COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
変化
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じわじわと円安が進んでいる。
得意先などの様子を見ると、やはり輸入に頼っていたところは大変のようだ。
右から左に移すだけの商売をしていたところは、大騒ぎになっている。
では製造者はいいかというと、まだそれほどよくなったわけではない。
1月は決してよくは無かった。
しかし少しずつ逆転が始まったようで、表情に変化が見えてきた。
製造者は、とにかく作るしかないのだから、悪い時にも歯を食いしばって作る。
しかし自らの手で作ることを忘れたものは、数字だけで判断して行動する。
儲からないとなると、傷口が大きくなる前に、さっさと手を引いてしまうだろう。
そういう意味では、もろいと言える。
今日の時計ベルト。
JALのデュアル・タイム・ウォッチに、石国ロコッテの「雅(みやび)」をつけた。
何やら得体の知れない時計の登場と思われているかもしれない(笑)
欲しくて買った時計ではない。
引き出しの奥から出てきたのだ。
多分16、7年位前に、JALで機内販売されていた時計だ。
両親がヨーロッパに行った時に、お土産に買ってきたものだ。
どうやら旅行中に僕へのお土産がみつからず、仕方なく帰りの機内で買ったらしい。
ちょうど僕が結婚した頃で、両親は嬉しくて新妻のMrs.COLKIDへのお土産ばかり買い、僕のほうはないがしろであった(笑)
何でヨーロッパまで行ってお土産が日本航空?・・ということで、僕もあまり喜ばなかった。
時計に興味が無かったこともあるが、そのままろくに見ないで机の奥にしまいこんでしまった。
申し訳ないことをしたと思っている。
気に入らなかったとしても、せっかく買ってきてくれたのだ。
それをぞんざいに扱ったのは、親とはいえ失礼だし、今になって後悔している。
そこで罪滅ぼしの意味で、ベルトをつけて復活させることにした(笑)
幸いカン幅は18mmで、付けられるベルトはいろいろある。
ケースに入ったままの、新品のような状態の時計である。
オリジナルのベルトもまっさらで、一度も腕に着けた形跡がない(笑)
今となっては詳細は判らないが、保証書を見る限り、日本航空と並んで、銀座の天賞堂の名前が入っている。
恐らくは天賞堂を通じて、機内販売向けに納入されていたのだろう。
渡航途中での販売にふさわしく、デュアル・タイム仕様になっている。
調べてみると、機内販売の時計は、他の航空会社でもデュアル・タイム・ウォッチが多いようだ。
クォーツだから安価に出来るのだろうが、文字盤上に二つの時間帯のダイヤルが入っているのが面白い。
しかも秒針も、もうひとつのインダイヤルになっている。
文字盤全面に彫刻が入っており、意外に凝った作りである。
最初に見た時に、直感的に好きになれなかったのは、多分左右対称ではなかったからだが(笑)、今になってけっこう面白いデザインに思えてきた。
ケースの両側に竜頭があるため、裏側からだとどちらが上か分らなくなり、ベルトの交換の際に少し戸惑う(笑)
オリジナルのベルトは、黒いカーフと型押しワニの2本が付属していた。
場面や服装に応じて使い分けようということだろう。
なかなか先進的な企画である。
しかし黒いベルトの方は、経年変化で痛み、表面がべとついていた。
この程度の年月でこうなるかと思うと、僕の持っている大量のベルトはどうなってしまうのか・・・と不安になった。
ゴールドには紫が合う・・という話をよく聞く。
それを確かめるのにちょうどいい機会だと思い、ロコッテの雅を付けてみた。
なるほど意外なほどよくマッチしている。
これはなかなか面白い組合せだ。
手持ちのクォーツ時計はまとめてひとつの箱に収納しているのだが、そこにこの時計を入れると他を圧倒してしまう。
文字盤まで全身ゴールドのこの時計は、普通の時計の中に置くと異彩を放つ。
実は見ているうちにだんだんと好きになってきて、少し見直してしまった。
バッテリーを入れ替えて、時には着けてみようかな・・という気分になった(笑)
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シャンプー
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先日シャンプーを変えたことで、細くなった髪の毛が復活した話を書いた。
その時使ったのはネイチャーズゲートのカモミールという製品であった。
確かに使ったその日から髪の硬さが増し、後頭部の薄くなったかと思われた場所が、嘘のように消えてしまった。
しかしこの製品は、ネイチャーズゲートの数種類ある中では、カラーリングで痛んだ髪用という位置づけだった。
カラーリングなどしたことの無い僕には、本来無縁の商品である。
サイトを読んでみると、髪のボリュームアップには専用にビオチンという商品があるようだ。
そちらの方が本命だろうか・・・
一方Mrs.COLKIDの友人が、こっちの方が効果があると教えてくれた商品は、オーブリーオーガニクスのGPBというシャンプーとコンディショナーである。
早速数日前からそちらの商品に変えてみた。
今のところネイチャーズゲートに比べてそれほど効果の違いは感じていない。
異質な匂いがするのと、シャンプーで髪をゴワゴワにして、コンディショナーでしなやかさを与えるところが、ネイチャーズゲートと同じ感じ。
しかしこちらの方が価格が高いようなので、なるべく無駄をしないようにケチケチ使っている(笑)
そうしているうちに、本命のネーチャーズゲートのビオチンが届いた。
今日からまたそちらに変えてみようか・・・
もうどれが本当に効果があるのかわからなくなってきた。
