ワークショップ


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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よく晴れた日曜日。
お昼前に家を出て、軽く散歩をした。
晴れた日にカメラを持って歩くのは久しぶりである。

午後になっていつもの古靴のお店に寄った。
すると、靴の手入れの講習会が、今まさに始まろうというところであった。
講習会というより、自分の靴を持って参加し、実演しながら学ぶ、いわゆるワークショップである。
今日やるという話は聞いて知っていたのだが、自分が参加するつもりはなかった。

ところが、お店の隅で説明を聞いているうちに、面白くなってしまった。
通常よく行われる、「鏡面仕上げ」の講習会ではない。
靴クリームのメーカーから専門家が来て、革の手入れについて実演を交えながら教えてくれるのだ。
基礎的なことから、しっかり説明してくれる。
しかも今回は特別に「古靴」に関する手入れ方法がテーマであった。

こちらとしても、それなりの期間をかけて得たノウハウがある。
しかしそれはあくまで自己流のやり方である。
あるいは本などから得た知識であり、根本的なことがわかっていなかったり、ところどころに疑問点もある。

そこに専門家が論理的に教えてくれるのだから、これが面白くないわけがない。
ずっと感じていた疑問や勘違いが、次々に晴らされていく。
そうだったのか・・という話がいくつもあり、耳から入ってくる情報が、どんどん吸収されていく。

これはしっかり聞きたいと感じ、途中から飛び入りで正式に会に参加させてもらった。
椅子をひとつ空けてくれて、一緒に座って話に入った。
実演も参加してはと言われたが、手を怪我していることもあり、そちらは辞退した。
しかし話に関しては、一言も聞き漏らすまいと夢中になって聞いた。

2回に分けられており、最初はカーフの靴の手入れに関するワークショップ。
次はコードバンだというので、そちらにも参加させてもらった。
連続4時間以上も講習を受けて、さすがに少し疲れた。
思いもよらなかったが、極めて有意義な時間を過ごすことになった(笑)
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いい夜


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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僕の誕生日が近いので、本日は家族と銀座で夕食をとった。
お気に入りの日本料理のお店である。
久々に行ったが、味は本当に素晴らしかった。

食事が済み、母親が丸の内のイルミネーションを見たいというので、タクシーで東京駅まで移動した。
KITTEの中に入ったら、真っ白い巨大なツリーがあり、ライトアップされていた。
幻想的な光景に圧倒される。
歓声を上げるのも忘れるほど素晴らしいものであった。

その後KITTEの屋上から夜の東京駅を見下ろした。
気温は低いはずなのに、風がほとんど吹いていない。
そのため寒さはまったく感じず、夜の散歩をするのに最良の気候であった。

それから目的の丸の内のイルミネーションの通りへと向かった。
ウインドウショッピングを楽しみながら仲通りを歩く。
母親がいるので、途中何度かベンチで休憩を取った。
三菱一号館の横を通り、東京国際フォーラムの中を横切って、日比谷の駅まで出た。

すべて僕の普段の散歩コースだ。
そのため道案内と説明は僕の役目であった。
母親も東京の人間だから、昔からこの辺りをよく知っており、十分に楽しんでいる様子であった。
なかなかいい夜だった。
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包帯



D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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いつもの病院に行き、指の包帯を取った。
若い先生が、傷を覗き込む。
「ああ、もういいですね。乾いているし・・・」

これで治療は終了でいいのではないか、と言われた。
包帯ももう必要ないでしょう、という。
看護婦さんも覗き込み、ずいぶんよくなりましたねと話す。

怪我をしたのが、先々週の月曜日だ。
あれから19日経っている。
それでここまでよくなった。

傷口の表面には膜ができて、ほぼ乾いているが、まだかさぶたが何箇所か残っている。
削り取ってしまった部分の肉が盛り上がってきている。
指のシルエットが復元し、正常な右手の親指に近付いている。
新しく出来た皮膚の部分は、触るとまだヒリヒリする。

「ずいぶん早かったですね」
看護婦さんから言われた。
毎日どんどん治っていって、魔法を見ているようでした、と答えた。
治療の効果がてきめんに出て、先生や看護婦さんも嬉しそうだ。

