休息の日


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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朝から雨が降っていた。
予報では、夕刻から雨になる、という話だったのに・・・
いずれにしても、雲は厚く低く、どこかに出かける・・という天気では無い。

今日はあまり活動せず、休息することに決めた。
とはいえ、家からまったく出ないのは、かえって精神衛生上よくない。
昼過ぎに近所まで出かけた。
Mrs.COLKIDと日本橋まで出て食事をし、その後僕は銀座の床屋に行った。

移動はすべて電車を使い、床屋でも半分昼寝をしていた。
日曜日らしく、のんびり過ごしたといえるだろう。
また来週もスケジュールが埋まっており、かなり忙しくなりそうだ。



ジャラン スリウァヤの98365 Uチップブーツ。
アッパーはハイシャインレザー。
ダイナイトソール。
ラストは1663でサイズは7。

純粋に実用品として買ったブーツである。
何しろ価格が安かった。
例の夏のセールで1万5千円だった。
これは買っておいて損はないだろう。
セール会場では、市場で売れ残ったのか、大量に箱が積まれていた。

仕様を見る限り、実用性は高い。
ガラス系のハイシャインレザーとダイナイトソールの組み合わせである。
雨の日にはうってつけだ。
実際「雨の日の黒いブーツ」が欲しくて買ったのだ。
季節は少し外れているが、寒くなれば活躍してくれるだろう。

しかもラストは僕の足に合う1663である。
当然サイズは7でピッタリ・・と思ったのだが、試着してみると、なぜか少し大き目に感じる。
ブーツだと短靴とはフィッティングが違ってくるのだろうか・・・

そう思ったが、これ以上小さいサイズはなかったので、とりあえずこれを購入した。
ラストの形自体は足によく合っており、インソールを入れてみたところ、しっくりくる履き心地になった。
実用性重視だからこれで十分だろう。

実際に履いて歩くと、踵の外側が少し摺れる。
これはあまりよくない兆候だ。
靴擦れを起こすパターンである。
地獄の体験をしたトリッカーズのモンキーブーツと似た感触なのでぞっとした(笑)

靴の内側の踵の辺りを見ると、ラフアウトの起毛された革になっている。
滑らないための配慮であるが、僕の足と相性の悪い仕上げ方である。
今まで靴擦れを起した多くの靴が、このタイプなのだ。

ハラハラしながら歩いたが、少し経つと、段々と慣れてきて、違和感が薄れてきた。
引っ掛かりが消えてきて、これなら何とかいけるかな・・という感触になった。
このまま上手く治まってくれるといいのだが・・・

ハイシャインレザーはガラスレザー系なので、皺の入り方はあまりきれいではない。
しかし全体に格好は悪くなく、一見オールデンあたりのブーツに見えなくも無い。
実用靴として使うのであるから、十分なスペックと外観で、CPは非常に高いといえるだろう。

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素材


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会社の帰りに安藤製靴に立ち寄った。
いろいろな靴を買ったが、国産の靴はやはり安藤のものが一番好きだ。
作りが丁寧で、見ているだけで嬉しくなる。
お店に並んだ商品を前にすると、「革製品」としてのエネルギーを感じる。

ところで、今までメインの素材として使われていた米国のH社の革と、ついに決別するようだ。
世界的に人気が高く、引く手あまたの同社の革に、正面からNGを突きつけるのは安藤製靴くらいであろう。
品質の低下が激しく、安藤製靴の基準に合わなくなってしまったのだ。

その話は以前より聞いていた。
価格がとんでもなく値上がりした上に、クオリティも著しく低下し、これでは自社の製品には使えないと、送られてきた素材をはねた。
相手が誰であろうと、駄目なものは駄目と、きっちり拒絶するあたり、さすが安藤である。
H社の方も、あいつはうるさいと嫌がっているらしい。

しばらく原材料が手に入らず、製造に支障をきたしていた。
お店の在庫も限られており、どうなるかと心配していた。
今後は、以前より一部製品で使用されていた、イタリア・ベスタ社のレザーに変更になるようだ。
これでまた供給が安定してくれるだろう。

