緊急のメール


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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大手の得意先からメールが来た。
緊急のメールらしく、ところどころ赤字で書かれている。
内容は以下のようなものだ。

新型コロナウィルスの拡散被害で中国の春節休みが2月2日まで延長された。
各市の政府は公務、企業、教育現場などに対し、2月9日までの休業命令措置等を通達している。
当社(その得意先)に供給される製品にその影響があるのか、影響がある場合は具体的な製品名、既に発注している場合は注文番号を知らせて欲しい。

・・・というものだった。

考えてみればこれは大変なことだ。
2月の初旬まで国内の機関を休ませたところで、現在の騒ぎが収束するとは思えない。
休業命令がもっと長引く可能性は高いだろう。
新型肺炎がそこまで危険な病気かどうかは別として、休業の間、生産自体は確実に停止することになる。

すると「労働賃金の安い国で作らせてそれを売って利益を得ている」会社にとって、これは死活問題になりかねない。
日本のメーカーの多くは、既に自分たちは生産には直接関わっていない。
前述の得意先も、販売品目の大半は海外製である。

しかも日本では翌月の3月は年度末であり、タイミングが非常に悪い。
2月に納める分は、もう中国を出荷して船の上にあるかもしれない。
しかし3月に納める分は、まだ未出荷のものも多いだろう。

この時期の仕事と言えば、期末の最終日である3月31日までに納入しなければならないものが多い。
その日付を一日でも過ぎると意味が無くなり、下手をするとキャンセルになる場合もある。
一年で一番のピークの時に商品が入ってこないのだ。

ウチの会社の製品は、すべて自分たちの会社の中で製造している。
ベテランの社員が、実際に自らの手を使って作り上げた、本当の意味での「日本製」と言える。
だからメールで「当社は製造の全工程を自社内で行っており基本的に影響を受けません」と返事した。

しかし製品を製造するために購入している資材はどうであろうか。
品質にこだわっているので、それらの多くも同じく日本国内で作られている。
だがそれら資材の原材料をさらに追って行った場合、すべてが日本国内で調達されているわけではないだろう。
中には今回の騒ぎの影響を受けるものが出る可能性はある。

心配になり主要な資材メーカーに電話で問い合わせてみた。
まだ現時点ではそこまで深刻に考えてはおらず、騒ぎで何らかの影響が出るのか、多くの会社は即答できない状況であった。
しかしそれぞれの会社の担当者が調べてくれて、大半の会社から「恐らく大丈夫だ」という返事を得た。

原材料を完全に日本国内で揃えている会社、中国以外の国から輸入している会社、中国が駄目でも別のルートを持っている会社、在庫をたっぷり保有しており当分大丈夫な会社・・・
それぞれ理由は違うが、大きな影響は無いという回答を得た。
とりあえずは少しほっとした。

しかし油断はできない。
例えば輸入物に頼っている得意先が、商品を入手することができず経営状況が悪化するかもしれない。
また供給が可能な特定の資材メーカーに注文が殺到し、こちらへの供給が不安定になることもあり得る。(東北の震災では実際にこれが起きて大変だった)
最初は大丈夫でも長引くと在庫が切れてしまい、供給がストップするところが出てくるかもしれない。
今後も予断を許さない状況である。

その後、別の会社からも冒頭のメールに近い内容の問い合わせを受けた。
今まで静かだったのに、急に慌ただしくなり、夕刻までに新たな見積り依頼が何件か入ってきた。
皆が事の深刻さに気付き、慌てて動き出しているようだ。
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床の男性


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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「すいませーん」
と大声で呼ばれて、ハッと目を覚ました。
電車の車両の一番端っこのシートで、壁に寄りかかってぐっすり寝ていた。
気付くと電車は駅のホームで停止している。

最初は自分に誰かが話しかけているのかと思った。
時折バスなどで、寝入ったお客が終点に着いても気が付かず、「すいませーん、お客さん、終点ですよ!」とマイクで運転手が呼びかけているのを見る。
誰かが僕を起こそうとしているのかと思い、寝過ごしたのかと慌てたが、窓の外を見るとまだ目的地の手前の駅である。