しかもバスルームは、シャンプーだらけになってしまった(笑)
今日の時計ベルト。
ゼニスのアンティークのスモールセコンドに、カミーユ・フォルネのコードバンのダークブラウンマットをつけた。
ゼニスというメーカーは、マニュファクチュールとして特別な扱いを受けている。
ハイビートの革新的なムーブメントや、破棄命令を無視して図面を屋根裏に隠し後に復活させた話など、伝説的なエピソードが伴うことが理由だろう。
日本にもフランス語読みのゼニットとして早くから導入され、鉄道時計に採用され親しまれた。
時計に限らないが、人気のあるメーカーには、その会社を象徴する形というものがある。
最初に買う時は、どうしてもその法則に則した機種が欲しくなる。
フェラーリを買うなら、赤いボディにタンのシート・・という具合にだ(笑)
ゼニスのアンティークの場合もそうだ。
ゼニスとは「天頂」という意味で、天頂に輝く星・・に因んで、文字盤に星型のシンボルが入る。
その星が印刷されただけの廉価版ではなく、別パーツになった立体的な作りのものがまずは欲しい。
また文字盤の周辺部が湾曲した、いわゆる「ボンベイ文字盤」が多いのも、同社のアンティークの特徴である。
色がシルバーのボンベイ文字盤で、湾曲部が渋い光を放つものがカッコいい。
僕の場合、その二つの条件を満たすものを、ゼニスのアンティークの典型と勝手に決めて探している。
条件にあったゼニスをみつけると心を惹かれるが、まだ満足のいくものは入手できないでいる。
というか、ゼニスは価格が高めなので、買う気になる金額のものがなかなかないのだ。
ebayにも多く出品されているが、日本国内にも弾数は多く、中古の時計店に行くとけっこう並んでいる。
このアンティークは、状態としてはまあ中級であるが、個人的には何となく薄汚いのが不満である。
本当はクリーニングしてピカピカにしたいのだが、そういう歴史をぶち壊すようなことをすると、愛好家の方たちからお叱りを受けるのだろう(笑)
でもくすんだアンティークって、タバコのヤニで汚れた古い事務所みたいで好きになれない。
カン幅が中途半端で、オークション画面では16mmのベルトが付いていたので、それを信じて16mmのベルトを用意しておいたが、届いたら17mmであった。
またいつもの罠にはまった(笑)
一般に男性用のアンティーク時計はカン幅18mmが多いように思うが、今まで集めた限りでは17mmも同じくらい混ざる。
直径33mm前後の時計にバランスのいい大きさなのだろう。
ベルトはいろいろ試してみたが、ほぼブラウン系しか合わない感じだ。
まずはカミーユ・フォルネのコードバンをつけたが、ご覧の通りなかなかよく合っている。
ただこのベルトは普段使用しており、通常はカラトラバに付けることが多い。
ゼニス用には、他のベルトを探さなければならないだろう。
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中途半端
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このところ時計ラッシュだが、要は円安になる前に多めに仕入れたからだ。
ひとつひとつは大したものではない。
以前はベルトのコーディネートを楽しんだり、相性を検証する目的で選んだが、最近はもっと直感的に選ぶようになった。
無理に欲しくないものを買う必要も無いのだし・・・
一生ものという言葉が、よく腕時計に使われる。
しかしよく考えてみたら、自分の人生があと100年あるわけでもないのだし、そんなに性能にこだわる必要は無いような気がする。
若い頃に買って、一生それひとつで満足できる・・というのなら、まだわからないでもない。
でも50歳過ぎて、これは一生ものですよと言われてもねえ(笑)
だいいち僕の性格ではそれは無理だ。
いろいろ中途半端なものを、好き勝手に買うのが、一番楽しいように思う。
今日の時計ベルト。
アンクル・プリマのアンティークのトノー型スモール・セコンドに、ヒルシュのデュークのグリーンをつけた。
1年以上前にeBayで落札した時計だ。
1940年代の製品だが、どこかでデッドストックがみつかったという話で、「新品」という触れ込みであった。
出品者に本当かどうか確かめたが、間違いないという。
(詳しくは2011年12月2日の日記を参照)
フィックスド・ラグでベルトが縫いこんであるため、ベルト交換が出来なかった。
それ以前に70年も前の新品ということで、そんな貴重なもののベルトを取り除いてしまうのは躊躇われた。
オリジナルのベルトを外すとなると、糸をほぐしてばらすしかないのだ。
ところがしばらくeBayを見ていると、意外にこの頃のデッドストックが出てくる(笑)
それも東側の国から出品されることが多い。
それほど珍しいものではないようだ。
あちらがどういう環境なのかわからないが、町の古い時計店の棚の奥に、70年も前の未使用品がごろごろしているのかもしれない。
あるいは埃を被っている古いパーツを集めて、完成品を組み上げる事が、案外簡単に出来るのか・・・
というわけで、思い切ってアンクル・プリマのベルトを交換してみた。
オリジナルの茶色い革ベルトは、ナイフで糸をほぐすと簡単に外すことが出来た。
70年間守られてきたものが、僕の気が変わったがために、あっさりと破壊されてしまったわけである。
替わりのベルトを何にするか、いろいろ悩んだのだが、ヒルシュのデュークのグリーンに思い至った。
バネ棒を使う方式ではないので、一度つけると交換が効かない。
一番マッチするベルトを選び、一発勝負でいくしかない。
一方で、改造に使える構造のベルトとなると、ヒルシュかディ-モデルの一部の製品ということになる。
根元の折り曲げ部分にステッチが入らないため、そこを剥がして再度接着することで、フィックスド・ラグの時計に付けることができるのだ。
