右折禁止


SIGMA DP1Merrill

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車で銀行に向かう途中、対向車側の方向からは、右折できない交差点がある。
国道と交わる大きな交差点だ。
そこをいつもの通り通過した。

対向車で一台、右折禁止に気付かずに、交差点の真ん中で曲がろうと停まっている車があった。
僕はその横をすり抜けて、道を真っ直ぐ横断していった。

僕の車が通り過ぎた後、その車が右折していったのがミラーの中に見えた。
するといきなり「フォン」と甲高いサイレン音が鳴り、脇道からパトカーが現れた。

右折禁止に気付かずに曲がる車を捕まえようと、見えないところで見張っていたのだ。
禁止の標識を見落としやすい交差点・・というより、そんな大きな道で右折できないとは普通思わない。
多くのドライバーが気付かずに曲がるのを知っていて、違反するのを虎視眈々と狙っていたように見えた。

帰り道にも、その交差点を通った。
行きとは反対方向だから、完全に右折禁止の車線になる。
僕の一つ前の車が、右折のウインカーを出した。
また標識を見落としているようだ。

そこは曲がれないよ・・と教えてやりたいが、大声で言っても聞こえるわけが無い。
信号が青になると、そのままふらふらと交差点の中央まで出て、対向車が途切れるのを待っている。
横を通過するときにドライバーに目配せしようかと思ったが、対向車に夢中になっており、こちらをまったく見ない。
免許取りたての学生のような、いかにも不器用そうな若者であった。

車をその場に停めて伝えるわけにもいかず、そのまま横を通り過ぎるしかなかった。
若者の車が右折するや否や、例によって「フォン」というサイレンの音が後ろから聞こえてきた。
あの交差点はどうやらパトカーの狩場のようだ。



今日の時計ベルト。
ロダニアのデイトフォニック・アラーム・ウォッチに、ジャン・ルソーのルイジアナ・アリゲータ・セミマットのブラックをつけた。

ロダニアは1930年創業のスイスの時計会社。
現在でも時計を作り続けている。
シンプルなシルバーのケースに、まずは順当にブラックのベルトを組み合わせてみた。

このタイプは、「蝉(セミ)」・・と呼ばれることもあるアラーム付きウォッチである。
リューズが二つ付いていて、上がアラーム用、下が通常の時計用である。

上のリューズを引いて、黒い矢印のアラーム時刻を合わせる。
リューズを回すことで、アラーム用のゼンマイを巻く。
時間が来るとジジジジジ・・・とセミの鳴くような音で鳴るわけだ。
特殊な機能を内蔵するためケースに厚みがあり、実測12.2mmもある。

実はこの手の時計はあちこちの会社から出ており、比較的高い価格で取り引きされるが、ロダニアくらいのメーカーであると安く手に入る。
このモデルに関しては、アラーム・ウォッチには珍しいデイト機能も付いている。

電源を必要としない目覚ましであり、とても面白い時計であるが、実際にこの音で眠っている人が起きるかどうかは不明。
しかも10秒ほどでゼンマイを使い切って止まってしまう。
一度出張に持っていって試してみたい。
手に着けたまま寝れば、ジジジ・・・と振動が伝わるので、あるいは目が覚めるかもしれない。

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