環境


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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ここしばらく都内のハイクラスな地域にある得意先を回った。
そこである面白い傾向に気付いた。
ハイクラスと言っても、マスコミにもてはやされるような賑わいのある地域と、昔からある山の手地域では、随分と違いがあることがわかった。

前者には外国人(奥さんが日本人のパターンが多い)や自分で起業して成功した人などが多く住んでいる。
最初からそこで生まれ育った人たちではないわけだ。
後者には親からの財産を受け継いだ地付きの人が多い。
生まれつきそういう環境で生活をしてきた人たちである。

どちらも生活に余裕があるのは、その人の雰囲気からわかる。
前にも書いたが、けっしてボーッとしてのんびり歩いているわけではなく、目が生き生きとしており、動きもてきぱきとしているのが特徴である。
そういう如才なさというか、油断なく引き締まった面がないと、資産を運用できないのだろう。

ところがお店を回っていて、これらの地域では、どうやらお客の傾向には違いがあることがわかってきた。
前者の地域は、比較的ブランドを気にする傾向がある。
商品を選別する際に、どこのメーカーの製品かを考慮するのだ。

名のあるメーカーのものなら安心・・というより、自分が使うにふさわしいものであるか、考えているように見える。
仮に性能が少し低くても、ブランド品の方を選ぶことさえある。
その中で生活している自分・・という理想の図を頭に描いているのかもしれない。
当然身につけているものも、それなりに名の通ったブランドのもので固められている。

後者の地域も似たようなものだろうと思っていたが、違うとお店の人から指摘された。
意外にも何度かお店に通い、自分なりに性能を確かめて、納得したものを買うお客さんが多いという。
ブランドをほとんど気にせず、直に手で触れて、自分の目で判断して購入する。

要するに、いいものを見分ける目が出来ているのだろう。
子供の頃から一流品に囲まれた環境で育ち、いいものとはどういうものであるか熟知しているのだ。
むしろブランド品を嫌う傾向さえある。
服装も、家からそのまま出てきたような、一見地味で装飾の少ないものが多い。

もっともどちらも、それぞれの社会の中でひとり違う行動を取れば、恐らく異端となってしまうのだろう。
誰もが自分の生活する環境とは密接な関係を持ち、影響を受けながら生きている。
人間は環境によって作られるものであるから。



今日の時計ベルト。
プロトレックPRW-2000Y-1JFにクロノワールドのNATOタイプ・ナイロンストラップをつけた。
ブラックシリーズの「ブラック&グレイ」である。

バックルなどの金属パーツにブラックのIP処理を施した同社のオリジナル・シリーズだ。
プロトレックの表面処理と見事な統一感がある。
以前より欲しかったグレイとブラックのツートンカラーを選んだ。
黒ずくめのケースに、ベルトのグレイのラインがほんのりと柔らかさを加えてくれる。

ラグ間を貫通する2mmのパイプを被せたシャフトは、通常のバネ棒よりはるかに強度が高そうだ。
最初からこういう使い方を想定していたのではないかと思うような設計である。
22mmのラグ幅も、ナイロンストラップを意識して決めたのではなかろうか。

いたく気に入って、ここ数日つけて歩いている。
本体が大きいので、スーツ姿にはちょっと合わないのだが、上着を脱いでワイシャツになると、なかなか悪くない。
かなり精悍でカッコいい時計である。
思いの外目立つので、人と会う時はもっと小さい時計に付け替えている。

このベルトと組み合わせると、プロトレックのメカニカルなデザインが際立つ傾向がある。
この手の時計に特有のプラスチッキーな安っぽさではなく、精密機械のような大人っぽい高級感が漂うのだ。
最初は実用的な電波時計が欲しくて買ったのだが、今になって妙にいい時計に思えてきた(笑)
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ウォッチ・ケース-2


D4 + PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED

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こちらはアンティークではなく、現代の機械式時計の一群。
いつも「今日の時計ベルト」のコーナーで使用している時計だが、一堂に会したところを紹介する。
例によってベルトは、しっくりくる組み合わせに交換してある。

僕に何かあったら、全部売り払っていいからとMrs.COLKIDには言ってあるが、まあリセールバリューはそれほど高くないだろう。
嗜好がラウンド型ケースに偏っている傾向は感じるが、玉石混合で、確固たるコンセプトは感じられない。
時計そのものにそれほど興味のない人間が集めると、こういうことになるのだ(笑)

