16年


FUJIFILM X100V

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今年も気がつくと過ぎていた。
お陰様で、このブログの連続投稿が、2023年11月17日で16年になった。
ブログ自体は2005年3月にスタートしたが、連続投稿は2007年11月17日から続いている。
16年間途切れず書いているわけだ。

この連続投稿の期間って、本当に激動の時代であった。
自然災害やパデミック、戦争・・と、次から次へと大きな出来事が続く。
しかも、まだこれから大きいのが控えているしなぁ・・・

そのお陰で、このブログも貴重な記録になっている。
この分で行くと、やがては人類が滅亡に向かう日々を綴る日記になるかもしれない。
未来人が歴史の研究のために読むことを考えると、もう少し心して書かないといけないな・・・
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判断


D850 + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

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今週になり、カエルの姿を見なくなった。
いよいよ冬眠に入ったかな・・と思っていた。
ところが今朝になって、壁の端の方で、うずくまっているのをみつけた。
一度引っ込んだのに、また出てきちゃったのか・・・

寒くなったかと思うと、日中は意外に暖かかったり・・・
この気象には、カエルも困っていることだろう。
判断を間違えれば命にかかわる。
彼らにとって冬眠は、生きるか死ぬかの真剣勝負なのだ。
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トラブル


FUJIFILM X100V

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経理の仕組みをクラウド型の新しいアプリに入れ替えたことを書いた。
導入の数ヶ月間、システムを入替える作業に苦労した。
動かし始めてからも、何かと疑問点、問題点が出てきて、数日おきにソフトの製造元に質問した。
やっと運用が落ち着いてきたのは、比較的最近のことだ。

今は日々何とか動かしているのだが、問題もいくつか出ている。
まずレスポンスが、イマイチよくないこと。
エンターを押すたびにしばらく返ってこない。
まあクラウドという事で、いちいちどこかのサーバーまで読んだり書いたりしに行くので、これはどうしようもないのだろう。

レスポンスが悪いと文句を言ったら、使用環境の回線速度を測る機能も付いていて、ウチの環境が遅いのが原因だといわれた。
会社のネット環境は、けっこうしっかりしたセキュリティの機械が入っているので、それもレスポンスに影響を与えているかもしれない。
しかしいろいろ運用していくうちに、先方のマスターを何度か読みに行く工程があると、特に時間がかかることが分かった。
やはりあちらの機械の速度の問題も大きいような気がするな・・・

いまだにプログラムが完璧ではなくて、年中バグを修正したという内容報告のメールが送られてくる。
インボイス制度対応とクラウド化で、あちらも大幅にプログラムをいじっているのだ。
バグと簡単に言うが、集計が間違っていたりしたら、経理関係の仕組みだけに、深刻な問題が出る場合もある。
中には、これってけっこう重大なミスじゃないの?・・というものもあった。
たまたまウチには直接関係のないバグであったが・・・

最近発生したトラブルは、クラウドに繋がらなくなり、仕組みが停止してしまったことだ。
その日はたまたま午前中に伝票を出しておいたから良かったが、昼頃からレスポンスが極端に悪くなり、午後になったら完全に繋がらなくなった。
メールでの報告も何度か受けたが、現在システムトラブルで繋がり難くなっています・・というお詫びだけで、一向に回復する気配は無い。

結局最後には、問題への対処のためにシステムを一度ストップすると言ってきた。
そのまま動かなくなり、その日は作業はそれ以上何も出来なかった。
やっと復旧したという連絡のメールがあったのは、翌日の明け方だった。
メンテナンスする人たちも大変だ・・・(昔の自分を思い出した・笑)

クラウドだと、こういう事が起きるのか・・・
大元のサーバーが不調になったことで、このアプリを使用している日本中の会社の業務が停止してしまった。
クラウドには一元管理できる良さはあるが、一方でトラブルも全国規模に拡大してしまうのだと分かった。
月末などタイミングが悪い時に発生しなくてほっとした。
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不発


