COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
特殊
SIGMA DP1 Merrill
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オスプレイが、海上を高速で移動して、あの切り立った島に着陸できる唯一の機体であると知ると、今更ながら極めて特殊な能力を持つ航空機であることがわかる。
あれを配備されると非常に都合の悪い国が騒ぐわけである(笑)
事故が多いというが、そもそもあの特殊な設計では、操縦がそうとう難しそうだ。
日本人には、そういうのを得意とする才能を持つ人が意外に多いので、案外日本人に渡すと、オスプレイで捻り込みくらいやってのける人が出てくるかもしれない。
左右の回転翼を逆転させて、空中で瞬間ターンさせるとか、そういうアクロバットをやりかねない。
(そんなことしたら機体がバラバラになってしまうと思うので、読んでもやらないように・・)
今日の時計ベルト。
シーマスター・アクアテラに、カワチヤ時計ベルト店オリジナルのヒルシュ社別注ベルトをつけた。
同店がヒルシュに特注した凝った仕様のベルト。
本来はブレゲタイプXX(アエロナバル・トランスアトランティック)の専用ベルトとして考えられたという贅沢な製品である。
幅が21mmという特殊サイズなので、自分にはまったく関係がないものと思っていた。
しかし、カン幅20mmの時計にも無理をすれば付くのではないか、と気付いてしまい、まてよ・・ということになった(笑)
カーボン調に表面加工されたレザーが使用されており、ヒルシュの「カーボン」というモデルがベースになっている。
モレラートの「スピード」等、この手のベルトは他社からもいろいろ出ているが、希少価値ではショップオリジナル仕様のこの製品がダントツ。
特定の時計をイメージして専用に作るところに、製作者の強いこだわりが感じられる。
剣先を尖らせた優美なデザイン。
フォールディングバックルを付けた時に、内側の金属板が丁度いい位置にくるよう、ベルトの長さを通常とは変えている。
三つ折れ式のフォールディングバックルは、ベルトが通常の長さだと、肌に接触する金属板が腕の側面にかかってしまうのだ。
12時側が10mm短くなり、その分6時側が10mm長くなっている。
根元の厚みは6mm近くあり、迫力あるボンベ仕様だが、先端部はバックルで留められる様2mmまで落とし、薄く繊細に作られている。
ステッチは白から品のいいダークグレーに替えるという、なかなか通好みの的を射た変更がなされている。
裏材はベースになった「カーボン」と同じラバーが使われている。
極めて面白いベルトである。
アクアテラとの相性であるが、この時計はなぜかこういう黒々とした艶のあるベルトとのマッチングがイマイチである。
写真ではわかりにくいが、個人的には今回もその傾向が出ているように思う。
このベルトはブレゲ以外の時計に付ける事を思いつくと、使用範囲が一気に広がる。
製造側は、そういう使い方をされると戸惑うかもしれないが・・・
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機会
SIGMA DP1 Merrill
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百貨店の高級時計売り場をぶらついた。
といっても、最初から冷やかしとわかるような格好では、何も情報は得られない。
当然店員さんの目は最初に腕の時計にいくので、その日は意識してルクルトをつけていった。
それなりに時計好きに見えるだろう(笑)
それでパテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンといった雲上時計売り場を見て回った。
ショーケースの時計を見ると、どうしてもベルトに目が行ってしまう。
間近でじっくりと観察すると、雲上時計とはいえ、ことベルトに関しては、驚くようなものではないように見える。
アトリエで革の模様を選んで作ってもらったほうが上のように思えた。
疑問に思っていたことを、店員さんに質問する。
カラトラバは、18Kのケースにブラウンのワニ革のベルトの組み合わせが多い。
それが製品のイメージになっている。
しかしその組み合わせでは、本当にフォーマルな場には着けていけないはずだ。
なのに何故そのような組み合わせをメインとして売るのか、その理由を聞きたかったのだ。
文字盤が白いがゆえ、どうしてベルトを茶色くしたのかが知りたかった。
ところが説明が上手く伝わらなくて、なかなか期待した答えがかえってこない。
最近は正式の場でもブレザーを着る人が多く、あまり堅苦しいことは言いません・・というような返答になってしまう。
僕が聞きたかったのは、もっと本当の意味での「正式の場」の話なのだが、僕のラフな服装から判断されたのか、意味が伝わらなかったようだ(笑)
まさか勲章授与式や、陛下にお会いするような場面に、そんな格好ではいけないだろう。(僕にそういう機会があるわけではないので念のため・・・笑)
それどころかあのベルトだと、葬式や結婚式でも着けられないのではないか?
