経過


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液体窒素治療の術後の経過は良好・・・
と言えるのかどうかはわからないが、焼いた跡のかさぶたは黒くなっているようだ。
自分では見えないので家族に確かめてもらっている。

病院で血管のところにできる血管腫の一種だと言われたが、要は細菌によるものでは無いようだ。
しばらく経つとかさぶたが取れて、その後がどうなっていくかを見る必要があるのだろう。
三週間後にもう一度来るように念を押された。

液体窒素治療は、回を重ねて治ってくるとどんどん痛くなる傾向もあるという。
新しく出来たばかりの細胞を焼くからだろうか。
それを聞いて少し尻込みしたが、そんな情けないことではいけないと医療関係の方から怒られた。
治療というのは痛みを伴うものだと諭された。



今日の時計ベルト。
カラトラバ3923に、アルキメデス・スパイラル・オリジナルのクロコダイル丸斑のライトブラウンをつけた。

強い艶消し・・という表現は変かもしれないが、フラット感のある明るいブラウンのベルトだ。
なかなかよく合っている。
おおむねブラウン系との相性のいい時計である。
とはいえブラウンならすべてOKという訳でもないので、貴重な組み合わせではある。

しかし正直なところ、少々複雑な心境でもある。
このベルトは、売れ残り品を店頭で安売りしていたものだ。
幅17mmなので重宝すると思い買ったのだが、売れ残ったのもそのサイズゆえであろう。
そのため僕の中では、それほど重要視していたベルトではなく、カラトラバと組み合わせるには抵抗がある。

耐汗仕様ではないので、使用すればたちまち汚れてしまうと思われる。
だから現実に使うことは考えていない。
では何のために買ったのかと言われるだろうが、革フェチのコレクションとはそういうものだ(笑)

この雰囲気が合うことは分ったので、カラトラバ用に耐汗仕様で新たに作ることも考えられる。
しかし実際にはこの色のベルトを使いこなすのは、けっこう難しいと思う。
ダークブラウンなら無難にまとめられるが、明るいブラウンは扱いが難しい。
時計としての組み合わせはバランスが取れていても、着ける人の年齢や服装とのマッチングもからんでくる。

もちろん着こなせる紳士もいるだろうから、あえてここで紹介したわけである。
僕の場合は、少し自信がないということだ。
時計ベルトの組み合わせ例としては、なかなか渋いサンプルだと思う。
時計にベルトを付けて眺めてみて、これを腕に着けて歩く場面を想像する・・・それで完結するという、高度な趣味の世界の話なのだ(笑)

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5年


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すっかり忘れていたが、11月17日でここの連続書き込みが5年を超えた。
2007年11月17日から続いている記録だ。
まったく思い出しもしなかった(笑)
それだけ忙しかったといえる。

昨年連続書き込みが4年を超えた時、4年で途絶えては縁起が悪いから、5年続けたら一度休もう・・と思ったのだが、そのタイミングを逸してしまった。
まあ気ままに続けていこうと思う。

それにしても激動の5年間だね。
振り返ると凄い歴史の記録になっているかも・・・(笑)



今日の時計ベルト。
GUBグラスヒュッテ・オートマチックに、ヒルシュのマッサイ・オーストリッチのゴールドブラウンをつけた。
(以前は「マサイ」と書いたが、国内で「マッサイ」と表記されているのを知ったので、今後はそう表記する)

意外なほどよく合っている。
見事にピッタリなので自分でも驚いた(笑)
このベルトは、何となく中途半端な色で、マッチする時計がなかなか無いのだ。

ヒルシュのマッサイは、同社のラインナップの中では少し凝った作りのベルトである。
裏材には防水性、耐汗性のある素材が使われ、しかもステッチを裏側の表面に出さない特許製法が採用されている。
他の製品に比べて、表材に水分が染み出すのを徹底して防ごうとしているのがわかる。
オーストリッチが水分に弱い素材なのかもしれない。

明るい鮮やかなブラウンがオーストリッチのイメージカラーのようで、多くのメーカーのオーストリッチのベルトで、その色が用意されている。
しかしヒルシュのマッサイは少しイメージが違って、くすんだ黄土色に近い垢抜けない色だ。
その上このサンプルに限ったことかもしれないが、オーストリッチ特有のクイルマークが、焼いたかさぶた(笑)みたいな気味の悪い入り方をしている。

