中途半端


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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今日一日は中途半端に過ごした。
出かけようかな・・それとも家で過ごそうかな・・と悩んでいるうちに、午後になってしまった。
天気がはっきりしないこともあり、決断できなかったのだ。

しかし、靴を磨くグッズが切れていたことを思い出した。
鏡面仕上げに使うネルの布地である。
どうしようかと悩んだが、夕刻近くなってから、日本橋の専門店まで買いに行こうと決めた。
まさに優柔不断で中途半端な決断である。

家からそう遠くないのだが、電車で寝てしまい、駅を乗り越してしまった。
予想外の時間がかかり、靴磨きの専門店に到着した。
ところが、店内を見ても、欲しかったグッズが無いないではないか。
どうやらそのお店では、そのグッズは扱っていないことがわかった。

ここまで来て、何も買わないで帰るのは悔しい。
近くで扱っているお店がないか考えたが、確か銀座のハンズにはあったはずだと思い出した。
仕方なくそこから地下鉄で銀座に向かった。

ハンズの方がグッズが揃っていた。
ネルの艶出し布と、ブラシをいくつか購入した。
それでまた電車に揺られて帰ってきた。

本当にそれだけの休日であった。
明日からまた忙しい毎日が始まる。
休日は、あえて中途半端に過ごすことも必要であろう。
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クリーンディーゼル


D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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車検に出した120iが返ってきた。
その間、代車で出してもらった118dに数日間乗っていた。
比較的最近出たクリーンディーゼルのモデルである。

そのことを知ったのは、実は後になって調べたからだ。
最初は、dが付くので恐らくディーゼルエンジンなのだろう・・という程度の知識しかなかった。
最近は車に対する興味が失われてしまい、新しい知識がほとんどない。

とは言いながらも、ヨーロッパのディーゼル車には、以前より乗ってみたかった。
次の車はクリーンディーゼルを・・と考えたこともあった。
今回はその性能を体験するいい機会になった。

もう十数年、いやそれ以上前から、ヨーロッパはディーゼル車中心だったし、あちらの知り合いが、自慢のディーゼル車で送り迎えしてくれることもあった。
しかしその後、電気自動車が登場して、燃費面でも環境配慮の面でも、ディーゼルでは対抗するのが難しくなった。
技術的に追いつくまで、ディーゼルはその場を凌ぐための繋ぎの技術になっていたようだ。
今後はヨーロッパ車は電気に移行するというし、ディーゼルは消えていく運命なのだろう。

走り出して感じたのは、意外に静かなことと、低速でのトルクが太いことだ。
言わなければ、同乗者はディーゼルエンジンとは気付かないだろう。
出だしのグイッと加速する領域が特に優れていて、街中ではなかなか運転しやすい。
T字路などで、強引に踏みながら発進すると、キュルキュルとタイヤを鳴らしながら曲がっていく。
加給器も付いているようだが、低速トルクが太いためか、ターボラグはほとんど感じられない。

一方で高回転のエンジンの伸びは物足りなかった。
床まで踏み込んでも、こんなものかな・・という程度の加速しか得られず、少々かったるい。
致命的なのはエンジン音で、加速時にゴーゴーと濁りのある音を発する。
ガソリンエンジンのギューンという高音の混じった爽快なサウンドとは違うものである。
何だかガラガラ声の人と話しているような印象を受けた。

音なんて本質的な問題では無いと思っていたが、実際にはかなり重要な要素であることが分かった。
実用域の走りはまったく問題なく、普通に使う分にはいい車だと思う。
後輪駆動だから、後ろからグイグイと押されるような楽しい走りも味わえる。
しかし劇的なものが無いのだ。
音質という要素が抜けることで、BMWならではの重要な魅力のひとつが欠落してしまった。

今乗っている120iは、4気筒の小排気量エンジンで、それほど音が優れているわけではない。
直列6気筒のような、滑らかで粘るようなサウンドは得られない。
しかしそれでも、ガソリンエンジン特有のよさがあることを、今回ディーゼルエンジンの車に乗ってみて実感した。
僕であったら、やはりガソリンエンジンの車を選ぶだろう。