FUJIFILM X100V

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もうすぐ誕生日で、Mrs.COLKIDが何か買ってくれるというので、一緒にデパートに見に行った。
ただしバブアーは絶対ダメだという。(家中バブアーだらけになってしまうので)
では次に欲しかったゴアテックスのダウンジャケットを・・ということで、そのブランドが置いてあるという、新宿の伊勢丹メンズ館に行った。

しかしそのブランドのものは、お店に置いてある品数が少なくて、数種類しかない。
代官山の直営店まで行けば、もっとあるのは分かっていたが、寒いし遠いしで、ふたりともそこまで行く気力が出ない。
というわけで、ダウンジャケットは諦める事にした。
今季は暖冬だというし、持っているもので済ませるか・・・

第二希望はバックパック。
というか、愛用のグレゴリーを、もう少しいいものに買い替えるよう、家族から言われていたのだ。
また第三希望として、来年開催される同期会の前に、新しいジャケットを買おうかとも考えていた。
その両方も見てみたが、今ひとつ欲しいものがなかった。

伊勢丹は売り場の面積が広くて品数もが多いが、そのためにかえって見定められない。
いつも行く三越の方が、狭くて品数も限られるが、慣れていてみつけやすい。
ということで、次に銀座の三越に行ってみた。
しかし銀座店は若い人向けのものが多く、これぞというものがみつからない。

日本橋の本店なら、種類は少なくてもいいものが揃っているだろう・・ということで、さらに足を延ばした。
対象年齢が高いので、センス面では年寄り向けでも、品はいいものがあるはずだ。
さすがに日本橋にはこれなら・・というものがあったが、そういうものは価格が予算の倍もすることが分かった。
なるほど、この価格なら品質もいいわけだ。

そこまで行って二人とも疲れ切ってしまった。
あちこちのデパートに行ったが、結局不発に終わり、何も買わずに帰宅した。
唯一伊勢丹の虎屋でお汁粉をいただいただけ・・・


(iPhone 13 Pro)

何だか無駄な一日であった。
ただどういうものが、どこでいくらで販売されているかは分かったので、考えを整理して、買うものを決めてからもう一度出かける事にした。
全体にものが値上がりしているのかもしれない。

そうそう、寒くて雨が降っていたので、靴はダナーフィールドを選んだ。
この靴のラストは、いまいち自分の足に合っていないので、一日歩くと疲れるね。


(iPhone 13 Pro)
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ゲゲゲ


FUJIFILM X100V

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ひょんな事から、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」という映画を観た。
出来がいいらしい・・と人から勧められたのだ。
(ここからネタバレを気にせずに書くので、これから観ようという方は読まないでいただきたい)

ネット上の評価も高いし、先週だったか、興行成績もゴジラに次ぐ2位になっていた。
パンフレットが売り切れていて、ネットでプレミアム付きで売られているという。
実際映画館はほぼ満席で、最後の1シートがやっと取れた。
予想外のヒットのようだ。

もともと僕はアニメーションは宮崎作品くらいしか観ないし、「ゲゲゲの鬼太郎」が特別好きなわけでもない。
だから本来なら、まず劇場で観ることはなかった作品である。
そのためあまり期待していなかったのだが、予想に反しけっこう面白かった(笑)

水木しげる氏に独特の世界があるのは認める。
また氏の戦争での凄まじい体験が、何らかの形でそこに投影されているのも確かだろう。
僕も子供の頃は「墓場鬼太郎」を読んで育ったし、漫画やテレビドラマの「河童の三平」、「悪魔くん」といった水木作品は常に身近なものであった。
幼稚園の頃、自分が描いた漫画にも、鬼太郎を題材にしたものが多い。

ただあの独特の、のほほんとした絵やリズム感が、それほど好きなわけではなかった。
手塚治虫氏が、水木氏を自分の敵たり得ないと判断し、馬鹿にした態度で接して、水木氏を怒らせたというのは有名な話である。
また子供向けを意識したのだろうが、テレビの鬼太郎が妖怪相手にバトルをするのも好きではなかった。
プロレスみたいな取っ組み合いのシーンを入れて、闘争本能を刺激して視聴率を稼ごうというのは、子供番組の宿命か・・・