そのため個人的にはあまり好きなベルトではない(笑)
今まで多くの時計にいまいちマッチしなかったのだが、どういうわけか共産圏産のGUBには妙にピッタリきたので驚いた。

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液体窒素


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髪の毛の中の頭皮に、小さなできものがあった。
もう十数年も前からで、床屋で櫛でとかしてもらうと、ドンと石に乗り上げるようになる。
慌てた店員さんから、すいませんと謝られ、かえって恐縮していた。

それに何かで傷をつけてしまったらしく、ここ数日出血していた。
けっこう大量に血が出て、テッシュを当てて上から押すと、血で染まって真っ赤になる。
やめればいいのに、つい面白くて、どんどん押して血を絞り出してしまう。
赤い染みだらけのテッシュを頭に当てているので、Mrs.COLKIDが驚いて悲鳴を上げる。

そのうち大きなかさぶたが出来てしまった。
頭を洗うたびに傷つけてしまうのか、風呂上りになると出血する。
体が温まって血流がよくなるのだろう。
さすがにこれではまずかろうと、今日の夕方皮膚科に行ってきた。
ベテランの腕のいい先生だ。

しばらくかさぶたを睨んでいた先生が、決めたように「取ろう」と言った。
カルテの手術という欄に何か書いている。
液体窒素で患部を凍結させるという。

「あの、来週結婚式なんですが・・・」
「あんたの?」
「いえ、親戚のです」
「それが何か」
「髪の毛を剃られたら困ると思って」
「新郎でないなら、気にする必要ないだろう」
「そうもいきません」
「毛は剃らないから大丈夫だよ」

処置室に連れて行かれ、手術台に寝かされた。
看護婦さんが、痛いですよ・・と教えてくれた。
一時間くらい痛みが続くという。

そのまま麻酔もなしに液体窒素治療が始まった。
超低温の液体窒素を染み込ませた綿棒のようなもので、かさぶたを凍らせているようだ。
やられている当人には見えないから、よく分からない。

確かに、けっこう痛い。
先生から「我慢できる?」と聞かれて、ハイと答えたが、齢50の男が痛いですなんて言えない。
しかし何かで焼かれるような痛さだ。

表面は火傷に似た痛みで、そこから頭の中にガンガンと刺さるような頭痛が加わる。
まあ歯の治療のキーンと響く痛みに比べれば少しましか・・というところ。
どうなっているのかモニタで見てみたかったが、それだとさらに痛く感じそうだ。

三週間後にもう一度来るように言われた。
抗生物質と軟膏をもらった。
手で触れてみると、かさぶたは取れたわけではなくそのまま残っている。
少し経つとポロリと取れるのだろうか?

ネットで調べてみたら、この治療法は表面を凍結させて細胞を殺し、その下の皮膚を再生させる・・という工程を繰り返すことで、やがてずっと下の方にある細菌に感染した層まで壊滅させるのだという。
つまり何度か治療を繰り返さないと完治しない。
その痛みに耐えられず、途中で放棄する人も多いという。

突き刺さるような痛みは、一時間ほど続いていたが、やがてすっと治まった。
看護婦さんに言われた通りだった。
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オーナー


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工房が銀座の並木通り沿いに引っ越してから、某時計ベルト店に来店するお客さんは、カラトラバのオーナーが増えたという。
同じ通りに日本を代表する高級時計店があるからだろう。
50人来れば2人くらいはカラトラバだというから面白い。
もっとも皆さん正規ディーラー店で定価で購入し、かのナポレオンと並んで本国の顧客リストに登録されている方たちだ。
誰かのようにガード下の中古店で買った人とは訳が違うのであるが・・・(笑)

それにしても、わざわざ純正以外のストラップを求め、しかも自分の好みでデザインを決めるほどのこだわりを持つのだから、かなりの時計好きといえるだろう。
超高級車にジャージ・・みたいな変な格好で乗り付けて、一番高い時計を買っていく人とは、多分違う人種だ。
そういう人には好感が持てる。