そう考えると、さらなる疑問が浮かぶ。
正式の場では着けられなくて、葬儀には派手すぎ、結婚式も茶色いベルトは厳しいだろう。
仕事関係ではもちろん不可、かといってまさか自宅にいる時や、散歩の時に着けて歩くのもちょっと・・・ということになると、一体いつ着ければいいのだろう?
僕あたりの生活環境だと、使う場面が思い浮かばない。
多分ちょっとしたパーティとか、食事会に招待された時に着けていくのだろう。
そういう機会が年中ある人、そういう生活をしている人のための時計だ。
僕の場合、食事などの機会は、多分普通の人より少し多いのだろうが、それでも年数回がいいところ。
日本にいるから自由に古い雲上時計を買ったりもしているが、これが階級のしっかりした国であったなら、許されないことなのかもしれない。
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酔っています。
SIGMA DP1 Merrill
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今日も忙しかった。
大型プリンターで展示物を印刷していたら、途中でインクが無くなってしまった。
ヘッドのクリーニングなどで無駄に消費してしまうのか、まだあると思っていたのに、いつの間にか空になっていた。
このインクは一個が1万円以上もするもので、近所の家電店では扱っていない。
ヨドバシアキバあたりまで行かないと、在庫していないのだ。
電話してみたら、案の定ひとつあるというので、とりあえず取り置きしてもらうことにした。
お店は夜10時までやっているので、それまで他の仕事をして、会社の帰りにヨドバシに寄った。
閉店前にお店に行き、インクを購入した。
もう遅いので、そのまま秋葉原の飲み屋さんでMrs.COLKIDと食事。
周りは酔っ払いばかりで、だいぶ大声で騒いでいたが、こちらはお腹が空いており、とにかく夕食を取った。
もっとも当然ビールも飲んだわけで、疲れていることもあり、一気に酔いが回ってしまった。
忙しい毎日を送っていると、ここに書くようなことが起きない。
その上酔っ払っているので、思考能力も薄れている。
今日はこの辺で失礼して寝ることにする。
おやすみなさい・・・
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しっちゃかめっちゃか
SIGMA DP1 Merrill
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今週は異様に多忙な状態である。
朝から晩まで走り回っており、そのうち飽和状態になり、自分が何をやっているのかわからなくなってくる。
涼しくなって市場が一部動き出したこともあるが、そこに抱えていた様々な問題が重なってしまったのだ。
しかも来週はまた出張が控えている。
もう、しっちゃかめっちゃかである。
出張の準備もままならない状況で、帰宅は毎日遅くなっている。
今日の時計ベルト。
ボーム&メルシエのアンティークのスモールセコンドに、ジャン・クロード・ペランのオーストリッチのダークブラウンをつけた。
随分前に購入したが、そのままになっていたベルトだ。
既製品としてお店が在庫していたもの。
クイルマーク入りのオーソドックスなオーストリッチであるが、何となくパッとしない色である。
まあ実物は、写真で見るよりはかなりいいのだが、正直何でこんな色を買ってしまったのだろうと思う(笑)
血色の悪い人の肌のようで、クイルマークが病的にさえ見える。
ただこのボーム&メルシエには、色の上ではよく合っている。
残念なことに、幅20mmのベルトを強引に幅19mmのラグに取り付けているため、妙に幅広でアンバランスに見えてしまう。
せっかくのペランの美しいフォルムが生きてこない。
この時計には、どうやらブラウン系で細く尖ったベルトが合うことが判ってきたのだが、このベルトの場合はいまひとつの感じだ。
色はよく合っているのだが・・・
ベルトの幅がちゃんと19mmであれば、もう少しいいだろうと思う。
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油断
D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
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最高気温が30℃とはいっても、それほど暑さは感じなかった。
