家から一歩も出ず


D3X + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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朝起きてみると、意外にも晴れていた。
あれっ厚い雲に覆われるはずでは・・・と思ったが、様子を見ているうちに案の定雲が多くなってきた。
それにとにかく寒い。

体調もあまり良くなく、風邪っぽかったので、外出はあきらめて家でのんびりした。
レンズを買ったばかりで異例ではあるが、今日は出かけないことにして、家の窓から実験的に数枚撮るにとどめた。
ゆっくり休んで「坂の上の雲」の第一回を見るのが、今日の正しい過ごし方であろう(笑)

このレンズは旧型から愛用者が多くて、今回購入したユーザーも多いと思うので、ネット上に作例がたくさん載ると思われる。
何も僕が無理して撮影に行かなくてもいいだろう(笑)
すでに高い評価を得ているようだ。

個人的には望遠のズームというのは初めてで、少し使いづらい。
望遠は単焦点レンズの方が好きだ。
昨日何枚か撮ってみたが、やはり目一杯200mm側にして使う癖があり、それならズームである必要は無いわけだ(笑)

手で持って撮影してみると、200mmだけあり手ぶれが多くなるし、ピントにもシビアだ。
最近重いカメラに慣れていないこともあってか、手持ちではここで一辺2000ピクセル以上の画像を載せるのに耐えられる画質をなかなか維持できない。
(もちろん手ブレ補正オフではあるが)

ためしに三脚でガッチリ固定して撮ってみると、一気にシャープな画質になる。
基本的に手持ち撮影では手ブレ補正機能をオンにするのが、一般的な使い方かもしれない。

横着して窓から撮影した写真で失礼する(笑)
ボディはD3とD3Xを使用した。
テストとして撮ったもので、参考になるかどうか分からないが載せておく。

以下はD3 + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II (200mm)


F2.8 1/3200秒



F4.0 1/1600秒



F5.6 1/800秒



F8.0 1/400秒



F11.0 1/200秒



F16.0 1/100秒
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不発の週末


D3 + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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仕事で外に出ていて、撮影の時間はなかった。
それに仕事の最中に、あの大きくて重いカメラを持って歩くのは、ちょっと目立つ。
惜しいことに午前中は日が射していたのだが、合間に数枚撮っただけだった。

帰宅してから撮影に出ようと思っていたが、午後になって雲が出てきて勢いをそがれた。
日暮れ時の斜めからの光を期待していたが、雲に覆われてはっきりしない空模様になり、がっかりして撮りに行く意欲を失った。
その上明日は寒く、厚い雲に覆われて雨も降るというから、この週末は完全に不発である。

夜はカメラを置いて、家族で近所のフレンチに夕食を食べに行った。
Mrs.COLKIDがシャンパンを飲んだので、僕も一緒になって飲んだ。
そうしたらシェフから僕にと、白ワインを一杯振舞われた。
ただでさえお酒に弱いのに、予定外の分量を飲んでしまい、顔を真っ赤にして帰ってきた。
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新顔


D3 + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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会社の帰りに、もしかしたらまだ間に合うかなと思い、電車に飛び乗って中野に向かった。
予約しておいたレンズが入っていると、連絡を受けていたのだ。
8時半の閉店までに間に合いそうも無いと、普通なら諦める時間であったが、走りに走って急いだら、驚異的なタイムで到着した。
いつもは歩くのさえ難儀するのに、レンズのことになると急に元気になる(笑)

予約をする時に少し出遅れて、それでも十数人目くらいかなと想像していた。
ところが店先で予約者のリストを覗き見していたら、なんと50番目に近い順番であった。
1ページに10人ほどしか載っていないので、自分の名前がなかなか出てこなくて驚いた。
しかもリストの続きは、まだ半分以上残っている。

見たところ約2割は赤いペンで消され、キャンセルと書かれていたが、それにしてもさすがは老舗、一店舗で売る数量としては驚異的である。
またその数量を発売日に供給するメーカーも大したものだ。
メーカーからのお礼だと、ニコンのネクタイピンをおまけにもらった。

