大雨


D800E + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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奥日光では、突然雨が降り出すことはあったが、時折日も射す、程々の天気となった。
半日ほど山に滞在して、午後には東京に向かった。
例によって、高速に乗った辺りで、気温は一気に10度も上がった。

帰宅してシャワーを浴びて、急いで日本橋に出かける。
以前オーダーしたシャツが出来ているのだ。
それを受け取ってから、床屋に行くべく銀座まで出た。

ところが地下から出ようとしたら、大雨である。
奥日光より都心で雨に晒された。
みな地下にとどまって様子を見ている。
床屋の予約もあるので、やむなく雨の中をジャバジャバと歩いていった。
エイコン・アンティークのトリーッカーズを履いて行ったが、一発でエージングが進んだ(笑)
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温泉にて


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奥日光にいる。
ところが、大雨注意報だ。
来てからずっと降り止む様子はない。
この雨の中、三脚を立ててじっくり撮るのは厳しい。
今回は写真はほとんど無理そうである。

途中佐野のアウトレットに寄った。
リーガルやスコッチグレインを覘いたが、欲しいものは何もなかった。
ずいぶん買ったこともあるが、国産で欲しい靴はもう無い状態だ。
せっかくアウトレットまで行ったが、お金を使ったのは自販機のジュース代くらいだった。

今はホテルの部屋にいる。
食事を済ませてから、露天風呂に入ってきた。
少し雨が降っていたが、ひんやりしてかえって気持ちがいい。
今回は温泉に入るくらいしか、することがなさそうだ。
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Re:


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メールを返信すると、自動的に件名の頭に「Re:」と付く。
メーラーにもよるようだが、そのメールがまた返信されると、さらにもうひとつ付いて「Re: Re:」となる。

そこで、件名を「のレー」にして、送信してみた。
何回か返信し合うと、件名が「Re: Re: Re: のレー」になる。

でも相手からは何の反応もない。
意味が通じなかったようだ。
時代が違うのだろうか・・・
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結婚式の写真


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親戚の結婚式で写真を頼まれることがあるが、結婚式場には専属のカメラマンがいる。
そちらは職業なので、それに見合うだけの働きをしなければならない。
こちらの立場は微妙で、その邪魔をしないよう気を遣いながら動き、一番いいポジションは専属カメラマンのために意識して空けておく。
また、いかにも結婚式らしい写真はそちらが撮ってくれるずなので、こちらはそれとは違うスナップ的な写真を撮ることに徹する。

特にチャペルの中においては、こちらは参列者のひとりでもあるし、厳粛な式の最中に勝手に歩き回るわけにもいかない。
今回も、先に式場に電話して確かめたところ、式の間は自分の席から離れてはだめで、ストロボも焚かないで欲しいということであった。
まあ当然であろう。

チャペル内での自由な撮影は、専属カメラマンにしか許されていない。
こちらは行動が大幅に制限されており、撮る事のできる写真には限界がある。
そのため、結婚式で写真を頼まれた時には、スナップ程度は僕が引き受けるから、同時に式場のカメラマンにも頼んで欲しいとお願いしている。
そうしないと肝心の場面で撮り損なうことになるのだ。

チャペル内でこちらが出来ることと言ったら、なるべく高感度に強いカメラを用意することと、撮影に適した通路側の椅子を確保することくらいだ。
チャペル内での動きはすべて一発勝負で、しかも入場の際は被写体が前後に動くので、それを予測した態勢で臨まなければならない。
後は賛美歌を歌いながらカメラを写すくらいだ(笑)
(実はこれは重要で、シャッターをバチバチ押しても、ちゃんと聖歌を歌い、要所でお祈りもすると、神父様が認めてくださる)