今回の映画が気に入ったのは、初期作品である「墓場鬼太郎」の前日譚という設定で、いつもの鬼太郎のパターンではなかったことがある。
2008年に製作された「墓場鬼太郎」というアニメの第一話を先に見ておいた方がいいと言われて、Youtubeで視聴したのだが、漫画本の「墓場鬼太郎」をベースに少し内容が変えられていた。
ただ、いまだにこういう映像作品が作られたり、町を挙げての観光に起用されたりするのは、氏の熱狂的なファンが一定数いるということなのだろう。

確かに妖怪ものは数年周期で流行するというし、その結果多くの人が何らかの形で鬼太郎を見て育っているのだが、実際にこういった作品まで製作されるというのは、氏の作風を愛して止まない人達が多いのだと思われる。
まあ確かに、あの「ビビビビン」というビンタ(「しげるビンタ」というらしい)など、氏の作品には何かと印象に残るシーンが多い。
それにねずみ男なんて、今でこそあまり見ないが、僕が子供の頃は、ああいう汚らしくて油断ならない人がけっこういたのだ。

今回の作品は、鬼太郎の父親の代の話で、鬼太郎はほとんど出てこない。(そこがむしろ気に入ったところなのだが・・・)
設定は昭和31年で、鬼太郎が生まれる直前の話である。
まあ悪役の妖怪などとのバトルシーンはやはり出てくるのだが、それは入れざるを得ないのだろうな・・・

主人公は「墓場鬼太郎」にも出てくる、水木という戦争で生き残った男。
玉砕した戦地からひとり生還し、極限の状況で受けた心の傷から、せっかく与えられた残りの人生にも、どこか斜に構えた冷めた態度で接している。
時代柄、皆がタバコをバカスカ吸うところがいい(笑)
そして映画は、その主人公と鬼太郎の父親との友情が軸になっていく。

舞台は下界から隔離された山奥の村で、極めて閉鎖的な集落である。
キャラクターデザインは今風になっているが、村落内部でのよそ者に対する排他的な反応は、なかなかリアルであった。
主人公がひとりで村に入っていくと、誰とも遭遇していないのに、すでにその情報が村中に広まっている。
それを知った主人公が、ちらりと村の建物の窓を見上げるのだが、常にどこかから監視されていることを、それだけで表しているのはよかった。

こういう閉鎖された村落を舞台とした作品のジャンルを「因習村」というのだそうだ。
横溝正史の「八つ墓村」などが代表であろう。
今だとフィクションとして見る人が多いのかもしれないが、僕が子供の頃には、こういう世界が普通にあったし、親の世代からもよく話を聞いた。
実は今でも根強くこういう風習の痕跡が残っているところはあり、それは時折経験している。

映画のように、よそ者を内部で処刑して始末する・・というのは、さすがに今は無いと思うが、恐らくかつては時折行われていたのではないか。
ちゃんと腕っぷしの強い連中がいて、処刑人の役割を担っている。
作品の中では、普段外部の世界と接触している人物までもが、よそ者を処刑しようという時には、横を向いて知らぬ顔をしようとした。
それが日常的に行われている事であると示唆していた。

そもそも妖怪の存在自体を信じない人も多いだろう。
でも今でも那須の実家などに行くと、人の住む世界とは違う、魑魅魍魎の世界を感じることがある。
非科学的で不思議な出来事についても、当たり前の事のように受け入れている。
そういう雰囲気が好きで田舎に行く僕も、考えてみれば鬼太郎の世界に惹かれた者のひとりなのかもしれない。
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いよいよか


FUJIFILM X100V

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7年以上前にトコジラミについて書いたことがある。
恐怖の虫 その1
恐怖の虫 その2
恐怖の虫 その3
恐怖の虫 その4
それからだいぶ経ったが、ここにきて急に世間で騒がれ始めた。
韓国やフランスで大量発生したのが話題になっているが、日本でも一部ではすでに発生しているようだ。

