ちょうどいいの


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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得意先のA部長は天才的な人だ。
とにかく知識の量が半端じゃない。
しかもあらゆる分野に通じている。

およそあの人に聞いて分からない事はない・・という程である。
大手の会社には凄い人がいるものだ・・と感心する。
もっとも、あんな男は世界中探してもいない・・と、その上司が言っているのを聞いたことがある。
やはり滅多にいないレベルの人なのだろう。

また実際に言っていることがすべて「正しい」のだ。
長年の付き合いであるが、およそ過去に理論の面で間違っていたことが無い。
その場ではどうだろうかと疑問に思うようなことでも、最終的には言っていたことが正しかったと分かる。

欠点があるとしたら、説明が長々と続いて終わらないことだ。
電話が来ると、相当の時間、話すことを覚悟しなければならない。
短くて2時間は捕まる。
だから忙しくて話していられない時は、こちらも居留守を使ったりする(笑)

正しいには正しいのだが、説明を聞くのが大変なのだ。
いつまでも終わらないので、申し訳ないが残りはメールで送っていただけないかと頼むと、何ページにも渡るレポートが送られてくる。
読むのも大変なほどの量である。

皆がその知識は評価してはいるが、話を聞かされるのは、大変・・というより苦痛に感じている。
そのため得意先ではA部長と話したがらない人も多く、特に営業の人たちは超理論派のA部長が苦手で避けているようだ。
本来ならA部長の話すことを存分に活かせれば、凄い武器になるはずなのだが・・・

一方同じ会社のB部長は、まるで逆のタイプだ。
こちらはサラリとしているのだが、人付き合いがよく、部下からの人望も厚い。
顔が広く得意先からも名指しで指名される。
B部長と飲んだことがありますよ・・という話を、他の会社の人からもよく聞く。

B部長も恐らく一流の大学を出た優秀な人なのだろうが、A部長とは対照的な人物である。
打合せをしても深い話になる事は少なく、じゃあこうしましょう・・と、あっさり決めてしまう。
もちろん要所はしっかり押さえているのだが、何度も検証することはなく、話が簡単に決まっていく。
最低限の労力で済ましている印象だ。

まだ直接話すのならいいのだが、困るのはB部長からのメールである。
あまりに簡潔すぎて、読んでもすぐには意味が分からないことが多いのだ。
パソコンに疎いというより、打つのが面倒なのだろう。
単語がいくつか並んでいるだけ・・に近い内容の時もある。

もう少し詳しく書いてくれるといいのだが・・といつも思う。
まるで走りながらスマホに入力したかのように、最低限のそっけない文章である。
それを受けた側は内容を何度も読んで、何を言いたいのか解読する必要がある。

実際昨日もメールを頂いたが、二言三言しか本文のない短いものであった。
どれが主語でどれが述語であろうと(取り方によって意味がまったく変わってしまう)何度も文面を読み返して考えた。
恐らくこうして欲しいのだろうな・・と考えて、勝手に動いたが、果たして正しかったのかどうか・・・

それぞれ特色があって、まるで逆のタイプであるが、案外二人は仲がいいという。
ただその二人を配下に置くC取締役は大変なようだ。
「まったくAは長すぎるし、Bは短すぎる。ちょうどいいのがウチにはいない」
と嘆いておられた。
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ブーツを履きたい


FUJIFILM X100V

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ZOZOのサイトでシューズを見ていたら、普通のスニーカーに混ざって、いくつかブーツが表示された。
久しぶりにブーツでも見てみようかと思い、検索にフィルターをかけて、ブーツだけを抽出してみた。
見ているうちに、素直に、またブーツを履きたいな・・と思った。

昨シーズンはついに一度もブーツを履かなかった。
確か雨の日に長靴代わりにダナーを何度か履いたくらいだ。
それ以外にブーツを履いた記憶がない。

スニーカーという楽な方に行ってしまったこともある。
しかしコロナ禍でブーツを履く気分にならなかったことも大きいだろう。
革靴を買うこと自体が無くなり、当然ブーツも一足も買わなかった。