先日の従兄弟の結婚式では、式場の専属カメラマン(カメラウーマン?)は、キリッとした顔の中年の女性であった。
その人が、片手をさっと上げて、「はい、こっちを向いてください」「そこ、もっと左によってください」と、厳しい顔でバリバリ指示を出す。
てきぱきと命令されるので、みなが自然にそれに従う。
片手を上げる様子が面白くて、ドイツ軍みたいだとヒソヒソ話していた。

その人が、ある時間が来たら、会場から姿を消してしまった。
そこまでの契約だったのだろう。
ホテルの従業員の人が僕の席にそっと来て、写真をお願いしたいという。

そこからスナップ的ではない写真も撮る必要が生じた。
テーブルをひとつずつ回り、新郎新婦を囲んで写真を撮った。
ひとつのテーブルに6、7人の人がいて、はい撮りますよ・・とみなに合図してシャッターを切る。
全員を統率するのはなかなか難しく、念のため数枚撮っておいた。

その写真を家のパソコンで処理し始めてビックリした。
数枚撮ったにもかかわらず、現像してみると、全員の表情が揃った写真がほとんど無いのだ。
必ずひとりは目を瞑っている。

顔はこちらを向いているのに、視線だけそれている人もいる。
恐らく撮っていた僕の背後に、自分のスマホか何かで撮ろうとした人がいて、撮られるほうはどっちを見ていいのかわからず、中途半端な写真になってしまったのだ。
スナップならそれで済むが、記念として残す写真ではそうはいかない。

自分の親戚の場合は、大体僕のやりたい事を理解してくれているので、全員スムースにこちらを向いているのだが、初対面の相手側の親戚の人たちに、僕から命令調で指示するわけにもいかない。
しかし結局はそれがよくなかったのだろう。
あの専属カメラウーマンのように、ビシバシと軍隊式に指示しないと、こういう写真は上手く撮れないのだ。
その点は勉強になった。

仕方が無いので、何枚かの写真から表情のいいものを切り取り、Photoshopでレイヤーを重ね合わせて、一枚の写真を作り上げた。
時間をかけてじっくり処理すれば、加工の跡がまったく判別できない合成写真を作る自信はあったが、今回は一日も早く写真を渡してあげたくて、また何しろ処理枚数が大量なので、1枚にじっくり時間をかけることができない。
程ほどの出来ではあったが、まあ言わなければ、顔だけ別の写真から持ってきて合成したとは、誰も気付かないだろう(笑)
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手帳


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いまだにシステム手帳を愛用している。
もうとっくに皆がスマホやクラウド、その他新しいメディアに移行しているのに、何を馬鹿な・・と怒られそうである。
欠点は十分に承知しているのだが、あのアナログ的なところが、自分の要求に合っているのだ。

僕のスケジュール管理は、分刻みというほどハイレベルなものではない。
というか、意識的に緩めて、自由に動ける時間を織り交ぜているのだが(笑)、その程度の日常だと、アバウトでしかも暗号的な記録が出来る、手帳という媒体がちょうどいい。
かなり大雑把なので、見開きで一ヶ月が見渡せる程度のもので、十分事足りてしまう。

システム手帳が流行ったのは80年代だという。
そんなに昔だったかな・・と思うが、確かに僕が社会人になった当時からあるので、その頃かもしれない。
文房具屋に行くと、大きな売り場スペースが与えられていた。
それが現在は、隅の方のほんの小さい一角で売られているだけだ。

まあ今でも来客と打ち合わせなどすると、手帳を出して書き込む人はけっこう多いから、決して無くなったわけではないのだろう。
一流企業の優秀な人物でも、意外に手帳を使っている人は多い。
恐らく若い頃に、自分なりの方法を確立して、バリバリ勉強してきた人たちで、今でもその方式を頑なに守っているのだろう。
彼らを見ていると、自分の手で書き込むことに固執しており、人から何と言われようが、変える気はなさそうである。

ところで今期から、月間スケジュール表を、今までの日曜日始まりのものから、月曜日始まりのものに変えた。
それが欲しかったわけではなく、近所の文房具屋にそれしかなかったのだ。
大した数が売れないので、仕入れ数自体が少ないらしく、欲しいものは売り切れていたのだ。