実はこの時計のベルトを交換するのは、出張先で急に思いついたことだ。
大阪にあるアンティーク・ショップに顔を出し、ヒルシュの在庫品を見ているうちにその気になった。
アンクル・プリマのデザインを頭に思い浮かべ、文字盤が黄色っぽかった・・という記憶に基づき、グリーンが合うのではないかと予想したのだ。
艶消しのグリーンという、比較的珍しい色の型押しカーフのベルトである。
他社からも出てはいるが、ヒルシュのものは仕上げに渋みがあって、アンティークにはしっくりくる。
付けてみたらドンピシャリ。
見事なマッチングである。
ああ、よかった(笑)
70年ぶりに時計が生き返ったようだ。
古くて小ぶりな時計の佇まいが良くて、いたく気に入ってしまった。
これに味を占めて、他にもこの頃のデッドストックが無いかと、eBayで検索してみた(笑)
しかしよく考えれば、次回もこう上手くいくとは限らない。
この時代の時計の精度は低く、実用性には乏しいので、たとえ成功しても自己満足に終わってしまうだろう。
やはりやめておいた方が無難かな・・・(笑)
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財布
D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
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今日は意味の無い一日を過ごしてしまった。
仕事が忙しいので、週末はなるべく休もうと決めていた。
午後まで家でのんびりして、夕刻近くなって外に出た。
ちょっと買い物があって、皇居近くのホテルまで出かけたのだが、着いてから財布を忘れたことに気付いた。
お店で散々ものを出してもらい、いざ支払う段になって気付いたので、さすがに焦った。
電車はパスモだったので問題なかったが、財布が無いと買い物は何も出来ない。
何か手は無いか、いろいろ考えてみたが、カードもすべて財布の中なのでどうしようもない。
パスモの残金も、帰宅するのにぎりぎりだった。
仕方ないのでお店には謝り、そのまま家に戻った。
まずは帰宅しなければならない。
途中飲み物を飲むことも出来ず、ただひたすら電車に乗って、最短コースで家を目指した。
財布を持ってもう一度引き返すことも考えたが、もう夜になりつつあり、ちょっと時間が無い。
大変不本意であったが、今日は買い物は諦めた。
行って帰っただけで終わってしまった。
何だか疲れてげっそりした。
実は先日も同じように財布を忘れたことがあった。
黒いコードバンの革の財布で、会社用のカバンから休日用のバッグに荷物を移し変えた時に見えなかったのだ。
カバンの内張りも黒いため、保護色のようになり、完全に見えなくなる。
これで全部移し変えたなと、バッグの中を見直しているのに、気が付かないほど同化してしまう。
これではあまりに危険なので、財布を買い換えようかと考えている。
どうせなら目立つ色にしたい。
お金が貯まりそうな黄色い財布などいいかもしれない。
今日の時計ベルト。
ロンジンのアンティークに、ジャン・クロード・ペランのバッファローのオーダー品をつけた。
ルクルト用に幅18mmで作ったバッファローのベルト。
バッファローという柔らかい素材を使って、無理に2コブ仕様にしたため、何となくラインの揃わない、あやふやな仕上がりになっている。
糸色は淡いグレーにしたのだが、もう少し濃いグレーの方が、ラインの乱れが目立たずよかったろう。
ペランの2コブ・ドームには、山の真ん中に軽くラインを入れて二つに見せただけのものと、このようにカッチリと二つの山に分けたものとがある。
どちらになるかは出来上がらないとわからないのだが(笑)、多分素材にバッファローを使った場合は、前者のほうがきれいに仕上がるのだと思う。
しかしこの仕様が悪いわけではない。
工業製品的なカッチリとしたまとまり感は希薄だが、その代わりに手工芸品的な凄みが漂うのだ。
あやふやといっても安っぽさはなく、腕に付けるとかなり強烈に主張してくる。
知性的なロンジンが押され気味である。
市販品のベルトではないのが一目で伝わり、恐らく相当の時計好きでも、あれは何だろう?という顔になるだろう。
いわゆる「見慣れないもの」に属し、オーダー品ならではのオーラを放っている。
そう考えると、時計ベルトとしては成功例かもしれない(笑)
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連行
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高校生の格好をした女の子がたくさん出るテレビのコマーシャルを見ていて、ふとモスクワの空港で銃を持った兵士に連行された時のことを思い出した。
ウィーンからモスクワまで飛び、そこから日本に向かうはずであった。
しかし日本人は僕一人で、トランジット(乗り換え)だというのに聞いてもらえず、出口付近まで来て初めて意味が通じた。
僕以外の乗客はほとんどロシア人で、全員モスクワで降りる人たちだったのだ。
職員が何か指示すると、カラシニコフを持った兵士が二人来て、僕を別の場所に連れて行った。
二人の兵士は僕の後ろにつき、背後からロシア語でどちらに行くか指示した。
空港は軍事施設のため照明が落としてある。
三人分の足音を響かせながら、薄暗い廊下を長々と歩いた。
すぐ背中に2丁のカラシニコフを感じた。
今走り出したら、撃たれるだろう。
廊下の壁を見ると、カラシニコフ特有の不思議な造詣の銃身が、シルエットとなって映っている。
カラシニコフ、すなわちAK-47である。
今日の時計ベルト。
ロンジンのアンティークに、松重商店のフランス製牛革ベルト白ステッチFC02aをつけた。