まだ箱から出したばかり・・・
とりあえずD3に付けて、空に向かってシャッターを切った。
本格的にはこれからだが、明日は仕事なので、撮りに行くことは出来ないかもしれない。


ところで、全然別のところで聞いた未確認の情報であるが・・・

D3sに使われている撮像素子が、解像度こそ同じでも、D3のものとは違い新設計であることは周知の通りである。
ところが撮像素子のアンプに、初めてデジタルアンプが採用されたという噂を聞いた。
本当かどうかは分からないが、それにより画期的な性能を得て、CMOSでありながらCCDのような深みのある色が出ていると、一部で話題になっているらしい。

デジタルアンプと聞くと黙ってはいられない(笑)
今までのカメラはどれもアナログアンプであったという。
作っているのはソニーであろうが、当然今後は他の製品にも搭載されていくだろう。
同社のこういう技術は第一級なので、他社が追いつくのには時間がかかると言う人もいる。

まあ、あくまで噂で、真偽のほどは定かではないのだが・・・
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爪切り


SIGMA DP2

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爪切りで爪を切った。
職人の作った切れ味の鋭い爪切りも持っているが、切った爪が飛び散らないカバーの付いた、普通の爪切りを使った。
ここでやめておくべき、というラインを、いつも少し行き過ぎてしまう僕としては、爪を切る作業は苦手だ。

それにしても、爪を切るというのは、何て原始的な作業なのだろうと思う。
有史以来、大きな変革が起きていない分野なのではないか。
刃物で削っていたのが、テコ式になったくらいだろう。

束ねた書類を挟むと、電動で留めてくれるホチキスがある。
最初は使わないだろうと思ったが、案外便利でよく使っている。
あれと同じように、指を穴に突っ込むだけで、自動的に爪を切ってくれる機械はないのだろうか?
そのくらい進歩した道具があってもおかしくないと思う。

多くの家庭で、爪切りと同格に扱われている器具が、耳かきである。
たいてい爪切りと同じ場所にしまわれているのではないか?
あれもまた見るからに原始的である。

綿棒とか、ブラシ式のものとか、空気で吸い込むものとか、ゴムで引っ掛けるものとか、けっこういろいろな種類がある。
それぞれ試してみたが、どれも一長一短だった。
床屋で耳そうじのオプションを頼んでも、結局は普通の耳かきで掃除してくれるだけである。
たしかに気持ちはいいが、それで終わり?という感じもする。

耳そうじは、自分の目で結果が確かめられないから、これで完全・・という達成感が得られないのだ。
「ミクロの決死圏」みたいに、自分の体を小さくすることが出来たら、耳の中を徹底的に掃除するのに・・・と、いつも思う。

こうして見てみると、身の回りには意外に原始的な器具が多い。
それで当たり前のように思っているが、世の中の進み具合に比べて、何だか妙に進歩が遅い。

お風呂で体を洗うのだって、手を使ってごしごし洗うなんて、ずいぶんと前時代的だ。
洗車機や皿洗い機みたいに、台に寝ているだけで身体の隅々までピカピカになる、そんなカプセル式のお風呂が出来て当たり前だと思うのだが・・・
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観察


SIGMA DP2

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テレビに出てくる芸能人を、Mrs.COLKIDはかなり手厳しく批評する。
特に女性芸能人に対する評価は厳しく、しかもそれが、僕の感じていることと正反対である場合が多い。

たとえばあるタレントさんに対しては、モデルとしては良くても、表情に乏しく演技が出来ないので、女優の仕事をするべきではない、という。
遠くない将来に、この人は限界を迎えて消えていくのではないか・・などという。
まあ演技はたしかに酷いけれど、これだけ美人なのだから別にいいではないか・・と言っても、決して許さない。
テレビに出るたびにそれを言うので、君はあの人のことが嫌いなのではないか・・というと、そういうわけでもないと答える。

あるニュースキャスターについても、この人は女性の間ではいじめられるタイプだ、と驚くような発言をする。
僕がその人のことを嫌いではないというと、男性はこういう人に騙されるが、女性は逆にその演技を敏感に感じ取って嫌うはずだという。
よく週刊誌にアナウンサーがいじめ出された話などが載るが、そういう事はけっこう多いのかもしれない。