何事だろうと周りを見回すと、車内の少し離れた場所の床の上に男性がうつ伏せになって倒れている。
顔は見えないが、30代くらいで服装もしっかりしている。
意識を失っているのか、まったく動かない。
側にいた中年の男性の客が電車を降りて、駅員を呼ぼうと「すいませーん」と叫んでいるのだ。

もうひとり心配した中年の女性も出て一緒に叫んだが、駅員がなかなか反応してくれないようだ。
「長いから」
と女性が言っているのが聞こえた。
10両編成の車両がずっと先まで続いていて、遠くにいる駅員に声が聞こえているのかどうか分からないようだ。

車内を見た。
お客が何人かいて、皆が席に座っているが、誰も立とうとしない。
普通だったら何人かが立って一緒に手伝うだろう。

しかし今回に限って、誰も立とうとしない。
倒れている男性が新型肺炎であることを心配しており、この事態にどう対処すべきか分からないのだ。
下手に男性に近づいて自分が感染し、それをばら撒いてしまったら大変である。

シーンと静かになり、ただ床に男性が倒れているだけ・・の状態が続いた。
皆が無言で自分の席から男性を見つめている。
介抱するのも危険だし、だからと言って怖いからと隣の車両に移るのも気が引ける。
誰かが「あの人はさっきまで異様なほど大きないびきをかいて寝ていた」と、その床の男性について話しているのが聞こえた。

ただ酔っ払っているだけ・・であろうか。
それとも例の肺炎・・・?
朝早い電車なので、時折朝帰りの酔っ払いが乗っているのだ。

床の男性は咳をしているわけではない。
うつ伏せなのでよくは分からないが、高熱で意識を失っているわけでもなさそうだ。
ただ死んだように下を向いたままピクリとも動かない。

やっと駅員が来た。
鉄道会社の制服を着た初老の男性で、無防備にもマスクをしていない。
「大丈夫ですか?」
と床の男性に話しかけると、小さな声で
「あ・・ああ?・・大丈夫・・・」
と意識を戻した男性が答えるのが聞こえた。

「飲んでいるの?」と聞いたがそれには答えない。
「起きられる?」と聞くと、ふらふらと立ち上がり、駅員が肩を貸して車両から降りた。
外でまた男性が足をもつれさせて崩れ落ちるのが見えた。

どうやら酔っ払っているだけだったようだ。
程なく病人が発生して遅れたことを謝罪するアナウンスが車内に流れた。
「6分遅れで発車します」
そう告げるとブザーが鳴り、ドアが閉まり電車はホームを離れた。
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マスク


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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Mrs.COLKIDによると、この前の日曜日の銀座は、久しぶりに外国人より日本人の方が多かったようだ。
ただその日本人も、新型肺炎を恐れているのか、出足が鈍くなっている。
だいぶ閑散としていたという。
天気が悪かったことも影響してはいるのだろうが・・・

さすがにデパートの店員もマスクをしている人が多かったらしい。
当初は店員はマスクなど出来ないと言っていたが、そういう段階ではないようだ。
マスクをしないで対応すると、逆にお客が怖がって来てくれない。

特に化粧品売り場では、全員がマスクをして対応しているお店もあるようだ。
観光客相手にメイクの実演をして、至近距離で接するからだ。
店員を介して感染が広がったら大ごとである。

テレビでも外出時はマスクをするよう促していた。
ところが朝コンビニに行ったら、マスクがもう売り切れている。
いくつかお店を回って、郊外のお店でやっと手に入れた。

それにしてもデパートやお店は大変であろう。
春節の観光客を見越して、ものを大量に仕入れてしまったはずだ。
それが中国人も日本人も来なくなってしまった。
何しろ近くで中国語で話すのが聞こえただけで、日本人のお客がササッとその場を離れていくのだという。
経済への影響がかなり出そうである。
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明日は…


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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今晩から雪だと言う。
それはちょっと困る。
明日は重要な会議があって、ちょっと離れたところまで出かけなければならない。
朝になったら電車が動いていなかった・・では済まないのだ。

