組み合わせ


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久しぶりにオールデンのペニー・ローファーを履いていった。
縞の靴下にしたら、それを見た母親から、その靴には無地の靴下にすべきだと即座に指摘された。
確かに縞の靴下は、この靴には合っていない。
スリッポン自体が好きではないので、どういう組み合わせがいいのか、自分でもよくわからないのだ。



チャーチのスニーカー、マーフィールド。
サイズは6-1/2。
ブラックカーフ。

革靴の老舗の作ったスニーカー。
表参道の直営店でのみ販売している。
アッパーには英国製のカーフが使われている。

チャーチを販売しているお店はいくつかあるが、このモデルはチャーチの直営店でしか入手できない。
一般のスニーカーと同化させたくないのだろう。
当然、街に多くあるスニーカーショップには置いていない。

表参道にあるチャーチのお店で、椅子に座って試着をして購入する。
入り口は地味な作りで、恐らく最初からチャーチの購入を目的とした人しか行かない店である。
限られた人のみを販売対象としているのだ。
在庫の数量もあまり多くないようだ。

スニーカーということもあり、少し大きめの作り。
普段同社のシャノンは7Fを履いているが、このスニーカーの7は大きめに感じた。
ひとつ下の6-1/2を試着すると、足がスッポリときれいに収まる。
スニーカーなので緩く履くのも手だろうが、ここまでピッタリだと、6-1/2の方を選ばざるを得ない。

ちょうどよかったので、お店で足の大きさの測定もお願いした。
チャーチの専門店としての見解を聞いてみたかったのだ。
シャノンの7Fが具合がいい事を言うと、そのサイズが上限で、それ以上大きくしない方がいいとアドバイスしてくれた。



何というか、ごく普通に見える靴である。
スニーカーのことはよくわからないが、それにしても、あまり個性を感じさせないデザインだ。
老舗の作った特別なスニーカー・・という印象は無い。

8つのアイレットはかなりきつめで、紐を通すのも一苦労、一度通すと、簡単には緩めることが出来なくなる。
使っているうちに、柔らかくなるものなのだろうか。
どうもいつもの革靴とは勝手が違う。
(別にもう一組、白い靴紐が付属している)

スニーカーであるから、履いた印象は軽快である。
ソフトに足を包み込んでくれる。
親指の付け根辺りが少し当たるか、と最初は思ったが、そのまま痛くなることはなく、靴の方が形を変えて馴染んでしまった。

ストレスは非常に少ない。
だが、そもそもスニーカーってそういう履物なのだろう・・・多分。
他にスニーカーを持っていないので、僕自身スニーカーのことがよくわからず、比較のしようが無いのだ。
詳しい方の意見をお聞きしたい。

全般に上品で、自分を主張してくるタイプではない。
言わなければ、チャーチのスニーカーだとは、誰も気付かないだろう。
それを楽しむ大人の靴なのだ、といえば、そうなのだろうが・・・

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セール


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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デパートにセールを見に行き、それからいつもの靴店に顔を出した。
ソール交換に出していた靴が出来上がっており、受取りに行ったのだ。
いろいろ話をしているうちに、近所で行われているセールの話題が出た。
この時期はものが売れないこともあり、あちこちでセールをしているらしい。

近所でアパレル関係のセールをしており、いろいろなものが安く出ているという。
いわゆる一般の人には知られていないセールで、場所も繁華街ではなく普通の住宅地だ。
セールは今日が最終日なので、大したものは残っていないかもしれないが・・という。

それはぜひ見てみたいと、場所を詳しく教えてもらった。
靴店から10分ほど歩いたところにある。
行ってみると、本当に普通の住宅に囲まれた場所で、小さくセールと書かれた看板が出ていた。

洋服や靴が積んである。
箱が積上げてあるので、歩くスペースは少なく、店内が狭く見える。
価格を見て目を疑った。
それなりのブランドの靴が、ほぼ半額である。
それも値上げ前の価格がベースなので、驚くほど安い。

1万円台から2万円台が中心だ。
米国製のコードバンの靴などはさすがに高いが、それでも5万円くらい。
聞いたことの無いブランドも多いが、すでに何足か持っているような、欧州の有名ブランドのものもある。

積んである箱から、自分に合いそうなサイズを選んで、靴を出して試着してみる。
高級に構えたお店ではないので、自由に試着させてくれる。
次から次へと靴を出して履いてみた。
もう途中からは、いちいち自分の靴に戻すのをやめて、靴下で歩いていた(笑)