テレビに映し出された女性キャスターや芸能人の態度や目つき、表情などを非常に細かく観察しており、この人は他の人とは違って芯がある・・とか、この人は猫を被って演技している・・とか、即座に判定を下す。
女性によっては、男性の前に出た時に態度を変える人がいるようで、それを舞台裏から見るように観察して見抜いてしまうのだ。

興味深いのは、女性から見た女性に対する評価というものが、一般の男性が感じているであろう評価と、まるで違うということことだ。
この評価が正しいとしたら、世の男性の多くは、女性のしたたかな演技に完全に騙されていることになる。

そのまま一生騙され続ければ、それはそれで幸せかもしれないが、もし一緒に暮らすようにでもなれば、裏の顔に気付く瞬間も訪れるに違いない。
その時に平穏な関係を維持するためにも、そのまま騙されたふりをするしかないのが、大半の男性であろう。
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未来予想図


SIGMA DP2

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ここに来られる方たちは、日常生活の中に、当然パソコンを取り込まれているであろう。
そしてインターネットから得られる情報を、それなりに生活に生かしているはずだ。
それは現代人の生活のごく普通の姿でもある。

20年ほど前のことを考えると、インターネットも携帯電話も一般的ではなかった。
そう考えると、一見大きく変わっていないように見える我々の生活も、実質面でそうとうの進化を遂げているのがわかる。

一方で、インターネットとは無縁の生活を通している人たちもいる。
そこから得られる情報から、金銭的にも相当の恩恵を受けられるにもかかわらず、頑なにインターネットを拒んでいる。
大半は、高齢であるために、新しいものを受け入れることが出来なくなった人たちだ。
やってはみたいが、覚えるのに時間がかかるし、馬鹿にしたような態度の子供から教わるのが我慢ならない・・というパターンも多いだろう。

それに対し、キーボードをパチパチと高速で打つ若者たちは、「ジジィは覚えがわりぃーからよ」とか言って、軽蔑したような目で見る。
その言葉遣いの悪さも、ある意味進化である。
以前なら、ある水準の教育を受けていれば、そういう下品な言葉は使わなかった。
記憶中心の学校教育ばかりで、家庭教育がおろそかになり、教育と品性がイコールでなくなっているのだろう。

ところが若者というのは、いつの世も浅はかなもので、次に自分たちがその立場に追いやられる・・ということに考えが及ばない。
パソコンをこれだけ自由に使いこなしているのだから、新しい機械が出てもちゃんと適応できる・・と思い込んでいる。
しかしそう思ったら大間違い、改革というものは、いつの世も古い者を追いやる形で出現するのだ。

恐らく未来のコンピューターは、物理的に人間の体と直結して、脳の内部とリンクして動くものになる。
つまり頭の中で考えていることと、コンピュータのプログラムが同期して、すべてがあからさまな中で動くようになる。
言いかえると「隠し事」が出来なくなるのだ。

心の中で考えていることはプライベートなものだから、見えないようにすればいい・・と思うかもしれないが、未来の人間は、自分の意思でそのコントロールが出来るようになるはずだ。
つまり、考えてはいけないことは、シャッターを閉めて考えなくなるのだ。
目の前をスタイルのいい女性が通っても、「お!」なんて反応することはなくなる。

自分の心を自由にコントロールするなんて、そんなこと、今の人間に出来るだろうか?
出来るわけがない。
その時点で、嫉妬したり恨んだり妬んだりする旧世代の人間は、原始人と変わらなくなる。

恐らく新しい世代に対して、あいつらは人間ではない、機械と同じではないか、とか叫んで、新しいコンピュータを拒絶するだろう。
しかしその頃には人間の脳の動きがすべて解明され、機械と何ら変わらないことが判明しており、脳内リンクコンピュータは若者たちにすんなりと受け入れられる。
そして生まれてくる子供たちも、それに適応したニュータイプになるはずである。