H社の革の信仰者は多く、やめると発表したら、在庫分を欲しがる注文があったという。
またH社の革でなければいらないという人もいて、実際に一時注文が途絶えたともいう。
しかしベスタ社の素材も十分高品質で、しかも作りは相変わらず素晴らしいため、新しい同社のラインナップも、ほどなく受け入れられるだろう。
今日はたまたま素材を入れ替えたモデルの発売日で、お店にはそれを購入しようと続々とお客が入ってきた。

製品の素材を一度にすべて新しいものに変えることは出来ず、順次入れ替えていくようだ。
今はH社のものとベスタ社のものが混在しており、モデルによってはどちらかを選ぶことになる。
完全に入れ替わるのに2ヶ月くらいかかるのではないかという話であった。

僕自身は、H社のオイルレザーの靴はいくつも持っているが、実は今度のベスタ社の革も悪くないと思っている。
確かにH社のオイルレザーは独特の感触で、あれを好む人の気持ちもわかる。
しかし品質を落とすことは出来ないと、あえて突っぱねた安藤製靴の頑固な対応は、そんなものは吹き飛ばしてしまうほど評価できるし、結果的に同社のブランド力を上げている。
そういう精神で作られた靴を履くこと自体がカッコいいではないか。
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変化


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自分の足に完全にフィットする靴を、ずっと捜し求めていた。
しかしこれだけ沢山靴を買って、いまだに完全なものに巡り合っていない。
これは完璧だなと感じても、次に履く時には、どこか引っかかるところが出てくる。

恐らく、これは意外に複雑な話なのだ。
足の大きさも靴の大きさも、日々少しずつ変化しているのだろう。
それに加えてフィッティングの好みも、体調などの影響で変わってくる。

ある日まあまあに感じても、次に履いた時は何だかしっくりこない。
或いは合わないと思っていた靴が、気付いたら実によくフィットしていたり・・・
そういうことの連続で、いつまで経っても、これで完成という到達点には辿り着けない。

たとえば、実によく合っていると思っていたチャーチのシャノン。
ある頃から、小指が当たるようになってきた。
仕事に1年ほど使い、かなりの距離を歩き、十分に満足していたのにである。
これは靴が変化したのか、或いは自分の足の形が変わったのか・・・

トリッカーズの短靴もそうだ。
気に入ってラスト4444の製品を何足か買ったが、ある頃から、それらがやけに緩く感じられるようになった。
何足も持っているので、全部買い直しだろうかと困惑した。
ところが最近になり、やっぱりこのサイズでいいのではないか・・と思い始めた。
たしかに少し緩めではあるが、実際の使用に支障は無く、むしろ履いていて楽である。
一時はサンダルみたいに緩いと感じたのに・・・

先日は、会社で履いている安藤製靴の短靴に違和感を感じた。
毎日とても快適に履いていたのに、その日は羽根の部分が両足とも当たる。
痛いので紐を緩めたりして過ごした。
ところが翌日には解消し、また快適さが戻った。

そういうことが時々ある。
足の浮腫みが関係していると思い、朝と晩に同じ靴を履いてみて、慎重にフィット感を確かめた。
朝はきつめで、夜は緩めに感じられる。
普通の人と逆であるが、僕の場合、そういうパターンで足の大きさが変わるのだ。
ところが、日によってまるで逆になることもある・・とわかってきた。

変動する要素が多すぎるのだ。
足の大きさは時間によって変わるし、靴も段々伸びて大きくなる。
そこに体型の変化、体調の変化、好みの変化が加わる。
さらに言えば、季節によって靴下の厚みも変化する。

グラフにすると、いくつもの曲線が複雑に絡み合い、その組み合わせ次第で、フィット感がころころ変わるのだ。
完璧なフィッティングなんて、たとえビスポークで作ってもらっても、あり得ないことになる。

靴のフィッティングというのは、ある程度ラフにいくしかない、ということだろう。
神経質に突き詰めたりせず、許容範囲に収まってくれさえすればいい。
そういう大らかさが必要である。
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酔っています。


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会社の帰りに食事をしてビールを飲んだ。
それで少し酔っている。
たった一杯で酔っ払ってしまう僕・・・
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電気代


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いい気になってエアコンを使っていたら、電気代がぐんと跳ね上がった。
前回8千円台だった電気代が、今回は3万円を越えたという。
Mrs.COLKIDが怒っていた。