1965年製のアンティーク・ウォッチだ。
美しくリダンされたブラック・ダイヤルに、金色のウイング砂時計のマーク。
最近は直感でものを選ぶようになったが、このロンジンも見た瞬間にぐっときた製品。
黒い文字盤とコントラストをなすグレイの夜光塗料の数字は、ミリタリー系のイメージに結び付く。
しかしこの時計の持つすべての要素が、ミリタリー系ウォッチの文法に合致しているわけではないようだ。
一部であるが、ドレス・ウォッチ系の要素も併せ持っている。
いずれにしても、精悍なデザインは男性的でカッコいい。
約35mmの直径は、アンティークとしては少し大きめだ。
しかし文字盤の印刷はご覧の通り情報量が多く、独特の精密感がある。
モノトーン調の中に、金色に輝くロンジンのマークが実によく効いている。
松重商店のFC02は、ラグステッチ・タイプのスポーティなベルトである。
ラグ部分にも水平にステッチの入る縫い方で、ラウンドとか囲み縫いとか呼ばれることもある。
アンティークや古い軍用に多い、フィックスド・ラグ・タイプの時計に革のベルトを付ける時に、この縫い方をせざるを得ないことがあるので、クラシカルなイメージが伴う。
しかし実際には、普通にバネ棒を使う時計用としても、このように飾りとして用いられる。
FC02は松重商店のメイド・イン・フランスのシリーズのひとつだ。
同社のフランスで作らせたシリーズは、中国製とは違う品の良さがあり、個人的には別格に感じている。
このFC02の場合、ステッチの間隔を大きめに取り、また定革の幅も広く作ってあり、少しラフで大味な印象を受ける。
もちろん意図的なものであろう。
それが時計のミリタリー系の側面を強調してくれるのではないかと思い、まずは組み合わせてみた。
形状はフラットタイプと謳われているが、囲み縫いのためか中央部分に淡い膨らみがあり、全体に丸みを感じさせるベルトだ。
しかし厚みを測定すると確かに全域に渡りほぼフラットで、先端部まで実測4.5mmもある。
通常のDバックルは使用できないだろう。
裏材には、耐汗性があるといわれる合成皮革のソフリナが使用されている。
しかし実際に使うとそれほど汗に強い印象は無く、普通に痛んでくる。
特にこのシリーズの場合、糸が太い分、針穴が大きいのか、汗が表面に染み出す場合がある。
手持ちのブラウンのものは、夏に使用した時に表面に染みが出来てしまった。
もっともブラックの場合はそれほど目立たないかもしれないが・・・
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革靴
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昨年夏に佐野のアウトレットに行った時に、スコッチグレインという日本製の靴を買ってもらった。
仕事で使おうと思い、スタンダードなプレーントゥの黒い革靴を選んだ。
出張の時にそれを履いたのだが、これが実にしっくりくる。
たまたま自分の足の形に合ったのだろうが、一日履いていても疲れないのだ。
こんなことは初めてで驚いてしまった。
靴は、考えてみたら代表的な革製品でもあり、革フェチとしては靴に凝ってもおかしくない。
しかし足が痛くなるイメージが強く、革靴はあまり好きなアイテムではなかった。
出来れば早く脱いで楽になりたい・・という場面の方が多かったのだ。
しかし今回の靴は、一日中履いて立っていても、痛くなることが無かった。
もちろん脱いだほうが楽なのは確かだが、それほど負担に感じずに履いていられる。
自分にピッタリくる靴に巡り合うこともあるのだと思った。
年末に日光に行った時にも、佐野のアウトレットに立ち寄り、スコッチ・グレインで靴を買った。
銀座にもお店はあるのだが、佐野だと傷物が半額程度で買えるのだ(笑)
傷物といっても、言われなければ分からない程度のもので、一回使えばもっと小傷がついてしまう。
非常にお得である。
今回はダークブラウンのカジュアルな紐靴にした。
日曜日に出かける時などに履いている。
次回は何にしようか・・・と、またはまりそうな雰囲気になってきたかな(笑)
今日の時計ベルト。
ラケタにマルマンのコードバンの黒をつけた。
ロシア製の手巻き式腕時計。
製造は20年ほど前で、ロシアの古い時計店でストックをみつけたというもの。
面白いデザインだったので、直感的に欲しくなり入札した。
未使用の新品(NOS - いわゆる New Old Stock)であるが、モノとしての価値は大したことないので、価格も当然破格であった。
ラケタとはロケットの意味で、1961年にロシアの英雄ガガーリンが人類初の大気圏外飛行をしたことを記念してつけられたブランド名だという。
本来は大変長い歴史を持つ鉱石の加工会社で、後に時計を製造するようになるが、1962年からラケタブランドの販売を開始した。
僕が生まれた年なので50年前の話だ。
ウィキペディアによると、この名称は大陸間弾道弾ミサイルを想起させるため、西側諸国からは反感を持って受け止められていたそうだ。
オリジナルのムーブメントを搭載するが、高級品というわけではなく、一般市民向け(一部は軍用)として広く売られた。
共産圏のすべての国に輸出されていたそうで、世界でもっとも丈夫で信頼性が高いブランドという評価もある。
現在のラケタのウェブサイトを見ると、かなりポップな製品が中心で、どちらかといえば素っ頓狂なデザインの時計を出している。
東側の国が、こういう製品を出していること自体が興味深い。
先日紹介した旧東ドイツのGUBなどは、数字の字体に独自の遊び心を入れている製品が多く見受けられ、西側とは微妙に異なったセンスに接することが出来る。
20年ほど前という、比較的新しい製品だからかもしれないが、意外にも正確で狂いが少ない。