今日の時計ベルト。
カラトラバ3923に、ジャン・ルソーのルイジアナ・アリゲータ・セミマットのブラックをつけた。

ドレス・ウォッチとしての決定版の組み合わせを目指し、ジャン・ルソーにオーダーしたベルト。
白い文字盤に黒い革ベルト・・という、正式なドレス・ウォッチの定義から外れないよう、ストイックに仕様を決定した。
ちょっと色気を出すと、すぐに外れてしまうのだ(笑)

革はアリゲータの腹部分の竹斑から選び、先端部に行くにつれ模様が細かくなる形にしてもらった。
なるべく竹の節のラインが水平になるようにしたかったが、この部位ではどうしても斜めになる。
ベルトの厚みは3.5mmとわずかに膨らみを与え、極端に薄くするのは避けた。
ステッチはもちろん黒糸の手縫いで、革の色に同化させ、カジュアルな雰囲気が出ないようにする。
裏材にも同社自慢のアンチスエット材のブラックを選び、全体を黒で統一し色を一切廃した。

サイズは17-14で、ベルト先端部を尖らせるデザインにしてもらった。
遊革は無くし、固定された定革の2連にした。(これは僕のお気に入りのパターン)
バックル穴は3個のみにして、自分専用の特別仕様であることを強調する。
コバは例によってカット仕上げだが、ジャン・ルソーの場合コバ塗りが恐ろしく丁寧なので、ちょっと見ただけではヘリ返しと見分けがつかない。

ベルトの左右の長さは、今回は両開き式Dバックルを使うことを前提に決めた。
ベルトの余った部分が、2連の定革にきれいに収まるよう、長さを微調整する。
先端部を尖らせると幅が狭くなる為、定革から飛び出す部分の見え方が通常とは変わってくる。
そのためにミリ単位で慎重に調整しなければならないのだ。
これはアトリエに実際に足を運ばなければ出来ないことである。



どこまでも地味に徹したベルトで、人を驚かせるような要素はほとんど無い。
17mmと幅が狭いこともあり、これ見よがしの迫力も無い。
しかし丁寧にカッチリと作られていることと、革の質が高いことから、見る人が見れば、並みのベルトではないことが伝わるだろう。

何といっても正統派ドレスウォッチである。
その使い道に於いては、これ以外の組み合わせは、ちょっと考えられない。
カラトラバを持つなら、必ずひとつ持っていなければならないベルトといえよう。
問題は使う機会が何回あるか、であるが・・・・(笑)

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晴天


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非常によく晴れた休日。
日差しがあり、写真を撮るにはうってつけの一日であった。
しかし、朝から用事で出かけなければならなかった。
この連休は仕事三昧である。
今日はカメラは忘れずに持っていったが・・・(笑)



↑昼食をここで食べたが、なかなか美味しくて満足した。
赤坂にある洋食屋さんだ。



今日の時計ベルト。
GUBグラスヒュッテ・オートマチックに、モレラートのコローのダークブラウンをつけた。

1960年代の自動巻き。
傷も多く、状態はそれほどよくない。
文字盤の字体が変わっているが、当時のひとつの典型のようで、共産圏の時計によく見られる。
この字体の時計が欲しいとずっと思っていたが、たまたまセラーが破格のオファーを受けてくれたために購入に至った。
というか、試しに安い価格を入れてみたら、OKが出てしまったので、買わざるを得なくなった(笑)

GUBとは、旧東ドイツのグラスヒュッテ国営時計会社のこと。
ドイツ時計産業の聖地といわれるグラスヒュッテは、ザクセン州の山奥にある小さな町。
1845年にアドルフ・ランゲによってこの貧しい集落に時計産業がもたらされ、その後繁栄、時計産業の聖地と呼ばれるに至った。
しかし第二次大戦中に爆撃で壊滅的な被害を受けてしまう。
さらには旧東ドイツ領にあったため、大戦後は政府によって接収、1951年には現地の時計会社数社がGUBに統廃合されてしまった。

その後も国営で機械式時計を作り続けていたが、ベルリンの壁崩壊後西側の資本と結びつき、製造品目を高級時計に移行、ここをベースとする高級時計メーカーがいくつか誕生した。
今やパテック・フィリップを抜き世界最高品質といわれるランゲ・アンド・ゾーネはもちろん、グラスヒュッテ・オリジナル、ノモスといったそうそうたるメーカーがこの小さな町に集中している。
しかしそれは現在のこと、東西ドイツ統一前の時代には、このような一般向け時計の量産基地でもあった。
eBayにもこの時代のモデルが大量に出ており、かなり安価に売られている。