最初は混乱した。
欲しいと思う靴が1万数千円で売られており、これは夢ではないかと本当に考えたほどだ。
しかし1時間ほど店内を回っているうちに、少し冷静になってきた。
いくら安いからといって、履かない靴をこれ以上買っても仕方が無い。
抱えていた箱を一度元に戻し、選ぶ基準を変えた。

結局二つに絞ることにした。
ひとつは雨に強い実用的な黒いブーツで、ラストも自分に合っており、1万5千円だった。
もうひとつは、こういう機会でもなければ買わないであろう、フランス製の赤い派手な靴で2万5千円・・・
短時間で選んだにしては、なかなかいい選択だったと思う。
どちらも数足ずつ積んであったので、市場ではあまり売れなかったのだろう。
そのふたつを買っただけで、けっこうな重量になり、持って帰るのが大変であった。

何でもセールの初日はプロが群がり、店内はごった返すという。
整理券が配られることもあるという。
しかしよく聞くと、プロというのは、オークションでの転売目的の人たちが多いらしい。
それで食っている人たちがいるということか。
既にいいものはその時に買われてしまっているそうだ。

アパレルの業界で売れ残っているものを、輸入元が処分するために行われるセールらしい。
売れない時期に売上げの数字を出すことも、目的かもしれない。
まあ、仕入れるほうにとっては驚くような価格ではないのだろうが、買うほうにとってはビックリ価格である。
こういう人知れず行われるイベントというのがあるんだね(笑)
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ネットショップ


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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知人がネットショップを開くので、作業を見せてもらったり、手伝ったりしている。
今はショップの開店をサポートする会社があって、手順に沿って手続きすれば、比較的スムースにオープンまで漕ぎ着くことが出来る。
様々な業務に対する説明書も、電話などでの対応も、感心するほど充実している。
またショップを開いた後の運用に関しても、様々な形でサポートするツールが揃っている。

ネットショップを開くとなると、サイトが決済に対応することが必要になる。
その点が普通のホームページとの違いで、カードの様々な決済方法に、その会社が対応してくれる。
月々の運用の費用、売上げに対する手数料も、思っていたよりずっと安い。

つまり誰でも簡単にお店を開くことが出来るのだ。
後はその人の努力と才能の問題・・ということになる。

その流れを見ていて、ふと感じたことがある。
簡単な分、参入者が多いということで、当然脱落者も多く出るだろう。
競争は熾烈である。
全員が成功するわけではない。
その会社のパンフレットで紹介されているショップ経営者たちは、その少数の成功者である、ということだ。

たとえばあなたが、まだ日本に入ってきていない、特別なグッズを海外でみつけたとする。
それを輸入して販売するためにショップを開く。
宣伝が上手くいけば、最初はそれなりに売れるだろう。

しかし他の誰でも同じもの、或いは似たものを輸入することは出来る。
しかもその人たちも、ショップを簡単に開くことが出来る。
恐らく数ヶ月、或いは1年ぐらいで、これは儲かると目をつけた人たちのお店が乱立する。
そして価格競争が始まる。

1円安いほうに、お客がすべて行ってしまうのがこの世界である。
ウチがオリジナルだと主張したところで、それが理由であえて高い方を買うユーザはいない。
結局値引きせざるを得なくなり、利益はどんどん薄くなり、最終的にお店は成り立たなくなる。
大手が参入してきて、勝手に代理店契約など結ばれてしまい、ハイそれまでよ、ということもあるだろう。

つまり個人ショップは簡単に開くことは出来ても、恐らく長くは続かない、ということだ。
一時だけ儲ける事ができても、そのショップが長年続いて老舗になる・・ということはまずないだろう。
簡単に開いて簡単におしまい、最初からそういう一発屋に過ぎず、将来の夢にはつながりにくい。

もちろんインターネットが普及する前から、商売にはそういう面があった。
しかしインターネットの登場により、物事がはるかにスピーディに進むようになった。
情報が拡散し、何でもかんでもワールドワイドになってしまう。
あっという間に調べられて、より安い方に全部取られてしまう。
路地裏に小さなお店を持ち、地元に溶け込んで生きていく・・そんな街の商店のような生き方が、成り立ちにくくなっていく。

