錠剤


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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朝食を喫茶店で取った。
急いで食べて、食後の薬を飲もうとした。
薬がいろいろと入ったポーチをバックパックから出した。

ポーチのファスナーを開けると、いつも飲んでいる糖尿の薬が1錠、むき出しになっているのが見えた。
包装のシートから押されて飛び出してしまったようだ。
他の薬の隙間に落ち込んでしまうので、ポーチを逆さにして手のひらに出した。

糖尿の薬は2種類飲んでいる。
白い錠剤とベージュの錠剤だ。
むき出しになっていたのは、ベージュの方だ。

白い錠剤をシートから押し出して、ベージュと合わせてふたつの錠剤を口に放り込んで水で飲み込んだ。
その瞬間、待てよ・・と思った。
今のベージュのやつは、本当に糖尿の薬であったろうか・・・

実は鼻炎の薬が、糖尿の薬にそっくりなのだ。
形状も色も、ちょっと見ただけでは見分けがつかないほど似ている。
心配になりポーチの中を調べた。

鼻炎の薬も1シート、ポーチの中に入れてある。
突然花粉症が発症することがあるから、常に持ち歩いているのだ。
ところが鼻炎の薬も糖尿の薬も、たまたま包装のシートに1錠分空きがある。
これではどちらの薬だったかわからない。

さて、どちらを飲んだのだろう・・・
記憶を辿っても、てっきり糖尿の薬と思い疑わなかったので、細部までは覚えていない。
今となってはどうしようもない。
・・まあいいか・・少し鼻水も出ているから、鼻炎用の薬だったとしてもちょうどいいだろう。
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分かるかな?


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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何をするものであるか、分かる人には分かる。
市販の製品を組み合わせて作ってみた。
4社のパーツが混ざっている。

カーボンのポールは程よい長さまで伸ばすことが出来る。
使い勝手は・・まあまあかな?
素直に一脚とホルダーを組み合わせた方がいいかな・・・

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オーダーメイド


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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オーダーメイドというのは昔からある。
個々のユーザーの嗜好や個性に合わせた、いわゆる一品ものの製品を製造し提供することである。
ZOZOSUITの登場あたりから、それがインターネットと結びつき、新たな展開を始めた。
測定や選別、注文といった工程にコンピューターを活用し、低コストで商品を提供できるようになった。

ZOZOSUITが出た時、これで一気に新しい時代が来るかと思われた。
確かに新時代の幕開けと言うべき画期的な出来事ではあった。
しかし意外に一般に浸透するところまでは行っていないようだ。

僕はこの方式に未来の世界が見えたような気がして、すぐに飛びついた。
だが周りを見ると、実際にZOZOSUITで測定して商品を注文したという人がほとんどいない。
その革新的なやり方に感心はしても、それを自分の生活に取り入れることはしないのだ。

ある対談で読んだのだが、こういう新しいものを好んで取り入れるのは、階級的には中間層の人たちなのだそうだ。
しかし世界的に階級は上と下にはっきり二分してしまい、その中間の層の人々がいなくなってしまった。
日本にはまだ一部残っているが、ZOZOSIUTはその少ない層をターゲットとしているため、商売には繋がりにくいのではないかという。

実は早い段階でそのことを指摘する人がけっこういた。
ZOZOSUITを無料で配布する本当の目的は、実はデータを集める事なのではないか・・という憶測を語る人もいた。
そして実際ZOZOが、将来的にはスーツの配布を止めることを発表した。
データが十分に集まれば、世代ごとの典型的な体形を把握することが出来る。
そうなればいちいち測定しなくても、身長や体重からほぼ適切なサイズの商品の提供が出来るようになるのだという。

大量生産の時代が終わり、次は商品の方から消費者に歩み寄ってくれる時代が到来するかに見えた。
しかし個々人にきめ細かく合わたオーダーメイドの実現はまだ難しく、現実にはどこかで妥協して「平均値」に落ち着くしかないのかもしれない。
夢の世界が見えていただけに、活かしきれないのは少し残念ではあるが、とりあえず大きな一歩が記されたことは間違いないだろう。