もちろんそれは「走る快感」を得たいという、自分本位の考え方で選んだ場合である。
すでにそのような自由は許されない時代に入っているし、将来自動運転の時代が来れば、選択する意味さえなくなるかもしれない。
次の1シリーズはFWDになるという噂もあり、そうなると4ドアの小型後輪駆動車という、走る快感を得るための選択肢が失われることになる。
車を楽しむ時代が、いよいよ終焉を迎えようとしているのかもしれない。
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対応


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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この数日間、異様に忙しい状態だ。
新しい得意先と製品を開発中である。
と言ってもまだ最初の接触から10日ほどしか経過していない。
その間に3回、数時間に及ぶ打ち合わせを行った。

試作を作り、それを見ながら何時間も話し合った。
改良点を出し合い、仕様を練り、次の打ち合わせまでに改良した試作を作る。
それをこの数日間、何度かやってのけた。

初対面から数日しか経っていないが、すでに相手とはかなり親しくなっている。
現在は最終的な量産仕様でのサンプルを作っているところだ。
早くも来月早々には販売を開始するという。

それにしても、普通では対応出来ないスピードである。
一般のメーカーなら数か月かかるであろう。
しかし会社の力をアピールするためにも、開発部門と現場が軽いフットワークで動き、相手の要求に完全に応えてみせた。
打ち合わせで出たアイディアを、小一時間で実際の製品に作り上げ、相手の目の前に並べてみせて驚かせた。

相手も無茶な要求を出すが、こちらも意地になって応えている状態である。
冷静に考えてみると、なぜこんなに急ぐのだろう・・とは思う(笑)
もしかしてこちらの能力を試しているのだろうか。
まあいい、いずれにしてもここはやってのけて、後はあちらがどう評価するかである。
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間違い


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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最近ネット上のニュースやレポートを読むと、誤字脱字がそのままでアップされている例が非常に多い。
先ほど読んだ文章も、変換の間違いなどを3カ所もみつけた。
まあ、自分も気を付けてはいても間違いはあるから、とても人のことを言える立場にないのはわかっている。
しかし企業のサイトで公開されている文章で、初歩的な間違いをみつけることは、かつてはほとんど無かったように思う。

文章をチェックする部署の人員や工程を減らしたのだろうか。
それとも必要とされる文章の量が多くなり過ぎて、見直す時間もないのだろうか。
あるいは、そもそも打ち間違いを、皆が気にしない世の中になったのか・・・



オールデンの990、外羽根式プレーントゥ。
アッパーはコードバン、カラーはダークバーガンディ。
ダブルレザーソール。
バリーラスト。
サイズはUS7E。

ご存知かもしれないが、僕にとって靴とは、外羽根式プレーントゥのことである(笑)
いつも見ただけで欲しくなってしまうのがプレーントゥだ。
たまにウイングチップも欲しくなるが、こちらはあくまで高級品としてである。
革靴はプレーントゥに始まり、プレーントゥに終わるのだ。(僕の場合)

そのプレーントゥの代表格であるオールデンの990は、ある意味「究極の靴」といえるだろう。
雨に弱いといった使いにくさはあるが、やはりコードバンには王者の風格がある。
ダークバーガンディのNo.8は、太陽光の下では赤みを増し、強烈な存在感を放つ。

もちろん990はすでに持っていたのだが、サイズがUS8Eと大きく、インソールを入れて履いている。
外観がいかにも大きくて、家族からもカッコ悪いと指摘されていた。
そのため自分の足に合ったサイズの990が、どうしても欲しかった。
同じ靴を2足買うのは抵抗があり、なかなか踏ん切りがつかなかったが、円高が続いているうちにと思い、一つ注文してみた。



サイズはUS7E。
初めて買うサイズである。
バリーラストではUS7.5Dがベストと思っていたが、専門家からその大きさでは長さが余って幅が狭いと指摘を受けた。
その時はクロムエクセルの靴を履いており、革がしなやかなため、幅方向に膨らんでいるのが見た目にも分かったのだ。
バリーラストは7EEの靴も持っていて、そちらは少しルーズフィット気味である。
となると7Eがベストなのではないか・・とずっと考えていた。