上段左から

GSXの222X-1 SMART no.76にメイホッファーのタラゴナのグレイ(カン幅20mm)
フレデリック・コンスタントのインデックス・オートマチックにブロスのデ・キリコ(パーチ・レザー)のブルー(カン幅20mm)
オメガのシーマスター・アクアテラ・クロノメーターにヒルシュのグランドデュークのブラック(カン幅20mm)
ボーム&メルシエのクラシマ・エグゼクティブXLにジャン・クロード・ペランのクロコダイル・マットのブラック(カン幅22mm)
オリエントのオリエントスター・ヴィンテージ・シリーズWZ0041DGにジャン・クロード・ペランのクロコダイル・マットのチョコレート(カン幅20mm)

下段左から

ユンハンスのマックスビル・コレクション・クロノスコープにジャン・ルソーの艶消しアリゲータ丸斑のブラック(カン幅20mm)
エポスのエモーション3214SLにジャン・クロード・ペランのシャークのダークブルー(カン幅19mm)
バシュロン・コンスタンタンのオーバーシーズ・デュアルタイムにオリジナルのベルト(交換不可)
フレデリック・コンスタントのマキシム・ハートビート・ムーンフェイズ&デイトにジャン・クロード・ペランのカイマンのネイビー(カン幅22mm)
ビクトリノックスのプロフェッショナル・エア・ボス・マッハ5にモレラートのスピードのブラック(カン幅22mm)

実はまだこれ以外にクオーツなどもあるのだが・・・
馬鹿々々しいのでこのへんにしておく(笑)
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ウォッチ・ケース


D4 + PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED

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時計が多くなりすぎて部屋に散乱していたので、ウォッチ・ケースを買ってきた。
ちょうど御徒町のパーツ街で、アウトレット品が半額で出ていた。
10個収納出来るタイプを買ったが、機械式のアンティークを入れただけで満杯になってしまった。
時計はまだまだあるので、もっと必要である。

中途半端に安い時計を集めているので、専門家が見ると価値の無いものばかりかもしれない。
ほとんどが文字盤をリダンしたものであろう。
大体がジャンク屋で破格で購入したか、eBayで200~300ドルくらいで落札したものである。
だから短期間でこれだけ増えたのだ。

実のところ、時計の価値云々よりも、ベルトとの組み合わせ実験を意識して集めている。
このブログの「今日の時計ベルト」のコーナーに使用することが前提である。
したがって個人的な嗜好とは別に、文字盤やケースの色を意図的に変えて選んでいる。
こういう選び方をする人は少ないかもしれない(笑)

一応ベルトは、それに合うと判断したものでコーディネートしてある。
解説すると、上段左から

ジャガー・ルクルト2針式に松重商店のフランス製牛革のブラック(カン幅18mm)
ユリス・ナルダンのスモール・セコンド(ブラック・ダイヤル)にバンビのさとりのブラック(カン幅18mm)
ドリヴァのセンターセコンドにモレラートのユニバーサルのゴールドブラウン(カン幅16mm)
ジラール・ペルゴのスモール・セコンドにカミーユ・フォルネのコードバンのダークブラウンマット(カン幅17mm)
アンクル・プリマのトノー型スモール・セコンドにオリジナルのベルト(カン幅14mm・交換不可)

下段左から

ベンラスのセンター・セコンド(ブルー・ダイヤル)に石国のロコッテのカーフのブルー(カン幅16mm)
ゼニスのオート・スポーツ・デイト・センター・セコンドにヒルシュのマサイのブラック(カン幅18mm)
バセロン・コンスタンチンの2針式にモレラートのクラシコのダークブラウン(カン幅17mm)
グリュエンのカーベックス・スモール・セコンドにモレラートのボーレのブラック(カン幅16mm)
ユリス・ナルダンのレキュタンギュラー型スモール・セコンドにI.W.SUISSEのリザードのピーナッツ(カン幅16mm)

というラインナップである。
まあ大喜利の出演者紹介みたいなものだ(笑)
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おまけ付き


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今日は出張には行かず、一日会社にいた。
しかし溜まった仕事に追い回された。
明日からはまた連続して出張になる。