僕が自分の部屋で作業する時間が長かったのが原因だ。
しかも散らかっているので、自分の部屋の窓を開けず、隣の部屋のエアコンを動かしていた。
扇風機を2台回して、冷気をこちらまで運んでいたのだ。
そりゃあ電気代もかかるわな(笑)

エアコンが古いのも原因である。
結婚した時に、義兄に買ってもらったエアコンが、まだ元気に動いている。
動いているのでそのまま使っているが、思い切って買い換えた方が経済的かもしれない。

もっとも我家は、冬はほとんど暖房器具を使わない。
マンションなので真冬でもけっこう暖かく、暖房をつける必要がないのだ。
冬の電気代は非常に安く済むので、夏にひと月くらい膨れ上がるのは仕方ないか、という事になった。

今日は朝から雨降りでかなり涼しくなったが、明日からまた暑くなるという。
ただ今夏の暑さの峠は超えている。
ここ数日は、エアコンを動かしていない。
電気代もまたもとに戻るだろう。
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通知


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10月から国民一人ひとりにマイナンバーが配布される。
そのことを社員に伝えるよう、税理士の先生から言われた。
あれって本当にやるんですか?と問うたが、もちろんだと言われた。

僕自身、マイナンバーがどういう仕組みなのか、よくわかっていない。
講習会などに参加して、勉強する必要がある。
しかし、もう交付が迫っているので、とりあえずは最初に何をしなければならないか、皆に簡単に伝えることになった。
それ以降の事は、しっかり理解してから伝えればいい。

10月から12月にかけて、住民票のある住所に、マイナンバーの記入された「通知カード」というものが、簡易書留で送られてくる。
赤ちゃんから年寄りまで、国民全員に配られるのだ。
通知カードには、12桁のマイナンバーが記入されている。

これは生涯変わることのない、その人に与えられたナンバーである。
「通知カード」はとても重要なものなので、簡単に捨ててしまわないよう、まずは皆に伝えた。
また、不用意に他人に見せるのもダメである。

マイナンバーはひとりにひとつずつ与えられる12桁の番号である。
平成28年1月から、税金、社会保障、それに災害対策の行政手続きでのみ、このナンバーが使われる(という)。
まあ最大の目的は、税金を不正に逃れている人をあぶり出して、一網打尽にすることであろう(笑)

「通知カード」とともに「個人番号カード」の申請書が送られてくる。
「個人番号カード」というのは、マイナンバーと顔写真が載ったICチップ付きの公的な身分証明書である。
申請書に写真を付けて郵送する、またはオンラインから手続きすることで、「個人番号カード」を申請することが出来る。

別に申請しなくてもいいようだが、これが無いと今後マイナンバーの提出が求められるときに、顔写真の入った運転免許証などを毎回提出しなければならない。
他にもこのカードを持つことのメリットがいくつか謳われており、作っておいたほうが便利だ・・ということらしい。
何となく、なるべく作るようにと、促されているような気がする。

「個人番号カード」は市区町村に申請し、準備が出来たことを知らせる交付通知書を受け取る。
来年1月以降に発行され、市区町村の窓口で受け取る事が出来る。
「個人番号カード」の発行には費用はかからない。
来年1月以降は、様々な書類にマイナンバーが必要になり、番号確認や本人確認のためにこのカードが役に立つ。

とまあ、とりあえずここまでを説明した。
これ以上詳しいこと、実際の運用に関しては、僕自身がもっと勉強してからになる。
とにかくマイナンバー制度は、本当に動き出しているようだ。
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きっかけ


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朝から大切な来客があり、対応で疲れてしまった。
密度の高い会議となった。
打ち合わせの時間が限られており、無駄のないよう、てきぱきと話を進めた。
昼までに結論を出さねばならず、終わった時には、ヘトヘトになっていた。

お客はこれから大阪に向かい、また次の会議が控えているという。
とりあえず食事だけは済ませていくというので、駅に送る途中、近所のレストランに寄って食べた。

メンバーに中国の支社から帰ってきた人が混ざっていた。
例の爆発の起きた場所の、比較的近くにいたらしい。
会社の製品が被害を受け、さらには難を逃れた荷物が一斉に別の港に向かったため、現地では大混乱しているという。
何しろ世界第四位の港が消えてしまったのだ。