日中は陽射しが強かったが、朝晩は気温が下がり、肌寒いくらいであった。
虫の集まりも悪く、カエルにとっては厳しい季節になりつつある。
原発事故や凄まじい自然災害に見舞われ、日本人は非常に厳しい状況に置かれている。
そんな中、以前と変わらず季節が巡ってくるのを見ると、不思議な感慨がある。
地球は、それでもいつものように回っているのだと。
しかし恐ろしいのは、放射能が目に見えないということだ。
福島の義兄によると、危険と言われている種類の食べ物を、油断して摂取する人も出ているという。
まだ目に見える被害が少ないので、緊張感が途切れてきたのだろうか。
ビクビクした生活を、いつまでも続けるのは難しいのだろう。
一見いつもと変わらなくても、危険な罠が潜んでいることを、忘れるわけにはいかないのだが・・・
今日の時計ベルト。
アクアテラにモレラートのドゥッチオのハニーブラウンをつけた。
ドゥッチオは同社のマニファッティのシリーズで、トスカーナレザーの表皮ににバフがけを施し、目を潰して独特の質感を与えたモデルだ。
艶消しでしっとりとしていながら、触れてみるときめ細かい滑らかな感触を持つ。
根元の厚みが実測5mmの、ふっくらとしたボンベ仕様になっている。
サイズは20-18であるが、ストレートに延びた幅広に見えるデザイン。
面積の広さが、腕の上で主張するタイプのベルトだ。
手がかかっているのか、モレラートのカーフの中では高価な部類に入る。
このハニーブラウンは、中でもっとも彩度の高い明るいブラウン。
革フェチであれば、見ただけで欲しくなる色であろう。
周りを圧してしまうような華やかさがあり、腕につけただけで空気が明るくなる。
つけて歩かなくても、ひとつ手元に置いておいて、時折眺めるだけでも気分がいい(笑)
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タクシーの日
SIGMA DP1 Merrill
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一日雨が降っていた。
湿度は高いが、気温は上がらなかった。
今も窓から入ってくる風が寒いくらいである。
いよいよそういう季節の到来である。
何よりも墓参りを済ませた。
朝早めに家を出て、タクシーでお寺まで行った。
家から15分ほどで到着する。
雨の墓参りというのは、傘を差したままいろいろやらなければならないので、けっこう大変である。
雨の中の作業を見越して、時計はシーマスターを持っていった。
それにヒルシュの耐水ベルトを付けた。
水が何度もかかったが、そういう環境に強い組み合わせなので気にしなくて済む。
むしろ積極的にかけてやった(笑)
それからタクシーで日本橋に出た。
これも15分ほどで到着してしまった。
日本橋のデパートで食事を済ませ、軽く買い物をする。
さらにそこからタクシーで銀座に出た。
今度は10分かからずに到着。
カミーユ・フォルネで革のサンプルを見せてもらった。
銀座は御三家のお店がすべて揃うので、僕にとっては便利な場所である(笑)
雨だから仕方が無いが、今日は3回もタクシーに乗った。
家族で移動するなら、価格も驚くほどではないし、年配者が同行する場合は、歩く距離が短くて安心できる。
雨の降る日は利口な移動方法かもしれない。
今日の時計ベルト。
ボーム&メルシエのアンティークのスモールセコンドに、モレラートのルノアールのダークブラウンをつけた。
ずいぶん前に購入したベルトであるが、ほとんど出番はなく、ケースにしまわれたままになっていた。
しかしボーム&メルシエと色合いが近いことに気付き、奥から引っ張り出してきた。
尖らせた剣先に向かって延びるスマートな形状が、アンティークによくマッチしている。
型押しカーフをベースに、表面にオイルトリートメントが施されており、独特のマット感のある革質。
そこに比較的目立つ形で、生成り糸のステッチが入る。
色に関しては、時計との相性は狙い通りと言っていい。
ただし個人的には、このベルトはちょっと風変わりな製品だと思っている。
というのも、その特殊な艶消し仕上げの影響もあるのか、表面の型押し仕上げが、ワニ系の革とは似ても似つかない、不思議な質感になっているからだ。
型押しの彫りは浅く、申し訳程度にしか入っていない。
しかもそこに追い討ちをかけるように、かなり強く白いステッチが入る。
正直なところ、理解の範囲を超えたデザインである(笑)
このベルトは、ワニ風の模様を軽くつけてみただけで、本物のワニに見せようという気は、最初から無いのではないか?
