがよかったので、急遽ここに載せようと、出張への出発前に急いで撮影した。
こういうベルトが欲しいと、イメージしていたものに近く、ある意味予想外であった。

コバの処理は、ちゃんと指示通りこげ茶色の顔料で仕上げてあり、はっきりと隈取りされている。
バッファローのタンは初めて選んだが、表面はしっとりと艶消しで、膨らみの陰影がなかなか美しい。
もう少し安っぽい艶が乗るだろうと思っていたので、嬉しい誤算であった。
2列のステッチとの組み合わせに、ドーム型の中くらいの厚みであるT型を選んだのも正解だったようだ。

バッファローは今まで黒ばかりだったが、シボのないタンもなかなかいいと思った。
雰囲気としては、ビアンキのタンのホルスターの仕上がりに近い感じだ。
これだと靴やズボンベルトとのコーディネートが、ほぼ完璧に決まりそうだ。
ただしペランは出来上がりにむらがあるので、毎回こう上手くいくかどうか保証できない(笑)

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一目惚れ


SIGMA DP2Merrill

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日光から帰ってきた。
今回は親戚の集まりで出かけたが、多少は趣味の写真も撮ろうと思っていた。
しかし道が大渋滞で動きが取れなかった。
連休で日光に旅行に来た人が大勢いるようだ。
まあ、日光ファンとしては喜ばしいことではある。



帰りに佐野のアウトレットに寄ってみた。
目的のスコッチグレインのお店に行く。
多少靴に対する知識がついているので、今回は欲しいモノだらけで困った。

スコッチグレインは既に何足か持っているので、もうこれ以上は買うまいと思っていた。
ところがアウトレットのお店に行くと、現行のラインナップにないものがゴロゴロしていて、しかも安い!
こりゃたまらんわい・・という感じだ(笑)

この外羽根式のプレーン・トウは、栃木レザーのフル・ベジタブル・タンニン・レザーを使ったという特殊なモデル。
通称ヌメ革というやつだ。
見た瞬間に一目惚れした。

栃木レザーからの注意書きが付いていて、その最後には「本格的な天然皮革の味わいを長く楽しんでいただけることを切望いたします」と書かれている。
泣けてくる但し書きだ(笑)

これはわずかに傷のあるB級品としてお店に展示してあった。
一点もの・・と言われたが、以前どこかで発売されていて、現在は売られていないもの、という意味ではないかと思う。
アウトレットのお店には、傷物として流れてくるB級品や、アウトレット店専用に企画されたモデルが置いてあって、そういうものは今後も供給される可能性があるが、この製品はもう入らないだろうという。

それでは買わないわけにはいかない。
しかもあろうことか、サイズもピッタリである(笑)
他にも欲しいものがあったが、今回は入手困難なこのモデルを押さえた。

革フェチの好みの、かなり核心をついた靴ではないかと思う。
こういうものがちょくちょく出るとしたら、今後も定期的にアウトレットに顔を出した方がいいな・・・
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夏太り


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日光に来ている。
明日には帰宅して、明後日からまた出張だ。
非常に忙しい。

今日は糖尿の医院に行った。
胸の音を聞かせて欲しいという先生の前でシャツをめくった。
聴診器を当てて診察していた先生は、思いついたように言った。

「君、夏太りしていないだろうね」
「なつぶとり・・・??」
「夏の間に太らなかったかい」
「特に前と変わらないとは思いますが・・・」

今年の夏は暑くて外に出られなかった。
家の中はエアコンが効いて、意外に快適であった。
夏負けで食欲が無くなる・・ということはなく、むしろ元気になってどんどん食べる。
その結果、夏の間に太ってしまう。

というパターンが非常に多いという。
あまりに暑いがために、逆に快適な環境にいる時間が長くなる・・という不思議な現象である。
患者を大量に見ているので、大きな傾向が見えるらしい。

「今年は患者さんで夏痩せした人はいないよ」
と先生は言った。
これから涼しくなるから、積極的に動いて汗をかくように・・というアドバイスをもらった。
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急に多忙