爆心地に近付くと、臭いが凄く、目が痛くなってそれ以上いけないという。
死体がゴロゴロしていて、1000体くらいはあったのではないかと言うが、もちろん規制がかかり情報は秘せられたようだ。
40フィートコンテナが吹っ飛び、巨大クレーターが出来たほどであるから、そのくらい被害が出てもおかしくはない。
昼間であったなら、もっと凄まじい事になっていたはずだ。

随分前に、いつか崩壊するという予測を聞き、驚いてこのブログに書いたことがあったが、ここに来てネット上でもあちこちで読むようになった。
爆発事故は予想していなかったが、これが崩壊のきっかけになる可能性はある。
実はその企業はそう予告していた張本人なので、こういう事態は織り込み済みで、今更驚きはしない・・という顔をしている。
しかしわかっていたと言っても、特別大きな対策を打っていたようには見えない。
時代の大きな流れを前に、逆らうことは難しく、上手く流れをいなす程度の事しか出来ないらしい。
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恐竜


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今日はゆっくりした。
午後になって、久しぶりに映画を見に行った。
気楽に行ける隣町の映画館である。

映画は「ジュラシック・ワールド」。
時間的に字幕の回がどうしても合わず、日本語吹き替えの回になった。
それでもいいや、と見てしまうところで、あまり本気になっていないのがわかる(笑)

ただ、映画自体はけっこう面白かった。
一般の評価はそれほど高くないようだが、個人的には面白かった。
年齢のお陰で割引料金で見られたが、それがなくても十分納得のいく娯楽作品であった。

単純に、恐竜に追い掛け回される、というストーリーに徹しているのがいい。
あまり物語を深くは追わず、森の中に潜む凶悪な生き物への恐怖を追及している。
吹き替えが今ひとつであったが、何しろ主役は恐竜なので、大して気にならなかった(笑)

森の木々の間や窓の外から、爬虫類の目がこちらの様子を窺う・・・
牙の生えた巨大な口が、時には部屋の中にまで浸入してきて、隣にいる人間を一撃で食べてしまう・・・
その恐怖感は、「ジョーズ」以来映画のひとつのジャンルになったと言っていいだろう。
この「ジュラシック・ワールド」はまさにそういう映画だ。

映画好きには、かつては「スター・ウォーズ」に影響を受けた世代があり、最近では「ジュラシック・パーク」に影響を受けた世代があるという。
僕は年齢的には前者であるが、実をいうと「スター・ウォーズ」は公開当時からあまり好きではなかった。
むしろ子供の頃からの「悪夢」を映像化してくれた、第一作の「ジュラシック・パーク」の方が衝撃的であった。
70年代に若きスピルバーグが颯爽と登場した頃からリアルタイムで見てきたが、「ジョーズ」にこそ感銘を受けた僕は、隠れ恐竜世代なのかもしれない。
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カニ


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新潟からカニが届いた。
市場で茹でて、そのまま送ってくれた新鮮なカニだ。
それを夕飯に食べた。
Mrs.COLKIDと1杯ずつ。

「・・・・」
二人で無言で食べる。
カニを食べだすと、夢中になって何も喋れなくなる。
食卓に座って、ただ無言でカニを剥いて食べた。
1時間くらいかかった。



リーガルの2235NA。
ブラウンの型押し牛皮。
サイズは24.5cmEE。

僕の原点ともいえる靴だ。
今更リーガルを買うことは無いだろう・・と思っていた。
しかし、この靴だけは別である。
個人的な思い入れの強い靴なのである。

高校生の時に電車の中で見た広告・・・
リーガルのロングウイングチップ。
牛一頭から3.5足しか取れない・・パーツを裁断した原皮を背景にした、あのポスターである。
(実は牛一頭から何足取れるのか忘れてしまい、最近店頭で当時のポスターを見せてもらい思い出した)

先日、35年前に購入した黒のロングウイングチップを紹介したが、あれの現代版である。
あの時広告に載っていたのは、ブラウンの型押しされたグレインレザーのものであった。
最初の一足は黒を買ったが、ブラウンのこのモデルも、いつか欲しかった。