ワニ革をモチーフにしてデザインした模様を、純粋に飾りとして取り入れた製品に見えるのだ。
そういう割り切った考え方で、作られたベルトなのかもしれない。
ワニの型押しという、言うなればにせ物を作る作業に、何のコンプレックスも持たず、むしろ新しい表現手段にしている。
そう考えると、かなり大胆で革新的なベルトといえる。
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効果
SIGMA DP1 Merrill
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寿司屋に行ったら、棚にピーポくんのぬいぐるみが飾ってあった。
何かの景品だろうかと、食べながら話していたのだが、聞くと本社から送られてきたもので、お店に飾るように指示が出ているという。
要は警察と友好な関係にあることを匂わせ、特定のお客に対するけん制に使っているらしい。
ちゃんと意味のあるものなのだ。
ピーポくんにそんな効果があるとは知らなかった。
我家にも、Mrs.COLKIDが免許書き換えの時に売店で買ってきたものが1体ある。
その時も、売店のおばさんから、これを玄関に置いておけば泥棒避けになる・・と言われたそうだ。
入った泥棒がピーポくんを見ると、警察関係者の家かと思ってビビるのだそうだ。
ピーポくんのぬいぐるみというのも、言っては何だが、随分と質感に欠ける玩具だと思っていたのだが、あれにそんな凄い効能があるとは・・・
こうなったらあと何体か買ってきて、あちこちの窓際に置いて、外からすりガラスを通して何となく見えるようにしておこうか。
セコムのシール以上の効果があるかもしれない・・と言ったのだが、Mrs.COLKIDから絶対に駄目と禁止令が出た。
今日の時計ベルト。
シチズンのオルタナVO10-6851Bにモレラートのドナテロのバーガンディをつけた。
順列組み合わせで申し訳ないが、いつものドナテロをつけてみた。
バーガンディとかダークレッドのベルトは、不思議なほど多くの時計にマッチする。
オルタナとの組み合わせも、まあまあ上手くいっている。
ドナテロには3種類の幅が用意されているが、一番魅力的なのは幅20mmである。
バックル側が16mmと細めに設定されているため、スマートで尖った形状が強調されるのだ。
残りの2種類は落差が2mmで、角度がもう少し穏やかになる。
同じ機種でも、幅によって異なる印象を持つベルトがたまにある。
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壁のカエル
SIGMA DP2 Merrill + Close-up Lens AML-2
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工場の壁に、アマガエルがやっと上ってきた。
今年は来ない・・とみなが心配していた。
まだ一匹か二匹であるが、夜になるとどこからか出てきて、上の方へと上っていく。
先日まで、庭の草むらを歩くと、小さいカエルばかりがピョンピョンと跳ねていた。
異常気象なのか、例年と比べて成長が遅いようだ。
あの大きさでは、建物の壁まで遠征は出来ないようで、草の中をうろうろと歩き回るばかりだ。
それが秋も近付いた今頃になり、やっと壁の方に上ってきた。
さすがにここまで来るのは、けっこう立派な体格である。
しばらくこの場所を独占できることもあり、朝になるとひときわ大きくなったように見える。
灯りに集まってきた小さい虫を、壁伝いに移動しながら食べているのだ。
こうして体力をつけた個体だけが、来年まで生き延びることが出来るのだろう。
節電で暗くしてあるので、虫の集まりはよくない。
少しサービスしてやろうと、室内から外灯を点けてやった。
すると突然の点灯に肝を潰したカエルが、壁の上の方から落下してしまった。
まだ精神面では未熟者のようだ(笑)
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表
SIGMA DP2 Merrill
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HTMLで組むと、ブログに表が入れられると聞いて試してみた。
と言ってもHTMLをよく知らないので、まったくの自己流。
見様見真似なので、プログラムの間違いが多々あると思うが、ご容赦願いたい(笑)
時計ベルト・フランス御三家についてまとめてみた。