旧世代の人間は、雑念の塊であり、余計なことばかり考えて、脳内リンクコンピューターには適応できない。
作動させても、受付の女の子が可愛かったりすると、いきなり暴走して誤動作を始めてしまう。
何度言ってもうまくコントロールできない哀れな老人に対し、ニュータイプの若者たちは、表立って感情を表すこともなく、ただ心底軽蔑した目で見るだけだろう。

そしてその頃には、さらに言葉が汚く進化していて、「このクソエロジジィの死に損ないが、はやくくたばって墓石の下に入っちまいな」とにこやかな顔で言うのだ。
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記録


SIGMA DP2

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今日は純粋に日記として記録を残す。

午前中は出社。
朝は曇っていたが、やがて青空が広がった。
これは撮影に行かないともったいない。

昼食を早々に済ませ、一度帰宅してシグマを持って、すぐにまた外に出た。
最近シグマばかりなのは、その方が楽なこともあるが(笑)、年末にはまたニコンの日々が控えているからである。

秋葉原で降りて、まずCDを買いに石丸に行った。
目的のものが見つからなくてかなり時間をロス。
それから歩き始めたが、陽が傾くのが早くて、既に夕方の日差しになっている。
やはり午後になってから出たのでは、何も出来ないか・・・

なるべく馴染みの薄い道を歩いてみようと、昭和通りの東側に出てみたが、そのうち暗くなってきて道に迷ってしまった。
夕食を銀座で食べようと、Mrs.COLKIDと落ち合う約束をしているが、その銀座にたどり着く事が出来ない(笑)

小伝馬町から人形町、八丁堀、新富町を通って、やっと銀座の入り口に到着した。
かなりの距離を歩いたので足が痛い。
しかしあの辺りには、お玉ヶ池跡地とか、西郷隆盛邸跡地とか、歴史的な場所が目白押しで楽しい。

Mrs.COLKIDと合流してから、ふと思い付き、Zoffに行ってメガネを1個注文した。
ジローさんからも指摘されたが、メガネを今風の太い枠のものにしようと思ったのだ。
ちょっとおしゃれな赤と黒の縁取りのものにした。
30分で出来上がった。
けっこう行けているとMrs.COLKIDからは高評価。

それから珍しく焼肉屋さんで夕食をとったが、これがはずれ(苦笑)
いい素材を少量食べたかったのだが、韓国人の女の子の店員が、食べ放題のメニューを選んだ方が絶対お得だからと勧めるので、言われるとおりにしたら、不味いものが大量に出てきた(泣)

やむなく店を出てから、アンリ・シャルパンティエというMrs.COLKIお勧めのお菓子屋さんで口直しをした。
久しぶりに食べ過ぎて糖尿が悪化しそうだ。

山野楽器でまたCDを買って帰る。
今、買ってきた小曽根真氏のCDを聞いているが、壊れたJBLを放りっぱなしにしているので、エクストリーマで聞いている。
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ヤニ


SIGMA DP2

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会社の食堂の壁を自分で塗り替えようかと思い、塗料屋さんに来てもらった。
タバコのヤニで壁が大分汚れているのだ。

昔は多くの社員が吸ったものだが、急激に世の中の風潮が変わった。
タバコを吸わない人たちから追い出されて、今はもっぱら喫煙エリアのみで吸うようになったが、それほどうるさくない時代には、食堂が喫煙場所になっていた。
そのため壁や天井にヤニがこびり付いている。
試しに洗剤を吹き付けると、その部分のヤニが溶け出してくる。
そこだけ真っ白になるかと思ったが、もともとの壁の色がベージュなので、思ったほど白くはならなかった。

どのような塗料があるのか、いろいろ見せてもらったのだが、中に光触媒の塗料というのがあって、そういう部屋にうってつけだという。
首相官邸でも使われている塗料だそうだ。
それはいいと、早速その製品で見積もってもらうことにした。
もっとも食堂での喫煙はすでに禁止されているし、光触媒の効果も2年ほどしかもたないようだが・・・