今晩から明日の朝まで雪が降り積もるらしい。
今はまだ雨だが、寝ている間に雪に変わり、朝起きたらビックリ・・のパターンだろうか。
交通機関がどのような影響を受けるかが心配である。
予想の天気図を見ると、僕の住む辺りはそれほど降らないようにも見えるが・・・

朝早く起きて、まずはどの電車が動いているかを調べないと・・・
どのコースで行けるかを考えて、とにかく早めに家を出る。
相手は自然だし、それ以外に何もできない。
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家から出ず。


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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今日は一日家から出なかった。
ちょっと風邪気味なのと、来週重要な仕事があるからだ。
歯は磨いたが、髭は剃らなかったのでだいぶ伸びている。

新型肺炎が怖いから、しばらく銀座には行かないほうがいいと人から言われた。
そう言われたこともあり、一日のんびり家で過ごしたのだ。
天気も良くないのに、何も無理して人ごみの中に出ていくことは無い。

Mrs.COLKIDが髪を切りに銀座に行ったら、人はまばらでガラガラだったという。
テレビで騒ぐので、皆行かなくなってしまったのか。
これでは商売にも相当な影響が出るだろう。
人が少ないなら、かえって安全かもしれないが・・・
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慣れ


D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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運転にだいぶ慣れた(笑)
エンジンの使い勝手があまりに違うので戸惑ったのだ。
パワーの出方が分かってくると、けっこう楽しく走れるようになってきた。
1シリーズとまではいかないが、スイスイと右に左にBMWらしい軽やかさで飛ばすことが出来る。

ディーラーが持っていた在庫で、色もオプションも自分で選んだものではない。
そのために未だによく分からない機能もある。
今になってカタログを見て、へー、こんな事も出来るのかと毎日のように感心している。
この分では1年後にも新しい発見があるかもしれない。

ブラックという色も、だんだん好きになってきた。
よく見えるのは確かで、明るい内装色とのコントラストが強くて気持ちがいい。
これならブルーよりも良かったかもしれない。
運転手付きの車みたいとも言われたが・・・(笑)



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ソファー


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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かなり疲れていて、ソファーでテレビを見ているうちに寝てしまった。
週末の夜ということで油断した。
今週、来週と仕事が目一杯で大変なのだ。
さらには少し風邪っぽくて、薬を飲んだのもある。

グッスリ寝てしまい、目が覚めた時は、例によって夜なのか朝なのか分からなかった。
いびきをかいて熟睡していたという。
ソファーに横になってテレビを見られるという環境が良くないのかな・・・
と思ったが、疲れているのだから、むしろ思いきり寝てしまった方がいいのだろう。
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変形ウィングチップ


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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オールデンのフット・バランス・ラインのNo.646。
外羽根式ショートウイングチップ。
アッパーはカーフのバーガンディ。
ウォーターロック・ソール。
トゥルーフレア・ラスト。
サイズはUS7.5E。



福岡にて購入。
当初は先日紹介したキャップ・トゥのみを購入する予定であった。(2020年1月21日の日記
しかしお店にもう一足、僕の足に合いそうなサイズが入荷している事を知り、実物を見せてもらった。
そうしたら・・・実にカッコよかった(笑)

予算オーバーだったので悩んだ。
しかしこのような機会が今後二度とあるかどうかも分からない。
これは逃したら後悔すると思い、両方確保することとなった。



変わったデザインのウイングチップである。
ショート・ウイングチップなのだが、羽根の下部から後方に一本ラインが通り、ロング・ウイングチップにも見える。
ご存じの通り、僕はアメリカンなロング・ウイングチップの信仰者であるが、最近はヨーロピアンなショート・ウイングチップもいいなと思っている。
この靴はその両方の条件を満たしているわけで、「一粒で二度美味しい」靴と言えるのではないか?(笑)
米国からオールデンのロング・ウィングチップを1足取り寄せたいと考えていたのだが、これを入手したことでその必要がなくなった・・かな?