今回思い切ってUS7Eを注文してみた。
コードバンは伸びの少ない素材で、意外にごまかしが効かないので、一種の賭けではあった。
日本に無いサイズであり、通販で取り寄せるしかなく、当然試着することは出来ない。

日本ではコードバンの靴は品薄で何年待ち、などと言われているが、米国にはけっこう在庫がある。
すぐにみつかって送ってもらった。
もしこのサイズが合えば、それこそ究極の靴になり得る。

さて、履いた感じであるが、全般としては、まあまあのフィッティングと言える。
踵が予想外に緩めなのだが、これはワイズがEだからだろう。
羽根は一応開くが、出来ればもう少し開いてほしいところ。

つまりUS7Eも完璧なフィッティングではない、ということだ。
US7.5DとUS7Eの中間くらいが一番いいのかな・・などと考えた。
形はきれいで足の収まりも悪くはないので、バリーラストの靴としてはベストのサイズかもしれない。
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コードバン到着


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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オールデンの990が届いた。
発注してから11日で到着した。
最初暗いところで箱を開けたら、靴の色が黒に見えて、間違って9901が来たかと驚いた(笑)

バリーラストのUS7Eという初めてのサイズである。
果たしてフィッティングはどうか・・・
この後撮影して、クリームを与えて、それから「シワ入れ」の儀式である(笑)

この前も書いたが、今回は個人バイヤーの出品サイトで購入した。
オールデンの製品は日本へは送ってもらえないからだ。
しかし仮に個人で輸入出来たとして、その予想される価格(本体+送料+税金)とほぼ同じ金額で購入できた。

バイヤーがメーカーからある程度安く入手しなければ、利益は出ないはずの価格である。
最近は、日本国内でも現地に近い価格でオールデンを売っているサイトがある。
どういうルートなのだろうと不思議に思う。

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ディーゼル


D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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今日からディーゼル・エンジンの自動車に乗っている。
車検の間に代車として出してくれたのだ。
クリーン・ディーゼルというやつだ。
まだ400キロ程しか走っていない新車である。
残念ながら今日は忙しくて乗る暇がほとんど無かった。
感想は追々レポートする。

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キーボード


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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パソコンのキーボードを打つ速度が、非常に速い人がいる。
手元を見ずに、ダーッと凄い勢いで打つ。
ブラインドタッチというやつだ。
カタカタとプラスチックを叩く音が響き渡る。

身近ではMrs.COLKIDが相当早い。
派遣の試験ではいつもトップであった。
キーを打つ音が、途切れずに連続して聞こえる。
あればかりは才能で、僕などはとても敵わない。

だが速い人がキーボードを打つのを見ていると、意外に打ち間違いが多い。
けっこうミスタッチをするし、変換のミスなどもある。
それらに対し、繰り返し修正をする。
画面を見たまま、ダーッと打って、ダーッと直す。

いくら打つのが速くても、何だか無駄が多いようにも思える。
どうも打つこと自体に苦痛が伴わないことが、ミスを気にしない理由のようだ。
修正作業も難なくやれるので、逆に平気で間違えるようになってしまうのだ。
入力ミスを繰り返しても、平気な顔で何度も修正する。

これだと、慎重にゆっくり打つ方が、余程速いのではないかと思うこともある。
しかし速度を測ると、やはりブラインドタッチの方が速い。
効率は今一つだが、確かにトータルではあちらの勝ちである。

以前コンピューターの仕事をしていた時、隣に座っている同僚が、やはり凄い速さで打っていた。
ダーッと途切れずに打つ音が聞こえてくる。
もともとコンピューターおたくで、まだアップルが一般的ではない頃から、ひとりだけマックを使っていた。

彼はどんなに凄いかと思ったが、実際には抜けた部分のある男であった。
キーボードを打つのは速いが、どこか器用貧乏・・というより不器用なタイプで、仕事でも人間関係でも失敗が多かった。
打ち込みが速いのは、入力作業のアルバイトには生かせても、それ以上の利点はあまり無いのかもしれない。
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ドラマ


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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海外のドラマをDlifeで見ている。
何しろ無料放送なので、本国や他のチャンネルでの放映より数年遅れている。
それでも出来は日本のドラマより数ランク上である。
面白いものは欠かさず見るようにしている。

