緊急速報


LEICA X1

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仕事をしていたら、いきなり部屋の中でアラーム音が響いた。
最初は何が鳴っているのかわからなかった。
聞いたことの無い、いかにも緊急を告げるような音である。

音を追っていくと、カバンの中の携帯電話に行き着いた。
今までそんな音で鳴っているのを見たことが無く、自分の電話が別人になってしまったかのようで困惑した。
何事かと思い、開いてみると・・・

緊急地震速報
福島県で地震発生。強い揺れに備えて下さい。(気象庁)

と書かれている。
慌てて社内のあちこちに、大声で連絡してまわった。

ちょうど休み時間の始まりだったので、皆ぞろぞろと休憩に集まっていた。
とりあえず避難するには都合がいい。
そろそろ来るか・・と思い身構えたが、どうも来る様子が無い。

しばらく黙って天井を見上げていた。
そのうち、来ないみたいですね・・と誰かが言った。
少し揺れているようですよ・・と知らせてくれる者もいた。

騒いだ都合、ちょっと気まずかったが、まあ仕方あるまい。
何も行動をしない事の方が愚かだ。
願わくば、さらに速報の精度を上げていただきたいと思う。
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うたた寝


D3 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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気温が程よいせいか、ついベッドの上で寝入ってしまい、起きたら夜中近かった。
まだ今日中にやらなければならない事があるので、今日はまた本文なしで失礼する。
最近は仕事の都合で、常に頭をはっきりさせておく必要があり、そのためにも睡眠を多く取らなければならない。
まあ、疲れてすぐに寝てしまうのだけれど・・・
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天才の死後


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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英国に住んでいた著名な映画監督K氏は、亡くなると周囲の複数の人物から生前の出来事を暴露する出版物が出て、その内容に憤慨した家族が訴訟を起こした・・・
そういう話を雑誌で読んだ記憶がある。
その時、やはりそういうものか・・と思った。

天才といわれる人の周辺にいる人たちは、かなり大変な思いをしているのではないかと想像する。
当人が亡くなると、それで解禁されたかのように、周りからそれまでの不満が噴出することがある。

僕は漫画家のT氏の作品に憧れて、子供の頃は弟子入りしたいと本気で考えたほどであった。
氏が亡くなったと聞いた時は、頭をハンマーで殴られたようなショックを受けた。
ところが、氏を尊敬しているはずの周りにいた漫画家たちが、意外に冷静な顔でテレビに出て話しているのを見て不思議に思った。
神様が逝ってしまったことにショックを受けて、おいおいと泣くのではないかと思っていたのだ。

その後、氏と関わりのあった人たちの回想録集が刊行されたが、その内容の衝撃的なことといったらなかった。
そこには、自らの感情そのままに行動した、ひとりの天才の姿が克明に描き出されていた。

もう少し大人になって欲しかった・・と書いている編集者もいたし、意見が激しく対立し、この人にはついていけないと思った・・と述べる有名なアニメーション作家もいた。
亡くなった人に対する言葉であるだけに、相当面食らった。
氏の自伝を読んで知っていた出来事が、違う立場から見ると、まるで逆の話になってしまうのも驚きであった。

しかしそれらの言葉は、天才的な人物の真実の生き様を捉えていて、実に貴重な証言でもあった。
それだからこそ、あえて出版されたのだろう。
氏を否定する意見も、天才の死への旅立ちに対するはなむけの言葉として、価値のあるものとして映った。

日本を代表する世界的映画監督のK氏も、生前から皮肉を込めて天皇などと呼ばれていたが、やはり死後になって、過去の出来事を記した本が出版された。
体裁としては批判的な本ではなかったが、ありのままに書かれているというエピソードを読むと、時には弁護しようの無い傲慢な行動も見られ、いかにファンであっても批判的な気持ちにならざるを得なかった。

華やかな世界の裏で起きていた人間同士の葛藤を知ると、複雑な心境になる。
遠く離れた場所から見ている時は、その劇的な才能に魅せられ、尊敬し憧れたものだが、身近で振り回された人たちにとっては、それだけでは済まされないことも多かったに違いない。