あれだけブーツが好きで、いっぱい持っているのに・・・
足の上の方まで覆うブーツは、履くのにそれなりに負担が伴う。
やはり気持ちに余裕がないと履く気になれないのだ。

実はまだおろしていないブーツが何足かある。
未使用のコードバンのブーツが、オールデンのチャッカブーツ(2015年8月6日の日記)、トリッカーズのモールトン(2019年7月18日の日記)と、今思いつくだけで2足ある。
あと何といっても大塚のボタンブーツ(2019年7月23日の日記)がまだ新品のままだ。

そろそろ涼しくなってきたし、コロナも一度下火になっている。
このシーズンは何とかして、またブーツを復活させたいものである。
楽なスニーカーに慣れてしまったので、少しリハビリしてからでないと無理だろうな・・・
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特等席


FUJIFILM X100V

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現在借りている近所の駐車場には、様々な車が止まっている。
自宅前のスーパーの駐車場だが、以前書いた通り、月極めで借りている人の車と、スーパーに買い物に来た人の車が一緒に停まっている。
空いている場所に停める方式なので、どれが借りている人の車かは分からない。
恐らく日中停まっている車の3分の1くらいがそうだろう。
夜になってお店が閉まる時間になっても停まっていれば、それは月極めの人の車だと分かる。

普段は会社から夜7時過ぎに帰宅する。
スーパーはもっと遅くまで営業しているが、午後7時を過ぎると車で買い物に来るお客は少ないようで、あちこちが空いている。
駐車場内にお気に入りの場所が何ヶ所かあるのだが、その時間帯なら大体その内のどれかに停められる。

休日の日中など、混んでいる時に車を停めようとすると、お客の車で駐車場は埋まっており、好きな場所には停められない。
駐車場の2階、3階と満車状態で、どんどん上の方に上がっていくしかなくなる。
不本意な場所に停めた時は、夜になって空いた時間帯に再度駐車場に行き、車の場所を移動したりする。
まあ、わざわざ行って場所を変えたところで、特に意味は無いのであるが・・・(笑)

ところで停まっている車だが、外国車の比率がけっこう高く、メルセデスやBMW、アウディ、VWなどは山のようにある。
意外に多いのがポルシェで、いまだにドイツ車の人気が高いのが分かる。
まあ壊れにくいし、保守派の選ぶ外国車なのだろう(笑)
ただ昔のようにデーンと幅をきかせた車は少なく、せいぜい3シリーズくらいの大きさの車が多い。

都内でも平均収入が低いとされる下町地域であるが、地主さんなど、もともとのお金持ちがそれなりにいるのであろう。
都心に出るには非常に便利な場所なので、最近は若くてリッチな層の住人も増えているようだ。
駅の近所のマンションなどは、けっこう高価で驚かされる。

そんな中、見慣れないスポーツカーが、駐車場の建物の壁際の方に停まっていた。
スポーツカーというよりレーシングカーのようなデザインの車である。
常にそこに駐車しているので、地元の人が借りているのだと分かる。
ぶつけられたら嫌なので、少しでも可能性の低い壁際を選んだのだろう。

何という車だろうと思って、近くに行ってエンブレムを見たら、マクラーレンだった。
たまに見かける形ではあるが、都内でもそれほど走っているわけではない。

決まった場所に停まっているので、そこに行くといつもマクラーランが置いてある。
毎日のことなので、見慣れた風景となり、そのうち気にも留めなくなった。
その車がある日なくなり、どうしたのかな・・と思っていた。
そうしたら今度はフェラーリに替わっていた。

恐らく同じオーナーが買い替えたのであろう。
目の端がグイッと吊り上がった現行のモデルである。
サイドに大きく黄色い馬のエンブレムが付いているので、一目でフェラーリと分かる。