それにしても、この分野の技術の発展には驚かされた。
というより、その技術が何故か僕の身体に顕著に効くことが興味深かった。
もしかしたら僕は、特殊な体質の持ち主なのだろうか?
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落札


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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久しぶりに海外オークションでいくつか落札した。
円安で輸入には不利な状況ではあるが、それでも国内で買うより価格が安い場合がある。
国内価格と比べてみて、オークションのほうが安いものを落札した。

ひとつは時計。
ドイツの出品者から、クォーツ時計をひとつ落札した。
国内でも比較的安く売られている機種であるが、出品者に交渉したところ、それよりさらに安く買えた。
まだ届いていないが、恐らくこの数日で到着するだろう。
届いたら早速ベルトを交換して、ここにアップする予定。

以前は機械式時計一辺倒であったが、このところクォーツ時計を選ぶことがある。
久しぶりにグランドセイコーのクォーツを引っ張り出したのが、きっかけになっている。
趣味性こそ低いが、軽い気分でつけられるところが気に入っている。

もうひとつは例によって靴(笑)
せっかく何足か処分したのに、その後また何足か補充している。
先日はオールデンのローファーを落札した。

米国でかなりの数のオールデンやエドモンズなどを出品した人がいるのだ。
噂によると、大きな靴店が閉店になり、新品の靴の在庫が大量に出たようだ。
出品者は、恐らくその関係者だろう。
このチャンスを逃す手はない。

落札したローファーであるが、すでに手元に届いている。
ローファーはサイズ選びが難しく、実際に履いて確かめてみないと怖くて買えない。
通販むきの靴ではないと言える。

今までオルデンのローファーを履いた経験では、7EEでは緩すぎ、7Eでも踵がわずかに抜け気味に感じた。
そこで7Dならいけるのではないか・・と考えた
オークションでそのサイズをみつけて、思い切って落札してみた。
何しろ大量に出品されているので、欲しかった7Dもちゃんと揃っているのだ。

落札価格は非常に安く、200ドル台であった。
それに数十ドルの送料と、税金が6,800円取られた。
まあまあの買い物であったといえる。

届いた靴を履いてみると、今度はかなりきつめでパツパツである。
ウーン、と考えてしまうほどきつい。
それでも我慢してしばらく履いていたら、少し楽になってきた。

多分ウエストンのお店辺りでローファーを買うと、こういう大きさを勧められるのだろう。
修行の始まり・・というやつだ。
オールデンの場合沈み込みが大きいので、今はきつくても、将来まったく可能性が無いわけではない。
しばらく様子を見てみる。
それに7Dが駄目となると、オールデンのローファーはどのサイズを買っていいのかわからなくなってしまう。
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肘当て


D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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会社の帰りに知り合いのお店に寄って、アウターを買ってきた。
前から欲しかった、肘当ての付いたジャケットだ。
お店で鏡の前で着てみたら、なかなかカッコいい・・と自分では思った。

ところがMrs.COLKIDの前で着て見せると、あまりいい顔をしない。
どうやらお気に召さないようだ。
いくらしたのか、と聞かれた。
払ったのは2万円程度だが、米国ではその3倍くらいで売られているものらしい。

しかし、素材が安っぽいという。
形はともかく、素材がいいものに見えないというのだ。
あなたの年齢で、こんな安っぽいものを着るのはやめるべきだと言われた。

自分ではいいと思ったのだが・・・
なかなか難しいものである。
お洒落というのは、生まれつきの才能だと思う。
子供の頃からあまり興味がなく、服選びはすべて人任せにしていた僕が、今になって自分でやろうとしても、なかなか上手くいかない。

先日母親から誕生日のプレゼントだと言って、カーディガンを貰った。
それに関しては、とてもよく似合うとMrs.COLKIDから言われた。
確かに悪くは無いのだが、自分では特別気に入っているわけではない。

それを着た鏡の中の自分は、善良で品のいい男に見える。
女性陣から見れば、それでいいのだろうが、僕としては何か物足りない。
恐らく僕自身が持つ、自分に対するイメージが、少しずれているのだろう。

仕事の時は、あまり羽目を外したことは出来ない。
だからこそ、休日は少し変な格好もしてみたい。
しかし家族にとっては、それは好ましくないことのようだ。

実は肘当ての付いた古いセーターも買ったのだが、あれも見せたら怒られるだろうな・・・(笑)
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拒否