常識を超えた作品を生み出すためには、常識を超えたエネルギーが必要とされる。
当然多くの対立が生じ、身勝手な振る舞いもあり、理不尽な思いに涙を呑む人も出るだろう。
仲良し同士が集まって楽しく仕事をしても、なかなか後世に残るような作品は生まれないということだ。
多少なりともその才能に対峙する能力を持つ者の中には、敢然と立ち向かい、決別して飛び出す者もいるだろうし、逆に偉大な人物の才能に完全に屈服し、それを助け支える人生を選択する者もいるのだろう。
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涼しい日


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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午前中は晴れたが、だんだんと雲が出てきて、夜には雨が降り出した。
今日は軽いカメラを持って都内を歩いた。
何となく気が乗らなくて、写真はそれほど撮らなかった。
上着を持って出たのは正解で、午後は肌寒くて着て歩いた。

現在の外の気温は22度と、パソコンのガジェットには表示されている。
しかし窓を開けてベッドに寝転んでみると、もっと低いとしか思えない空気が流れ込んでくる。
とても気持ちはいいが、言われているように、秋を飛び越えて冬の気候になってしまうのだろうか。
暑い時に撮った写真のストックがかなりあるのだが、早く使わないと季節外れになってしまう。

今年のような暑い夏が、これから毎年続くのだとしたら、今から来年のことを考えておくべきだ・・という話が会社で出た。
エアコンの効いていない場所は、殺人的な温度になるからだ。

調べてみると、熱を遮断して温度を下げるという、屋根に塗る塗料が出ている。
それなりに効果はあって、実際に何度か下がるという。
しかし効果の高いものは高価で、しかも何重にも塗り重ねなければならず、広い面積に塗ると何百万円もかかってしまう。

一番安価で効率もよさそうなのは、屋根に水を撒いて、蒸発する時に熱を奪う方法だ。
ただし水道代が馬鹿にならないし、水不足だった場合には出来ないだろう。
普段雨水などを溜めておくタンクを設置してはどうか・・などと考えている。

しかし、涼しい季節になってくると、そういう事にあまり本気になって取り組まなくなる。
困ったものである。
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酔っています・・・


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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お寿司を食べに行った。
いつもの通り、アサヒの瓶ビール、熟選を頼む。
それと久保田の25周年記念の原酒というのも頼んでみた。
飲みやすいと思ったら、度数が18度もある。
知らずに熟選と交互に飲んでいたら・・・・

今日は酔っているのでこの辺で・・・
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デパート巡り


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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昨日は、日本橋三越の旧館の特別食堂で昼食をとった。
狙い通り空いていて、いつも別室で待たされるのに、すんなり席に案内された。

その後、紳士服売り場で、新しい背広の上下を買ってもらった。
仕事でどうしても必要になったのだ。
とはいえ、典型的日本人体型の僕であるから、海外ブランドのカッコいいのは体に合わず、日本製のダーバンのものにした。
測ってみたら、右腕の方が1cmほど長いということで、片方をつめてもらうことになった。

外に出たら雨がほとんど止んでおり、そのまま銀座まで散歩することになった。
ふらふらとあちこちに寄りながら歩き、結局最後は銀座の三越にも行くことになった。
わざわざ日本橋に行った意味が無い(笑)

Mrs.COLKIDは何度も来ているが、僕は新しい三越銀座店の中に入ったのは初めてだ。
もちろんお客で混んでいたが、天気のせいか、思ったほどではなかった。

バーバリーの前を通り、コートを見ているうちに欲しくなった。
しかしブラックレーベルは、細身で長身の若者向けで、僕の体型にはまったく合わない。
おたくの製品で僕が着ることができるのは、ネクタイだけだと言ったら、さすがに店員さんも苦笑していた。

黒いコートを(少し痩せることが前提で)何とか着ることができて、それもMrs.COLKIDに買ってもらった。
本当はエンジ色の素敵なコートがあって、そちらの方が欲しかったのだが、仕事で着るのには適していないので、惜しいけれど無難な黒にした。
僕は生まれつきオシャレではないので、自分で服を選ぶことなんて滅多にないのだが、今日はやけに衣装持ちになった一日だった。

新しい三越銀座店を、上から下まで見て歩いた。
面白いことに、不思議なほど疲れが少なかった。
僕はデパートが嫌いで、少し歩いただけで疲れてしまうのだが、今日はそれをほとんど感じない。
お店を区切る壁が少ないことが、開放感に貢献しているというのが、Mrs.COLKIDの説だ。
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雨の休日