知人のショップで売るのは、すべてオリジナルの商品である。
自分の会社で、自分の手で作っているのだ。
製造者と購入者が直結するという、インターネット時代の大きな流れに即している。
他では絶対に売っていない商品を扱えるのだから、おかしな競争に巻き込まれにくく、この世界では有利とえる。

まずは商品がいいものでなくては駄目だ・・と知人は言う。
口コミで評判が広まるのには、ネットの世界でもやはり時間がかかるという。
いいものを地道に売る・・という商売の基本は、インターネットの世界でも変わらないようだ。
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眠れない夜


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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いつものドラマを見ているうちに、妙に眠くなってきた。
椅子の上で何度も体勢を変えて、眠気に負けないよう頑張った。
何とか見終わったが、もう眠くて仕方が無くて、寝室に行きベッドの上に寝転がった。

起こされた時、最初は朝が来たのかと思った。
ちょっとベッドに横になった、その続きなのだと、気付くまでに時間がかかった。
グッスリと寝入ったため、感覚が一度リセットされてしまったようだ。

2時間ほど寝たか・・・
中途半端な目覚めなので、気分が優れない。
ふらふらと立ち上がり、半分目が開かない状態で風呂に入り、パソコンの前に座った。
やり残した仕事があったのだ。

それがいけなかった。
パソコンに向かっているうちに、目が冴えてきた。
日中より、頭がはっきりしているほどだ。

案の定、それから眠れなくなった。
比較的寝つきのいい僕であるが、今日はまったく眠れない。
まともに罠にはまってしまった。

一定以上深く眠ると、その後眠気は吹き飛んでしまうのだろうか?
うたた寝をしても、ぼんやりとした状態を保ったまま寝床につけば、睡眠に戻れる場合もある。
今回はパソコンに向かったがために、完全に目が覚めてしまった。

いつか書いたが、眠れない時は思い切って起きてしまい、頭を使わない単純作業をすれば、ほどなくまた眠くなると読んだことがある。
その際お勧めの作業として、靴磨きがあげられていたので、よく覚えているのだ。
やってはいけない作業の代表がパソコンで、今回はそのタブーを破ってしまった。

布団の中で、身体を右に向けたり左に向けたり・・・
枕の高さを変えてみたり・・・
今何時だろうと時計を見ると、午前3時を過ぎている。
6時前には起きなければならないのに・・・

あれこれと、いろいろな事を考える。
ふと、今自分の考えていることを分析してみる。
まだ論理的だ。
ということは、眠ってはいないということだ。
内容が滅茶苦茶であったり、記憶がどんどん消えていくようなら、睡眠に入りつつある、ということだ。

とはいえ、境目ははっきりわからなかった。
そろそろ考えが非論理的になってきたのは覚えている。
これは睡眠に入れるかな・・・
と思っているうちに、眠ってしまったようだ。

遠くで鳴っている電子音を聞いていた。
何の音だろう・・・
あ・・・目覚ましだ。
手を伸ばして音を止める。
5時40分・・・
ちぇっ、起きる時間だ。
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値上げ2


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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ビックリするような、大きな値上げもある。
オーダー靴のコードバンの価格である。

今まで素材にコードバンを選んだ場合、オプション代金として1万数千円プラスになった。
ところが、それが一気に3万数千円に上がるというのだ。
値上げの実施は7月からだという。

滅茶苦茶な値上げ幅である。
一気に倍以上になってしまうのだ。
1万円台が3万円台だから、見た瞬間「ええっ!?」となる。

原因のひとつは、資材不足による原料費の高騰であろう。
しかし、この大幅な値上げには、もうひとつ大きな理由がある。
今までの価格が安すぎたのである。

製造元が、コードバンに関しては、利益が出なくても作ってくれていたらしい。
ブーツのように革を多く使うものは、赤字だったという話も聞いた。
つまり製造者側の「好意」がそこにあったのだ。

ものを作る人は、単に利益だけで動かない。
コードバンを選ぶのは、やはりそれなりにこだわりのあるお客であろう。
そういうお客の望むものを作りたい、作ってみたい、という気持ちが、仕事の原動力になる。
さらには、特別なものを作ることで、自分の腕をさらに上げたい、という思いもあるかもしれない。

いずれにしても、もう待ったなしだ。
あと数日で一気に値上げになってしまう。
というわけで、これも注文するなら今ですよ、という話(笑)
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値上げ