D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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マイナンバーの通知だが、僕の名前で届いた簡易書留に、Mrs.COLKIDの分も入っていた。
聞くとどこも世帯主宛に家族全員のナンバーが送られてきたという。
マイナンバーは、家族にも簡単に見せたりしないように、と言われていたのに、これでは意味が無いではないか。
最初から「それほど重要なものではない」と言っているようなものである。

マイナンバーの受け取りを拒否する人が大量に出ているという。
受け取らなくても、何ら問題は無いのだという。
実際受け取り拒否したことで、日常生活に支障が生じる事は、現時点では無いようだ。
こうなると、ちょっと気骨のあるところを見せるために、マイナンバー拒絶が流行になりかねない(笑)

このちょっとした抵抗がもとで、税務署から目を付けられる可能性はあるという。
企業から給与を受け取る際、マイナンバーを提示しない人は、すぐに一覧となってプリントアウトされるだろう。
何か都合の悪い事があって、受け取るのを嫌がっているのではないか、と疑われることになる。

しかし普通に会社に勤める人の場合、しっかりと税金は取られる仕組みになっている。
義務を果たしている以上、目を付けられて困る事は無い。
それに目を付けられて困るような人は、なるべく目立たないようにしたいのだから、妙な反抗はしないのではないか。

日本より治安が悪く、警官が自動小銃を持って街を歩く国(つまり日本以外のほとんどの国なのだが)ならば、こういう制度の普及がもっとスムースに行くのかもしれない。
身分証明書を見せろといわれて、そんなもの見せる義務は無いなどと言ったら、その場で組み伏せられてしまう。
少しでも抵抗しようものなら、殴る蹴るされて、はては撃ち殺されかねない。

そういう国の人なら、マイナンバーのように自分を証明してくれる番号を、むしろ欲しがるだろう。
その場で調べてもらえば、自分が悪人ではないと保証される。
番号が自分の身を守ってくれるのだ。
偽造してでもナンバーが欲しいはずだ(笑)

将来日本がそういう状況に陥れば、マイナンバーの存在価値が変わってくるのかもしれない。
今後そうなっていく可能性は、決して少なくは無いだろう。
受け取らなくても問題の無い現在のナンバーでは、それほど意味を成さないように思う。
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到着


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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先程マイナンバーの書留が届いたようだ。
面倒でまだ開けていないけど・・・
あれだけ皆に話しておいて、それでは無責任なので、今晩ゆっくり開けることにする(笑)
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ジャケット


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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表参道の行きつけのお店で、いろいろ見せてもらっていた。
いつもは靴を見るのだが、今日はジャケットの方に目がいった。
ふと何かいいアウターでもないか、と思ったのだ。

するとお店の人から、これはどうかと勧められた。
革製のフライトジャケットだ。
濃いこげ茶のカーフで、例によって襟の部分がボアになっている。

これは僕には無理だよ・・・
と言ったが、試しに着てみてはどうか、という。
そこで袖を通し、鏡の前に立ってみた。

一目見て、意外に悪くない、と思った。
微妙なところではあるが、全然ダメなわけではない。
お店の人も、ほーら、カッコいいでしょう、などという。

安い買い物ではないので、少し考えることにした。
家に帰ってMrs.COLKIDに話し、このジャケットだと写真を見せた。
案の定、強く反対された(笑)

あのサングラスでさえ、今までのイメージを変えるものであるのに、これは行き過ぎだという。
確かに、冷静になって考えると、自分の本来の姿から大きく外れている。
殻を打ち破れば何でもいいというわけではない。

考え方を、少し保守的な方に戻すことにした。
自分のスタイルの範囲中で、今までと違うところを目指す。
先日購入したハリスツィードのジャケットは好評なので、その路線を狙っていこうかと思う。
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仕上がり 2


D810 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

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今日はレイバンが仕上がってきた。
お店に行ったら、僕の顔を見るなり、ああ、出来ていますよ、と店員さんが言った。
調整するので一度かけて欲しいと言われ、鏡の前に座ってレイバンを着けてみた。

すると店員さんが、思わず「おお」と言った。
「お似合いですね」
僕のようなタイプに、こういうサングラスが似合うこと自体が、予想外だったようだ(笑)