考えてみれば、ポスターに写っていたあの靴の写真が、僕の革製品に対する価値観を決定付けたと言っていい。
表面に型押しされた明るめのブラウンの革・・・
当時日本にあった革製品は安っぽい質感のものが多く、迫力あるフルブローグのこの靴の写真は、とても魅力的に見えた。

当時僕を虜にした革製品は、プレーンなサドルレザーを使った米国ビアンキ社のウエスタンホルスターと、このリーガルのウイングチップであった。
どちらも思わず触れてみたくなるような茶褐色の革が使われていた。
リーガルのフルブローグは、多くのパーツを縫い合わせた密度感が、非常にカッコよかった。
巷に溢れたペラペラの革製品とは、まるで違うものに見えた。

実際には型押しした革は、表面の質感を判りにくくしてあるとも言え、傷などを隠すのに使われることも多い。
革の品質としては、正直なところ、それほどのものではないように思う。
さらに言えば、ブランド力でも、オリジナルであるアメリカの靴には敵わない。
だが当時の日本には、こういう質感の革製品自体が身近に少なかった。

リーガルのレザーソールのロングウイングチップは、幅EEの2235NAと、幅EEEのW105がある。
ブラウンの色は、両者とも明るめであるが、W105の方はオレンジに近い鮮やかさである。
両方試着したが、幅がEEのほうがしっくりきたのと、あのポスターに使われているのはこのモデルだと聞き、2235のほうを選んだ。

いろいろ試着させてもらったが、結果的にサイズは24.5cmにした。
同じJISに基づく表記なのに、リーガルのサイズは他社と少し違う場合が多い。
いつも小さめの表記のものを選ぶことになる。

少しタイトフィットである。
だがサイズをもうひとつ上げると、踵が緩めの上に羽根が閉じてしまう。
それではカッコ悪いので、きつめではあったが24.5cmにした。
木型が必ずしも足に合っているとは言えないようだ。

かなり硬めでガッシリと作ってある。
つま先のスペースは少なめで、本当に足がスッポリはまる感じの履き心地だ。
距離を歩くと小指が少し痛くなり、落ち着くまでに時間がかかりそうだ。

それにしても、日本のメーカーの製品にしては、なかなか格好のいい靴である。
同じロングウイングチップでも、立体的なデザインを、このように上手くまとめるのは難しいように思う。
完成度が高く、あの頃よくぞこれだけのデザインを作り上げたものだと感心する。

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打ち合わせ


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売上げは今ひとつなのだが、何故か非常に忙しい。
次のシーズンに向けての動きなのか、とにかく打ち合わせしたいという電話が毎日のように入る。
この数日間、いろいろな人との打ち合わせが、ずっと続いている。

来週のスケジュールもほぼ埋まってしまい、空いていないと言ったら、ならば土曜か日曜に会えないか、という話になる。
仕方ないので明日も都内で話し合いをすることになった。
そちらに時間をとられてしまい、それ以外の日常の用事が出来ないでいる。
まあ経済が動き出したというより、みな生き残る策を探って必死というほうが合っていそうだ。
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枝豆


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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九州に出張した時、タクシーの運転手さんから、この作物は何だかわかりますか?と、聞かれた。
広い畑の中の道を走っており、背の低い植物が一面に植えられていた。
わからないと言ったら、あれは枝豆です、と教えてくれた。

「若いうちに収穫すると枝豆になり、そのまま育てると大豆になるわけです」
と言われて、一瞬どういう意味かわからなかった。
「枝豆と大豆は同じ植物・・ということですか?」
「そうです」

家に帰ってその話をしたら、母親からそんなことは常識でしょう、知らなかったの?と言われた。
母親に近い世代である叔母も、当たり前でしょう、という顔をしていた。
自分より上の世代は皆知っているようだ。

僕は全然知らなかった。
枝豆は好きでよく食べるが、大豆と結びつけて考えたことは無かった。
まったく別の種類の豆だと思っていた。

Mrs.COLKIDに聞いたら、知ってはいたが、比較的最近になって知った事実だという。
タクシーの運転手さんも、わざわざ話したのは、知らない人が多いからだろう。
次の世代に伝えるべき知識から、スッポリ抜けてしまっているようだ。
まあ、それほど重要な事では無いのだが・・・
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新しい道