これが具合がよくない。
当初は、日曜日は週末、週の始まりは月曜日・・という意識があったので、これで何とかなるだろうと考えていた。
ところがページの一番左の枠が月曜日の表は、いつまで経っても調子がつかめない。
酷い時はスケジュールの書き込みミスをしてしまうのだ。

実はすでに数回、日程を一日間違えた失敗があり、その時はだいぶ慌てた。
どうやら頭の中には、一週間が日曜日から始まる、ちょうど壁のカレンダーのような四角い表が出来上がっているようだ。
その表とひとマスずれるスケジュール表は、極めて使いにくいのだ。
大きな失敗をする前に、早く買い換えようと思っている。
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存在感


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先日紹介したエイコンアンティークのバートンだが、驚くほど目立つことがわかった。
みな思わず足元に目が行く(笑)
バートンは何足か持っているのだが、他の色とは違った存在感がある。
予想通り、僕の年齢ではこの色の靴を履きこなすのはなかなか難しいようだ(笑)

しかしトリッカーズを買うなら、外せない色だとつくづく思った。
これから購入しようという人にはお勧めである。
さて、では今日もそろそろ写真の加工に入るか・・・
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問い合わせ


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今朝から急に、製品に対する問い合わせメールが、たくさん来るようになった。
なぜ急に・・と思ったが、ボーナス商戦が始まりつつあるのかもしれない。
ネットショップの経営者に電話してみたら、やはり急に注文が多く入り始めたという。
6月の売上がよくなかったので、ここで少し景気が回復してくれるといいのだが・・・

今日から写真の整理があるので、夜はそちらの作業に没頭することにする。
というわけで、今日はこれで・・・
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交換


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結婚式から帰ってきた。
現在撮影したデータのバックアップを取っているところ。
D4とD800Eを持っていったが、全部で900枚くらい撮っている。
すべてRAWデータなので、選別して現像するのに数日かかりそうだ。

靴であるが、雨が止みそうに無かったので、急遽雨に強いチャーチのシャノンを履いていくことにした。
結婚式に外羽根式プレーントゥでいいのか、急いでネットや本で調べたが、今回は平服の集まりなので特に問題なさそうだ。
ただし汚れているのは駄目で、ピカピカに磨かなくてはならないと書いてある。

出発まであまり時間がなかったので、急いでシャノンにワックスをかけた。
スピーディに手を動かしたが、いつになく上手く光ってくれる。
時間を決めて大急ぎで磨く・・というのが、鏡面仕上げのコツのひとつかもしれない(笑)
何度もプロに目の前で磨いてもらっているので、リズムや要領は何となく掴んでいる。

Mrs.COLKIDに、雨なのでパーク・アベニューは諦めて、シャノンで行くと言ったところ、両方を履いて見せてくれと言われた。
パーク・アベニューとシャノンを交互に履いて見せると、しばらく考えていたが、やはりパーク・アベニューの方がスマートでいいという。
コバの張ったシャノンはドーンと見えてしまい、こういう集まりには向いていないというのだ。

仕方が無いので、パーク・アベニューを袋に入れて持って行くことにした。
結婚式場のトイレで履き替えて、脱いだ靴の入った袋は、ホテルのクロークに預けた。
何だか情けないが、こうするしかない。

結局はそれで正解だったようだ。
キャップの小さいパーク・アベニューは、通常のストレートチップとは一味違う靴に見える。
エドモンズの靴は田舎臭いとよく言われるが、今日はかえってモダンに見えた。
少し緩めのフィッティングであったが、履いているうちに足に馴染んで気にならなくなった。
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予報


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明日は親戚の結婚式だ。
そのためにアレン・エドモンズの黒のパーク・アベニューを買っておいたのだ。
でも雨の予報なんだよね・・・
雨なんか無視して履いて行ってしまうか・・・
今どうしようかと悩んでいるところ。