ラストはNo.62のキャップトゥと同じトゥルーフレア。
しかしサイズは違いがあり、No.62がUS7EEだったのに対し、このNo.646はUS7.5Eである。
正当なサイズ移行であり、実際に幅が狭くなり、その分全長が伸びている。
見た目もこちらの方がスマートでロングノーズに見える。



正直なところUS7EEのNo.62の方が、自分の足にはピッタリかなとも思う。
No.62は足全体を均等に包み込むのに対し、No.646は幅で押さえて全長が伸びる感じで、その分捨て寸が大きめになる。
まあ実際に履いて歩くのには支障はないだろう。
ヒールはNo.62がDでNo.646がCなのだが、不思議なことに小さいNo.646の方が緩く感じるのは、他の部分のフィット感との関係なのだろう。

アッパーの色であるが、同じバーガンディでもこちらの方が少し濃い。
先日の二つ並べて撮った写真を見ると分かりやすい。(2020年1月19日の日記
ロットが違うだけで、恐らく同じ種類の革なのだと思う。
エージングが進めば相当カッコよくなる筈だ。
そういう意味でも二度美味しい靴と言えそうである(笑)
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知的な喜び


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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320dであるが、少しずつ慣れてはきている。
車としては凄くいい出来だと思う。
周りからの評価も非常に高い。

最初は少々戸惑った。
大人しくて、ちょっと優等生過ぎるように思えたのだ。
すべてが洗練されてはいるが、その分熱いものが希薄にも感じられる。

十分に高性能なのだが、それをあまりにあっさりと発揮してしまう。
これと比べると、旧型の120iがいかに粗削りで原始的であったことか・・・
失ったものも得たものも大きいことに、今更ながら気付く。

しかし慣れてくると、320dの良さがじわじわと伝わってくる。
知的な喜び・・とでも言うのであろうか。
今の自分の年齢に合っているのはこちらかな・・という気持ちになっている。

毎日発見があり、自分自身の変化にも出会える。
運転するのが楽しいのは確かだ。
なかなか時間が取れないが、この車で早く遠出してみたいな・・と思っている。

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共有


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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車が自動運転になると世の中はどうなるだろう。
ここで何度も書いているが、事故を完全に無くすためにはすべての車を自動運転化する必要があり、そこに人が運転する車が混ざっては意味がない。
その結果個人で車を持つ意味も失われる。
車という趣味がほぼ壊滅し、基本的に「単なる移動の道具」になる。
自分で運転してみたいというマニアが少数残ったとしても、人間による運転は限られたスペースの中でしか許されないだろう。

そうなると自動車そのものの数が、現在ほどはいらなくなる。
すべて無人タクシー化され、多くの人が共有する乗り物になるからだ。
現在の3分の1、いや、4分の1で十分かもしれない。
そうなると自動車メーカーも現在ほどいらなくなり・・・と想像していた。

しかし必ずしもそうでは無いという話を読んだ。
確かに自動車の数は少なくなる。
しかし共有化されることで、1台当たりの稼働率は大幅に上がることになる。

現在の自家用車の平均稼働率はたったの4.2%だそうだが、車を皆で共有することになれば、数値はその何倍にも上昇するだろう。
車での移動時間の総計には変わりは無いのだ。
逆にもっと気楽に利用できる乗り物になり、使用時間が増えるかもしれない。
車は普段はその辺をうろうろと回っていて、お呼びがかかればサッと迎えに来る召使いのような存在になる。

電車より便利なわけだし、家まで来てくれるのなら使わない手はない。
その結果、1台の車を酷使することになり、その分車体は傷み寿命も短くなる。
したがってメーカーが製造しなければならない数は、現在とあまり変わらないというのだ。

むしろ確実に減るのは、駐車場の数だという。
車の数自体が少なくなるし、充電の時以外には、駐車して休むことさえしないかもしれない。
すると駐車場が現在ほどいらなくなり、その収入を失う人が出てくるし、土地の価格も下がることになる。
結局は経済が打撃を受けるという、例によっての悪循環・・・

共有っていうのは、資本主義社会ではけっこう危険な考え方なのかもしれない。
価値観が急速に変化すれば、社会構造もそれに合わせて変えていく必要がある。
技術ばかりが進んでも、その結果人間が不幸になるのでは意味が無い。
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ブラウンのキャップトゥ