というわけで時間が無いので、本文はこれで許してちょ!(笑)
そのかわり、おまけも付けるので・・・



今日の時計ベルト。
プロトレックPRW-2000Y-1JFにヒルシュのモデナのブラックをつけた。
モデナは以前白いステッチをマジックで黒く塗りつぶしたもの。

これは面白い組み合わせだ。
ちぐはぐではあるが、ちょっと見たことのない新鮮さがある。
どうせベルトを替えるなら、時にはこういう変な時計もいいだろう(笑)

どういうわけか、デジタル表示式の時計には、革のベルトを付けたモデルが少ない。
革自体がアナログ的なイメージを持つからだろうか。
そういう組み合わせをよしとしない、デザイン上の法則のようなものがあるのかもしれない。
まだ経験の浅い一ユーザーとしては、デジタルと革の組み合わせって、けっこう面白いように思うのだが・・・

モデナも22mmもあると、少々野暮なほど、ドーンとした迫力がある。
型押しカーフの開き直りというか、ワニの偽物だぞ文句あるか、とでも言わんばかりだ(笑)
プロトレックとの特異な組み合わせで、それがさらに効いてくるのがいい。



ところでこれは「おまけ」。
グリュエンのカーベックスにJ.C.ペランのクロコダイルのレッドブラウンをつけた。
サイズは16-16。

というのは大嘘。
適当に写真を合成して作った画像だ(笑)
さすがにじっくり時間をかけることは出来ず、よく見ると合成なのがわかってしまう。
でも参考にはなる。

16-16にすると、やはり独特の雰囲気になる。
お洒落であるが、使いこなしも難しそうだ。
僕が着けると、ちょっと年寄り臭くなるかもしれない。
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変換


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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体調なのか、キーボードとの位置関係なのか、何度も同じ打ち間違いをする日がある。
昨日は「仕方なく」と打とうとして、何度となく「しかたんく」と打ってしまった。
変換すると「鹿タンク」となる。

キーボードに向かう角度が悪いのかと思い、椅子の上で体の位置を変えたりしたが駄目だった。
それにしても鹿タンクって一体何だろう。
鹿・・・タンク・・・

そういえば、これは打ち間違えでは無くて、変換のソフトが悪いのだろうが、知人が大変な目に遭ったという話を思い出した。
いつもの通り「加藤部長様、大杉課長様」宛てにメールを送った。
ところが後で見直して「下等部長様、多過ぎ課長様」になっているのに気付いた。

1分以内にメールを作成するという会社の方針があり、多少の誤字は仕方ないと思っていたが、これに気付いた時は顔面蒼白になったという。
いつも書類を打っている相手なので、何で今日に限ってこうなるのかと、怒りがこみ上げてきたそうだ。

時折ソフトの蓄積データがクリアされてしまうのか、妙に変な変換結果になることがある。
しかしよりによって相手の名前が連続してこれでは、わざとやったと思われても仕方がなく、言い訳のしようが無い。



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにモレラートのボーレのブラックをつけた。
サイズは16-14。

今までのところ、カーベックスには、この組み合わせがベストのように思う。
写真で見るより、実物はしっくりくる。
ベルト表面の艶消し仕上げの品がよく、艶のある文字盤の引き立て役に徹してくれるのだ。
腕につけてみても、非常にエレガントでお洒落である。

どのベルトでも言えることではあるが、特に売れ筋のボーレの場合はサイズがきめ細かく用意されているので、ベルト幅によって雰囲気が変化するのがよくわかる。
20mm以上の幅の広いサイズだと、型押しであることがわかってしまい、少し安っぽく感じられるのに対し、一定以上細いサイズだとスマートでエレガントな印象に変わるのだ。
その変わり目が16mmから18mmくらいのようだ。
幅が狭いと質感の判別がつきにくくなり、密度感が増すのであろう。

カーベックスとの組み合わせの実験対象は黒いベルトのオンパレードになったが、時計の金額を考えるとこのクラスの製品がマッチするように思う。
ケースの形状からストレート型が合うと予想していたが、上品さはテーパーのかかったベルトの方が出しやすい。
16-16のストレート型には腕輪のような面白さがあるが、16-14のスマートな雰囲気も捨てがたい。

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休息の日


D800E + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

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連日歩き回り、疲れが溜まっていたので、今日は休息の日にした。
午後から都内を少し歩いたが、カメラは持っていかなかった。
日本橋のマッサージのお店に行って、1時間ほどマッサージを受けた。

