ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

櫟野川の床固たち、その意味

2022-01-21 07:00:50 | 滋賀(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は滋賀県甲賀市甲賀町櫟野(こうかしこうかちょういちの)にある淀川水系の櫟野川(いちのがわ)砂防ダムを目指します。アクセスは県道131号から櫟野川に沿う道を遡って行くと到着…なんですが、目的のダムへ至る途中にいくつかの堰堤があったので、今回はそれらについてスポットを当ててみようと思います。

で、櫟野川に沿う道を進んで行くと、まず出くわすのがこの「関所」。野生動物対策と思われるゲートです。でも心配いりません。通行者は自らゲートを開閉して先へ行くことができます。



さらに進むと「櫟野川遊歩道案内図」が。ここからダムまでに3つの広場があります。下流からひとつずつ見て行くことにしましょう。



最初は「けやきひろば」。



ここには「櫟野川荒廃砂防床固(とこがため)」と記されたプレートが貼られたものが。1992年3月に完成したもので、高さは3.65mです。ちなみに床固(床固工とも記される)とは高さ5.0m以下の築造物のことで、川が縦に削られないようにする働きと川底の堆積物の流出を防ぐ目的があります。





その下流側はこんな感じ。



この上流にあるのが「山桜ひろば」。



ここにも同名の床固があります。こちらの完成は1991年2月。高さは2.5mなので先ほどのよりは少し小ぶり。







その下流はこんな感じ。



さらに上流へ向かいます。すると「小池ひろば」が。



ここにも床固があります。こちらは1990年5月に完成したもので、高さは2.2m。







その下流はこんな感じです。



小池ひろばではバーベキューをすることができるようです。



こうして見てくると櫟野川の床固は上流から順々に築造されてきたことがわかりますね。しかも床固の規模は築造されるたびに高さが増しているという事実。ということは、年々砂防対策を強化してきたということなのかもしれません。そう考えると、なかなか興味深いものがあります。

さて、次回はいよいよ当初の目的である櫟野川砂防ダムへ向かいます。お楽しみに!
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