またヤニ止めの下地剤というのがあり、それを塗らないと、後からヤニが表面に浮き出てくるという。
あらかじめ壁のヤニを落とす必要は無く、軽く拭いて上から下地剤を塗ってしまえばいいというから大分楽だ。
そういう製品の要求はあちこちであるらしい。

いまどきタバコを吸ってもいいのですか?と真面目な顔をして聞かれた。
「タバコを吸うと肺の中に煙が残っているから、吸い終わってから5分以上、そういう人を他の部屋に入れてはだめです。そうしないとその部屋も同じことになりますよ」
・・などと厳しいことを言う。

しかしよく考えてみれば、その人も以前会った時は、スパスパ吸っていたような記憶がある。
「いえ、私はやめて1年になるのでね・・吸う人には批判的なんですよ」
と言って笑う。
「今は他人に吸われると煙たくって仕方が無い・・・」

そういえば僕も、昔は父親がヘビースモーカーで、ハイライトを何箱も吸っていたが、そんなの全然平気であった。
タバコの香りが父親の匂いでもあった。

それが最近は目の前で吸われると咳き込んでしまう。
吸う人とすれ違うだけでわかるようになった。
数年で吸わない人の側も大きく変わったのだ。
むしろ変わったのはそちらの方と言えるだろう。
あるいは、吸う人が少なくなると、たちまち体が順応できなくなるほど、有害な環境の中にいたのか・・・

「タバコをやめたと言っても、それまで40年間も吸っていたものですから、いまさら遅いとよく言われますがね。肺の中はあの壁と同じ状態で、そう簡単にはきれいになりませんよ」
そう言って塗料屋さんはへらへらと笑った。
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ドラマ


SIGMA DP2

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会社の帰宅がてら家族と待ち合わせて、お寿司屋さんに夕食を食べに行った。
今日は夜9時から見たいテレビがあるので、急いで食べて帰りたかった。
気候が涼しくなり、味のいいネタが増えてきたようだ。

母親の家に行き、そこでテレビを見ることにした。
まずはボジョレーを開けて乾杯した。

9時から、山田さんの作品が出るというテレビドラマを見た。
ドラマの内容そっちのけで作品が出る瞬間を待ったが、三国連太郎さんの演じる老人の背後に何度か山田さんの作品が映った。
ヤギもいて、あのヤギも山田さんのものか・・などとMrs.COLKIDはとぼけたことを言っている。
もう少しアップでゆっくり山田さんの作品を見たかった・・という勝手な意見が出た(笑)

ドラマの内容は、自分の娘を愛せない母親の話で、娘をネグレスト(養育放棄)するという半ば虐待のような話で、そういう親がいること自体が許せない僕の母親などは、かなり憤慨し、まったく共感できない様子であった。
真剣に不快にさせるほど、母親役の木村佳乃さんの演技が良かったのだろうが、実際に子供の親である女優さんでは、あの役は出来ないのではないか・・というのはMrs.COLKIDの意見。

もちろんハッピーエンドなので、とりあえずはほっとしたが、現実だとしたら、そうはいかないだろう。
どこにでもある話のようにドラマになること自体を、かなり恐ろしく感じた。
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古い建物


SIGMA DP2

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今住んでいるマンションは、30年も前の古い建物である。
新築の時からずっと住んでいるので、それなりに愛着はある。

駅から近い繁華街にあるので、少々騒がしいが非常に便利なことと、間取りの基準が古いためか、部屋が広めなのがいいところであろう。
暖かく快適なために、不満も感じず長く住んでいる。

結婚した時にリフォームし、二部屋をつなげて居間を広くして、床には桜の無垢材を張ってもらった。
それで見違えるようになり、僕にとってはさらに快適になった。
もともと工場育ちで立派な家に住んだことが無いため、家は住めればいい・・という程度にしか考えていないこともある(笑)

しかし、さすがに古い。
たまに友人の家などに行くと、自分の家がやけに古臭く感じられる。
そればかりか、昭和56年以前の古い耐震基準の建物なので、地震の際は危険だと思われる。