来週も毎日のように出張が入っている。
再来週は連続して遠くに出張に行かなければならない。
休日は少しでも体を休めておかないと・・・



今日の時計ベルト。
カシオ・プロトレックPRW-2000Y-1JFにモレラートのティポ・ロックマンのブラックをつけた。

Gショックやプロトレックに、普通の革ベルトが付かないものかと考えていた。
手持ちのプロトレックは樹脂バンドのものだが、それほど長持ちするものではなく、ヘビィに使う人は短いサイクルで交換する必要があるようだ。
ところが調べてみると、なぜかモデルによってベルト取り付け部分の構造はまちまちで、純正以外のベルトに交換するのは難しいと書かれている。

とりあえず自分のプロトレックを、ばらしてみることにした。
直径1.6mm、長さ31mmのスクリューに、外径2.0mmのパイプを被せたものがケースを貫通しており、それで樹脂製のベルトと裏側のパッドを固定している。
なるほどこの構造だと、外部からの衝撃はパイプが受け止めてくれて、スクリューへの直撃は免れる。
それらを外し、純正ベルトとパッドを取り去ってみると、ラグ幅はほぼ22mmであることがわかった。
もちろんこれはあくまでPRW-2000Y-1JFの話で、他のモデルは違う可能性がある。

その状態でワンタッチ式バネ棒で幅22mmのベルトを取り付けてみた。
貫通穴が大きいために、バネ棒が引っかかっているだけという状態で、そのまま使用するのは無理である。
オリジナルのスクリューとパイプを使ってしっかり固定すれば、他社のベルトでも特に問題はなさそうだ。
(ただし外径2mmのパイプがベルトの穴を通らない場合もある)
また、NATOタイプのナイロンベルトも使えそうだ。

いちいち完全に固定するのは大変なので、撮影の間はワンタッチ式バネ棒で仮に取り付けて済ませることにした。
その点ご了承願いたい。
これぞというものがみつかったら、ちゃんと固定しようと思う。
その場合両ラグの外側にスクリューの頭が出ることになる。

モレラートのティポ・ロックマンは、耐汗性を持つ人工皮革のロリカ製のベルト。
時計のコンセプトと何となく合っているし、表面の質感等、見た目のマッチングも申し分ない。
合いすぎていて、面白みに欠けるほどである。

ちゃんとスクリューで固定して、今日一日腕につけて歩いてみたが、とりあえず問題はなかった。
ロリカの肌触りはあまり好きではないのだが、オリジナルの樹脂ベルトより装着感はずっといい。
デザイン上は見事に溶け込んでいて、詳しい人が見なければベルトを替えているのに気付かないだろう。
時には今風の大きい時計をつけて歩くのも悪くないなと思った。
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後味


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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佐々木譲氏の小説を読んでいる。
読後感が非常にいいものと、そうでないものがある。
いいものは、その心地よい感覚にしばらく浸っていたくて、次の本を読み始めるタイミングを遅らせるほどである。

「総督と呼ばれた男」がそうだった。
戦前から戦後にかけてのシンガポールを舞台に、暗黒街でのし上がっていく日本人の男の話だ。
主人公は多くの友人を失いながら、死と隣り合わせの際どい人生を生き抜いていく。

「警官の条件」もよかったが、これはその前作である「警官の血」を読んでからでないと、意味がまったく伝わらないと思う。
壮大な大河作品であった前作の後日譚であるが、未完のドラマが完結したような、重要な意味を持つ作品である。

個人的な趣味に合致したという理由で「鷲と虎」も面白かった。
これは開戦前夜の中国を舞台に、日米の戦闘機乗りの男と男の戦いを描いた作品で、最新鋭の零戦の登場により、彼らが時代に取り残された古い世代の人間になるまでを描いた作品だ。

決して面白くなかったという意味ではないのだが、後味のよくなかった作品もある。
自分なりに分析してみると、どれも逃れられない運命に翻弄され、時代や社会に飲み込まれて消えていく人間を描いた作品であることがわかる。
その理不尽さや悔しさに憤りを感じるのだ。