しばらく腕につけて歩いてみたが、性能的には申し分なかった。
確かに実用性は高いようだ。
シルバーの梨地仕上げの文字盤にゴールドのドット・インデックス。
クールなデザインでありながら、無機質にはなっていない。
もっともそれが意図的なものかどうかは疑わしいが・・・(笑)
何となくノスタルジックな温かみが漂うのが面白い。
カン幅は18mmなので汎用性が高い。
しかし黒いケースの時計に、黒以外の色のベルトを組み合わせるのは難しい。
いくつか手持ちのベルトを組み合わせてみたが、黒いベルト以外はなかなか上手くマッチしなかった。
黒いベルトにもいろいろある。
あまり凝っても仕方ないが、この黒染めの金属ケースの質感に合ったベルトとなると、コードバンが一番しっくりくる。
中でも半艶仕上げのマルマンのものが、よく合うように感じた。
価格的にもバランスがとれている。
ただ、そもそもがポップな時計なので、むしろとんでもなく鮮やかな色を選んだほうが面白いのかもしれない。
多分オレンジなどは、上手くマッチするのではないかと思う。
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公開
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21才の英国人女性アイミ・ジョーンズ嬢が、自分の黄色いスケーター・ドレスをeBayに出品した。
その際、クローゼットの扉にハンガーを吊るして服を撮影したのだが、クローゼット内側にある姿見の鏡に、カメラを手に撮影している自分の姿が写りこんでしまった。
彼女はドレスに気をとられており、自身の姿が写っていることにまったく気付かず写真を載せた。
問題は、自分の部屋にいる彼女が油断しており、ほぼ裸の状態でいたことだ。
具体的には、全裸に上だけ黒いブラを着けた状態であった。
そんな危なっかしい姿で写真を撮るのもどうかとは思うが、その姿がそのままeBayのオークション画面で全世界に公開されてしまったのだ。
公開後にすぐに気付いた彼女は、慌てて出品の取り消し処理をした。
しかし取り消し済みの出品画面として、その写真は公開され続けた。
慌てた彼女はeBayに削除依頼を出し、やっと画面を消去することが出来た。
しかし時既に遅く、彼女の下半身すっぽんぽん写真は全世界に広まっていた。
Twitterで画像は共有され、コピーがばら撒かれ、世界中で脚光を浴びた。
果てはパロディの広告までが作られる始末であった。
彼女にはあちこちから「あなたの裸は素晴らしい」というメッセージが届き、再出品してもいたずら入札でオークションが成立しなくなっていた。
当人は「とてもきまりが悪い。今や世界中で私の裸が見られていて、めまいがするようだ」とサン誌に語った。
救いはボーイフレンドのアンディが、面白がって笑ってくれていることだという。
時計の写真を撮るときも、写りこみに悩まされる。
特にクリスタルがドーム状のもの、ケースが鏡面仕上げのもの、文字盤が黒いもの・・などは要注意だ。
しかし気をつけても限度があり、何かが必ず写りこむので、白い覆いなどを被せて目立たなくしている。
ブログにこんなに時計の写真を載せるのなら、専用の撮影ブースを常設すべきかもしれないと考えている(笑)
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出張の日
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出張から帰ってきた。
丸一日の出張になった。
朝早く出て、帰りは夜遅くなった。
今日は帰れないからと、現地に泊まった人も多かったようだ。
僕は東京なので、交通の便を考えると、むしろ帰りやすい方に入る。
業界のある集団の総会なのだが、高級ホテルの大ホールを借りた大規模なものだった。
そうそうたるメンバーで、業界大手のトップがほとんど揃っていた。
その末席で小さくなっていた(笑)
会の最初に国歌斉唱があって、当然のことなのだろうが、少し驚いた。
急に歌えといわれると、歌詞があやふやで、日本国民として少し恥ずかしかった(笑)
実際、他の人たちは当然のように歌っていた。
お偉方による挨拶は、政権が変わって景気が良くなるぞという、久々に明るいものが多かったようだ。
同時にここで値上げをしていこう、という大胆な意見まで出た。
また経済誌の編集長が来て、今後の動向を長時間レクチャーしてくれた。
僕は内容を細かくメモしていたが、そこまで真剣に聞いている人は少なかったかもしれない。
以前某大手企業に勤めていた頃、議事録をとるのも僕の仕事だったので、ついその時の癖が出たのだ(笑)
けっこう長丁場だったので、途中睡魔に襲われることを心配したが、面白くて最後まで眠くならなかった。
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ひとり
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今日はMrs.COLKIDは親戚のお通夜で不在。
家にひとりでいる。
食事の用意とか、後片付けとか、風呂にお湯を入れたりとか・・・
いつもはやらなくて済んでいたものを、自分でやらなければならない。
昔は一人暮らしをしていたので、出来ないわけではないのだが、久しぶりだと億劫だ。
やり方がわからないことも多い。
明日は朝から大阪に出張なので、その準備も自分でやらなければならない。
靴を出してきて磨いたり、クローゼットからコートを出したり・・・
そのくらい自分でやっていなかったのかと言われそうだが・・・
というわけで、今日はここを書く時間さえ惜しいのだ(笑)
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プラモデル屋のおじさん