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急に忙しくなって、飛び回っている。
先月は暑すぎたせいか動かなかったが、ここにきて動き出した気配を感じる。
消費税の期限の関係で、建築関係は大忙しらしい。
このまま続いてくれるといいのだが・・・



英国トリッカーズのカントリー・コレクション。
靴の販売店であるトレーディング・ポストの別注モデルで、黒いボックスカーフに真っ赤なライニングという、履いていない時に派手になる靴。

靴紐は、自分でエンジのものに交換してみた。(オリジナルは普通の黒いもの)
さらに現在は、ワークブーツ風のものに交換して使っている。
フォーマルに使うことは無いので、よりカジュアルな雰囲気を出したかった。
ワークブーツ用の紐は長すぎるので、専門店に別注で作ってもらった。

鎧を着けて歩くような、重くて硬い靴である。
もともとがハンティングに使われる靴だそうで、ヘビーデューティで、少々荒っぽく使用してもびくともしないタイプ。
フィッティングがどうのというより、まずは足の入る大きさを選び、後は時間の経過で馴染ませていく感じだ。
幅の広い僕の足でも何とかなっているので、逆にそんなものかと認識を新たにした。
好みは別れそうだが、ひとつ持っていてもいい靴だろう。
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エジプト型


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人の足の形は、「エジプト型」と「ギリシャ型」、それに「スクエア型」に大別できるという。
それは一体何だ??と思われるかもしれない。
それぞれの時代に作られた彫刻を調査し、その足の形からつけられた名称だと言われている。

「エジプト型」というのは、足の5本の指のうち、親指が一番長くて、人指し指、中指・・と順番に階段状に落ちていく形状の足である。
それに対し「ギリシャ型」は、足の第2指である人指し指が一番長く、それを頂点に左右に落ちる形状の足である。
「スクエア型」というのは、親指から中指くらいまではほぼ同じ長さで、指の先端が横一列に並ぶ、四角に近い形の足の事である。

長く草鞋を履いていた日本人は親指が発達したため、「エジプト型」の割合が非常に多いという。
実は僕の足も、典型的な「エジプト型」である。
ところが最近の若い世代では、歩く機会が減ったためか「ギリシャ型」が急増しており、「エジプト型」と拮抗するほど割合が増しているようだ。

ここで注目すべきは、足の形と靴のつま先の関係である。
一般的な靴は、ラウンド・トウもスクエア・トウも、ほぼ中央部を中心として、両側が柔らかいカーブを描く形状である。
この輪郭は、人指し指が一番長い「ギリシャ型」に向いた形と言える。

この形状の靴に「エジプト型」の足を入れると、親指が内側にぐっと押され、常にストレスが加わった状態になる。
最悪の場合、親指が湾曲し、外反母趾になってしまう。

一方で「エジプト型」の足の形状に合わせた靴もある。
オブリーク・トウと呼ばれるもので、靴の一番内側の親指部分が真っ直ぐに伸び、そこから斜めにカットされたように傾斜している。
オルファのカッターナイフの刃先のような形状である。

オブリークとは斜めという意味で、元々は健康の事を考えて開発された靴だという。
実際に履いてみると、確かに指の辺りには余裕があり、抑え付けられるようなストレスは少ない。
本来靴とはこういうものかと思う。
しかし全般に格好が悪く、特に僕のような幅広の足に合わせたオブリーク・トウの靴は、どうにもマンガチックな形状になる。

オーナーは真上から自分の靴を見下ろすので、嫌でもそれが目に付いてしまう。
僕が普段履きに使っているリーガル・ウォーカーの靴がオブリーク・トウなのだが、足元を見るたびにその不恰好な形が目に入り、気になって仕方がない。
考えてみれば、僕は左右対称でないと我慢できない性質なので、この形状が許せるはずがないのであった(笑)

ただ足をストレスから開放するのは、健康上は相当重要なことだという。
体の一番下部にある足には、血液を押し上げて心臓に戻すポンプの役目もあり、それが体全体の調子に大きく影響する。
デザインの良さより、健康への影響を優先させる方が、靴には大切なことかもしれない。
確かに、足裏のようにツボが集中するデリケートな部分を、違う形状の型に無理矢理押し込めているとしたら、それが様々な病気の原因になってもおかしくはない。
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足の形


