COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
古い眼鏡
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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少し前に買っておいた眼鏡フレーム。
まだレンズを入れてはいない。
1920年代の米国製のフレームだ。
こういう丸いのがずっと欲しかった。
グスタフ・マーラーがかけているみたいな眼鏡だ。
この時代のデザインを現代風にリファインしたものは、眼鏡屋さんで売っている。
しかし探していたのは、当時の本物のアンティークだ。
たまたま行きつけのお店でみつけた。
海外のオークションに、この時代のものがいくつも出ているのは知っている。
しかし眼鏡ばかりは、実際にかけてみないとわからない。
眼鏡はネットで購入するのが難しいもののひとつであろう。
大きな問題があった。
この手のデザインのフレームは、とにかく僕の顔には似合わないのだ(笑)
フレームが小さいので、どうしても顔の真ん中に寄ってしまう。
何となく滑稽な姿に見えるのだ。
だが、このフレームに関しては、意外に悪くなかった。
いくつかあった似たデザインのアンティークのうち、このひとつだけが、何とかなりそうだった。
まん丸ではなくて、少し楕円形になっているところが、よかったのかもしれない。
もちろん幅は狭いから、顔の中央部分にまとまるが、鏡を見てもそれほど違和感は無い。
やはり眼鏡ばかりは、実際にかけてみないとわからない。
家族に見せても、まあ許容範囲・・という反応であった。
小さいから、どうしてもフィッティングに無理は出る。
試着した時も、最初は顔に当たった。
眼鏡をかけた状態で立ち、お店の人が慎重に調整してくれた。
奥の部屋に引っ込んでは、眼鏡の形を変えてきて再度試着・・・
まあ僕の顔の形が悪いのだろうが、これで限界というところまで調整してくれた。
難しいのはレンズである。
当時使われていた厚みのあるものでは、実用性に乏しくなる。
ここは現代の薄いもののほうがいいだろう。
どうせなら、飾り物ではなく、実際に使ってみたいと考えている。
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話題
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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月末ということもあり、とにかく忙しい。
連続する来客の合間を縫って、銀行や得意先を回った。
やっと帰ってきたら、今度は機械のトラブル・・・
ほとんど休むひまなく動いた。
仕事が忙しい時は、ここに書くことが無い。
つまり、話題になるような面白い事が少ない、ということだろう。
仕事に忙しい人生って、実はつまらないもの、なのではなかろうか・・・
何か話題は無いかな・・・
思いつくのは、時計と靴とカメラのことくらい(笑)
少ない自由時間は、全部それらに費やしてしまうからだ。
そういえば、以前ここで絶賛したホワイツのブーツ。
土踏まずに圧迫感があるが、慣れれば快適になり、それが無いと物足りなく感じるくらいになる・・・
そういう噂であった。
で、それを信じてしばらく履いてみたのだが、どうしても慣れることが出来ない。
この2ヶ月ほど、なるべく多く履く機会を作ったが、今だに違和感がある。
違和感というより、履いていると疲れてしまうのだ。
一日歩くと、かなり辛くなる。
長時間歩いて靴を脱ぐと、足がビンビンと痺れている。
あの形状は、やはり僕には合っていないのかもしれない。
最初はもう一足買おうかとまで思ったが、これでは無理そうだ。
大分購入の意欲が薄れてしまった。
まあ、もう少し様子を見てみるが・・・
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調整
D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
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これ以上靴を増やすのは控え、代わりに今まで買った靴の調整に挑戦している。
足に合わないものがいくつかあるのだ。
そういう靴は、どうしても履かなくなりがちである。
だが、インソールで調整することは、なかなか難しい。
行きつけの靴店では、革製のシートの下にコルクの層を貼り合せた、オリジナルのインソールを販売している。
それを靴の中に敷いてみて、試着してOKなら、ブランド名の入ったライニングを一度剥がし、その下にインソールを入れて、目立たないように加工してくれる。
しかしそれでパーフェクト、というわけには、なかなかいかない。
試着で大丈夫と感じても、長時間歩くと問題が出てくる。
前にも書いたが、別売りのインソールを入れることで、フィッティングの問題が解決することは少ない。
成功率は5割程度だろうか。
緩かった靴が何とか履けるまでに改善された・・という程度が、せいぜいである。
先日は緩めのクロケットのブーツに、フルサイズのインソールを1枚入れてもらった。