「夜を急ぐ者よ」や「五稜郭残党伝」などがそうだった。
前者は、追われ追われて逃げていく男が、場末のホテルでかつての恋人とめぐり合い、逃亡の中に一瞬の夢を持つ話。
後者は日本版ウエスタンを強く意識した作品で、新しい時代に迎合せず侍として死んでいった男たちの話。
どちらも読者が望むような、幸せでぬるい結末は得られない。

最近読んだ「北帰行」などは、その際たるもので、読後しばらく本を読む意欲を失ったほどであった。
堅気の男性が裏社会の抗争に巻き込まれ、家族を巻き添えにされ、ただただ破滅に向かって突き進んでいくという話である。
最後には自分の運命を、真正面から受け入れざるを得なくなる。
そこまで追い込まれていく作品だ。

誰でも主人公には、それなりの共感と思い入れを持つものである。
明るい結末への淡い期待が成就さずに終わると、何とも救われない気持ちになる。
しかしそこには、世の中のすべてがハッピーエンドではないという厳しいメッセージと、それこそが人生なのだという強い思いが込められている。

この作者には、人が生きることの厳しさを冷徹に描く一面があるようだ。
まだまだ味読の作品も多く、楽しみはしばらく続きそうだ。
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客層


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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毎日のように得意先を回って説明会を開いている。
東京、神奈川、埼玉などの得意先だ。
片道2時間もかかる場所もあり、けっこう疲労の溜まるハードな仕事である。

面白いもので、回っていると地域によって客層に大きな差があることがわかる。
当然お店での売り方にも違いが出る。
そこを予め見極めておく必要があるので、1時間ほど早目に行って、現地の喫茶店などに入り、街を行きかう人たちの様子を観察するようにしている。

郊外にある歴史のある町などは、古くからのお金持ちの家が多い。
見ていると、洗練された服装の中年のご夫婦などが、得意先のお店に買い物に来る。
のんびりしているかと思うとさに非ず、目的意識を持って来ているので、目が輝いて生き生きとしている。
こういう積極性を持っているから、経済的に成功したのかもしれないと思った。

一方、先日訪問した郊外の新興住宅地は、のんびりとした人が多かった。
女性は若い人もナチュラル系のゆったりした服装が主流で、歩く速度が遅いのが特徴だ。
表情にも緊張感が希薄で、平和に暮らしているのが伝わってくる。
昼は友達同士でおしゃべりをしながら食事を楽しむのが日課らしく、ショッピングモールのレストランは開店前から長蛇の列が出来る。
時折初老の男性も交ざるが、平日の昼間に歩いているのはリタイアした人ばかりで、表情がうつろでボーッとしている人が多かった。

この後、都心部のお店にも出向く予定がある。
大きなお屋敷の並ぶ高級住宅地だ。
住民の半数は外国人で、喫茶店でも英語での会話ばかりが聞こえてくる。
そこでは客層にどういう傾向が見られるのか、今から楽しみである。



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにmutaのアイスクロコのブラックをつけた。
Neroという色と思われる。
サイズは16-14。

多分いけるだろうと思っていたが、案の定なかなか個性的な組み合わせになった。
今まで試した中でも、よくマッチしているほうだろう。
真面目一本槍ではなく、少しくだけた感じの組み合わせとして面白い。

mutaのアイスのシリーズは何度か紹介している。
型押しカーフにエナメル処理を施したファッション系のベルトである。
正統から外れた路線だが、意外な伏兵になることもある。
このシリーズのベルトが、ベストの組み合わせになることも多いのだ。

表面の型押しは、クロコダイルをイメージした模様であろう。
しかし極めて人工的な仕上がりから、別のものを連想することが多い。
この黒いアイスクロコも、何かに似ているとずっと思っていたのだが、それが何だか急にわかった。

黒豆の甘納豆にそっくりなのだ(笑)
皺の寄った立体的な表面を持ち、しかもその山部分がとりわけ硬く感じられるところが、黒豆の甘納豆によく似ている。
そう考えると美味しそうに見えてきた(笑)

クロコ以外にもテジュー(イグアナ)をイメージしたシリーズもあり、色も豊富に揃っている。
オフの日の一本として活用すると、かなり面白いベルトである。

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性能差


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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海外のサイトで、D3XとD800の比較テストを行っているの見た。
結果は、それほどの差は無い・・というものであった。