ところでZOZOSUIT以外にも、新しい技術を取り入れたオーダーメイド品を販売するビジネスが、少数ではあるが既に登場している。
測定に3Dスキャナーなどの新しい機器を取り入れて、そのデータをもとに製品を作成する。
ひとりひとりに合わせたものづくり・・という発想に将来性を感じている人が、やはり各分野にいるのであろう。

実は最近、オーダーメイドの眼鏡とバックパックを作ってみた。
眼鏡は頭の形を3Dスキャナーで測定し、目、鼻、耳などの位置、形状から、それに合わせてフレームを製造するものである。
すでに数か月使っているが、確かに顔にかっちりとはまり動かない。

またバックパックは背中の凹凸をスキャナーで測り、リュックの背当て部分の板状のシェルをデータに合わせて成形するものである。
荷物を背中に密着させ、背中全体で受けることで、重量の負担が半減するという。
こちらは数日前に測定したばかりで、オリジナルシェルの完成にあと1ヵ月半ほどかかる。

それらのアイテムに関しては、機会があったらここでレポートしたい。
しかしどちらもネットの画面に偶然表示された広告でみつけたものである。
興味が無ければ見過ごす程度の小さいバナーであった。
やはり世の中はそれほどオーダーメイドに関心が無いのであろうか・・・
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案の定A


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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先週のウィークディは会社に帰ることが出来なかった。
都心の会場に毎日通い、一日中立ち仕事であった。
疲れ果ててしまい、家に帰るとグロッキーであった。

しかし仕事が溜まっているので、土曜日に出社してパソコンを開いた。
メーラーを起動すると、案の定、頭文字がAの迷惑メールのオンパレードであった。(2018年11月15日の日記
数日分溜まっているので、総数は1000を超えた。

それらの大半が、Aから始まる名前の発信者によるものだ。
よく飽きずに送ってくるものだ・・と感心してしまった。
フォルダ内のメールを一発で全点削除したが、なかなか爽快感があった(笑)
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存在感


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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先日夜中に黒のクリームで色を付けたウルヴァリンの1000マイルブーツだが、あれから数回履いている。(2018年11月9日の日記
外観はご覧のように迫力のある状態に仕上がっている。
当初ののっぺりした色合いからは想像できない程存在感がある。



クリームでの手入れも何度か行ったが、黒のクリームばかり使うと行き過ぎてしまい思ったようにはいかない。
やはりベースの茶色い部分とのバランスをうまく取る必要があるようだ。
現在は様子を見ながら黒と茶色のクリームを上手く使い分けて調整している。
クロムエクセルは染めやすいので、さらに別の色のクリームを使って、新たな表情を加えてやるのも面白いだろう。
こうなると靴をキャンバスとしたアートのようである(笑)


↑ 2014年購入当時のウルヴァリン1000マイルブーツ
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お寿司


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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今日は親戚夫婦の金婚式を祝った。
以前もお祝いをした銀座のお寿司屋さんだ。(2017年11月5日の日記
今回も特別にいろいろ仕入れてくれた。
あんなに分厚い赤貝は初めて食べた。
市場が築地から豊洲に移り、いろいろ苦労されているらしい。

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パンケーキ


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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昨日までの仕事でとても疲れて、今日は一日家でゆっくり過ごす予定であった。
しかし天気がとてもいいので、結局カメラを持って出てしまった。
軽く都内を散歩してきた。

Z7は軽いので、こういう時は気楽に持ち出せて負担が少ない。
このボディをさらに活かすには、性能追求型だけでなく、小さくて軽いレンズも欲しくなる。
ニコンのレンズのロードマップには出ていないが、パンケーキレンズが出ないものだろうか。
f2.8の35mmの単焦点で。
それがあれば、さぞや楽しいだろうと思うのだが・・・
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空腹


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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お昼を食べる時間が取れなかった。
そうしているうちに夕刻になり、仕事の片づけに入ってしまい、夕食を取る時間も無くなってしまった。
やっと仕事が終わったのが夜8時過ぎで、さすがにお腹が空いてふらふらし始めた。

朝8時頃食べたきり、何も口にしていない。
家までもちそうにないので、乗り継ぎの駅で降りてマクドナルドに入った。
何か胃に入れないと体がもたない。

店員が白人の女性だ。
カウンターの向こうにいる4人のうち、3人が白人の女性・・・
マクドナルドの制服を着て忙しく動いている。
残る一人は日本人のようだが、逆に東洋人がひとり混ざっているように見える。