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世界的な資材不足もあり、このところ靴の価格がどんどん値上がりしている。
狂牛病とか、北米の異常気象とか、中国の買い占めとか、いろいろな理由を聞く。
それと円安とのダブルパンチで、靴関係のお店はかなり辛い状態のようだ。
どこに行っても、いい話は聞かない。

ここ数年でずいぶん靴を買ったが、どうやら正解だったようだ。
3万円台で買った靴が、今や7万円くらいする。
前の価格を知っているだけに、今から買おうという気持ちにはなれない。

個人輸入も、現時点で1ドル125円で計算しなければならず、割安感はほとんどない。
税理士の先生と話すと、専門家は既に140円を前提に動いているそうで、少なくとも130円にはなるだろうという。
まだ円安の本番はこれからだ、ということだろう。

などと言いつつ、いまだにポツリポツリと買ってしまう(笑)
先日もエドモンズから父の日のセールのメールが来た。
サイトを見に行くと、マックニールが安くなっていたので、ついポチッとしてしまった。

いや、黒いマックニールが欲しくて、次にセールになったら買おうと、ずっと思っていたのだ。
在庫一掃セールで、たまたま欲しいサイズの在庫が1足あったのも決め手になった。
そのマックニールはまだ輸送の途中で届いていない。

まあ、これから140円になるというなら、現在でもまだお買い得なのだとも言える。
買うなら今が最後のチャンスだ。
などと言い訳を言っておく(笑)
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帰りの車の中で、激しい雷雨とぶつかった。
大量の雨水が、絶え間なく窓に降りかかる。
ワイパーを最大限に動かしても、到底追いつかない。

ツバメが落とした糞が、車の屋根に乗っていた。
拭き取ることもせずに、そのまま駅まで走った。
案の定、降りるときに見ると、きれいに流されていた。

電車は雨の中を走る。
走っていても、車体や窓に激しく水の当る音がする。
かと思うと、ふっと音が止んで静かになる。
降ったり止んだり、その中を電車は走っていく。

家まで帰りつき、居間の椅子に腰掛けて、BS放送を見ていた。
外は激しい雷雨。
そのうち、テレビの映像が乱れ始めた。
やがて画面が真っ暗になり、音声も止まった。
大雨で受信が出来なくなったらしい。

ドラマの途中なのに・・・
しばらく待ったが、復帰する様子は無い。
他のBSチャンネルも、すべて駄目だ。
もうどうしようもない。

テレビは諦めて、ベランダの扉を開けて、外の様子を見ていた。
雨はさらに激しくなり、隣の駅舎の屋根に叩きつけられた雨が煙になるのが見える。
その煙が強い風に流されて、屋根を覆うように高速で移動していく。

雷は数秒おきに落ちる。
厚い雲の向こうで鈍く光る。
時折眩しいほど強く光ると、近所に落ちた証拠である。
間髪いれず、激しい雷鳴が轟く。

風に混ざって、細かい雨が部屋に流れ込んでくる。
かまわず椅子に座ったまま、建物の外の激しい様子に見入っていた。
なかなか面白い自然のショーである。
リモコンを押してみたが、BS放送はまだ復帰しないようだ。
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ポイント


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TポイントカードとPontaカードを持っている。
どのくらい貯まったかな・・と思って調べてみた。
どちらもネットで残高などの情報を見ることが出来るのだ。

けっこう貯まっているのではないかと期待したが、Tポイントはゼロだった。
履歴を見ると、少し前にコンビニでの支払いで、すべて使ってしまっていた。
と言っても、たった百数十円である。
何度にも渡り、お店などでポイントを獲得しているのだが、1回がほんの数ポイントなので、結局は大した額は貯まらないのだ。

一方Pontaカードのほうは、けっこうな金額が貯まっていた。
期待していた通り(笑)
ホテルの宿泊などでポイントが貰えるからだ。

ところが何に使えるのか調べたら、興味のあることはほとんど無いことがわかった。
提携企業は、普段あまり使わないところばかりだ。
オリジナルのグッズを見ても、欲しいものはまったくない。
Pontaのぬいぐるみを貰っても困る。

貯めるのに使った労力の分、損しているような気がしてきた。
使い道が無いとしたら、一体何のために貯めているのだろう・・・
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スニーカー


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最近スニーカーに少しだけ興味を持っている。
既に革靴は買いつくした感もある。
次はスニーカーか・・と思われるかもしれないが、残念ながらそこまで入れ込む気持ちは無い。