D810 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

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先日も書いたが、Mrs.COLKIDの実家の近所で、山に向かう新しい道が開通していた。
と言っても、普通の人はまず気がつかないであろう、人の家の横を入っていく細い道である。
以前より途中までは出来ていて、何度か道の行き止まりまで行ってみたことはある。

舗装されており、車が通ることが出来る。
しかし一応「通れる」というだけである。
ナビにも一切載っていないから、一般の人に知られることは無いだろう。
農作業などをする地元の人たちだけが使う道といっていい。

道幅は狭く1台通るのがやっとで、左右から大きな雑草が覆いかぶさり、乗用車のボディの両側を摺りながら通過することになる。
普通の人なら心細くなり、途中で引き返そうとするだろう。
もっともUターンするスペースもない。

山側は、むき出しの急斜面が続き、そこから落ちてきた小石が、道路の中央近くまで転がってきている。
正真正銘の「落石注意」で、今この瞬間に落ちてきても不思議ではない状態だ。
エーイままよで通過するしかない恐ろしい道である。
悪天候の日は、とても走る気にはなれない。
一般の道とは、安全性の点でかなりの違いがある。

その道に分け入り、どんどん山の上の方に行ってみた。
対向車が来ると困るが、一日一車通るだろうか、という、私道に近い道である。
開通したというのは、山を越えて向こう側につながった、という意味で、そのまま走っていけば、山の反対側の町まで到達することが出来るのだ。

山道なので運転はそれなりに面白い。
しかしこれだけ狭くて見通しが悪いと、対応車のことを考えて、とても飛ばすことなどできない。
ヘッドライトを点灯して、こちらの存在を相手に伝えながら、ゆっくりと走るしかない。
しかも石が落ちてくるのではないか、動物が出てくるのではないかと、いろいろなことに注意を払いながら進む必要がある。
かなり難しい道と言える。

小さい山であるが、山頂近くには見晴らしのいい場所がある。
そこまで来ると、思わず車を停めて、外の景色を楽しんでしまう。
ガードレールもない崖のふちである。

エンジンを切ると、静かで野鳥の鳴く声だけが聞こえてくる。
実に気持ちがいい。
しかし道幅は狭く、もしも対向車が来てしまったら、道幅の広がった場所まで、バックで戻らなければならない。
まあ、対向車は滅多に来ないのだが・・・

そのまま下っていくと、途中から道幅が少し広くなる。
ナビ上には、その辺りから道が表示される。
山の中ではあるが、民家もちらほらと見るようになる。
短時間の旅であるが、ダイジェスト版で山越えを楽しむことが出来る道である。
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遭遇


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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ひとりで裏山に入る時、義父から、何か武器になるようなものを持っていくようにと言われる。
野生の動物に遭遇する場合があるからだ。
とはいえ、人家から近く、畑が点在するような裏山である。
人の往来もけっこうある。
危険な動物に会うことはまずない。

棒のようなものがいいというが、とりあえずは三脚や一脚を持っているから、それで代用できる。
相手を威嚇することが出来ればいい。
それを振り回して、実際に戦うとなると、逆に三脚では重すぎるし、カーボンでは割れる心配もある。
そういう状況に陥らないように、慎重に行動しなければならない、ということだ。

実際何度か野生動物と行き会ったことはある。
何年か前、坂の途中の畑で、野犬が何か地面にある食べ物をあさっているところに遭遇した。
山道を上ってきて、ばったり出くわしてしまったのだ。

僕が数メートル先に立っているのに、犬はしばらく気付かなかった。
動物は目より鼻や耳といった器官のほうが優れており、そちらを頼るせいか、かえって反応が鈍く見えることがある。
自分の正面に人が立っているのに、知らずに畑の作物を食べているのだ。

わざとガサガサと足音を立てると、野犬はやっと僕に気付いた。
相手が野犬となると、戦闘能力は高いので、こちらも気を入れて対処しなければならない。
一脚を剣とみなし、剣先を真っ直ぐに野犬の目に合わせ、正眼の構えをしてみせた。

恐怖や緊張は相手に伝わるので、感情を入れない静かな目で野犬を見つめた。
しばらくお互いに睨み合っていたが、そのうち野犬は尻尾を丸めたかと思ったら、その場から去っていった。
あちらも無理して戦いたいとは思っていないようだ。