これだけ海外から観光客が押し寄せれば、そりゃあトコジラミもくっついてくるだろう。
数年前、あるホテルの関係者に聞いたのだが、当時は決まった国からの観光客で発生する傾向があったという。
そのためその国から来た人達を、特定の棟やフロアにまとめて宿泊させていた。
発生してもその区画だけ封鎖できるようにだ。

恐らく今はもうそういう段階ではないのだろう。
トコジラミが大量発生した国に観光に行った人が、次の国までトコジラミを運んでしまう。
相手が小さい虫なだけに、簡単に押さえ込むことは出来ない。

クマと同じように、共存を考えていくしかないのかな・・・
暗くなるとトコジラミがうろうろと出てくる・・・日本もそんな生活が普通になるかもしれない。
虫を怖がる人は多いが、そんな日常に堪えられるのだろうか・・・
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勤労感謝の日


FUJIFILM X100V

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週の中にお休みがあると楽だ。
今日はフジを持って築地周辺を歩いてみた。
銀座のすぐ隣なのに、意外に行くことの少ない場所だ。

今日は酉の市でもあったので、築地の波除神社に行ったのだ。
途中築地の場外市場を通ったが、予想通り凄い人出であった。
年末のアメ横に匹敵するくらいの混み方で、特に細い道には近寄ることも出来なかった。
ほとんどが外国人である。

お昼を食べようかと思ったが、どの店も大行列になっていて、諦めるしかなかった。
この混み方を見ると、有名な観光地はどこもこんな感じなのであろう。
当分日本人は、日本を楽しむことは出来ないな・・・

一方その先にある波除神社は、そこまで混んではいない。
5分も並ぶとお詣りが出来た。
こちらにも数人の外国人の姿はあったが、神社の中まで入ってくる人は少なかった。

やはり宗教的なものが絡むので、近寄り難いようだ。
一緒になって気楽にお詣りする訳にもいかず、日本人が手を打つのを見ているだけだ。
神社に来る日本の人たちは、お詣りが日常化している人が多く、その中に入るのは躊躇するようだ。
僕は当然お詣りして、熊手の「かっこめ」を買って帰った。

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境界線


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こうクマがあちこちに出没すると、自分の行動にも具体的に影響が出てくる。
今までのように、境界線を越えて、山の中に気軽に入る訳にいかなくなる。
よく撮影に行く場所の中には、クマが出てもおかしくないところがけっこうある。

現在クマとの遭遇事件が多く発生しているのは、東北地方や日本海側に集中している。
今のところ関東地方は、そこまで件数が増えているわけではないのだが、油断はできない。
原因はドングリなどの不作と言われているが、地域によって多少差があるだけだろう。

Mrs.COLKIDの実家の裏山は、僕が好んで撮影に行く場所である。
その山にクマが出たことは無いそうだが、野犬はしばしば出るので、義父から武器を持っていくようにと言われていた。
実際歩いていて野犬に遭遇したことがあって、こちらの方が先に気付いたので、音を立てて追い払った。

誰もいない林の中などで、たったひとりで撮影していると、やはり不安に襲われることはある。
ここならクマがいてもおかしくないな・・と思う。
ファインダーを覗いていると、背後が完全に無防備になるので、本能的に危険を感じるのだ。
イノシシなど大型の生物が生息しているのは確かで、夜中になると下りてきて畑を荒らす。

地元の人は、この山にはクマは出ないと言い張るのだが、すぐ隣の福島にはよく出没する。
何故か、クマは4号国道を越えて来ない・・という根拠の無い言い伝えがあり、国道の東側にある実家の辺りは安全だと言うのだ。
しかしどこまで行こうがクマの勝手であるし、食べるものが無ければ、クマだって隣の山まで遠征することもあるだろう。

今年問題になっているのは、クマが境界線を越えて人間の住む街まで下りて来ることだ。
山と隣接した場所には、そこが住宅街であろうが関係なく、いつクマが現れてもおかしくない。
人の生活圏にどんどん踏み込んでくるし、下手をすると家の中にまで上がり込んでしまう。

ドアを開けたら目の前にクマがいたり、トイレに行こうと廊下に出たら鉢合わせ・・なんて、堪ったものではない。
那須の家の場合、同じ敷地内にある納屋などは、いかにもクマが餌を探して入ってきそうな場所である。
軒下に吊ってある野菜も、片付けておかないと、クマを呼び寄せかねない。