コローのダークブラウンは非常によくマッチしており、この時計のパートナーとして品質的にもバランスが取れている。
まずはGUB向けのスタンダードなベルトとして取り上げてみた。
このベルトは形状が特殊なため、幅によって表情を大きく変える。
20mm幅とこの18mm幅を比べてみると、まるで別のモデルのように18mmのほうがスマートに見える。
面白いベルトである。



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痛感


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朝から仕事で打ち合わせであった。
曇っていたのでカメラを持たずに出た。
ところが途中から日差しが出てきた。

これはしまった。
惜しいことをした。
移動する時、被写体になるものを数えならが歩いたが、十数枚分チャンスを逃した。
カメラは常に持ち歩くべきであると痛感した。

電車の中でおばさん二人の会話が聞こえてきた。
飼っている犬が、昨日から変な行動をとり出したという。
「あなたそれはきっと地震が来るのよ。地震の前になると、動物が変なことをして、地震が来るって教えるんだって」
あら、そうなの?なんて話しているが、興味があるのは自分の犬のことのようで、地震はどうでもいいらしい。

地下鉄の中なので、今地震に来られるとちょっと困るな・・・と思いながら聞いていた。
まあ、あの呑気なおばさんの飼い犬なら、どうせ大した犬ではあるまい。
気紛れでいつもと違う行動をとっただけだろう。

・・・と思っていたら、夜になって地震が来た。
震度3から4くらいで、棚からものが落ちた。
いや、大した犬だった(笑)



今日の時計ベルト。
カラトラバ3923にモレラートのコローのハニーブラウンをつけた。

カラトラバのカジュアル化計画の一環である(笑)
少し強引であるが、18mmのコローを削ってつけてみた。

当初は同社のドゥッチオのハニーブラウンをつける予定であった。
バフ仕上げを施したという表面の質感が、ヌバックに近いことに気付いたからだ。
というか、仕上げ方からいうとヌバックそのものかも・・・(笑)

しかし店頭に在庫が無く、わざわざ取り寄せるほどのことでもないので、在庫のある新型のコローで代用した。
もしかするとコローはドゥッチオの後継機という位置づけかもしれない。

同じマニファッティのシリーズであるドゥッチオとの違いは、剣先がスマートなコローの方が形がいい。
一方のドゥッチオは、コバ部分を濃い色で塗ってアクセントをつけてあり、それはそれでなかなかいい。
材質は両者ともトスカーナレザーで、質感は非常によく似ている。



実はこの組み合わせは、個人的にかなり気に入っている。
この明るいブラウンのベルトの質感は、革フェチには直球ど真ん中だろう。
ハニーブラウンという名前もいい(笑)

価格的に見ても、品質面でカラトラバには少し力不足なのは否めない。
しかしカジュアル化路線の一例として、悪くない組み合わせだと思っている。
こういうカラトラバをつけている人は、あまりいないだろう(笑)

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朝?


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ほんのちょっと、ベッドで横になったら、本格的な睡眠に突入してしまった。
ちょっとだけ休もうと思ったのだが、ベッドに横になること自体、本気で寝ようとしているのと変わりはない。
目が覚めた瞬間、朝?・・・と思ったが、服を着たままなのに気付いて、またうたた寝したと分かった。

胃が気持ち悪い。
机の上に撮影しようとした時計とベルトが並んでいる。
しかし明日も仕事なので、シャワーを浴びてもう一度休むことにする。
不健康そうに見えるが、意外にこういう時間でちゃんと睡眠をとっている(笑)
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未公開


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年末が近付いているためか、忙しい日々が続く。
明日も祝日ではあるが出勤だ。
勤労感謝の日というのが皮肉である。
あさってはあさってで、仕事で人と会わなければならない。
連休なんて僕にはないのだ(笑)

ここを書く時間が惜しいので、以前書いたまま公開していない記事がないか探してみた。
いくつか出てきたが、どれも古新聞でいまさら出せないようなものばかり・・・
中にはお盆に墓参りについて書いたものもあって、季節外れもいいところだった(笑)
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フランスより