実際に戦うことになったら、動物と人間では反射神経がまったく違うので、あちらの方がずっと有利だ。
いくら棒があったところで、怪我をすることになるだろう。
そういう展開にしてしまっては駄目だということだ。

いきなり近距離で鉢合わせしたなら、これはもう仕方がない。
しかし普通に遭遇した時は、戦わずに「引く」事のできる間合いを取っておく必要がある。
お互いに目を見て、うまく収めるための「交渉」をすることが重要なのだろう。
もちろんそれが通用する相手である場合に限るのだが・・・
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子猫


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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那須でMrs.COLKIDの親戚の家に行った。
実家よりさらに山の奥の方にある家だ。
すると子猫が飛び跳ねて、我々を出迎えてくれた。

こういう田舎なので、ネコや犬をペット店で買ってくることは、まずないだろう。
聞くと近所に捨てられていたものらしい。
朝、畑に行く時に子猫がいるのを見て、帰りにも同じ場所で見た。
夜になり、気になってもう一度見に行ったら、まだそこにいたという。

これは捨て猫だなと思い、連れ帰った。
ネコを飼うのには反対であった大叔母に、最初に甘えて体を擦りつけたため、もう飼わざるを得なくなった。
飼う以上はと、病院などに連れて行き、いろいろと面倒をみた。

最初は遠慮して大人しくしていたが、やがて子猫らしいやんちゃぶりを発揮しだした。
来客にも遠慮せずに甘えてくる。
皆がネコのためにいろいろと世話を焼く。
家族が買ってきたネコをじゃらすための玩具がいくつか転がっていたし、段ボール箱で作った自作の数階建てマンションも置いてあった。

とても綺麗なネコで、もしかするといい品種ではないか、という話になった。
確かに、捨て猫にしては、やけに毛並みがいい。
まあ誰もそんなことは気にしない家であるが・・・
きっとここで、このネコなりに幸せな一生を送るのであろう。
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修理


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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帰宅している。
午前中に奥日光を出た。
渋滞はほとんどなく、スイスイと帰ってきた。

朝起きた時は厚い雲に覆われていて、これは今日もダメかと思った。
しかし、出発する頃には日差しが出てきて、悪くない天候となった。
最終日にやっと天気に恵まれた。
奥日光の数箇所で写真を撮り、早めに切り上げて帰宅した。

いつもは最終日は自宅でゆっくりするのだが、今回はそうはいかなかった。
帰宅後に少し休んで、今度は都内に出た。
休みの間に、靴を修理に出そうと考えていたのだ。
都内のリーガルショップに古い革靴を持って行った。



リーガルのロングウイングチップ。
汚い靴の写真を載せて申し訳ない。
実はこれは僕が高校生の時に親から買ってもらった靴だ。

35年以上前に買ったことになる。
事実上の「古靴」である。
どこまで物持ちがいいのかと笑われそうだ(笑)
実際、今でも足を入れると、ごく普通にしっくりと収まってくれる。



では履けるかというと、上の写真のように、ソールの中央に横に亀裂が入ってしまっている。
ちょうど折れ曲がるところ、それも左右両方にだ。
強引に履いて歩けば、バラバラになってしまいそうだ。



リーガルのショップに持って行き、修理をお願いした。
35年ほど前に買ったことを伝えたら驚かれた。
このモデルを長く使っている人はいるが、これだけ古い個体で、ここまで状態がいいものははじめて見たという。

ボロボロには見えるが、アッパーの革はほとんど痛んでいない。
アッパーが駄目だと、ソールの交換は出来ないが、これなら何とか大丈夫だろうという。
まあ、痛んでいないのは、それだけ履いていなかったからである。
高校生の頃に買ったのも、親類の結婚式に出るためで、以降そういう行事の時に履いていたのだ。



出す前に写真に撮っておいた。
ソールはレザーに見えるがラバーらしい。
リーガルの印字の入ったインソールは、今でも新品のようにきれいなので、出来れば捨てないで欲しいと頼んだ。

内側の革もほとんど痛んではおらず、縁取り部分もこのままで問題なそうだという。
中底替えも含んだオールソールで、価格は1万5千円くらいかかるようだ。
修理から返ってくるのが楽しみである。
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