僕がよく撮影に行く日光にも、クマの出没する場所はたくさんある。
奥日光のハイキングコースは、完全にツキノワグマの生息地であり、もともとクマがうろついている。
今までは、まあ昼間なら大丈夫だろうと、カメラを持ってひとりで入っていった。
仮にクマが藪の中に潜んでいても、向こうから好き好んで出てくることはないだろう・・と考えていたのだ。

しかし腹を空かせたクマがうろついているとしたら、話は別である。
餌を奪いに来た侵入者と見て、攻撃をしかけてくることもあり得る。
少なくとも今年は、不用意に山の中に踏み込むのは控えた方がよさそうだ。

山の上の方の奥日光は当然として、下の日光にもクマの出没する地域は多い。
自然の多い場所なので、街から一歩出れば山林が続き、クマの生息域とは隣り合わせているのだ。
百地蔵のある憾満ヶ淵などは、日光のメインストリートから少し入ったところにあるが、以前から「熊出没注意」の立て札が立っていた。
うっそうと木々の生えた鳴虫山に隣接しているので、クマも時折山から下りて来るのだろう。

クマによる人間への獣害事件は、世界的な現象で、北米などでも急激に増加しているという。
今までは人間とある程度棲み分けが出来ていたが、そのバランスが崩れてきたようだ。
原因はやはり気候変動による食糧不足で、飢えたクマが人間を襲うようになったのだ。

地球温暖化の影響なので、一時的なものではない。
今後はこの気候が標準、あるいはより進んでいくので、クマとのトラブルはさらに増えていく可能性がある。
クマには行動力があるので、最初に人間とのぶつかり合いが顕著化したが、他の生物も程なく人間との境界線を越えてくるのではないか。
温暖化による気候変動に伴い、野生動物との付き合い方を、早急に変えていく必要がある・・ということだ。
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驚きの数日間


FUJIFILM X100V

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先週の後半は仕事で数日間外に出ていた。
その間様々な人たちと話すことが出来て、多くの情報が入り、業界の現在の空気を感じることができた。
まあ有意義な時間であったと言えるであろう。

業界大手の社長さん数人とお話しした。
ウチはごく小さい会社であるが、先々代からの長いお付き合いで、親しくさせていただいている。
で、やはり皆さんものが売れなくてだいぶ苦戦されているようだ。

まず国内の一般の販売店だが、ほとんど壊滅状態だという。
これから多くが消えていくであろうし、戻る見込みが立っていない。
安くてお得・・みたいな売り方ばかりしていたのが、ここにきて致命傷になっている。

現在のように生活費が高騰すると、安価な価格帯の購買層は、まずは生きていくのに必要なものしか買わなくなる。
耐久消費財を購入するのは、お金に余裕のある人に限られるのだ。
皆が口をそろえて「安いものが売れなくなった」という。
メーカーは国内の販売店には見切りを付けて、輸出や直売、インバウンド需要関係にシフトしている。

また噂の中国の景気後退も深刻のようだ。
例の独身の日の売上も、ある大手メーカーの話では、昨年の六割まで落ち込んだという。
ウチみたいに輸出していない小さい会社には分からないが、それだけ数字が落ち込むというのは、かなり大変な事態なのではないか・・・

一方で中国から来るバイヤーは、相変わらず強気で押しが強い人が多かった。
断りも無く展示物を撮影するし、中には歩きながら隠し撮りしていく者もいる。
まあ以前からそういうやり方ではあったのだが・・・

倫理観が無いというより、もともとそういう商売のやり方なのだ。
最初から、人の真似をして一儲けしよう・・という考え方である。
日本と違い大きい国なので、市場の規模も違って、ある会社がこの地域で売るなら、自分は似たものを作って違う土地で売る・・というやり方が出来る。