鏡の中の自分を見る。
いつもと違う自分がいる。
少し凶悪さが増した自分。
「天国と地獄」の山崎努のようだ。

かけたまま外に出た。
無表情のまま道を歩く。
何だか無性に嬉しいのだが、ここで笑ってしまってはぶち壊しである。
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仕上がり


D810 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

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帰りに眼鏡店を覘いたら、先日預けた眼鏡がひとつ仕上がっていた。
それだけ受け取ってきた。
残りは明日届くらしい。

1920年代の金のフレームだ。
かけてみると、意外にも快適である。
もっと使いにくいものかと思っていた。
そのままかけて、テレビなど見た。

レンズは薄くするほど歪みも大きくなるそうで、あえて一番薄いものは選ばなかった。
フレームが華奢なのでどうかと思ったが、出来上がってみると、ピッタリはまって悪くない。
重量も軽く、全体のバランスがいい。

普通に現代のレンズを入れるだけで、100年近く前の眼鏡が甦った。
しかも何の問題もなく使えてしまう。
少し不思議な気分になった。
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レンズ


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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古い眼鏡フレームをいくつか持っているが、レンズを交換していなかった。
原宿の眼鏡店が、アンティークに対応してくれるというので、前回はそこまで出向いた。
しかし少し遠いので、どうしようかと悩んでいた。

ふと思いつき、近所の眼鏡店で聞いてみた。
家から歩いて数秒・・という近さのお店である。
すると、フレームがネジ式であれば大丈夫だという。
灯台下暗しである(笑)

意外にどこのお店でも対応してくれるようだ。
ひとつは1920年代という古いフレームであったが、ネジがちゃんと外れるので大丈夫そうだという。
そのままお店に預けてきた。
対応してくれるということは、こういう需要がある、ということだろうか・・・



ウォークオーバーのプレーントゥ。
黒のカーフ。
ソールはビブラム製ラバー。
サイズはUS8D。
正式な型式等は不明。

80~90年代くらいの製品か・・・
ウォークオーバーと印刷された箱に入っているだけで、詳しいことはわからない。
西宮の古靴店にてゲット。

僕の好きなプレーントゥである。
ごく普通の黒のカーフのプレーントゥを欲しいと思っていた。
できればソールはラバーで、普段気軽に履けるものを・・・
というと、まさにピッタリの条件である。

ガラスレザーのものは持っているが、ごく普通の黒のカーフを持っていなかった。
オールデンのブラウンのプレーントゥを2足持っているので、ひとつを染めてみようかとさえ考えていた。
そんな時、この靴と巡り合った。

その時点では単に気に入って購入したのだが、考えてみれば条件にピッタリ合っている。
これで前から欲しかった「気軽に履ける黒のプレーントゥ」は手に入った・・ということになる。
論理的にはこれで完了であるが、果たしてその通りいくかどうか・・・(笑)

靴としてはスニーカーに近い製品である。
履き口にはクッション材が付けられており、ラバーソールでソフトな作り。
価格も安めであった。
現在の新生ウォークオーバーの製品ではなく、20世紀に作られたオリジナルであるが、基本的に軽くて安価な靴であることに違いは無い。

しかし革質はいい。
さすがにこの年代の製品である。
わずかに皺の入ったしなやかなカーフで、乳化性クリームを与えてブラシをかけてやるだけで、表面に艶が出てきた。
形も今のものより洗練されているようだ。

フィッティングは少し緩め。
特に踵が緩いのだが、ヒールカップが浅めのため、ここにインソールを入れるのは厳しい。
お店のご主人が、前半部分だけにインソールを入れたり、いろいろ考えてくれた。
とりあえずはインソール無しでも何とかなるので、そのまま履いている。
厚手の靴下と組み合わせれば、問題なさそうだ。

実際に履いてみると、スニーカーに近い履き心地で非常に楽。
地味ではあるが、表面の程よい艶から革がいいのが伝わり、見た目も案外悪くない。
古いためか、歩くたびにキュッ、キュッと音がするのが少し残念なところで、革の擦れるところにオイルを塗ったところ大人しくなった。
作りはグッドイヤーの本格的なものなので、コルクが沈み込んできたらインソールを考えてみる。

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反応


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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お陰様で傷の状態は良好である。
スプレー治療を受け始めた頃のような劇的な変化は無いが、日々少しずつ良くなっている。