D3の12メガのセンサーからD3Xの24メガのセンサーに移った時の差は大きかった。
しかし24メガからD800の36メガのセンサーへの移行は、その時ほどの性能差を感じさせない、という結果が出た。
これは一方で、価格が1/3であるD800を選ばずに、あえてD3Xまたはその中古を買う理由は何もみつからない・・ということでもあると、そのサイトには書かれている。

これと同じテストを、僕もやろうと思えば出来るわけだが、プロではないのでそんな時間は無い。
しかし、それで食べている人なら、当然やって然るべきテストだろう。
我々のようなアマチュアは、メーカーを信じて単純に新しいほうを使うだけだ。



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにモレラートのMAGRITTEのブラックをつけた。

16-16のベルトというのが、意外にみつからない。
これは生産中止になった旧型モデルであるが、貴重なストレート型のベルトである。
たまたま店頭でひとつだけ売れ残っているのをみつけて購入した。
少しシボのある艶消しのカーフで、先端部も真横にカットしてあり尖らせてはいない。
角ばったデザインのベルトである。

条件は揃っているのだが、付けてみると意外につまらない(笑)
本来お洒落なベルトなのだが、時計の持つ古典性と方向が違うのか、微妙にマッチしていないように感じる。
ステッチが粗めなのも、時計の精密感に対して違和感がある。
この時計は、そのエレガントさを生かすベルトと組み合わせる必要があるようだ。

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市場


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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従兄弟が料理に凝っていて、よく築地の市場に材料を仕入れに行く。
かなり本格的で、専用の籠まで用意してある。
すでに顔見知りも多く、どこのお店かと尋ねられる様だ。

仕入れてきたアジ、シラス、海苔などをよくいただく。
さすがに市販のものとは次元の違う新鮮さである。
商売を考えていないので、価格無視で美味しいものを選ぶことも理由だろう。

アジは普通に焼いて食べることが多いが、これだけ新鮮なのに勿体無いからと、Mrs.COLKIDがなめろうを作った。
細かく叩いて、味噌や葱などで味をつけた料理だ。
彼女はそういう酒のつまみのようなものを作るのが上手いのだ(笑)



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスに石国のロコッテの型押しカーフのブラックをつけた。

お店ではソフトカーフと呼んでいた。
最初に紹介したリザード型押しベルトに似た印象であるが、こちらはエキゾチック・レザーのレプリカではなく、純粋に模様として型が押してあるので、彫りが浅めに仕上がっている。
また表面には多少の光沢がある。
時計のベルトという小さな面積での使用なので、個人的には思い切って艶消しにしたほうがカッコよかったのではないかと思う。
裏面は有名なロビアンレッドの赤ではなく、しっとりとした感触の黒い革で、同じく抗菌の機能を有するという。

サイズは16-16。
同社のロコッテのメンズのシリーズは、すべてのベルト幅で尾錠側が16mmで統一されているようだ。
必然的に幅16mmのベルトの場合、ストレート型になる。
意外に16-16のベルトは少ないのだが、ロコッテのラインナップには豊富に揃っている。

直線的なデザインのケースの延長として、ストレート型のベルトはよく合っている。
しかし幅が16mmあると、革の表面が強調さて、意外に太く感じるのも事実だ。
着ける人の腕の太さにもよるだろうが、プレーンなものだと間が抜けて見える可能性がある。
その点、型押しの模様の入ったこのベルトは、程よく密度感を維持しているように思う。

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クラシック


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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奈良では奈良ホテルに宿泊した。
クラシックホテルの代表のひとつである。
いつも日光金谷ホテルに行くが、あちらがリゾートクラシックホテルなのに対し、「西の迎賓館」とも呼ばれる奈良ホテルは、かなり格式が高い。
おいおい写真をアップしていく。



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにマルマンのセルフチェンジバンド16-S022G(濃茶)をつけた。

マルマンのベルトに関しては、実は正式な商品名がよくわからない。
お店でたくさんの種類が売られているにもかかわらず、資料がほとんど無いのだ。

これは最近店頭で見かけるようになったシリーズで、最初からワンタッチ式バネ棒が付いている。
しかも簡単なバネ棒外しも付属している。
気軽に自分の時計のベルトが交換できる・・というコンセプトだ。
これだけ至れり尽くせりの仕様で、ヨドバシで2100円(定価の半額)で売っているのだから、コストパフォーマンスは非常に高い。