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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一気に涼しくなった。
雨の降る中を、家族でお墓参りに行ってきた。
タクシーがお寺に着くと、降りが一層激しくなり、空から大き目の水の塊が落下してきた。
地面を棒で叩くような、激しい雨音に変わった。

お寺は人でいっぱいであったが、みな軒下に集まり、降りが弱まるのを待っている。
どうしようかと迷ったが、激しい雨の中、思い切ってお墓の掃除をを始めた。
傘を差してもあまり意味が無く、服がびしょ濡れになった。

本降りの雨の中で作業をするなんて久しぶりで、体が冷えて体調が悪くなってきた。
薄着で来てしまい、その服も絞れば水が滴り落ちるほど濡れている。
雨は線香の火が消えてしまいそうな勢いで降り、まるでいじめられているみたいなタイミングだとMrs.COLKIDが嘆いている。

カメラはとりあえずD3に85mmを付けていったが、雨の中持って歩くのはかなり面倒であった。
もっとも濡れても大丈夫なこのカメラこそ、今日のような天気に相応しいカメラだといえる。

墓参りを終えたが、雨の降る中を歩く気にもならず、大通りに出てタクシーを拾い、そのまま日本橋の三越に行ってもらった。
混んでいる銀座店の方に行かないところがみそだ(笑)

途中スカイツリーが見えたので、タクシーの窓越しにパチリと写した。(上の写真)
スカイツリーの先端は、低い雲がかぶさり見え隠れしていた。

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傷跡


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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子供の頃は年中怪我をして、あちこち傷だらけだった。
脚には、自転車でまともに転んだ時にめり込んだ小石が、今でも入っている。
屋根づたいに飛び移る時も、自分なりに注意しながら飛ぶのだが、時折ミスッて滑り落ちて怪我をした。
家が工場だったこともあり、そういう遊び場には不自由しなかった。
点検口から屋根裏に入り込み、踏み外して天井を抜いて落ちたこともある。

時折へまをして、病院で縫ってもらわなければならない大きな傷を負った。
家の外階段から飛び降りた時に、横に生えていた木に腕が当たり、ザックリと切ってしまったことがある。
着地すると足元に血がボタボタとたれた。

夜遅かったが、そのまま親戚の車に乗せられて、広尾の日赤に運び込まれた。
肘の内側が5センチくらい、三又に裂けていた。
皮が縮こまっていたが、引っ張って縫い合わせた。
今でもその傷は、くっきりと残っている。
男だから、そのくらいの傷はむしろ勲章といえる。

中学生の時に、泊まりに来た友達とふざけて枕投げをしていて、真っ暗な中で背後に回ろうとしたら、足をガラスの扉に突っ込んでしまった。
ガラスが割れて、足先がザックリと深く斜めに切れた。
当然血が噴出すように出てきた。

とりあえず包帯を巻いて、自分で自転車に乗って病院に行った。
怪我を負った足で自転車に乗るなんて、ずいぶん無茶な話である。
包帯は見る見る血で染まっていったが、漕がなければ前に進まない。

すぐに縫い合わせることになり、医者が傷口のそばに麻酔の注射を打ってくれた。
ところが傷口の皮が斜めにめくれ上がっており、注射針が上手く患部に届かなかったのか、麻酔がほとんど効かない。

その状態で縫合を始めたのだから堪らない。
針がグサリと刺さるのがわかり、体の中をグググ・・と通過して、また出て行くのがわかる。
その後を追って糸がずるずると続き、最後に糸をクッ、クッと引っ張って緩みを取る。
その一連の動作が繰り返されるのだが、その度に息を止めて痛みに耐えた。

針が刺さると「う・・」という声が出て、抜けると「ふー」とため息が出る。
額に脂汗が流れ出た。
治療後は、片足をぶら下げるようにして、また自転車で帰った。

その傷も、今でも足に残っているが、先ほど確かめてみたら、なかなか見つけられないほど薄くなっていた。
よく考えてみたら、どの傷も遊んでいる時に負ったもので、仕事や戦いの最中に負傷したわけではない。
決して自慢できるものではない事に気付いた(笑)
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D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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仕事の合間に、糖尿でかかっている先生のところに行ってきた。
いつものように血圧を測ったり採血したりした。
出張やら何やらで疲れているので、今回はデータには自信がない。
血圧の値がいいのが、僕の場合救いだといつも言われる。