トリッカーズのM5633バートンのエイコン・アンティーク。
ダイナイトソールのモデル。
またもトリッカーズのカントリー・コレクションである。

ライト・ブラウン・・というより、イエローに近い色である。
人気のある色だという。
この色は、ずっと以前より欲しいと思っていたのだが、今まで何となく手が出ないでいた。
僕の歳で、こういう明るい色はちょっと・・という遠慮のようなものもあった。
だが、そろそろこのシリーズを集めるのも打ち止めにしたいので(笑)、最後に(本当に最後になるかはわからないが)ひとつ注文してみた。
円安で全般に靴の価格が上がってきているので、円高時代の比較的安価なものが残っているうちに買っておきたい・・という思いもあった。

実はもうひとつ、この色の購入の後押しをしてくれた話がある。
行きつけのコーヒーショップの若いオーナーが、靴好きであることがわかったのだ。
オールデンのコードバンなど持っているそうで、靴談義に花が咲いた。
トリッカーズはブーツを持っていて、短靴もいつか欲しいという。
色は・・というところで、「エイコン・アンティーク!」とふたり同時に口にした。

色の名称まで覚えていて、しかもそれが一致するなんて、ずいぶんとマニアックな話である。
きっとあちらも雑誌やネットを、毎晩食い入るように見ているのだろう。
妙に親近感を持った(笑)
彼によれば、あの色はカジュアルな服に合わせやすいのだそうだ。
だが予算の都合で買うのはまだ先になると言うので、では僕のほうが先に買うから・・という話になっていた。

実のところ、同じ黄色系でも、エイコンにするか、Cシェード・タンにするか、その時点ではまだ決めかねていた。
耐水性の高いCシェードは、トリッカーズのカントリー・コレクションを代表するアッパーレザーであり、トリッカーズを集めている以上少なくとも一つは持っていたい。
ただ革としての質感は、エイコンのほうがずっと上だ。
実はCシェードのプレーントゥを持っているのだが、もう少し暗い、オレンジに近い色で、質感が独特でのっぺりとしている。
コーヒーショップのオーナーと話が合ったこともあり、やはり買うならエイコンかな・・という思いが強くなった。

お店で何度も見ていたにもかかわらず、エイコン・アンティークのバートンを箱から出した時は、その迫力にはっとなった。
自分のものとしてから、初めてそのパワーに気付くことがあるが、この靴がまさにそれであった。
これは買ってよかったな・・と思った。
大した存在感である。

このバートンは、恐らく定番で用意されている仕様だと思われる。
ウェルトが赤みのあるダークブラウンであるが、これが効いていて、明るい色にもかかわらず全体が引き締まっている。
別注品で探すと、ナチュラルカラーのウェルトや、赤いダイナイトソールのものもある。
そちらの方がより華やかでカジュアルであるが、使いやすさと自分の歳のバランスを考え、あえて渋めのダークブラウンのウェルトのモデルにした。

実物を見ると意外に迫力を感じるのは、ベースのカラーが明るいので、フルブローグの模様がはっきりと出るからであろう。
今まで購入した濃い色のバートンとは、少し雰囲気が違う。
ジーンズともよく合いそうだ。
履く前から、けっこう気に入ってしまった(笑)
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英国貴族


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日曜日の夜、NHKで「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」というテレビドラマを放映している。
今までにあまり見たことのないタイプの、非常に興味深いドラマだ。
1900年代前半、タイタニック号沈没直後の英国を舞台とした、伯爵家の家族と使用人たちの愛憎劇である。

おもしろいか、おもしろくないか・・と問われれば、非常におもしろい。
では好きか、嫌いか・・と問われれば、実のところ「嫌い」である。
そういう不思議なドラマに感じている。