マクラーレンの停まっていた場所から移動し、何箇所かの壁際を転々としていたが、ついに僕のお気に入りの場所のすぐ隣にやってきた。
あれだけ壁にくっつけて停めたらドアが開けられないので、恐らく助手席側に移動して出入りしているのであろう。
考えただけで足がつりそうになる(笑)

狭い通路の先のすごく停めにくい場所なのだが、それ故皆がそこには停めたがらない。
そこまでバックで入って行かなければならないのだ。
意識してそういう場所を選んだと思われる。

しかもそのフェラーリは、駐車する白いラインからかなり前に飛び出して停めているのだ。
そのため隣に停めるのは余計に難しい。
何であんな停め方をしているのだろう・・と思ったが、よく見たら、車体が極端に低いために、これ以上下がるとリアバンパーが車止めにぶつかってしまうのに気付いた。

それで枠から少し前に飛び出して停めているのだ。
ああいう車を持つのって、駐車ひとつにしても大変なんだな・・と思った。
後ろは見えないから、感覚に頼ってバックするのだろうが、腕に自信が無いと出来ないことだ。

最初はそのフェラーリの隣に停めてみたのだが、近すぎてドアを開けるとぶつかってしまう。
ゾッとしてその場所に停めるのはやめて、もうひとつ隣りの枠に移動した。

フェラーリとの間に1車分のスペースが開くが、よほど無神経な人でない限り、その狭いスペースに強引に入ってくることはないだろう。
となると1車分スペースが空くので、僕も大きくドアを開けることが出来る(笑)
朝晩フェラーリを間近で拝めるし、ここは特等席と言えるだろう。
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栗の季節


FUJIFILM X100V

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栗の季節である。
栗の女王の異名を持つMrs.COLKIDが、休みの日などに栗の渋皮煮を作ってくれる。
手がかかるので、休日でないと作れないのだ。

いつもは丹波栗か銀寄(ぎんよせ)を使うのだが、今年はなかなか手に入らない。
またデパートで売ってるものは、買うのを躊躇するほど高い。
仕方なく近所のスーパーなどで、手頃な値段の物を買っている。

今回は銘柄不明の愛媛産の栗を買ってきた。
美味しいかどうか分からなかったので、少量だけ買ってみたという。
ところがこれが意外にも香りがあって美味しかった。
これは当たりだ、という事で、また買ってこようという話になった。
もう売り切れちゃったかな・・・

渋皮煮はひとつひとつ皮を手で剥くので大量には作れない。
しかも僕の母親が、こんなに美味しいものはないと言って、半分くらいは食べてしまう。
そのため鍋一杯作っても、ほんの数個しか僕には回ってこないのである。

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Capture One


FUJIFILM X100V

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フジのカメラで撮った画像は、今まで「FUJIFILM X RAW STUDIO」というソフトウエアでRAW現像していた。
カメラ本体をパソコンにUSBで繋いで、カメラ内部の画像処理エンジンを使って現像するという非常にユニークなソフトである。
それに特化した仕組みを利用し、効率的かつ正確に処理しようということだ。

しかしいちいちカメラをパソコンに繋ぐのは、時には面倒でもあった。
カメラはカメラで充電したりカバンに詰めたりと、翌日以降も持って行く準備をしなければならない。
パソコンに繋いで現像に使おうというのは、そのまま家に忘れてしまう可能性もあり、一長一短かな・・と感じていた。

当然普通にパソコンで現像処理を行うソフトもあるのだろうと、FUJIFILMのサイトを見てみた。
すると「Capture One FUJIFILM」と「RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIX」という2種類の現像ソフトがある事が分かった。
どちらもパソコンで現像する一般的なソフトで、無償で提供されている。

そこでまずはCapture Oneの方をダウンロードして使ってみた。
このソフトは、確か10数年前に少し使ってみたことがある。
ダウンロードの際にメールアドレスを入力するのだが、案の定そのIDは過去に登録されているとメッセージが出た。
だいぶ前なのによく覚えていてくれた(笑)