今年は糖尿病にとって変革の年で、病気の診断基準が変わると同時に、糖尿病の根本部分に効果がありそうな薬が出来たという。
来年になると規制がなくなり、数週間分その薬の処方箋を出すことができるからと、先生がさかんに言う。
よほどいい薬なのか、あと数ヶ月で来年だから、それまで今の薬で体の調子をもたせるようにと言われた。

要するにもう少しダイエットして、もっと数値を良くして来年まで維持しろということだ。
食事は体重が減るか減らないかで、量が適切かどうか、簡単にわかるのだから・・と真剣な顔で言われた。
減らなければ、単純に食事の量を減らせばいいということだ。
まったくその通りなのだが・・・
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昇進


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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いつも車を取りに来てくれるTさんだが、最近は別の人が来ることが多く、顔を見かけないなと思っていたら、店長に昇進したことがわかった。
それで忙しくなって来れなかったのだ。
ああいうタイプの人を店長にする・・という人事にちょっと感心した。

Tさんはメカニックあがりの静かで誠実な人で、いわゆるベテランの営業のように口がうまいタイプではない。
しかし、それこそネジの1本まで知り尽くした豊富な知識を持っており、車の構造に関する質問にも、操縦に関する質問にも、大抵のことには納得のいく詳細な説明をしてくれる。
かなりマニアックな質問にも答えられる。

そのため僕はTさんのことを非常に信頼しており、今までTさんから4台も車を購入している。
長い付き合いである。
傷をつけてしまった時など、こちらの微妙な気持ちを察して、さらりと対応してくれたこともあった。
ああいう人の存在を、メーカーも貴重に思い評価しているのだとしたら、ちょっと嬉しいことである。

ところで車検から返ってきた120iだが、運転した時の感触が驚くほど変わった。
ラムダセンサーという部品が不調になり、エンジンのエラーランプが点灯するというトラブルが過去に何度かあった。
合計3回も部品を交換しているのだが、これはセンサーではなくてコンピュータ本体が悪いのではないかという事になり、今回まるごと新品に交換したらしい。
プログラムも当然最新のヴァージョンに変わった。

そのせいかトルクが太くなった印象で、アクセルオンの反応がやけにいい。
シフトスケジュールにも変化があり、アクセルから足を離すと低いギアを選ぶのでエンジンブレーキがかかる。
Tさんからも、かなり本格的にばらして手を入れたという報告があり、実際運転してみると、まるで新車のようにダンピングの効いた走りをする。
もしかすると以前のプログラムは、僕の下手くそな運転を学習してしまい、だんだんと制御系が悪化していたのかもしれない(笑)

車検の間、古い3シリーズに乗っていたことは書いたが、驚いたのはドアがべらぼうに重かったことだ。
というか、以前同型の車に乗っていた時も、やはり重くて辟易していたのを思い出した。
今の3シリーズや1シリーズのドアは非常に軽くなっていて、ボコッと簡単に開く。
かといってボディ剛性が低いということは無く、走りは申し分ない。
無闇な物量投入はしない・・という時代なのだろう。
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管理


D3 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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仕事が忙しくなってきたので、体調管理に、今までより気を遣うことにした。
睡眠時間も多めに取るよう努力する。
そのためにはブログの毎日更新を止めるのが一番だが(笑)、ちょうど11月で連続3年の記録が達成されるので、それを区切りにしようと思っている。

今日は体を休ませようと思い、床屋に行った程度・・・
(床屋に行ったことは、後で検索して日付を確認するので、必ずここに記録している)
一応D3を持っては行った。
銀座はいつもより人出が多かった・・というのも、ご存知三越銀座店が新しくなったからだ。

帰ってから、知り合いが川で釣ってきた鮎を塩焼きにして、それを夕食とした。
それにマツタケご飯・・・
何となく淡白で体に良さそう(笑)

矛盾するようだが、昨晩小川軒の和栗のモンブランを食べた。
あれは本当に美味しくて、予約しておかないと手に入らない。
栗だけで作ったようなポロポロとしたモンブランで、生クリームも最低限しか使っていない。
栗ファンにはオススメだが、糖尿の人が食べていいのかどうかは知らない(笑)
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ちゃんぽん