まだ新品だったので、コルクの沈み込みも計算に入れて、少しきつめにした。
それで街を歩いてみて、半日くらいは調子がよかった。
しかし夕刻には、左足の小指が痛くなりだした。
よくある小指側面の摺れではなく、指の平の中央に痛みがある。
最後には痛くて足を引き摺って歩くようになった。
家に帰って靴下を脱いでみると、小指の指紋側の中央に、縦に水脹れが出来ている。
変な場所である。
潰すと水が出てきた。
これは痛いはずだ。
靴擦れの原因については、例によって、いろいろ考えてもはっきりしない。
多分足が前後に動いて、小指が摺れて水脹れになるのだろう。
革のインソールは表面が滑る傾向があるのだ。
お店に相談したが、とりあえずインソールを逆さまにして左右入れ替え、滑りにくいコルクの面を上にして、その状態でしばらく試して欲しいと言われた。
それで靴擦れが発生しなくなったら、足が動いて摺れることが原因と言える。
とはいえ、まだ小指の水脹れの痕が痛くて試せていない。
随分前に買ったオールデンのスリッポン。
これも足に合わずに履かなくなってしまった靴のひとつである。
試着した時はほぼピッタリに感じたが、使い始めるとすぐに緩くなってきた。
歩くたびに踵が抜けてしまい、まるでスリッパを履いているみたいだ。
アメリカ製のスリッポンは、いずれにしても踵が抜け気味になる傾向があるらしい。
しかしこれは度を越している。
スリッポンは調整が効かないので、最初はきつめなくらいを選ばなければいけない・・と言っても後の祭り。
何しろ踵がユルユルなので手の打ちようが無い。
これは処分するしかないだろう・・・と思っていた。
先日試しに、足の前半分にハーフサイズのインソールを入れてみた。
するとどうだろう、緩かったスリッポンが見事に足にフィットするようになった。
インソールは前半分なのに、踵が喰らい付き、歩いても抜けることが無くなったのだ。
恐らく足の前部がきっちり納まることで、足が後方にずれて正しい位置にくるようになったのだろう。
それで不快な踵の抜けが無くなったのだ。
もう少し歩いてみないとわからないが、こういうこともあるのだ。
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ロシアンカーフ
D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
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ロシアンカーフのキーホルダーを買った。
幻の革といわれるロシアンカーフだ。
前から欲しかったが、試しにネットで探してみると、ひとつ売れ残っていた。
その場で注文した。
これは本当に「幻の革」なのだ。
ロシアンカーフというのは、帝政ロシアの時代に作られていた高級な皮革である。
トナカイの原皮をベジタブル・タンニン製法でなめしたものだという。
ところがロシア革命の時に、この特殊な革の製法や道具が失われてしまった。
どうやって作るのか、完全にわからなくなってしまったのだ。
そのため現在は生産不可能の状態である。
話はさらに続く。
そのロシアンカーフの原皮が、量は限られるが現在の世の中に流通している。
それは200年以上前に英国近海で沈没した、帆船の船底からみつかったものなのだ。
1786年、帝政ロシアのサンクトペテルブルクからイタリア・ジェノバに向かったデンマーク船籍のキャサリナ・ボン・フレンズバーグ号が、悪天号に見舞われ英国南西部プリマス湾に沈没した。
1973年に発見され引き上げられたところ、船底から200年前のロシアンカーフの原皮がみつかった。
その革の一部が使用可能な状態で、現在出回っているのだ。
何ともロマンチックな話である。
表面に縦横の線が型押しされ、ひし形の模様があるのがロシアンカーフの特徴である。
量に限りがあるというが、その割りにロシアンカーフを使った革製品は過去にいろいろ売られている。
ビスポークシューズなどで使われることも多い。
さすがに残り少ないと思うので、興味のある方は今のうちに入手された方がいいだろう。
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時計売り場
D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
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今日は久しぶりに85mmをつけて散歩に出た。
手持ちのレンズは沢山あるのだが、使うのは好きなレンズに偏ってしまう。
だから、1本これと決めて、それだけを持って撮影に出かけるのはいいことだ。
残念ながら今日はあまり撮影の機会はなかったが・・・
日本橋の高島屋の、道を挟んで正面に出来たタカシマヤウォッチメゾンを覘いてみた。
今月オープンした時計専門店である。
時計メーカー83ブランドを展開するという、2フロアの大きな路面店だ。
デパートの時計売り場をそのまま大きくした感じである。
これだけの規模でオープンするのだから、何か新しい試みもあるのだろうが、見た感じは特別革新的な店舗とは思えない。
ブランドごとに分けられた売り場が並んでおり、中央の階段で2階に上がれるようになっている。
高級時計店では、よく見るお店の形である。