「イラッシャイマセ。店内デオ召シ上ガリデスカ?」
たどたどしい日本語で聞かれて我に返った。
まるで海外にいるような錯覚に陥っていた。
何しろ視界に入っているのは、全員金髪の女性なのだ。

「あの・・このハンバーガーのセット・・セットって何が付くんですか?」
聞いてから、難し過ぎることを聞いてしまったかと後悔した。
「セットハ、サイドトドリンクヲエランデクダサーイ」
またも流暢とは言えない日本語で返されたが、はい分かりましたと答えるしかなかった。

ふと隣のカウンターを見ると、眉の濃いプエルトリコ系の男性が立っている。
別の白人の女性店員がテイクアウトの袋を渡すと
「ドーモアリガトー」
とにこやかな顔で言って、袋を持って出て行った。

強烈な違和感・・・
なぜ無理に日本語で、それも発音のおかしい日本語で話すのだ。
全員外国人なのに。
いや、それでいいのか、ここは日本なのだから。
ん・・? やっぱりおかしい?

ハンバーガーを持って席に着くと、隣は白人の中年の女性ふたりであった。
何やら笑いながら楽しそうに話している。
反対側の隣は眼鏡をかけた白人の男性で、こちらは無言でハンバーガーをかじっている。
ここは日本・・だよなぁ・・・
不安になって辺りを見回すと、日本人は僕ともうひとりいるだけだった。

夜のマックの何となくベタベタした店内で、ひとりハンバーガーを食べた。
出来立てなので、思っていたほど不味くはなかった。
しかしその少々デリカシーに欠ける味に、余計に外国にいるような気分にさせられた。
お腹が空きすぎて幻覚を見ているのだろうか・・・
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連鎖


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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今日も一日立ち仕事なので、昨日に引き続き大変なことになるかと思っていた。
昨日の疲れは尋常では無かったからだ。
マッサージに行って少し回復はしたが・・・
足の小指にはまだ痛みが残っている。
今日は足に優しい靴をと考え、オールデンのモディファイドラストの外羽根式キャップトゥを選んだ。(2018年4月16日の日記

ところがこれが正解だったようで、ほとんど休むことなく立っていたのに、指が痛くならない。
靴の中では小指の辺りに余裕があり、指がどこかに当たることが無いため痛みをほとんど感じない。
さすがは医療用の靴である。

しかもふくらはぎを持ち上げてくれる効果か、腰が痛くなることもなかった。
これなら大丈夫だろうと、今日はマッサージに行くのは取りやめにした。
こういう時にモディファイドラストの靴は役に立つ。
昨日の腰の痛みは、靴が原因だったのかもしれない。

これは出来れば明日もモディファイドラストの靴にしたいと考えた。
しかし今日と同じ靴は履きたくない。
手持ちのモディファイドの中で、こういう場でおかしくないのはブラウンのフルブローグくらいだ。(2017年8月24日の日記

そうなると服装も靴に合わせて変える必要が出てくる。
いつもの濃紺の上下はやめて、グレーのジャケットとズボンを組み合わせることにした。
時計も黒いベルトのグランドセイコーはやめて、茶系のアリゲーターベルトのバセロンにする。
靴を変えることで、連鎖的にあちこちが変わっていく(笑)
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サンプル


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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今日は仕事で朝から晩まで立っていた。
エンツォ・ボナフェのセミブローグ(2018年7月13日の日記)を履いていたが、途中から足の形も変化したのか、小指が当たって痛くなってきた。
それでも立っていなければならず、最後は足を引きずるようにして歩いた。

かなり疲れたので、帰りに秋葉原のマッサージ店に寄って腰を揉んでもらった。
グイグイ押すと、疲労の溜まったところを見事なくらい突いていて、思わず身体をのけぞらせるほど。
何しろ疲れ切っているので、効き具合が半端なく強烈である。
施術の対象としては非常にいいサンプルだったのではなかろうか。
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履きやすいブーツ


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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履きやすいブーツというのがある。
履いていてストレスが少ないため、気に入って長く使っている。
実際ローテーションにも入っており、毎週というほどではないが、ひと月に数回ほど履いている。