視聴率の関係だろうが、強引に何シーズンも引き延ばしたり、逆に早々に終了させてしまう場合がある。
評判を見て、途中でシナリオを書き換えてしまうのだ。
そのため中途半端に終わってしまったり、逆にガムのようにこれ以上味の出ないところまで噛んでポイッと捨られることもある。

ドラマには、最初から面白いもの、面白くないものの2種類がある。
一方でこちら側の立場から、毎週見る番組、見ない番組という分け方もできる。
それらを掛け合わせると、面白いから見る番組、面白くないのになぜか見る番組、面白いのになぜか見ない番組、面白くないので見ない番組、の4種類になる。
必ずしも面白いから見る、というわけでも無いのだ。

たとえば、面白くて見ていた番組は、「Dr.HOUSE」、「クローザー」、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」、現在では「メンタリスト」、「MAJOR CRIMES ~重大犯罪課」などがある。
どれもなかなかよくできているドラマである。
これらは毎週楽しみに見ていた、あるいは現在も見ている番組である。

それほど面白くないのに見てしまう番組・・・今だと「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」がそうだ。
ストーリーを引っ張り過ぎたり、逆に端折ったりと、シナリオに問題はあるのだが、途中でやめるわけにいかず見ている状態だ。
ただこれ以上無意味に引っ張るなら、見るのをやめようかとも思っている。
以前やっていた「コバート・アフェア」なども、俳優がミスキャストとしか思えず、最初のうちは見ていたが、途中で嫌になって見るのをやめてしまった。

面白いのになぜか見ない番組、これは実際にあまり見ていないので、全体の出来はどうかわからないのだが、たまに見るとけっこう面白いと感じる番組だ。
例として「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」、「SUITS/スーツ」、などが思い浮かぶ。
たまたま初回を見逃してしまい、今から全編見なおすのはちょっと面倒、あるいはしっかり見ると疲れそう、といった理由で、放映していても積極的には見ない。

面白くないので見ない番組・・・まあ面白くないのだから、見ないのは当然である。
僕個人としては、対象年齢の低いもの、男女の恋愛もの、内容がドロドロしたものなどは嫌いで見ない。
「ゴシップガールズ」、「スキャンダル」、などが思い浮かぶ。
愛憎劇が大好きな人っているけれど、個人的には理解できない。

テレビ番組の場合、ストーリーが連続しているので、最初を見逃したら、それ以降は見ない・・ということが多い。
そのため初回の放映で、どれだけ視聴者を惹きつけられるかが、かなり重要なのではないかと思う。
「NCIS: LA ~極秘潜入捜査班」などは、初回が面白くなかったので見るのをやめてしまったが、たまに見ると当初より出来が良くなっている。
最近は映画でもシリーズものが多くなっていて、スターウォーズなど途中から始まって途中で終わるような作品作りを堂々とやっているが、個人的にはあまり好きなやり方ではない。
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うなぎ


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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アメリカ人のお客さんが来た。
製造機械のメーカーの副社長さんだ。
午前中仕事の話をして、昼食に連れていくことになった。
近所のうなぎ屋に行くことにした。

うなぎは好き嫌いがあると思い、食べられるかどうか、聞いてみた。
「イール? 食べたことはないよ」
少し困惑した表情で、そのアメリカ人は言った。
「トライしてみるよ」

混み合うと思い、うなぎ屋に電話で席を予約してから向かった。
以前は海外のお客さんが来ると、行きつけの和食のレストランに連れて行ったのだが、そのお店が廃業してしまった。
それで仕方なく、そのうなぎ屋に行くことにしたのだ。
外国人のお客さんと聞いて、特別に椅子のある個室を用意してくれた。
しかもお店の女の子が流暢に英語も話した。

うな重の上を人数分注文した。
出てきた重箱のふたを開けて、ご飯の上にぎっしりと並べられたうなぎに外国人は感嘆の声を上げた。
iPhoneを取り出して撮影している。