あくまで履物の延長として、ちょっと興味が湧いた、という程度だ。
ご存知の通り、多くのスニーカーは布製である。
そのため、革好きの僕の心を、掴むまでには至っていない。

もちろん革製のスニーカーが無いわけではない。
実は、革製のスニーカーを、既にひとつ買ってみた。
それについては近くレポートする。

スニーカーについての知識に乏しいため、その世界の価値観がまったくわからない。
デザインが派手すぎて、お店に見に行っても、首を捻るばかりだ。
とはいえ、現在は空前のスニーカーブームだそうで、老若男女問わず、多くの人がスニーカーを履いている。
電車に乗っても、半分くらいの人はスニーカーなので、現物を見る事は簡単に出来る(笑)

スニーカーを履いてみると、非常に楽ちんである。
革靴と比較すると、ちょうどマニュアル車からオートマ車に乗り換えたような楽さだ。
楽ではあるが、物足りなさも感じ、これでいいのかという疑問が残る。
趣味性に関しては、やはり革靴の方が上かもしれない。

今までスニーカーを履いたことが無いわけではない。
それどころか、革靴に興味を持つ前は、もっぱら安物のスニーカーを履いていた。
靴に興味が無いのだから、当然実用面でストレスの少ないものを選ぶわけだ。

そもそもスニーカーとは一体何なのか?
要は、ゴム製の靴底の運動靴のことのようである。
僕が高校生か大学生くらいの頃、初めてスニーカーという言葉が広まったような気がする。
それ以前は、確かに運動靴と呼んでいた。

スニーカーという名称は、1916年にアメリカの会社が考え出したのだそうだ。
静かに歩くことが出来る靴ということで、Sneak(忍び寄る)から取ったという。
そんな風に、ごく初歩的な歴史から勉強しているところだ(笑)
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雨の日の靴


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梅雨の季節には、履く靴が限られてくる。
コードバンの靴なんて、絶対に履けない。
1回で駄目にしてしまう。
あれはもっと雨の少ない国で考えられた靴だ。

雨に強いといえば、表面が防水加工されたレザーやガラスレザー、オイルレザーなどの靴が中心になる。
スエードも、防水スプレーをかけるとよく水をはじくので、比較的雨に強いと言われる。
普通のカーフも使えないことはないが、防水スプレーやワックスの能力には限界がある。
濡れて出来たシミが上手く消えてくれればいいが、陰干ししてからクリームを与えても、何となく表皮が痛んだようになる。

靴底は、ラバーなど雨に強いものであることが無難である。
普通のレザーソールは、水分を含むと激しく痛む。
どうしてもレザー系にするならば、オイルを多く染みこませたソールなど、雨を意識した作りになっているものがいい。

必然的に、梅雨の時期に履く靴は決まってくる。
梅雨に限らず、にわか雨が降るなど、日本の天気は安定性が低い。
四季のある国に生まれた宿命で、靴に要求される条件も厳しいのだ。

手持ちの靴で、雨に強いものは何だろう。
ガラスレザーでは、チャーチのシャノンのダイナイトソールがまず候補に上がる。
あの靴は、大雨の日に深い水溜りの中を歩いても大丈夫だった。
同じくジャラン・スリウァヤのプレーントゥも、ガラスレザーにダイナイトソールの組み合わせだから、雨に向いた靴と言える。

オイルレザーの靴は、雨に強いのはわかっているが、ブーツが多くて暑い季節には厳しい。
短靴では、オールデンのクロムエクセルのブルーチャーはゴム底で雨に強い。
クレープソールのオールウエザーウォーカーも、危なそうな天気の日には選ぶことが多い。
オイルレザー系のリスレザーとラバーソールを組み合わせた、パラブーツの靴も雨に向いている。

トリッカーズの中では、なんと言ってもシーシェイドゴースなどの耐水レザーを使った靴がいい。
これにラバーソールを組み合わせた短靴は、雨の日の定番になっている。
アッパーがカーフで、ダイナイトソールやコマンドソールと組み合わせたトリッカーズも何足か持っている。
それらを雨の日に履くことはあるが、やはり水に濡らすとアッパーが痛むように感じる。
特に明るい色はシミが目立つ。

スエードの靴は、数足しか持っていない。
ラバー、ウレタン系のソールを組み合わせた靴では、クロケット&ジョーンズのプレーントゥや、ウォークォーバーのものがある。
そう言えば、ずいぶん前にリーガルで作ってもらったブラックのスエードの靴も、ダイナイトソールなので雨にはピッタリだ。
しかしあまりスエード自体が好きではないので、滅多に履かない。