LEICA X1

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仕事で九州に行ってきた。
忙しくて仕事以外には何も出来なかったが、せめて現地ならではの食べ物をひとつくらい食べてみようと思い、空港のレストランでちゃんぽんを注文した。
長崎ではないのだが、同じ九州のご当地ちゃんぽんである。

どうせならなるべく変わったものにしようと考え、「牛乳ちゃんぽん」なるものを頼んでみた。
暖めた牛乳の入った鉢が付いてきて、それをちゃんぽんにかけてから食べるのだ。
何だか気味が悪いが、滅多に食べることの出来ない料理であろう。

早速出てきたちゃんぽんに、牛乳を一気にかけて食べてみる。
これが驚くほど美味しかった。
別に牛乳の味がするわけではない。
上に乗っている野菜類が新鮮で美味しいのだ。

麺の量は少なめで、どちらかというと野菜炒めに近い料理だ。
熱くてふうふう言いながら、それを食べる。
ダイエットすることを考えていたが、これなら十分に健康的であろう。
次回来た時も、これを注文しようか・・・(笑)
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着陸


LEICA X1

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出張に行っていた。
帰りの飛行機の中、機内アナウンスで機長の声が流れた。
客室乗務員の女性の、原稿を読むような単調な声とは違い、ごく普通の人間的な話し方をする。
えー、皆様・・・本日は当機をご利用頂きありがとうございます・・・という多少不明瞭な発声での挨拶から始まり、何やらしばらく話を続ける。

機長がマイクを取ることは珍しくないが、こんなにいろいろと話すのは初めてだ。
皆少し不思議に感じたようで、何か他に言いたい事があるな・・・一体何を言いたいのだろうと、耳をそばだてて聞いている。

「現在東京の天気は雨です。エー・・途中かなりの揺れがあるという連絡が入っております」
と、話が核心に触れだした。
「本機の飛行にはまったく問題ありませんが、飛行機が降下を始めましたら、ベルトを締めてくださいますよう・・」
黙って聞いていたが、問題ないとわざわざ言われると、かえって不安になる(笑)
まあどのくらい揺れるか分らないので、パニックを起こさないように、あらかじめ乗客に伝えておくのは当然なのだろうが・・・

やがて東京に近付くと、急に激しい雨が降り出した。
機体をザアザアと雨水が叩く音がして、思わず天井を見上げた。
自動車みたいに、飛行機でもこんな音がするのか・・・

やがてベルト着用のチャイムが鳴り、降下が始まった。
今度は客室乗務員の女性が
「皆様、外の天気は雨ですが、本機の運行にはまったく支障はございません。ご安心ください」
とアナウンスした。
また言われてすごく不安になったが(笑)、もうこうなったら仕方がない、どのくらいのものか見てやろうと、椅子に深く腰掛けて身構えた。

ズシン、ズシンと大きめの揺れに襲われ、機体がミシミシと悲鳴をあげた。
窓の外で雷の閃光が走るのか、暗い中に細かい間隔で何かが光るのが見える。
よく見るとそれは翼灯で、光るたびに窓のすぐ外を雲が猛烈な勢いで後方に流れていくのが照らし出される。
厚い雲のせいで、主翼の先端さえぼんやりとしか見えない。

幸いなことに揺れ自体は、心配していたほどではなかった。
大きなエアポケットにでも入ると、生きた心地がしないものだが、今日の揺れはアップダウンのある丘を、高速で走り抜けていくような感じだ。
椅子に座って目を閉じると、自分の体が斜め下方に向かって、かなりの速度で移動しているのがわかる。

やがて雲の下に抜けると、解き放たれたように機体が自由になり、窓の外に街の夜景が広がった。
飛行機は滑らかに着陸を果たし、先ほどの機長の腕が確かなことがわかった。
逆噴射をして速度が十分に落ちた頃、乗客の顔から緊張が消えていった。
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続・本文なし


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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大変申し訳ないが、今日も本文なし・・・
実は先ほど出張から帰ってきたばかり。
今日はもう寝ます。
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微妙な存在