食べられるかな・・と思って見ていたら、口に運ぶや目を丸くした。
「テイスティ!」
箸を器用に使って、うなぎとタレの染みたご飯を、どんどん口に運ぶ。
一緒に来た日本人が、味はどうかと聞くと、
「美味い、本当に美味い」
と喜んでいる。

うなぎについて、いろいろと質問された。
当然、これは何かと、肝吸いについても聞いてきた。
エイリアンだよと答えたが、うなぎの肝というより、ストマックかな・・などと考えて教えた。
驚きながら、またiPhoneで写真を撮っていた。

大抵の外国人は、うなぎを好むことが分かってきた。
何人か連れて行ったが、みなえらく喜ぶのだ。
以前と比べると、日本食はかなりポピュラーになっている。
あちらの口も、昔とは変わってきていている。

むしろ問題は僕の方なのだ。
うなぎはすごいカロリーだし、食べていて血糖値が上がるのがわかる。
先日も連続してお客さんを連れて行ったが、こちらの体調が少しおかしくなった。
かといって一人だけ食べないというわけにもいかないので、量を減らせるよう対策を考えているところだ。
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役に立たない予知


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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先々週だったか、電車の窓からかなり明確な地震雲を見た。
夕陽の中に縦に1本。
あ、これはまずいな・・と感じるほどはっきりしていた。
この形の雲は、過去にも見た直後に大きいのに見舞われたことがあり、注意している。

その翌々日、今度は友人がFacebookにほぼ同じ形の雲の写真をアップした。
またも出たらしい。
それは地震雲の可能性が高いとコメントし、杞憂に終わればいいがと話し合った。

でもどちらも東京での話だ。
その後鳥取で地震が発生しても、予知したことにはならない。
仮にあれが本当に地震雲だったとしても、いつ起きるか、どこで起きるかもわからないから、予知としてはまったく役に立たない。
ただ縦の雲が出ていたというだけの話である。
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マッサージ


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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身体に疲れが溜まって限界だったので、Mrs.COLKIDにマッサージをしてもらった。

脚はリンパを中心に攻める。
ギュウギュウと、悲鳴が出そうなくらい強烈に押す。
足裏もグイグイと、飛び上がるような強さで揉む。

腰から上は、身体をローラーでつぶすように、体重をかけて伸ばす。
ため息が出るほど気持ちがいい。
滞っていた血行が回復し、生き返ったような気分になる。
ほぐし屋も顔負けである。

僕は身体が楽になったが、Mrs.COLKIDは汗まみれになっている。
何で私だけこんな目に遭わなければならないのかと文句を言っている。
僕は復活して、今ここを書いている次第・・・
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実情


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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米国の知人から聞いた話。
彼の業界では、大手A社、B社、C社の3社が業界トップの位置にあり、互いにライバル関係にあった。
それぞれ長い歴史と伝統を持つ会社である。
そこに新進気鋭のX社が入ってきた。

X社の製品は、新素材を使用しているのが特徴であった。
旧来の素材を使ったA社、B社、C社とは違う、革新性、エコロジーを売りとしていた。
広告を大々的に打ち、これからはこちらの素材の時代だと宣伝した。

実はこの業界では、数年おきに新しい素材が開発されており、その度に新素材のブームが起きる。
しかし数年経ち、そのブームが落ち着くと、また旧来の素材を使った製品に戻る・・ということを繰り返していた。
歴史の長い旧来の方式は完成度が高く、時間が経ち冷静になってみると、やはり以前のものの方がいい、ということになるのだ。

しかし今回のX社の製品は、エコロジカルな素材という時代に合った特徴を備えており、今までの性能競争だけに終始した素材とは違う側面を持っていた。
そのため進歩的なユーザーたちがX社の製品に飛びついた。
今回は一時的なブームではなく、継続的な新しい波になり得るのではないかと、業界でも注目されていた。

X社は特定の客層を掴み、業界での地位も向上していった。
売上は上がり、会社の規模も大手の3社に並ぶものとなった。
今後はX社が加わることで、4強となると思われていた。

ところが、ある日突然、X社がC社を買収したという発表があった。
それは多くの人を驚かせ、同時に戸惑わせるニュースであった。
なぜなら革新性を謳うX社の製品は、伝統的な作りのC社の製品とは相反するものであったからだ。
なぜ今になってX社がC社を欲しがるのか、主張と矛盾しているのではないか、と皆が噂した。