当然のことながら、雲上ブランドを含め、ほとんどの時計が揃っている。
海外では腕時計は階級を表すグッズでもある。
様々なブランドをひとつの店舗に一緒くたにしてしまうと、展示の上では困ったことが起きる。
このお店でも比較的大衆的なブランドやロレックスなどは1階、最高級クラスは2階という分け方をしている。
道から近い1階に揃えるものは、近所で働くビジネスマンたちが興味を示すものを選んでいるのだろう。
個人的には時計本体よりベルトの方が気になるので、そちらの売り場を目指す(笑)
ベルト売り場は2階の奥にある。
壁面に時計ベルトが数百本ディスプレイされているが、これもよく見る展示方法で、それほど革新的とは言えない。
ブランドとしては、石国系、バンビ系、セイコー、ヒルシュ、ディモデル、モレラートが並ぶ。
御三家はジャン・ルソーとカミーユ・フォルネで、ジャン・クロード・ペランはない。
オーダーも受け付けるようだが、カミーユ・フォルネは納期に日数がかかるため、銀座の工房で作るジャン・ルソーが中心のようだ。
まあ、よく集めた方だが、輸入代理店のあるポピュラーなメーカーのものが中心である。
これでは、以前より付き合いのあるメーカーを揃えただけに見える。
時計ベルトに関しては、もう一工夫欲しいところである。
時計界全般に保守的な傾向は強いが、特に時計ベルトの販売は、どのお店を見てもいまひとつで、まだまだ開発の余地がある。
たとえば裏面ラバーの耐汗性ベルトは、あれほど多くの人が望んでいるのに、種類が非常に少ない。
多くの人が金属ベルトを選ぶのは、汗が染み込むのを嫌うのが理由で、そういう人たちに聞いてみると、大半がラバーの存在を知らない。
お店が裏面ラバーのベルトを特注して、オリジナルブランドで出せばいいのだ。
またベルトの交換も、レバー式バネ棒を使えば簡単に出来ることを、多くの人が知らない。
僕が目の前でベルトを交換して見せると、大抵の人は驚く。
それによって時計の雰囲気がガラリと変わるのを見て、もう一度驚き目を輝かせる。
黒いベルトの時計を購入する女性に、その場でピンクのベルトに付け替えてみせれば、かなりの確率でそちらも購入するはずである。
どうせ新しい価値観の時計店を開くのなら、すべてのベルトをワンタッチ式にして、ベルト交換という文化を大々的に打ち出したが面白いのではないか。
コンシェルジュを置き、機種ごとにマッチするベルトをアドバイスし、本体と一緒に何本かのベルトをセットにして販売するのだ。
デパートならば、ズボンベルトや靴といった革製品とのコーディネートも提案できるはずだ。
その上ベルトは定期的に買い替え需要がある。
というわけで、もし三越あたりが時計館を作るなら、ベルト売り場は僕に任せた方がいい(笑)
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サングラス
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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レイバンのサングラスを買った。
似合うわけないから・・と思っていたが、試しにかけてみたら、思いの外似合う。
お店の人からも、よく合っていると言われて、思わず買ってしまった。
型番などよくわからないが、比較的レアなデッドストックだという。
サングラスをかけると、僕は中国人の殺し屋のようになるから・・と言って拒んだが、鏡を見るとそうでもない。
つりあがった目がクールである。
クラシカルでありながら現代風だ。
年齢的にもマッチしているようだ。
家に帰って、Mrs.COLKIDにレイバンを買ったと言ったら、似合うわけ無いのに・・と笑われた。
かけてみせたら、あら・・・という事になった。
予想外に似合っているという。
何とか及第点をもらえてよかった。
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新しい人
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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先日、ある中堅のネットショップを経営されている社長さんがみえられた。
新しい得意先になるかもしれない会社である。
たまたま出張先でお会いし、あちらの欲しいものと、こちらの供給できるものが一致した。
互いに商売につながるのではないかと考え、打ち合わせにみえられたのだ。
面白いと思ったのは、今までウチに来た方々と、少しタイプが異なるところだ。
物静かでジェントル、雰囲気はあくまでソフトである。
歳は僕より上だと思うが、格好はジーンズにスニーカーと軽装である。
この業界に多い熱血漢タイプとは一線を画す。
それでいて頭は高速でグルグルと回っているのがわかる。
僕がこの業界の歴史や製品について、少し早口で説明を行うと、一言も聞き逃さず聞いている。
時折重要な部分で簡単にメモをとるので、話の内容を完全に理解しているのがわかる。
与える情報量が多いと、途中でオーバーヒートして飽和してしまう人もいるのだ。
横浜の人だそうで、非常に話しやすいのは、同じ関東圏でも比較的近い地域だからだろう。