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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オールデンのフット・バランス・ラインのNo.62。
外羽根式ストレートチップ。
アッパーはカーフのバーガンディ。
ウォーターロック・ソール。
トゥルーフレア・ラスト。
サイズはUS7EE。



先日ちょっと触れた、最近増えたアメリカ靴のひとつである。
外羽根式のキャップトゥは、同じ形で黒いモデルであるNo.61を持っている。(2019年1月26日の日記
そちらは仕事用として愛用しており、相当気に入っている。

外羽根式のキャップトゥって、内羽根式とはまた違う魅力があって、独特のカッコよさがあるのだ。
出来ればブラウン系のものも欲しいと思っていた。
お店に入荷したとの報を受け、このチャンスを逃すまいとすぐに飛びついた。
90年代製で革の質が良く、僕の足にピッタリのサイズ(黒と同じUS7EEである)となれば、見逃すわけにはいかない。
というか、よく出てきてくれたという感じだ。



お馴染みのトゥルーフレア・ラストである。
同じフット・バランス・ラインの木型であるモディファイド・ラストとはまた違った良さがある。
足全体に軽いテンションがかかり、四方から包み込むような感触である。
最初は多少タイト気味に感じるが、馴染むにつれてその包まれ感が心地いいものに変わり、やがて足と一体化し靴を履いているのを忘れてしまう。

恐らくこのラストでは、サイズUS7EEが僕にとってベストであろう。
ほぼ足全体に均等にストレスがかかってくれる。
まるでオーダーして作ったかのようなピッタリのフィット感である。



実際に履いて鏡に映してみると、実にカッコいい靴である。
思わず感心して「おおっ」と声を上げてしまった(笑)
アメリカ靴らしい垢抜けない武骨さがあるのだが、そこがむしろカッコよさの理由になっている。
よりフォーマル度の高い黒のNo.61もいいが、カジュアルなブラウンのNo.62にはまた違った魅力がある。

しかもアッパーの革の質が非常にいい。
表面に指で触れるとしっとりとした感触。
90年代のオールデンの革は、より古い時代のものと比べると品質が落ちているというが、現行の製品に使われているものより優れていると思う。

この革は新品の時こそ表情が少ないが、エージングが進むと皴に合わせて赤みが増してくる(はずだ)。
(下の写真参照)
特にキャップトゥの場合はエージングが加わると本当に素晴らしい外観になる。
かなり期待できると思っている。


↑同等の革を使用した愛用のオールデンNo.543外羽根式ショートウイングチップ。
2016年に購入して以来エージングが進んでいいあんばいの外観になっている。
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納車



Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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今日納車された。
ブラック・サファイアの320d xDrive Touringである。
120iに乗ってディーラーまで行き、車を320dに入れ替えた。
これで120iとはお別れである。
そのまま高速道路に乗り少し走ってみた。

ディーゼルエンジンの車を所有するのは初めてだ。
まず思ったのは、ガソリンエンジンとは特性が違う、ということだ。

確かに低回転からトルクはあるのだが、ガソリンエンジンのように回転に応じてパワーが出てくるわけではないので、運転していて盛り上がりに欠ける。
力の出方が平均的でピーク感がなく、音もイマイチなので官能的な要素が少ない。
恐らくディーゼルに合った運転の仕方があるのだろう。
高回転まで回らないので、踏み込むとどんどんシフトアップしていってしまう。
ギューンと回すのを楽しめる120iの方が速く感じるほどだ。

ところが実際には320dの方がかなり速い。
ホイールベースが長い分、直進安定性が極端に良くなっているので、スピード感がまったくないのだ。
いつの間にかビックリするような速度まで上がっていて、最初は真面目に速度計が狂っているのかと思った。
旧型の120iと比べて20~30キロほど体感速度が遅く感じる。
まだこれからと思って速度を確かめると、120iではそろそろ不安定になる領域に達している。