それら雨に強い靴を、大量のコレクションの中から選び出す(笑)
玄関付近にそれらを並べておいて、毎朝そこから選んで履いていく。
雨の季節が過ぎるまで、その態勢でいくしかない。
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感知


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人間の目に見える光は限られている。
人間の耳に聞こえる音も限られている。
世の中には、目に見えない光、耳に聞こえない音が、明らかに存在する。

目も耳も、基本的には波形を感知するセンサーだ。
音や光といった波形を感知して脳に伝える。
その感知できる周波数の帯域が決まっている。
その周波数帯域を外れた情報にはセンサーは反応しない。

以前このブログで、紫外線や赤外線の領域の光を撮影する実験をしたことがある。
専用のレンズ、カメラまで入手して撮影に没頭した。
人間の目では見ることが出来ない光なので、普通のカメラは最初からその周波数域をカットしてあるのだ。
(具体的には可視光線より高い周波数が紫外線、低い周波数が赤外線になる)
そのために専用の機材が必要になる。

それらは普段我々の見ている光と連続的に繋がった周波数ではあるが、人間の目で感知できない帯域に属している。
そこに間違いなく存在する「光景」なのに、見ることが出来ないのだ。
機械の手を借りて、それらの光を撮影してみると、そこに別の世界が存在していたことが明らかになる。

音に関しても、ご存知の通り、一般の人は20ヘルツから20,000ヘルツの音を聞くことが出来るといわれている。
もちろんこの数値には個人差があるし、普通は20歳を過ぎた辺りから耳の劣化が始まり、特に高い周波数はどんどん聞こえなくなる。
この可聴域感を外れた音も、自然界には大量にあり、普段我々はそのシャワーの中で暮らしているのだ。

CDを開発した時に、人間にはこの周波数の範囲しか聞こえないという考え方に基づき、それ以上、それ以下の周波数をばっさりカットしてしまった。
ところが実際にはそれらの可聴帯域から外れた音は、具体的な「音」としては感知できなくても、「雰囲気」として人間が察知していることがわかってきた。
そのためデジタル的にスポンと切り捨ててしまったCDの音は、どこか平板で変であると、発売当初からかなり非難された。

いずれにしても、人間には感知できない世界があるということだ。
昆虫は、花びらの表面に人間には見えない模様を見て、そこに蜜があるのを判断しているし、犬や猫は、人間には聞こえない笛の音で反応する。
同じ世界に生きているにもかかわらず、人間にはそれらの情報は捉えられない。

何が言いたいかというと、世の中には自分の目で見たもの、耳で聞いたものしか信じないという人がいるが、それはおかしいということだ。
目で見たもの、耳で聞いたものは、この世界の一部分でしかない。
自分の目や耳を通じて得た情報しか信じないというのは、自分は世間の狭い人間であると、言っているようなものである。
ましてや、センサーを通じて得た情報を、その硬直した脳で処理するのだから、その結果については何をかいわんや・・である。

ご清聴ありがとうございました。
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財布の写真


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リクエストにお応えして、昨日の財布の写真。

奥の黒いのが何年か使用したコードバンの財布。
恐らく日本製のコードバンだ。
黒い馬の革の部分はまだまだ使える。

手前の茶色いのが今回購入したイタリア製のコードバンの財布。
マニウノというブランドだが、日本で企画した製品のようだ。
内部にホーウィン社の刻印が押してある。
ご覧の通り、何の色気も無い財布である。
それどころか、馬の香りがけっこう強く漂う(笑)

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財布


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誕生日プレゼントに財布を買ってもらった。
といっても、誕生日はまだ半年も先だ。
今使っている財布が壊れてしまったので、必要に迫られて、先貰いで買ってもらったのだ。

今まで使っていたのは、コードバンの長財布である。
小銭を入れるファスナー式のポケットが付いている。
僕のように詰め込んでパンパンにしてしまう荒い使い方で、よくこんなに長い期間もったと思う。
表面の黒いコードバンは、今でも鈍い輝きを放っており、むしろやっと年季が出てきたところだが、ファスナー部分が壊れてしまった。

デパートに見に行くと、男性用小物の売り場に革製品のコーナーがある。
ちょうど父の日のプレゼントで、多くのお客さんで賑わっていた。
革製品は、男性用のプレゼントの定番となっているようだ。