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今日は仕事後、地元の銀行の新年会に顔を出した。
隣の席に、子供の頃に通ったプラモデル屋のおじさんが座った。
僕のことはよく覚えていないようだ。
おばさんの方が切れ者で、おじさんはのほほんと店番していただけだからなあ・・・
おばさんは知識が豊富で、聞くと大抵のことは答えられた。
だからお店におばさんがいない時はガッカリした。
おじさんから、「プラモデル好きかい?」って真面目な顔で聞かれた話をした。
おじさんは笑って、
「俺は好きじゃないから、好きな子供が不思議だったんだよ」
と答えた。
そのおばさんは、体を壊して入院しているという。
おじさんはひとりで困っているようだった。
明日の朝御飯だといって、料理の残りを入れ物に詰めて、会が終わる前に帰って行った。
今日の時計ベルト。
ベンラスのスリー・スター自動巻きに、ジャン・ルソーのカーフのブラックをつけた。
カジュアルでありながら正統派の雰囲気を持つ、いい組み合わせである。
黒いカーフに僅かにグレーがかったステッチのベルト。
スタンダードなデザインでありながら、安っぽさは微塵も感じられない。
もちろんそれは、細部まで丁寧に作られたオーダー品であるからに他ならない。
きれいに揃ったステッチから、一針ずつ手で縫い上げていった、手間をかけた製品であるのが伝わってくる。
少々気になるのは、時計本体の価格がベルトと不釣合いなことだ。
時計よりベルトの方が高価なのだ(笑)
本来はルクルト用に作ったベルトで、ベンラス用としては少しもったいないかとも思った。
しかし時計のデザインや品質は、決してベルトに負けているわけではないので、これはこれでいいのだろう。
ベルトの影響で、時計が価格よりいいものに見える。
ベルトの表面に無数のしわがあるが、ベルトを腕に巻くと、それがスッと消えて半減する。
ジャン・ルソーのベルトは、腕に巻いて弧を描いた状態でベストになるよう作られているので、革の種類によってそういう現象が出ることがある。
よく手首が左右から挟まれて不快に感じるベルトがあるが、ジャン・ルソーのベルトでそれが少ないのは、細部に気を遣った作りだからだろう。
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美容院
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Mrs.COLKIDが新しい美容院に行ってきた。
男性二人でやっている小さな店で、予約がなかなか取れないらしい。
あまり話はしないが、センスと実力があり、かなり気に入ったようだ。
それ以前に行っていたお店は、やはり人気で予約の取れない有名店だったらしいが、ちょっとした事で行く気が失せてしまったという。
たまたまお店に来た宅配便の配達員に、店の女性オーナーが、見下したような失礼な態度で接したというのだ。
それを見た時に、そういう感覚の人間に頭を触らせるのが嫌だと感じ、行くのをやめたという。
お客を相手にした時に、どんなに繕って見せても、そういう人間としての本質的な部分は、しばらくつき合えば見えてくる。
腕が良いか悪いか以前の問題だ。
Mrs.COLKIDなどは、一度嫌となったら絶対に行かないから、永久に客を一人失ったと思っていい。
今日の時計ベルト。
ベンラスのスリースター自動巻きに、mutaのアイステジュのオペラをつけた。
これはかなりいけている組み合わせだ。
ベンラスのシルバー・ボディならではの清潔感が強調され、見ていて気持ちいいほどの清々しさがある。
何よりも華があるのがいい。
この時計のラグジュアリー路線として、ベストの組み合わせだろう。
mutaのアイス系のベルトは、こういう使い方をする時に、非常に重宝するベルトだ。
そのため安価ではあるが、何かと買ってしまう。
アンバランスなほどの価格の時計にも付けることもある。
逆に組み合わせる時計本体に、かなりの高品質感がないと、ただのファッション時計になりかねないベルトでもある。
同社のアイス系のベルトの中で特に僕が好きなのは、深みのあるダークブルーのインクという色で、今回もそれとどちらにするか悩んだ。
どちらも合うのだが、インクの方がずっと落ちついた感じになる。
しかしオペラの傑出した鮮やかさが捨てがたく、今回はこちらを選んだ。
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ビフテキ
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Mrs.COLKIDと秋葉原のマンセイでステーキを食べた。
ステーキなんて本当に久しぶりだ。
糖尿の僕にはよくないということで、牛肉を食べることが、ほとんどなかったのだ。
子供の頃はビフテキと呼んでいた。
調べてみたら、フランス語なのだそうだ。
高級な食べ物の代名詞として、ごく日常的に使われていた言葉だが、今は死語であろう。
いつか腹いっぱいビフテキを食べてみたいという、マンガのセリフを思い出した。
今はなるべく食べないようにしているのだから、時代は変わったといえる。
お店の作りがクラシカルで、店内は木や革といった茶色っぽい素材をベースにした内装だ。
ジュージューと油がはねるので、テーブルも壁も何となく油っぽい。
いかにもステーキハウスという作りである。
自然にビフテキという言葉を思い出した。
厚みのあるステーキをたいらげたが、久しぶりだったためか、少し胃にもたれている。
もう腹いっぱい食べられるほど若くはないようだ(笑)
今日の時計ベルト。
バセロン・コンスタンチンのアンテイークに、ジャン・ルソーのカーフのアイボリーをつけた。