C社は経営難に直面しており、そこにX社が乗り込んでいき、事実上のっとる形になったようだ。
X社にとっては、C社を安く手に入れることができる、いいタイミングであったのだろう。
知人は、X社の意図するところが知りたくて、業界のトップにも聞いてみたという。
恐らくX社は、いつか新素材のブームが終わって、また旧来の方式に戻る可能性を危惧し、今のうちにC社の技術や設備を入手したかったのだろう、という見解であった。

ところが、その買収劇の最中にいる人物から、別の情報が入ってきた。
X社の目論見は、別のところにあるという。

X社はその業界に参入するに当たり、早急に自社の地位を確立させたかった。
最終的には、自社が業界を制覇するのが目標なのだ。
しかしまともに市場でライバルと戦うとなると、時間のかかる消耗戦となり、互いに傷つき被害も出る。
それなら3強の一角を買い取ってしまい、それを生かすのではなく、潰してしまえばいいと考えたというのだ。
結果的にその方がお金はかからない、という判断である。

実際買収後は、C社の役員、関係者はほぼ追い出されてしまい、長い歴史を誇ったC社は事実上解体してしまった。
C社の製品の製造は、すべて外注に出す事になり、製造工場も閉鎖された。
まだC社というブランドこそ残っているが、完全に骨抜きにされてしまったと言える。

X社はもともと頭脳派の集団で、かなり冷徹な性格を持つ会社だという。
どちらが金銭的に有利であるかを計算し、温情のまったく入らない決断を下す。
彼らは自ら現場でものを作ったことはなく、机上の計算のみで動く人間の集団なのだ。
商品は進歩的なユーザーたちに支持され、地球環境保護に貢献するクリーンなもの、と思われているが、知人にはむしろダーティな連中というイメージが強いという。
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消えた犬


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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毎朝会社に行く途中、道端の家で飼われている白い犬がいた。
その犬については、以前も何度か書いたことがある。
長年その犬の前を車で通り、会社に通っていた。

僕が車の窓から話しかけても、無視して反応しない。
それどころか、わざと横を向いて見せる。
車を運転する人からは、何ももらえないことを知っているのだ。
性格のひねくれた、愚かな犬である。

それでも僕は、必ずその犬に声をかけていた。
こちらのことを、覚えてくれればいい。
ちょっとしたきっかけで、関係が発展することもあるかもしれない。

何年もそういう状態が続いたが、数か月前、その犬が急激に老化したのを感じた。
壊れた機械のように、その場でクルクルと回ったり、下を向いたまま吠えたり、おかしな行動をとるようになった。
考えてみたら、もう十数年もその犬の前を通っている。
そろそろ寿命が近づいているのだろう。

ある日のこと、犬がいなくなり、犬小屋も片付けられていた。
ついに死んでしまったか、と慌てたら、家の玄関の中で飼われているのが、偶然開いたドアから見えた。
老化現象が激しいので、飼い主が哀れに思い、風の当たらない土間に移したようだ。

それからまた数か月が経過した。
家の中に引っ込んでから、犬がどうなったか、まったくわからなくなった。
たまたまドアが開けば、中にいるか確認できるが、そのような機会はなかった。
通るたびに、何もいない玄関先に目をやったが、犬の状態を知る術はなかった。

ある日、ふと確信した。
もうあの犬はこの世にはいない。
玄関のドアの周辺に、生き物がいる気配が感じられなくなったのだ。
第六感であるが、朝日の当たる静かなその空間から、強くそういう印象を受けた。

犬が死んだからといって、花輪を出すわけにもいかない。
気持ちの区切りが付かないまま、時が過ぎてしまい、犬はいつの間にか消えてしまった。
車の窓を通した付き合いとはいえ、十数年毎日見てきた犬だけに、少し寂しさを覚えた。
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3年


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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円高のうちにと思い、オールデンのコードバンの靴をひとつ注文した。
これだけは外せない一足だ。
コードバンがそれほど好きなわけではないのだが、やはり最後は、コードバンのプレーントゥである。(まあ、これが最後になるわけでもないのだが・・・笑)