何百というチェーン店を展開する(と主張する)大手のメーカーの若い社長が来て、ウチの製品を見て、いきなり業務提携したいと切り出した。
すぐにでも工場見学に行きたいというのだが、会って1分も経たずにそんなこと言われても・・・
工場内部は秘密なので見せられないと断ったら、ああそう・・ですぐに引いた。
(他の人たちからは、そんな怪しいのに騙されるなよと、だいぶアドバイスいただいた・笑)

ただその若い社長は目は確かなようで、製品を見るやいなや目の色が変わった。
製品に触って、ここの構造はどうなっているのかと、具体的かつ的確な質問が出た。
これは実際に自分の手でちゃんとものを作っている人の反応である・・と感じた。
真似をしてやるか、あるいは手を組んだ方が早いか・・と値踏みしているようにも見えた。

今回驚いたのは、ウチが製品を自分の手で作っていると言っても、そんな事は無いだろうと、すぐには信じない人がいたことだ。
しかもそういう反応をした人が何人もいた。
目の前にメイド・イン・ジャパンと書いてあるのに、「どこの国で作っている?」と聞いてくるのだ。
いや、ウチは全部の工程を自分たちの手で作っている、と言っても、日本にこれを作れる会社があるわけない、と言うのだ。

日本人はよその国に作らせるしか能が無く、自らの手でものを作る技術も根性も無い・・というのが、すでにあちらの共通認識になっているのを感じた。
今や日本はそういう国として見られている。
グローバルと称して、その実他人に作らせて楽をしてきた代償が、ここにきて顕れてきたのだ。

でも日本の大きなメーカーは、皆国内に自分の工場を持っているでしょうと、具体的な社名を挙げると、いや、あそこは輸入していて自分でなんて作っていないと否定された。
彼らの方が、こちらの内情をよく把握しているようだ。
それが本当だとしたら、いつの間にか自分では製造しなくなった国内の企業が増えていることになる。
単純に損得だけで天秤にかけ、自らの手で作ることを放棄するという、致命的な選択をしてしまったのか・・・

日本は市場として小さいので、海外の会社は、ほとんど売り先としては考えていない。
そのため多くの海外のバイヤーは上から目線で、態度が非常に大きかった。
あくまで買ってやるというスタンスなのだ。
それはそれで仕方が無いが、技術力を失った小さい国では、相手も対等には見ていないのを感じた。

先ほど中国の景気後退の深刻さについて書いたが、一見それと話が矛盾しているようにも見える。
先行き不安なのを悟られないように、強気に見せているところもあるかもしれない。
しかし国の規模がはるかに大きいので、少々景気が落ち込んでも、まだまだ購買力のある人達がいるということなのだろう。

今回思い切って高品質で高額な商品を出してみた。
価格について話すと、中国人は、確かに高いがこの品質ならそのくらい出すお客もいる・・という反応なのに、日本人のバイヤーの場合、ほとんどが腰が引けて離れてしまった。
そういう対比が、今までに無く鮮明に見えた、驚きの大きい数日間であった。
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冬眠間近


D850 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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そろそろ寝た方がいいんじゃないか?
そう壁のカエルに問いかける。
一匹だけが、まだ頑張っている。
寒い朝などに、目を閉じてじっとしている姿は、見るからに寒そうだ。

カメラを持ってきて、シャッターを切ってみたら、その音に驚いたのか、目を覚ましてしまった。
一眼レフのミラーショックが伝わり、起こしてしまったようだ。
何枚か撮っていると、迷惑そうな顔をして、壁を登って行ってしまった。
寒いのに申し訳ない事をした。

冬眠に入るタイミングは、本人が決めるのだろう。
まだ頑張っているところを見ると、少しは餌になる虫が飛んでくるのだろうか。
最高気温が10度を切る頃から、冬眠に入るそうなので、確かにまだ少し早い。
11月なのに中途半端な暖かさが続くので、カエルも判断が難しいのだろう。
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裏方


FUJIFILM X100V

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来年開かれる高校の同窓会で、写真撮影を担当することになった。
5年に一度実施される大規模な集まりだ。

今日はその打ち合わせに出席した。
場所は秋葉原のそばにある同級生の会社の事務所で、休日に開けてもらうことになった。
午後からだったので、午前中はフジを持って上野近辺を散歩した。