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寝る前にパソコンを覗いたら、フランスからメールが来ていた。
ベルトをお願いしているパリのショップからだ。
ベルトをつける時計の写真を送って欲しいという。
本体の表側と裏側と、それにバックルの写真も見たいという。

僕がベルトの細部の寸法を細かく指定して、それでいて時計の種類を書かなかったので、本当にそれで正しいのか心配になったらしい。
作ってから間違っているといわれても困るからだろう。

仕方がないのでそれからD4とマクロレンズを出してきて撮影を始めた。
写真をメールに添付して、カラトラバの3923と書いて送った。
バックルは松重製だったが(笑)、メーカー名は知らないと書いた。

先方からはすぐに納得したと返事が来た。
カジュアルなスエード製のベルトを頼んだので、まさかカラトラバ用とは思っていなかったろう。
時計の種類を知ったら、それに見合ったものに作り方を変えるのだろうか?
まさか師匠が出てきて、ここは俺が作る・・とか(笑)
そういえば僕の3923に付いている証明書は、フランスの直営店で売られたことを示している。



今日の時計ベルト。
カラトラバ3923にディ-モデルの「スポーツ・ウォータープルーフ」のブラックをつけた。

強い耐水機能を謳ったベルトで、17mmという奇数サイズも揃っている。
機能面で申し分ないため、個人的には気に入っており、ここにもよく載せている。
真っ黒で統一された都会的なデザインもいい。

しかしカラトラバには、ちょっと通用しなかったようだ。
ベルトが妙に貧弱に見える。
これは予想していない結果だったので驚いた。

時計本体のクオリティに、ベルトが見合っていないように見える。
今まで他の時計でこういう現象はなかった。
格の違いというものだろうか。

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飛行物体


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数日前の夜のこと。
自宅でパソコンの作業をしていると、遠くから地響きが聞こえてきた。
最初は地震かと思い、作業の手を止めて、耳を澄まして待った。
重低音がだんだんと大きくなり、こちらに近付いてくる。

やがて低周波のうねりの中に、バタバタという回転音が混ざり始めた。
これは何かの飛行物体だ。
今まであまり聞いた事のない威圧感のある飛行音である。

この音は民間機ではないだろう。
軍用のヘリだろうか?
程なく音がピークを迎え、巨大な何かが頭上を通過したのがわかった。
頭上と言ってもマンションの上のことである。
かなり重量級の物体のようだ。

僕はそのまま椅子に座って様子を窺っていた。
しかし尋常でない音に驚いたMrs.COLKIDは、ベランダに飛び出した。
暗くてよくは見えなかったが、二つの塊を左右に持つ飛行物体が、低空をかすめて行ったという。
見たことの無い形の飛行物体・・・

オスプレイだわ。
今のはオスプレイに違いないわ。
オスプレイがすぐ真上を飛んでいったのよ。
そうMrs.COLKIDが騒いでいる。

ええっ、東京をオスプレイが飛んだの?
僕もベランダに出てみたが、すでに飛行物体の姿はなかった。

まあ、真偽の程は定かではない。
しかし空を見ながら思ったのは、異様な重低音とともに見慣れない物体が頭上を通過すれば、人々に恐怖心を与えるということだ。
未知のものへの不安を強く感じ、拒絶したくなるだろう。

墜落の確率についてはよく知らないが、Mrs.COLKIDがその瞬間に感じたのは、上から落ちてくるのではないかという恐怖であったという。
もっとも彼女はオスプレイに乗ってみたいと日頃から言っている。
オスプレイで東京の遊覧飛行とかできないのかしら・・などと話している。



今日の時計ベルト。
ジャガー・ルクルトに、バンダジャパンにテーラーメイドしたカーフ514のブラックをつけた。

514は表面をわずかに起毛加工したヌバックのベルト・・ということで、早速注文してみた。
ヌバックのベルトを作ってくれるメーカーは少なく、ずっと探していたのだ。
この手の革は色落ちすることがあるそうで、ラインナップに入れるのを嫌がる会社が多いようだ。

スエードやヌバックは、革の表面をやすりで擦って起毛させて製造する。
ヌバックの方が細かいやすりを使用しており、スエードより毛足が短くやわらかいのが特徴であるという。
靴の素材として使われることが多いので、知名度も高いと思う。