カミーユ・フォルネ | ジャン・クロード・ペラン | ジャン・ルソー | |
---|---|---|---|
創業年 | 1945年 | 1984年 | 1954年 |
供給先 | カルティエ、パテック・フィリップ、 ショパール等 詳細はこちら | フランク・ミューラー、パテック・フィリップ、 ジラール・ペルゴ、ブランパン等 | 半世紀以上に渡り スイスの大手一流時計メーカーに供給 |
オーダー品の納期 | 約3ヶ月 | 約3ヶ月 | 約2週間~3週間 |
既製品 | 豊富に用意。カタログもあり。 | 特定ショップに試作(?)を供給。 | アトリエに時折入荷。 |
URL | Camille Fournet | Jean-Claude Perrin | Jean Rousseau |
カミーユ・フォルネ | 高級時計ベルトの代名詞。伝統ある会社である一方で、素材や構造等、革新的な技術の開発にも積極的なのは立派。コノリー、ヴォーグレネ等オリジナルの素材も多い。アンチスエット仕様のカウチュ(ラバー)は、裏面にステッチが出ない構造のため、汗が内部に染み込まないのが売り。既製品のラインナップが豊富で、オーダーしなくてもその中から選べば大抵済んでしまう。日本向けにアンチスエットの製品を充実させており、そこからも柔軟な姿勢の会社であることが窺える。大手百貨店を中心に展開。ふた山のゴドロンなど、店舗オリジナル仕様もある。オーダー品は納期が3ヶ月ほどかかり、オプションに伴う追加料金は多め。デザインが多少保守的かもしれない。ブランド力はNo.1で、スタンダードな黒のアリゲータなど、一本は持っていたいベルトである。 |
---|---|
ジャン・クロード・ペラン | 剣先の尖った上品でスマートな形状は、独自の美学を感じさせる。特にオーダー品の品質は高く、革製品としても魅力的である。価格は他社より少し安めに設定されているが、納期は3ヶ月前後、時期によってはそれ以上かかる。手のかかる手縫いが標準であり、ドーム(ふたコブ)など選べるシェイプが豊富なのは嬉しい限り。有料オプションで裏材ラバーも選択できるが、アンチスエットに関してはそれほど熱心ではない様子。割安の既製品が特定の取扱店に置かれており、時折補給されるようだ。革の種類も奇数幅も揃っているので、そこから選べば待たないで済む。ただし既製品はアンチスエットではなく、ステッチもミシン縫いなので、やはり廉価仕様なのだろう。オーダーする時は、ペランならではの美しい形状を生かすのがコツ。 |
ジャン・ルソー | 最大の特徴は、原材料の革の生産・管理から社内で一貫して行ういわゆるマニュファクチュールであること。そのため革の品質は非常に高い。日本国内にアトリエを持つため、納期が約2~3週間と圧倒的に早い。他社に比べ一歩も二歩もリードしている。価格面でもアンチスエット、ワンタッチ式バネ棒といった重要なオプションが無料で追加できるという非常に嬉しい設定。アンチスエット材も、ラバー系はもちろん、より肌触りのいい耐汗加工した皮革も用意されている。実際の製造者からアドバイスを受けながら、仕様の細部を詰めることが出来るので、アトリエの存在はやはり大きい。ベルトの膨らみのデザインが現代的に洗練されており、厚みのあるベルトなどはかなり迫力がある。種類はランダムであるが、完成品がアトリエに時折入荷し、既製品として割引価格で売られている。 |
アトリエ・ジャン・ルソーで、バセロン・コンスタンチン用のベルトの革の選定をする。
同じダークブラウン系のアリゲータにも何種類かあり、それぞれ微妙に色味が異なる。
入荷している革の種類もその時々によって違う。
その中から時計に一番合うものを選ぶのだ。
何よりも現物をつき合わせて検討できるのは有難い。
それにしても、惚れ惚れするような見事な革だ。
竹斑のどのあたりを使用するか、およその場所を選ばせてもらえる。
ベルトの左右で模様が合うよう、ちゃんと意識して裁断されるようだ。
アンティークの場合ベルトが細めなので、斑紋の細かめのところを指定するのがいいだろう。
お店に来るお客さんの時計は、最新式ばかりでなく、アンティークの割合も多いという。
中には月に数回も、新しく仕入れた時計を持っては、ベルトをオーダーにくるお客さんもいるようだ。
この革を見てしまうと、その気持ちはよくわかる(笑)
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駄目出し
SIGMA DP1 Merrill