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足の形が悪いのは、父親の遺伝だと思っている。
父親は僕と違って、スラリとスマートな体型であったが、足の形はよくなかったようで、よく母親からそのことをからかわれていた。
剣道では足さばきの達人として有名であったのに、不思議な話ではある。
俺のは偏平足ではない、ちゃんと土踏まずもある・・とよく言っていたが、妙に幅の広い足であったのは確かだ。

父親が癌の手術で入院した時、その弟である叔父が、同じく癌で亡くなった。
兄弟揃って病に倒れ、家族は大変であった。
僕は叔父の葬儀に参列し、そのまま父の入院するがんセンターに向かった。
病床にあり、弟の葬儀に参列できなかった父に、報告に行ったのだ。

手術後の父が横たわるベッドの脇で、父の白い足を見て、「これと同じものを、ついさっき見た」と思った。
最初は、何だったろう・・と考えた。
すぐに、叔父の遺体を棺に移した時に見たことに気付いた。
皆で叔父の体を持ち上げた時、僕が足のほうを持ったのだ。

その足と同じ形の足が、布団から出ていた。
その事を話すと、手術後で管が何本も体につながり、動くこともままならない状態の父は、上を向いたまま苦笑いした。
あの足に、僕の足もそっくりなのだろう。

僕の祖母の足も、同じ形であったと、Mrs.COLKIDが言う。
Mrs.COLKIDは、時折祖母や父親の足をマッサージしていたので、足の形をよく知っているのだ。
耳の遠い祖母は、気持ちよさそうに足を揉んでもらいながら、ひとりで昔話や自慢話をしていた。

足の形が悪いのだから、靴の形もカッコ悪くなるのは当然である。
自分の足にしっくりくる靴ほど、スマートさに欠ける形状になる。
何しろ履いている当人は、真上から自分の靴を見ることになるので、余計にそれが気になって仕方が無い。

しかし考えてみれば、父や祖母の血を引く証ともいえる特殊な形状の足である。
正統に引き継いだ者は、もしかすると僕ひとりかもしれない。
そう考えると、自分の足が少しいとおしいものにも思えてくるが・・・(笑)
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小さな被害


SIGMA DP2Merrill

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昨日とは打って変わって、気味が悪いほど過ごしやすい一日であった。
湿度が低くて、カラッとする・・という表現がピッタリだった。
陽射しがジリジリと強く、目を開けているのが辛かった。

昨日の台風で、ちょっとした被害が出た。
会社に行ったら、週末まではそこにいた、玄関のカエルがいなくなっているのだ。
カエルの隠れていた植木が、風で飛ばされて、少し先に倒れている。
元に戻そうと手を伸ばすと、カエルのお気に入りだった葉っぱが、途中で折れていた。
辺りは吹き溜まりになっており、飛ばされてきた枯葉が大量に散らばっている。

しばらく探してみたが、みつからなかった。
どうやらカエルも吹き飛ばされてしまったらしい。
それともあの雨風に恐れをなして、どこかにいなくなってしまったか・・・
カエルよ、早く戻って来い。



シューシャインワルツで磨いてもらった、スコッチグレインのインペリアルⅡのストレートチップ。
以前にも書いたが、革が呼吸できなくなる固形ワックスは使わず、乳化性クリームのみで艶を出している。
靴を預けずに、その場で15分ほどで完了するスタンダードコースでお願いした。
姪の結婚式はまだ先なので、そのまま箱で保存してあり、時折出してはうっとりと眺めている(笑)
革フェチの正しい靴との接し方・・である。
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測定


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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マンションに住んでいると、外の様子がほとんどわからない。
強風をよそに、ベッドでグッスリ寝た。

こういう天候の時は、マンション住まいが圧倒的に有利だ。
風がビュウビュウ唸るのが、どこか遠くで聞こえるくらいで、建物はびくともしない。
精神的にも肉体的にも、ほとんど負担が感じられない。