で、そういう靴の構造には共通点があることに気付いた。
大体次のような条件を満たしているのだ。
・革が柔らかい。
・ライニングがない。(アンラインド)
・シングルソールである。

この要件を満たすのが、ウルヴァリンの1000マイルブーツだ。
何足か持っているが、どれも愛用している。
ブーツとしては珍しい構造かもしれない。
大体ブーツってガッチリとした作りのもが多い。

1000マイルブーツは基本がシングルソールで、履き心地もどこかブーツらしからぬ弱々しさがある。
アッパーにクロムエクセルを使ったモデルがあり、ライニング無しの裏革むき出しの仕様になっている。
その仕様のものは、足にピタリと吸い付くようにフィットする。(2014年1月26日の日記

この靴は価格が安いし、アメ横で安売りしていることも多い。
しかし質も価格相応のようで、靴の修理屋さんに聞くと評価は高くない。
ところがとても履きやすく、愛用という程では無いのだが、案外気に入って使っている。
先日も夜遅くに手入れを始めてしまったことをここに書いた。(2018年11月9日の日記

1000マイルブーツにはアレン・エドモンズ製のクラウゼという特別なモデルがある。
やはり構造は前述の3つの条件を満たしている。
何足か持っているが、ホーウィン製のダブリンというあずき色の革を使ったものは履き心地が抜群で素晴らしい。(2016年3月26日の日記
同じダブリンでもタンのものは革が少しゴワゴワしており、そこまで快適ではない。(2016年5月4日の日記
やはり素材の革がしなやかで柔らかい事が重要な条件のようだ。
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準備


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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今日は一日外に出ていた。
実は月曜から一週間、都内で参加しなければならない仕事があり、そちらの準備に取り組んでいた。
今日も一日がかりなので、なるべく身軽に行こうと思い、カメラは持って行かなかった。
だから撮影はお休み。

仕事に夕刻までかかり、帰りに銀座の床屋に寄った。
明日からのハードワークへの準備体操のつもりで、床屋でマッサージしてもらい体をほぐした。
さて、来週は大変だぞ・・・
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大型プリンター


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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会社で使っている大型プリンターが壊れた。
表示窓にエラーコードが表示されて、それきり動かなくなってしまった。
早速サービスに連絡して状況を伝えた。

かれこれ7年ほど使っている。
というか、滅多に使わない(笑)
展示物を印刷する時や、お店から頼まれて大きなポップを作る時にのみ稼働する。

そのため1、2ヶ月に一度程度、ポスターを数枚印刷する程度だ。
B0ノビの大きさに印刷できる。
ロールの用紙幅は1.1mくらいだ。

このプリンター、けっこう高額である。
確か100万円近くしたはずだ。
稼働率を考えるとコストパフォーマンスは恐ろしく低い。

その上インクカートリッジがひとつ数万円して、しかも印刷面積が大きいのであまりもたない。
全色一度に交換したら十数万円かかる。
維持費も馬鹿にならないのだ。
よく得意先などから印刷を頼まれるが、多分ポスター1枚あたり数千円かかっている。

故障であるが、サービスに聞いたところ、ある基板が発するエラーらしいが、補修パーツがあるかどうか・・という。
もう保証期間も補修部品の保有期限も過ぎているのだ。
調べてもらったところ、エラーの出ている基板自体の在庫はみつかった。
しかし過去の例から言って、原因は別の箇所にあり、その基板が故障を察知してエラーを出していることが多いようだ。
そのため基板を新品に交換しても、故障が直る確率は低い・・という。

基板交換を試しただけで修理費が数万円かかるがそれでもやってみるか・・と脅すようなことを言う。
直る確率が低いならやる気にはならない。
ではどうしたらいいのか・・・

いくら使用頻度が低いと言っても、無いと非常に困る。
展示物が作れなくなってしまう。
コストパフォーマンスを考えると馬鹿馬鹿しいのだが、このプリンターは必要なものなのである。
僕がいい顔をしないのを見て、メーカーがこれでどうかと、値引きできる型落ちの機種で見積もりを作って持ってきた。
数十万円でかなりお買い得にはなっている。