それに不安を感じ、本気で引っ越しを考えたこともある。
少なくとも法規改正以降のマンションにすべきだと思ったのだ。

ところが例の耐震偽装の発覚で、その後に建てられた建物も、どうやら当てにならないものがかなりあることが判明した。
話としては表に出なくても、まだまだ危険な建物があるはずだ。
今にして思えば、下手に引っ越さなくてよかったかもしれない。

Mrs.COLKIDが近所の建築会社に派遣で勤めていたことがある。
その時に「お宅は○○建設が建てているから、手を抜いていないから大丈夫ですよ」と言われた。
いろいろと内情を分かっている人から教えてもらったので、ある程度信用できる話だろうと思われた。
それならもう少しここに住もうか・・という気持ちにもなる。

だが最新のオール電化の免震マンションに住む母親の家に行くと、やはり新しい建物は進化していると感じる。
安全で楽ちんでコストが安い。
30年も経つのだから当たり前ではあるが、どうせ引っ越すなら最新の建物にするべきなのがわかる。

大き目の地震が来ると、僕の家ではガツンとくるが、母親のところだと、ユラユラとゆっくり柔らかく揺れる。
僕の家の場合、仮に建物が頑丈だとしても、地震の際はシェイクされるのと一緒だから、内部は滅茶苦茶なことになるだろう。
Mrs.COLKIDが大切にしている食器などは全滅だろうと思う。

それに地面が液状化現象でも起こしたなら、建物全体が傾く可能性もある。
そう考えていくと、また不安になってきて、どこかに引っ越したい・・という気持ちが強くなる。
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SIGMA DP2

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何年も前の話であるが、知人の会社の新しい工場に出かけたことがある。
工場は地方都市郊外の開けた土地に、川に沿ってぽつりと建てられていた。
ちょうど菜の花の季節で、傍らの土手は黄色く染まり、何とものどかで、時間がゆっくりと流れているように感じた。

土手で川をのぞいていたら、一匹の犬が歩いてきた。
薄汚れた白い犬で、首輪をしていなかった。
僕から少し離れたところで立ち止まり、座りながらこちらを見ている。
穏やかな顔つきを見ると、敵意は持っていないようだ。

近付くと後ずさりし、僕と一定の距離を保とうとする。
カバンの中にお菓子が入っているのを思い出し、それを投げてみた。
犬は匂いをかいでから、ぽりぽりと音を立ててお菓子を食べた。

親しみを持った表情で、こちらを見ているが、決してそれ以上近付こうとはしない。
へつらうことも無く、吠えかかることも無い。
ただ黙って座っている。
犬と人間との微妙な関係が、とても懐かしいものに思えた。
ここにはまだ、こういう世界が残っているのか・・・

子供の頃、犬は常に身近にいた。
多くの犬は放し飼いであった。
僕の飼っていた雑種のチビは、工場で仕事を終えた工員さんが帰宅の途につくと、その後をとぼとぼとついていった。

駅に着いた工員さんが
「チビ、もう帰りな」
と言うと、チビは今来た道を引き返し、ひとりで家まで戻ってくる。

時折、チビが帰って来ないことがあった。
これは危ないかな・・と思い、父親に保健所に連れて行ってもらう。
保健所には大きな檻が三つあって、捕獲後一日目、二日目、三日目と分けて犬が入れられていた。
三日目を過ぎた犬は、されるのだ。

檻の中には、驚くような高級な犬がいっぱい入っており、コンクリートで囲まれた部屋は、犬たちの鳴き声で騒がしかった。
自分たちの運命を知っている悲しげな鳴き声であった。

「チビ、いるか?」
と声をかけると、多くの犬の中から、チビが立ち上がって、嬉しそうにこちらを見た。
係りの人に言って、チビを檻から出してもらい、連れ帰った。
犬との関係は、そういうものであった。

土手で出会った首輪の無い犬は、やがて立ち上がると去っていった。
明日はどうなるかわからない運命の犬だ。
多分長生きすることは出来ないだろう。

今でもその土手は、季節には菜の花で覆われる。
土手で佇んでいると、時折ロープでつないだ犬を連れて散歩する人とすれ違う。
しかしあの時のような、薄汚れたのら犬と、出会うことはなくなった。
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記録