見せてもらうと、コードバンの財布が何種類かある。
いくつかのメーカーから出ているが、いずれにしても価格は高く、数万円から十数万円もする。
(今まで使っていた財布は、結婚式のお返しで、カタログから選んでただで貰ったものだった・笑)
特に米国のホーウィン社のコードバンを使ったものは高価である。
中には、靴の業界ではプレミアムのついているウイスキーコードバンを使っているものもあった。

コードバンというのは、いつも書いているが、馬のお尻の皮である。
1頭から少量しか取れないので、必然的に高くなる。
特有の艶のある革で、表皮は比較的強いのだが、水に弱いという特徴がある。
繊維を寝かせて作ってあるので、水に濡れるとそれが元に戻って、水脹れのようになってしまうのだ。

特に最近は、極端な不足状態に陥っており、オールデンのコードバンの靴など、日本では2年待ちの状況だという。
そもそも皮を取る農耕用の馬自体が、今ではあまりいないだろう。
革のために動物を飼うことはまずなく、多くの場合、革は副産物である。
革とは供給が不安定な資材なのだ。

コードバンを作っているタンナーは少なく、米国のホーウィン社か日本の新喜皮革社くらいであるが、特にホーウィン社のものは有難がられる。
面白いのは、そのホーウィン社のコードバンが、財布の世界でもブランド化していることだ。
誇らしげにホーウィンの刻印が押され、特別高く売られている。
戦略的には成功しているのだろうが、売れすぎているためか、最近は革の質が落ちているという噂もちらほらと聞く。

コードバン自体は、案外丈夫な革と言われている。
僕の使っていた財布も、表面はまだ綺麗だし、傷もそれほど付いていなかった。
しかし力のかかり方によっては弱いようだ。
お店に展示してあったコードバンの財布も、カードを入れるポケットが破れているものがあった。

いろいろ見せてもらって、イタリア製の少し大き目の財布を選んだ。
イタリア製といってもかなり無骨なデサイン。
ファスナーで左右に開けるタイプで、比較的収容能力が大きい。
一応革はホーウィン社のコードバンを使っているが、その中で一番安かった(笑)

何より内側がカーフで出来ているのがいい。
内部までコードバンだと、強度面で心配だし、扱いに気を遣う必要がある。
デザインに華が無く、目立たない製品であるが、比較的「通」が選ぶことが多いと言われた。
頑丈そうなので、僕にはピッタリである。
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血糖値


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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行きつけの医院でいつもの糖尿の検査をしたら、今までになくいい結果が出た。
採血した看護婦さんも驚いていた。
何故かと問われたが、特別理由が思い当たらないので、偶然ではないかと答えた。
先生も同意見で、この数値をずっと維持できればいいと言われた。

血を抜くときに、血液の流れを見て、大体の数値はわかる。
さらさらと注射器の中に流れ出れば、大抵いい結果が出る。
食事の後どのくらい時間が経っているかも大きく影響するので、ちょっと数値がよかったからといって、手放しで喜ぶわけにはいかない。

今回数値がよかった理由として、もうひとつ考えられるのは、このところの食生活だ。
Mrs.COLKIDが、豆腐を使った料理に凝っているのだ。
健康にいいということで、この2週間ほど、毎晩それを食べている。

どこかのスーパーで売っているらしいが、専用の薬味と豆乳をかけて、スプーンで食べる。
それを夕食のメインにしている。
流行っているのか、それに似たものがコンビニでも売っていて、時間が無いときはそちらを買ってくる。
その豆腐料理が効いているような気がする。

豆腐自体は意外にカロリーが高いという指摘もあるそうだが、今はカロリーより栄養価、特に糖質の時代でもある。
カロリーにばかり目を向けるのはよくないという。
先生からも、カロリーオフと称して売られているスポーツドリンクは、カロリー計算に入らない添加物が入っていて、太るから気をつけるようにと注意された。
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原因不明


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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先日BS放送の留守番録画に失敗したことを書いた。
仕方ないので、オンデマンドで見ようかと思っていた。

しかしふと思い出し、母親の家にあるブルーレイ・レコーダーを見てみた。
すると、案の定しっかり録画されていた。
そちらでも予備の録画をするようにセットしておいたのだ。

