ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

突然の闇

2006-04-28 03:10:21 | 脳みその日常
予期せぬことが突然起こると、やはり人は驚く。いやはや今回は全く不意を突かれた。

それは昨夜の深夜11時過ぎのこと。メールをチェックしていたら突如停電。言うまでもなくパソコンは停止するし、家中の電気製品もすべて停止。一瞬ですよ、一瞬。原稿を書いている最中じゃなかったのがせめてもの幸い。

それにしても灯りに慣らされた目が突然闇に放り込まれると本当に真っ暗になる。闇って、こんなに黒かったか?と思うほどだ。でもなぜ停電になったんだろう。

理由はすぐに判明。なんと、家から歩いて3分ほどのところにある製粉工場で火災が発生していたのだ。どうやらその関係で近隣の電線がショートしたらしい。今回の闇が特に黒く感じたのはこのへん一体がすべて停電したからなのだろう。

あって当たり前と思っている電気が使えないというのはこんなに不便なことはない。某電力会社が「オール電化」などと抜かしているが、予備電源が作動しなかったら大変な事態になることは間違いない。だって水道を除くライフラインは完全にストップするわけだからね。そう考えると「オール電化っていいわよね」なんて浮かれていられない。そのあたりのことについて某電力会社はどのような対策を考えているのだろうか。

いずれにしても部屋の中は真っ暗なままなので何もすることができない。仕方ないのでクルマへ避難する。前述のように近隣も停電しているので外も真っ暗。明るいのは消防車とパトカーの赤色灯と燃え盛る現場のみ。うーむ、闇の力は恐ろしい。

理由もなくクルマに乗ったので行くあてもない。そこでクルマで行けるところまで行って「やじうま」になろうと決意する。しかし案の定、火事現場付近は通行止め。仕方ないので停車できる場所から現場周辺を撮影したのがこの写真。

なんだよ、ちっとも火災現場が写ってないじゃないか!というなかれ。確かに臨場感もへったくれもない。しかし数分後に同じところから撮ったのが右の写真。上の写真と見比べると明らかなように、かなりの煙が近隣に広がっているのがわかる。もやのように見えるが、実際には焦げたような臭いが鼻を刺激していた。

思うのは、これが大規模な災害だったらということ。今回はたまたまちょっとした火災だったからよかったものの、大地を揺るがすような地震だったらこんな悠長なことは言っていられない。闇が続くことからくる不安。それは街灯のない山奥で味わう漆黒とは似ているようで全く違う。

暗闇なんてちっとも怖いと思わなかったが、生活する上での闇は恐ろしいなと今回初めて感じた。阪神淡路大震災を経験していないワシを含む東京の人々はもっと危機意識を持つべきではないだろうか。遅かれ早かれ東京にもデカイ地震が来るだろうから。もちろん災害なんて来ないに越したことはないけれどね。
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