実はもう過ぎてしまったのだが、11月16日月曜日の書き込みで、このブログの毎日連続更新記録が2年を超えた。
2007年11月17日から続いている記録だ。

1年目を過ぎた時に、もうやめると宣言したのに、そこまで続けたものをやめる方がかえって勇気が必要で(笑)、そのままだらだらと続いている。
しかし記録はいつかは途切れるものである。
あまり気負いせず、気楽に続けていこうと思っている。
ある日突然途切れてもお許し願いたい。

最近は一日に何度も書き込むことはせず、せこく日に一回の更新にとどめている(笑)
実はあらかじめ書いて保留にしてある原稿もいくつかある。
忙しい時や不調の時への保険である。
連日投稿を続けている人の多くが、出来上がった原稿を出し惜しみして、同じように溜め込んでいるに違いないと思う(笑)
しかしそんなことをしているうちに、内容が古新聞になってしまい、そのまま発表出来ずに終わることも多いのだが・・・

ブログを書いて何の得になるのか・・と思う。
毎日更新するのは、やはり大変な作業である。
しかし、明日の分の写真を撮らなければ・・・と街に出ざるを得なかったり、とにかく何か書かなきゃ・・と短い時間で文章を作ったり・・・
強制的に訓練を受けているのと同じで、決して無駄ではないと感じている。
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お祝い


SIGMA DP2

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今日は寒かった。
まだ寒いことに、体が慣れていない。


mixiから、メンバーである従兄弟の誕生日を知らせるメールが来た。
ああそうなんだ・・と思ったが、思っただけで何の行動もとらなかった(笑)
まあお互い騒ぐ年齢でもないし・・と思ったが、そいいう事にまめに対応できないのが男の悪いところだ。

男・・というより、僕個人の問題かもしれない。
我家の男性(と言ってもいまや僕ひとりなのだが)は、こういう身近なイベントに上手く対応できない。

結婚してMrs.COLKIDが新しく家族の一員となった時に、我家の雰囲気は一変した。
父親など、誕生日を盛大に祝ってもらって、大きな花束を手渡され、戸惑いながらも嬉しそうに立っていたのを覚えている(笑)
それまで、男性中心の僕の家族には、そういう要素が欠けていたのだ。
今は逆転して、頼りない僕より女性陣が中心になっているので、何かとイベントが多い。
(その分出費も多い・笑)

母親と話したら、知らないうちにしっかり従兄弟にプレゼントを贈っており、お礼の電話をもらったと言う。
何を贈ったのかと思ったら、近所のせんべい屋さんに頼んで、特注で手焼きのせんべいをダンボール一箱焼いてもらったという。
手で焼いた醤油味のせんべいが従兄弟の大好物で、職場に部下の若者が大勢いるので、彼らの分も入れてたくさん送ったのだ。
かなり喜んだらしい。
やはり女性の方が、こういうことは上手い。
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RICOH


SIGMA DP2

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言われて初めて気が付いたのだが、銀座4丁目の交差点の三愛ビルに書かれているのは、あのGXRを出したRICOHではないか!
情けないことに、いつも見ているのに全然カメラと結びつかなかった。
しかも今の今までスペルも間違えていた(笑)
今やオフィス製品の会社というイメージの方が強いし・・・

と思ったら、三愛自体がリコーの創始者である市村清氏の設立した会社で、現在はリコーの子会社なのだそうだ。(ジローさん調べ)
昔はこのビルのことを三菱ビルなどと呼んでいた。
確か上の方の階は三菱のショールームで、外周がぐるっと廊下になっていたのを思い出す。
中学生くらいの時に、ここで2S-305のカットモデルを見たと記憶している。

ジローさんの熱意に影響を受けて、僕もこのカメラのことを気にするようになった。
しかしそのレイアウトの特異性にばかり目が行ってしまい、何だか本質が見えてこない。
もちろんこちらの能力不足で・・である。