仕方が無いので新たに購入することにした。
もっと高価な写真印刷用というのもあるが、ポスターの印刷にしか使わないのでそんなに高性能なものはいらない。
契約書に判を押すと、翌週には業者が来て新しいものに入れ替えていった。

実は大型プリンターは今回が4代目なのだ。
最初に買ったのは20数年前だが、当時はデータの伝送速度があまりに遅くて、印刷するのに夜中までかかったりした。
今の機械はそんなことは無いのだが、過去の辛い体験から大型プリンターがあまり好きにはなれず、これまでは離れた部屋の奥の方に追いやっていた。

しかし社員から、デザインスタジオでもないのに、こんなに立派なプリンターはどこにもあるわけではないから、もっといい場所に置いた方がいいという意見が出た。
そこで今回はショールームにドンと設置することにした。
確かに立派に見えるようで、来客の多くから質問を受ける。
まあインテリアとしての効果もあるということだ(笑)
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完結


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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「ある依頼」で4回に渡ってここに書いた本がやっと米国から届いた。
早速梱包を開けて中身をチェックする。
3冊まとめてエアキャップにくるまれて箱に入っている。
どうやら問題なさそうだ。
とりあえずほっとした。

新品では無いが、状態はまあまあである。
1冊だけ裏表紙に折り目が入っていた。
30年も前の本だから仕方がないだろう。
3冊それぞれに伝票と発送者からの簡単な手書きのコメントが入っている。
売る方もなかなか大変である。

それから本の依頼主であるウエスタン関係の知人に電話をかけた。
3冊が無事届いたことを伝えたところ、非常に喜ばれていた。
どうも楽しみに待っておられたようだ。

3冊を梱包しその方の自宅に発送する。
予算オーバーしてしまったが、こちらも勉強になったので、今回は超過分は僕が負担することにした。
その事を手紙に書き同封した。
まああれだけ喜んでおられるのだから、それでいいでしょう(笑)
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沿革


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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会社の歴史について、詳しく書く必要が生じた。
いわゆる沿革である。
古い書類が無いか探してみたが、なかなかみつからない。
この数年のことならまだしも、何十年も前の資料となると、ほとんど残っていない。
何度か引っ越しているので、その際に大半が失われてしまった。

いや、実はこの数年の話でさえ、あやふやなことが多いのだ。
時代の変遷が早くて、それに応じてこちらも変わっていかなければならない。
数年前にやっていたことが、あっという間に「過去の話」になってしまう。
恐らくそれが理由で、記憶からどんどん消されていくのだ。

増してや僕が生まれる前の話なんて、事実上調査は不可能である。
何しろ当時を知る人のほとんどが生きていないのだ。
唯一母親が当時(60年くらい前)のことを知っているが、その記憶とて完全とはいえない。
たとえ覚えていたとしても、その時の母親の立場から見た内容となる。

文書にするとなると、具体的な年を書く必要があるが、それがかなり難しい作業であると分かってきた。
会社の設立日など登記されていることならわかっても、何年にどこと取引を開始したとか、いつその製品を開発したとか、そういうことは記憶に頼るしかない。
帳簿を見れば分かると言っても、何十年も前の書類など残っていない。
結局は「この頃のはずだ」というあやふやな数字にするしかない。

何日かかけて、何十年にも渡る沿革が出来上がった。
縦にグンと長い年表である。
さすがにこれだけ歴史があると、なかなか見応えがある。

決して順風満帆の日々であったわけではない。
大変な思いを繰り返した、まさに血と汗と涙の歴史である。
その日々を実際に体験した人達に見せると、読んでいるうちに一様に無言になる。
懐かしさばかりでなく、どこか辛さや悲しさも感じているようだ。

沿革に書いてあることは、表面上のいわば「きれいごと」ばかりである。
しかしその裏では様々な出来事があった。
いろいろな人の顔が思い浮かぶ。
亡くなった人、問題を起こしてやめていった人、裏切った人、突然行方不明になった人・・・

多くの人の人生が交差し、通り過ぎ、そして消えていった。
今ここにいるのは、それらを乗り越えて残った人だ。
表を見つめる顔の表情から、過去の出来事が走馬灯のように蘇っているのが分かった。
作り上げた一枚の紙が、とてつもなく重いものに思えた。
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