そもそも僕は愛憎劇というのは好きではない。
人を羨んだり、憎んだり、いじめたり・・・
そういうマイナスのエネルギーを、出来るだけ自分の身近に置きたくない・・と思っている。
だからその点については、やはり好きにはなれない。

このドラマのすごい所は、まずは何と言っても、階級社会のリアルな描写であろう。
貴族と使用人では、生まれつき対等ではない。
それでいながら、共同で生活する上で、少し捻じ曲がった形で、心のつながりも持っている。
とても奇妙で不思議な関係である。

こういう社会が存在していた・・あるいは今でも存在している・・というのは理解している。
しかし、改めてそれをストレートに見せられると、何ともいえない違和感を持つ。
そして今更違和感を持った自分自身にも戸惑うのだ。
遠い国にかつて存在した御伽噺の世界として見ることは、どうしても出来ない。

財産を引き継ぐ男子を必要としていた伯爵家は、タイタニック号の事故で娘の婚約者を失ってしまい、その相続権が遠い親戚の青年に移る。
中流階級出身のその青年は、弁護士を職業としていた。
それを聞いた使用人たちが噂する。
「弁護士? 紳士は働かないものよ」

そうなのか・・・と思う。
知ってはいたが、少しカルチャーショックを受ける。
最近は日本人も働かないのがトレンドだというが、それとは根本的に違う。
階級というものが、歴然と存在するのだ。

では貴族は遊んで暮らしているのかというと、そういうわけではない。
彼らには彼らの社会の厳しい戦いがあり、果たさなければならない義務がある。
また使われている使用人たちにも、厳然とした階級があり、それは貴族よりもむしろ厳しい。

どちらもそれぞれの社会で、必死に生きていかなければならないのだ。
かつては日本もそうだったのだろう。
しかし現代の日本からすると、それはかけ離れた世界に感じる。

英国紳士というのは、ファッション界でひとつのキーワードとして使われている。
英国調であることが謳われた高級な靴や衣服が売られている。
しかしここに出てくる英国紳士たちは、日本人が猿真似していると知ったら、失笑・・いや、断固として拒絶するのではないか。
それなのに彼らを追いかけることに、何とも空しさを感じざるを得ない。
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方向


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部屋の修繕をきっかけに、ベッドの位置を変えた。
その方向がよくないのか、何だかしっくりこない。

先日は、ドスンとベッドから落ちてしまった。
ベッドの大きさが変わったわけではないのだが、部屋の中で縦横の方向が変わると、感覚が狂うものらしい。
そこにマットレスがあると、まったく疑うことなく、思いっきり寝返りを打って、そのまま床に落下した。

寝ていたはずなのに、落ちる瞬間に「あっ」と思い、本能的に身構えた。
そのため、大きな音を立てて落ちたが、特に怪我はなかった。

落ちてみると、床が意外に涼しくて、気持ちがいい。
これは具合がいいやと思って、そのまま起き上がろうとしなかった。
落ちたまま静かになってしまったので、Mrs.COLKIDが心配して上から覗き込んだ。
涼しいからここで寝ると言って、朝まで床で寝た。
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両極端


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僕の好みは、シンプルなものと複雑なもの、両極端に二分化する傾向があるようだ。
かつて時計を集めていた頃は、シンプルな3針式(あるいは秒針の無い2針式)か、逆にムーンフェイズなど複雑機構を組み込んだ、ゴチャゴチャした文字盤の時計が好きであった。
中途半端が好きではないのだ。

靴の好みに関しても、シンプルなプレーントゥか複雑なウイングチップかの、どちらかにはっきりと分かれてきた。
ストレートチップやセミブローグは、どうしても中途半端な形に思えてしまう。
すでにかなりの数の靴を持っているが、いまだに形のいいプレーントゥを見ると、思わず欲しくなる。
実用性やファッション性を求めるというより、単純に革製品として欲しいのだ。