サイズは16-14。
当然型押しだが、見た目の質感は案外悪くない。
細部の造りを見ると、いろいろコストダウンされているのがわかるが、厚みも実測4.5mmほどあり、価格を考えると立派である。
色の相性などを確かめたい時には最適の商品といえる。

グリュエンとダークブラウン系のベルトとのマッチングが見たくて買ってみた。
悪くは無いのだが、少し年寄り臭くも感じる。
レクタンギュラー型でかつ文字盤が黒いこの時計は、ケースが強く湾曲していることも影響してか、見る人にシャープで精悍な印象を与える。
保守的な方向より、若々しさを強調するベルトの方がイメージに合うようだ。

それにしても、この時計は本当に面白い。
何種類かのベルトを組み合わせてみたが、いろいろなことがわかってきた。

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レンタカー


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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東京から新幹線で2時間ちょっとで京都に着き、そこから30分くらいで奈良まで行ってしまう。
朝早く出れば、一日を有効に使うことが出来る。
日帰りさえ可能である。
旅行としては程よい距離であろう。

飛鳥ではレンタカーを借りて回った。
プリウスを用意してもらったが、ハイブリッド車の使い勝手がわからなくてちょっと戸惑った。
飛鳥や高取の裏道は細いところも多い。
どんどん幅が狭まっていく道があり、大丈夫だろうかと心細くなった。
もう少し小さい車の方がよかったかもしれない。

操作に慣れた頃には、車を返却する時間であった。
満タンにして戻すよう指示されていたが、スタンドがみつからないうちに駅に着いてしまった。
お金で払うことにしたが、燃費性能が特別優れている上、大した距離を走っていないので、請求額は200円ほどにすぎなかった。
給油の手間を考えたら、お金で支払った方が得だ。
もっと長距離を移動する時に、借りるべき車種だったかもしれない。

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帰宅


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

帰宅した。
天気予報が外れたようだ。
昨晩はあれほど激しく雨が降っていたのに、今日は時折青空さえ覗く天気となった。
気温も高く、汗をかいた。

今日も特に目的を持たずにゆっくりとした。
朝はホテルでのんびりと朝食をとり、その後も観光はせずに、奈良の商店街を歩いたくらいで帰途についた。
時間に追われることの無い、リラックスした旅行であった。

写真も貪欲には撮らずに、あくまで自然体でいった。
これが正常な旅行というものなのかもしれない(笑)
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旅行中


D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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奈良のホテルの一室で更新している。
週末を利用した家族の旅行だ。

飛鳥まで移動し、飛鳥寺に飛鳥大仏を見に行ってきた。
それだけのために飛鳥までやってきたのだ。
つい2年ほど前にも来たばかりだが、もう一度見たくなった。

昼食は高取にある薬膳のお店で食べた。
観光地にはほとんど行かず、限られた目的地だけを回る。
こういう余裕のある旅行って、贅沢でなかなかいいものだなと思った。
あいにくの天気だったが、しっとりとした大人の旅行になった。

外は現在大雨だ。
室内に水が地面を叩く轟音が入ってくる。
明日はゆっくりしてから帰宅する。
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決定


D800E + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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悩んだが、D800Eで三脚なしで行くことにした。
一番軽い組み合わせだ。
失敗する場面も多いだろうが、だからといって、あまり仰々しいカメラを持って歩くのも億劫だ。

明日は朝早いので、今日はもう寝ようと思う。
それでは、おやすみなさい・・・



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにモレラートのユニバーサルのゴールドブラウンをつけた。

あまり合っているとは言えない。
やはりベルトの組み合わせが非常に難しい時計のようだ。

同じブラウン系をつけるなら、ダークブラウンの方が合うだろう。
こげ茶色のワニ系も、案外いけるかもしれない。
それでも本命は、やはり黒だろうが・・・

このベルトの場合、16-14でテーパーがかかっている。
悪くは無いが、どちらかというと、やはり16-16の方がしっくりくるようだ。
海外のサイトで探すと意外に16-16は少ない。

気をつけなくてはいけないのは、16-15というおかしな寸法のものがけっこうあることだ。
15なんて市販のバックルがない。
何でそんな変なサイズを選んだのだろう。

基本的に細いベルトなので、14だとテーパーがかかりすぎるのだろうか。
あるいは、中間の中途半端なサイズにして、14にも16にも合うようにしたか・・・

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