会社に来るお客様が、左手の包帯を見て、どうかしましたかと聞く。
必ず最初にそう聞かれる。
いや、ちょっとカッターで切ってしまって・・と話す。
まあ、最初の話題としてちょうどいい(笑)

手で親指の上をかすめる動作をして、肉をそぎ落としてしまったんです、カツオブシみたいに・・・と言う。
すると、大抵の人は一瞬凍りつく。
その反応を見て、その話題を続けるか、ほどほどにしておくか決めるようにしている。

傷の話をすると、寒気がするのか、自分の腰の辺りを手で押さえる人が多い。
女性の場合は、足がガタガタしてきたと言う人もいる。
これ以上その話は勘弁してください、という感じである。
その場合は、もう傷は大丈夫ですからと言い、話題を変えるようにしている。

ところが、中には全然平気な人がいる。
ほう・・という顔になり、身を乗り出してくる。
大抵は男性である。
そしてより具体的な状況を聞きたがる。
顔を見ると、目が輝いている。

意外に普段は大人しそうな人が、そうなる場合が多い。
血が出た話をしてもまったく動じず、むしろ楽しそうにしている。
それでその切断した皮膚はどうしたんですか、などと聞いてくる。

この人、猟奇的な趣味があるのかな・・と疑いたくなる。
家ではそういう映画ばかり見ているとか・・・
まあ、こちらから話しておいて、そんな風に決め付けるのも何であるが(笑)
傷のお陰で、人の意外な一面を見ることができる。
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変換


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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会社のパソコンの変換機能が、時々おかしくなる。
こいつ馬鹿なんじゃないか、というくらい、おかしな変換結果になる。
一番最初に出て然るべき単語が、候補のかなり後ろの方になり、何度もキーを叩かなければ行き着かない。
しかも一度そうなると、その状態がしばらく続く。

何度教えても理解しないやつみたいで、そのうち癪に障ってくる。
昨日まで問題なかったのに、何で急にこうなるの?
そう思っていると、今度はいつの間にか直っていたりする。

ちゃんと対策を調べればいいのだろうが、面倒でそのままになっている。
今日などは、突然自分の名前が変換できなくなった。
ため息をつきながらキーボードを叩いている。
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切れ端


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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先日ある方から、小さな樹脂の棒をいただいた。
プラモデルのライナーのような、細い切れ端である。
何の変哲も無く、落ちていても誰も拾わないようなものである。

ところが、その樹脂は非常に特殊なものであるという。
凄まじい強度があり、数十トンの重さの物体を、その細い樹脂で引っ張ることが出来るというのだ。
手で自由に曲げることの出来る柔らかい樹脂で、本当にプラモデルの切り端と見間違えるようなものだ。
しかしそれだけの重さがかかっても、破断しない強度を持つ、極めて特殊な素材である。

今までに無い、そういう特殊な素材を作る技術が出てきたのだ。
それでふと考えたのが、3Dプリンターとの結びつきである。
合成樹脂というと、つい無機質な素材を思い浮かべてしまう。
しかしこの分野に、こういう革新的技術を開発する余地がまだ十分にあるのなら、話が変わってくる。
現状では想像も付かない質感や機能を持つ合成樹脂が、今後出てくる可能性がある。

3Dプリンターで現在製造できるものは限られる。
樹脂や金属しか対応できないなら、たとえば人間の好む木や布などの有機的な質感の素材はどうするか、という意見があった。
一度粉末に分解して加工するなど、その素材を直接活用するという発想から抜け出せなかった。

しかし、見分けがつかないほどそっくりな素材を、人造物で作れるようになるかもしれない。
土に返るエコロジーに即した合成樹脂も出てくるだろう。
木の伐採はエコロジーに反するため、正義も樹脂側にある。

そうなると、世界が3Dプリンターを中心に回る時代の到来が、さらに早まる。
家も、車も、服も、家具も、食器も・・・すべてのものは、3Dプリンターで製造する。
これによってほとんどの職業は成り立たなくなるから、当然経済のあり方自体も変えざるを得ないだろう。
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追悼


D810 + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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パリ同時多発テロ事件の犠牲者追悼の意味で、東京スカイツリーがトリコロールカラーにライトアップされていた。
窓より撮影。
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