ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

自然の中に埋もれそう…矢垂川土石流捕捉工

2021-10-27 06:50:12 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県新潟市西蒲区(にしかんく)福井にある新川水系の矢垂川(やたれがわ)土石流捕捉工を訪れます。アクセスは国道460号から「角田山登山口(五ケ峠コース)」方面へ行ったところにあります。

まずは「ご尊顔」をご覧ください。



左岸から見た様子。本体は石積みをイメージしたデザイン。オシャレです。



上の写真の真ん中に見えているプレートには

矢垂川土石流捕捉工
 長さ 113.0m
 高さ 7.0m
平成7年(1995年)3月
 新潟県土木部

と刻まれています。



「土石流捕捉工」は初めて見ました。見た感じは一般の砂防堰堤と変わらないんですが、どう違うんでしょうね。気になったので調べてみました。土石流捕捉工はその定義としては土石流および流木を捕捉する施設で、その多くは透過型砂防堰堤(例えば駒形1号砂防堰堤のような)のスタイルらしい。しかし土石流の発生量が多く見込まれる場所においては上流側に従来の砂防堰堤を設置し、その下流に作られる副堰堤にスリット式の流木止め工を設置することもあるようです(参考)。この説明に従うならば、矢垂川土石流捕捉工は後者(砂防堰堤+スリット式流木止め工)のパターンなのかもしれませんね。

それはともかくとして、いつものように堰堤の横に来ました。その上を歩いてみます。



中央に来ました。落水部のところには木が覆いかぶさっています。



上流側を見ると、もう木だらけ…。



一方、下流側はこんな感じ。先ほどの定義からするとこの部分に透過型のスリットがあるはずなんですが、確認できませんでした。草の中に埋もれちゃってるのかもしれません。



中央から左岸を見るとこんな感じ。



矢垂川土石流捕捉工は完成して今年で26年目ですが、もはや周囲の木々に飲み込まれつつあるような感じです。災害は起きないに越したことはありませんが、貴重なカネと資材を費やして作り上げた建造物が自然の中に埋没しつつあるのを見ると、ちょっと寂しい気もします。


(お知らせ)

「道路の有名人」をアップデートしました。昼間の様子を追加しています。よろしければコチラをご覧ください。
コメント    この記事についてブログを書く
« 阿賀野川をがっちり!…阿賀野... | トップ | あっちのみ〜ずは…蛍観橋 »

コメントを投稿

新潟(ダム/堰堤)」カテゴリの最新記事