母親の家のテレビで、録画した番組を見た。
自宅のモニタより小さいが、新しい機種だからか、人の表情はよく見えた。

家のブルーレイ・レコーダーが、何故あのようなおかしな動きをしたか、原因はいまだ不明である。
録画をしている最中に、放映が始まった他局の番組に、録画対象が勝手に切り替わってしまったのだ。
機械が故障したのだとしても、普通では考えづらい不可解な動きである。



フット・ザ・コーチャーのメンデル。
ビブラムソール仕様。
サイズは7-1/2。

この靴カッコいいよな・・と、ずっと思っていた。
いつか欲しいと考えていた。
それが今回、ついに購入する機会を得た。

フット・ザ・コーチャーは、竹ヶ原敏之介氏が2000年に立ち上げた靴のブランド。
メンデルは同社を代表する人気モデルである。
アウトソールにいくつかのバリエーションがあり、購入したお店では、レザーソールとビブラムソールの2種類が並んでいた。

当初はスタンダードなレザーソールを購入するつもりでいたが、試着してみるとこのビブラムソールの履き心地もいい。
悩んだが、結局ビブラムのほうを選んだ。
白く浮き立たせたウエルトのステッチは、カジュアルに使うことを意識しているように見える。
ビブラムソールは、一見大胆な組み合わせであるが、案外この靴のコンセプトに合っているのではないか。

6アイレットの外羽根式セミブローグ。
専用の白い箱に入れられ、コットン製のシューケースが付く。
アッパーにはホーウィン社に製造を依頼したという、オリジナルのオイルド・ステア・レザーを使用。
しかもラストはモディファイドを採用している。

凝ったレイアウトと丁寧なつくり。
こだわりぬいた靴である。
押さえるべきところを押さえており、スペックを見ただけで、靴好きをうならせるものを持つ。
聞くところによると、MENDELLという名称も、ホーウィン社の社長が名付けたのだという。



最初に足を入れた感触は、意外に硬めである。
芯材を工夫し強度を増す改良があったというが、それも影響しているかもしれない。
どこかトリッカーズに似たガッシリ感がある。
厚めのビブラムソールではあるが、腰高な印象は少なく、歩行感は安定している。

ひとつ下のサイズの7でもいけるかと思ったが、足を入れると両側から締め付けられる。
お店の女性は、僕の足の当たり具合を手で確かめて、7-1/2にすべきだと主張した。
踵の吸い付きは7のほうがいいので、かなり悩んだが、結局7-1/2のほうにした。
縦方向は少し大きめで、幅はちょうどいいサイズ、紐をしっかり締めると踵も付いてくる。

ジーンズによく合う。
お店の鏡に自分の姿を映しても、やはり靴のカッコよさに眼がいく。
密度感の高いデザインは、メカニカル、とでも言うべき快感を味あわせてくれる。
レザーソールのメンデルのほうは、結婚式などに使う人も多いという。
しかしフォーマルな靴は持っているし、自分としてはこの靴はカジュアルに履きたい。

柔らかさとスマートさ、そして堅牢さが調和したデザインは、非常にスタイリッシュである。
シェイプの美しさが際立っているのは、モディファイドラストを採用しているからだろう。
美しくまとめ上げるのが難しいこのラストを、見事に消化して使いこなしている。
そのため独自の存在感を放ち、一目見てカッコいいと感じさせる靴になっているのだ。



実際に履いてみると、モディファイドラストが効いているのだろう、足がスムースに納まり、非常に履き心地のいい靴であることがわかる。
蝋をたっぷり塗りこんだ靴紐が使われており、細部にまで拘りを感じる。
カッコいい上に履き心地がよく、どんどん好きになっていく。

青山のいつものお店に履いて行き、靴を磨いてもらった。
材質がオイルド・ステアなので、仕上げをどうすべきか悩んだが、思い切って光らせてもらった。
そうしたら、さらにカッコよくなった(笑)
(多分光らせたらカッコいいぞ・・と思っていたのだ)

お店でわかったことは、キャップとヒールの部分はよく光るが、どうもバンプ部分は光りにくい革が使われているということだ。
同じ革だとは思うが、パーツごとに適した部位が使われているのかもしれない。
意図的に使い分けているとしたら、凄いことである。
ここを光らせたいのでしょうと、隠されたメッセージを解読したような気分になった(笑)

この品質でこのデザイン、そして細部へのこだわり・・・
この価格なら、コストパフォーマンスは相当に高い。
予想通り、素晴らしい靴であると感じた。


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