買うとしたらマクロレンズの方だろうが、価格が高すぎる。
ストロボなども揃えると20万円くらいになってしまう。

マクロといっても撮影倍率1/2倍では昆虫撮影には使えない。
レンズを通した生の画像が見られないというのも、対話が重要なマクロ撮影には厳しいような気が・・・と否定的な意見ばかりになってしまう。
ボケ味はいいのだけれど・・・

ところがあれほど熱を入れていたジローさんが、銀座で実物を触り戻られたら、全然冷めてしまった模様。
やはりネックは価格か・・・
こうなったら天邪鬼の僕が買ってしまおうか・・・
というのは嘘で、今の時期に散財する気はまったくない。

アップした写真は先週撮ったものだが、撮ったカメラがライバルのDP2というのも何だか皮肉だ。
もちろんこの時点ではリコーGXRのことを考えもしなかった(笑)
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ベアデッド・コリー


SIGMA DP2

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20数年前、赤坂で務めていた頃の上司であるTさんのお宅に、家族でお邪魔した。
今は引退されて、郊外にご夫婦で住まわれている。
近所のイタリア料理のお店で食事をご一緒した。

今日は僕にご馳走させてほしい、と話したら、その事に感激された様子で、やめていたお酒を今日だけは飲む、ということになった。
そこでワインのマグナム瓶を頼んだ。

欧州の大衆酒場のようなお店で、ピアノの伴奏で給仕が美声を披露してくれる。
誕生日のお客の席では、厨房の人たちやマネージャーまでが出てきて、花火の刺さったケーキを中心に机を取り囲み、大声で祝いの歌を歌ってくれる。
歌声と拍手の絶えない、賑やかさが売りの面白い店であった。

しかし、その店ではゆっくり話が出来ない(笑)というので、その後Tさんのお宅に伺い、再度お茶をいただくことになった。
家ではベアデッド・コリーという大きな犬が飼われていて、お客に飛び掛ると困るので、その日は金属製の檻の中に入れられていた。
長い毛に目がかくれて表情がよく見えない犬で、まだ子犬だが重さは21キロもあるという。

Mrs.COLKIDが檻の外から撫でたりしていたが、可哀相だから出してやってほしい、とお願いした。
おだやかな性格の犬なので噛み付きはしないが、子犬なのでじゃれ付くのをTさんは心配されている。
あちらはじゃれているつもりでも、体が大きいから衝撃がすごいというのだ。
中にはショックで固まってしまう来訪者もいるという。
しかし、犬には慣れているから大丈夫と、檻から出してもらうことになった。

檻の入り口を開けると、犬は大喜びで飛び出してきた。
毛の塊が、家の中をドタドタと地響きを立てて走り回る。
数メートル先から勢い込んで飛びついてくるのだが、21キロの重量物を投げつけられるのと同じで、衝撃がドスーンとくる。

しばらく嬉しさの余り人の間を行ったり来たりしていたが、そのうちどういうわけか、僕のことを気に入った様子で、僕にばかり飛び掛るようになった。
仕方なく僕だけ皆から離れて、居間のソファーの方に移動した。
犬は喜んで僕に何度もアタックしてくる。
それも少し離れたところから、助走をつけて飛んでくるのだ。
プロレスの空中殺法のようである。

やむなく椅子の上にあったクッションをひとつ掴み、それを体の前に出して盾にした。
犬は遊んでくれると思ったらしく、クッションに噛み付いて僕から引きちぎった。
すぐに次のクッションを取ると、犬は今度はそれに噛み付く。

そこで、人の家の応接間ではあるが(笑)、部屋中のクッションを次々に取り、枕投げのように犬に向かってボコボコと投げつけた。
犬はさすがに対処できず、顔面をクッションでたたかれ面食らっているようだった。
僕はこれでもかと言わんばかりに、容赦なくクッションを投げた。
そこまでやる人は初めてだったらしく、犬は少しぎゃふんとなり、おとなしくなって机の下にかくれてしまった。

僕が本気になって暴れているのを見て、「あなたがあんなに素早く動くのを初めて見た」とMrs.COLKIDがげらげら笑っていた。
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