出来上がってきた製品を見ると、想像していたヌバックとは少し違った。
もう少しスエードに近い質感を考えていたが、表面に軽くペーパーをかけて均し、触感をしなやかにした程度の革という印象。
いかにも起毛・・という感じではない。
表面の質感は、モレラートのドゥッチオとよく似ていると思った。

幅18mm、色は地味なブラックを選び、裏材はラバーのベージュにした。
ヌバックという特殊な革を使用しているため、それだけで特徴的なベルトになるだろうと予想していた。
しかしご覧の通り、実際に出来上がってみると、面白みのないベルトに仕上がってしまった。
糸の色を変えるなど、あと一捻りする必要があったと反省している。

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失敗


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ソファーでうたた寝して、夜中に目が覚めた。
のそのそと起きだして、シャワーを浴びる。
しばらくパソコンなど覗いていたが、
「そうだ、ペランのベルトのコバを、別の色に塗り替えてみよう」
と思いつき、よせばいいのに夜遅くに作業を開始した。

途中まで塗ってみたが、ちょっと予定と違う感じだ。
そこで引き返せばよかったのだが、やめるにやめられず泥沼に突入。
寝起きで感覚がおかしくなっていたのかもしれない。
えーい、ままよ・・で、結局全部塗ってしまった。

出来上がったベルトは、まったくの失敗作。
これなら塗らないほうがよかった(泣)
バランス感覚が狂っている夜中に、こういう作業をするものではないと思った。

もっとも後から修正が効くのが、レザークラフトのいいところだ。
コバを布で強く磨いたところ、今ならまだ塗料が落せることがわかった。
今度は必死になってゴシゴシ磨いて、何とか全部落とした。

元通りになってほっとした。
無駄な作業をしてしまったが、お陰で疲れてぐっすり眠れた(笑)



今日の時計ベルト。
シーマスター・アクアテラに、バンダジャパンにテーラーメイドしたカーフ816のブルーをつけた。

カーフだけで11種類も用意されている同社のラインナップから、816と呼ばれる表面に軽くシボの入るタイプを選んだ。
816にはカラーが14色も用意されており、その中からブルーを選択した。
ステッチを黄色に変更してもらい、裏材はラバーのブラックを指定、厚みは最大の6mmを選択した。
この価格でそういう要求に応じてくれるのがすごい。

ちょっとくすんだ発色の革で、出来上がりは予想より地味な印象になった。
革としては驚くほどの質感ではなく、普及価格帯のそれといっていい。
アイディアを絞って特別な仕様で注文しないと、せっかくのオーダーシステムを生かせないことが分かってきた。
高級品よりかえって難しいかもしれない。

価格から言っても、御三家のオーダー品が持つようなオーラは感じられない。
カーフの場合で価格が4倍も違うのだから、当たり前ではある。
特に製品のもつ密度感のようなものに違いを感じる。
しかし専門家に見せたら、これで十分ではないかと驚いていたのも事実だ。

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参拝客


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よく晴れた寒い一日であった。
自分の先祖が住んでいたという、秋葉原の周辺を散策してみた。

裏通りの柳森神社に立ち寄り、お参りしていたら、痩せこけたヒキガエルがノソノソと出てきた。
道路に出て行きそうだったので、前をふさいで境内に戻らせた。
もしかしてご先祖様が会いに来た??
生き物の姿を借りて、誰かが会いに来るのはよくあることだ。



その場でしばらく立っていると、小さな神社にもかかわらず、次から次へと参拝客が入ってくる。
多くはパワースポット巡りの観光客ではなく、見たところ地元の、それも比較的若い人たちである。
音楽を聞きながらすっと入ってきて、ひとり無言で拝殿の前に立ち、何か報告するようにしばらく頭を下げている。
そしてまた無言ですっと立ち去る。
慣れたものである。

驚くべきことだが、都会の真ん中でそういう習慣が強く残っているのだ。
ごく当たり前のことのように、地元神社の参拝が日常に組み込まれている。
湯島聖堂に行ったときも同じであった。
神田という土地柄が関係しているのだろうか?