今回のソフトはFUJIFILM用の限定バージョンで、フルバージョンは有料になるようだ。
まだ直感的にいじってみただけなのだが、なかなか具合がいい。
個人的には、カメラをPCに繋ぐソフトより、こちらの方が使いやすいと感じた。
もう一つのSILKYPIXの方も、近く試してみようと考えている。
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アフォガート


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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アフォガートというスイーツがある。
バニラのアイスクリームやジェラートに、いれ立ての熱くて苦いエスプレッソをかけて食べるのだ。
ジェラート屋さんでこれを作ってくれるので、昔から行くたびに頼んでいた。

そこはイタリア系のお店で、美味しいジェラートや濃いコーヒーを出してくれる。
アフォガートも扱っているのだが、メニューの端っこの方にひっそりと載っているだけだ。
そのためお客さんのほとんどはこれに気付かず、ジェラートばかりを注文している。

何しろジェラートとエスプレッソ両方の専門店なので、これらを掛け合わせて作るアフォガートは、本格的でかなり美味しいのだ。
イタリア製のマシンでいれた熱いエスプレッソをかけると、ジェラートがサッと溶けて、苦みと甘みの混ざった絶妙の味になる。
これを知らないなんて勿体ない話だ。

まだ世の中で一般的でない頃は、アホガードなどと書いてあった。
最初はアホなんて変な名前だな・・と思ったが、逆に特徴的なのですぐに覚えた。
最近はさすがにその名称は使われなくなり、アッフォガートとかアフォガートと表記されるようになった。
その方が本場の発音にも近いのだろうが、食べ物にアホと書くのも気が引けたのだろう。

先日久しぶりにそのお店に行った。
新型コロナのせいで、随分と行くことが出来なかったのだ。
しばらく食べていないが、あのアホ・・・を食べようと思った。
アホ・・何だったかな。
久しぶりなので忘れてしまった。

レジの女性に何にするか聞かれた。
名前を度忘れしてしまい、
「あの・・・アイスにエスプレッソをこうやってかけて食べるやつ、名前は何て言ったかな・・・あれまだやっていますか?」
と聞きながら、器に入ったエスプレッソを、アイスにかける真似をしてみせた。

「ああ、あれですね。やっていますよ。ええと・・・」
ほとんど注文する人はいないのか、女性も名前を忘れてしまったようだ。
「えー・・・」
一生懸命思い出そうとしている。

女性もやはり、アホで始まる名前と憶えていたようだ。
「アホ・・・アホ・・・アホ・・・」
そこまで言って出てこない。
「アホ・・・アホ・・・アホ・・・」

よほど関西風に
「アホいうな!」
と突っ込もうかと思ったが、恐縮されても困るのでやめておいた。
でも言ったら多分受けただろうな・・・
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秋分の日


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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午前中は会社に出て仕事をした。
車で帰宅して、自宅前でMrs.COLKIDを拾い、そのままお墓参りに行った。
お寺まで家から30分ほどの距離だ。
これだけはしておかないと・・・

お墓参りを済ませ、そこから今度は日本橋に向かった。
デパートに品物を受け取りに行く用事があるという。
お寺から車で30分ほどで着くのだが、デパートの駐車場に入れるのに少し並んだ。

人が大勢いる売り場を歩くのは嫌なので、僕はカメラを持って外に出て、周辺を散歩した。
天気が良かったので楽しかった。
それなりの枚数を撮ったが、いつもと同じコースなので、似たような写真ばかりだ(笑)

そう言えば重い50mmf1.2を持って歩いても、全然苦ではなかった。
やはり数キロ痩せたお陰だろうか。
今後は痩せるだけでなく筋肉もつけないと・・・

今日は電車を一切使わず、一日車で移動した。
毎日結構な距離を運転しているせいか、ほとんど疲れは感じなかった。
やはりこれからは車での移動が基本かな・・・

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寝落ち


Z7 + NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

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完全にグッスリと寝てしまった。
ふと目が覚めて、そろそろ朝かな・・と思ったら、まだ昼間の服装だったので驚いた。
ベッドの上で横になって、そのまま深い眠りの世界に入ってしまったようだ。

