ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

工事中…大源太川第1号砂防堰堤

2020-05-20 07:53:07 | 新潟(ダム/堰堤)
大源太川第1号砂防堰堤(南魚沼郡湯沢町大字土樽)は上越線「岩原スキー場前駅」近くの県道361号から県道457号へ行ったところにあります。大源太川は上越のマッターホルンと呼ばれる標高1,598mの大源太山(だいげんたさん)から流れ出た川で、山の名称はその山の形が角ばっているところから角材を意味する方言「げんた」と大きな山という意味で命名されたようです。

到着しました。この記念碑によると堰堤完成は1939年11月30日だそうです。なんと戦前!



そして2003年には文化庁の登録有形文化財に指定されています。



堰堤建設のきっかけとなったのは1935年に大源太川が合流する下流の魚野川で暴風雨による大氾濫が発生したこと。農作物ばかりでなく上越線にも甚大なる被害が及んだそうです。そこで1938年5月からこの地で工事が開始され、翌年完成するという突貫工事だったらしい。



ところが、訪れた日には堰堤を補強する工事中で、終了予定日は今年の7月末だとか。あらら〜。



なので、堰堤の全貌を撮影することはできませんでした。でも、せっかく来たのでその一部だけですがいくつか撮影。

1930年代までは石積みの美しい模様の堰堤が多いのですが、ここもそうですね。



堰堤の上に掛かるのは「希望大橋」というさほど大きくはない吊橋。頑丈そうに見えますが、意外と揺れます。





希望大橋から見た貯水湖(大源太湖)の景色。



下流側はこんな感じ。この排水口からは凄い勢いで水が出ていました。ゴゴゴゴ…。



対岸へ来ました。振り返った時の景色。



対岸から見た大源太湖側の様子。



一方、対岸から見た下流側はこんな感じです。アーチ式なんですね。



大源太湖の周りには遊歩道もあるようです。



一番上の写真の記念碑には堰堤の高さは18mとあるので、名称はともかく定義上は「砂防ダム」になります。今回は工事中だったので、完成後にまた訪れてみたいと思います。楽しみ、楽しみ。
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