新しい商品の開発について、意見を出し合い、滑らかに話が進んでいく。
頭が柔らかいので、浮上したいくつかの問題にも柔軟に対応し、その場でどんどん解決していく。
その日のうちに、何機種かの仕様が決まった。
やはり相手が決定権のある人だと話が早い。
こちらも迅速な対応がモットーなので、すぐに試作を作る事になった。
現在は中国から輸入している商品が多く、今月あと1コンテナ入ってくるという。
それを最後にして、日本製に切り換えたいというのだ。
円安による価格上昇と、返品の多さに辟易しているショップも多く、最近はそういう話がよく舞い込む。
来月中に撮影や販売ページの製作を終わらせ、再来月には売り出したいという。
当たりはソフトではあるが、行動はスピーディである。
同時に実店舗もオープンするそうで、そちらの準備も進めているらしい。
ネットショップが実店舗を持つと、ユーザーの信用度が上がり、売上が大きく伸びるのだ。
IT系の商売の台頭で、成功する人たちの人種が変化している。
その社長さんは、まさにそれを象徴するような方であった。
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確保
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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昨日のコードバンの話であるが、実は国内でかなりの数の在庫を抑えている人もいるそうだ。
別に投機目的ではなく、コードバンを使った製品を作るために、時間をかけてしっかり資材を確保しておいたのだ。
あるところにはあるということだ。
H社のコードバンの原皮は、どの代理店を通すかで使用の制限があり、履物を作る事は許されない場合もあるという。
それで市場で見るのは財布ばかりなのかもしれない。
久々の、今日の時計ベルト(笑)
ロレックス・オイスターデイト6694に、BIWI(ビウィ)のオシリスをつけた。
日常的に使用するオイスターデイトに、耐汗性能の高いラバーのベルトをつけたかった。
しかし、カン幅19mmという奇数サイズをラインナップするラバーベルトはほとんどない。
やっとみつけたのがこのBIWI社のオシリスだ。
国内の販売店で購入。
この手のベルトは素材を型に流し込んで作るものと思われ、それゆえにかえってサイズの種類が少ない。
恐らくサイズごとに別の型を作らなければならないのだろう。
奇数幅にそれほどの需要があるか・・ということである。
19mm幅の安い樹脂ベルトはヨドバシで売っているのだが、もう少し時計に見合うグレードの、カウチュークの本格的なラバーベルトが欲しかった。
シンプルで都会的なな外観。
幅は19-18で、幅広に見えるタイプである。
腕に巻きつけると、2列の山が程よいアクセントになる。
控えめで滑らかな膨らみは、オイスターケースのカーブと絶妙に合っている。
全体に厚みは抑えられており、なかなか上品な外観に仕上がっている。
裏側は軽く湾曲しており、肌との間に隙間を作る構造である。
しんなりと柔らかく、感触はなかなかいい。
表面もさらりとしており、べたつき感は少ない。
ラバーの臭いも気にならず、なかなか使いやすいベルトだと思った。
メーカーのBIWI社に関する詳細は不明であるが、スイスの時計メーカーの中心地であるジュラ渓谷にある会社だという。
あの周辺の高級ブランドに供給しているそうなので、実力のあるメーカーなのだろう。
早速使用を開始している。
久々にオイスターデイトが蘇った。
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不足
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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世界的にコードバンが不足しているという話をよく聞く。
コードバンは馬のお尻の部分の革だが、たしかに今の時代、農耕馬自体がほとんどいない。
代わりにフランスの食用馬を使っているというが、いずれにしても大量に原皮が入手できる状況ではないようだ。
コードバンの製造元というと、米国のタンナーであるH社が有名である。
同じ米国の靴メーカーであるA社やAE社にコードバンを供給している。
日本ではH社の名前はブランド力を持っており、同社製のコードバンは神格化されているといっていいだろう。
僕の使っているコードバンの財布にも、誇らしげにH社の刻印が入っている。
米国A社製のコードバンの靴は、日本には少数しか入ってこない状態が続いている。
お店では2年待ちとか言われているそうだ。
米国内の通販サイトを見ると、まったく無いわけではないのだが、いかんせんあちらの販売店は、日本の個人向けにはA社製品を出してくれない。
一方AE社のほうも、やはりコードバンの在庫は不足気味である。
オーダーが入れば数週間で作ってくれるようだが、AE社の製品の作りやセンスは、A社と比べると少し劣るので、いまひとつ人気が無い。
どうせお金を出すなら、A社のものが欲しい・・と誰もが考える。
そんな中、英国のC&J社から、H社のコードバンを使った製品のシリーズが発売された。
えっ? コードバンは無いんじゃないの?