どうしてこうなったのか・・と考えても、よく覚えていない。
食事をして、ちょっと休もうかな、と思ったのだろう。
眠くて仕方がなかったので、記憶の方も不鮮明だ。

このちょっと休む・・というのが良くない。
まずそのまま深い眠りに陥り、数時間は寝てしまう。
しかし身体からの要求なので、無理して必死になって起きているのもどうなのだろう。
睡眠のリズムを狂わせてしまうのは良くないのでであろうが・・・

それにしても、いつも起こしてくれるMrs.COLKIDは、今日は何をしているのだ。
と思って起きて行ったら、居間のソファーでぐっすり寝ていた。
どうやら夫婦で寝落ちしてしまったようだ。
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Z7 + FTZ + Ai AF-S NIKKOR ED 400mm F2.8D(lF)

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今夜の中秋の名月は、8年ぶりの満月だと言うから、皆が写真に撮るんだろうな。
・・・と思っていたが、ふと見上げると、月の周りに何やら怪しげな雲が出ている。
それに呼ばれるように、僕もカメラを持ってベランダに出てしまった。
まるで神霊たちが月を取り囲んで話し合いをしているようだ。
これは精霊写真家の出番かもしれない(笑)
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敬老の日


D4 + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

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今日が休日である事は聞いていたが、直前まで敬老の日とは知らなかった。
オリンピックで休日を変更して以降、カレンダーも信用できなくなり、もう何が何だか分からなくなっている。
まあ、もともと僕自身が休日に疎いこともあるのだが・・・
今週の赤い日は本当に休むのかどうか、カレンダーを指さして社員に確かめるような状態だ。

休日ではあったが、午前中はひとり出社して仕事をしていた。
しかし、早めに帰ってきて欲しいとMrs.COLKIDからメールが届いた。
お弁当を買ってきたので、母親を招待して二人で食べるつもりだったらしい。
ところが僕が帰ってから三人で食べたいと母親が言っているという。

そこで仕事は程々で切り上げて、帰宅することにした。
幸い道はそれほど混んではおらず、スイスイと順調に帰宅できた。
お弁当は東京吉兆の敬老の日専用のちらし寿司だそうで、数日前に予約しておいたものだという。
さすがに美味しかった(笑)

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半分


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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備忘録であるが、昨日は床屋に行った。
もちろん電車は使わず、会社の帰りにそのまま車で行った。
銀座は意外に人出が多かったようだ。
駐車場が空いていなくて、東銀座の方まで行ってやっとみつけた。

床屋も予約で埋まっていた。
指定の時間より早めに着いたが、空いているかと思ってお店に行ったら、少し待たされる結果となった。
いくつかある椅子もすべてお客で埋まっていた。
先月行った時と様子がまったく違う。

しかし活気が戻ったわけではない。
帰りに街の様子を見ながら歩いたが、まだピーク時の半分くらいか。
新型コロナの第5波は収まりつつあるが、多くの人が第6波が来ることも承知しているだろう。
コロナとともに生きる(しかない)生活に、シフトしつつあるのを感じた。
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保護色


D850 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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台風の強い雨の中、会社に到着すると、壁のアマガエルの色が変わっていた。
カエルのいる位置から言って、多分3日前に載せた画像と同じカエルなのだが・・・
鮮やかなグリーンから、くすんだグレーのまだら模様に変わっている。

他のカエルはグリーンのままだ。
この1匹だけが、体色をグレーに変えようと判断したようだ。
個体差があるのは当然なのだが、当人が意識して変えているものなのだろうか・・・

実はこのカエルは、最初から体色が変化しやすかった。
1匹だけ中途半端に白っぽくなったり、まだら模様になったりしていた。
ご覧のように、変化前の体色であった緑色が、体の一部分にまだ残っている。

そもそも白い壁にいるのに、グリーンの保護色というのもおかしいのだ。
これでは目立ちすぎて保護色になっていない。
アマガエルは白くなることも出来るはずなのに、なぜかこの壁にいるカエルのほとんどがグリーンになる。