本来はカラトラバのカジュアル路線用に実験的に作ったベルトだ。
絶対失敗するからやめた方がいいと、メーカーの人から言われたいわく付のベルト(笑)
まあ、わざわざオーダーまでして実験する人はいないのだろう。
アトリエに少量在庫していた明るいカーフを使い、エッジ部分は濃いブラウンで仕上げてもらった。
またベルトの形状を膨らみのないフラットタイプとして、一見革から切り出したままのような外観にした。
裏財はアンチスエットのブラウン、キーパーは定革2個固定である。
カラトラバとは危ういバランスを感じさせる組み合わせであったが、バセロンとだと素直にしっくりとくる。
写真では伝わりにくいかもしれないが、違和感の少ないエレガントな組み合わせである。
どういう人が着ければいいのかと思われたこのベルトが、これなら何とか着こなせるかな・・という気分になる。
時計本体が淡泊で嫌味がないためか、ベルトの思い切ったデザインがいい方向に生きる。
ベストとまではいかなくても、かなりいける組み合わせではないかと思えてきた。
とはいえ大胆な組み合わせには違いないので、目に慣れるまで、しばらく付けっぱなしにしておくことにした(笑)
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帰還
SIGMA DP1 Merrill
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帰宅している。
今朝は九州も雪景色であったが、交通機関に大きな影響はなく移動できた。
むしろ都内の道路の片隅に残っている、先日の大雪の名残のほうが気になった。
ガジェットに表示される気温は九州の方が低いのに、関東の空気はずっと冷たく感じる。
会社に戻ってパソコンの電源を入れると、1ドル90円台になっていた。
資材の輸入元と電話で話した時に、その話題に触れたら、もちろんよく把握していて、「もう見たくない」と言っていた。
九州では、これで景気は良くなる・・という意見が多かった。
さすがに今回は疲れていて、目を瞑ると気を失うように寝てしまう。
今日はもうベッドに入ることにする。
今日の時計ベルト。
ジラール・ペルゴのアンティークに、ジャン・クロード・ペランのカイマン艶消しのブルーブラック(改造)をつけた。
まさかのフィックスド・ラグで、扱いに困った時計である。
カン幅17mmでオープン・エンドのベルトというと、ヒルシュから出ている製品しかない。
しかし海外から取り寄せるには時間がかかるので、今回はJ.C.ペランの既製品をベースに改造して作ることにした。
時計を店頭に持って行き、ペランの店頭在庫と突き合わせてみたが、艶消しのブルーブラックがうまくマッチすることがわかった。
どうせ改造するなら、アンチスエット仕様にして実用性を高めたい。
実は裏材用に使おうと、制菌性のある合皮を何種類か入手しておいた。
メーカーから小片の無料サンプルを取り寄せたが、時計ベルトには十分使える大きさであった(笑)
一度ベルトをばらしはじめたら、もう元には戻れないので、しばらく手を付けずに眺めていた。
しかしまあ、最初から改造するために購入したのだからと、思い切って改造(破壊?)に着手した。
フィックスド・ラグに対応するには、いずれにしても糸を解く必要があるのだ。
ナイフでミシン糸を全部切除し、牛皮の裏材をすっかり取り除いた。
次にウレタン樹脂系の強力接着剤で、合皮を裏側にべったりと貼り付け、上におもしを乗せてまる一日乾かした。
これは思いの外ガッチリと接着できた。
やはり接着する時は、十分に圧着することが重要である。
合皮は裏面の基材が繊維になっており、上手く接着できるかと心配していたのだが、意外にしっかり着いたところを見ると、案外こういう用途を想定して作られているのかもしれない。
ところがこの接着剤が強力で、縫い糸を取り除いた針穴から染み出してきて、穴が接着剤でガッチリ埋まってしまった。
縫い直すためには針穴を再度通す必要があるのだが、目を凝らして見ても、ベルト表面の穴の位置が正確に判別できない。
接着前に菱目打ちを挿して、穴を大きくしておくべきだったのだ。
どうしようかと思ったが、ステッチが無くてもそれほどおかしくは見えないので、結局縫い直すのはあきらめて、そのままでいくことにした。
強度上問題が無ければ、わざわざ穴を開けて、アンチスエット効果を薄める必要は無いのだ。
ただし要所を補強しないと裏材が剥がれてくる恐れがあるので、何ヶ所かブルーの糸で補強縫いをした。
さらに一番負担のかかる剣先部分だけ数ステッチ縫い、デザイン上のアクセントとした。
ところが考えていたほど綺麗には縫えず、出来上がりはいまいちで、どこか素人工作みたいになってしまった。
老眼でよく見えないこともあるのだが、もともとのミシン縫いの穴も揃っていなかったのだ。
他人にはわからなくても、作った本人は失敗したところをよく知っているので、剣先を見るたびにがっかりし、少々気持ちが萎える(笑)
裏材の制菌レザーも触感はいまひとつである。
何だか失敗部分の多いベルトになってしまった。
こういう時は、しばらく放っておくに限る。
そのうち新しいアイディアと、再度トライする意欲が湧いてくるだろう(笑)
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最終日
SIGMA DP1 Merrill
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昨日、今日と、随分と大勢の人と話した。
記録を見ると、60組以上のお客さんと話している。
そのたびに新商品の説明をするのだから、疲れるわけだ。
肉体的には疲労でぐったりしているのに、精神的には逆に高ぶっていて落ちつかない。