穏やかに晴れた、いい感じの日曜日であった。
人出も多く、特に外国人は朝早くから動き出しており、大勢とすれ違った。
こちらはお馴染みのコースを、パチリパチリと写真を撮りながら歩いた。

同窓会の打ち合わせは、案内状を封筒に入れて発送するという、実務的な作業であった。
リストと見合わせながら、300通からの封書を作るので、けっこうな作業量であった。
7人で黙々と作業を進めて、たっぷり2時間かかった。

同期生のリストで名前合わせを行ったが、すでに亡くなった人がけっこういるので驚いた。
10人くらいいるだろうか。
みな還暦過ぎだものなあ・・・

行方が分からない人や、連絡拒否の人もいる。
それぞれ事情があるのだろう。
それにしても、無償で動く裏方の作業をする人たちがいるから、盛大な会が開けるのだとつくづく思った。
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一夜明けて・・・


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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3日間会社に行っていなかった。
久しぶりに出社したら、仕事が溜まっていた。
机にメモがいっぱい乗っている。
メールも数百通来ていた。
大半は迷惑メールであるが、選別するだけで1時間近くかかった。

ひとつずつ仕事を片付けた。
今日は身体を休める意味でも、急がずに確実に仕事を進めた。
好きな格好で、リラックスして仕事をしようと思い、バブアーのビデイルを羽織り、オールデンのインディブーツを履いて行った。
それでも少し肌寒いくらいの陽気であった。
この気温なら、この服装で文句言われないだろう(笑)


(iPhone 13 Pro)
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最終日


FUJIFILM X100V

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今日が最終日。
やっと終わった。
仕事後の会場の片付け作業は戦争状態で、帰宅した時にはヘトヘトになっていた。

今日は雨が降っていたので何を履くか悩んだ。
結局アレン・エドモンズのパーク・アベニューを履いて行った。
出来ればオールデンは悪天候の日には履きたくない(笑)

アレンは革の質や作りの点で、オールデンより1ランク下の製品のイメージがある。
しかしストレスの少なさに関してはなかなかのものである。
とにかく履いていて楽で、今日のように仕事がハードな時には本当に助かる。
結果的に一番負担が少なかったかも・・・

サイズがUS7.5Eで、昨日のオールデンと同じように、少しルーズめのフィッティングなのだが、それも楽に履ける理由かもしれない。
僕の足には少し長すぎて、キャップに皴が入ってしまうのが難点である。
このラストはより短くワイドなUS6.5EEEくらいだとピタッときて、完璧に近いフィッティングになるのだが、楽な感じは薄れるかもしれない。

パーク・アベニューは長く愛用していて、フォーマルに使えるストレートチップなので履く機会も多い。
そのためけっこうへたってきている。
もう一足予備が欲しくなる。
以前ならすぐに買い足すところだが、今は価格高騰と円安で、おいそれと買えないのが残念である。


(iPhone 13 Pro)
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二日目


FUJIFILM X100V

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さて、二日目が終わったぞ。
今日も疲れたが、昨日ほどでは無かった。
モディファイド・ラストの靴を履いて行ったのだが、それの効果だろうか・・・

今日はオールデンのNo.543を履いて行った。
仕事用として愛用の一足である。
茶褐色のフルグローブなので、履いて行く場は選ぶのだが・・・

サイズは7EEで、フィッティングが少し緩やかな事もあり、足への負担が少ない靴のひとつである。
そのお陰か、今日は腰への負担が少しましだったような気もする。
明日もモディファイド・ラストの靴にした方がいいかな・・・


(iPhone 13 Pro)
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やっぱり疲れた


FUJIFILM X100V

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やはり一日立っていると疲れる。
帰りの電車も座れなかったが、立っているのが辛くてげんなりしてしまった。
腰にくるね・・・

今日は久しぶりに革靴。
オールデンのNo.61 外羽根式キャップトゥを履いて行った。
程々にフォーマルで、何かと便利な靴である。
さて、明日は何を履いて行こうか・・・


(iPhone 13 Pro)
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