恐らくカエルは自分の目から入る周囲の色情報から判断して、体色を変化させているのだろう。
しかし肝心の自分が留まっている壁の色は、あまり判断材料に入っていないのかもしれない。
このカエルが、台風の鉛色の雲や大雨に翻弄されてその色になってしまったことを考えると、自分の背中側の色に強く影響されているように見える。

カエルの気持ちになって、壁際に立って外側を見てみると、確かに周囲には緑色のものが多い。
グリーンの帆布で作られたテントや、芝の生えた月島が見える。
それでいつもは仕方なくグリーンを選んでいるのか・・・
壁の色は白くて周囲には緑があって・・と、ここはカエルにとってはかなり複雑な環境なのだ。

このカエルは、恐らく朝になり明るくなってきたら、大雨で周囲がグレーに見える事に気付き、慌てて体色を変えたのであろう。
この1匹だけが敏感なセンサーを持っているとも言える。
まあいずれにしても不正解で、この色では目立ってしまい、保護色になっていないのだが・・・
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ソアラ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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道を走っていると、前を古いソアラが走っていた。
まだ角ばっていた頃のクーペだが、よく見るとリアにわずかに丸みがあるので、多分2代目であろう。
珍しいな・・・
僕が大学生の頃は、もっとも人気が高かった車である。
かつてあれだけ走っていた車が、今は数年に1度見るかどうかだ。

最初はソアラとは分からず、古い車だけど何だろう・・と思った。
リアのSOARERというリアエンブレムを見てはじめてそれと分かった。
左側にはGTツインカム24と書かれている。
確か低回転のトルクがないと言われたエンジンだ。

今となっては特徴のないデザインで、見てすぐにソアラだとは気付かなかった。
丹精ではあるが個性がない。
最初は古い角張ったクルマの一種・・にしか見えなかった。
あの頃はこれが一番かっこいいと思っていたので、時代は相当変わったということだろう。

しかもそれがただのソアラではない。
ノーマルならもうクラシックカーの領域かもしれないが、そのソアラは大分改造が入っていた。
車高を大幅に落として、太いタイヤはハの字型に開いている。
フェンダーも左右に張り出しているが、タイヤはさらに外に出ているように見える。
排気系にも手を加えているようで、ボボボ・・と低いエンジン音を響かせながら、地面を摺るように走行していた。

これは暴走族仕様だな。
どんな人が運転しているのだろう・・と思い、追い抜くときに運転席を見てみた。
一瞬しか見えなかったが、意外にも白髪の品の良さそうな男性が運転していた。
エッと思いながら横をすり抜けて行った。

助手席のMrs.COLKIDにその事を言うと、僕と同じように、ソアラだ・・と思って、その車を見ていたという。
暴走族かと思ったら、どちらかと言うと左翼系に見える白髪の紳士が運転していた・・と僕が言った。
すると、見かけでは分からない、そういう人に限って若い頃は暴走族だったりするものだ・・などと言う。
いや、友人に若い頃暴走族のリーダーだったやつがいるが、彼は目つきが鋭いから分かる・・などと、しばらくソアラのオーナーに対する勝手な憶測で議論をした。
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セミナー


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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人に頼まれて、ライブ配信のウエブセミナーを受けた。
毎年大きな会場を借りて開いていたが、コロナでそれが出来なくなった。
そこで今年はウエブを利用したセミナーに切り替わったという。
ウエブと言っても千人近い人が参加して聴講しているという。
僕は会社の応接室にひとりでノートパソコンを開いて受講した。

けっこう有意義なセミナーで、内容が充実しており受けて良かったと思った。
コロナ禍で急激に世の中が変化しており、どうしたらいいのか分からない事も多い。
今回のセミナーでは、今後どのようなことが起こり得るのか・・について、それぞれの分野の専門家が講義してくれた。
具体的に現場に携わる人たちの話が聞けたことは大きい。
それなりに方向性が見えてきた事もあった。