新商品の説明と言っても、何か月か前から出しているものだ。
前回も同じものを見せているのに、向こうが反応しなかっただけだ。
やはり景気が動き出しており、見る側の気持ちが変わったということだろう。
明日は朝から東京に帰る。
飛行機の中でぐっすり眠ることになりそうだ(笑)
今日の時計ベルト。
バセロン・コンスタンチンのアンティークに、ヒルシュのジェニュイン・クロコのブラウンをつけた。
以前カラトラバ用に購入した光沢のあるクロコダイルのベルト。
ヒルシュ製の既製品であり、ワニ革のベルトとしては比較的安価に売られている。
ヒルシュにはアルティザンというハイグレードなシリーズもあるのだが、これは普及品のほうに属する製品である。
このバセロンのアンティークもカラトラバ3923も、カン幅は偶然17mmと共通している。
そのため同じベルトを付けることが出来る。
時代や価格が違うのは承知しているが、どちらも雲上ブランドの金無垢ドレスウォッチ・・ということで共通する要素が少なからずある。
ところが一見よく似たふたつの時計に、僕はどこか本質的に違うもの・・という印象を持っている。
王道を行くカラトラバが、少々アクが強いのに対して、都会派のバセロンは、自分はそんな野暮ではないと、ちょっと斜に構えた態度をとる。
そんな風に見えるのだ。
まあ、そこが両方を持つ面白みでもある。
個人的には、どちらかといえばバセロンの方がカッコいいかなと感じている。
あえてバセロンに走るマニアがいるというのも頷ける。
そのためか、カン幅が同じで共通のベルトが使えるのに、相性にも微妙な違いが出てくる。
このベルトは、カラトラバにもバセロンにもよく合うのだが、その合い方に少々違いを感じさせる。
カラトラバに付けると、ベルトの光沢が仰々しく主張するのに対し、バセロンの場合は、同じ光沢がずっとエレガントなものに見える。
袖口からちらりと見えた時の艶が、なかなかカッコいい。
バセロン用として使った方が、面白いベルトかもしれない。
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何とか始動
SIGMA DP1 Merrill
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朝早めに現場に出かけたが、思ったより準備はうまくいっていた。
いつもお願いしている人だったので、よくわかっていて、こちらの送った指示書をうまく理解してくれたようだ。
少しだけ手直しするだけで済んだ。
今日は大勢の人が来た。
やはり景気が動くと判断してのことだろう。
実際に売り上げにはまだつながっていないが、何かを感じ取った人たちが準備段階に入っているのを感じる。
一日対応に追われちょっと疲れた。
会社に電話してみると、今日はえらく寒いという。
九州は寒いには寒いが、驚くほどではない。
ガジェットを見ると、表示される気温には差が無い。
しかし体感温度では関東の方が寒いような気がする。
(出張中なので写真は関係ないものになるがご了承願いたい)
今日の時計ベルト。
ベンラスのスリースター自動巻きに、ディ-モデルの「スポーツ・ウォータープルーフ」のブラックをつけた。
アンティークの中でも、アメリカの時計メーカーのものは比較的安価に入手できる。
要するにアンティークとしての価値が低いということなのだろうが(笑)、オークションで気に入ったものに気軽に入札できるのはありがたい。
何度も見ているうちに欲しくなるものがある。
このベンラスも、以前から繰り返し出品されているのを時折眺めていた。
ずっと気になっていたのだが、ふと思いついてオファーしたところ、ビックリ価格でOKが出たため購入した(笑)
まあ、カーフのベルト2個分くらいの価格だ。
このクラスの時計は、コレクションの対象としてちょうどいい価格である。
グリュエン、ブローバ、ウィットナー、エルジン、ハミルトンなど、いくつかある米国メーカーの中でも、ベンラスはどうも価格が低いほうに属するようだ。
依然ここで紹介した文字盤がブルーの時計も、やはりベンラスのスリースターだった。
いくらで買ったか忘れたが、あれも安かったという記憶がある。
届いてみると、文字盤に細かい模様が入っているのが効いており、意外にもカッコいい。
手持ちのルクルトもそうなのだが、全身銀一色で統一された時計というのは、非常にクールで都会的な雰囲気を持つ。
意外に主張する割に嫌らしさが無く、与える印象が若々しいのがいい。
日常的に使うことが出来るので、実用性が高いといえる。
このベンラスも気に入って、しばらく着けて歩いていた。
ごく普通の時計に見えるので、仕事の時に付けるのにも適している。
自動巻きにもかかわらず、小型で重くないところも気に入っている。
一日に1分ほど狂うのが気になるが、調整すればもう少しよくなるかもしれない。
組み合わせたディ-モデルの「スポーツ・ウォータープルーフ」は、徹底的に無機質で都会的な外観が時計によく合っており、このベンラス用としてまず最初に候補にあがった。
時計側のカン幅が中途半端なのが問題で、おそらく当初は17mmであったものを、18mmのベルトが付くようにラグの内側を少し削ったようだ。
奇数サイズというのはどこでも嫌われる(笑)
その結果17mmでも18mmでもそのまま付いてしまうという、便利ではあるが中途半端な状態になっている。
(普通はどちらか一方のバネ棒しか固定できない)
写真は17mmのベルトを付けているが、ご覧のように隙間が空いて少しガタがある。
実際には気になるほどではないのだが、強度面で不安を感じないでもない。
少しきつめになるが、18mmのベルトを付けた方がいいかもしれない。
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