自分の心理分析というのは、難しいものである。
自分が当事者であるにもかかわらず、第三者的な視点で、自身を観察しなければならない。
自分の靴に関する嗜好を冷静に分析してみると、その原因となる何らかの心理的な要因があるような気がする。

プレーントゥに関しては、実は以前より作業用の安全靴として、このタイプの靴を使用してきた。
靴といわれて最初に思い浮かべる、一番身近な形状である。
ただ現場で履くものであるら、当然油で汚れるし、程なくボロボロになってしまう。
安全靴には、その薄汚れたイメージがだぶり、僕としては必ずしもいい印象を持ってはいない。
もしかすると、それだからこそ、きれいなプレーントゥの靴を見ると、思わず欲しくなるのかもしれない。

ウイングチップに関しては、はっきりしている。
高校生の頃、通学時に満員電車の中で見上げていたリーガルの広告だ。
アメリカントラッドの影響の強い時代である。
当時の日常からすると、あの写真から感じられる品質感は、あまり身の回りに無いもので、十分にショッキングであった。
靴としてより、革製品としての魅力に魅せられたのだ。

実は同じウイングチップでも、パーツのカッティング・ラインが入り組んだパターンの、一般的なフルブローグはあまり好きではない。
(その割にはいっぱい持っているのだが・・笑)
好きなのは、ラインが後方にまっすぐに伸びた、ロング・ウイングチップだ。
リーガルの靴が、まさにそのアメリカンな形状だったのだ。
今でもオールデンやエドモンズといった米国メーカーのロング・ウイングチップのモデルが欲しくて、しょっちゅうサイトで眺めている。

いろいろな靴を買ったが、今となっては、興味の対象はプレーントゥかロング・ウイングチップの二つに集中している。
明らかに好みが偏っているが、好きなのだから仕方が無い。
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品質


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品質にこだわるのは、物を作る人間としては当然のことである。
少なくとも自分の関わった製品に関しては、ある水準に達していないと、世に出す気にはなれない。
聞いてみると、意外に工場の末端までこの考え方は浸透していて、パートのおばさんでも「自分の名においてこれは出せない」というようなことを言う。
品質至上主義といえる。

それは決して悪いことではないのだが、顧客のニーズに合っていなければ、独りよがりの自己満足になってしまう。
顧客だっていいものが欲しいのは確かであるが、品質を上げた分のプラスの料金を出してくれる人が、会社がやっていけるだけ世の中にいるかどうかである。
趣味としてやるのは自由だが、市場が無ければ企業は成り立たない。

面白いものを作るという点では、小さい会社のほうが有利だろう。
決定が早く小回りが利くし、ニッチを狙うこともしやすいからだ。
たとえば現在僕が好んで使っているツァイスのレンズだが、これは「一部の人」には非常に魅力的なレンズである。
しかし大手カメラメーカーの規模だと、マーケティングや利益の計算のほうが先にきてしまい、作る技術力があったとしても、なかなか製品化するのは難しいだろうと思う。
レンズを受け取る時、今回はやけにFマウウントの予約者が多かった・・とお店で言われたのは、何とも皮肉な話である(笑)
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レッテル


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昔マカロニ・ウエスタンで、The good, the bad and the ugly という映画があった。
邦題は「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」である。
原題の意味は、良いやつ、悪いやつ、汚いやつ、とでも言うべきか。
要は、3人の一筋縄ではいかない男たちの、騙し合いを描いた作品であった。
それぞれのキャラクターを、クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラックが演じた。

良いやつ、悪いやつ、汚いやつ・・という3種類の性格分けは、案外わかりやすいキャラクターの分類方法である。
映画の内容はパンチが効いていて、良いやつ(確かテレビの吹き替えでは「良い人」であった)のはずのイーストウッドが、単なる善人ではなく、実は一番頭の切れる策略家でもあった。
良い行いというのも、価値観の相違により様々な見方が出来る。
良いやつというのは、皮肉をこめての呼び名でもあった。