LEICA X1

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ライカのX1というカメラは、微妙な存在のカメラといえる。
設計に、かなり力が入っていることは確かである。
以前の機種のように、ブランドを冠しただけの他社製デジカメ・・というわけでは決してない。
もっとも、最終の組み立てはドイツとはいえ、実際にパーツを作っているのはどこか日本のメーカーなのだろうが・・・

ライカというブランドにそれほど興味の無い人は、格好はいいけれど、いくら何でも高すぎる、と言うだろう。
一方でライカのファンは、所詮デジカメ、しかもM型のパロディ・・という見方をするのだろうか。
あまり持っている人と出会わないことを考えても、案外実際に買う人は少ないのかもしれない。

コンパクトなボディに大き目の撮像素子を積むことで、一眼レフに遜色の無い画質を実現しているという。
薄口で都会的な、極めてクールな表現をする特殊なカメラだとは感じている。
しかし、画像の品質自体は、(一眼レフカメラも含めたデジタルカメラ群の中では)まあ普通程度なのではないかと思う。
作動速度も平凡で、反応が遅くて少々イラつくことも多い。
性能のみで考えるなら、どうしてもこのカメラでなければ・・という理由はあまりない。

そもそもライカの魅力って何なのだろう。
実は僕自身が、その事をいまひとつわかっていない。
ネットで調べてみると、あの機械としての質感、音、手触りがいい、という意見が一番多く、またレンズの設計思想が明確なところが素晴らしい、という人もいる。
いずれもハード面での評価であるが、それは銀塩時代のライカには当てはまっても、X1にも完全に当てはまる・・とは言いきれないように思う。
X1を触っていると、純機械式のM型ライカとはやはり少し違って、デジカメの小さいやつだよな・・と思ってしまう。

それでも僕は、今、もっぱらX1を持って歩いている。
小さくて楽でいいということは、たしかにある。
しかしそれだけではない。
スナップのような写真を撮るには、この程度の大きさが最適なのだ。
黒くてずんぐりとした、大袈裟な一眼レフカメラは、スナップ写真には向かない。
小さいカメラは、相手に威圧感を与えないから、大きなカメラでは撮れない写真が撮れる。

そう考えると、このカメラの現実的な価値が、多少は見えてくる。
だがそれだけで考えるのは、ライカの場合は間違いなのだ。
このカメラには、他のカメラでは持ち得ないブランドという要素が加わる。

そういうものに疎い僕には、ある意味で一番向いていないカメラなのかもしれないが(笑)、この赤いマークを見ただけで、特別な反応を示す人がけっこういるのに驚かされる。
寄ってきて、それライカ?と聞いてくる人がかなりいるのだ。
人ってこんなに自分を撮るカメラのことを観察しているものなのだ・・ということがわかる。

しかもそれがカメラ好きの人というわけではなく、むしろ一般の人が強く反応するのが面白い。
ライカがエルメスと関係していることも影響しているのだろうが、写真の原理はわかっていなくても、ファッションには強い興味を持った人たちが、雑誌などで読んだのだろう。
つまりこれはカメラというより、装飾品の一種なのだ。
写真好きの真面目人間としては、そういうことに多少反感も持つが、一般社会では、必要以上にカメラに夢中になる人の方こそが、「変わった人」と思われているのだろう。

いずれにしても、このカメラにはブランドという付加価値が、良きにつけ悪しきにつけ、ついて回る。
女の子がM型の中古を胸にぶら下げているのを、最近よく目にするが、しっかり撮るのがあんなに難しいカメラと比べると、イージーなX1は、ステータスは多少落ちても、実用性まで兼ね備えている。
(それじゃあダメなのかもしれないが・・笑)

田舎のおじさんやおばさんは、ライカとライスの違いもわからないが、それはそれでかえって面白いし、一方で過敏に反応する人たちも、人間を観察する上で非常に興味深い。
言葉は悪いが、どちらも僕にとっては被写体であり、いつもと違う何らかの反応を示してくれるのは有難いことなのだ。
ここが重要なのだが、ライカを前にすると、人は威圧感だけの国産一眼レフとは微妙に違う表情を示すので、結果的にこのカメラならではの写真が撮れることも多いのだ。

X1は、とても不思議なカメラである。
マニアックでありながら、一方でミーハーである。
いまだにこのカメラの本質を捉えることが出来ないでいる。
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