延長


SIGMA DP2Merrill

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機械の修理が長引きそうで困っている。
その間の生産を、人海戦術と稼働時間延長で補うしかないからだ。
今日も一部の社員は夜中まで残り、古い機械を動かしている。

僕のほうは、夕方になってから足利の知り合いまで、車で機械の部品を借りに行ってきた。
けっこう山奥で時間がかかった。
9時頃会社に戻ってきて、それから先に帰宅した。
まだしばらくこういう日々が続きそうだ。



今日の時計ベルト。
ローマーのスモールセコンドに、ジャン・クロード・ペランのスープルカーフのキャメルをつけた。

ごくまっとうな仕様のベルトを、ペランにオーダーしてみた。
明るいブラウンのカーフに、生成りのステッチを入れる。
普通だったら、わざわざオーダー品として頼むことの無い仕様であろう。

スペックを具体的に書くと、素材はスープルカーフ、J.C.ペランの中でもっともポピュラーな牛革である。
色はPV32のキャメル、形状は厚さ3mmのN型、糸はOW(オフホワイト)でステッチはラウンド(囲み)とした。
裏材には実用性を考えてオプションのラバーを選んだ。

アンティークの時計が多くなったので、基準となる質の高いベルトをひとつ作ろうと思ったのだ。
カン幅はもっとも汎用性の高い18mmとして、なるべく多くの時計と組合せ出来るようにした。

ステッチはアンティークらしさを出す為にラウンド(囲み)にしたが、これを選ぶとベルトの形状は一番薄いN型のみとなり、縫製もミシン縫いになる。
手縫いのように糸が交互に表面に出ることが無いので、当然下糸には裏材のラバーと同色のものが使われ、かえって目立たないという利点もある。



実はこれと同じ革が、ペランの店頭用サンプルにも使われている。
ベルトの形状を顧客に見せるためのサンプルとして、6種類ある各型が作られて置かれているのだ。

本当はそれと同じものにしたかったのだが、届いたベルトはコバの色が革と同色で、明るめのブラウンで仕上げてあった。
店頭サンプルは濃い色で塗られているが、考えてみたらそれは形状の違いをわかり易くするための処置かもしれない。
まあ、これはこれでいい。

単純で特徴がない分、作る方はかえって大変だったのではないか?
ご覧の通り、実に丁寧に作られている(笑)
ごまかしのきかない、シンプルな仕様である。
市販品との差をはっきり出すためにも、細部まで手を抜くことが出来ない(笑)

多くの時計に合うだろうと期待していたが、意外にも組み合わせる相手を選ぶことがわかった。
いろいろな時計に取り付けてみたが、しっくりくるものが少ない。
とりあえずローマーとの組合せは悪くなかったので、それで写真を撮ってみた。
やはり明るいブラウンは、組合せが難しいと感じた。

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