実は3年ほど前にも、同じ靴を1足買っている。
だが、フィッティングに関する考え方が未熟で、大き過ぎるものを選んでしまった。
そのため足に合うものが、どうしてもひとつ欲しかった。

ご存知の通り、オールデンは日本には製品を送ってくれない。
どの販売店に問い合わせても、日本には送れないという。
オールデンの直営店のみが日本に発送可能となっているが、とんでもない額の送料を取られる。
その結果、日本の正規代理店を通して買うのと変わらない価格になる・・というからくりだ(笑)

そのため、今回はパーソナルショッパーから購入するサイトを利用した。
実は3年前も同じサイトで購入している。
個人輸入できないという特殊な事情を持つオールデンの製品は、このサイトでもっとも売れるアイテムのひとつなのだ。

通常このサイトでは、日本の正規店で購入する価格と、直輸入する価格の、ちょうど中間くらいの価格に設定されていることが多かった。
ところが一部製品が、円高差益を還元して値下げしているようで、意外に安く購入できることがわかった。
個人輸入する場合(と言ってもオールデンは出来ないのだが)の製品価格+送料+税金の総計と比較しても、ほとんど変わらない価格になっており、これは購入するチャンスと感じた。

驚いたのは、3年前に購入した時と比べて、価格が2万円以上も高くなっていることだ。
本国の価格がそれだけ値上がりしているのだ。
やっぱりあの頃もっと買っておけばよかった・・・

米国ではその分人件費も上がっているというが、日本から見ると不当なほどの値上げでしかない。
たった3年でこんなに価格が変わってしまった。
資材の高騰が原因だというが、もはや馬鹿げた価格の領域に入っており、靴道楽も限界が近づいているように感じる。
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ソフト


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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モニタの両側に小型のスピーカーを置いた。
ロジャースのLS3/5Aだ。
パソコンを操作しながら音楽を聴ける環境になったので、久しぶりにCDやSACDを楽しんでいる。

ご存知のように僕の音楽の嗜好は雑食だ。
ジャズもクラシックもポップスも聴く。
先日などは、ジェリー・ゴールドスミスを聴いて、チャイコフスキーを聴いて、矢野顕子を聴いて、ピアソラを聴いて、最後にアート・ペッパーを聴いた。
その瞬間に聞きたい曲を、素直に選んだ結果だ。

いつでも好きな曲を選んで聴けるように、CDが十数枚、目の前に積んである。
その中から適当に選んで再生する。
しかし当然のことながら、同じ曲ばかりでは段々と飽きてくる。
そういう時は、CDのラインナップを入れ替える。
棚にはかつて購入したソフトが数百枚あるいはもっとあるので、そこから別のものを選んで出してくる。

しかし新しいソフトも欲しいと思い、久しぶりに近所のレコードショップに行ってみた。
ああいうお店を今でもレコードショップと呼ぶのかどうかは不明であるが、とにかくソフトを売っているお店である。
デジタル配信が中心になった時代に、パッケージソフトを売るお店なんてまだあるのかな・・と心配であったが、一応健在であった。
まあ、お客は一人もいなくて閑散としていたが・・・

しばらく売り場を歩いたが、欲しいと思うソフトがない。
クラシックの売り場、ジャズの売り場、映画音楽の売り場、メインであるポップスの売り場を見て回ったが、買うものが見つからない。
無理に買ったとしても、1回聴く程度で、恐らく2度は聴かないであろうソフトばかりだ。

最新のヒット曲も、FM放送などで耳にすることはあるが、買ってまでして聴こうと思うものはない。
ある時代以降は、メロディのネタが尽きて、順列組合せになっているように感じる。
もちろん僕の世代をターゲットにした懐メロもあるが、聴きたいソフトはほとんどすでに持っている。
つまり、新たに買う「ソフト」が皆無の状況なのだ。

自分の感性が時代からずれているのだろうか。
とにかく、今までに構築したソフトのコレクションで、完結してしまっているのだ。
あとは死ぬまで、この閉鎖された音楽のデータベースの中を、彷徨うしかないのだろうか・・・
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