ところで動物にも、生まれながらのキャラクター・・というものがあるように思う。
もちろん単に外観からそう見える、というだけの、人間が勝手に決めてしまったレッテルである。
当人には可哀想な話であるのだが・・・

たとえばサメ・・・
これは「悪いやつ」の代表であろう。
「汚いやつ」に見えないのは、単純な生き物で、あまり頭が良くなさそうだからだ。

一方同じ海洋生物でも、シャチの場合は、頭がいいのに「悪いやつ」のキャラクターが合っている。
アシカを残忍に食べる映像や、集団で頭脳的な攻撃を仕掛ける映像が、よく流されるからかもしれない。
悪くて危険なやつという印象が強いのは、「海の殺し屋」の異名も効いているのだろう。

キツネやハイエナなどは、「汚いやつ」のイメージが強い。
これも微妙にキャラクターが異なり、キツネは「トラの威を借る」の印象が強いのか、悪知恵は働くが、実力が伴わないので「悪いやつ」までいかない印象。
ハイエナは外観でも損をしているが、あまり知的な印象はないし、残飯漁り専門という、そのダーティな行動も良くない。

カラスは世界的に、あの真っ黒な姿で、強い偏見に晒されている生き物だ。
「悪いやつ」と「汚いやつ」の中間くらいのキャラクターだろうか。
頭の良さでは群を抜いており、実際に生物界の頂点に立つという説もある。
人間から忌み嫌われ、いじめられても、それを跳ね返すだけの実力を持っている。

先日のヘビなどは、多くの人から嫌われ、いかにも「悪いやつ」に見える。
身近な存在でありながら、攻撃的な性格で、その上毒をもっている場合が多いため、極めて危険な生き物であることは確かだ。
しかし青大将などは大人しいし、なかなか思慮深そうにも見える。
付き合ってみると、案外そう悪いやつではないのかもしれない。

「いいやつ」といえば何だろう。
ツバメはいいやつだが、ハトは少々頭が足りなそうで、いいやつと呼ぶには弱い。
イヌは忠実であるし、これは本当にいいやつだと思う。
ネコの場合はもう少し高度で、性格も複雑に見える。
集団で復讐するといった行動も報告されており、単純に「いいやつ」の部類には入れづらい。

カバはユーモラスな外観から、いいやつの印象が強い。
最近はカバ同士が血まみれになって戦う映像が流れ、見かけと違って凶暴な生き物なのだという解説がつく。
しかし、大分以前であるが、傷ついて倒れそうになるシカを、カバが何とか助けようと寄り添う映像を見たことがある。
野生の動物が、自分以外の種族を助けようとするのを見たのは初めてだったので、ショッキングでさえあった。
もしかすると、カバは本当にいいやつかもしれないと思っている。

「いいやつ」に該当する生き物は、なかなか思いつかない。
そもそも自然界では、単純にいいやつでは、とても生き残ることなどできないだろう。
悲しいが、自分以外の種類の生き物とは、初めに対立ありきの関係なのだ。
もちろん実際に会話が出来るわけではないので、実のところ、彼らが本心で何を考えているのかはわからないのだが・・・
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重い散歩


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天気もいいし、カメラを持って街に出た。
レンズひとつで済むので、その点は軽くていい。
ところがどうしても三脚が必要になる。
それも比較的しっかりしたものが欲しい。
そのため、結局重装備になってしまう。

歳とともに重いものを持ち歩くのが嫌になって、しばらく軽いカメラばかり使っていた。
こんなに重い装備を持って、散歩するのは久しぶりだ。

このレンズを使い出して、感じていることは以下の通り。

・気楽に撮った写真はすべて失敗する(笑)

・開放でも画質が腑抜けにならないので、何かと開放を使いたくなる。(上の写真も開放で撮影)

・他のレンズを使う気が、ほぼ無くなってしまう。

・軽いスナップはまったく撮れないので、別に小さくて高画質のスナップ用カメラが欲しくなる。
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