大きなセミナーなので、講師は素人ではなく、ちゃんと名の通った人たちであった。
政府の委員会にも名を連ねているので、恐らく日本政府の考えにもある程度沿っているはずだ。
しかし内容が多彩過ぎて時間が足らず、詰め込んだ情報量が多すぎて、ここに全部を書くのはちょっと難しい。
僕も途中で疲れてしまい、最後はあまり頭に入ってこなくなった(笑)

講師の一人は災害の専門家であったが、手元にある講義のメモから一部抜粋すると、以下のような内容になる。
(カッコ内は自分の考えを書いたもの)

・新型コロナの前にもSARSやMERS、エボラなど、数年おきにパンデミックが発生していたが、何とか抑え込んだのでここまで問題にならなかった。昔だったら大勢亡くなっていたはず。(まるで人類を減らすことが目的で次々に出てくるみたい)

・地球上の哺乳類に占める人類の比率は36%、家畜を入れると96%で野生動物は4%に過ぎない。COVID-19がコウモリが起源の可能性は高く、野生動物と人間が近すぎる事が感染拡大の原因になっている。(中国起源説はどうなった?)

・新たに計算したところ、85%-90%の人がワクチンを接種しないとコロナは抑えられないという結果が出た。(8割接種済みのシンガポールでまた感染が広がっているというニュースを聞いたばかり)

・集団免疫で新型コロナを抑え込むのはもう難しいので、インフルエンザと同じように毎年ワクチンを打つ形に落ち着き、コロナと人類が共存する時代になる。

・今後は人口はどんどん減少していくので、企業はそれを意識した製品開発が必要。(今まで国は人口を増やそうとしていたが、もう時代は変わっている?)

・今世紀末には東京の気温が45度近くになり台風の風速が90mになる。そのような映像がYoutubeに出ているが、これは予想の平均値で出しており大袈裟な数字では無い。四角い建築物はすべて破壊されるレベル。(家屋は新幹線のような流線型になるかも。あるいは地下への移住しかないか)

・これから大地震、噴火など多くの災害が控えているが、現時点で地震は北方領土の近辺が一番エネルギーが溜まっていて危険な状態。

・噴火の火山灰はガラスの成分が多く、目を手で擦っただけで失明することもある。非常に厄介なもので、粉塵用のマスクも持っていたほうがいい。

・基本的に災害による死亡は、焼死、溺死、圧死の3つにまとめられるので、学校ではこれらを避ける教育をしていくべきではないか。

・・といった感じである。
たとえ明日がないと分かっていても前進し、人類が手詰まりに陥るのを何とか防いでいく・・という考え方だった。
僕とほぼ同世代の方だったが、「これからの時代、正直なところ自分も天寿を全うできるか分からない」と語ったのが印象的であった。
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白い壁


D850 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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だんだんと涼しい日が混ざるようになった。
このところ数匹のアマガエルが、会社の白い壁を占領している。

夜間は壁に飛んでくる虫を捕獲して活発に動く。
日中はそこでじっとしているか、どこかの物陰に移動して隠れてしまう。
毎朝見ているが、だんだんと肥えて体が大きくなっていく。

数年前から帰宅時には玄関の外灯を消すようになった。
そのため以前のようには虫は集まらないのだが、それでも白い壁には少なからず飛んでくるのであろう。
数匹のカエルが餌場としてここを選び、その姿が日々大きくなっていくのを見ると、それを感じる。

季節の終わりにカエルたちも必死だ。
体を十分に太らせて、寒い冬の間はどこかに身を潜めてやり過ごすつもりであろう。
しかし一体何匹が無事冬を越せるのか・・・

春先にここで成体のアマガエルを見ることはまずない。
恐らく翌年まで生きられるものは少ないであろう。
どこか土の下で冬眠すれば可能性はあるが、この白い壁の周辺の環境は必ずしも安定していない。
来年またこいつに会えるのかな・・と思いながらシャッターを押す。
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