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ジャガー・ルクルトのベルトを、あれだけじっくり考えて作ったのに、母親からこれは駄目だといわれた。
親戚が結婚するので、式に身につけていくものを話し合っている時、白いステッチの入ったベルトはやめるように指摘されたのだ。
まさか時計のベルトのことで、家族から駄目出しがあるとは思わなかった(笑)
結婚式や葬式といった正式な場では、装飾品にもそれなりのルールがある。
もし時計をつけるなら、フォーマルの場では、白か銀の文字盤に黒いベルトと決まっているそうだ。
ベルトに白いステッチは崩しすぎという見解である。
自分としてはカジュアル側に微妙に振って作ったつもりであったが、それが仇になったようだ。
まあ、従兄弟の結婚式なので堅苦しい場とも思えないが、僕の年齢を考えると、あまり崩した格好をするのは、家族にとっては好ましくないらしい。
とにかくベルトは真っ黒にするよう厳しく言われた。
母親の見解では、ルクルトの時計自体は素晴らしく品がいいという。
あれは稀に見る上品な時計で、今までに何度も(それも女性から)同じ感想を聞かされている(笑)
むしろでかい今風のオメガの方が、女性の目から見ると、アンバランスで野暮臭く感じるという。
本当は金のバセロンに焦げ茶のアリゲータで行くつもりであった。
しかしそれを言っただけで、絶対に駄目だと否定された(笑)
まあ本物はけっこうカッコいいと思うのだが、確かに僕が金色を着けると少し浮いて見えるかもしれない。
せっかく作ったのにな・・と思いながら、カン幅18mmの真っ黒いベルトはあったろうかと探してみた。
するとカミーユ・フォルネのアリゲータやモレラートのティポエルメス、バンビのさとりなど、次々と出てきた。
まったくベルトには不自由しないのであった(笑)
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精神と肉体
SIGMA DP1 Merrill
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肉体的な疲れと精神的な疲れは別々に考えなければいけない・・という話を聞いた。
精神と肉体はつながっているという思いがあり、精神面で解放されれば、肉体の疲れは自然に癒えるかのように思っていたが、必ずしもそうはいかないようだ。
眠るとそれをきっかけに体調がおかしくなるのも、肉体が休息を欲しているからで、休んでいいという指令を受け取ったと判断して機能停止に陥るのだという。
肉体からの黄色信号とも受け取れる。
そういう時は徹底して何もせずに、意識して体を休めることが重要だそうだ。
下手をすると体を酷使することで、精神面まで充実するかのような錯覚をおこしている場合もある。
肉体を休ませることに罪悪感さえ持ってしまうのだ。
過労で亡くなる人の多くが、その誤った認識を持つ状態に陥っているという。
僕の場合は、精神面は趣味に走ることで十分に癒えているらしい(笑)
何もしないでただ休むというのは、体を酷使するのに次ぐほどの苦痛であるが、精神はともかく、肉体はそれを欲しているのかもしれない。
なかなか、自分自身とのコミュニケーションというのも難しい(笑)
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破損
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昨日の更新からDP1Mで撮影した分を載せている。
昨日は都内、今日は日光で撮影してきた。
実はDP2Mは、出張の際どこかにぶつけてしまったようで、何とリアの液晶のガラスが割れてしまった。
こんなことは初めてだ。
触ると手が切れるほどの状態で、本当にただの割れたガラスである(笑)
しかしとりあえず撮影は可能なので、お店の人と相談した結果、しばらくこのままで行くことにした。
修理に出すと返ってくるまでかなりかかるだろうから・・・
そのままでは危ないので、応急処置として上から液晶保護フィルムを貼った(笑)
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循環バス
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なぜ三越は丸の内に進出しなかったのだろう・・というのはMrs.COLKIDの意見だ。
女性の眼から見て、丸の内に三越があれば面白かったという。