地震、雷、竜巻、洪水・・・
今後自然災害は毎年のように発生するであろう。
これからの異常気象を考えると、マンションという居住形態は、もう少し見直されてもいいように思う。
四方に気を配らなければならない一戸建てに比べて、セキュリティの面でも安心感に大きな差がある。

寝巻きのまま食事をしたりテレビを見たりしていたが、眠くなったのでもう一度ベッドで寝てしまった。
Mrs.COLKIDが買い物から帰ってた時に目を覚ましたが、何と2時過ぎであった。
新宿の伊勢丹まで行ってきたというから、ずいぶんと長く寝ていたことになる。
シャワーを浴びて、お土産のサダハル・アオキのシュークリームを食べる。

休日にこれではいけないと思い、それから家を出て、青山、銀座を回り、同業他社製品の視察などしてきた。
すでに台風は通り過ぎ、天気は回復しつつあった。

ついでに青山の靴店を覘いてみる。
僕の足は幅広で、足に合う靴があまりない。
特に外国のものは幅が狭く、名靴と呼ばれるもののほとんどを、僕は実際に履くことが出来ない。
これでは趣味として成り立たない(笑)

今日はお店で足を再度測定してもらった。(あの測定器具が欲しい!・笑)
先日リーガルで測定して、それから地元の靴店のシューフィッターの方に測定してもらい、今日は海外の靴の専門店で測定してもらった。
ところが結果の数値にけっこうな差が出ている。
測定した時間帯や、履いている靴下などで、5mmくらいは簡単に前後するものらしい。(靴下は合わせたつもりだったが・・・)

もちろんサイズがどうであろうと、実際に目的の靴を履いてみてマッチすればそれでいいのだろうが、通販を利用する場合はそうはいかない。
さらに悪いことに、メーカーやモデルによって、サイズ表記はまちまちであるらしい。
失敗覚悟で、そのメーカーのものを一足買ってみるしかないか・・・
実際靴が好きな人は、そういう気構えで個人輸入しているようだ。

帰宅したら、夕飯にお弁当が用意されていた。
食べたらとても美味しくて驚いた。
見ると、伊勢丹で買ってきた東京吉兆のお弁当である。
なるほど納得である。
やはり他のものとは一線を画している。



先日書いた、仕上げの実験に使っているスコッチグレインの3Eの靴。
ウエブ専用モデルで、ラバーソールを使ったチュコレート色のクォーターブローグだ。
この会社は、比較的幅広の人に向いた靴を、ラインナップしてくれている。

トゥキャップの部分はワックスを使ってハイシャイン仕上げにし、縫い目から後ろの部分は、デリケートクリームで艶を抑え気味にした。
仕上げにはっきりと差が出て気持ちがいい(笑)
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中途半端な休日


SIGMA DP2Merrill

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部屋に水しぶきが入ってくるような、極端に激しい雨が降ったかと思うと、午後には白い雲の浮かぶ青空が広がる。
どの靴を履いて出ようかと、窓から空を見上げながら悩んだ。
そういう天気のせいもあるのだが、何だか中途半端な休日になってしまった。
一応雨の支度をして出たが、思いのほか気温が高くて、歩くと汗が止まらなかった。

Mrs.COLKIDとアフタヌーンティーで昼食をとり、それから単独行動・・・
いつものパターンだ。
どこに行こうと決めていたわけではなく、とりあえず日本橋まで行ってみた。

三越のそばの靴用品店を覘き、スエードの靴の手入れ用具を買った。
しばらく前に、リーガルでパターンオーダーしたスエードの靴が、完成しているのだ。
英国製の黒いスエードを使ったストレートチップで、ライニングには真っ赤な革を張ってもらった。
時計ベルトと同じで、靴にも一点ものをオーダーする、という楽しみ方がある。
喜ばしいことだ(笑)

パターンオーダーなので、サイズは既成のものから選ぶ。
出来上がった靴を履いてみると、まるで木型を作ったかのように、足にピタッと吸い付くので、ほうと感心した。
しかしまだ下ろしていなくて、新品のまま箱に入っている。
季節的にも少し早いような気がするが、このおかしな天気では、ちょっと使い始める気分にはなれない(笑)

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