今日の時計ベルト。
フレデリック・コンスタントのインデックス・スリムライン・デイトFC-220NG4S6に、アルキメデス・スパイラルの1点物のオリジナル・ベルトをつけた。

1点物ということで一般性に欠けるが、この時計に合う数少ないベルトのひとつだったので、取り上げてみた。
こういう色も合うのだという、参考になればいい。

通常売られている商品ではなく、お店が革を用意して、職人さんに依頼したカスタム品のようだ。
とは言っても、特別いい革で作った高級品ではない。
普段見ない変わった革のベルトを作ろうとしたのだろう。

現在はその企画は行われていないようで、在庫処分の特価品がたまたま店頭に残っていたのを購入。
この青みがかったグレーメタリックの革で、何本のベルトが作られたかは不明である。

意外に違和感のない組み合わせと言えるだろう。
少し寒色系に振った無彩色同士の組み合わせが効いている。
僕の歳の人間が腕につけて歩いても、そうおかしくはない。

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納得


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首相くらいは自分で投票して決めたいわと、Mrs.COLKIDが言う。
そうすれば、それから3年間全然駄目だったとしても納得がいく。
自分で選んだのだから、自分にも責任がある。
それに皆が政治のことを、もっと真剣に勉強するだろう。
とボジョレヌーボーを飲みながら言っていた。



今日の時計ベルト。
シチズンのオルタナVO10-6851Bに、バンダジャパンでテーラーメイドしたカーフ加工(スエード調)のチョコレートをつけた。

驚きの価格でオーダーメイドできる時計ベルトの登場だ。(同社ではテーラーメイドと呼んでいる)
特注で作っても、基本的に同社の既製品と価格は変わらない。
しかしもともとの価格が、比較的安価な設定のため、オーダーメイドとしては破格のプライスになる。
納期は60日となっているが、今回は1ヶ月かからずに出来上がった。

オーダーメイドできる革のラインナップが充実しており、スエードやエレファントなど、他社では見かけないものも含まれている。
選べる色の種類も、かなり豊富といえる。
しかも裏材に耐水性のあるラバーを選ぶこともできる。

価格が価格なので、あまり期待しないで(笑)いくつかオーダーしてみた。
これはカーフをスエード調に加工したシリーズのチョコレートという色。
裏材にはラバーのベージュを選んだ。
スエードを素材とした時計ベルト自体、なかなか見つからないのだが、その上リーズナブルな価格でオーダー出来るのだから嬉しい。

ベルトの出来は中級品として十分に使えるもの。
同社のサイトに出ているサンプル画像の多くはへり返しであったが、届いたものは切り身仕立てであった。
しかしご存知の通り、個人的にはその方が好きなので、かえって良かった。

革の質も仕上げも「これで十分」というレベル。
数本作ったが、共通して革特有の匂いが少し強めであった。
これは時間とともに消えるだろうか?

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買い食い


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小学生の時、友人と学校の帰りに買い食いをしていた。
口をモグモグさせながら店から出てきたところへ、向こうからやってきた父親とバッタリ会ってしまった。
現場を押さえられた僕は、気まずい思いで対面した。
チラリとこちらを見た父親と、二言三言、短い会話を交わしたのを覚えている。
しかし父親は買い食いのことには触れず、そのまま行ってしまった。

僕が動揺しているのも知っていたはずだが、大目に見て何も触れなかったのだろう。
父親のことだから、その方が効果的なことも承知の上でのことと思う。

大人にとっては、子供の買い食いなど大した問題ではない。
しかし子供にとっては、かなり衝撃的な一瞬であった。
40年近く経った今でも、道の向こうから来た父親の姿を、鮮明に覚えているのだから・・・



今日の時計ベルト。
グランドセイコー・クオーツに、バンビのグレーシャス・Fコレクション・クロコダイルのブラックをつけた。

「FRANCK MULLER」(あえて英文字で書かれている)をイメージして、バンビから発売されているクロコダイルのベルト。
それで「Fコレクション」なのだろう。
しかしそんなことは、製品には一言も書かれていない。
ケースの型番を確認して、同社サイトで調べて、初めてそれとわかった。

高品質を謳うグレーシャスのシリーズに属する製品。
先端部を尖らせた、シャープでスマートなデザインになっている。
裏材は抗菌消臭効果を施した合成ラバー材で、実用面でも申し分のない仕様である。