日本橋、銀座、丸の内の各店舗を回る循環バスが作れるというのだ。
同じデパートを回って意味があるのか・・というのは、男性の考え方だ。
店舗ごとにはっきりと傾向の違いがあり、ターゲットの年齢層も分けている。
女性は買う物に応じてお店を変えているのだ。
ところが東京駅に大丸が出来てみると、明らかに三越より品揃えが多く、なかなか魅力的であるという。
循環バスというのは、そこから出た発想だ。
丸の内としてはむしろ大型店舗より、センスのいい小店舗を集合させて、あのストリートを都会的にしたいという思うがあるだろう。
しかしそれほど大きくなくても、ビジネス街ならではの品揃えに徹して、小さめのデパートをひとつ置くのは確かに面白かったかもしれない。
無論予算の都合もあるだろうし、これだけ近距離で次々に出店するのは難しいことであろうが・・・
その話をきっかけに、都内のデパート巡りをする循環バスがあったら、案外便利ではないかという話が出た。
何も一社に限定せず、各デパートが共同して無料の循環バスを作るのだ。
銀座、日本橋、浅草(スカイツリー)、新宿・・といった町の、名だたるデパートを巡回するバスが、30分間隔で運行する。
荷物が多くなったときのために、ヤマト便と組んで、途中からどんどん自宅に発送できるようにする。
そういうコースを作ったら、地方から買い物に来る女性のお客さんには好評を博するのではないか・・・
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栗シーズン
SIGMA DP2 Merrill
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親戚が、自宅の庭で採れた栗を持ってきてくれた。
早速みなで分けた。
ピエール・エルメの袋に入っているのがミソ(笑)
↓
今日はMrs.COLKIDが、小川軒で和栗のモンブランと栗パイを予約して買ってきた。
そういえば銀座みゆき館の和栗のモンブランも、9月2日から新栗になっている。
栗・・栗・・栗・・いよいよ本格的な栗シーズンの到来だ(笑)
今日の時計ベルト。
ジャガー・ルクルトのアンティークににジャン・ルソーのオーダーベルトをつけた。
ルクルトが修理から返ってきた。
ケース内に水が少量入り込んだようで、購入した時計屋さんが実費で修理してくれた。
念のためオーバーホールもしてくれたという。
お陰で非常に安く済んだ。
ベルトは、実はルクルトと組ませる決定版のつもりで、ジャン・ルソーにオーダーしていたもの。
肝心の時計が壊れてしまったので、どうしたものかと思っていたが、偶然両方が一緒に出来上がってきた。
一見何の変哲もないベルトであるが、十分に考えて、こだわって仕様を決めた。
シンプルな2針式のルクルトは、日常にも仕事にも使える申し分のない時計で、現在もっとも使用頻度が高い。
華美な装飾がまったくないので、ビジネスの場でも出過ぎることがなく都合がいいのだ。
それだけにベルトもオーソドックスにまとめる必要があった。
ステッチを入れて少しカジュアルな方向に振ることで、どんな場面でも対応できるベルトを目指した。
革はスタンダードといえるカーフのブラックを選んだ。
ステッチの色は真っ白を避け、明るいシルバーの糸を選び、手縫いで縫製をお願いした。
ベルトの厚みは検討の結果4mmとし、縁部分はへり返し仕上げにした。
裏面にはアンチスエット材のブラックを配し、Dバックル専用ということで、中央部の切り欠きはなくした。
ジャン・ルソーは直接アトリエに出向くと、かなり細部まで仕様を指定することが出来る。
他社も出来ないことはないのだが、実際に作業をする職人さんと話しながら、仕様を詰めることが出来るのは大きい。
たとえば厚みも細かく指定できるし、穴の位置や間隔、遊革の幅や固定方法など、ネット注文では難しいことまで話し合える。
多くは追加料金なしで対応してもらえ、しかも今回はキャンペーン中ということで、手縫いのオプションまで無料であった。
納期も2、3週間程度と非常に短く、他社に比べてかなり優位にあるといえる。
オーダーベルトとしては、勿体無いほどストイックな仕様である。
しかし細部の作りはさすがで、既製品とは違うオーラを放っている。
ルクルトとの相性も申し分ない。
しかしアンティークは水分に弱いことから、夏の間は使用を減らしたほうが無難なのかもしれない。
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