しかも幻と言われるウイスキーコードバンまでラインナップされているではないか!
一体どういう仕掛けだろうと不思議に思っていた。
何しろC&J社の製品は、米国製より遥かに高品質で、極めて魅力的なのだ(笑)
どうも資材不足だけではなく、特殊な事情がからんでいるようだ。
70年代にタンナーのH社の経営が危機に瀕した時、A社が大量に革を購入して助けたという話は有名である。
だからH社とA社は特別な結びつきがあると思われている。
否定されてはいるが、優先的にいい資材が納入されているのではないか、という噂まで出ていた。
ところが、A社とH社の関係が少し悪化したようだという話をチラリと聞いた。
世界的にコードバンが不足する中で、当然価格も高騰する。
そんな状況で、安い価格でしか買ってくれないA社より、より高い金額を払ってくれるAE社や他の靴メーカーに資材が流れているのではないかというのだ。
まあ真偽の程は定かではない。
部外者から見ても、妙な優先順位をあちこちで感じさせる業界だけに、まんざらガセでは無いかもしれない。
すでに革製品は異常な値上がりが続いており、今からコードバンの靴を買おうとしても、少々遅きに失しているのであるが・・・
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久々の時計ベルト
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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このところ時計に関心が向いている。
先日ここで常用する3本を紹介したが、それ以外の腕時計も、時にはつけてみようかという気になった。
候補としては、この前も書いたグランドセイコーのクォーツ、バセロンのアンティーク、ユンハンスのクロノスコープ、フレデリックコンスタントの3針・・などを考えている。
久しぶりにつけるとなると、どのようなベルトを組み合わせるか迷う。
新たにカーフかコードバンのものを買おうか・・などと考えた。
しかし、そのような必要は、まったく無いことがわかった(笑)
時計ベルトを収納したケースを、棚の奥から引っ張り出してきたら、あるわあるわ・・・
一体いくつあるのかというくらい出てきた。
きれいにサイズ毎に分別されて保管されているが、中には買ったのをまったく覚えていないベルトまである。
それなりに熟考し、時計ごとにマッチするものを選別しているので、かなりマッチングのいいものが揃っている。
革の種類も多く、サイズも揃っていて、まさによりどりみどり。
とりあえずはこの中から選ぶだけで十分である。
昨日は、フレデリック・コンスタントのインデックス・オートマチック日本限定モデルに、カミーユ・フォルネのテジューのマリーンを組み合わせてみた。
清潔感のある真っ白な文字盤と、クールなブルーのテジューが実によくマッチしている。
ケースサイズも38mmと適正で、必要以上に目立たず服を合わせやすい。
知性を感じさせる、いい組み合わせである。
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ブーツジャック
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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コメントにもあったブーツジャックを試してみた。
東急ハンズで買ってきたものだ。
そうしたら、あまりに簡単にペコスブーツを脱ぐことが出来たので驚いた。
ポコッと、あっさり外れる。
何だこれは・・・と拍子抜けするくらい。
どうやらこれは、ペコスブーツには必需品である。
ペコスブーツはブーツジャックとペアで考えた方がいい。
ブーツジャックを使えば、脱ぐのに必要な時間は2、3秒だ。
1800年代のアンティークの金属製のブーツジャックも持っている。
しかし今までどうやって使うのか、正直なところよくわからなかった。
実際に機能する場面を体験することがなかったのだ。
すべてのブーツに必要なわけではない。
靴紐付きのブーツは、レースを解きさえすれば、それほど苦労せずに脱ぐことが出来る。
この器具が必要になるのは、ペコスブーツやウエスタンブーツ、それにエンジニアブーツなどだろう。
要するにサイドの開かない長靴タイプのブーツである。
ブーツと接触する部分に傷が付くのも、今まで使わなかった理由である。
しかし足からブーツが脱げないとなると、そんなこと言っていられない(笑)
少々傷が付いて当たり前・・というのが、こういうブーツの正しい使用方法なのだろう。
現代売られているブーツジャックの多くは、U字状にえぐれた部分の内側にゴムが貼られており、ブーツへのダメージを最小限にしている。