当初はルクルト用にと思い、幅18mmを購入した。
しかし日本製のワニ革時計ベルトにありがちなのだが、革の質感がイマイチで、どことなく大味な印象を受ける。
フランス御三家のものと並べてみても、竹斑のディテールが甘いのがわかる。
他の日本メーカーのものも同じ傾向があるので、やはり入手できる原皮自体に違いがあるのかもしれない。

そのためルクルトと組み合わせての使用は取りやめにした。
グランドセイコーなら、同じ日本の製品なのでいけるのではないかと思いつけてみた。
時計本体の精密感は、グランドセイコーは世界でもトップクラスである。
しかし日の丸ニッポン同士で、うまく調和しているように見えるのは気のせいだろうか?

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デザイン・センター


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ヨーロッパの資材メーカーの営業が来社した。
例によって新しい商品のサンプルを、大量にカバンに詰めて持ってきた。
しかし今回はいつもと様子が違う。

そのメーカーは、世界八カ国に生産拠点を持つ中堅の企業である。
しかし世界的な不況に直面し、この厳しい中を生き残るために、かなりの変革を行ったようだ。
それもコストダウンなどではなく、技術的に一気に進ませるという、前進する策をとった。

まず本国にデザイン・センターという、小さな会社並みの組織を設立した。
ここで世界中のユーザーやデザイナーから最新の情報を収集し、今まで蓄積されたノウハウを投入してそれらを解析、今後流行るであろうトレンドを細かく予測する。
それを3ヶ月ごとに更新していくという。
また顧客に示すサンプルの製造や、手のかかる一点物の製造もそのセンターが行う。
今回は五つのデザイン・テーマを打ち上げ、それぞれのテーマに基づいた商品を展開し、多くの資材サンプルを持ってきた。

その中から気になったサンプルを示すと、その場でQRコードを読み取る。
するとiPad上に、その資材を使ってウチの製品を製造した場合の3D映像が作成される。
コンピュータが相手の会社の商品をイメージ上に作り上げてしまうのだ。
しかも細部の寸法や色を細かく変更できる。

その映像が指の操作で360度くるくる回り、裏側や下側がどうなるかも見ることが出来る。
もちろんそのプログラム自体は、クラウドを使ってその場でiPadに読み込まれたものだ。

ちょうど商品から数歩離れたところから俯瞰したような映像が作られる。
完成品の具体的なイメージが湧き、時に実物を見ているような錯覚さえ起こす。
確かにこれは使える。

まあ大きな企業なら当たり前のことかもしれないが、その規模の会社も必死に次の時代に生き残ろうとしているのだ。
このプログラムは使えるから、ウチの会社で利用できないか聞いたところ、お前のところは信頼できるから、パスワードで利用できるオンラインの仕組みを考える、という返答。
C国の連中は信用できないから絶対に公開しないがね・・と付け加えた(笑)



今日の時計ベルト。
カラトラバにJ.C.ペランのカイマンのベージュをつけた。

例によって正式な名称はわからない。
店頭にあった既製品の在庫から選んだもの。
カタログ上では、近い色にブロンズとレモンイエローがあるが、どちらも少し違う感じだ。
ペランのネット上のカラーサンプルは、画像処理のせいか実物とかけ離れていているものがあり、あまり役に立たない。

しかし既製品の店頭在庫は、17mmのような中途半端なサイズも充実しているので、重宝するのは確かだ。
店頭で実際に時計本体と並べてみて、もっともマッチする色を選べばいい。
形もスタイリッシュで、ドレスウォッチによく合っている。

カラトラバと意外にマッチする色が、ベージュ系、イエロー系である。
もちろん正当な路線からは外れており、カジュアルな方向を狙った組み合わせである。
本来カジュアルに使う時計ではないので、試み自体が無謀なのかもしれないが、このコーナーならではの事としてお許し願いたい(笑)

実際に時計に付けてみると、同系列の色で統一され過ぎて、少しメリハリが足らないようにも見える。
特にこの色は黄色人種の肌の色に近いので、腕に付けると同化して消えてしまい、時計だけが浮き立って見えて気味が悪い(笑)
コバ部分の仕上げを黒や濃茶にして、くっきりと縁取りするといいかもしれない。
簡単な作業なので、近くやってみようかと思っている。

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