今回はMスポーツを選ばず、通常のスタンダードのモデルにした。
メーカーはMスポーツを売りたいのか、ディーラーの試乗車やYoutubeの試乗記はMスポーツばかりで、スタンダードはほぼ皆無である。
カタログの写真もMスポーツ中心で、スタンダードの細部のデザインがどのようなものなのか、納車されるまで分からなかったほどだ(それで注文するのもどうかと思うが・笑)
外観上はタイヤサイズやバンパーの形状などが違い、Mスポーツの方がアグレッシブなデザインであるが、実物を見てみるとスタンダードのデザインも知的でスマートな感じがして悪くない。

予想通り乗り心地は滑らかで、お店でMスポーツを試乗した時に感じた角張った感触は取れている。
こちらの方がこの車の性格に合っているように思う。
タイヤも足回りもMスポーツより劣るので、コーナーでの限界は低いであろう。
しかし経験上、僕自身は与えられた性能の中で十分楽しむことが出来る。

試しにいつもの慣れた連続コーナーに速めの速度で飛び込んでみた。
重量があるので120iほど軽快ではないだろうと思ったが、意外にもしなやかかつリズミカルにクリアしていき、簡単には限界を見せようとはしない。
この性能なら僕の腕には十分で、慣れてくればBMWらしいスポーティな運転も楽しめそうである。

噂の電子制御であるが、当然のことながら今日はその一部分しか試せなかった。
分厚いマニュアルを読み、各項目を細かく設定するだけでそれなりの時間を要すると思うが、今日はそんな時間は無く、ただ初期設定のまま運転してみただけだ。
車線の中央を走らせようとするアシスト機能はしっかり働いて、高速で走行中も車線の端に寄り気味になるとグイと中央に戻される。
最初は危険かと思っていたが、案外任せた方が安全なことが多かった。
機能に合わせてこちらの運転も変化させていく必要がある。
まあ本格的に使いこなすのは、もう少し勉強してからであるが・・・

ボディサイズが心配であったが、狭い道を通るのが辛いほどでもなく、今のところ大きな問題は感じていない。
総じて高級な分、1シリーズよりジェントルで洗練された走りの車である。
基本的に理論と知性で攻めてくる感じで、性能は高いが官能的なものは減っているかもしれない。
とはいえそこはBMW、普通の車よりはずっとスポーティである。
付き合っていくうちに、十分に楽しめるようになるだろう。
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確保


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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実は一度に2足、アメリカ靴が増えた。
ちょっと予算が狂ったが(笑)もうほとんど出ないであろうデッドストックなので仕方がない。
自分の足に合うモデルが出たら、その場で確保しておかないと後で後悔する。
まさに一期一会である。

いよいよ本国では、未使用の古靴はほぼみつからない段階に入ったようだ。
今後はコレクターの放出くらいしか巡り合う機会は無くなるだろう。
有限の資産ゆえ、いつかはこうなると予測されていた事ではあるが・・・

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保安検査


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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朝一番の飛行機で帰宅した。
4時台に起きたのであまり寝ていない。
帰りの飛行機やバスの中でぐっすり寝た。
その後会社に出社し仕事をしたが、まあまあ元気だ。

今回の出張には愛用のマルモラーダを履いて行った。
しかしこういう旅にブーツは向いていないことが分かった。
空港の保安検査が厳しくなり、くるぶしを覆う靴はすべて脱いで、靴だけ別にX線検査を行うようになったのだ。

マルモラーダは靴紐で足首までかっちり留めてあり、それを優雅に締めていくのが、靴を履く時の一種の儀式になっている。
しかし保安検査の時にその紐を全部解いて脱ぎ、スリッパに履き替えなければならない。
後ろに並んで待っている人がいると、慌てて脱がなければならず、優雅もへったくれも無い。

行きの羽田でも帰りの九州の空港でも脱がされた。
これは出張の時はブーツは止めた方がいいなと感じた。
一応次回のためにブログに書いておくが、一年後に忘れてまた履いて行きそうな気がするな・・・
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出張4日目


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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仕事は終了した。
現場を片付けてからホテルに帰宅した。
まあまあ成果のある出張であった。
多くの人たちが激しい不況に苦しんでいるが、その中でもがいて、何とか突破口を開こうとしているようだった。

明日の早朝の便で東京に帰る。
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