ある雑誌でヨーハン・ネポームク・フンメル(1778-1837)の作品について書く機会があった。そのためフンメルについて調べたり、その作品をざっと聴き直してみた。すると以前には感じなかったが、意外に心地良い作品が多いことに気づく。だからといって諸手を挙げてフンメルを称賛するつもりは毛頭ない。ある条件付きでいう意味だ。
今年はモーツァルト(1756-91)生誕250年ということで音楽メディアはそれをネタに金儲けに必死である。確かに楽譜にしろCDにしろモーツァルト関連のモノは群を抜いて売れているらしい。だからメディアがそこに飛びつくのだろう。ま、金儲けとはそういうものなのかもしれないが。
ところで、生誕とか没後●●周年という意味でいうなら、他の作曲家にも着目してしかるべき。キリ番みたいな意味でいえば、思い浮かぶだけでもシューマン(1810-56)は没後150年だし、ショスタコーヴィチ(1906-75)は生誕100年だ。シューマンもショスタコーヴィチも有名な作曲家であることに変わりはない。
にもかかわらず彼らにはほとんどといってよいほどスポットが当てられていない。少なくともモーツァルトのようには。うーん、やっぱりこれも市場原理が関係しているのかねえ。経済抜きで考えれば、平等に扱ってやればいいのにと思うんだけど。
フンメルに話を戻そう。世の中はモーツァルトばかり注目するが、誤解を恐れずに言えば音楽的な特徴はフンメルだって似たようなもの。むしろフンメルの作品にはロマンティシズムももれなく付いている。つまりフンメルの音楽はモーツァルト風な優雅さを残しつつ、ベートーヴェン(1770-1827)のロマンティシズムも感じられるというわけだ。
音楽について「一度で二度美味しい」など、どこかのCMのように言うつもりはない。でもモーツァルトの音楽を広い意味でのBGMと捉えるなら、フンメルの作品だって十分に「鑑賞」に耐えうると思うのだが…。いや、フンメル、なかなかステキだよ。
写真はご存知ブリリアント・クラシックスがリリースしたロマン派の室内楽作品を集めた6枚組の安いボックス。ここにはフンメルの作品のほか、シュポーア(1784-1859)、クロイツァー (1780-1849)、ベルヴァルド(1796-1868)、そしてシューベルト(1797-1828)とベートーヴェンの作品が収められている。なかなか楽しめますぜ、ダンナ。
今年はモーツァルト(1756-91)生誕250年ということで音楽メディアはそれをネタに金儲けに必死である。確かに楽譜にしろCDにしろモーツァルト関連のモノは群を抜いて売れているらしい。だからメディアがそこに飛びつくのだろう。ま、金儲けとはそういうものなのかもしれないが。
ところで、生誕とか没後●●周年という意味でいうなら、他の作曲家にも着目してしかるべき。キリ番みたいな意味でいえば、思い浮かぶだけでもシューマン(1810-56)は没後150年だし、ショスタコーヴィチ(1906-75)は生誕100年だ。シューマンもショスタコーヴィチも有名な作曲家であることに変わりはない。
にもかかわらず彼らにはほとんどといってよいほどスポットが当てられていない。少なくともモーツァルトのようには。うーん、やっぱりこれも市場原理が関係しているのかねえ。経済抜きで考えれば、平等に扱ってやればいいのにと思うんだけど。
フンメルに話を戻そう。世の中はモーツァルトばかり注目するが、誤解を恐れずに言えば音楽的な特徴はフンメルだって似たようなもの。むしろフンメルの作品にはロマンティシズムももれなく付いている。つまりフンメルの音楽はモーツァルト風な優雅さを残しつつ、ベートーヴェン(1770-1827)のロマンティシズムも感じられるというわけだ。
音楽について「一度で二度美味しい」など、どこかのCMのように言うつもりはない。でもモーツァルトの音楽を広い意味でのBGMと捉えるなら、フンメルの作品だって十分に「鑑賞」に耐えうると思うのだが…。いや、フンメル、なかなかステキだよ。
写真はご存知ブリリアント・クラシックスがリリースしたロマン派の室内楽作品を集めた6枚組の安いボックス。ここにはフンメルの作品のほか、シュポーア(1784-1859)、クロイツァー (1780-1849)、ベルヴァルド(1796-1868)、そしてシューベルト(1797-1828)とベートーヴェンの作品が収められている。なかなか楽しめますぜ、ダンナ。
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