しかし1800年代のアンティークは、金属製でもろに跡が付いてしまう。
こうなると、ブーツを脱ぐ場所すべてにブーツジャックを置いておきたくなる。
意外にかさばるので、持って歩くわけにも行くまい。(携帯用が欲しくなる)
それほど高いものではないので、もうひとつ買って会社のロッカーにも入れておこう。
お座敷など脱がなければならない場所は、ペコスブーツを履いた日はなるべく避けるしかない。
外に出たら、家に帰るまで一度も脱がない、そういう覚悟が必要な靴である。
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ピッチャー
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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昨日帰りの新幹線の中での事、いくつか前の席に、プロ野球の元ピッチャーが座っていた。
現在は試合の解説や、バラエティー番組などの仕事をしている人だ。
全盛期は剛速球投手として知られ、某球団のエースピッチャーのひとりとして活躍していた。
車内は比較的空いており、乗客の何人かは気付いたようだが、当人はあまり周りを気にしていない様子だった。
僕がすれ違った時に見ると、あちらも無言でこちらをじっと見ていた。
僕は自分のシートに座り、少し休もうと窓に寄りかかったら、隙間から前のほうにその人の肩が見えた。
あちらもリラックスして、体を斜めにして、壁に寄りかかっている。
肩幅の広い白いワイシャツが見えた。
多分年齢は僕とそう変わらないはずだ。
僕が学生時代に、あの人がデビューしたのを覚えている。
テレビで見たあるシーンが、強い印象として、はっきりと記憶に残っている。
あの人が、ビックリして、後ろを振り返った時の顔・・・
あるテレビ番組で、某大物司会者が、自分の関係するアマチュアのチームを、プロ球団のピッチャーと対戦させる企画があった。
アマチュアがバッターボックスに立ち、プロの投手が投げるのだ。
お笑いではなく真面目な企画で、どのくらい実力に差があるかを試す番組であった。
確か夜遅くに放映されて、夜更かししていた僕は偶然その番組を見た。
その時に投げたのが、まだ二軍に属していたあの人であった。
かなりの速球に、バッターボックスに立つアマチュアバッターたちは、きりきり舞いさせられていた。
皆がバットを振り遅れて、何とか喰らい付こうと必死になっていたのを覚えている。
司会者が、この○○君は今後この球団を背負って立つ若手の大物ピッチャーだ・・と解説していた。
僕は高校野球はほとんど見ないので、その時に初めてその人のことを意識した。
ところが、あるバッターが、その人の投げた球を打った。
振りぬいたバットに、まともにボールが当たり、スカーンと見事にセンター前に飛んでいった。
その時、ボールを振り返って見た、その面食らった顔が、強烈な印象として記憶に残ったのだ。
司会者も感嘆し、今のはどのような基準で見ても完全なセンター前ヒットだ!と言った。
アマチュアがプロの球を完璧に打ち返す・・・そういうこともある、ということだ。
以来僕の中で、その時の驚いた顔が、いつもその人のイメージに付きまとった。
今にして思えば、アマチュアに怪我をさせるわけにはいかないから、手加減して投げるよう言われていたのかもしれないな・・・
シートと壁の隙間から見える肩を見ながら、そんなことを考えていた。
いつまでもそんなシーンを覚えられていては、あの人も困ってしまうだろう(笑)
東京が近付くと、すっくと長身の元エースは立ち上がり、品川駅で先に新幹線を降りていった。
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急な出張
D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
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得意先に呼ばれ、急遽出張。
朝から東京駅に向かう。
出張先は名古屋からさらに電車で1時間ほど移動したところ。
行くのに3時間かかり、あちらで2時間打ち合わせ、また3時間かけて帰ってきた。
仕事の量はそれほどでもないのだが、移動も含めると、それなりの時間が取られた。
結局一日仕事になった。
以前も書いたが、移動距離がかさむと疲れる。
座っているだけなのに、身体にかかる力を敏感に感じ取って、疲労が蓄積するのだろう。
先程から眠くてたまらないので、今日はこれで休むことにする。
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